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Bee's Cafe
136_ ご安全に!(25.12.5)
日本語に訳しなさいという問題!「No smoking」をある生徒は、「横綱不在」と解答したそのセンスと勇気に感心した私。そして、何年も前は職員室に灰皿が当たり前だった時代をふと思い出します。飲酒も同じで、行事の打ち上げや泊を伴う校外学習では、学校や宿でアルコールで慰労でした。ですから、飲酒運転等に対する危機管理意識は現在ほど高くなかったといえます。
現在、県教委の懲戒処分の指針では、飲酒運転による交通事故や法規違反は「免職」とされ、同乗者も同様の処分が下されます。また、自転車の運転にも適用され、免職や6か月停職と不祥事事案が続いています。
ところで、世界の飲酒運転に対する一般的な罰則はどうなっているのでしょう。ブルガリアやエルサルバドルでは、「銃殺刑」という恐ろしい文字があります。マレーシアでは、運転者本人だけでなく配偶者も投獄され、ロシアでは生涯にわたる運転免許取り上げです。オーストラリアを見ると、運転者の名前が地元新聞に掲載されるとともに、刑務所暮らしが公開されるというので、国が違えば…を実感します。逆にドイツやフランスは緩いようです。
もう一つ、「人口十万人当たりの道路交通死亡事故率」という資料も見られます。日本は183か国・地域中175位の2.2という数値。隣の韓国は5.8(150)、アメリカが11.1(120)、中国の15.1(96)と続きます。上位をアフリカ諸国が占める中、不名誉な第1位はドミニカの67.2。ちなみに銃殺刑のブルガリアは8.6で、エルサルバドルが21.2となっています。
年末に向けて飲酒の機会が増えます。私たちも子供たちも事故にはこれまで以上に注意が必要です。
135_ケガと災害(25.12.4)
高圧洗浄機を出して洗車するついでに、カーポートの屋根の汚れ落としをした日のこと。背の高い脚立にまたがり、柄の長いブラシを使ってこすりますが、バランスが悪くて怖いのと遠くまでブラシが届かないこともあって、なかなかきれいに落とせません。そういえば1年前、庭で小さな脚立から後ろ向きにひっくり返って落ちて痛めた記憶が蘇ります。
そんな高齢者に、転倒予防をキーワードで呼びかける記事がありました。その一つが「ぬかづけ」。「ぬ」濡れている場所、「か」階段・段差、「づけ」片付けていない場所。これは、屋内外どこであっても当てはまりそう。何でもないところで躓くことも多くなりましたし、若い時と違ってケガが治りにくいので、注意しすぎるくらいがちょうどよいのかも…。
話は変わりますが、テスラやBYDほか、日本メーカーもEV(電気自動車)の開発・販売に力を注ぎますが、一方でEV低迷も報じられます。ただ、災害時には非常用電源として供給することを想定しており、日産サクラなら3日程度、リーフだと10日程度の生活に役立つようです。
実際、災害などで家庭に電気が届かなくなった場合、私たちの生活は本当に成り立たなくなりそうで怖くなります。エアコンやファンヒーターは動きませんから、これからの時期、暖をとることができません。通信や情報収集が困難になります。食べたり飲んだりすることにも支障が出ます。風呂やトイレ、病院などありとあらゆる場所・機関は電気と密接に結びついていますから、享受する便利さが一瞬にして崩壊し、困窮に取って代わられるわけです。
ケガも災害もなく、現在の平穏な生活が続いてくれることを願う毎日です。
134_捻り・捻じれ・捩れ(25.12.3)
イチロー氏や松井氏、大谷選手など、大リーグで活躍する野球選手が多数輩出されますが、その先駆けともいえるのが野茂英雄氏。独特のフォームはトルネード投法と呼ばれて旋風を巻き起こすとともに、日本人選手のメジャー挑戦の道を切り拓いたわけです。トルネードは竜巻ですが、体を大きくひねる動きからそう名付けられました。
「ひねり」や「ねじれ」で思い浮かぶのがなぜか大根。旬の大根は、道の駅やスーパーでこれでもかというくらい並んでいます。その中から選ぶポイントは、先端が丸めであることとひげ根のくぼみに斜めのねじれがないことの2点。土壌が固いなどの理由でストレスがかかって辛みが強くなるらしいので避けるようにしています。
先月初旬に亡くなったJ・ワトソン博士らが72年前に発表した、生命の設計図ともいえるDNAの二重らせん構造もねじれの一つ。こう考えると、身の回りの世界がねじれている物で溢れているかが見えてきます。
俳句「朝顔に つるべとられて もらい水」にある朝顔の蔓も、自然とらせん状に巻きつきます。いま目の前にある水筒の蓋や排水溝を流れ落ちる水、台風の渦、神社や神棚のしめ縄など、生活の中に溶け込んでいるものばかり。つむじもねじれの一種でしょうか?ある人が、「排泄物だってねじれながら出てきます」と言っているのを聞いて頭の中に画像が浮かんでしまいました。
「ひねり」を利かせた受け答えは素敵ですが、性格が「ねじれ」ていると言われるのは勘弁!でも、身体の「ゆがみ」は年相応…。
133_珈琲(25.12.2)
瓶入りのインスタントコーヒーを最後に飲んだのは、いつのことだか覚えていないくらいです。女優がコーヒーを飲んで「ほっ」と一声漏らす場面が印象的だった「ブレンディ」。“♪ダバダ~ダバダ~”という音楽と「違いがわかる男」というキャッチコピーが耳に残るCMといえば「ネスカフェゴールドブレンド」。前者は原田知世さん、後者は遠藤周作さんに始まり山本寛斎さん、宮本亜門さんなどが起用されました。スプーンですくってカップに入れて湯を注げば出来上がる手軽さが受けて、コーヒーブームを呼んだように思います。その後にやってきたのが喫茶店ブームだったでしょうか。現在、サイフォンを使用する喫茶店なんてどれだけあるのでしょう?
こうしたコーヒーに入れるクリームといえば、「クリープ」や「マリーム」がメジャーだったと記憶の糸をたどります。あっ、「ブライト」なんて商品もあったなぁ…?! ただ、今は専らブラック。違いがわかる大人です。
食後に、コーヒーをちょっと飲みたいと思うときがあります。豆を挽くところからやるほどではないけど…というとき、ドリップバッグコーヒーは便利。上部の紙フィルターを切ってカップに爪をひっかけて、あとは注湯するだけ。あるいは、コーヒーマシンですかぁ。
コーヒーを主体にしたチェーン店も数多くあります。「スタバ」「コメダ」「タリーズ」「ドトール」「むさしの森珈琲」「星乃珈琲」など色々です。自分で入れたものとは一味も二味も違って美味しいのでしょうが、我が家には分不相応。
最近、自家焙煎豆を安価で提供する店を開拓したのです。カフェインレス豆も揃っているし、夜でも問題なしと思ったのですが、普段どおりに淹れると薄い!まるで色つきの湯を飲んでいるよう…。次は、豆を挽く量を変えて再度チャレンジします。
132_兄弟と姉妹(25.12.1)
早すぎる!あっという間に12月、師走です。ついこの前夏休みが終わったんじゃなかったっけというくらいの感覚に陥るのは、年寄りの証拠?
そんな私世代で、皮膚の痛みや痒み、擦り傷などに塗る薬といえば、近江兄弟社の「メンソレータム」ではないかと勝手に決めつけます。略して「メンタム」だったわけですが、ある時から「メンソレータム」と「メンターム」の2つが存在するようになりややこしくなりました。細かい経緯はさておき、現在は「メンソレータム」はロート製薬、「メンターム」は近江兄弟社の名称のようです。季節がら、そろそろリップクリームが活躍し始めますが、私が使っている緑色のスティックはどっちだぁ?
ところで、「兄弟社」「兄弟船」といった言葉があるように、海外にも「ワーナー・ブラザーズ」やかの「リーマン・ブラザーズ」があります。つまり兄弟!一方、これとは反対に「姉妹都市」「姉妹店」「姉妹校」「姉妹品」と言う言葉も耳にします。店や学校などはなぜ女きょうだいなのでしょう。「兄弟都市」でもよさそうな気がしますが…。
調べると、フランスやドイツ、イタリア、スペインなどの言語には、名詞に性別が存在するといいます。つまり、都市は女性名詞に当たるわけです。また、「姉妹」=「友好関係」というとらえ方で用いられて広がった言葉もあるみたいですが、意地の悪い私は、どちらが姉でどちらが妹なのと考えてしまいます。
双子でも兄と弟あるいは姉と妹は、生まれたのが先か後かの違いだけですが、損得を感じる場面はあるのでしょうか。
131_大町自然の家(25.11.28)
市長が17日の定例記者会見で発表した、「言語探究科」を進めていく方針を含めた「市川市教育振興大綱具体化パッケージ」への反響は大きいようです。プランの一つに、「市川市少年自然の家を活用した自然体験活動を児童生徒等に提供」「小学5年生を対象とした宿泊体験モデルプラン作成」などの文言を見て、大町自然の家での古い出来事を思い出しました。
4年生が自然の家を拠点とした活動をした数十年前のある日、一度帰宅して、園児の娘と2歳の息子を連れてキャンプファイヤーの応援に駆け付けました。ちょうど火の神役が登場する厳かな場面。司会の児童が「火の神が私たちのためにやってきてくれました」と言うと、抱っこしていた息子が大声で「火の神~?」と復唱したのです。一瞬にして雰囲気ぶち壊れ寸前。息子の口を手でふさぎながら、湧き上がる笑いを噛み殺し…。
それからだいぶ経ったある年、ありのみコースで遊んだ後、夕食のカレー作りをする計画でした。担任でなかった私は、準備のために一足先に自然の家に向かい、かまどにくべる薪割りを始めました。割った薪がリヤカーに山積みされた頃、子供たちがやってきます。かまど係・飯盒係・カレー係に分かれて子供たちの活動の開始です。子供たちは細くなった薪を持ってかまどに並べ始めます。しばらくすると白い煙があちこちから上がっています。えっ?まだ米も研ぎ終わっていないじゃない!先生も一緒に団扇であおいでいます。終いには、かまど係が「薪のお代わり~」とやってきます。自然の家の担当者がケラケラと笑い、「毎度あり~」「焚火は楽しいねぇ」と言う脇で、薪割りを再開したのでした。
たくさんのドラマがある宿泊学習。だからこそ、林間学校でキャンプファイヤーや飯盒炊さんという、非日常における協力し合う経験を味わわせたいと思うのです。
130_お風呂(25.11.27)
4年近くが経つ今も戦火が絶えず、現在重大な岐路に立たされているウクライナ。ここを祖国とする関脇・安青錦が横綱を破って九州場所で初優勝したのは一筋の光明に思えます。初土俵から14場所での大関昇進となりそうですし、取組後に入った風呂は、さぞかし気持ちよかったのではないでしょうか。ただ、故郷に錦を飾れる日がいつになるかを思うと、決して手放しでは喜べなさそうです。仮に国技館の風呂でも4畳半くらいの大きさといいますが、力士が湯船に浸って大量の湯が溢れ出るように、人々の悲しみが勢いよく流されて心癒される日が訪れることを切に願います。
夏場は「カラスの行水」(今は言わない?死語?)だったのに、今は温かい湯船にゆったり浸りながら、不思議と声を漏らしてしまいます。もっと寒くなると、入る前に風呂場に暖房をかけないとヒートショックを起こしそうで怖くなります。10月末、修学旅行の大風呂に入った時のこと。脱衣所までは暖かかったのですが、露天風呂ではないのに外気が入ってきて、熱い湯に浸りながら歯をガチガチ震わせること魔の数分間。学習能力に欠けているようで、数年前に同じホテルに泊まった時、全く同じことがあったことをその時はたと思い出したのです。
最近の風呂は全自動。スイッチ一つで湯を張ったり沸かし直したりしてくれます。でも以前は、水道の蛇口を止め忘れて浴槽から水が溢れ出してしまうこともありましたし、ボイラーが別に設置されたタイプではガスを止め忘れて、煮えたぎった湯に水を入れて冷ましたことが何度もあります。もっと古く幼少のころは、薪で湯を沸かしていましたし、そのために鉈で薪割りの手伝いもしたなぁ。
今日はお風呂で髪の毛を剃る日、なんていうのは要らぬ情報!!
