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2025年11月の記事一覧
11月28日(金)の給食
献立は、ご飯、牛乳、こまったさんのハンバーグ、青のりポテト、オニオン卵スープ、りんご、です。
【給食室より】
今日はお話給食です。
寺村輝夫作、岡本爽子絵、あかね書房「こまったさんのハンバーグ」を給食室で、曽谷っ子のみんなが食べられるよう、アレンジして調理しました。
ハンバーグの食材には、いったい何が使われているのかな?
献立表の食材一覧を見てみてね!
11月27日(木)の給食
献立は、茶飯、牛乳、一口おでん、からし和え、大学いも、です。
今日は「大学いも」を取り上げてみます。
素揚げしたサツマイモに糖蜜を絡めた料理で、老若男女から人気です。
それでは、「大学いもはなぜ“大学”なのか?」
これについては、聞いたことがあるかもしれません。いつもながら諸説あるようですが。
大正時代に学生街である東京都文京区本郷で、東京大学の学生に大人気だったから、大正時代に東京大学の赤門前に店を構える甘味屋さんが作ったから、東京大学の学生が学費を稼ぐために売っていたから、大正時代に商品名に「大学」とつけるのが流行したから…など。
時代は大正時代、大学とは東京大学のことで問題なさそうですね。大学いもを食べると賢くなりそうなイメージに変わりました。
ちなみに、横に罫線の入ったノートを「大学ノート」と呼びますが(若い方は呼ばないかもしれません)、これは東京大学の学生が使うために作られたことがネーミングのもとになっているようです。
賢くなりそうな大学いもを食べて、心も体も頭脳も元気に過ごしてほしいです。
11月26日(水)の給食
献立は、ペンネのミートソース、牛乳、ひよこ豆のサラダ、ぐりとぐらのカステラ、です。
【給食室より】
今日はお話給食です。
なかがわりえこ作、おおむらゆりこ絵、福音館書店「ぐりとぐら」に登場するカステラを給食室で焼きました!
ふわふわのカステラをみんなでおいしくいただきましょう!
11月25日(火)の給食
献立は、麦ご飯、牛乳、あぶたま丼の具、けんちん汁、大豆のカリカリ揚げ、です。
これまで、麦ご飯、あぶたま丼、けんちん汁、は取り上げてきましたので、今日は「大豆」単体に注目してみることにします。
まず「大豆」というネーミング。
特に大きいという印象は全くなく、豆であればそら豆の方が大きいです。調べてみると、物理的な大きさから「大」がつけられている訳ではないことがわかりました。
それは、なんと「偉大」の「大」だったです!あまりに身近な豆なので、偉大な豆だとわかって驚きました。
大豆は様々な食品になることはよく知られているところです。味噌、醤油、納豆、豆腐、豆乳、枝豆、もやし、油揚げ、おから、がんもどき、きな粉…、少し考えただけでも、これだけ挙がります。
日本食ということで考えれば、欠かすことのできない食材であることが本当によくわかります。
加えて大豆は「畑の肉」とまで呼ばれるほど、栄養価が高い食材です。
まさに「偉大な豆」で「大豆」です(そういえば「大麦」という種類もありますが、これも「偉大な」という意味。ほかにも先日の11/14「バッハ献立」にもなった、作曲家のヨハン・セバスティアン・バッハは、音楽家一族であるバッハ一族の中でも特に「偉大」ということで「大バッハ」と呼ばれていますね)。
こんな「偉大な豆」も問題があって、こんなに日本食に欠かせず、栄養価が高いのにもかかわらず、日本国内で生産される「自給率」が低いのはよく知られているところです。どれぐらい低いのか?
なんと7%(令和5年度 農林水産省)です。
つまり93%は輸入に頼っているということ。長くなったので、この理由や対応策は次回に譲りますが。
とにかく、栄養満点な大豆を食べて、「元気」に過ごしてほしいです。
11月21日(金)の給食
献立は、カオマンガイ、牛乳、春雨スープ、パインゼリー、です。
【給食室より】
今日はお話給食です。
大森裕子作、ごはん同盟監修、白泉社の「ごはんのずかん」に登場する「カオマンガイ」というタイの米料理を給食室で作りました。
ご飯の上に鶏肉をのせて食べてください。
「ごはんのずかん」には、いろんな国の、いろんな米料理がたくさん載っています。
ぜひ読んでみてくださいね。
11月20日(木)の給食
献立は、ご飯、牛乳、鯖の利休焼き、三色おひたし、さつまいものミルク煮、です。
今日は「利休焼き」に注目してみます。
皆さんは「利休焼き」という調理法をご存じでしょうか?私は残念ながら「利休焼き」を知りませんでした。そこで、どんなものか調べてみました。
「利休焼き」とは、ごまを使った料理の総称を指すそうです。
ごまの香ばしさと風味が加わることで素材の旨味が引き立ち、奥深い美味しさが生まれます。特にごまの香ばしさは食欲をそそるだけでなく、冷めてもおいしく食べられるのが大きなポイントです。
それでは、ごまを使った料理をなぜ利休焼きというのでしょうか?
