今日の給食

今日の給食

12月5日(金)の給食

献立は、ピリ辛ごぼうご飯、牛乳、生揚げの肉味噌煮、パリパリひじきサラダ、です。

今日は「生揚げの肉味噌煮」の「生揚げ」に注目してみます。

そもそも「生揚げ」とは何か?

木綿豆腐を厚く切って、油で揚げた料理で、中まで火が通っていないので「生」揚げということです。薄く切って揚げたら「油揚げ」となりますから、厚く切ることで生の部分を敢えて残したのでしょう。

発祥は室町時代とも江戸時代ともいわれ、保存性を高める目的で考え出されたようです。また、豆腐よりも歯ごたえがあるので満腹感を得られやすい特徴があります。

それでは、「厚揚げ」との違いは何でしょうか?

調べてみると、「基本的に同じもの」ということです。

違いは、関東では「生揚げ」と呼び、関西では「厚揚げ」と呼ぶそうです。

ちなみに、豆腐は中国から伝わったことはよく知られているところですが、豆腐を揚げるという調理法は日本独自の工夫です。まさに先人の知恵であり、日本の食文化の奥深さです。

栄養もたっぷりな生揚げの肉味噌煮で、感染症にも負けない強い体を作ってほしいです。

12月4日(木)の給食

 

献立は、麦ご飯、五目豆腐、春雨スープ、花みかん、です。

今日は「五目豆腐」に注目してみます。

私はこの「五目豆腐」というメニューは、昨年の2月に給食で提供されるまで知りませんでした。

五目とは言うまでもなく5種類の具材が入っているということではありません。五目ずし、五目あんかけ、五目ご飯、五目やきそば…など挙げていけばきりがありません。

今日の給食でも、豚肉・豆腐・シイタケ・タケノコ・人参・長ネギ・チンゲン菜・白菜と、たくさん具材が入っています。様々な材料を、味や彩り、栄養のバランスを考えて取り合わせたものを五目というのですね。

さて、五目豆腐の発祥などはわかりませんでしたが、名古屋市教育委員会が出している小学校給食レシピに少し説明が出ていました。

そこには、「五目豆腐は、麻婆豆腐の和風版として考えられ」た、とありました。

となると、五目豆腐は日本発祥のメニューということでいいのでしょうかね。中国発祥の発酵調味料である豆板醤を使うことなく、また辛さもなくすことで、このような形となったものと思われます。

麻婆豆腐も人気ですが、五目豆腐もとてもおいしく人気だと思います。

12月3日(水)の給食

献立は、麦ご飯、ジョア、キーマカレー、ひじポテサラダ、キャロットゼリー、です。

今日は「キーマカレー」に注目してみます。

キーマカレーとは、言わずと知れた、ひき肉で作ったカレー料理ですね。

発祥はムガール帝国と呼ばれていた時代のインド。料理名の由来は、インドのヒンディー語で「ひき肉」を意味する言葉が「キーマ」です。

宗教上の理由から、インドでは牛肉が使われず、鶏肉や豚肉を使用します。本日の給食も、鶏と豚の両方のお肉を使用しています。

それでは、このコーナーでも何度か取り上げている「ドライカレー」と、この「キーマカレー」の違いは何でしょうか?

にわかには違いがわかりませんが、調べてみると大きな違いがありました。

共通点としては、どちらもひき肉を使用します。

それ以外、材料はキーマカレーがスパイスやヨーグルトを使用して、調理法は煮込むのが主で、上にも書いた通りインドが発祥です。今日の給食にもヨーグルト、チーズ、大豆で煮込んでいます。

一方、ドライカレーは野菜とカレー粉を使用しており、炒めるのが主で、日本が発祥です。

材料だけでなく、調理法、発祥の地も違ったというわけですね。

そしてカレーは曽谷っ子に大人気ですので、水上先生と給食室の皆さんはカレーライス、ドライカレー、夏野菜カレー、秋野菜カレー、そしてキーマカレー…など、様々なバリエーションを用意してくださっているのがありがたいです。

たくさん食べて「元気」に過ごしてほしいです。

12月2日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、チャンチャン焼き、筑前煮、りんご、です。

今日は「チャンチャン焼き」に注目してみます。

鮭のチャンチャン焼きは、鮭と旬の野菜を蒸し焼きにして味噌で味付けした料理です。北海道の石狩地方の漁師町が発祥と言われていますが、今では全国区になっていると思います。

漁師が船上にあるドラム缶の鉄板で焼いて食べたのが始まりのようですが、チャンチャン焼きという珍しい名前の発祥は諸説ありです。

ちゃっちゃと簡単に作れるから、お父ちゃんが作るから、焼く時にヘラがチャンチャンという音を立てるから、仕事中に親方の目を盗んで食べた漁師がちゃんちゃんこで身を隠していたから…、などです。意外にもいろいろあります。

北海道発祥の料理としては、有名な石狩鍋やジンギスカンとともに「農山漁村の郷土料理百選(農林水産省)」にも選ばれています。

ちなみに、一般的にチャンチャン焼きは鮭を使用しますが、同じく北海道の礼文島などではホッケを使用してチャンチャン焼きが作られているようです。それはそれでおいしそうですね。

曽谷っ子たちには、郷土料理を知るとともに、しっかりと味わってほしいです。

12月1日(月)の給食

献立は、黒糖パン、牛乳、キキの運んだパイ、かぶのスープ、です。

【給食室より】

今日は「映画の日」献立です。

1896年にエジソンが発明したキネトスコープ(映画の上映装置)を使って、11月25日~12月1日の間に、日本で初めて映画が上映されました。

その後、12月1日を「日本における映画産業発祥を記念する日」として「映画の日」が制定されました。

今回紹介する映画は、スタジオジブリ制作、1989年公開「魔女の宅急便」です。

魔女のキキがほうきに乗って飛んで運んだパイをイメージして給食室で作りました。

このパイは、原作の小説には登場しない、映画オリジナルの料理です。

11月28日(金)の給食

献立は、ご飯、牛乳、こまったさんのハンバーグ、青のりポテト、オニオン卵スープ、りんご、です。

【給食室より】

今日はお話給食です。

寺村輝夫作、岡本爽子絵、あかね書房「こまったさんのハンバーグ」を給食室で、曽谷っ子のみんなが食べられるよう、アレンジして調理しました。

ハンバーグの食材には、いったい何が使われているのかな?

献立表の食材一覧を見てみてね!