129_日本の魅力(25.11.26)
三連休最終日に、山田洋二監督、木村拓哉・倍賞千恵子主演の映画『TOKYOタクシー』を観に行きました。久しぶりの劇場でしたが、邦画の魅力ともいえるよい内容でした。
さて、あるモニターアンケートで、「日本ならではの幸せ」を尋ねた結果、第1位は「温泉・銭湯」、2位が「時間通りに来るバスや電車」でした。海外から多くの旅行者が日本にやってきますが、確かに日本の魅力の一つと言えそうです。今の時期、「炊きたての新米を頬張るとき」なんていうのもアリかもしれません。
面白いのが、7位に「公衆トイレがきれい」があることです。先日2年生と行った千葉市動物公園のトイレの便器が、リニューアルされていました。学校のトイレも洋式が進みましたが、まだまだきれいとは言えない箇所も少なくありません。
少し前に1年生の補教に入ったとき、途中でトイレに行きたいと訴えた男児がいました。しばらくして教室に戻った子が「水が流れません」と言います。すぐに個室に入ってレバーを押すと問題なく流れます。でも今の子供たちにとって、昔ながらのレバー式は馴染みがないのかもしれないと思い至ったのです。
先のアンケートの回答「畳の上にごろり」にも頷けます。フローリングとは違った、ほっとする温もりを感じます。そのほか、「落とし物や忘れ物をしても見つかる」って、日本ならではの有難みであり幸せかもしれないと、海外旅行経験1回の私は思います。
128_腕時計(25.11.25)
ウォーキングに出かけるために靴下に足を入れました。土踏まず辺りにトゲが刺さっているようで、一度脱いで裏返そうとすると虫が飛び出してくるではありませんか。なんと、あの憎きカメムシ!洗濯物を干している間に忍び込んだようです。油断も隙もあったものではありません。靴下に異臭を残してご臨終です。
気を取り直して出かけてしばらくしたところで、ある家の表札に目が留まります。「郷右近」とあります。これ全部が苗字なのか、それとも苗字が「郷」で名前が「右近」なのか判断がつきません。家に帰ってそんな出来事を話すと、「それは苗字だよ」と妻がきっぱりと言います。仕事上、そういう変わった苗字に時々出合うといいます。でもその表札、漢字の下にローマ字で「GOUKON」と表記があるので複雑な気持ちになったのでした。だって、私の頭の中では「合コン」としか変換されませんから、なんとも残念…。
ウォーキングやランニングではスマートウォッチが活躍しますが、屋外あるいは校外活動で、グループごとに時計が必要な場面が多々あります。例えば、先日の五中Bのウォークラリーでは、グループで協力して、決められた時間内に課題をクリアしてゴールを目指しました。途中で、「今何時?」というのを知る必要があります。学校の活動の場合、時計係が自分の腕時計を持って来ることで対応する方法もとられますが、柏井小では学校に備品として揃えてあって貸し出しています。その腕時計が、修学旅行や2年生の校外学習で活躍しているのを見て、「へぇ~」と感心したのでした。ただ2年生の手首には、ベルトを締めてもユルユル。ある子は、肘のそばで時刻を読んでいたくらいでしたが、時間を守りながら協力して活動する姿は、なんとも微笑ましく見えたのです。
127_勤労感謝の日を前に(25.11.21)
校長室前に飾っておいたジャンボレモンを食べたそうにしていた6年女児数人。「じゃあ、音楽会の日の帰りね」と約束したものの来客対応で大忙し。そして今週、校長室の扉をノックして無言で「レモン食べたい」オーラを放っています。剥いて渡すと、一口食べてすぐに突っ返してくる子、渋面を作って睨んでくる子、チューチュー吸っている子などいろいろ。校長室前の展示なんて見向きもしないと思いましたが、反応は確実にあるのだと再確認しました。
さて明後日11月23日は、年内最後の祝日「勤労感謝の日」です。終戦から3年後の1948年に、「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれていたものに代わって制定された国民の祝日です。祝日法条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とありますが、ここで言う勤労とは何?新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」は味を確かめること、あるいは奉る意味であったことを考えると、農業や稲の収穫に関連すると考えて間違いなさそうです。つまり、食卓に上ったごはんの裏側に在る無数の働きに対する感謝。当たり前ではないことに改めて気づく日なのかも。
一方、アメリカでは11月の第4木曜日は「サンクスギビングデー」と言われ、農作物の恵みに感謝する日で、日本の勤労感謝の日と一緒。そして、その翌日が「ブラックフライデー」。この日からクリスマス商戦が始まり、小売店の売り上げが伸びて黒字が見込まれることから名づけられています。アマゾンや楽天、ヤフーほか、ネットショッピングやデパートの大々的な広告が見られるくらい、日本でも定着し始めています。ただ、こうした外来行事に、日本独自の伝統行事・文化が隅に追いやられたり廃れたりしないように、その意味を知ることも大事かと。
126_餡子(25.11.20)
あちこちの店で大小様々なクリスマスツリーが売られています。我が家もクローゼットから出して飾り付けました。そのツリーは、娘が残していったもの。小さめなので、丸椅子に乗せて点灯!大きなものは魅力的ですが、11か月も箱に入っているわけですから、嵩張らず保管スペースに困らないこのくらいが丁度いい?!と納得。それから1週間も経たないうちに、大きな荷物が届きました。封を開けると、中から一回り大きなクリスマスツリーの登場です。娘からのプレゼントに嬉しくなって、早速オーナメントの付け替え作業を開始。小さい方は孫たちのもとへ。
3個入りの肉まんを昼食に食べたある日曜日。「なんか前より具が少ないと思わない?」と隣で言います。確かに値段が上がってだいぶ経つけれど、中身を減らして価格維持なんてこともありそうです。ほかにも、中身が見えない食べ物で、具が少なくて残念なのはカレーパン!カレーちょっぴりの空洞だらけ。ヘルメットを装着しなくても行けてしまう洞窟の如し!逆に、たっぷり入っていたりすると間違いなくリピーター。同じように、鯛焼きも尻尾まで餡子が入っていてほしい!そういえば、先日いただいたどら焼き(写真)には餡子がぎっしり詰まっていて、見ているだけで嬉しくなってしまったのは言うまでもありません。
ちなみに、餡子の話題になると登場するのが、粒あん派かこしあん派かという二択。どうでもよいことではありますが、どちらが多いのか調べないと気がすみません。AI回答は、「若い世代ではこしあん派が約6割を占め、特に若い女性に人気で、年配世代(特に60代以上)では粒あん派が7割を超える傾向にある」としています。私もこの回答の例に漏れず粒あん派。皆さんはどっち?
125_モツ煮とクワガタ(25.11.19)
初霜が降りる寒い朝です。短い秋の終わりでしょうか。
今シーズン3回目のモツ煮を作りました。レシピは同じなので、だいたいいつも同じ味に仕上がります。モツ煮用の豚モツが出回るのは寒くなった10月頃からで、それまでは商品棚に見られることはありません。今シーズンのこれまで2回は、食材の皮を剥いたり切ったりする準備のほとんどを妻がやっていて、私はといえば味付けと煮込むところ。それでも「自分で作った感」丸出しなのを反省し、3回目はほぼ自分一人で作りました。ごぼうのささがきも大ぶりながらちゃんとやりましたから、満足度はこれまでの比ではありません。1回作っておけば、3食分くらいのおかずになりますし、秋冬の定番は子供たちにも喜ばれます。
さて、先週から校長室にオオクワガタが4匹(オス3、メス1)います。体長6cmほどの成虫を、自宅近所の方にいただきました。買ったオオクワガタが卵を産み、それを育てて増えたので分けてくれたのですが、かなり大きい!梨畑に囲まれた地域なので、ノコギリクワガタやコクワガタを学校に持って来る子は見かけますが…。
先日、虫かごを持って登校する子の横で、「糞を飼ってま~す」と笑いながら言う子がいます。確かに糞らしき粒々しか見当たりません。本人に尋ねると、上部の蓋に大きなカマキリが1匹。朝一番で大笑いした一幕でした。
先のオオクワガタ、暖かくなったら雄雌を一緒に飼って、子供たちと世話をしながら繁殖させて納涼祭で売れたら…なんてバカな夢、見るだけならいいでしょ!
124_ありがとう(25.11.18)
映画館で最初に観た映画って何だろう?映画館が近くにありませんでしたし、スポーツ以外興味もなかったというのが中高生だった頃の自分。だから、もしかすると『風と共に去りぬ』を立ち見で観たのが最初だったかもしれません。立ち疲れて内容が入ってこなかったのは確かです。その後、映画雑誌の「スクリーン」だったか「ロードショウ」だったかを、何度か買ったのは何かの気まぐれだったのかもしれません。有楽町で『スーパーマン』を観たときは、東京で映画を見るという事実に感激したような田舎者だったのです。
今はいつでも足を運べるのに、やっぱり映画館で観るのは年1回あるかないか。相手と好みが合わないと行かず仕舞い。だからといって一人で入ろうとは思えません。観た感想というか面白さを共有したいではありませんか。同様の理由かどうかは定かではありませんが、食べ物屋にも一人で入るには勇気と決心がいる私です。
ところで、6年生が音楽会で歌った『いのちの歌』が、竹内まりやさんの楽曲だったとは知りませんでした。ささやかな日常に感じるかけがえのない幸せと生きることへの感謝が、優しいメロディの中に描かれています。人との出会いの奇跡や優しいぬくもりなど言葉一つ一つを、聴いていた1年生から5年生はどう受け取ったのでしょう。朝会で「いのちの授業」をした翌日、生まれてきたこと・育ててもらえたこと・出会ったこと・笑ったことの「すべてにありがとう」「この命にありがとう」と歌う歌は、どんなメッセージを小さな胸に届けたのか無性に知りたくなったのでした。
“おなじは嫌いだけど、一緒は好き”という言葉をどこかで見ましたが、誰かと一緒という安心感や幸福感は映画や食事に限りません。そこにいてくれることにありがとう!
123_マジックアワー(25.11.15)
昔は、七五三といえば11月15日だったことを思い出した朝。
「あなたが一番好きな日本語」というテーマで、日本語を学ぶ外国人に募集した作文があるそうです。イランの学生は、「ただいま」という言葉を挙げたといいます。理由は、「帰る家があり、迎えてくれる人がいるからこそ言える言葉だから」だそうですが、日が暮れるのが早くなった今、「ただいま」や「おかえり」という言葉が、暖色の家の中から聞こえてくるような気がするのです。
さて、読売歌壇のページまでめくって手が止まります。4人の選者がいますが、不思議と俵万智さんが取り上げた短歌と評にばかり目が行くのです。ノスタルジックな気持ちになるある日の2首があります。
夕方のチャイムに散った子どもらの一人は今も鬼のままなり(富尾さん)
まどろめば「学生街の喫茶店」君には孫が何人いますか(青木さん)
『サラダ記念日』を買って読んだのは、発売して間もない頃。青春真っ只中で、大好きでした。そんな優しいまなざしが選ばれた作品から今も感じられるから。
また、伊藤園が主催する「新俳句大賞」の中学校部門大賞の作品も見事です。
夕焼けのしっぽつかんで立ち話(伊藤さん)
学校(部活?)の帰り道、おしゃべりに興じる女子生徒。話したいことがまだいっぱいあるのに、夕日は沈んでどんどん暗くなっていきます。そんな時、小さくなっていく夕焼けの尻尾をつかんで逃がさなければ、もう少し話をしていられるといった心境が十七音に凝縮しています。話し足りないくらい笑い合える関係って、今は遠くなりにけり~。
日没前後の空が美しい季節になりました。そんな今日は、保護者向けた音楽発表会です。
122_生きているだけで百点満点(25.11.14)
35年以上も前の記憶を呼び起こす1冊のアルバム。何十冊もあるアルバムの中から引っ張り出したのは、娘の命がお腹に宿ってから生まれて来るまでを収めたもの。「うれしい」なんてありきたりの言葉では表せないくらいの大きな喜びと親としての責任を、当時20代の私は感じていたと思うのです(なぜか想像の域)。そして、写真を見て思うのが自分と妻の若さ!未熟で生意気だった自分が、どれだけ人様に迷惑をかけていたか考えると恥ずかしくなります。でも、そんな時代が確実にあったのです。
アルバムを開いたのは、その娘の体内にも小さな命が育っていることがわかったから。当該夫婦にとっては、「念願の」「切望した」「待ちに待った」など、どの言葉でも言い表せないくらいの喜びであることは想像に難くありません。
ただ、簡単に子供を授かれるものではありません。小さな灯が宿るということ、生まれるということ、時を経て小学校に入学し卒業するということ。そして、多くの出会いの中から人生の半分以上を一緒に歩く人を見つけること。そうしたことが当たり前のように見えて、実はどれも「奇跡」なのではないかと思えてきます。約3億の1の確率で今の自分があり、目の前の人が存在することを思うと、奇跡としか言いようがありません。
子供たちには、そうした命を大切にしてほしいと願います。うまくいかないことがあっても、選ばれて生まれてきた自分に自信をもってほしいと思います。昨日の朝会では、「生きているだけで百点満点」というメッセージを送り、1年生でも6年生でも、自分という存在を見つめるきっかけとなったらよいなぁと思いながら話しましたが、どんなふうに伝わったかなぁ。全然覚えていなかったりして?!
121_ひと言集(25.11.13)
《その1》 朝、妻が顔を近づけてきます。何事かと身構えていると、「昨日、ニンニクを食べていないよねぇ?」と尋ねます。『どうして?』「うん、顔からニンニクのにおいがするからさぁ」『するわけないじゃん、失礼な!』といった感じ。さらに続けて、「ガーリック・ホームズってよくない?」『シャーロックホームズに似て語呂はいいけど、イメージ最悪じゃん』「でね、私はワトソン博士!」と、笑いながら話し続けていきます。そして、その日一日中、「ガーリック~」と呼ばれる始末。「ホームズ」って呼ぶならまだしも…?!
《その2》 寒くなってきて、前ファスナー式の上着を着用する機会が自然と増えます。前を開けておくと寒いかなと思いつつ、でも上まで閉めるほどでもないかと思って、中途半端な位置まで上げて出かけようと玄関に立ちます。すると、「やめなよ。格好悪い、その昭和閉め!」という声が鋭く突き刺さります。昭和島?ボートレースをやる平和島?と、聞き慣れない訳の分からぬ言葉に一瞬の沈黙。以降、「昭和閉め」は封印して、全開か全閉に努めていますが、モヤモヤするぅ。
《その3》 クリスマスが近づいて、いろいろな店でアドベントカレンダーが売られています。クリスマスまでのカウントダウンを楽しむために、小窓にチョコや菓子を日替わりで入れておくもので、可愛いものばかり。これを見ながら「これ買って、毎日の飲み薬を入れておこうか?」と言います。24日までじゃ、残り1週間分だけお薬ケースの中?
何気ないひと言に、喜んだり笑ったり気持ちが沈んだり、大人も子供も一緒です。
120_ユニバーサルデザイン(25.11.12)
3年生の教室に掲示された俳句の数々。「夏休み 線香花火 だれ落ちる」「秋の虫 なくよなくよと きこえる日」の2首は、趣きを感じて何度か読み返しました。この3年生が、国語で『くらしと絵文字』を学習しています。絵文字は私たちのくらしを便利で楽しくするだけでなく、人々が互いに分かり合い、つながりを深めていくのにも役立っていることを学ぶ説明文です。さらには、絵文字(ピクトグラム)に対する興味関心を高めることを目標にしています。学習の最後には、自分たちで絵文字を作って、発表しあう場面もよく見られます。
この絵文字は、ユニバーサルデザインの代表選手。ユニバーサルデザインは、「あらゆる人に利用しやすいデザイン」であることを軸にしています。
ところで、牛乳の紙パックの屋根の部分にあたる上部にくぼみがあることをどれだけの人が気づいているでしょう。正式には、このくぼみは「切欠き」と呼ばれます。これは視覚障害者などが牛乳と他の飲料を区別するためのしるしで、これもユニバーサルデザインの一例です。開け口とそうでない方を区別するためのものとずっと思いこんでいた私。
牛乳パックのように、身近にあっても気づきにくいユニバーサルデザインもあります。例えば、シャンプーとリンスの容器の突起がそれにあたります。あるメーカーの働きかけによって、現在ではどのメーカーでも容器の突起で判別できるようになっているらしいのです。まぁ、リンスに縁のない私は間違えようがありませんが、子供たちが今日お風呂でチェックしてくれたらうれしいなぁ。
119_セルフレジ(25.11.11)
今日11月11日は、記念日がいっぱい!「ポッキー&プリッツの日」は有名ですが、乾電池の+-から「電池の日」とか細長いイメージから「麺の日」。このほかにも「ピーナッツ」「サッカー」「チーズ」「靴下」「下駄」「箸」「折り紙」「もやし」「チンアナゴ」など、挙げたらきりがありません。中国では「独身の日」とか!?