それは、安土桃山時代の茶人である千利休にちなんでいます。千利休が料理に好んでごまを使ったことからこの名が付いたそうです。「利休焼き」とは、千利休の利休だったのですね。
ちなみに、千利休の「休」という字が忌み言葉となっているため、利休焼きを「利久焼き」と表記することも多いようです。
ごまの香ばしさとともに、栄養たっぷりの鯖を食べて、これから来る本格的な冬の中でも「元気」に過ごしてほしいです。
11月19日(水)の給食
献立は、コッペパン、牛乳、かぼちゃスープ、海藻サラダ、りんご、です。
【給食室より】
今日は、お話給食です!
ヘレン・クーパー作、せな あいこ訳、「かぼちゃスープ」の絵本に登場する「かぼちゃのスープ」を給食室で作りました。
猫と、りすと、あひるの3匹が役割を決めて作るかぼちゃスープは世界一おいしいスープ!
曽谷小学校の給食室でも調理員さんが役割を決め、毎日丁寧においしい給食を作ってくださっています。
11月18日(火)の給食
献立は、いりこ飯、牛乳、千種焼き、生揚げの肉味噌煮、です。
【給食室より】
「だしで味わう和食」第5弾!
今日は、中国・四国地方、香川県から「いりこ飯」です。
中国・四国地方では、いりこ煮干し、昆布を使ってだしを取ります。
だしは、しっかりとパンチのある濃い煮干しだしが特徴です。
みんなで、「だし」を通じてもっと和食について理解を深めましょう!
11月15日(土)の給食
献立は、麦ご飯、牛乳、秋野菜カレー、ひじきとツナのサラダ、ヨーグルト、です。
曽谷っ子音楽発表会を頑張った皆さんへ喜んでもらいたくて、今日はみんな大好きなカレーを献立に入れました。
今日の秋野菜カレーには、秋に旬を迎える、ごぼう、里芋、蓮根が入っています。これらの野菜は、カレーと一緒に煮込まず、油で素揚げして、食缶へ配缶する直前にカレーと合わせています。素揚げした里芋は外はサクッと、内側はトロリとした食感です。ごぼうと蓮根は歯ごたえと香りを楽しめるようになっています。調理員さんの技術の光る一手間によって、秋野菜が一層おいしく感じられる秋野菜カレー!たくさん食べて、そやふれあいフェスティバルも楽しんでくださいね!
11月14日(金)の給食
献立は、キャロットピラフ、牛乳、コーヒーミルメーク、手作りソーセージ、ABCスープ、です。
【給食室より】
今日は校内音楽会です!
音楽会に合わせて、バッハの大好物だった「ソーセージ」を給食室で手作りしました。
また、バッハはコーヒーが好きすぎて、コーヒーへの強すぎる愛をうたった「コーヒー・カンタータ」を作曲しました。ミルメークはバッハの大好きなコーヒー味です。
手作りソーセージとコーヒーミルメークを食べて、明日の発表会も頑張りましょう。
今日は、音楽専科の榎窪先生おすすめのバッハの曲を流していただきます。
11月13日(木)の給食
献立は、ご飯、牛乳、蓮根バーグ梨ソースかけ、磯和え、沢煮椀、です。
【給食室より】
今日は千産千消献立です。
地域で生産された農林水産物を地域で消費しようとする取組を「地産地消」といいます。
千葉県では「地」を千葉県の「千」と銘打って様々な取組を行っています。
今日の献立は、牛乳、豚肉、小松菜、大根など、地元でとれたものをたくさん使用してあります。
市川小、国分小、国府台小、曽谷小、中国分小、百合台小、稲越小、須和田の丘支援学校小学部、第一中、東国分中がおそろいの献立です!