11月27日(木)の給食

献立は、茶飯、牛乳、一口おでん、からし和え、大学いも、です。

今日は「大学いも」を取り上げてみます。

素揚げしたサツマイモに糖蜜を絡めた料理で、老若男女から人気です。

それでは、「大学いもはなぜ“大学”なのか?」

これについては、聞いたことがあるかもしれません。いつもながら諸説あるようですが。

大正時代に学生街である東京都文京区本郷で、東京大学の学生に大人気だったから、大正時代に東京大学の赤門前に店を構える甘味屋さんが作ったから、東京大学の学生が学費を稼ぐために売っていたから、大正時代に商品名に「大学」とつけるのが流行したから…など。

時代は大正時代、大学とは東京大学のことで問題なさそうですね。大学いもを食べると賢くなりそうなイメージに変わりました。

ちなみに、横に罫線の入ったノートを「大学ノート」と呼びますが(若い方は呼ばないかもしれません)、これは東京大学の学生が使うために作られたことがネーミングのもとになっているようです。

賢くなりそうな大学いもを食べて、心も体も頭脳も元気に過ごしてほしいです。

11月26日(水)の給食

献立は、ペンネのミートソース、牛乳、ひよこ豆のサラダ、ぐりとぐらのカステラ、です。

【給食室より】

今日はお話給食です。

なかがわりえこ作、おおむらゆりこ絵、福音館書店「ぐりとぐら」に登場するカステラを給食室で焼きました!

ふわふわのカステラをみんなでおいしくいただきましょう!

 

11月25日(火)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、あぶたま丼の具、けんちん汁、大豆のカリカリ揚げ、です。

これまで、麦ご飯、あぶたま丼、けんちん汁、は取り上げてきましたので、今日は「大豆」単体に注目してみることにします。

まず「大豆」というネーミング。

特に大きいという印象は全くなく、豆であればそら豆の方が大きいです。調べてみると、物理的な大きさから「大」がつけられている訳ではないことがわかりました。

それは、なんと「偉大」の「大」だったです!あまりに身近な豆なので、偉大な豆だとわかって驚きました。

大豆は様々な食品になることはよく知られているところです。味噌、醤油、納豆、豆腐、豆乳、枝豆、もやし、油揚げ、おから、がんもどき、きな粉…、少し考えただけでも、これだけ挙がります。

日本食ということで考えれば、欠かすことのできない食材であることが本当によくわかります。

加えて大豆は「畑の肉」とまで呼ばれるほど、栄養価が高い食材です。

まさに「偉大な豆」で「大豆」です(そういえば「大麦」という種類もありますが、これも「偉大な」という意味。ほかにも先日の11/14「バッハ献立」にもなった、作曲家のヨハン・セバスティアン・バッハは、音楽家一族であるバッハ一族の中でも特に「偉大」ということで「大バッハ」と呼ばれていますね)。

こんな「偉大な豆」も問題があって、こんなに日本食に欠かせず、栄養価が高いのにもかかわらず、日本国内で生産される「自給率」が低いのはよく知られているところです。どれぐらい低いのか?

なんと7%(令和5年度 農林水産省)です。

つまり93%は輸入に頼っているということ。長くなったので、この理由や対応策は次回に譲りますが。

とにかく、栄養満点な大豆を食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

11月21日(金)の給食

献立は、カオマンガイ、牛乳、春雨スープ、パインゼリー、です。

【給食室より】

今日はお話給食です。

大森裕子作、ごはん同盟監修、白泉社の「ごはんのずかん」に登場する「カオマンガイ」というタイの米料理を給食室で作りました。

ご飯の上に鶏肉をのせて食べてください。

ごはんのずかん」には、いろんな国の、いろんな米料理がたくさん載っています。

ぜひ読んでみてくださいね。

11月20日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鯖の利休焼き、三色おひたし、さつまいものミルク煮、です。

今日は「利休焼き」に注目してみます。

皆さんは「利休焼き」という調理法をご存じでしょうか?私は残念ながら「利休焼き」を知りませんでした。そこで、どんなものか調べてみました。

「利休焼き」とは、ごまを使った料理の総称を指すそうです。

ごまの香ばしさと風味が加わることで素材の旨味が引き立ち、奥深い美味しさが生まれます。特にごまの香ばしさは食欲をそそるだけでなく、冷めてもおいしく食べられるのが大きなポイントです。

それでは、ごまを使った料理をなぜ利休焼きというのでしょうか?

それは、安土桃山時代の茶人である千利休にちなんでいます。千利休が料理に好んでごまを使ったことからこの名が付いたそうです。「利休焼き」とは、千利休の利休だったのですね。

ちなみに、千利休の「休」という字が忌み言葉となっているため、利休焼きを「利久焼き」と表記することも多いようです。

ごまの香ばしさとともに、栄養たっぷりの鯖を食べて、これから来る本格的な冬の中でも「元気」に過ごしてほしいです。

11月19日(水)の給食

献立は、コッペパン、牛乳、かぼちゃスープ、海藻サラダ、りんご、です。

【給食室より】

今日は、お話給食です!

ヘレン・クーパー作、せな あいこ訳、「かぼちゃスープ」の絵本に登場する「かぼちゃのスープ」を給食室で作りました。

猫と、りすと、あひるの3匹が役割を決めて作るかぼちゃスープは世界一おいしいスープ!

曽谷小学校の給食室でも調理員さんが役割を決め、毎日丁寧においしい給食を作ってくださっています。

11月18日(火)の給食

献立は、いりこ飯、牛乳、千種焼き、生揚げの肉味噌煮、です。

【給食室より】

「だしで味わう和食」第5弾!

今日は、中国・四国地方、香川県から「いりこ飯」です。

中国・四国地方では、いりこ煮干し、昆布を使ってだしを取ります。

だしは、しっかりとパンチのある濃い煮干しだしが特徴です。

みんなで、「だし」を通じてもっと和食について理解を深めましょう!

11月15日(土)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、秋野菜カレー、ひじきとツナのサラダ、ヨーグルト、です。

曽谷っ子音楽発表会を頑張った皆さんへ喜んでもらいたくて、今日はみんな大好きなカレーを献立に入れました。

今日の秋野菜カレーには、秋に旬を迎える、ごぼう、里芋、蓮根が入っています。これらの野菜は、カレーと一緒に煮込まず、油で素揚げして、食缶へ配缶する直前にカレーと合わせています。素揚げした里芋は外はサクッと、内側はトロリとした食感です。ごぼうと蓮根は歯ごたえと香りを楽しめるようになっています。調理員さんの技術の光る一手間によって、秋野菜が一層おいしく感じられる秋野菜カレー!たくさん食べて、そやふれあいフェスティバルも楽しんでくださいね!

