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今日の給食
1月17日(金)の給食
献立は、ご飯、牛乳、唐草焼き、五色和え、ピリ辛肉じゃが、りんご、です。
10月29日にこのコーナーで、肉じゃがは東郷平八郎さんが、イギリス留学中に食べたビーフシチューが忘れられず、何とか日本の食材で食べたいと調理員にお願いしたのが始まりだ、と書きました。
赤ワインの代わりに醤油を使うなど調理員が試行錯誤を重ねて生まれたのが肉じゃがということです。
そこで今回は、肉じゃがは牛肉か豚肉か、という話です。みなさんはどっち派でしょうか?
大まかには西日本が牛肉、東日本が豚肉と、東西の食文化が異なることに関係しているようです。
冬の気圧配置を「西高東低」といいますが、肉の食文化の違いを「西牛東豚」とも言うとのこと。
肉じゃがに豚を使うと甘みがあり、牛を使うとコクがあると言われていますが。
私は代々東京で生まれ育ちましたので、肉じゃがは豚肉だという認識です。今日の給食も、千葉県は関東だからか、豚肉が使われています。
以前、神戸の友人とその話になったとき、豚肉の肉じゃがというものが存在することが信じられず、大変驚いたそうです。
では肉じゃがの牛肉と豚肉の境目は日本のどの辺りか?
よく言われるのは、岐阜県や三重県の辺りということですが、真偽のほどは?(それを研究している方がいて、その方の作成した地図上では東と西、豚と牛が結構はっきりと分かれていました。例外は豚文化の宮崎・鹿児島・沖縄です。)
しかし、肉じゃが自体がおいしいですし、甘みもコクも、どちらの肉を使ってもおいしいのは間違いのないことです。
今日の肉じゃがはピリ辛肉じゃがで、豚の甘みをよく生かしたメニューでおいしいです(辛みと甘みの調和は、このコーナーで以前、豚キムチについて書きました)。
1月16日(木)の給食
献立は、アーモンドトースト、牛乳、鮭のクリームシチュー、ハムサラダ、です。
10月下旬のこのコーナーで「クリームシチュー」が日本が発祥であり、しかも学校給食が発祥だという記事を書きました。
今日は、「アーモンドトースト」を取り上げます。
では問題です。
Q.「アーモンドトースト」はどこの国発祥のメニューでしょうか?
アーモンドの名産地としては、アメリカやスペイン、イタリアが挙げられますが…。
A.答えは、日本です。
それでは日本のどこで生まれたか?
これも発祥がはっきりとしていて、兵庫県の姫路市。そこにある喫茶店で生まれたようです。ご存じの方は多いのかもしれませんが、姫路市は「モーニング文化」で有名だそうです。
今や姫路市民のソールフードとも言われ、日本テレビ系「秘密のケンミンshow」でも取り上げられたことがあります。
本当に驚きです。当然のことのように欧米発祥かと思っていましたが。このコーナーを書くようになって、我が国の食文化の豊かさにはいつも驚かされると同時に、誇らしい気持ちにさせてくれます。
皆さんともこの驚きを共有したいです。
1月15日(水)の給食
献立は、小豆ご飯、牛乳、鶏のから揚げ、礒香和え、けの汁、です。
今日は、小正月です。
1月1日を中心とした「正月」に対し、1月15日を「小正月」といいます。
大昔の日本では、1年で初めての満月の日を「正月」にしていました。これが「小正月」の期限です。
小正月には、米と小豆を炊いた小豆粥を食べる習慣が広く見られます。
小豆には古来より魔除けの力があると信じられてきました。無病息災を願う晴れの日のごちそうとされています。
給食室では小豆ご飯を作りました。
1月14日(火)の給食
献立は、麦ご飯、牛乳、えびと豆腐のチリソース、春雨サラダ、花みかん、です。
エビチリは老若男女問わず人気メニューです。
さて、エビチリはどこの料理でしょうか?
そう中華料理、ではなく、日本で誕生した料理です!