さて、スーパーやコンビニなどの多くでセルフレジ化が進み、有人レジでも、支払いは機械といった場所がほとんどです。有人レジが混雑するとセルフレジを利用しますが、導入当初はどうやってスキャンをすればよいのか迷ったり、バーコードにうまく反応しなかったり…。後ろに並ぶ人が多いときは、小心者は焦ってしまいます。支払い機だって店舗によってまちまちですから、高齢者が時々困っている様子を見かけます。
そんな中、技術の進歩をまざまざと見せつけてくれるのが、ユニクロの商品会計システム。一般的なセルフレジとは一線を画しています。買い物かごに入れたままでも機械の右の凹みに置けば、自動的に読み取ってくれます。あとは支払い方法などを機械の画面で選択していくだけ。不思議なのは、ICタグがどこに付いているか。探してみると、素材などを記した紙の商品タグや値段シールの裏側に貼り付けられているではありませんか。
誰もがわかりやすい・扱いやすい、これが快適さにつながるわけです。レジだけでなく、学校の諸活動や手紙、資料などにも通じることかもしれないと考えながら、思うだけなら誰でもできるって!自分で突っ込みを入れています。
118_明けない夜はない(25.11.10)
「明けない夜はない」という言葉があります。戯曲『マクベス』の中のセリフが由来とされる説もありますが、どんなに辛く苦しいことがあっても、今頑張ればきっと幸せが待っているといった励ましとして使われます。同じ意味で「止まない雨はない」と言われることもありますが、「すまない、悪気はない!」となるとフレーズは似ていても怒りを買いそうです。
さて、娘からLINEで写真が届きました。『セーターになりたかった毛糸玉』という絵本が写っています。結婚前かすぐ後かは忘れましたが、私が妻に初めてプレゼントしたものの一つで、娘たちにも読み聞かせした本なのです。どういう経緯で娘がこれを手に入れたいと思ったかはわかりませんが、プレゼントしてもらったとコメントを添えています。本の登場人物がみんな優しくて心がほっこりします。毛糸玉たちにとっては、セーターになることが花形というのは面白い発想ですし、様々な苦難を経て落ち着く先が素敵で、まさに「明けない夜はない」と言えそうです。ぜひ図書館などで探してみてください。
柏井小では、先々週から1か月間の読書月間が始まっています。読書郵便やしおりコンテスト、昼の図書クイズ、朝会での図書委員会の発表、教職員による朝の読み聞かせなど、図書や読書への興味・関心を喚起するために様々な取り組みを行います。私自身もどこのクラスで読み聞かせをすることになるのかワクワクします。だって、くじ引きだといいますから…。せっかくだから、『セーターになりたかった毛糸玉』を読んでみようかと考えています。どんな反応があるかなぁ。
117_お菓子な食べ方(25.11.7)
大リーグWSでドジャース優勝。延長18回戦った日は大谷9打席全出塁。山本は3勝を挙げてMVPなど楽しめました。一方、藤井壮太が王座失い6冠に後退というニュースは小さな扱い。自分の周りに目をやると、11月に入る前からクリスマスケーキやおせち料理の予約のポスターがスーパーに貼り出され、車や玄関先の正月飾りも売り出されています。今年もあと2か月を切り、時間の流れの速さを否が応でも感じます。
さて、血糖値が気になるにも関わらず、食事までの間の口さみしさに負けて、飴や菓子に手が伸びて叱られることがよくあります。そんな魅力的なお菓子にも栄枯盛衰がありますが、菓子をつまみながら昔よくやった遊びを思い出しました。
ポッキーのチョコだけを舐めてプリッツ変身させる。
とんがりコーンを指にはめてから、順に食べる。
アーモンドチョコのチョコだけを口の中で溶かし、アーモンドと分けて味わう。
ポテコ(なげわ)を指にはめる。
ハッピーターンの粉だけを舐める。
オレオは分解して食べる。
笛ラムネのように、パイン飴を吹いて音を出そうとする。
コロンの中のクリームだけを先に吸う。
アポロやきのこの山は上下を分解して別々に食べる。
トッポのチョコの芯を折らないように、全神経を集中させて周りだけをかじりとる。
今考えるとおかし(お菓子)な食べ方ですが、子供心理では遊びの延長?!そういえば、日光で買った「甚五郎せんべい」が一回り小さくなったような気がするのは私だけ?
116_修学旅行を終えて②(25.11.6)
毎朝、薬やサプリなど6錠&1袋服用しています。飲み忘れがないように、薬入れケースを使用して自己管理。当然、修学旅行にも携えていきましたが、危うく飲み忘れるところでした。修学旅行中は、子供たちも飲み忘れないように、朝晩の食事時などに養護教諭の前で薬の確認をしながら服用しました。ある子は、口に水を含んでから手で摘まんだ1錠を放り込み、ごっくん。そしてまた次の1錠といった具合に飲んでいます。「先に舌の上に薬を置いてから水を飲むといいんじゃない?」と言うと、「だって薬の味がするから…」という回答です。ごもっとも!今だからこそ10錠あっても一回で飲めてしまいますが、小学生くらいの時には1粒ずつでしたし、粉薬はオブラートに包んで、目を白黒させながら喉を通していたことまで思い出します。
1日目は晴天で、男体山がとてもきれいでした。紅葉も進んでいましたが、思ったより奥日光は寒くはありません。2日目は曇天でしたが、雨が本降りになったのは学校に到着する少し前でしたから、天気に恵まれたと言ってよさそうです。
学校に帰ると、ほかの職員が用意してくれた菓子類を食べながら反省会となりますが、テーブルにはデザートや飲み物が何種類もあります。各々好みがあるので、「せーの」の合図でほしいものを指さします。飲み物は一回ですんなり決まりましたが、ゼリーは桃・みかん・メロンなど。おそらく桃に人気が集中するとよんだ私はメロンを指さすと、案の定桃に3本の指が向いています。その後3人でじゃんけんをするといった具合。和やかな中、ふと思ったのです。「まるでドラフト会議の指名みたい?!」と。
何はともあれ、子供たち誰一人脱落することもなく、無事に帰校できたことが何よりうれしい!
115_修学旅行を終えて①(25.11.5)
日光へ修学旅行に行ってきました。何回目だろうと指折り数えると…25回は下りません。例えば、華厳の滝の水量が多い少ないといった比較も容易にできます。ちなみに今年は少なかったのですが、初めて見る子には、湯滝の美しさとは違う強烈な印象を与えたかもしれません。そんな2日間を通じて思ったことを、思いつくままに綴ってみます。
今年の6年生は50人ですが、その少なさをいろいろな場面で改めて感じます。まずはバスの座席に余裕がたっぷりあること。華厳の滝の観瀑台に下りるためのエレベーターにクラスごとに乗るとギュウギュウ詰めにならないこと。何度もある集合場面で「これで全員揃ったの?」というくらいこじんまりしていることなどが挙げられます。ただ機動力抜群とも言えそうです。
コロナ禍以降、校外学習のお決まりといえばDVD視聴。以前は、バスレク係がクイズやゲームをいろいろ考えたり歌を歌ったりしましたが、バスでのシートベルト着用が当たり前となったことも影響してか、それらがほとんどありません。行きは『STAND BY ME』。3Dを駆使した映像美がドラえもんに目新しさを与えてくれましたし、帰りは『鬼滅の刃~無限列車編~』という、これまた見たことのないものでした。ともにチラチラと画面に目をやりますが、音声を認識できない私は、映像だけで想像を巡らすしかありません。そして思うのです。大音量でもないのに聞き取れる子供たちってすごい!と。そうそう、バスでのおやつタイムに、バスガイドさんがお茶を淹れてくれたのも超久しぶりでした。
戦場ヶ原ハイキングはインタープリターが同行しますが、やはり熊が気にかかります。今までならば左右の景色の中に鹿を探して歩きましたが、今回は木の上も含めて熊が潜んでいないか、ガイドの話そっちのけでキョロキョロしてしまったのです。<明日に続く>
114_秋のにおい(25.11.4)
タンスの抽斗や衣装ケースの中身も冬物に入れ替えて、来たる寒さに備える11月。中に入っていた防虫剤も新品に交換です。この防虫剤は昔、天然のクスノキから抽出された成分の樟脳(しょうのう)や化学合成のナフタリンが中心でした。今でも公共の乗り物などの中で、鼻にツンとくる防虫剤の匂いを感じることがあります。「そのスーツは、今シーズン初めて袖を通すのだな」と、何となくほんわかした気持ちになるのです。
寝具の毛布も1枚増えました。お日様の暖かさをいっぱいに吸いこんだ布団。あるいはある程度の重量感に包まれながら、秋から冬へと移ろう季節の香りを布団から感じます。このように、匂いから秋を感じることもあるものです。
では、秋の匂いは他に何があるだろうと思い巡らせます。心誘われるキンモクセイの香りは、その代表というか筆頭に挙げられそうですし、逆に銀杏は、食べれば美味しいけれど臭いイメージしかありません。市川霊園のイチョウ並木を歩いて、雌雄判別しながらバケツに集めて、臭いと格闘して洗、乾燥させて食べたことも何度かあります。
記憶の奥にある銀杏の臭さといえば、国府台陸上競技場と体育館の間の大樹です。陸上大会の計時係にでもなろうものなら、後ろからプ~ンと漂う匂いに顔をしかめながら仕事をしなければならなかったわけです。今はなくなってしまい懐かしい反面、鼻が曲がることはなくなったので良かったのかもしれません。
硫黄のにおいに包まれていた奥日光の一晩は、6年生の記憶のどの部分に刻まれたのでしょう。
113_ある日~森の中~♪(25.10.30)
全県の校長が集まる研修会を終えてJR千葉駅へ。そごうの跡地にはヨドバシカメラの看板があり、その近くにはビックカメラも大型店舗を構えます。競合は消費者にとっては嬉しいことに思えますし、敢えてすぐ近くにぶつけるということは、企業側のメリットも相応にあるのでしょう。年末に向けて商戦激化は必至です。
ところで、「♪まぁるい緑の山手線、真ん中通るは中央線、新宿西口駅の前…」というヨドバシカメラのテレビCM音楽を急に思い出したのもこの時のこと。「♪ごんべぇさんの赤ちゃんが風邪ひいた~」とか「♪おーたまじゃくしはカエルの子~」も同じメロディーで、この曲の原曲はアメリカの南北戦争・北軍の行進曲だったらしいのです。時は1861年まで遡ります。
その百年後に生まれた私が小学生だったころ、口ずさんだ替え歌はいくつもあります。小柳ルミ子『瀬戸の花嫁』を「♪瀬戸ワンタン、日暮れ天丼、夕波こなみそラーメン」としたり、『ブルー・シャトウ』を「♪森とんかつ、泉にんにく、か~こんにゃく、まれ天ぷら…」と歌ったりしました。『森のくまさん』は「♪ある貧血、森のな浣腸、クマさんにんにく、出会ったんこぶ(短足?)…」という具合に。ただ、何が面白かったのか、今思うと不思議ですが、それが小学生!そういえば、今秋のドラマ『良いこと悪いこと』では、同級生が殺人や不審死を遂げる要素に、『森のくまさん』の替え歌が使われています。
クマによる被害が多数報告される今、文科省は不審者の学校侵入ならぬ、クマ侵入・遭遇について学校に対応策を求めそうな雰囲気です。四コマ漫画『かりあげクン』では、ピクニックでクマに遭遇した際、リュックからおもむろに取り出したのが金太郎あめ。切り口をクマに見せて退治しようとする滑稽さを、今は笑えない人がたくさんいるのです。
今日から日光へ出かけます。クマさんに出会うことがありませんように!(明日はお休みします)
112_梅干し(25.10.29)
家のあちこちに置かれたボックスティッシュ。ふと思うのです。普段何気なく使っていますが、なぜ一枚取ると自動で次の一枚が出てくるのかと。これを考えた人ってエライ。覗いてみると、半分折りにされたティッシュが折り重なって箱に入っています。こうなると、考案したのは誰かという疑問が沸き起こりますし、こうした目の前の当り前にありがたみを感じる感性は持っていたいものです。
ところで、日本人のソウルフードって何でしょう?梅干しをその一つに挙げる人は多いかもしれません。実際、おにぎりの具の人気投票でも10位以内を常にキープしているのではないかと思うほど人気があります。そして、好き嫌いは別にして、梅干しを知らない日本人はまずいないと言ってもよいくらいです。いや、もう好き嫌いの範疇ではないのかもしれません。ただ、世界的に見たら知らない人が圧倒的に多いわけで、口に放り込もうものなら強烈な酸っぱさとしょっぱさに衝撃を受ける外国人続出です。
こんな梅干しが、給食にそのまま提供された記憶がほとんどありません。○○の梅肉和えとかいう使われ方はしても、皿にポツンと乗った真っ赤な梅干しは…。コロナ前に「セルフおにぎり」というメニューがあって、大判の海苔と一緒に出たかも…。
冷蔵庫などに当たり前にある梅干しが脚光を浴び、ありがたみを感じる時が、災害時以外にもやってくる日が訪れるかも…?でも、災害はやってこないで!
111_競馬が新鮮!(25.10.28)
たくさんの花を咲かせたキンモクセイが甘い香りを放ち、秋の深まりを感じさせてくれます。また、地面に落ちた花は、その一角を鮮やかなオレンジ色に染めています。1980年代には「クルマに~ポピ~♪」で有名なテレビCMがありましたが、私は緑の容器のキンモクセイを好んで使っていました。このキンモクセイ、昔の家は汲み取り式トイレだったので、便槽の近くに植えることでキツイ臭気を隠したといいます。なるほどと感心しながらも、花の季節が終わるとうっそうとした葉だけが生い茂る様は、決して可愛くなく残念な樹木だと思ってしまうのです。
さて、少し前に始まった日曜劇場『ロイヤルファミリー』を毎週観ています。競馬の世界を舞台に、夢を追いかけ続ける熱い大人たちの絆が描かれていくようです。最終回の有馬記念優勝に向けて展開していくのだろうと勝手に想像しています。その有馬記念は、中山競馬場で12月下旬に行われる一年を締めくくるレースであるのは言わずもがな。ただ、出走馬の選定は奥が深そうであることがなんとなくわかりました。未知の世界である、競馬に携わる様々な人々の努力や思いが伝わってきて新鮮です。
以前中山競馬場付近に住んでいたことはありますが、開催日の近隣道路が渋滞して迷惑だくらいの位置づけでした。ですから、競馬場に入ったことはありません。でも、きっかけはドラマではありませんが、12月半ばに友達数人で足を運ぶことになっています。初めての馬券購入も教えてもらいながら、会場全体の雰囲気を楽しめれば、ドラマの見方も違ってくるかもしれません。
ただ、競馬場も独特のニオイがあるのではないかと予想しているのですが…?!