11月14日(金)の給食

献立は、キャロットピラフ、牛乳、コーヒーミルメーク、手作りソーセージ、ABCスープ、です。

【給食室より】

今日は校内音楽会です!

音楽会に合わせて、バッハの大好物だった「ソーセージ」を給食室で手作りしました。

また、バッハはコーヒーが好きすぎて、コーヒーへの強すぎる愛をうたった「コーヒー・カンタータ」を作曲しました。ミルメークはバッハの大好きなコーヒー味です。

手作りソーセージとコーヒーミルメークを食べて、明日の発表会も頑張りましょう。

今日は、音楽専科の榎窪先生おすすめのバッハの曲を流していただきます。

11月13日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、蓮根バーグ梨ソースかけ、磯和え、沢煮椀、です。

【給食室より】

今日は千産千消献立です。

地域で生産された農林水産物を地域で消費しようとする取組を「地産地消」といいます。

千葉県では「地」を千葉県の「千」と銘打って様々な取組を行っています。

今日の献立は、牛乳、豚肉、小松菜、大根など、地元でとれたものをたくさん使用してあります。

市川小、国分小、国府台小、曽谷小、中国分小、百合台小、稲越小、須和田の丘支援学校小学部、第一中、東国分中がおそろいの献立です!

お家で兄弟と話してみてくださいね!

 

11月12日(水)の給食

献立は、味噌ラーメン、牛乳、ナムル、いがぐり揚げ、です。

【給食室より】

秋の訪れを感じる料理の1つのいがぐり揚げ。

ここで食育クイズ!

トゲトゲとしたいがぐりのような見た目からこの名前がついた「いがぐり揚げ」、このトゲトゲはいったい何でできているでしょう?

正解は、そうめんです。

小さく折ったそうめんを周りにまぶしてトゲトゲのいがぐりを表現しています。→給食レシピ「いがぐり揚げ」

 

さて、今日は曽谷っ子の「人気給食ランキング」第5位の「味噌ラーメン」の登場です。味噌ラーメンについては、5月に書いているので、今日はもっと広く「ラーメン」に注目してみます。

アメリカの「ウェブスター辞書」では、ラーメンは「日本からの外来語」とあるそうです。日本では、ラーメンは中国発祥であることはよく知られているところであり、「中華そば」などとも呼ばれていながら、国際的には「ラーメンは日本食」と認識されているようです。

最近報道等で、とても多いインバウンドの方々へのインタビューでも「日本でラーメンを食べるのが楽しみ」と言っている方が多いのをにします。

ちなみに、そんな日本食と認識されているラーメンを日本で初めて食べたといわれている人物は誰だかご存じでしょうか?

答えは、「水戸黄門」でおなじみ水戸光圀と言われています。

そこで日本ラーメン協会では、水戸光圀の誕生日である7月11日を「ラーメンの日」としています。水戸光圀の誕生日であるだけでなく、「7」がレンゲ、「11」が箸の形に似ていることも掲げています。言われてみれば、レンゲと箸に見えてくるから不思議なものです。

さらに、石破前首相は、「ラーメン文化振興議連」(議連とは議員連盟の略ですので、国会議員の中でラーメンが好きな方で集まった組織)の会長を務めているそうです。

中国から伝わった「拉麺」から、日本食としての「ラーメン」、そして世界の「Ramen」へと変貌を遂げたラーメンを食べて、日本の食文化の豊かさにも思いを馳せてほしいです。

11月11日(火)の給食

献立は、さんまご飯、牛乳、磯香和え、のっぺい汁、です。

【給食室より】

さんまは、秋の味覚を代表する魚ですね。

今日の主食のさんまご飯は、下味をつけ、片栗粉をまぶして、からりと揚げたさんまを甘い醤油ダレと絡めた後、ご飯に混ぜ込んだ料理です。

旬の魚をおいしくいただきましょう。

「さんま」は、漢字で書くと、秋にとれる刀の魚で「秋刀魚」と書くよ!

 

11月10日(月)の給食

献立は、キムチご飯、牛乳、鶏のから揚げ、中華スープ、です。

今日は「キムチご飯」です。子どもたちに人気のメニューです。

私が子どもの頃はキムチ自体がメジャーではなく、その頃はキムチが給食に出て、子どもたちの人気メニューになるなど考えたこともありませんでした。

とある漬物会社さんのHPで調べてみると、日本にキムチが一般に浸透し始めるのは、1970年代になってスーパーマーケットなどで販売されるようになっったそうです。当時はブームには至らなかったようですが。

その後、1988年のソウルオリンピック、2002年の日韓サッカーワールドカップ開催により、韓国がより身近になったことで一気に過熱したようです。

加えて、この頃から「韓流ブーム」なるものが流行し、現在のKポップはじめコスメ、スイーツなども含め韓国カルチャーの大人気につながっているようですね。

「最も距離の近い外国」でありながら、本格的に人気になったのは21世紀からの流れと言えそうです。

「辛味」も「おいしさ」の1つとして感じるようになる学童期に入門編として、辛すぎない、おいしいキムチご飯は本当にちょうどよいと思います。

様々なおいしさを味わえる、“豊かな”食生活で「元気」に過ごしてもらいたいです。

11月7日(金)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、ビビンバ丼の具、わかめスープ、チーズハットグ、です。

チーズハットグとは、アメリカンドッグのソーセージの代わりにチーズを入れた、韓国の定番おやつです。給食室では、調理員さんが丁寧にチーズを生地に包んで、油で揚げて、約350個のチーズハットグを作ってくださいました。よく噛んでおいしくいただきましょう!

11月6日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鱈の西京焼き、柚香和え、ピリ辛肉じゃが、柿、です。

これは何度も書いたことがあるのですが、まだご存じない方もいらっしゃるかと思いますので。

今日は「肉じゃが」です。この料理もほぼ国民食といっても過言でないほどでしょう。

肉じゃがは日本発祥の料理なのですが、肉じゃがの発祥は日本のどこであるかご存じでしょうか?

