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今日の給食
12月5日(金)の給食
献立は、ピリ辛ごぼうご飯、牛乳、生揚げの肉味噌煮、パリパリひじきサラダ、です。
今日は「生揚げの肉味噌煮」の「生揚げ」に注目してみます。
そもそも「生揚げ」とは何か?
木綿豆腐を厚く切って、油で揚げた料理で、中まで火が通っていないので「生」揚げということです。薄く切って揚げたら「油揚げ」となりますから、厚く切ることで生の部分を敢えて残したのでしょう。
発祥は室町時代とも江戸時代ともいわれ、保存性を高める目的で考え出されたようです。また、豆腐よりも歯ごたえがあるので満腹感を得られやすい特徴があります。
それでは、「厚揚げ」との違いは何でしょうか?
調べてみると、「基本的に同じもの」ということです。
違いは、関東では「生揚げ」と呼び、関西では「厚揚げ」と呼ぶそうです。
ちなみに、豆腐は中国から伝わったことはよく知られているところですが、豆腐を揚げるという調理法は日本独自の工夫です。まさに先人の知恵であり、日本の食文化の奥深さです。
栄養もたっぷりな生揚げの肉味噌煮で、感染症にも負けない強い体を作ってほしいです。
12月4日(木)の給食
献立は、麦ご飯、五目豆腐、春雨スープ、花みかん、です。
今日は「五目豆腐」に注目してみます。
私はこの「五目豆腐」というメニューは、昨年の2月に給食で提供されるまで知りませんでした。
五目とは言うまでもなく5種類の具材が入っているということではありません。五目ずし、五目あんかけ、五目ご飯、五目やきそば…など挙げていけばきりがありません。
今日の給食でも、豚肉・豆腐・シイタケ・タケノコ・人参・長ネギ・チンゲン菜・白菜と、たくさん具材が入っています。様々な材料を、味や彩り、栄養のバランスを考えて取り合わせたものを五目というのですね。
さて、五目豆腐の発祥などはわかりませんでしたが、名古屋市教育委員会が出している小学校給食レシピに少し説明が出ていました。
そこには、「五目豆腐は、麻婆豆腐の和風版として考えられ」た、とありました。
となると、五目豆腐は日本発祥のメニューということでいいのでしょうかね。中国発祥の発酵調味料である豆板醤を使うことなく、また辛さもなくすことで、このような形となったものと思われます。
麻婆豆腐も人気ですが、五目豆腐もとてもおいしく人気だと思います。
12月3日(水)の給食
献立は、麦ご飯、ジョア、キーマカレー、ひじポテサラダ、キャロットゼリー、です。
今日は「キーマカレー」に注目してみます。
キーマカレーとは、言わずと知れた、ひき肉で作ったカレー料理ですね。
発祥はムガール帝国と呼ばれていた時代のインド。料理名の由来は、インドのヒンディー語で「ひき肉」を意味する言葉が「キーマ」です。
宗教上の理由から、インドでは牛肉が使われず、鶏肉や豚肉を使用します。本日の給食も、鶏と豚の両方のお肉を使用しています。
それでは、このコーナーでも何度か取り上げている「ドライカレー」と、この「キーマカレー」の違いは何でしょうか?
にわかには違いがわかりませんが、調べてみると大きな違いがありました。
共通点としては、どちらもひき肉を使用します。
それ以外、材料はキーマカレーがスパイスやヨーグルトを使用して、調理法は煮込むのが主で、上にも書いた通りインドが発祥です。今日の給食にもヨーグルト、チーズ、大豆で煮込んでいます。
一方、ドライカレーは野菜とカレー粉を使用しており、炒めるのが主で、日本が発祥です。
材料だけでなく、調理法、発祥の地も違ったというわけですね。
そしてカレーは曽谷っ子に大人気ですので、水上先生と給食室の皆さんはカレーライス、ドライカレー、夏野菜カレー、秋野菜カレー、そしてキーマカレー…など、様々なバリエーションを用意してくださっているのがありがたいです。
たくさん食べて「元気」に過ごしてほしいです。
12月2日(火)の給食
献立は、ご飯、牛乳、チャンチャン焼き、筑前煮、りんご、です。
今日は「チャンチャン焼き」に注目してみます。
鮭のチャンチャン焼きは、鮭と旬の野菜を蒸し焼きにして味噌で味付けした料理です。北海道の石狩地方の漁師町が発祥と言われていますが、今では全国区になっていると思います。
漁師が船上にあるドラム缶の鉄板で焼いて食べたのが始まりのようですが、チャンチャン焼きという珍しい名前の発祥は諸説ありです。
ちゃっちゃと簡単に作れるから、お父ちゃんが作るから、焼く時にヘラがチャンチャンという音を立てるから、仕事中に親方の目を盗んで食べた漁師がちゃんちゃんこで身を隠していたから…、などです。意外にもいろいろあります。
北海道発祥の料理としては、有名な石狩鍋やジンギスカンとともに「農山漁村の郷土料理百選(農林水産省)」にも選ばれています。
ちなみに、一般的にチャンチャン焼きは鮭を使用しますが、同じく北海道の礼文島などではホッケを使用してチャンチャン焼きが作られているようです。それはそれでおいしそうですね。
曽谷っ子たちには、郷土料理を知るとともに、しっかりと味わってほしいです。
12月1日(月)の給食
献立は、黒糖パン、牛乳、キキの運んだパイ、かぶのスープ、です。
【給食室より】
今日は「映画の日」献立です。
1896年にエジソンが発明したキネトスコープ(映画の上映装置)を使って、11月25日~12月1日の間に、日本で初めて映画が上映されました。
その後、12月1日を「日本における映画産業発祥を記念する日」として「映画の日」が制定されました。
今回紹介する映画は、スタジオジブリ制作、1989年公開「魔女の宅急便」です。
魔女のキキがほうきに乗って飛んで運んだパイをイメージして給食室で作りました。
このパイは、原作の小説には登場しない、映画オリジナルの料理です。