110_風呂とコーヒーとタバコと(25.10.27)
長袖と上着がちょうどよくなって、秋冬の装いです。衣替えも慌てて行いました。こうした季節の変わり目を顕著に感じるのがお風呂とコーヒー。我が家は2階に風呂があり、人が出入りできる大きめの窓があります。夏場は全開にして露天風呂感覚。でも、涼しくなってくると、その窓の隙間が狭くなっていくとともに、窓や鏡、壁面に水滴がいっぱい付くようになります。ここで登場するのが、夏場は鳴りを潜めていた結露取りワイパー。これが活躍し始めると、私の中では秋から冬への突入なのです。
もう一つのコーヒー。コーヒー豆を挽いて淹れるのが、朝のルーティーン。でも、冬に近づくにつれて静電気がひどくなり、フィルターをセットしたドリッパーに挽いた粉を移すのが大変になるのです。まとわりつく粉が、時間のない朝のストレスにもなるわけです。
さて、息が白くなってくる頃に決まって思い出すのが、初めてタバコを吸った日のこと。台所の棚に赤いパッケージのタバコを見つけて、興味津々のまま庭に出て軽く浅く、慣れてくると強めていったのが始まりでした。やめて久しいですが、何十年吸い続けたタバコのツケがCOPDとなって肺を壊しているようです。自覚症状はありませんが、元には戻りませんから、医師の注意事項は守らないと。
このタバコの値段は、1980年頃の180円から、あれよあれよという間に300円(2006年)、440円(2010年)になり、2018年には大台の500円。今や600円といいますから驚きです。今秋の値上げリストには見られませんでしたが、嗜好品のタバコは今後いくらまでいくのでしょう?
コーヒーとタバコで時間を潰せた時代が懐かしい反面、やり直しがきかない後悔も少なくないのです。
109_最幸!(25.10.24)
頭を剃るためのシェービングフォームがなくなりかけているので、向かったドラッグストア。棚には、「お買い得」の2缶セットが1280円。その隣に並ぶ1缶売りは630円です。えっ、変じゃない?黙って見過ごせず、すぐに定員さんに確認しました。しばらくして「すいません、1248円でした」との言葉と一緒にその缶を買い物かごに入れたのでした。「お得」の文字に目を奪われてよく確認しないでいると、損してしまうこともあるという例でしょうか。
物の価格は天井なしに右肩上がりですが、「高い」という文字のつく言葉を考えると、「高齢」「高温」「高級」「高層」「崇高」「高騰」など数々あることに気づきます。この「こう」という音を、縁起のよい「幸」に換えるだけで印象もガラリと変わって聞こえる言葉があり、ポジティブな当て字として使われる場面は少なくないようです。
例えば、「最高」を「最幸」と記すと、どんな印象になるでしょうか?「高齢」を「幸齢」とすれば、なんだか明るい気持ちにさせてくれます。「健康」を「健幸」と書いて、「健幸都市」を標榜する地域も見られます。先日見た買取専門店の看板には「幸価」とあったくらいです。高くはなくても、納得・満足のいく良心価格だといいなぁと他人事なのに思ってしまいます。
今日は陸上大会。練習の成果を発揮して、誰かと競う意識より自己ベスト更新を狙ってほしいのです。その結果、入賞できたら最幸です!
108_タブレットを使えば…(25.10.23)
中学校の美術の時間に、校外での写生会がありました。画板に画用紙を挟んで、ミニ椅子をもって出かけた先で風景画に取り組んだのです。先生に見つからないように、ベーゴマ遊びをするための樽とシートも携えて…。
教員になってからも、校内外を問わず様々なテーマで絵を描きました。2時間連続を数日使って下絵や彩色をします。風が吹けば紙が宙を舞い、雨だと活動ができません。描く対象によっては元の姿を留めないものもあって、完成するまで子供も私もハラハラドキドキでした。室内でも、リコーダーを吹く友達だったり足を組んでポーズをとったりする姿をデッサンする場合もありました。ペアで交代したり私がモデルになったりしましたが、同じ姿勢を保つのは結構疲れますし、ポーズが微妙に違ってきます。
でも今は、タブレットが大活躍です。自画像だって鏡を脇に置いて、チラチラ見ながら描くことがなくなりました。風景も写真に収めておけば、あとは教室の机の上で活動は進みますから便利この上ない!でも、なんか味気ないと思ってしまうのは、やっぱり昭和人だからなのでしょう。
先日は4年生が、教室でタブレットに何やらタイピングしています。どうも様々な条件に加えて、オチのある話を作っている模様。下書きをノートや原稿用紙に記して先生にチェックしてもらうより、創作活動も指導もはるかに効率的ですし、何より楽しそう。そろそろ始まるであろう6年生の卒業文集もタブレットに記録して先生に送れば、授業時間中でなくても担任は添削指導ができてしまうわけです。使い方次第で可能性は広がっていきそうです。
107_健康法(25.10.22)
図書館で借りた『教場』シリーズ。読みながら、主人公の風間公親と木村拓哉の顔が重なってしまいます。とにかく教官の千里眼ともいえる言動には驚きます。まさに「一を見て百を知る」といった感じです。逆に私はというと、「十を見ても、まだ一すら見えてこないタイプ」かもしれません。
そんな私にもやってきた食欲の秋。涼しくなってくると、味覚が研ぎ澄まされるのでしょうか。魅力的な食べ物も多いので、つい「もう少しだけ…」なんて気持ちになってしまいます。一般的には、三食規則正しく摂ることが推奨されますが、一日二食あるいは一食を提唱する健康法もあります。
タレントの片岡鶴太郎さんは、朝5時半から2時間半かけて朝食を食べるといいます。しっかり咀嚼し、野菜などの旨味や豊かさを舌の上で噛みしめるそうですが、そんな仙人のようなマネは私には到底できません。三食の腹八分ですら難しいくらいですから。
昔から「腹八分の医者いらず」と言われるように、人それぞれの「適量」があるわけです。それこそが健康を保つうえで大事なのでしょう。江戸時代の儒学者・貝原益軒が綴った『養生訓』に書かれた教えの一つらしいのですが、3百年以上前の健康ハウツー教訓が、今に受け継がれているわけです。
その内容を総括すると、「若い頃は知恵が足りず、社会にも順応できずに、悔いを残すことが多い。けれど長生きすれば、自分に知識が増えて学が付き、楽しみも多くなるなど良いことが増える。だから養生して、長生きして人生を楽しもう」「老後の一日、千金にあたるべし」(朝日新聞be「知っ得なっ得」参考)ということのようです。これを読んで「人生これから」なんて考える単純な私は、やっぱり「一すら見えていない」薄っぺらかも…。
106_何が楽しみ?(25.10.21)
遠足のお菓子は、決まった金額内で買い揃える楽しみがありました。行くのは決まって近所の駄菓子屋。ボンタン飴とサンキストレモン(タブレット)、都昆布は私の定番。チョコベビーも好きでした。
町の駄菓子屋はとんと見かけないし、聞かなくなりました。駄菓子屋は、好きなものを選びながらお金の価値を学ぶ場でもあり、大人子供を問わず人と交流できる社交場だった気がします。しかし、いつの頃からかコンビニに取って代わられて姿を消してしまいました。ただ、ショッピングモール内に昭和の雰囲気漂う駄菓子屋をよく見かけ、人気を博しているようにも見えます。
今月末に日光方面へ修学旅行に出かける6年生も、バスの中で食べるおやつを買うなど、そろそろ準備に取りかかる頃だと思います。最新のクマ情報では、寒くなったせいか10月に入っての奥日光での目撃が激減しています。そうであっても、決して油断はできません。
さて、日光修学旅行を実施する小学校で、東照宮が行程に入っていない計画はおそらく皆無と思われます。陽明門の前で必ず集合写真を撮りますし、事前に調べた眠り猫を楽しみにする子もいます。その眠り猫が、想像以上に小さなことに落胆する子や三猿を見つけられない子も目にします。
あるイラストに、「三猿が表すものを右から順に書きなさい」というコメントがあって、美容に意識の高い男子高校生が「洗顔・化粧水・乳液」と解答する画に笑いましたが、歴史のある重要文化財だってこまめな手入れは欠かせません。もしかすると、三猿のお肌の艶がなくなってはいることに気づくかもしれません。
105_COSMOS(25.10.20)
秋は、様々な学校行事も集中する時期。校外学習あり、修学旅行あり、音楽会あり…。高校の文化祭では、学級の結束が強まったりカップル(古い?!)が生まれたりするなど、小中高を通じて非日常をめいっぱい楽しんだ記憶でいっぱいです。
11月に開催する校内音楽会は、「集団への所属感や連帯感」或いは「自主的・実践的な態度」を培うことも目標にしながら練習に取り組むわけです。これを前に、教室から今月の歌『COSMOS』を歌う声が響いてきます。秋桜ではなく宇宙の方。
娘が中学校の合唱部で歌っていたのを思い出します。全国大会で歌った曲かどうかは定かではありませんが、数多くの学校が様々なアレンジで挑戦していました。高音の奥に響く男声が印象的で、よく覚えているのかもしれません。ホールで聴く歌声は、言葉のとおり心震え、合唱界における21世紀最初のヒット曲と言われたのも頷けます。一方、私が口ずさむと、どうも心壊れる曲になるそうです。
作詞・作曲したミマスさんは、“イマジネーションをふくらませて、元気よく、皆さんの歌で「宇宙」を作ってください”と言います。また、ボーカルのSachikoさんは、“心に感じたことを大切にして、気持ちよく歌えば、あなたの心は空まで届くような気がします。同じ歌、同じ歌詞でも、歌う人一人一人、その意味合いやイメージは違ってくると思います。その一人一人の想いの違いが重なって、新しい、たった一つの「COSMOS」が、またそこに生まれると、私は思います”とメッセージをくれます。(ともにHP原文のまま)
音楽会で全校が心を一つにして歌うので、どんな宇宙が体育館に広がるかが楽しみです。
104_時代とともに(25.10.17)
昭和の時代、多くの家庭にあったのが分厚い電話帳。電話台や公衆電話に定位置をもっていたものです。それが「ハローページ」「タウンページ」という愛称で呼ばれるようになったのはいつからでしょう。固定電話が当たり前でしたから、地域別の五十音順に電話番号が調べられたわけです。例えば、水漏れ修理をお願いしたいとなれば、職業別電話帳の「タウンページ」を開いて、該当する職業・店舗を見つけ出して「ダイヤルを回す」わけです。特殊詐欺など聞かない時代でしたから、ある意味情報の垂れ流しとも言える冊子だったわけです。
卒業アルバムだって、ページの最後に個々の氏名・住所・電話番号がしっかり印刷されていましたから、これを買い取る業者もいたらしいです。そう考えると、ネットの普及につれて情報検索はPCやスマホにとってかわられたのは必然なのかもしれません。
時代とともになくなっていくものに、和室を加えられるかもしれません。昔は和室が居室であり、応接間でもありました。でも、若年層を中心とした和室離れが目立つ中、ほぼフローリング中心で、リビングの一角に畳コーナーという形で残るだけということもあります。ただ、あの新しいイグサの匂いが好きな私には、ちょっと残念な気がします。とは言いながら、15年も経つのに一度も畳表を替えていませんから何かを言えた義理ではありません。
畳の需要を心配する傍ら、子供たちが成人する頃の職業の趨勢も気になります。
103_ピンセル、シッテル?(25.10.16)
14日夜は、サッカー日本代表がブラジルから勝利を奪う歴史的な日になりました。興奮冷めやらないまま床に就いて浅い眠りの連続もまたうれし!
一方、日本のプロ野球もメジャーリーグもプレーオフを経て、シリーズチャンピオンをねらう真っ只中。野球ファンなら見逃せない試合ばかりでしょう。定年退職をした後、再任用で務める現在の私は、プレーオフに進出したようなものかもしれません。「1試合1試合を大切に」とか「ファイナルまで頑張る」といった言葉が似合いそうです。ただし、チャンピオンを目指すわけではありませんから、「教員人生の後半こそ楽しい」と思えるような活動を、児童を含めたたくさんの人と創り上げていきたいと思うのです。
さて、もう40年も前のことです。放課後、当時の校長先生と校内を回りながら画鋲の刺し方を教えてもらったことを思い出します。「画鋲はね、こうやって斜めに刺して、針と縁(へり)の2点で止めるんだよ」と。こうすることで、画鋲を抜く際も楽なのです。以来、ずっと実践してきた健気な私。まっすぐ押し当てられた画鋲を抜く作業ほど大変なものはありません。ましてや時間が経過しすぎて、錆びていようものならかたくて指先崩壊です。付属の画鋲抜きがあればよいのですが、そういう時に限って見つからないのは世の常。「かたい」といえば、慌ててトイレに駆け込んだ時のズボンの紐は、固結び状態になってしまうと世界一かたい!
話を戻しますが、『ピンセル』という言葉を聞いてピンとくる人はどれくらいいるのでしょう。「どんなに深く刺さった画鋲でも、面白いように抜ける」という謳い文句の安全画鋲抜取器。自分で買ったことはありませんが、使っていた先生は結構いたような気がします。さすがに最近は目にすることもないと思いながら、普段めったに開けないレターケースを開けてびっくり!古びてはいますが、緑色の背中に「Pincel」の文字があります。昭和のレトロ文具といったところでしょうか。何だか嬉しくなってしまいました。
102_光(25.10.15)
戦闘開始から2年となるパレスチナ自治区のガザ。66万人が学校に通えず、死者6.8万人のうち子供だけで2万人を超す状況といいます。天井のない監獄と呼ばれ、衣食住にわたりまともな生活ができていないことが映像などから伝わってきます。先週、日本人2人のノーベル賞発表のニュースは、各方面に光をもたらしたと思います。同じように「ガザ停戦合意」「人質解放」の文字は予断は許さないまでも、多くの人々に小さいながらも確実な希望の光になっている気がします。
話は変わりますが、「トッキュー」という音だけを聞くと、「特急」しか思い浮かびませんが、海上保安庁が誇る海難救助のスペシャリスト「特殊救難隊」のこととわかると、「あぁ、海猿かぁ」と納得です。そう呼ばれるのは、選び抜かれた36人の精鋭だけだといいます。ただ、人命救助に全力を尽くす隊員、あるいは隊員になるための厳しい訓練は、ドラマの中でしか知らないというのが現実。春のドラマ『PJ~航空救難団~』も、航空自衛隊の「人命救助の最後の砦」とされる救難団を目指す学生と教官の話で、とてつもない厳しい訓練が展開されていました。
産経新聞の記者が、この海猿とともに過酷な訓練に挑戦したという記事を目にしました。自分の限界に挑み続けることに身をもって体験しながらも、「救助しているのか、されているのかわかりませんでした」と嘆き、「過酷すぎた」と感想を漏らしています。必ずしも肉体的な限界を求められる職業でなくても、大変さはついて回ります。要は、働くことの奥に何を見出すか、自分が求めるのはどんな光なのかが問われるのだと思います。
先日、諸外国と比較した日本の教員の多忙さをOECDが公表しましたが…。
101_キリン(25.10.14)
アサヒ・サッポロ・サントリーなど、ビールメーカーはいろいろありますが、我が家はキリン派。でも夏場は、飲めるなら何でもウェルカム!キリンビールのラベルにある躍動感いっぱいの聖獣麒麟は、140年近くの歴史があるといい、認知度はかなり高いのではないでしょうか。伝説の麒麟は、身体が鹿で牛の尾を持ち、一本の角があって百獣の王者といった位置づけです。よいことがある前触れとして姿を現すとされ、心優しく平和の象徴で、虫や草を踏まないように空を翔けているといいます。6年生が修学旅行で行く日光東照宮にも残っています。
さて、千葉市動物公園には2年生が11月に出かけます。ゾウやライオン、ゴリラなどとともに子供たちに人気があるのはアフリカを象徴するキリンです。確かアミメキリンだったように思いますが、校長室にもその水彩画を飾っています。
夏休みも終わりに近づいた頃、「キリンは4種類ある」と新聞に大きく紹介されたのを見た人もいると思います。最新の遺伝子解析から、単一の種ではなく4つに分類されるというものでした。ただ、数年前のキリン保全団体(GCF)のポスターでは既に、「ご存じ?」「ちがいはわかるかな?」と書かれた「マサイキリン(2つの亜種)」「キタキリン(3つの亜種)」「ミナミキリン(2つの亜種)「アミメキリン」の4種類を、斑紋(模様)の写真付きで特徴を紹介しているのです。どこが今回のポイントなのか正直わかりかねます。
あり得ないと思いながら、身長が4~5mあるキリンが校庭に現れたことを想像すると、2階のベランダから教室をのぞき込む姿が目に浮かんできます。さぁ、後期初日もよいことがありますように。
100_区切り(25.10.10)
肌寒さを感じる今日、前期が終了します。一人一人に通知表が手渡され、これを機に一層加速したり、進む方向を修正したりする子もいるでしょう。教職員も振り返り、改善を検討する、そんな1年間の区切りといえます。区切りよく、このコラムも100号!