諸説あるようですが、有力な2つの市があります。それは広島県の呉市と、京都府の舞鶴市です。共通点は軍港があった場所ということです。

それは、肉じゃがの発祥について、日露戦争でも有名な東郷平八郎(東京・原宿に東郷神社があります)が、イギリス留学中に食べたビーフシチューが忘れられず、何とか日本の食材で食べたいと調理員にお願いしたのが始まりと言われているからです。

赤ワインの代わりに醤油を使うなど調理員が試行錯誤を重ねて生まれたのが肉じゃがということです。そのため、上記の2市が海軍ゆかりの市ということでアピールしながら連携も図っているようです。

肉じゃがはイギリスのビーフシチューへのリスペクトから生まれたこと、日本発祥であること、東郷平八郎が関わっていることなど、とても身近な肉じゃがに壮大なスケールの大きさを感じるのは私だけではないでしょう。

そんな肉じゃがを食べて「元気」に過ごしてほしいです。

11月5日(水)の給食

献立は、タコライス、牛乳、野菜スープ、バナナ、です。

【給食室より】

タコライスは、メキシコ料理のタコスをアレンジした沖縄発祥の料理です。

タコスの具材である、タコミート、キャベツ、トマト、チーズなどをご飯の上にのせて食べるのが特徴です。

 

タコライスは誕生したのが1984年ということなので、わりと新しいと感じましたが、お読みの皆さんはいかがでしょうか?

円高ドル安の影響で米兵の経済状況が悪化していた時期に、安くてボリュームがあり、素早く提供できるメニューとして考案されたようです。

いまや様々なタコライス店が生まれ、刺激を与え合いつつしのぎを削っています。

ちなみに、沖縄料理は、本州とは異なる、独自性のある食文化でよく知られています。特徴は、「多様性がある食文化」ですね。

それというのも、地理的な関係上、中国や東南アジアとの交易が盛んだったためその影響が、戦後の沖縄統治によってアメリカの影響が料理にも反映されています。

今日の給食は、同じ日本でありながら、独自性をもった沖縄の食文化を知るよいきっかけになると思います。

11月4日(火)の給食

献立は、ココア揚げパン、牛乳、チリコンカン、ツナサラダ、です。

揚げパンについては、これまで最多で取り上げてきましたが、今日は昨年度曽谷小人気給食ランキング1位で、今年度の人気ランキングでも1位、曽谷小での不動の人気を誇る「ココア揚げパン」です。それにトップ3のうち2つが揚げパン。揚げパンを取り上げないわけにはいかないと思います。

みんな大好き、大人気の揚げパンは昭和20年代後半、東京都大田区で調理師をしていた篠原さんという方によって開発されました。

時は戦後からまだ日が浅く、食も厳しかった時代。当時パンは貴重な栄養源で、学校の欠席者にも給食のパンを届けていたようです。

でもパンは時間がたつとパサパサ、カチカチになってしまう。そこで何とかしようと篠原さんは仲間と知恵を絞り「よし、とりあえず揚げてみようか」と。揚げた後、さらに砂糖をまぶすことで、おいしくなるだけでなく、パン表面の乾燥をさらに防ぐことに成功しました。

「出席をした子はもちろん、欠席した子にもおいしいパンを届けたい!」という熱く優しい思いは、確実に子どもたちの心と胃袋を掴みました。

そして70年以上の時を経た令和の時代の、場所も離れた曽谷小の子どもたちにもしっかり伝わっている。そんなことを考えながら食べると、いつもと味わいは変わってくるものでしょうか。

ちなみに給食を作ってくださっている本校の栄養教諭・水上先生は、子ども時代に最も好きだったメニューは揚げパン、給食を作る立場になって最も好きなメニューも揚げパンなのだそうです。

いろいろな思いにあふれている揚げパン。人気メニューなのは、思いが曽谷っ子に伝わっている結果なのかもしれません。

10月31日(金)の給食

献立は、コーンピラフ、牛乳、豚肉と大豆のトマト煮、ひじきのマリネ、かぼちゃババロア、です。

【給食室より】

ハッピーハロウィン!

今日はハロウィンですね。

給食室でも皆さんのトリックオアトリートに応えるべく、ハロウィン献立を作りました。

色合いもオレンジ、黒、赤とハロウィンを意識して料理を組み合わせてみました。

10月30日(木)の給食

献立は、さつまいもトースト、牛乳、野菜スープ、ぶどうゼリー、です。

今日はさつまいもトーストとして提供されている「さつまいも」に注目してみます。

暦の上では秋ですし、陽気も本来の秋らしくなってきました。俳句にはたくさんの季語がありますが、月でいえば10月の季語が最も多いそうです(季節では最も多い季語は夏です)。

俳句といえば、有名な正岡子規には、柿や梨、みかんなど食べ物の俳句が多いことでも有名です。

「喰い尽くして更に焼き芋の皮をかじる」

と詠んでいます。

長年の友人であり、当時イギリスに留学していた夏目漱石にも、「ロンドンの焼き芋の味を聞きたい」と手紙に書いたほど、さつまいもに目がなかったことが伺えます。

漱石が留学した当時(1900年)、イギリスには子規が言うところの焼き芋はなかっただろうと予想されますので、夏目漱石もさぞ困ったことでしょう。

時を経て、日本産のさつまいもは甘さと食感の良さから、アジアのほか欧米や中東にも輸出を拡大し、今や世界的に有名になっています。世界の人々が「YAKIIMO」を楽しんでいることでしょう。この状況を正岡子規も喜んでいるでしょうか。

今日の「さつまいもトースト」は甘くておいしいトーストに仕上がっています。ビタミン、食物繊維など豊富なさつまいもを食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

10月29日(水)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、ハヤシライス、海藻サラダ、フルーツポンチ、です。

ハヤシライスは強いエピソードもあり、これまで何度も取り上げてきました。

「曽谷小学校人気給食ランキング」において第8位のフルーツポンチの登場です。今日は「フルーツポンチ」に注目してみることにします。

フルーツポンチとは、ご存じのとおり、いくつかの種類のフルーツを、シロップや炭酸水に浸して作るデザートですね。

気になるのはネーミングの「ポンチ」です。語源は、インドのヒンディー語で「5」を表す「パーンチ」に由来するそうです。5とは、水、砂糖、お酒、ライム果汁、スパイスの5種類の材料で作られた飲み物を指しています(現在は一般的にお酒やスパイスは使用されません)。

