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今日の給食
5月19日(月)の給食
献立は、麦ご飯、牛乳、あぶたま丼、大豆のカリカリ揚げ、甘夏、です。
今日は「あぶたま丼」を取り上げます。
あぶたま丼の名前の由来は、油揚げの「あぶ」と、卵の「たま」からきています。
これは、親子丼の鶏肉が油揚げに替わったメニューとなります。
京都府が発祥で、「衣笠丼」とも呼ばれています(関西地方では「きつね丼」と呼ぶこともあるようですが)。
理由は、このメニューを盛りつけた形が京都の金閣寺のそばにある衣笠山という山に似ているからだそうです(平安時代の天皇が「真夏に雪景色を見たい」と所望し、山に白絹を掛けたという故事にちなみ、油揚げと卵とじを乗せた姿が、その衣笠山に似ていることから)。
出汁を吸った油揚げの風味がやさしく、口当たりも良い丼物で、京都府民にも愛されているご当地食です。
曽谷小学校のあぶたま丼には、油揚げと卵の他に、玉ねぎ、人参、みつばが入っていておいしいです。
5月16日(金)の給食
献立は、ご飯、牛乳、鯖の味噌煮、ごま酢和え、けんちん汁、です。
今日は「鯖」に注目してみます。
漢字で「鯖」は魚へんに青と書いて「鯖」(旧字体では月を円と書いた)。漁の際、上から見ると青色がきれいなところからこの漢字となったようです。
栄養面では、鯖は鉄分を多くとれる魚です。日本人の食生活では、鉄分は不足しがちとよく言われますので貴重です。
また、鯖はたいへん腐りやすいので味噌煮などにして食べたというのも食文化、昔の人の知恵ですね。
ちなみに、スタジオジブリ「風立ちぬ」で、主人公が食堂にて、今日の給食でも提供された鯖の味噌煮を食べる場面が出てきますね。
鯖の骨を見て、「曲線が美しい」と表現しているのが印象的です(今日の給食では、骨はほとんど見当たりませんでしたが)。
主人公の二郎は戦闘機の開発を担当していて、強度と軽量化を兼ね備えた骨組みをどうしても作る必要があり、その生きた見本が、鯖の骨だったというわけです。
子どもたちには、日本人が不足しやすい鉄分豊富な鯖をしっかり食べて、「元気」に過ごしてほしいです。
5月15日(木)の給食
献立は、ご飯、牛乳、筍ハンバーグ、コーンサラダ、わかめの味噌汁、お茶めな大豆、です。
今日は「お茶めな大豆」に注目します。
これを読んでいる皆さんは「お茶めな大豆」をご存じでしょうか?
「お茶めな大豆?」「何だこれは?」と思われた方が多いのではないかと思います。私もそうでしたので調べてみました。
これは、カリッと香ばしい国産大豆を、鹿児島県産の抹茶ときび糖でコーティングした豆菓子の商品名となります。
抹茶ときび糖のほろ苦さと甘さが特徴で、人気があるようです。抹茶を使っているのでネーミングが、「お茶」めなのですね。
給食ではよく出るそうですが、私は見るのは初めてでした。給食でよく出るのであれば、一般の方は手に入りにくいのかと思いましたが、インターネットサイトでも販売されているようでした。
口コミには「『給食で出ておいしかったから探して買ってほしい』と言われて購入した」、「給食で出るお茶めな大豆が食べたいと言うので探した」など、知るきっかけは、やはり学校給食の人が多いようです。
食べてみると、確かにおいしい!
お菓子なのに栄養も満点、しっかり食べて「元気」に過ごしてほしいです。
5月14日(水)の給食
献立は、焼うどん、牛乳、ひじきとツナの炒め物、バナナケーキ、です。
今日は「焼きうどん」に注目してみます。
焼きうどんは焼きそばよりも歴史が新しいと考え、調べてみました。すると、発祥は福岡県北九州市小倉とのこと、発祥のお店までわかっています。
時は戦後直後の食糧難の時代。
焼きそばを作ろうにもそば玉が手に入らず、どうしようかと悩んでいると、目に前に干しうどんがあった。うどんを焼くということはあまりなかったが、「同じ麺類だから試しにそばの代わりにとりあえず使ってみるか」と、うどんを焼いて提供した。
すると「美味しい」と瞬く間に評判となり、メニュー化をすることになった。
と、概要はこんな感じのようです。
発明というものには、かなりの割合で偶然の賜物ということがありますね。この焼きうどんも、絶対においしいという確信のもとに作ったのではなく、必要に迫られて試しに作ったという偶然から生まれています。
焼きうどんを食べて元気いっぱいの曽谷っ子であることを願います。
5月13日(火)の給食
献立は、ご飯、牛乳、鯵フライ、元気野菜の炒め物、生揚げの味噌汁、です。
今日は「鯵フライ」を取り上げます。
鯵を使った「鯵フライ」はよく耳にします。
しかしサバやイワシも身近なはずですが、サバフライやイワシフライを耳にしないのはなぜでしょうかね?