言葉にも区切りがあります。音だけで認識していると、勘違いしていることに気づくことがあります。例えば「ニュージーランド」。「ディズニーランド」と同じ響きで「ニュージー・ランド」と思いがちですが、「ニュー・ジーランド」であることを知ったのは中学生?「ドンキホーテ」だって、「ドンキ・ホーテ」と勘違いしている人は少なくないはず。『枕草子』を記した「清少納言」も、「清少・納言」と区切りそうですが、「大納言・中納言」と言いますから、じっくり考えればそれしかないのです。同じように人物だと、往年のアクションスター「ブルース・リー」を「ブルー・スリー」と思っていた私。極めつけは「ヘリコプター」。「ヘリコ・プター」だなんて…。恐竜「トリケラトプス」やアフリカ大陸最高峰の「キリマンジャロ」、歌にある「カメハメハ大王」、検査のたびに気になる「コレステロール」はどうでしょう。それぞれ「トリ・ケラトプス」、「キリマ・ンジャロ」、「カ・メハメハ大王」「コレ・ステロール」が正解だとか…。
調べてみると、「言語道断」や「無礼講」、「間髪を入れず」といった熟語や慣用句にもあるのです。「これって区切り自体あるの?」と思いますが、「言語道・断」、「無・礼講」「間・髪を入れず」なのだそうです。にわかに信じられないような話題で混乱に陥れようとする張本・人は誰?
099_雑巾がけ(25.10.9)
アナウンサーが「千葉県市原市」と原稿を読む声が、どうしても「市川市」と聞こえてしまいます。新聞の文字も「立川市の小学校に押し入って…」が「市川市の小学校」に見えるなど、脳内アンテナが意識的に感知・変換してしまうようです。
家庭でも学校でも、節目節目で大掃除をします。学期末には大掃除をして、教室や廊下をきれいにしますが、雑巾がけの仕方は昔と大違いだと今更ながらに思います。昨今は、雑巾を横へボックス型に動かして徐々に後ろに下がる拭き方が主流(?)です。当然、雑巾がけ競争とか雑巾がけリレーなどの縦拭きは、目にしなくなりました。
床を雑巾がけすること自体に異を唱える声もありますが、別方面からは、四つん這いで前に進む縦拭きは全身運動となって、全身の筋力調整やバランスに効果的という意見もあります。脚を後ろに蹴って前に体を真っすぐ進ませるには、脳と関節、筋肉のスムーズな連動が必要ですし、首・手・腕・背中・腹・太もも・ふくらはぎなどの全身の筋力を鍛えられます。腕で体を支えるので、肩回りの安定性も増すといったよいことずくめ。走力や跳躍力の向上にも期待できそうです。
そういえば、剣道やバスケットボールの練習前や後に雑巾がけをする子供たちを見かけることもあります。精神・体力両面を鍛える取り組みなのでしょう。大人でも、途中休まず体育館一往復の雑巾がけをしようものなら息が上がりますが、よい体幹トレーニングといった感じです。
そうそう、9月から始めた腕立て伏せは、ひと月過ぎた今もまだ継続中。さて、体の変化は…?
098_ミミズ(25.10.8)
通学路でアスファルトの上を這っていたミミズを見て、素手で摘まんでフェンスの内側に移動させる逞しい(?)子。「図工で思い出の場所を描くので、写真を撮っていいですか」と校長室の扉を開け、タブレットで写真を撮りまくる6年生。って、なぜ校長室?
天気がよい日に、ミミズが道路で干からびて大量に死んでいるのを見かけることがあります。空気中の酸素を体表面の粘液に溶かして呼吸をするので、湿った環境でないと粘液が作れずに息ができなくなることがその理由といいます。だったらずっと地中にいればよいのにと思いますが、より住みやすい場所を求めて移動したり、交尾相手を探したりして忙しいようです。さらには、モグラから身を守るためやむなくという場合もあるといいます。雨の日を選んで動くのですが、運悪くアスファルトやコンクリートで固められた場所に出てしまうと、土に辿り着けずに死んでしまうケースがよくあるわけです。
土の中の目に見える生き物の重さのうち約8割がミミズだというくらい身近な生き物なのに、知らないことだらけです。全部同じに見えるのに、日本には約180種類もいると聞いてビックリです。一般的な寿命は2~5年といわれる中、夏までに成熟・産卵して、冬死滅する一年生のミミズもいるのです。
人生100年時代到来とまでいわれる日本で、百歳以上の人口はほぼ10万人。10年前の1.6倍だといいます。長寿の日本にあって、素敵な老いは、自分が必要とされる日々をどれだけ楽しめるかにあるのではないかと思うのです。干からびていく姿を晒すわけにはいきません!だから今日も気づかれないように、子供たちから元気のエキスを吸い取ります。
097_期待と不安(25.10.7)
9月のある土曜夕方、撮りためた番組がなくなったので、久しぶりに『名探偵コナン』を見ました。その日は宮城県石巻が舞台です。旅行先なのか、少年探偵団のみんなも一緒にきて事件解決を図ろうとしています。でも、ちょっと待って。あの子たちは小学1年生。親元を離れて、阿笠博士一人で子供だけ連れて来ています。細かいことですが、親は簡単に許可したの?交通費や宿泊費用はだれが負担するの?突っ込むところではありませんが、気になって仕方ない!さらに、崖から落ちた車がコナン君が蹴ったサッカーボールをクッションに弾んで、崖の上に戻るなんて無理がありすぎ。
さて、月が切り替わる頃、「10月からこう変わる」といった一覧がありました。電気・ガス・食品の値上げ、高齢者の医療費自己負担の値上げ、ふるさと納税のシステム、新たなインターネットサービスNHK ONEなど。特に最後のことは、授業で「NHK for school」を活用する学校にも関係しますし、医療費の値上げについては、これからを考えると切実感いっぱい。
このほかにも、危険運転致死傷の適用要件の見直し案も目を引きます。スピード超過やアルコール濃度の数値基準が2案示されています。また、サントリー「金麦」の来秋ビール化の発表やJリーグ草創期をヴェルディとともに支えたマリノスの株式を日産が売却検討の報道と目白押し。とくに後者には、一抹の寂しさがあります。どれも全く関係ないと切り捨てられるものではありません。様々な方向に舵が切られますが、私たちの暮らしがよく変わっていくことに期待しないではいられません。初の女性総理大臣の指名を待つ高市氏の政策にも期待半分、不安半分。
096_十五夜お月さ~ま~
今日は中秋の名月。一年を通して月が最も美しい時期とされます。平安貴族は、この日に月を眺めて和歌を詠む宴を楽しんだといいます。この中秋の名月は毎年時期が変わります。昨年は9月17日、来年は9月25日と幅があるのですが、穏やかで澄んだ気持ちで眺めたいものです。
さて、言葉のもつ力と人間の粋を感じさせるエピソードを2つ、先週の朝会で児童に紹介しました。1つ目は、「日本マラソンの父」とも言われた金栗四三の話。1912年第5回五輪ストックホルム大会の競技中に意識を失い、近くの農家に担ぎ込まれて目を覚ました時には日にちが変わっていました。そのまま帰国したため行方不明扱いにされた金栗氏。55年後の記念式典に招待され、懐かしい気持ちでスタジアムのゴールテープを切ったのです。その時、スタジアムに響いたアナウンスは、「日本の金栗、ただいまゴールイン!タイムは、54年と8か月6日5時間32分20秒3。これをもって第5回ストックホルム五輪大会の全日程を終了します」という宣言。どんな気持ちで聞いたのでしょう。
もう1つは、アメリカの野球好き少年とメジャー屈指のスラッガーの話。事故で視力を失った少年は怖くて手術を受け入れられず、大ファンの選手と直接会えた機会に、「次の試合で、僕のためにホームランを打ってくれるなら、手術を受ける勇気が湧くと思う」と伝えたのです。
試合当日の最終回、一打逆転サヨナラの場面で打席が回ってきました。フルカウントの後、ボールはキャッチャーミットの中。試合終了にため息が漏れようとした瞬間、アナウンサーが叫んだのです。「ホームラン!月に届くかのような大きなホームランです」と。さらに翌日の新聞には、「昨日の試合、彼の成績は4打数1安打2三振。ただそのうちの1三振は、見事なホームランだった」と報じたのです。
今月の生活目標は「仲間を大切にしよう」です。誰を想い、その心にどんな言葉を届けるかを大切にしたいと思います。ねぇ、十五夜お月様!? 顔を見せてくれるでしょうか。
095_時代は変わる(25.10.3)
ほぼひと月前、ホンダ・プレリュードが新型になって登場しました。そのデザインは、エンジンのないグライダーからヒントを得たといい、これからの時代の先駆け。まさに、前奏曲(プレリュード)と言えそうです。「昭和のデートカー」と言われた2代目のリトラクタブルヘッドライトの虜だった私は、大学の友達が、父親のプレリュードを自由に乗り回していたのを羨望の眼差しで見ていたのを思い出します。
柏井小の子供たちが免許を取るころには、空飛ぶ車の実用化も夢ではありません。ドローンのような垂直離着陸により、大空を自由に飛べるなんて時代はもう目の前です。ただ、クルマ好きからすると、それはすでにクルマとは言えず、カスタマイズも既存概念が通用しなくなって寂しくなります。
さて、10月に入っても台風シーズンは続く見通しです。最近はその進路に変化がありますが、雨風等への備えは万全でありたいものです。屋外の鉢植えは、風の影響を受けにくい場所に集めます。ほとんどないとはいえ、停電に備えたLED懐中電灯はいろいろな場所に置いてあります。ロウソクは仏壇の下、水はソファの裏側と頭の中で確認。
そういえば教員になって間もない頃、台風が関東を直撃して、休校だったか2~3時間遅れの開始になったのです。その連絡が職員連絡網で流れました。実家暮らしだった私は、ゆっくりと朝を過ごしていましたが、8時半になろうかという頃に再び電話が鳴るのです。学校からです。何事かと思っていると、「どうしたんだ?」と尋ねられました。職員も児童と同じ対応だと思っていたなんて言えるわけもなく…。言い訳を考えながら慌てて出勤をしたという、なんとも間抜けな話です。
線状降水帯や台風などの影響で、市街地の冠水被害が多数報道される昨今、空飛ぶ車なら大丈夫!?
094_ぬい活(25.10.2)
先月初旬のニュースで、「住宅から大型鳥〈エミュー〉逃げる」の文字。そういう生き物が好きで、飼いたいと思う人もいても不思議ではないけれど、「どんなに広い庭なんだろう」と想像してしまいます。
ずっと以前に子供たちを連れてディズニーランドに行った時のこと。体長50cm大のティガーのぬいぐるみを抱えていた女性がいました。それを見て以来、ディズニーの推しはティガー。すぐに同じくらいの大きさのぬいぐるみを手に入れました。そのぬいぐるみは、複数の校長室を渡り歩き、子供たちからいたずらを受け続け、髭が抜かれ、今はひっそりと来客を迎えます。通勤用バッグにしっぽのキーホルダーを下げ、どれだけ好きなんだかとティガー柄のペンを友達に貰ったことも…。
こうしたぬいぐるみと日常を共有して、様々な活動をするのが「ぬい活」。好きなキャラクターのぬいぐるみの写真を撮ったり、外に連れ出したり、一緒に食事をしたりもするそうです。アクセサリーや服を着せて飾ったり同じキャラを集めたりと、楽しみ方は多様で人それぞれです。四捨五入すれば80歳になる俳優の大和田伸也さんのぬい活は、結構長いようです。
ただ、長年一緒にいると型崩れや変色を起こします。でも、これをきれいに直してくれるクリニックまであるというから驚き。昔、ゴマちゃんの腹を鋏で割いて、綿を充填する息子を見ましたが、色や毛並みまで元通りにするのは個人では難しいですから、きっと需要がありそうです。
ぬい活が市民権を得ることで、恥ずかしさが和らぐでしょうし、校長室のゴリラの頭を叩いたり鼻の穴に指を入れたりする子がいなくなるかも。
093_地震・雷・火事・?(25.10.1)
基本的に、苗字や名前は自分で選べないものです。学生の頃、「始め!」の合図で答案用紙に氏名を書き始めるたびに、もっと画数が少ない苗字だったらよかったのにと思ったものです。
私の名前は、「永久の幸せ」を願ってつけられたものですが、我が子や孫たちからは「お父さん」「おじいちゃん」ではなく、「ともぞう」と呼ばれます。少なくとも孫は、間違いなく「ともぞう」が本名だと思っています。
冬場にヒートテックのタイツとシャツだけで家の中を歩く姿は、頭も含めて、ちびまる子ちゃんのおじいちゃん(さくら友蔵)そのものというわけで、いつの間にか誰もがそう呼ぶようになったのです。正しい名前で呼んでくれるのは、今や病院の受付くらいでしょうか。昔から怖いものの象徴だったのが、「地震・雷・火事・親父」でしたが、「ともぞう」と皆から呼ばれる現代の親父は優しくなってしまいました。
一方、発雷予報どおり、夕方急に暗くなった空に稲妻が縦・横・斜めに走った8~9月。10月以降は、日本海側で発生することが多くなりますが、その恐ろしさに変わりはありません。一瞬、昼間のような明るさに、「どっちだ?」と一人で辺りを見渡すこともよくあること。
そんな時、ふと考えます。どうして雷はまっすぐではなく、ジグザクした落ち方をするのかと。簡単に言うと、「電気が通りやすいところを探して進むから」というのがその理由。電気は普通、空気の中を進めません。雷はそれを突き破って無理やり進んでいこうとしますが、通りやすいのは、空気が薄いところや湿度が高いところとなりますから、通り道がジグザグに見えるらしいのです。一見遠回りのようですが、最も早く地表にたどり着ける経路とも言えるわけです。
さすが、雷神(いかづちのかみ)!