この飲み物にフルーツを加えて「フルーツパンチ」として欧米で広まりました。

パンチ→ポンチへの変化は、日本に伝わった際に、現在も続くフルーツの超有名店の社長が、当時流行していた風刺画である「ポンチ絵」とかけて「フルーツポンチ」とした説が有力のようです。

 

余談になりますが、私が子どもの頃、炭酸飲料の「ファンタ」に「フルーツパンチ」味がありました。とてもおいしかった記憶があります。

それから間もなく姿を消し、その後何十年が経った、つい先日のことです。スーパーに買い物に行ったら、なんとファンタ「フルーツパンチ」味が売っていました。

調べてみると、ファンタがSNSで「復刻してほしい味」を募集した結果、「フルーツパンチ」味が勝ち抜いて、見事復刻を果たしたのだそうです(期間限定)。

「ポンチ」でも「パンチ」でもどちらも間違いではないようですが、日本では一般的に「ポンチ」が使われ、今日の給食でも「ポンチ」です。不動の人気を誇り、ビタミンも豊富なフルーツポンチを食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

10月28日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、ジャンボ揚げ餃子、ナムル、あさりのキムチチゲ、です。

今日は「チゲ」を取り上げます。

チゲとは、韓国料理が根付いた昨今ではよく耳にします。韓国料理では、鍋料理全般を指す言葉のようですね。

チゲというと、「キムチチゲ」や「ズンドゥブチゲ」が最もよく耳にすると思うのですが、これはキムチが入ったチゲ(鍋)、ズンドゥブ(にがりが入っていない柔らかい豆腐)が入ったチゲ(鍋)ということです。

豆腐が入ったものは、「トゥプチゲ」といって、「ズンドゥブチゲ」とはまた別なのだそうです。

ちなみに、韓国料理のスープ料理といえば、「チゲ」が有名ですが、「サムゲタン」に代表される「タン」もよく聞きます。

違いは、「チゲ」が具材が多くて味が濃いものが多く、「タン」は具材よりスープがメインでじっくり煮込んだものが多いことだそうです。

 今日は、「あさりのキムチチゲ」で、チゲの中でも人気食材として挙げられる、豆腐、あさり、豚肉、キムチ、ネギ、ニラ、そのほかが入っていて豊富です。

栄養もあって体も温まるチゲをしっかり食べて、これから来る寒さにも負けない体を作ってほしいです。

10月27日(月)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、ガパオライスの具、春雨スープ、ヨーグルト、です。

タイの国民食・ガパオライスはこれまでも取り上げてきました。そこで今日は、ガパオライスに欠かせない「ピーマン」に注目してみます。

まず、ピーマンは曽谷小「嫌いな食材ランキング」で、堂々の1位になっている野菜であり、2位のナスを大きく引き離しています(私の子どもの頃も、子どもが嫌いな野菜のトップがピーマンであったような気がします)。

調べてみると(2024年カゴメ調べ)1位は、2位とほんの僅かの差で「なす」でした(意外に感じましたが1位がナス、2位がピーマンは曽谷小の結果とは逆ですね)。

ピーマンは青臭さや苦みが子どもたちにとって苦手だと思われますが、大人になるにしたがって、苦みもおいしさとして感じられるようになりますよね。

それにしても、ピーマンは今日のように、肉と一緒に提供されることが多いです。この理由を調べてみました。

すると、①加熱しても形が保たれる、②味の相性が良いこと(苦みと肉の旨味が対照的でお互いを引き立てる)③色どりが良い、いう3点が大きいそうです。なるほど、とても説得力があります。

今日の給食でも、不人気1位のピーマンが、見事人気メニューのガパオライスになって提供されています。

栄養満点のピーマンを食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

10月24日(金)の給食

献立は、ご飯、牛乳、ヤンニョムチキン、チョレギサラダ、トック、です。

今日は韓国をテーマにした献立でした。ヤンニョムチキンは、コチュジャンやトウバンジャンなどを使ったピリ辛のタレで、低学年は辛く感じてしまうのではと心配していましたが、1.2年生も「おいしい!」と食べてくれており安心しました。中には「もっと辛くして!」という辛党さんもいました。これからもみんながおいしいと感じられる辛さを探っていこうと思います!

チョレギサラダはごま油をきかせたドレッシングによりお箸が進んだようで、残菜率が3%ととても少なく、みんなよく食べてくれていました。

色んな国の料理、色んな味の料理を食べて、楽しい食経験をたくさんできるような献立をこれからも提供していきます。楽しみにしていてくださいねイベント

10月23日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、スペシャル納豆和え、擬製豆腐、肉じゃが、です。

肉じゃがは日本生まれであり、エピソードも強いのですが、これまで何度も取り上げてきました。

今日は「スペシャル納豆和え」に注目してみます。

「スペシャル納豆和え」は、人気メニューランキング10位までには入っていませんが、曽谷小の子どもたちにはとても人気のあるメニューです。

では何がスペシャルか?

納豆に、海苔、ちりめんじゃこ、ほうれん草を和えており、これがとてもおいしいのです。

加えて、曽谷小嫌いな食材ランキングにおいて、納豆は10位に入っているほどの不人気な食材です。

それが水上先生・給食室の皆さんの工夫により、人気のあるメニューになっています。これこそまさに「スペシャル」というべきだと思っています。

 

納豆の栄養とその効能は言うまでもないことですが、納豆をはじめ、栄養があるからこそ子どもには不人気ながらも給食にはよく提供されるという食材は多いです。

それが不人気な食材であればあるほど、何とか工夫して子どもたちが喜んで食べてもらうにはどうすればよいかということは、本当によく考えられていると思います。

このような「愛」が学校給食には溢れていると感じています。愛を感じてしっかり食べて「元気」に過ごしてほしいです。

10月22日(水)の給食

献立は、きなこ揚げパン、牛乳、ポークビーンズ、キャベツのサラダ、です。

今日は、給食人気メニューランキング第3位のきなこ揚げパン(第1位はココア揚げパン。トップ3のうち2つは揚げパン)ですが、揚げパンはこれまでも何度も取り上げているので、今回「ポークビーンズ」に注目してみることにします。

ポークビーンズはご存じのように、豚肉と豆をトマト味で煮込んだ料理です。それではいつものように。

ポークビーンズの発祥はどこの国でしょうか?

いかにもスペインぽいと思いましたが、違いました。

答えは、アメリカであり、かの国を代表する家庭料理だそうです。

それでは、やはり給食の人気メニューであり、見た目が似ている「チリコンカン」との違いはどこでしょうか?

