今日の給食

今日の給食

12月16日(月)の給食

献立は、ご飯、牛乳、手作りシュウマイ、ナムル、中華風コーンスープ、です。

シュウマイ発祥の国は言うまでもなく中国ですね。それでは日本のシュウマイ発祥の地は?こちらもすぐに「神奈川県」とお答えになるのではないでしょうか。

横浜中華街や崎陽軒があまりにも有名ですからね。特に移動が列車中心であった頃、崎陽軒が横浜でシュウマイの駅弁を販売し始めたことで、全国的な人気が確かなものとなったようです。

ちなみに崎陽軒は「シュウマイ」ではなく、横浜名物「シウマイ」として独自開発・販売を開始しました。

これは崎陽軒の初代社長が北関東出身で「シュウ」の発音が苦手で、「シーマイ」「シーマイ」と呼んでいたそうです。それを当時の中国人スタッフに中国語の発音に似ていると褒められたことで、より「シーマイ」に近い「シウマイ」にしたそうです。「シ」を隠すと「ウマイ」になる遊び心もあったそうです。

全国で最もシュウマイを消費している都道府県は?これは神奈川県で疑問の余地はなさそうです。

では消費2位の都道府県は?

なんと千葉県です!(令和4年度総務省統計局「家計調査」から)

今日のシュウマイは給食室のみなさんの手作りです。手作りの温かさの伝わるおいしいシュウマイです。

おいしいシュウマイをたくさん食べて元気になったら、全国シュウマイ消費量1位になる日も近いかもしれません。

12月13日(金)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、根菜とひき肉のカレー、ひよこ豆のサラダ、りんご、です。

今日は、麦ご飯を調べます。

大麦自体は、奈良時代には広く栽培されていたようです(意外にも新しい印象ですが)。

そして平安時代にはお米と混ぜて食べられるようになったそうで、この平安時代が麦ごはんの始まりでしょうかね。

日本では、近現代になるまでは、都市部以外では米だけのご飯は神様への捧げものという位置づけであり、祝祭時のみだったようです。

麦ご飯ですが、とても栄養があるので、徳川家康は若い頃から健康に留意し、麦ごはんにこだわったとか。また、日露戦争時は栄養障害による脚気によって亡くなる兵士が出たそうで、麦ご飯を食事に取り入れたようです。

それぐらい栄養のあるご飯なのですね。特に食物繊維は米の10倍にもなるので、便秘の改善・生活習慣病の要望改善・血糖値の上昇抑制・コレステロールの吸収抑制・満腹感・虫歯の予防などなど、大麦を混ぜるだけで大きな効果を期待できます。

味や触感が気になる子もいると思いますが、カレーですから食べられるのではないでしょうか。

“トリプルデミック”ともいわれるこの時期、しっかり栄養を取ってもらいたいです。

12月11日(水)の給食

献立は、焼きコロッケパン、牛乳、コーンサラダ、ミネストローネ、です。

今日は焼きコロッケパンが出ています。これはよくお店で見かけるような、コロッケをパンで挟んであるコロッケパンでありません。パンの表面ににコロッケの材料が塗られていて、ソースもかかっています。食べると確かにコロッケのような味がします。とても面白く、そしておいしい。

さて、コロッケは何語?

答えは、コロッケがフランスの料理「クロケット」を模倣したので「フランス語」が正解です。しかしクロケットは、我々のイメージするコロッケとは違うようです。

明治時代、クロケットを再現しようとすると、当時の日本では材料を揃えることが困難で、手に入りやすかったジャガイモを代用品として作りました。こうして我々のよく知る「ポテトコロッケ」が日本で誕生したのです。

ということは、コロッケも日本生まれ! いつもながら日本の料理文化のすごさを感じます。

そのため、「コロッケは和食か洋食?」という議論もあるそうです。結論は「日本の洋食」とのことです。

最近欠席者が増えてきましたし、しっかり給食を食べて元気に過ごしてほしいです。

12月10日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、ちくわのチーズ揚げ、おかか和え、ピリ辛豚汁、です。

今日は「おかか和え」がメニューとして出ています。鰹節や、鰹節を醤油で味付けしたものを「おかか」といいますが、おにぎりやたこ焼き、お好み焼きをはじめ、いろいろな料理に使われています(厳密には、鰹節を削ったものをさらに細かくしたものを「おかか」と言うようですが)。

しかし、なぜ「おかか」というのでしょうね?カツオでもなく、鰹節でもなく。

ふと疑問に思ったので調べてみました。

時は室町時代。初めて鰹節が製造された時代に遡ります(カツオは室町時代にも普通に獲れていたんですね。それも驚きです。大型魚ですし、遠洋まで出て行って獲っているイメージがあるものですから。また約600年も前に、「世界一硬い食べ物」である鰹節を作る技術があったとは…)。

当時、鰹節を「かか」と呼んでいて、宮仕えの女性たちが丁寧に「お」をつけたことから、「おかか」で広まったようです。

呼び方一つみても歴史の深さを感じることがあるのですね。

12月9日(月)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、葱塩豚丼の具、マーボー春雨、さつまいものごま団子、です。