092_名もなき家事Ⅱ(25.9.30)
とある情報によると、一日10回の腕立て伏せを2か月続けるだけで、胸筋や上腕筋、体幹に変化があらわれるといいます。身をもってそれを確かめるべく9月から実践中!でも、2か月毎日続けられるかどうか、意志が弱い私にはそれが一番の課題です。
さて、「名もなき家事」第2弾。家でやるべき仕事が山のようにある一方で、テレビ画面や扇風機の上の埃拭きといった細かな作業は気づかれにくく、担う人の不満を募らせることにつながりかねません。ある新聞には、「見落としがちな『名もなき家事』」という特集記事がランキング形式で掲載されていました。
第1位は、「キッチンの壁の油はね拭き」。回答者の3分の1以上が挙げていますから、これを読んでうなずいている人もいるはずです。私自身、掃除したことが一度もないような…。そして第2位が、「シンク及び排水口の掃除」。ぬめり取りを怠ると嫌な臭いの原因になると知っていながら任せっぱなしです。第3位は3割の人が挙げる「ガス台と五徳の汚れ拭き」、4位が「洗濯機のフィルター掃除」と続きます。「冷蔵庫内の整理と掃除」「製氷機用水の補充」は、自分事になって初めてわかるものであり、逆にやってみなければわからないとも言えます。
娘夫婦の家には、それぞれがエプロンを用意しています。一方が洗い物をする脇で、もう一人は布巾で食器を拭いています。我が家は…。エプロンなんて、5年生の家庭科の実習のために見本で作ったものはありましたが、どこへいったのやら。つまり使っていないわけで、そういう環境にない証拠です。
学校においては、用務員の仕事も気づかれずに張り合いがないという点で家事とどこか似ているのではないでしょうか。だから、気づく目と気づいたことに声をかけ合う気持ちが大事!と改めて思う今年度の折り返し地点。
091_リアクション(25.9.29)
市川市民プールが、来年の営業を最後に閉鎖されるようです。跡地には、屋内プールやフィットネス、ジョギングコースほか、通年利用型の総合スポーツ施設を予定しているといい、時代のニーズといえるでしょう。ずっと昔、地区大会を勝ち上がった市内小学生の水泳大会(中央大会)が、市民プールで開催されたことを知る教員はわずかです。
オホーツク海に面した町立図書館で、中高生の利用が伸びないことの打開策として、中高生限定の悩みや質問に応える匿名掲示板を設置したといいます。ある利用者からあった、「人生とは何ですか」という投書。どう答えてよいものやら悩みますし、相手の想いに正対して伝わる言葉を選ぶ必要がありそうです。その回答は…「リアクションではないでしょうか」というもの。確かにどんなリアクションをするかで展開が次々と変わっていきますし、私たちの生活は反応の連続・連鎖と言えるかもしれません。
話は変わって、『踊る大捜査線』シリーズで柳葉敏郎さんが演じた室井慎次を主人公にした映画が、WOWOWで放映されたので録画したのは随分前のこと。2時間ずつの前後編でしたが、決して長いとは感じませんでした。隣から「ギバちゃんは、表情と口元で演技するよね」とか「額の皴は、他人から見たらあなたも同じように見えているんだよ」とか声がします。応じて、「俺も表情で演技、というか反応できる人になるわ」と答えると、間髪入れずに「絶対無理!」と強く否定されます。ですから、それ以上何も言えなくなってしまいました。違ったリアクションだったら、展開も違っていただろうになぁ。
090_窓(25.9.26)
9月も下旬を迎え、やっと秋らしくなってきたのに、今日は真夏日の予報。社会科で暖かい地方や寒い地方のくらしを学習しますが、家のつくりを比較する場面もあります。ただ、平均気温が過去30年の平均値を大きく上回ったとされる今夏、風が通り抜けるように窓を多くして涼しく住まう工夫は現実離れしている感じです。
今はなき実家は平屋建てで、小さい頃は庭で父とキャッチボールしたりゴルフの素振りをしたり…。北東の角地で、近所の人との交流も盛んでした。鍵をかけずに家を離れることも頻繁にありましたし、在宅時には窓という窓全部が開いているくらい。プライバシーや防犯を気にしない時代の象徴ともいえます。
思い出してみると、窓は平屋なのに大小含めて15か所。現在の二階屋が21か所ですから、十分な照度を確保できる造りだったといえます。ただ、台所の西日の厳しさだけは閉口でした。
散歩していると、いつの間にか新しい家が建っていることがあります。最近の外壁はお洒落です。色も黒系が多いような気がします。一方で、窓が少なかったり小さかったりして、道路に面した壁には1つも窓がないなんて例もあるくらいです。窓を減らすことで防犯性を高めると同時に断熱性にも貢献しているのでしょう。どうも建築費も抑えられるようです。
長くて終わらない夏ですから、断熱性に優れた家が選ばれるのは必然。ある調査によると、夏場、住宅に入ってくる熱のうち約7割が窓から出入りするとされるほど、窓がポイントになります。また、室内の照度は生活の質を左右しそうですから、採光にもきっと工夫がみられるのでしょう。そんな最近の家を内見してみたいなぁ。
089_今日、何食べる?(25.9.25)
人間ドックで行う胃検診は、昨年から胃カメラにしました。鎮静剤でウトウトしている間に終わってしまいますから、バリウムの白い便との格闘やストレスがなくなって楽ちん。ですから各種検査をしながら、病院がくれる食事券で昼食は何処で何を食べようかと悩むのも、また楽しい時間です。
ただ、「人間ドックに行くと、必ず何か引っかかって帰ってくる」と言われます。釣り糸を垂れるとホイホイ釣れる、病気の入れ食いのように聞こえるのが悲しい。
ところで、給食がない長期休業中などは、弁当を作って持たせてくれます。外食だったりコンビニで買ったりするより安上がりだからです。また、好きなものを買って食べさせると何を買うかわからず、カロリーオーバー必至で任せておけないというのが本当のところ。でも、いつもずっと作り続けてくれていたことに感謝以外ありません。先の夏休みも作ってくれることはありましたが、8割がた冷凍食品でした。安価で栄養バランスがよく、美味しいと三拍子揃っていますから、手間を考えたら当然かもしれません。
これらを食べ慣れていないので、種類の豊富さには驚きです。ただ素朴な疑問は、レンジでの調理時間について。袋には500W・600Wそれぞれの目安時間が示されています。機種により異なりますと注意書きもありますが、ほぼ間違いありません。ではどうやって算出したのでしょう。何度も何度も試したのでしょうか。それともコンピュータ?
ずっと以前に、春日三球・照代の「地下鉄漫才」が大うけしました。“地下鉄の電車はどこから入れたの?それを考えていると一晩中寝られないの”というフレーズは一世風靡しましたが、調理時間の算出方法も考えると寝られなくなる…というほど、私は繊細ではありません。
088_穏やかな秋に(25.9.24)
夏の期間が極めて長く、秋になったと思いきやすぐに冬になることから、「四季」ではなく「二季」になってしまったのではないかとまで言われます。深刻な暑さが続いた8月は、40度超えが各地で報告されました。こうしたことを踏まえて、「夏日」「真夏日」「猛暑日」に続く呼称を検討していると先月中旬のニュースで報じていました。今のところ、気象協会が独自で使う「酷暑日」が有力だといいます。
誰もが「昔はこんなに暑くはなかった」と口をそろえて言いますが、東京都の気象観測データを比較してみると一目瞭然です。1970~1979年(昭和50年代)と2010~2022年の平均日数を比較するとその増加率は、夏日が1.3倍で、真夏日が1.7倍。猛暑日に至っては5倍にもなります。昭和50年代の猛暑日は、約3日/年しかなかったのです。このデータからさらに3年を過ぎ、今では35℃以上の数値を天気予報で見ても驚かなくなったことにも表れています。ただ、数字を見るのは慣れても、体は慣れではなく悲鳴の連続といった感じです。ですから先週末、前日の猛暑から10℃も下がり、最近は朝晩が過ごしやすいので、「お願いだから、もう暑くならないで!」と手をすり合わせてしまいます。
暑すぎるのも困ったものですが、時折発生する「突風」「つむじ風」「竜巻」は何とも怖い!「激しい突風などに注意」と言われても、発生の範囲が台風とは違ってピンポイントなので、対応に難しさがあります。ただ、その破壊力はすさまじく、家屋崩壊や自動車が宙を舞う映像に恐怖すら覚えます。竜巻によって空に吹き上げられるのは、『オズの魔法使い』という物語、フィクションの世界、あるいはアメリカという遠い地の出来事と思っていましたが、他人事ではなくなったようです。穏やかな秋晴れが続くといいなぁ。
087_左回り・右回り(25.9.22)
18年ぶりに日本で開催された世界陸上が、昨日閉幕しました。34年ぶりの東京の最終日だけ見ました。先週の男子棒高跳びでは、デュプランティス選手が6m30cmという世界記録を樹立!史上初めて6mを越え、鳥人と呼ばれたブブカ同様、他を圧倒する強さです。その記録は、建物でいえば3階。その高さに棒1本で体を持ち上げて、バーを越えていく放物線運動(写真10枚を合成)が朝日新聞には大きく取り上げられていました。
ところで、陸上競技場は必ず左回りで、その歴史は110年以上。でも、どうして左回りなのでしょう。『チコちゃんに叱られる』の問題ではありませんが、簡潔に答えるなら「右利きの人が多いから」という説が有力なようです。実際、右回りに比べてスピードも出るといいますから驚きです。この左回りの法則は、人間の行動パターンを表すものらしく、安心感を抱きやすいといわれます。そんな左回りをいろいろ探してみました。
スポーツ界では、陸上のトラック以外にも野球のベースランも左回りです。競輪も左ですが、競馬は右回りも混在します。遊園地のメリーゴーランドは左回り。一方、ジェットコースターやお化け屋敷などはあえて右回りにして、心理的に緊張感や違和感を与えているといいます。「へぇ~」と感心してしまいます。また、コンビニやスーパーでも売り上げ向上のために、入口から左側に飲み物や弁当などの売れ筋商品を配置するという手法があるといいます。人間の行動心理をうまく利用する手法は、気づかないだけであちこちにありそうです。
蛇足になりますが、つむじは世界的に右巻き(右回り)が多い中、日本人はほぼ半々だとか。そんな私のつむじを見つけるのは、かなり難易度が高いウルトラクイズ級!
086_彼岸を前に想う(25.9.19)
秋の彼岸入りを前に、今日あたりキッチンで小豆が煮られている気がします。
一昨年秋は、父の三回忌と母の納骨を一緒に行いました。今夏は母の三回忌でした。長男であるがゆえに葬儀や法要、お墓に関する一切を取り仕切ります。本を読んだり経験したりすることで、覚えることや初めて知ることがたくさんあります。ただ、こうした風習や慣習、知識が自分の子供たちに伝えていかないと、子供たちが困るかもしれません。墓や葬儀に関する情報などが途切れて、選択ができなくなる可能性があります。ですから、今のうちに教えておくことも必要だと思い始めています。3年後には七回忌があります。この時には、弟の子供も含めてみんなで集まろうと秘かに考えているのです。
最近では、墓の考え方や墓参りについての意識が変わってきている気がします。ある調査では、墓参りを年1回以上する人が約7割で、そのうちの6割が年3回以内と回答しています。我が家の場合は、自宅から比較的近い場所に移したこともあって、月はじめの墓参とともに、彼岸など別に足を運ぶ回数を入れると13回以上。ですから、車の中には線香とライター、花切ばさみを常備しています。
墓の維持・管理にも費用がかかりますので、最近では合祀墓や納骨堂、樹木葬、海洋葬など様々な形式が選べます。テレビを見て驚いたのが、墓参り代行サービスとか墓の清掃サービスが成り立っているという現実。さらには、アバター墓参りなんてものまで登場しそうな世の中です。
085_本分(25.9.18)
五十嵐貴久さんの著書『鋼の絆』は、消防学校を舞台とした物語。研修の最終面接で教官が課した設問は、「あなたは、母親と恋人と一緒に海でボートに乗っている。突然海が荒れ、二人が同時にボートから落ちた。だが救えるのは一人だけ。どちらに手を伸ばすか?」というもの。考え得るのは、①母親、②恋人、③両方の3パターンくらいです。ただし、③は「救えるのは一人だけ」という条件に合致しません。
解答は、「消防士の本分は、事故や火災を未然に防ぐことにある。危険が予想される状況で海にボートを漕ぎだすことを止めるのが我々の仕事である」という、設問自体に少し無理を感じさせるもの。それでも、私たち教員と似ている気もします。指導する中で単に答えを教えるのではなく、知り得た既習事項や考え方を駆使して、新たな課題解決する力を求めていますから。
8月中旬の歌舞伎町雑居ビルの火災で、消防士2人が亡くなりました。火災による殉職は滅多にあることではないようです。しかし、狭い非常階段や消火装置の機能不全ほか、想定できなかった状況があったことを想像してしまいます。これは、先述の著書シリーズ読んで、火災現場に赴く消防士の過酷さと決意に、小説を通して間接的にでも触れたからです。たとえ本や映像であっても知識を蓄えるということは、想像力を豊かにし、創造力を掻き立てる原動力になるように思います。
子供たちが学ぶ学校や社会も一緒で、様々な出会い(出合い)がある中で、自分の行動の選択肢を広げることにつながります。自分がどうしたいか、どうなりたいかを自己決定するための判断を後押しする力を育てることが、私たち教職員の本分と言い換えることもできそうです。自分の生活を豊かにする勉強だったら、もう少し頑張ってみようかなって思えそうな気がします。
084_雑感(25.9.17)
校長室に届く新聞で必ず読むのが、各紙のコラムと読売新聞の4コマ漫画『コボちゃん』です。作者である植田まさしさんのユーモアに溢れた作品は、さすが巨匠と呼ばれるだけあります。『かりあげクン』や『おとぼけ課長』、『フリテン君』などにも見られる切れ味鋭いギャグのセンスは、どこから生まれ出るのだろうと尊敬してしまいます。
ユーモアであっても風刺であっても、物事をどのように見るかといった視点は大事です。近づいて様々な角度から見る「虫の目」、一度距離をとって全体を俯瞰する「鳥の目」、変化や流れを見失わない「魚の目」はよく言われますが、政治や学校運営等に通ずる部分がたくさんあります。
さて、石破総理の退陣表明により、俄然にぎやかになった次期総裁候補。並んだ閣僚の写真を見ながら、「♪誰にしようかな…」と独り楽しそうに指を動かしている妻。「でもやっぱり、若手に期待したいよね。だから小林鷹之か小泉孝太郎かな」とつぶやきます。いやいや「進次郎」でしょ?!