それは、味付けと使われるスパイスの違いです。

ポークビーンズはトマトベースの甘めの味付け。チリコンカンはチリなどのスパイスが聞いたスパイシーな味が特徴です。

ちなみに、ポークビーンズはアメリカ先住民(ネイティブアメリカン)の料理とスペイン人(メキシコを植民地化)の料理の融合だそうです。スペインぽいと思ったのは、あながち間違いではありませんでした

豚肉には疲労回復に役立つビタミンB1が豊富であることですし、おいしいポークビーンズをしっかり食べて、涼しさを通り越して寒くもなってきたこの時期を「元気」に過ごしてほしいです。

10月21日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、里芋のまんまるコロッケ、和風サラダ、大根のそぼろ汁、りんご、です。

里芋は、秋から冬が旬の食べ物です。里芋のまんまるコロッケは、12kgの里芋を調理員さんが茹でて、潰して、炒めたお肉と玉ねぎ、おからや調味料と合わせて丸めて、衣をつけて、油でこんがり揚げて作ってくださいました。おいしく旬の食べ物をいただきましょう!

10月20日(月)の給食

献立は、ご飯、牛乳、和風ミートローフ、ツナと切り干し大根のサラダ、秋野菜の煮物、です。

今日は毎日提供されている「ミートローフ」に注目します。

ミートローフというものはだいたい知っているつもりですが、ではどういう料理かと聞かれると…。調べてみました。

名前は、英語で肉のミートと、かたまりを意味するローフであって、ひき肉を成形して焼き上げたものだそうです。

それならば、ハンバーグとの違いは?

その違いは焼き方で、ミートローフはオーブンで、ハンバーグはフライパンで焼くのが一般的だとのこと。

ミートローフの歴史について調べると、古代ローマ時代にまで遡るようです。現代のミートローフは、19世紀後半にドイツ系移民がアメリカに持ち込んだことが起源とされているようです(これはハンバーグとも同じです)。

特に1930年代の世界大恐慌時代には、物資不足の中でひき肉による“かさ増し”ができるミートローフは庶民の心強い味方となり、アメリカで定番の家庭料理として人気を博したようです。

また1つ賢くなりました。

今日の和風ミートローフは、具材にひじきや大豆、豆乳といった和風の食材が使われていて、とてもおいしいです。

10月17日(金)の給食

献立は、じゃこガーリックライス、牛乳、スパニッシュオムレツ、ABCスープ、オレンジゼリー、です。

今日は「スパニッシュオムレツ」に注目してみます。

スパニッシュオムレツは、昨年の読書週間の時に、「こまったさんのオムレツ」のお話給食としても出てきました。

「スパニッシュオムレツ」という名前ですが、オムレツは大体わかるのですが、「スパニッシュ」とはスペイン風ぐらいしかわかりません。どういったものを指すのでしょうか?

これは調べてみると、主にじゃがいも・ベーコン・チーズが入っているものを指すそうです。

スパニッシュオムレツは、一般的なオムレツのように半月型に折りたたむのではなく、フライパンの丸い形をそのまま生かして焼き上げるのが最大の特徴です。これは「黄金色に輝く太陽の丸い形」に例えられているそうです(給食では長方形にカットしています)。

また、スパニッシュオムレツはトルティージャとも呼ばれていて、現地では朝食から夕食まで、さらにはピクニックのお弁当としても愛されている万能な卵料理として親しまれています。

今日の献立も、たっぷりとじゃがいも・ベーコン・チーズが入っていておいしいです。

10月16日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、サクサクつくね、ポテトサラダ、なめこと大根の味噌汁、です。

今日は「ポテトサラダ」に注目してみます。

サラダといえば、皆さんはどんなサラダがお好きでしょうか?

「サラダに関する調査」(マイボイスコム)によると、全国の男女に聞いた好きなサラダの1位は、今日提供されているポテトサラダとのことです。老若男女問わず大人気のようですね(本校の給食には昨日提供された「焼肉サラダ」という子どもたちに人気サラダもありますが)。

それではポテトサラダの発祥の国はどこでしょうか?

調べてみると、ドイツでも、アメリカでも、日本でもなく、意外にもロシアということでした。160年もの歴史があるようです。

日本とロシアのポテトサラダの違いは、使用する具材にもあるようですが、最も大きな違いは、「じゃがいもをマッシュするかしないか」ということです。

日本では滑らかな触感にするために、マッシュをすることが多いですが、ロシアは賽の目状で作るようです。

今日の給食では、たまご、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、キュウリに、砂糖とマヨネーズ(エッグケア)が使用されていて、とてもおいしいです。

栄養たっぷりなポテトサラダをしっかり食べて「元気」に過ごしてほしいです。

10月15日(水)の給食

献立は、 きしめん、牛乳、焼肉サラダ、鬼まんじゅう、です。

「出汁(だし)で味わう和食の日」第4弾! 今回は、東海地方より、愛知県の「きしめん」です。

東海地方で使われている出汁の材料は、あじ節、さば節、かつお節、煮干し、昆布などです。ブレンドした濃い出汁は、香りも味も強いのが特徴です。みんなでおいしい出汁を味わうことを通じて、もっと和食について理解を深めましょう!

 

 

10月14日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、さんまの塩焼き、ごま和え、のっぺい汁、です。

【給食室から】

秋刀魚(さんま)は、秋の味覚を代表する魚ですね。秋刀魚は、お箸の持ち方、魚の食べ方を思い出して、骨を取り除いてきれいにおいしく食べましょう。

 

さて、今日はメニュー「さんま」に注目します。

なんでも、「秋のさんま」人気というものは別格であり、「春の初がつお」や「冬の寒ぶり」も、到底その人気には及ばないのだといいます。

4年生が国語で学習している落語の有名な作品にも「目黒のさんま」があります(子どもたちに人気の「名探偵コナン」でも先々週の回は、「目黒のさんま」をモチーフにしたお話でした)。

しかしながら、最近は不漁続きで、大衆魚であったさんまが、いつの間にか高級魚のような扱いになっているのはご存じのとおりです。

それを表す「回文」を先月、新聞で発見したのでご紹介します。

 

「品高し さんま我慢さ 仕方なし」

 