フライにするには、フライが合う魚というものがあるのではないかと考え、少し調べてみました。
フライに合う魚には4つの特徴があるようです。
・身がしっかりしていて崩れにくい
・クセの少ない味わい
・ほどよい脂ノリ
・骨が少なくした処理しやすい
とのこと。
なるほど、まさに鯵はフライに合うような気がします。
しかしながら、たいへん不勉強でした。
上に書いた「サバフライ」や「イワシフライ」は普通にありましたし、「ほっけフライ」や「鯛フライ」もあるそうです。食文化は奥深いと感じずにはいられません。
今日もサックリと揚がっていて、おいしい鯵フライです。
5月12日(月)の給食
献立は、切り干し豚キムチ丼、牛乳、オレンジゼリー、です。
今日は切り干し豚キムチ丼の「豚キムチ」を取り上げます。
皆さんも不思議に思った方はいるのではないでしょうか?
なぜ牛キムチでないのか?、なぜ鶏キムチでないのか?
子どもたちに大人気のキムタクご飯もキムチとたくあんに、肉は豚肉でしたよね。
調べてみると、2つの面から「豚キムチ」はいいようです。それは栄養学的な面と、味の面です。
まず栄養学的には、豚肉はたんぱく質やビタミンB群が、キムチはビタミンCや食物繊維が豊富です。これらを一緒に取ることで栄養素の相乗効果が期待できるそうです。
一方、味の面では、まず豚の脂は甘いとのこと。そこにキムチの酸味と辛みがあって、豚の甘味が加わることで味の相乗効果、つまりおいしいということになるのだそうです。
ちなみに豚肉とキムチが合う訳を調べていましたら、「おいしいものはおいしい。つまらないこと考えるな」というご意見も見つけました。確かにごもっともではあります。
文句なくおいしい組み合わせの豚キムチをしっかり食べて、「元気」を作り上げてほしいです。
5月9日(金)の給食
献立は、ご飯、スペシャル納豆和え、牛乳、唐草焼き、生揚げの肉味噌煮、です。
今日は「唐草焼き」に注目します。
皆さんは唐草焼きをご存じだったでしょうか。私は不勉強で恥ずかしながら知りませんでした(昨年は11月に提供されたのですが、その日は不在でした)。
この「唐草焼き」は、具にだくさんの野菜が入っており、焼きあがった様子が唐草模様に見えることから名前がついたとされています。
料理名に模様の名前をつけるあたり、昔の人はとても風流だったのだと感じます。
ちなみにアニメ「鬼滅の刃」の影響で、子どもたちでも和柄を目にしたり、耳にしたりする機会が増えているかもしれません。市松模様、麻の葉模様、火焔模様、鱗文様などなど。
こんなふうに、食材だけでなく、名前の付け方にも注目してみると面白いのかもしれませんね。これも立派な食育だと思います。
しっかり食べる指導だけでなく、食育の面でも子どもたちを伸ばしていきたいと思います。
→ 「給食レシピ」に子どもたちに大人気「キムタクご飯」と「鶏肉のコーンフレーク揚げ」が追加されました。
5月8日(木)の給食
献立は、グリンピースご飯、牛乳、ししゃものパリパリ揚げ、ピリ辛肉じゃが、甘夏、です。
今日の主食は、グリンピースご飯です。
2年生の皆さんが、グリンピースについて勉強しながら、曽谷っ子全員分のグリンピースのさやむきをしてくれました。
2年生の皆さんありがとうございます。
2年生の皆さんに感謝の気持ちを持って、旬のおいしいグリンピースをたくさんいただきましょう。
5月7日(水)の給食
献立は、ハヤシライス、牛乳、海藻サラダ、アセロラゼリー、です。
今日は「ハヤシライス」を取り上げます。
ハヤシライスついては、諸説あるようですが、丸善の創業者である「早矢仕(はやし)さん」が考案したという説があります。日本橋の丸善には上の階にカフェがあり、”元祖ハヤシライス”が食べられます。
そのほか上野精養軒のシェフの「林さん」が作ったとか、横浜で医師をしていた「早矢仕さん」が作ったとか、「林さん」というお客が毎日注文していたからという「人名」に関するものや、ハッシュドビーフがなまったものとか、いろいろあるようです。
しかし間違いないのは、ハヤシライスが日本発祥ということ。
このコーナーを書くようになって、ますます日本の料理の奥深さを知ることになり、誇らしい気分になります。
さて、ハッシュドビーフが出たところで、ハッシュドビーフとハヤシライスの違いは何でしょうか?
答えは、「明確な違いはない」です。
どちらも薄切りの肉と玉ねぎをデミグラスソースで煮込んだメニューですが、一般的には、ハッシュドビーフはデミグラスが強く、ビーフシチューに近い味わい。一方のハヤシライスはトマトが強い味わい。
今日も子どもたちには、我が国発祥のメニューを味わってほしいです。
5月2日(金)の給食
献立は、五目ちらし、牛乳、鶏肉のコーンフレーク揚げ、すまし汁、柏餅、です。
今日は、こどもの日献立です。こどもの日は、「端午の節句」とも呼ばれています。
こどもの日といえば、柏餅ですね。柏は、新しい葉っぱが出るまで、古い葉っぱが落ちないことから、家系が絶えないよう縁起をかついで、使用されています。
日本で昔から食べられている縁起の良いお菓子を、よくかんでいただきましょう。
ちなみに柏餅の中身は、こし餡、つぶ餡はよく知られるところですが、みそ餡、もろこし餡、抹茶入り、また道明寺タイプなど、地域によってもいろいろ異なるようです。
さらに、千葉県には柏市がありますが、これは柏の木や柏餅とは関係なく、手賀沼の港として栄え、「河岸場(かしば)」であったものが、転訛したものという説が有力のようです。