陳建民さん(1990年代の人気番組「料理の鉄人」の中華の鉄人・陳建一さんのお父様で「日本における四川料理の父」と呼ばれています。現在はお孫さんに当たる陳建太郎の代ですね)が日本にお店を出す際、四川料理の代名詞でもある豆板醤の辛さが、日本人には強すぎると感じていました。
そこでケチャップを加えることで辛さをマイルドにし、日本人向けにアレンジをしたことでエビチリが誕生しました。
エビチリまで日本生まれの料理なのですね。驚きです。
今日は、エビチリに豆腐が入っており、見た目は少し麻婆豆腐のようです。どちらも人気メニューですので、おいしくないわけがありません。
たくさん食べて「元気」に過ごしてほしいです。
1月10日(金)の給食
献立は、昆布ご飯、牛乳、松風焼き、柚子香和え、白玉入りフルーツ蜜豆、です。
明日1月11日は「鏡開き」です。
鏡開きとは、お正月の間に飾っていた鏡餅を神棚や床の間から下げ、無病息災を祈願して食べる行事のことです。
実際には、大きな鏡餅を割り分けて食べますが、「割る」は壊すことに通じる忌み言葉であるため、一般的には縁起を担いで「鏡開き」と呼びます。
1月9日(木)の給食
献立は、ご飯、牛乳、いなだの香味焼き、切干大根の海苔胡麻サラダ、白菜の味噌汁、です。
初登場!今日の副菜は切干大根の海苔胡麻サラダです。大根を細切りにして乾燥させたものを切干大根といいます。大根を乾燥させると、甘みが増し、うま味と栄養が凝縮します。普通の大根と比べると、切干大根には、カルシウムが20倍以上、食物繊維が15倍以上含まれています。よく噛んで食べて、おいしく栄養をいただきましょう!
1月8日(水)の給食
献立は、七草カレー、牛乳、パリパリひじきサラダ、ヨーグルト、です。
新しい年を迎えましたね。
昨日、1月7日は「人日(じんじつ)の節句」でした。「七草の節句」とも呼ばれ、1年間の無事を祈り、七草がゆを食べます。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、ススナ、スズシロの7種の若菜の生命力をもらい、病気を防ぐ願いが込められています。
今回は七草をみんなの大好きなカレーに入れました。春の七草を食べて、今年1年健康に過ごしましょう。
12月19日(木)の給食
献立は、ガーリックライス、ジョア、ローストチキン、フレンチサラダ、フルーツタルト、です。
2024年、今年の最後の給食は「クリスマス献立」です。
デザートのフルーツタルトは、調理員さんが380人分のタルトを1つ1つ生クリームを絞り、フルーツを飾り付けてくださっていました!
冬休みは、クリスマスやお正月など、おいしいものを食べるイベントがたくさんります。
今日はそんな冬の行事食にもっと詳しくなってもらえるようなクイズを皆さんに配ります。全問正解目指して、是非解いてみてください(クイズは各クラス、手紙が入ったBOXの中です!)。
冬休みは、食べ過ぎに気をつけて、温かくして、体調に気をつけて過ごしましょう。
12月18日(水)の給食
献立は、ちゃんぽん、牛乳、ウィンナー春巻き、中華サラダ、です。
「ちゃんぽん」は、まず名前が目を引きますよね。
諸説ありますが、長崎弁で「様々な物を混ぜること」から来ているというもの。長崎だけでなく、多種類のお酒を飲むことも、ちゃんぽんと言ったりしますね。
そのほか、中国の鉦(かね)のチャンと鼓(つづみ)のポンを合わせて「ちゃんぽん」、ポルトガル語のチャンポン(混ぜるの意味)、中国語のシャンポン(簡単なご飯の意味)がなまったもの、などなど。
Q.「ちゃんぽん」が生まれた国は?
A. そう、日本の長崎です。
ちなみに、某ちゃんぽんのレストランチェーン店は、市川市にもありますね。名前の由来は、長崎で活躍した貿易商の「リンガー」さんの名前に、気軽に立ち寄れるように「小さな家」を意味する「ハット」を加えたものです。(「ハット」が帽子でないのは、某「ピザ」のチェーン店と同じですね!)
今日のチャンポンは、たくさんの具材が入っていて、まさに「ちゃんぽん」です。味もとってもおいしいです!
12月17日(火)の給食
献立は、ご飯、牛乳、鯖の味噌煮、かみかみサラダ、きりがんぽ汁、です。
「きりたんぽ」は、秋田県の郷土料理であることは有名ですね。木の串にご飯を巻いて焼いたものです。
「きりたんぽ」は名前もユニークですよね。
まず形がガマの穂に似ています。ガマの穂は長さが10㎝~20㎝もありますので、きりたんぽはガマの穂より短いです。そこで、ガマの穂に似ていますが、ガマの穂より短いので、「短(い)穂」で「たんぽ」になったようです。
そして、この「たんぽ」を鍋に入れて食べる際には、切って入れるので、「たんぽ」を「切る」ので「きりたんぽ」というそうです。ユニークなネーミングだと思っていましたが、このようにみていくととても分かりやすい名前であることがわかりました。
ちなみに、諸説ありますが、発祥は秋田県の大館市とのこと。きりたんぽを町おこしでも活用しているご当地では、毎年「きりたんぽグランプリ」が行われ、どの店舗がおいしいかを競っているそうです。
各地の郷土料理に触れられるのも、学校給食の良さですね。