というものです。

たしかに上から読んでも下から読んでも「しなたかし さんまがまんさ しかたなし」になっています。

さんまの現状を的確に表した回文であり、考えた人はすごいなと感じます。おまけに575のリズムになっているのもいいですね。

今年はここ数年の中では豊漁というニュースもありましたが、それでも今や高級魚となった旬のさんまをしっかりと味わい、秋を感じてほしいと思います。

10月10日(金)の給食

キャロットピラフ、牛乳、えびのクリームソース、グリーンサラダ、ブルーベリーゼリー、です。

10月10日の今日は、「目の愛護day」です。

10が2つ並んでいるのを横にしてみると、人の目と眉に見えることから、10月10日を「目の愛護day」とし、目を大切にするように呼び掛けるイベントが各地で行われています。

今日のデザートは、「目の愛護day」にちなんで「ブルーベリーゼリー」です。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンには、視力低下や眼精疲労を防ぐ働きがあります。

10月9日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鯖の味噌煮、海苔和え、五目うま煮です。

鯖の味噌煮については、これまでも書いてきましたので、今日は「うま煮」に注目してみます。

「うま煮」とはよく耳にします。

おいしく煮るから「うま煮」なのでしょうかね。一説には「甘煮」から「うま煮」になった、ともあります。

それでは、「うま煮」とはどのようなものを指すのでしょうか?

調べてみると、肉や野菜などを醤油・砂糖・みりんなどで甘辛く煮た料理の総称とのことです。

ちなみに、その呼び名は地方によっていろいろあり、北海道では「煮しめ」、九州北部では「がめ煮」、関西地方では「炊き合わせ」とも呼ぶそうです。

今日の給食では、鶏、生揚げ、うずらに加え、じゃがいも、にんじん、ごぼう、たけのこ、しいたけ、さやいんげん、といろいろ入った「五目」で提供されています。

たくさんの具材を「うま煮」でおいしくいただきたいと思います。

10月8日(水)の給食

献立はセサミトースト、牛乳、ポトフ、フレンチサラダ、です。

今日は「ポトフ」に注目してみます。

ポトフは今や日本でも馴染みのあるメニューとなっていますが、そもそもはどこの料理なのか調べてみました。

ポトフは、フランスの家庭料理だそうです。

日本では、野菜やウインナーを鍋に入れ、コンソメスープで煮込んで作るのが一般的ですね。

一方、本場フランスのポトフは、野菜を入れて鍋でじっくり煮込むのは同じですが、肉類は塊のままの牛肉を使ったり、テールやスネなどを使ったりすることもあり、日本のポトフよりも本格的な煮込み料理という印象です。

フランスといっても広いですから、海に面した地方では魚介類を使い、南部地方ではハーブが豊富に使われ、北部のアルザス地方はドイツにも近く、ソーセージが多く使われています。ドイツに近いアルザス地方のポトフが、日本に伝わり、一般的になったのかもしれません。

栄養豊富で健康効果の高いポトフは、これから涼しくなっていく季節にもぴったりですね。

10月7日(火)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、親子丼の具、野菜チップ、りんご、です。

今日は曽谷小人気メニュー4位の「野菜チップ」がありますが、これまでも取り上げてきましたので、「親子丼」に注目してみます。

「親子丼」といえば、ご存じのとおり、鶏肉と卵で親子なので「親子丼」です。よく考えられたうまい呼び方だとずっと思っていました。

しかし10年ほど前、海外出身であり、日本語や日本文化を外国の方から見て不思議に思うことを「Why Japanese people ?」という言葉とともに語るお笑い芸人さんが、

「親子丼!?  Why Japanese people ? 親子で食べるなんて可哀想過ぎるだろ!」

と言っていたことを思い出しました。

「そんなふうにも考えられるのか」と、外国の方に新たな視点を教わったことを思い出しました。

ちなみに、鶏肉と卵の代わりに、鮭とイクラを使った「海鮮親子丼」や、鴨肉を卵でとじた「いとこ丼」もあるようです。

高タンパク低カロリーで栄養満点の親子丼を食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

10月6日(月)の給食

献立は、栗ご飯、牛乳、いなだのから揚げ、すまし汁、月見団子、です。

今日は十五夜です。

十五夜とは、1年で最も美しいとされている「中秋の名月」と呼ばれる月を見ながら、秋の実りに感謝をする日です。

月見団子はよく噛んで食べましょう。

10月3日(金)の給食

献立は、ご飯、牛乳、白身魚のごまだれ焼き、じゃがいものきんぴら、沢煮椀、ぶどう、です。

今日は、「じゃがいものきんぴら」から「きんぴら」に注目してみます。

「きんぴら」はにんじんやごぼうで有名ですが、千切りにした野菜を甘辛く炒めた和食の調理法であり、根菜を使ったものを指します。今日のじゃがいもも根菜ですね。

「きんぴら」は名前がユニークです。なぜこの名前なのか調べてみました。

「きんぴら」は、江戸時代に人気があった浄瑠璃の主人公であり、怪力で勇敢であった「坂田金平(さかたのきんぴら)」に由来するそうです。

根菜のしっかりした食感や唐辛子の辛さ(今日は入っていません)が「強さ」を連想させることから名付けられたようです。人名だったのですね。

今日のメニューは、豚肉や小松菜も入っておいしいです。きんぴらはじゃがいももおいしいものと知りました。

じゃがいもの秋の旬は11月まで。まだまだじゃがいもを楽しめそうですね。

10月2日(木)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、四川麻婆豆腐の具、バンサンスー、杏仁豆腐、です。

今日は「杏仁豆腐」に注目してみます。

杏仁豆腐が中国発祥なのは多くの人が知るところですが、それを作り始めたのがお医者さんであることを知っている人は少ないかもしれません。

「杏仁」とはあんずの種の中心部ですが、咳止めや喘息に効果があると言われ、漢方薬として古くから利用されていました。牛乳を加えて食べやすくした薬膳デザートとして中国全土に広まったのですね。意外でした。

こんな話です。

杏仁豆腐を始めた董奉(とうほう)というお医者さんは、貧しい人たちから治療費を受け取りませんでした。その代わりに、患者さんには重病が治ると杏の木の株を植えてもらったそうです。

そしてやがて苗は林となり多くの実をつけました。実がなると「もし杏が欲しい人がいたら私に断る必要はない…」という看板を「杏」の「林」に設置しました。

こうした人々のために尽くした彼から「杏林(きょうりん)」という言葉が生まれました。「杏林」は名医や医療を表す言葉です。そういえば、杏林大学という医学系の大学もありますし、杏林製薬という製薬会社もありますから聞いたことがありますね。

