今日の給食

今日の給食

12月11日(木)の給食

 

献立は、昆布ご飯、牛乳、ちくわの二色揚げ、肉じゃが、りんご、です。

 肉じゃがは何度も取り上げていますので、今日は二色揚げに使用されている「ちくわ」に注目してみます。

 「ちくわ」の歴史は古く、かの「日本書紀」にも出てくるのだとか。少なくとも奈良時代や平安時代には食べられていたようです。

「ちくわ」は漢字で書くと「竹輪」です。これは、すり潰した魚肉を串に塗り付けて焼いたため、中に空洞がある姿が竹の切り口に似ているところから名付けられたようです。

もともと「ちくわ」は、植物の蒲の穂(がまのほ)に似ていたので「かまぼこ」と呼ばれていました。

しかし、我々のよく知っている、板にすり身を乗せる「板かまぼこ」が登場したことで、区別が必要となり、「ちくわ」になったようです。

ちなみに、「ちくわ」に似た食品に、おでんにも使用される「ちくわぶ」があります。ご存じのとおり、材料も製法も全く異なる食品ですが、形が似ているので同じ「竹輪」がつき、「ぶ」は「お麩」から取られたので、「竹輪状の麩」ということでしょう。

栄養はたんぱく質、魚介類特有の豊富なカルシウム、鉄や亜鉛といったミネラルなどが含まれています。2つの違う味を楽しみながら、栄養もしっかり摂れそうです。

12月10日(水)の給食

 

献立は、ちゃんぽん、牛乳、ウインナー春巻、中華サラダ、です。

今日は「ちゃんぽん」に注目してみます。

「ちゃんぽん」は、まず名前が目を引きます。

名前の由来は諸説あるようです。まず長崎弁で「様々な物を混ぜること」から来ているというもの。長崎だけでなく、多種類のお酒を飲むことも、ちゃんぽんと言ったりしますね。

そのほか、中国の鉦(かね)のチャンと鼓(つづみ)のポンを合わせて「ちゃんぽん」、ポルトガル語のチャンポン(混ぜるの意味)、中国語のシャンポン(簡単なご飯の意味)がなまったもの、などなど。

それでは、「ちゃんぽん」が生まれた国は?

長崎という土地柄から、オランダをはじめとするヨーロッパ、または中国かといイメージですが。

答えはそう、日本の長崎です。ちゃんぽんも日本発祥でしたか。

ちなみに、某ちゃんぽんのレストランチェーン店は、市川市にもありますね。

お店の名前の由来は、長崎で活躍した貿易商の「リンガー」さんの名前に、気軽に立ち寄れるように「小さな家」を意味する「ハット」を加えたものです。(「ハット」が帽子でないのは、某「ピザ」のチェーン店と同じです)

今日のちゃんぽんは、たくさんの具材が入っていて、まさに「ちゃんぽん」です。味もとってもおいしいです。

12月9日(火)の給食

 

献立は、しらすわかめご飯、牛乳、五目うま煮、スイートポテト、です。

今日は「スイートポテト」に注目してみます。

「スイートポテト」はご存じのとおり、さつまいもを主原料として、バターや牛乳(今日は生クリームを使っています)や砂糖を使って焼き上げたデザートですね。

それでは、「スイートポテト」の発祥はどこの国でしょうか?

いかにも、アメリカやヨーロッパと考えますが、違いました。

答えは、なんと日本です。

明治時代に東京の洋菓子店の職人さんが、庶民の食べ物だったさつまいもと、西洋の材料や技術を組み合わせて考案したそうです。

こんなおいしい料理を、我々の先人が発明したことに驚かされます。いつもそうですが、日本の食文化の豊かさを感じさせてくれます。

ちなみに、そもそも、英語でさつまいも自体を「スイートポテト」と言います。そのさつまいもを使ったデザートを、そのまま「スイートポテト」と呼ぶのも何か不思議な気はします。

そのため、デザートの方の「スイートポテト」を英語で説明する際は、「sweet potato cake」や「sweet potato tarto」と表現するのが一般的なようです。

曽谷っ子には、手間のかかる料理を給食室で用意していただけるありがたさを感じながら、しっかりと食べてほしいです。

12月8日(月)の給食

献立は、ご飯、牛乳、スタミナ納豆、いなだと大根の煮物、お麩のきなこラスク、です。

【給食室より】

食育クイズ!

今日、12/8は何の日でしょう?

①冬野菜の日  ②緑黄色野菜の日  ③有機野菜の日

正解は、③の有機野菜の日、です。

有機野菜とは、科学的に合成された肥料や農薬を使用せず、遺伝子組み換え技術を使わずに育てられた野菜のことです。

今日の献立は、人参と玉ねぎが有機野菜を使っています。

 

12月5日(金)の給食

献立は、ピリ辛ごぼうご飯、牛乳、生揚げの肉味噌煮、パリパリひじきサラダ、です。

今日は「生揚げの肉味噌煮」の「生揚げ」に注目してみます。

そもそも「生揚げ」とは何か?

木綿豆腐を厚く切って、油で揚げた料理で、中まで火が通っていないので「生」揚げということです。薄く切って揚げたら「油揚げ」となりますから、厚く切ることで生の部分を敢えて残したのでしょう。

発祥は室町時代とも江戸時代ともいわれ、保存性を高める目的で考え出されたようです。また、豆腐よりも歯ごたえがあるので満腹感を得られやすい特徴があります。

それでは、「厚揚げ」との違いは何でしょうか?

調べてみると、「基本的に同じもの」ということです。

違いは、関東では「生揚げ」と呼び、関西では「厚揚げ」と呼ぶそうです。

ちなみに、豆腐は中国から伝わったことはよく知られているところですが、豆腐を揚げるという調理法は日本独自の工夫です。まさに先人の知恵であり、日本の食文化の奥深さです。

栄養もたっぷりな生揚げの肉味噌煮で、感染症にも負けない強い体を作ってほしいです。