お家で兄弟と話してみてくださいね!
11月12日(水)の給食
献立は、味噌ラーメン、牛乳、ナムル、いがぐり揚げ、です。
【給食室より】
秋の訪れを感じる料理の1つのいがぐり揚げ。
ここで食育クイズ!
トゲトゲとしたいがぐりのような見た目からこの名前がついた「いがぐり揚げ」、このトゲトゲはいったい何でできているでしょう?
正解は、そうめんです。
小さく折ったそうめんを周りにまぶしてトゲトゲのいがぐりを表現しています。→給食レシピ「いがぐり揚げ」
さて、今日は曽谷っ子の「人気給食ランキング」第5位の「味噌ラーメン」の登場です。味噌ラーメンについては、5月に書いているので、今日はもっと広く「ラーメン」に注目してみます。
アメリカの「ウェブスター辞書」では、ラーメンは「日本からの外来語」とあるそうです。日本では、ラーメンは中国発祥であることはよく知られているところであり、「中華そば」などとも呼ばれていながら、国際的には「ラーメンは日本食」と認識されているようです。
最近報道等で、とても多いインバウンドの方々へのインタビューでも「日本でラーメンを食べるのが楽しみ」と言っている方が多いのをにします。
ちなみに、そんな日本食と認識されているラーメンを日本で初めて食べたといわれている人物は誰だかご存じでしょうか?
答えは、「水戸黄門」でおなじみ水戸光圀と言われています。
そこで日本ラーメン協会では、水戸光圀の誕生日である7月11日を「ラーメンの日」としています。水戸光圀の誕生日であるだけでなく、「7」がレンゲ、「11」が箸の形に似ていることも掲げています。言われてみれば、レンゲと箸に見えてくるから不思議なものです。
さらに、石破前首相は、「ラーメン文化振興議連」(議連とは議員連盟の略ですので、国会議員の中でラーメンが好きな方で集まった組織)の会長を務めているそうです。
中国から伝わった「拉麺」から、日本食としての「ラーメン」、そして世界の「Ramen」へと変貌を遂げたラーメンを食べて、日本の食文化の豊かさにも思いを馳せてほしいです。
11月11日(火)の給食
献立は、さんまご飯、牛乳、磯香和え、のっぺい汁、です。
【給食室より】
さんまは、秋の味覚を代表する魚ですね。
今日の主食のさんまご飯は、下味をつけ、片栗粉をまぶして、からりと揚げたさんまを甘い醤油ダレと絡めた後、ご飯に混ぜ込んだ料理です。
旬の魚をおいしくいただきましょう。
「さんま」は、漢字で書くと、秋にとれる刀の魚で「秋刀魚」と書くよ!
11月10日(月)の給食
献立は、キムチご飯、牛乳、鶏のから揚げ、中華スープ、です。
今日は「キムチご飯」です。子どもたちに人気のメニューです。
私が子どもの頃はキムチ自体がメジャーではなく、その頃はキムチが給食に出て、子どもたちの人気メニューになるなど考えたこともありませんでした。
とある漬物会社さんのHPで調べてみると、日本にキムチが一般に浸透し始めるのは、1970年代になってスーパーマーケットなどで販売されるようになっったそうです。当時はブームには至らなかったようですが。
その後、1988年のソウルオリンピック、2002年の日韓サッカーワールドカップ開催により、韓国がより身近になったことで一気に過熱したようです。
加えて、この頃から「韓流ブーム」なるものが流行し、現在のKポップはじめコスメ、スイーツなども含め韓国カルチャーの大人気につながっているようですね。
「最も距離の近い外国」でありながら、本格的に人気になったのは21世紀からの流れと言えそうです。
「辛味」も「おいしさ」の1つとして感じるようになる学童期に入門編として、辛すぎない、おいしいキムチご飯は本当にちょうどよいと思います。
様々なおいしさを味わえる、“豊かな”食生活で「元気」に過ごしてもらいたいです。
11月7日(金)の給食
献立は、麦ご飯、牛乳、ビビンバ丼の具、わかめスープ、チーズハットグ、です。
チーズハットグとは、アメリカンドッグのソーセージの代わりにチーズを入れた、韓国の定番おやつです。給食室では、調理員さんが丁寧にチーズを生地に包んで、油で揚げて、約350個のチーズハットグを作ってくださいました。よく噛んでおいしくいただきましょう!