ちなみに、杏仁はアーモンドの味と似ていると言われることもあるようですが、これは同じバラ科の植物だからだそうです。そのためもあり、最近では杏仁豆腐を作る際、アーモンドエッセンスやアーモンドパウダーで代用されることも多く、本物の杏仁を使った杏仁豆腐は珍しくなりつつあるようです。

「医食同源」とはよく言ったもので、特に杏仁豆腐はまさに医食同源ですね。しっかり食べて体も「元気」に過ごしてもらいたいです。

10月1日(水)の給食

献立は、きのこスパゲティ、牛乳、マセドアンサラダ、りんごのケーキ、です。

マセドアンサラダはこれまでも取り上げてきていますので、今日は「きのこスパゲティ」に注目してみます。

きのこは子どもたちにとって好き嫌いが分かれやすい食材かと思いますし、きのこが主役になるメニューもあまり多く聞きません。

しかし、きのこスパゲティは、きのこが主役であり、スパゲティの中でも人気があるメニューです。きっと、きのこがスパゲッティと合う秘密があるのではないかと思い、調べてみることにしました。

結果は「旨味・食感・香り」の3つです。

まず旨味は、きのこの持つグルタミン酸ほかの旨味がパスタの味を引き立てるとのこと。

次に食感は、きのこのシャキッとした歯ごたえが、モチモチしたパスタの食感とよく調和するそうです。

最後に香りは、きのこの香ばしい香りが、今日も使われているオリーブオイルやニンニクと相性がよいそうです。

なるほど、これだけ揃えば、きのこスパゲティが人気メニューなのもわかります。しかし、よくこの組み合わせを思いついた人(おそらくイタリアの方)がいたものだと感心しています。

相性抜群のメニュー「きのこスパゲティ」をしっかり食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

9月30日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鰹の薬味ソースがけ、友禅和え、すまし汁、です。

鰹には、2回旬があります。1回目は、3月から6月にかけての春、2回目は、9月から11月にかけての秋です。秋に旬を迎える鰹は、戻り鰹と呼ばれています。すまし汁には、少しでも秋の訪れを感じてもらえたらと紅葉の形の蒲鉾を使用しています。旬の食材をおいしくいただきましょう。

9月29日(月)

献立は、麦ご飯、牛乳、ハヤシライス、ひじきのマリネ、ヨーグルト、です。

ハヤシライスもひじきも麦ご飯もこれまで書いてきているので、今日はひじきのマリネの「マリネ」に注目してみます。なんとなくあんな調理法、というのはわかるのですが、詳しくわからないので調べてみました。

「マリネ」とは、肉、魚介類、野菜などを、酢や油、ワインなどをベースにした調味液に漬け込んだ、フランス料理の調理法です。

漬け込むことで食材が柔らかくなったり、風味をつけたり、保存性を高めたりする効果があります。

フランス、と上に書きましたが、もともとは、食材を海水に漬けて保存していたことから、「海」を意味するラテン語「mareマレ」がもとになっているそうです(英語「marineマリン」もラテン語のmareが語源になっています)。

それではひじきをマリネにする意図とは?

①    食べやすくする:ひじきは非常に栄養価が高いですが、子どもは苦手な子が少なくないので、酸味やオイルで洋風にして食べやすくする。ひじきと野菜で食感にもメリハリがつく。

②    保存性を高める:保存性が高くなるので学校給食にも向いている。

栄養価の非常に高いひじきをしっかりと食べて、「元気」に過ごしてほしいです。

9月26日(金)の給食

献立は、キンパ風まぜご飯、牛乳、トック、りんごゼリー、です。

今日は「キンパ」を取り上げます。

これをお読みの皆さんはキンパをご存じでしょうか?

私は昨年度の1月に給食で提供されるまで、恥ずかしながら「キンパ」という料理を知りませんでした(今年の5月に6年生と一緒に八幡小学校まで歩いていた時、八幡小のそばにキンパ専門店があるのを見つけました。わりと近いところに専門店があるほどなのに知りませんでした)。

キンパは調べてみると、日本の海苔巻きに似たもののようです。海苔巻きと大きく違うのは、使っているのが酢飯ではなく、ごま油と塩で味付けされたご飯を使っている点です。韓国語でキムは海苔、パプはご飯という意味で、海苔ご飯というところでしょうか。

 発祥を調べてみると、韓国料理として有名なので、当然韓国が発祥であるという説と、関西地方の太巻きが韓国に伝わって独自の発展をしたのだという説があることを知りました。

今日は、混ぜご飯という形で提供されていますが、ごま油の香ばしさは十分味わえます。昼間はまだ暑いので、ごま油の香ばしさと、具だくさんのまぜご飯をしっかり食べて「元気」に過ごしてほしいです。

9月25日(木)の給食

献立は、鶏飯、牛乳、ごま和え、スイートポテト、です。

「だしで味わう和食」第三弾!

今日は九州地方、鹿児島県から「鶏飯(けいはん)」です。

九州地方では、かたくちいわしの煮干し、焼きあご、椎茸、かつお節を使って「だし」をとることが多く、強く濃い味が特徴です。

だし汁をご飯にかけて食べてください!

9月24日(水)の給食

献立は、レモンシュガートースト、牛乳、チリコンカン、ツナサラダ、です。

今日は「ツナ」を取り上げます。

まず「ツナ」とは、スズキ目サバ科マグロ属に分類される魚の総称だそうです。具体的には、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロ、カツオなどが当たります。

ですから、生魚の状態もツナ、ツナ缶のような加工食品もツナ、ということになりますが、日本でツナといったら、主に加工食品を指しますね。

ツナ缶はマグロのイメージがありますが、上で書いたようにカツオも使われています。

それでは、「ツナ」と「シーチキン」の違いは?

ご存じの方も多いようですが、「シーチキン」は「はごろもフーズ」の登録商標であり、どちらも同じ「ツナ」ということになります。そのためシーチキンにはRマークがついているのですね。

栄養が豊富であることは有名で、水煮缶ならカロリー抑え目、油漬缶ならDHA・EPAを効率的に摂取でき、野菜などと食べることで栄養バランスが良くなります。

今日はキャベツ、にんじん、きゅうり、玉ねぎと一緒に提供されており、栄養バランスはすばらしいです。しっかり栄養を摂って、「元気」に過ごしてほしいです。