複数の中からどれを選ぶか判断がしかねるときに、思わず漏れてしまう「♪どれにしようかな…」。これに続くフレーズには、様々なバリエーションがあるようです。私の場合、「天の神様の言うとおり、なのなのな」でずっと過ごしてきましたが、妻は「天の神様」までは共通していますが、それに続くのが「あべべのべ」。「鉄砲撃ってバンバンバン」なんていうのもあるそうで…。そのほかにも、「おっぺけぺーのぺっぺっぺ、柿の種、ご飯粒、アイスクリームが食べたいよ」「すっぽろぽんのすっぽろぽん、アブラムシ、犬のお稽古終わりました」「ゲゲゲの鬼太郎 目を刺した」「おっすのすのすの玉手箱」など、謎の呪文だらけです。目の前の子供たちはどんな言葉を使うのでしょう?それ以前にこんなことをなんてやらない?
083_ストレスを与えすぎ?(25.9.16)
剃りたての頭に玉の汗。それらがダラダラと流れ出し、一旦眉毛で止まって目に入りますから、タオルや帽子は必須です。これに加えて、植物の水やりを始めると、必ずと言ってよいほど蚊が頭に止まります。ペシッと叩く様は他人からどう見えているのやら…。坊主頭は、寝癖がつかない、朝の忙しい時間に髪のセットをしなくて済む、水に濡れてもすぐ乾く、石鹸さえあれば全身洗えるというよさを挙げながらも危険もいっぱい。
子供からは時々、「頭洗う時に、シャンプーを使っている?」「リンスは?コンディショナーは?」と矢継ぎ早に質問を浴びせられることがあります。石鹸で顔や頭関係なくまるごと洗えますから楽ちんだよ~と答えますが、石鹸だと皮膚表面のバリアー成分を奪って、皮膚トラブルの元凶になってしまうようです。年齢を重ねるにしたがって、皺やたるみ、シミなどの肌の老化が加速度的に進行しているような気します。
一日が終わった後の肌は、想像以上に汗や皮脂で汚れているといいます。これをゴシゴシするのが常ですが、どうも御法度らしいのです。洗顔のポイントは「摩擦」と「温度」といい、肌にストレスを与えないようにすることが大切だとか。CMで目にするような角がピンと立つくらいきめ細かく泡立てて、指ではなく泡だけでマッサージする感覚で洗わなければならないようです。流す時も、体温と同じくらいのぬるま湯で優しく洗い流すこと。どんなに面の皮が厚くても、「洗顔料でやさしく」という基本動作と正反対の行動をしていることを、殺人的に暑い日には毎回思うのです。だから、敬老の日だった昨日はきちんと実践したのでした。
082_I'mヒーロー・ヒロイン(25.9.12)
ショッピングモールを入ると、プリキュアの大きな巨大なボード。その前で小さな子が写真を撮ってもらっています。「プリティー(可愛い)」と「キュア(癒し)」をかけ合わせた造語ですが、このシリーズも20年を超えたといいます。
私の時代の異能力を持った少女(ヒロイン)といえば、『魔法使いサリー』を筆頭に、華麗で優美な戦い方の『キューティーハニー』がいます。さらに娘の世代は、美少女5人組が変身して戦う『セーラームーン』。ピンク色のスティックを振りかざして、「月に代わっておしおきよ~」とポーズをとっていた幼い姿が今も目に浮かびます。
さて、バレーボール男子の世界選手権が今日開幕します。日本は、1974年以来のメダル獲得を目指しているといい、アニメとは違ったヒーローの登場が期待されます。
古い私が、男子バレーで思い出すのは1972年のミュンヘン五輪で、悲願の初優勝に沸き立ったこと。加えて、テレビ放送された『ミュンヘンへの道』という番組。大古・猫田・森田・中村・南といった個性的な選手とそれをまとめ上げた松平監督の手腕。その一人一人を主役に描いた“実写版アニメ”という画期的なものでした。小学生だった私も夢中になったものです。
また、『金メダルへのターン』という番組もありました。水泳嫌いだった私が憧れたのが「飛び魚ターン」。ターンでプールの壁を蹴って空中に飛び出し、先行する選手を一気に抜き去るという離れ技です。今なら一笑に付されるのがオチ。
年齢や男女差こそあれ、アニメやスポーツには人を魅了するシーンやエピソードがあるもの。そこに自分の姿を投影させて夢見てもいいじゃない!?がんばれ、子供たち!!
081_孫とアイスと私(25.9.11)
孫を産湯につけたタライが、今は汚れ物の浸け置き用になるなど、時の流れはやさを感じます。
7月初旬、来春入学の孫がランドセルを背負った写真をSNSで目にしました。淡いピンクのディズニー商品を予約したそうです。この「ラン活」は、6月までに半分くらいが済ませているというデータもあります。金額と重量、デザインが選ぶ際のポイントですが、時期が押せば押すほど、好みの色や種類などの選択肢が狭まるようです。
ランドセルと教科書などの重さが子供の体に負担をかけるとして、より軽いナイロン製などのリュック型も選ばれます。驚いたのが、ランドセルもサブスク(定額利用)の時代になっていること。黒や赤の定番色をデパートで買っていた時代とは大違いで、ネットショッピングやフリマなども含めて選択肢の幅が広がっていくのはよいことかもしれません。来年は、年子の孫(弟)のラン活かぁ。
この孫二人が他愛もないことでけんかになりますが、冷凍庫からチューチューアイス(?)を出して二つに割って渡せば急に大人しくなります。氷菓やアイスは、いつの時代も魅力的なのです。
昭和40年代のアイスで私が好きだったのが、ゴム容器にアイスクリームを充填した「おっぱいアイス」、メロン型の容器にシャーベットを入れた「メロンアイス」、銀紙包装で当たり付きの「ホームランバー」の3つが代表格。カップアイスも、蓋の端の突起を手で持ち上げて開ける紙容器タイプでした。めっきり見なくなりましたが、当時の容器を使ったアイスはもう売られていないのでしょうか。
クリスマスや誕生日など特別な日には、大容量の容器に入ったレディーボーデンアイスがテーブルにのったのです。大き目のスプーンですくわれたクリーム色のアイスが眩しく見えて、器に盛られるだけでワクワクしたことを思い出します。早く大人になって、いつかはあの容器を一人で抱えて食べたいものだと思ったのでした。
これから6年生のクラスでの読み聞かせに行ってきま~す。
080_宮沢賢治(25.9.10)
夏ドラマが終わりを迎えています。毎シーズン思うのが、設定に被りが必ずあること。弁護士の番組が多かったり、記憶喪失が重なったり…。そしてこの夏は、宮沢賢治の作品がモチーフになっているドラマが2つありました。
阿部サダヲ主演の『しあわせな結婚』では、松たか子がネルラ役。これは『銀河鉄道の夜』の登場人物・カンパネルラから名付けられていますし、亡くなった弟の五守(ゴシュ)はきっと、『セロ弾きゴーシュ』からだろうと思われます。
一方、磯村勇斗・堀田真由主演の『僕達はまだその星の校則を知らない』は、不思議な面白さがあります。宮沢賢治の『星めぐりの歌』を主人公は時々口ずさみ、『銀河鉄道の夜』のジョバンニのセリフを思わせる言葉がつぶやかれます。また、堀田真由演ずる国語教師は宮沢賢治の大ファンで、賢治の詩や物語の一節を唱えるのです。何より、主人公自身を『よだかの星』と重ねている?ただ、それほど深く読んではいませんが…。
徐々に秋になって熱帯夜から解放されるようになると、夜空を眺めるのによい季節となりそうです。天の川や夏の星座が西に傾いて、秋の星座が昇ってきます。でも明るい星が少ない秋は、何となくさみしさがあるものの、星を見上げること自体を十分楽しめるかもしれません。
暗くなるのがどんどん早くなっているのを実感します。学校を出て、車に乗り込む前に晴れた夜空をしばし眺めてみるのもよいかも。もしかすると柏井の空なら、宮沢賢治の世界観や「本当のさいわい」にちょっとでも触れることができるような気がします。
079_ヒーロー戦隊(25.9.9)
佐藤健、瀬戸康史、菅田将暉、福士蒼汰、竹内涼真、藤岡弘といったら仮面ライダーの俳優。先日始まった『仮面ライダーゼッツ』の初回を見て、時代の流れを感じたのです。
では、志尊淳、玉山鉄二、千葉雄大、ホラン千秋、松坂桃李、山田裕貴、横浜流星、竜星涼といった俳優の共通項といったら?正解は、「スーパー戦隊シリーズ」出身者。この戦隊モノシリーズ第1作目は、1975年放送の「秘密戦隊ゴレンジャー」ですから、50周年となるわけです。中学生になっていた私には、さすがにゴレンジャーごっこの経験はありませんが、今まさにテレビの前で「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」になりきっている子がいるかもしれません。
日本では着ぐるみとミニチュアによる特撮が、「ゴジラ」に始まり「ウルトラマン」などへ受け継がれていった背景があります。古いアメリカの特撮映画は、ストップモーション・アニメーション、つまりコマ撮りとも呼ばれるパラパラ漫画の手法が主流だったそうです。こうした特撮文化の違いからアメリカで大いに受け入れられたと、何かで読んだ気がします。ですから、特撮の本場アメリカでもスーパー戦隊シリーズは人気があって、長寿番組になっているといいます。人気の秘密は5人組のチームワークという点で、スーパーマンやバットマンといった孤独なヒーローが多いアメリカの常識を覆したということでしょうか。
それはさておき、夏休みに避暑を兼ねて映画館で過ごした家族もあるでしょう。『鬼滅の刃』の興行収入や観客動員数はすごかったようですが、観に行った子もいるのでは?一方、『国宝』を観て感動したK先生は、その思いを共有できる人を探していました。
078_カラダにピース(25.9.8)
暑い夏。職員室から保健室までのエアコン全部が利かなくなりました。室外機の放熱不良を示すエラー表示なので、暑さが収まるまで待つしかなさそうです。
家にいるときは、節電のためにリビングだけエアコンをオン。したがって、2階へ上がる階段の途中から熱気が全身にまとわりつくような感覚に襲われます。ウクレレと楽譜などを持って1階へ避難して練習開始です。しばらくすると、コバエのような虫が楽譜の上を動いているではありませんか。すかさず手で潰して端に避けておいたら、それを楽譜の上に移動させる輩がいます。そして一言、「符点を打ってあげるね」と音符の上にスライドしてピースサイン。余計なことをしないでください!
さて、特徴的な水玉模様が描かれた瓶のカルピス(原液)は、私にとっては夏の象徴。発売が七夕だったことから、天の川の星空をイメージしていたとは初めて知りました。ちょうどよい濃さにすることが難しかったのを覚えています。「カルピス1に対して4~5倍に希釈」と言われても当時の自分にはうまく注げず、常に目分量というか適当。氷を先にコップに入れてしまうと、適当がさらに適当になってしまって…。
だから、50数年前に「カルピスソーダ」が登場したり、30数年前に「カルピスウォーター」発売されたりした時は、黄金比で飲める嬉しさを感じたのです。カルピスソーダが出てしばらくして登場したのが「アンバサ」。ライバルになるはずが、いつの間にか姿を消した幻の炭酸飲料ですから、認知度は…?!
100年超えの歴史を持つカルピスですが、語源は何?「カル」はカルシウムでしょうが、「ピス」って?「カラダにピース」って長澤まさみさんが宣伝しているので「ピース」を縮めた?なんて滅茶苦茶なこじつけ。実は、サンスクリット語で乳製品を作る過程の一つである「サルピス」に由来するそうです。実に無駄な雑学でしたぁ。
077_豆と月(25.9.5)
ビールに枝豆といったら夏の定番であり、最強タッグ。アルコールから体を守ってくれて、脂肪吸収を抑えたり二日酔いを防いだりする効果があるという枝豆。成長し続ければ大豆と呼ばれ、「畑の肉」と崇められるくらいたんぱく質が豊富です。この枝豆は、早生種から始まって比較的息が長いので、品種を変えながらたくさん楽しめます。今年初めて食べて、推しとなったのが「おつな姫」。甘みと風味に優れ、立派な3粒入りの莢(さや)が多い気がします。そして、9月に入って買った「秋晴」もなかなかの大粒で食べ応えあります。
さて、校長室前の本紹介コーナーの9月のテーマは「月」です。学校司書厳選の図書ばかりですから、手に取ってほしいものです。月は、新月・三日月・満月・十六夜月など満ち欠けによって名称が変わります。また、同じ満月でも英語圏では様々な呼び名があります。1月のウルフムーン、2月のスノームーン、6月のストロベリームーン。9月はコーンムーンと呼ばれ、アメリカではトウモロコシの収穫期を示すようです。
そして8日(曜日まで月!)は、3年ぶりに日本全国で皆既月食が見られます。満月のとき、太陽・地球・月が一直線に並ぶと月食が起き、満月が地球の影にすっぽりと入ってしまうのが皆既月食。日曜日から月曜日に変わった午前1時半前に欠け始めるそうです。そして、皆既食が見られるのは2時半から4時前ですが、1週間の始まりの日の未明なんて私にはきっと無理zzz。
076_大丈夫か?オレ(25.9.4)
5年生が、社会科で水産業の学習に入りました。日本近海で獲れる魚が描かれた地図資料に目を凝らすと、銚子沖にサンマの絵と文字があります。子供たちがまじめに勉強しているそばで、今シーズンはすでに2度も食べたとか、今年は太って立派で値段も手頃だとか思う不届き者。
さて、お盆の入りのこと。一念発起、朝の涼しいうちに背が高く茂りすぎた庭の樹木の剪定を始めました。脚立を立てて下から長さと重量のある太枝ばさみでチョキチョキ。でも、なかなか上の方が切れません。そこで、2階のベランダから身を乗り出すように重さに耐えながら作業をします。それでも切りたい枝の根元にうまく届きません。妻からの活動中止指令を無視して、太枝ばさみをコントロールすること30分!?腕の疲れから肩で息をしながら休憩と剪定を繰り返しました。
その晩、ベッドに入ったあと、左上腕部の痛みで何度も目を覚ます始末。寝る体勢が悪いと激痛が走ります。翌日は、衣服の着脱・トイレ・食事・風呂など、何でもない生活に支障が…。本当に不便で、両手が使えるありがたさに改めて気づかされた数日でもあったわけです。結局、翌々日に整形外科で診察してもらって、痛み止めの効果があって劇的に快方に向かったのですが、「人の忠告を無視するからよ」と厳しいお言葉。まさに痛いほど老いを感じた出来事でした。
また、夏休みも残りわずかとなったある日、久しぶりの電車通勤。船橋駅でJRに乗り換え、西船橋で空いた座席に無意識のうちに腰かけて、本八幡駅に着いて気づいたのです。慌てて降りて、ホームの反対側から乗り直しましたが、西船橋乗り換えの意識が消し飛んでいたようです。9月になってまで「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られないように、まずは明日関東を通過しそうな台風に注意を向けています。
075_クイズ番組(25.9.3)
土日を含めて3日間学校を留守にして、4日ぶりに出勤した7月夏休みのある朝。飼育ゲージの床にオオムラサキの死骸が横たわっていました。最後に見たときには、バタバタと羽を動かしていたのに…。でも、越冬幼虫から羽化まで世話できたこと、成虫を子供たちと一緒に目にすることができたことは貴重だったと考えています。ここで問題!“オオムラサキが柏井小で過ごしたのは100日より長い”〇か×か?