ごま団子と言えば、中華料理の点心で有名で、日本でもたいへん人気がありますね(日本の名産地は岩手県であり、外側に白ゴマがまぶしてあるごま団子ではなく、中にトロリとした黒ごまの餡が入っている「ごま擦り団子」が有名だそうです)。

中国では「芝麻球」と書いて、「チーマーチュウ」や「チーマーカオ」と呼ぶそうです。「芝麻」がごまを表すそうで、「球」は日本語とほぼ同じですから、かわいらしい名前です。

さて、ごま団子は、中身があんこやごま餡がよく使われています。しかし、今日の給食のごま団子は、さつまいも餡でした。とてもおいしいです。

さつまいもは千葉の名産でもありますから、”千産千消”の観点からもとてもいいですね。

 

12月6日(金)の給食

献立は、ひじきご飯、牛乳、カリカリ大豆サラダ、鰯のつみれ汁、花みかん、です。

初登場!

今日の副菜は「カリカリ大豆のサラダ」です。

揚げた大豆にカレー粉をまぶしてあり、カリカリとした食感とスパイシーな香りを楽しめるサラダです。

給食当番さんは大豆と野菜をしっかりと混ぜ合わせて配膳をお願いします!

1口30回よくかんで食べましょう。

12月5日(木)の給食

献立は、ご飯、牛乳、スペシャル納豆和え、千草焼、ぶり大根、です。

ところで、なぜ「ぶり大根」なのでしょうか?鮭(さけ)大根や、鰊(にしん)大根でもいいのではないでしょうか。

ぶり大根が有名なのは富山ですが、冬はぶり漁が盛んだったのと、冬が旬の大根を合わせたのが全国に波及したようです。近年になるまでは冷凍や輸送の技術が今ほどなく、地産地消が当たり前であり、ぶりと大根を合わせるのは難しくないことだったのかもしれません。しかし、おいしくなければここまで全国的に広がりませんので、初めに作った人はすごいということになりますよね。

ちなみに、上に書いた「鮭大根」は実際にありました。

北海道の名産です。アニメ「鬼滅の刃」の人気キャラクター・冨岡義勇の好きな料理が鮭大根とのことです。

今日のぶり大根はぶりがたくさん、大根しみしみでとてもおいしいです。

12月4日(水)の給食

献立は、ほうとう、牛乳、彩野菜のごま和え、オレンジおからドーナツ、です。

さて、ほうとうは日本では山梨県が有名ですね。起源は中国のようですが。

昔、山梨県の山間部では米作りが難しいので、代わりに蚕を飼って絹糸を取ることで暮らしていたようです。桑の収穫の後は麦を栽培し、収穫した麦を麺にして季節の野菜と一緒に味噌で煮込んで食べたのが「ほうとう」です。

太い麺が特徴的ですね。

名前の由来も諸説ありますが、山梨県といえば、武田信玄ですね。武田信玄が自分の刀で食材を切ったことから「宝刀(ほうとう)」と名付けられた説があります。

また、ほうとうは農林水産省選定「農山漁村の料理百選」にもなっています。

今日はオレンジおからドーナツもとってもおいしかったです!(給食室はとても大変だったと思います。ありがとうございます。)

12月3日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、塩昆布メンチ、しらすサラダ、じゃが芋とわかめの味噌汁、です。

今日は「メンチカツ」を取り上げます。

メンチカツの発祥国は?

そう、日本です!いつもながら日本の食文化はすごいです。

時は明治時代。調べてみると、諸説あります。しかしながら日本生まれであることは間違いはないようですね。

では、なぜ「メンチ」なのか?メンチという言葉はおそらくないですよね。

調べてみると、ひき肉を英語で言うとminced meat(ミンストミート)であり、これがミンスとなり、メンチに転じた説。また西日本ではひき肉をミンチ肉といいますが、それがメンチに転じたという説。

どちらもありそうですね。

ちなみにメンチカツを使って町おこしをしているところもあるようです。例えば「茅ケ崎メンチ」や「亀有メンチ」があります。千葉県にも「館山メンチ」があるようです。是非食べてみたい。

今日は塩昆布や豆腐を使ってヘルシーでありながら、お肉のおいしさを十分に味わえる塩昆布メンチとなっています。

たくさん食べて「元気」に過ごしてほしいです。

 

12月2日(月)の給食

献立は、キャロットピラフ、牛乳、えびのクリームソース、鶏団子と白菜のスープ、りんご、です。

突然ですが、「ピラフ」は何語だと思いますか?

英語ではなさそうだとは思っていましたが、正解はフランス語だそうです。

ルーツはトルコ料理の「ピラウ」からきています。発音はピラフに似ていますね。ルーツはほかにも、インドの「プラーカ」という料理も起源と考えられているようです。

それでは、ピラフとチャーハンの違いは?

ピラフは生米から作ってスープで炊き上げ、チャーハンは炊きあがったお米から作るところが違います。

ピラフとパエリアの違いは…などと考えていくとキリがないですね。食文化の奥深さを思い知らされます。