今日の給食

今日の給食

4月16日(水)の給食

献立は、きなこ揚げパン、牛乳、ポークビーンズ、ツナサラダ、ヨーグルト、です。 

今日は、「揚げパン」をみていきます。

私の住んでいる地域で、揚げパンのキッチンカーを時折見かけます。給食を食べなくなった大人の人を中心に大人気のようです。給食以外であまり見かけないメニューだということも手伝って、郷愁を誘うのでしょう。

さて、こんなみんな大好き、大人気の揚げパンですが、大人気商品にありがちな「諸説あり」ではなく、発祥の時と場所と人物名がはっきりしています。時は昭和27年、大田区立嶺町小学校で、発案者は調理師の篠原常吉さんだということです。

時は戦後からまだ日が浅く、食も厳しかった時代。当時パンは貴重な栄養源で、学校の欠席者に給食のパンを届けていたようです。

でもパンは時間がたつとパサパサ、カチカチになってしまう。そこで何とかしようと篠原さんは仲間と知恵を絞り「よし、揚げてみようか…」と。揚げた後、さらに砂糖をまぶすことで、おいしくなるだけでなく、パン表面の乾燥をさらに防ぐことに成功した。

「出席をした子はもちろん、欠席した子にもおいしいパンを届けたい!」という熱く優しい思いは、確実に子どもたちの心と胃袋を掴んだ。そして70年以上の時を経た令和の時代の、場所も離れた曽谷小の子どもたちにもしっかり伝わっている。そんなことを考えながら食べると、いつもと味わいは変わってくるものでしょうか。

ちなみに給食を作ってくださっている本校の栄養教諭・水上先生は、子ども時代に最も好きだったメニューは揚げパン、給食を作る立場になって最も好きなメニューも揚げパンなのだそうです。

いろいろな思いにあふれた揚げパンです。

4月15日(火)の給食

献立は、コーンピラフ、牛乳、ほうれん草のチーズオムレツ、ミネストローネ、です。

 

今日は「ミネストローネ」をみていきたいと思います。それでは、いきなりですがクイズです。

Q.献立にあるミネストローネとはどんなスープをいうのでしょうか?

1.赤い色のスープ  

2.具だくさんのスープ  

3.夏に作るスープ

 さあ、どれでしょう?

正解は、2の「具だくさんのスープ」です。

イタリアではミネストローネが古くから食べられていました。

コロンブスによって、南アメリカ大陸原産であるトマトがヨーロッパに持ち込まれるまでは、トマトを入れていなかったようです。

そうなると、歴史で覚えた「意欲に(1492年)燃えるコロンブス」が約500年前ですから、その時点ではすでにイタリアでは食べられていたという、たいへん歴史のあるスープということになります。

しかし我々にとっては、トマトのスープ、または赤いスープというイメージが強いですが。

具だくさんのスープですから栄養満点、たくさん食べて年度はじめの4月を乗り切ってもらいたいですね

4月14日(月)の給食

献立は、麦ごはん、牛乳、ポークカレー、グリーンサラダ、いちごゼリー、です。

今日は「ポークカレー」に注目してみます。

カレーライスはもはや国民食といっても過言ではない、大人から子供まで大人気のメニューです。今日は1年生の最初の給食ですから、みんな大好き、給食の準備も簡単、わりと早く食べられるなど、今日カレーが選ばれるのは納得ですね。

突然ですが、皆さんはどんなカレーがお好みでしょうか?

男女1,000人に行ったアンケート調査(oggi 2022年実施)によると、「最も好きなカレー」は、第1位がビーフカレー(30.4%)、第2位は本日提供されているポークカレー(21.6%)、第3位がチキンカレー(16.3%)であり、そのあとはバターチキンカレー、グリーンカレー、キーマカレーと続いています。

ビーフとポークが突出している印象ですね。

以前、肉じゃがを書いた際に、どちらかというと西日本は牛肉文化、東日本は豚肉文化という話を書きましたが、千葉県で統計を取ったら、もしかしたらポークが1位になるかもしれませんね。

それぐらい馴染みのあるカレーだと思います。

ポークカレーの良さは、ビーフと比べて値段がリーズナブルであり、チキンに比べてジューシーです。また豚肉は肉の脂の甘味が、スパイスの辛さとマッチするということが挙げられますね。

「カレーは飲み物」なんて言っている人気リポーターがいたり、「カレーは飲み物」という店名の人気カレー専門チェーン店があったりますが、カレーはしっかりよく噛んで味わってほしいです。

4月11日(金)の給食

献立は、しらすわかめご飯、牛乳、千草焼き、生揚げの肉味噌煮、清見オレンジ、です。

今日は「清見オレンジ」に注目してみます。

清見オレンジは、いわゆる「みかん」と呼ばれるものと、オレンジを掛け合わせて生まれたものです。

実はこの清見オレンジは「奇跡的」な品種だといわれているそうです。それというのも、柑橘類の品種改良はほとんどが母親のクローン的な品種になるところ、清見オレンジは双方の遺伝子を持ったことが奇跡的と言われています。

そのため、清見オレンジを親にして掛け合わせると、双方の遺伝子を受けついだ品種ができるというのです。よく聞く、デコポン、せとか、はるみなど、よく耳にする品種も、清見オレンジの子どもや子孫に当たるそうです。

みかんの家系図のような図を見ましたが、その中心にあり、たくさんのみかんの親になっているのが、この清見オレンジです。

さらに開発に費やした時間は30年!これらの話を聞くと、清見オレンジを見る目が変わります。

みかんは食感の「トロトロとシャキシャキ」、味の「甘味と酸味」の4象限で表せるようなのですが、清見オレンジは高いトロトロ感と甘味を示しています(「柑橘の大トロ」とも言われる子どもの「せとか」はさらに高いトロトロ感と甘味です)。

これから柑橘を食べる際に、品種にも少し注目してみたいと思っています。

4月10日(木)の給食

献立は、ペンネのミートソース、牛乳、マセドアンサラダ、カステラです。

今日は「マセドアンサラダ」に注目します。

あまり耳にすることは多くないのではないかと思います(昨年も4月のこの時期に提供されてはいますが)。 

マセドアンサラダは、フランス発祥の彩り豊かなサラダのことだそうです。ご当地では伝統的なサラダとして、昔から食べられてきたようです。

サイコロ切り・角切りで野菜の種類もたくさん使われており、チーズもたっぷりです。

よくポテトサラダとの違いが取り上げられるようです。ポテトサラダとマセドアンサラダの違いは何でしょうか?

答えは、一番大きな違いとしてじゃがいもの使い方だそうです。

ポテトサラダはじゃがいもをマッシュしますが、マセドアンサラダはマッシュせず、角切りで提供します。そのほかドレッシングも微妙に違うのだとか。

あまり耳にしなかったり、自分の家庭ではあまり出てこなかったりするメニューに触れることができるのも、学校給食の良いところですね。

栄養もたっぷりなマセドアンサラダ、たくさん食べて「元気」に過ごしてほしいです。