11月6日(木)の給食
献立は、ご飯、牛乳、鱈の西京焼き、柚香和え、ピリ辛肉じゃが、柿、です。
これは何度も書いたことがあるのですが、まだご存じない方もいらっしゃるかと思いますので。
今日は「肉じゃが」です。この料理もほぼ国民食といっても過言でないほどでしょう。
肉じゃがは日本発祥の料理なのですが、肉じゃがの発祥は日本のどこであるかご存じでしょうか?
諸説あるようですが、有力な2つの市があります。それは広島県の呉市と、京都府の舞鶴市です。共通点は軍港があった場所ということです。
それは、肉じゃがの発祥について、日露戦争でも有名な東郷平八郎(東京・原宿に東郷神社があります)が、イギリス留学中に食べたビーフシチューが忘れられず、何とか日本の食材で食べたいと調理員にお願いしたのが始まりと言われているからです。
赤ワインの代わりに醤油を使うなど調理員が試行錯誤を重ねて生まれたのが肉じゃがということです。そのため、上記の2市が海軍ゆかりの市ということでアピールしながら連携も図っているようです。
肉じゃがはイギリスのビーフシチューへのリスペクトから生まれたこと、日本発祥であること、東郷平八郎が関わっていることなど、とても身近な肉じゃがに壮大なスケールの大きさを感じるのは私だけではないでしょう。
そんな肉じゃがを食べて「元気」に過ごしてほしいです。
11月5日(水)の給食
献立は、タコライス、牛乳、野菜スープ、バナナ、です。
【給食室より】
タコライスは、メキシコ料理のタコスをアレンジした沖縄発祥の料理です。
タコスの具材である、タコミート、キャベツ、トマト、チーズなどをご飯の上にのせて食べるのが特徴です。
タコライスは誕生したのが1984年ということなので、わりと新しいと感じましたが、お読みの皆さんはいかがでしょうか?
円高ドル安の影響で米兵の経済状況が悪化していた時期に、安くてボリュームがあり、素早く提供できるメニューとして考案されたようです。
いまや様々なタコライス店が生まれ、刺激を与え合いつつしのぎを削っています。
ちなみに、沖縄料理は、本州とは異なる、独自性のある食文化でよく知られています。特徴は、「多様性がある食文化」ですね。
それというのも、地理的な関係上、中国や東南アジアとの交易が盛んだったためその影響が、戦後の沖縄統治によってアメリカの影響が料理にも反映されています。
今日の給食は、同じ日本でありながら、独自性をもった沖縄の食文化を知るよいきっかけになると思います。
11月4日(火)の給食
献立は、ココア揚げパン、牛乳、チリコンカン、ツナサラダ、です。
揚げパンについては、これまで最多で取り上げてきましたが、今日は昨年度曽谷小人気給食ランキング1位で、今年度の人気ランキングでも1位、曽谷小での不動の人気を誇る「ココア揚げパン」です。それにトップ3のうち2つが揚げパン。揚げパンを取り上げないわけにはいかないと思います。
みんな大好き、大人気の揚げパンは昭和20年代後半、東京都大田区で調理師をしていた篠原さんという方によって開発されました。
時は戦後からまだ日が浅く、食も厳しかった時代。当時パンは貴重な栄養源で、学校の欠席者にも給食のパンを届けていたようです。
でもパンは時間がたつとパサパサ、カチカチになってしまう。そこで何とかしようと篠原さんは仲間と知恵を絞り「よし、とりあえず揚げてみようか」と。揚げた後、さらに砂糖をまぶすことで、おいしくなるだけでなく、パン表面の乾燥をさらに防ぐことに成功しました。
「出席をした子はもちろん、欠席した子にもおいしいパンを届けたい!」という熱く優しい思いは、確実に子どもたちの心と胃袋を掴みました。
そして70年以上の時を経た令和の時代の、場所も離れた曽谷小の子どもたちにもしっかり伝わっている。そんなことを考えながら食べると、いつもと味わいは変わってくるものでしょうか。
ちなみに給食を作ってくださっている本校の栄養教諭・水上先生は、子ども時代に最も好きだったメニューは揚げパン、給食を作る立場になって最も好きなメニューも揚げパンなのだそうです。
いろいろな思いにあふれている揚げパン。人気メニューなのは、思いが曽谷っ子に伝わっている結果なのかもしれません。