今日の給食

今日の給食

11月6日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鱈の西京焼き、柚香和え、ピリ辛肉じゃが、柿、です。

これは何度も書いたことがあるのですが、まだご存じない方もいらっしゃるかと思いますので。

今日は「肉じゃが」です。この料理もほぼ国民食といっても過言でないほどでしょう。

肉じゃがは日本発祥の料理なのですが、肉じゃがの発祥は日本のどこであるかご存じでしょうか?

諸説あるようですが、有力な2つの市があります。それは広島県の呉市と、京都府の舞鶴市です。共通点は軍港があった場所ということです。

それは、肉じゃがの発祥について、日露戦争でも有名な東郷平八郎(東京・原宿に東郷神社があります)が、イギリス留学中に食べたビーフシチューが忘れられず、何とか日本の食材で食べたいと調理員にお願いしたのが始まりと言われているからです。

赤ワインの代わりに醤油を使うなど調理員が試行錯誤を重ねて生まれたのが肉じゃがということです。そのため、上記の2市が海軍ゆかりの市ということでアピールしながら連携も図っているようです。

肉じゃがはイギリスのビーフシチューへのリスペクトから生まれたこと、日本発祥であること、東郷平八郎が関わっていることなど、とても身近な肉じゃがに壮大なスケールの大きさを感じるのは私だけではないでしょう。

そんな肉じゃがを食べて「元気」に過ごしてほしいです。

11月5日(水)の給食

献立は、タコライス、牛乳、野菜スープ、バナナ、です。

【給食室より】

タコライスは、メキシコ料理のタコスをアレンジした沖縄発祥の料理です。

タコスの具材である、タコミート、キャベツ、トマト、チーズなどをご飯の上にのせて食べるのが特徴です。

 

タコライスは誕生したのが1984年ということなので、わりと新しいと感じましたが、お読みの皆さんはいかがでしょうか?

円高ドル安の影響で米兵の経済状況が悪化していた時期に、安くてボリュームがあり、素早く提供できるメニューとして考案されたようです。

いまや様々なタコライス店が生まれ、刺激を与え合いつつしのぎを削っています。

ちなみに、沖縄料理は、本州とは異なる、独自性のある食文化でよく知られています。特徴は、「多様性がある食文化」ですね。

それというのも、地理的な関係上、中国や東南アジアとの交易が盛んだったためその影響が、戦後の沖縄統治によってアメリカの影響が料理にも反映されています。

今日の給食は、同じ日本でありながら、独自性をもった沖縄の食文化を知るよいきっかけになると思います。

11月4日(火)の給食

献立は、ココア揚げパン、牛乳、チリコンカン、ツナサラダ、です。

揚げパンについては、これまで最多で取り上げてきましたが、今日は昨年度曽谷小人気給食ランキング1位で、今年度の人気ランキングでも1位、曽谷小での不動の人気を誇る「ココア揚げパン」です。それにトップ3のうち2つが揚げパン。揚げパンを取り上げないわけにはいかないと思います。

みんな大好き、大人気の揚げパンは昭和20年代後半、東京都大田区で調理師をしていた篠原さんという方によって開発されました。

時は戦後からまだ日が浅く、食も厳しかった時代。当時パンは貴重な栄養源で、学校の欠席者にも給食のパンを届けていたようです。

でもパンは時間がたつとパサパサ、カチカチになってしまう。そこで何とかしようと篠原さんは仲間と知恵を絞り「よし、とりあえず揚げてみようか」と。揚げた後、さらに砂糖をまぶすことで、おいしくなるだけでなく、パン表面の乾燥をさらに防ぐことに成功しました。

「出席をした子はもちろん、欠席した子にもおいしいパンを届けたい!」という熱く優しい思いは、確実に子どもたちの心と胃袋を掴みました。

そして70年以上の時を経た令和の時代の、場所も離れた曽谷小の子どもたちにもしっかり伝わっている。そんなことを考えながら食べると、いつもと味わいは変わってくるものでしょうか。

ちなみに給食を作ってくださっている本校の栄養教諭・水上先生は、子ども時代に最も好きだったメニューは揚げパン、給食を作る立場になって最も好きなメニューも揚げパンなのだそうです。

いろいろな思いにあふれている揚げパン。人気メニューなのは、思いが曽谷っ子に伝わっている結果なのかもしれません。

10月31日(金)の給食

献立は、コーンピラフ、牛乳、豚肉と大豆のトマト煮、ひじきのマリネ、かぼちゃババロア、です。

【給食室より】

ハッピーハロウィン!

今日はハロウィンですね。

給食室でも皆さんのトリックオアトリートに応えるべく、ハロウィン献立を作りました。

色合いもオレンジ、黒、赤とハロウィンを意識して料理を組み合わせてみました。

10月30日(木)の給食

献立は、さつまいもトースト、牛乳、野菜スープ、ぶどうゼリー、です。

今日はさつまいもトーストとして提供されている「さつまいも」に注目してみます。

暦の上では秋ですし、陽気も本来の秋らしくなってきました。俳句にはたくさんの季語がありますが、月でいえば10月の季語が最も多いそうです(季節では最も多い季語は夏です)。

俳句といえば、有名な正岡子規には、柿や梨、みかんなど食べ物の俳句が多いことでも有名です。

「喰い尽くして更に焼き芋の皮をかじる」

と詠んでいます。

長年の友人であり、当時イギリスに留学していた夏目漱石にも、「ロンドンの焼き芋の味を聞きたい」と手紙に書いたほど、さつまいもに目がなかったことが伺えます。

漱石が留学した当時(1900年)、イギリスには子規が言うところの焼き芋はなかっただろうと予想されますので、夏目漱石もさぞ困ったことでしょう。

時を経て、日本産のさつまいもは甘さと食感の良さから、アジアのほか欧米や中東にも輸出を拡大し、今や世界的に有名になっています。世界の人々が「YAKIIMO」を楽しんでいることでしょう。この状況を正岡子規も喜んでいるでしょうか。

今日の「さつまいもトースト」は甘くておいしいトーストに仕上がっています。ビタミン、食物繊維など豊富なさつまいもを食べて、「元気」に過ごしてほしいです。