さて、7月の終わりにWOWOWで、Mrs.Green Appleのライブを視聴しました。会場の横浜・山下ふ頭にはS先生もいて盛り上がったそうです。野外ライブ騒音問題で、所属事務所が謝罪したと報道されたアレ。最前列から一番後ろまで500mはありそう。よく見えなくてもテレビ画面の前で観るのとは、スケールも臨場感・高揚感も行った者にしかわからないよさがライブにはあるのでしょう。
その会場近くに大観覧車がありますが、そこもライブのための仕掛けが施されたといいます。その観覧車の光が一秒ずつ時を刻む様子を見て、「クイズ・タイムショック」を思い出してしまいました。最近はクイズ番組をほとんど目にしなくなりましたが、全盛期にはどこのチャンネル回してもクイズ番組!みたいな時代がありました。「連想ゲーム」「クイズ面白ゼミナール」「クイズダービー」「クイズ ドレミファドン!」「パネルクイズ アタック25」「ほんものは誰だ!」「マジカル頭脳パワー!!」「ベルトクイズQ&Q」「世界まるごとHOWマッチ」「クイズ100人に聞きました」など、挙げたらキリがありません。
ただ、今はクイズ番組にとっては冬の時代と言われます。視聴率の低迷やマンネリ化が原因かもしれませんが、考え方によっては様々なアイディアをため込んでいる充電期間という気もするのです。
冒頭の問題の解答ですが、数えると94日間でした。
074_狩りと実り(25.9.2)
朝日川柳の一句に「ぬいぐるみ以外は恐い熊と知る」(清水さん)が載るほど、近年、クマが人を襲う事件が多発しています。昨年度は、戦場ヶ原のクマ目撃情報を注視して、修学旅行で戦場ヶ原ハイキングを行うかどうか、多くの学校で迷ったことが思い出されます。今年は…?
そのせいもあってか、「狩り」イコール狩猟をイメージしてしまいます。でも、夏の潮干狩り・秋の紅葉狩りに加えて、実った果物や野菜をもぎ取る、楽しい「狩り」もたくさんあります。とはいえ、実際にやったことのあるのは、いちご狩り・ミカン狩り・梨狩りくらいでしょうか。ブドウやサクランボ、桃など、たとえ食べ放題といえども、思ったほど食べられるものではなさそうです。子供たちが植えて、多くの人の協力があって秋に収穫できるサツマイモも、「掘り」であり「狩り」とも言えそうです。
一方で、毎年丹精を込めて育てた果物が盗難に遭うといったニュースを毎年のように目にします。スイカやメロン、桃など、農家の人の思いや無念さを想うと胸がつぶれますし、悪意ある行為に怒りを覚えます。また、豪雨や雹などで、台無しになるケースも少なくありません。梨農家は8月の声を聞くころからこの先しばらく目まぐるしい忙しさなのでしょう。無事に嫁や婿?に送り出せることを願います。
前任校では、秋にキウイや柿の収穫を児童と行いました。キウイは特別支援学級の「キウイボーイズ」にお願いしましたし、柿は渋柿なので、収穫から干し柿にするまでの一連の作業を行う「シブがき隊」を募集して活動しました。柏井小は、梅やビワ、ヤマモモ、ブドウ、甘柿など、季節ごとに豊かな実りがあります。記念樹のクルミだってありますから、楽しく実りある活動に結び付けられないか考えてしまいます。
073_夏といえば…(25.9.1)
昭和100年8月が終わりました。観測地点は違っても最高気温40℃以上が連日並ぶ異常さ。その暑い夏にまだ終わりは見えそうもありません。
子供のころ、あるいはティーンエイジャーと呼ばれた頃の夏のレジャーといったら、真っ先に海水浴を挙げます。家族でどこの海へ行ったかは定かではなくても、海の家で食べた焼きそばの紅しょうがの味や足の裏にまとわりつく砂、そしてシャワーの感覚は未だに忘れないものです。砂浜には、ポツポツとパラソルが開いてはいましたが、どれも海の家の名前入りでした。とにかく真っ黒に日焼けすること、そして冷たい海水に身を浸すことだけで楽しかったのです。
コパトーンなどを塗るようになったのは大学生になった頃でしょうか。日焼けが健康の証であって、現代と違って「UVカット」なんて軟弱だと考えていた記憶しかありません。お盆の頃になると、クラゲが出てくるので、専らプールとなるわけです。
私が小学5年生の時は、2泊3日の臨海学校でした。今思うと、林間学校より命の危険がいっぱいですから、引率者の緊張感は常にマックスだったのかもしれません。それも知らずに好き勝手やっていたわけですから、叱られるのも必然!?
内房・外房問わず、たくさんの海水浴場がありますが、昔ほど出かける人は多くないのかもしれません。海に行っても泳ぐ人はまばらなようです。海の家の利用料金は高いので、子供が小さい頃は、車の中で着替えてジャグからの温水で足や体を洗いました。よく行ったのが、九十九里・本須賀海水浴場。いつから行っていないだろうと指を折りますが…。
夏休み中、全国各地の水の事故が報道されましたが、今日子供たちの元気に登校する姿を見てほっと一安心です。
072_なしもももも(25.8.29)
夏休み最後の金曜日。そろそろ始動しなければ…。というわけで、9月を待たずに再開です。
夏の高校野球は、沖縄尚学の初優勝で熱い闘いの幕を閉じました。開幕前にトーナメント表を何気なく見ていたある日、「あれっ?」と気づいたのです。聖光学院(福島) vs 山梨学院の試合と岡山学芸館 vs 松商学園(長野)の試合が隣同士で、勝ったチーム同士が数日後に戦うのです。この4チームの対戦は、まさに “桃対決” ではありませんか!桃の生産量ランキングは、山梨・福島・長野がベスト3。そして、昔話『桃太郎』のルーツの岡山県が第6位ですから…。この山を勝ち抜けたのが山梨学院で、初のベスト4という成績でした。
8月に入ってから梨が最盛期に入り、幸水・豊水・かおり・あきづき…と続きますが、甘みと水分、歯ごたえは好みの分かれるところかもしれません。梨もさることながら桃も幸せな気持ちにさせてくれる果物の一つです。先の桃対決は山梨に軍配が上がりましたが、個人的には福島の桃が好きです。特に「あかつき」推し。そうそう、桃を剥いた後の種の部分は魅力的!しゃぶりたいけど、それは剥いた人の特権らしいので、自分で剥こうとすると、「下手だからダメ!!」とやらせてもらえません。
話変わって、8月上旬のニュース。「横浜市立中学校長 電車内で盗撮」の文字が目に飛び込みます。65歳の再任用かぁ。学校名も氏名も載っています。ただ、同じ記事を見た妻の反応は、まるで私がその当事者であるかのような物言い。「この苗字で、どれだけ多くの人に迷惑をかけるか考えなさいよね!」って、私は無実ですぅ~。
2学期もよろしくお願いします。
071_ひとまず一区切り(25.7.25)
久しぶりに息子の家にあがると、ぬいぐるみみたいなものが視野の中を動きます。孫がいたずらをしているだろうと思って目を凝らすと、本物のネコではありませんか。「飼い始めたんだぁ」と思いながらソファに腰かけると、階段から下りてきます。いつの間に移動したのかと思いきや、色違いがもう一匹いたのです。驚きながらもふさふさの毛を撫でまわしてしまいました。
さて、土日はゆっくり寝ていたいと思っても、カーテンの隙間から漏れ入る朝の陽ざしに目を覚ましてしまいます。それでなくても、5時ころには自然と目が開いてしまうのは年寄りの証拠?小学校同級生のグループLINEでは、5時から犬の散歩の写真があげられることも…7時過ぎまでゴロゴロと寝ていられたのはいつのことでしょう。
それでも、もう少し横になっていたいと思う日もあります。そこで、これまでのロールカーテンから遮光・遮熱性の高いカーテンに交換です。当然カーテンレールの取り付けから始めて、作業が終わってカーテンを閉めるとなかなかよい感じ。ただ、夏休み中も仕事のある日は寝過ごしてしまわないように、アラームのセットと解除を忘れないようにしなくちゃ!
勤務は続きますが、ひとまず「Bee’s Café」も夏休みに入ろうと思います。
070_昆虫採集(25.7.24)
オオムラサキの越冬幼虫4頭をもらって育て、3頭は行方不明。残った1頭が羽化(多分メス)しましたが、ほかの学校に聞いても成虫になるケースは少ないようです。脚立にネットを張って即席飼育小屋を作ってもらいましたが、狭い場所に押し込んでおかずに放蝶すればよいのではと考える人の方が断然多いはず。
しかし、「放蝶はしないでください」ともらった時に釘を刺されています。その理由はいくつかあるようです。余所から持ってきた虫を無闇に放すと、遺伝子の攪乱を起こすことになりかねないというのが一つ目の理由。また、在来種との生存競争を強いられて、ある種が滅ぶ惧(おそ)れがあるともいいます。さらに、オオムラサキが生息できる環境が整っていることも条件に挙げられます。今はカブトムシの餌と脱脂綿に含ませた水で飼育していますが、一昨日の朝は行方不明に。階段の踊り場の窓枠に止まっているところを無事保護された家出娘?の管理は大変そうです。
7月に入ってすぐの頃、虫かごに入れたクワガタやカブトムシを大事に抱えて登校する子が何人もいました。「おじいちゃんの梨畑で捕まえた」などと教えてくれます。時にはまだ小さいショウリョウバッタやトカゲであることも…。小学生の頃、近くの森で樹液の垂れる木を探したり、メロンやスイカの食べかすをトラップにして置いたりしたものです。はやる気持ちを抑えながら翌朝その場へ行くと、カナブンしかいなくてがっかりしたことを思い出します。また、家の網戸に飛んできたカブトムシ(雄)を見つけて、虫かごを急いで取ってきたことも懐かしい夏の思い出。
子供たちは、この夏休みにどんな宝物を手に入れるのでしょうか。そんな報告が今から楽しみ!
069_続ける(25.7.23)
何気なくアクセスカウンターを見ると、ほぼ10万。続けるってことだけでも積み重なれば…。
さて、栗山千明さん主演のドラマ『晩酌の流儀』の第4弾が始まりました。仕事をしっかりこなした後の一日の終わりの晩酌を、いかにおいしく味わうかを追求する話。夏の夕食のビール(ドラマでは発泡酒)を至福の一杯にするために妥協しない主人公の努力と、それを毎日続けられる強さというか貪欲さには感服します。そして、どこか共感する部分があってシーズン1からずっと見ています。
先日の終業式では、イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏の昔のエピソードをもとに話しました。「そうじの神様」と呼ばれるくらい徹底して続けたのですが、まさに「凡事徹底」。誰にでもできる簡単なことでも、誰にも真似できないくらい長く続けたら、思いもよらないことが起こりそうです。
だから、「夏休みに何か一つ続けて行うことを決めてやってみよう」と子供たちに投げかけました。ただ、今すぐにも始められるのが「気持ちのよい挨拶」と「自分の命を守る行動」です。凡事徹底、挨拶でも安全行動でも相手と自分を意識してきちんと行えたら、それは称賛に値することなのではないでしょうか。
はて、三日坊主の私はどうしよう。
068_花火(25.7.22)
20日(日)に納涼祭が盛大に行われました。例年と違って選挙と重なりましたが、事前準備や臨機応変な対応で大きな混乱はなかったように見えました。聞いていた以上の人の数は、まさに人波。そして間近に見える大輪の花火に感動するとともに、柏井地域のすごさを味わった一日でした。
市川市の花火大会は8月2日に開催されますが、今年は富士山を模(かたど)った仕掛け花火の山頂部を高さ55mに設定して、ギネス記録を超えようという試みが話題を呼んでいます。仕掛け花火の壮大さや打ち上げ花火の華々しさには、思わず感嘆の声を漏らしてしまいます。また違った意味で、不思議な日常が展開される、ドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』も好きでした。そして、個人的には線香花火の短いドラマも捨て難いと思うのです。
さて、花火の話題になると、不思議と国語の教科書にあった『せんこう花火』を思い出します。線香花火の束をほどいて、紙に火をつけてから火玉がぽとりと落ちるまでを丹念な描写で表した説明文でした。「ぷすぷすといぶりだす」とか、火の玉の全体が「ぐつぐつと煮え立っている」と書き表します。松葉花火についても「美しい姿の頂点に達する」などという繊細で鮮やかな表現。これを確かめるために、線香花火を買って家で観察、というか遊んだことも思い出します。火玉が落ちた線香花火を、筆者は「線香花火の『音楽』はおしまいになる」と表現したように記憶しますが、指導していた当時より今の方が、作品のよさがわかるような気がするのです。そうかといって指導できるわけではありませんが…。
067_小さな幸せ(25.7.18)
異常なほどの暑さに、買い物に行くとアイスを買いたくなりますが、隣から強く睨まれて諦めざるを得ません。しょぼんとうつむいてカートを押しながら考えます。かき氷を最後に食べた日はいつだったかと。宇治金時や練乳も好きですが、海の家で様々な色のシロップを前に迷ったことも忘れがたい思い出。お店のかき氷の代わりに、最近はかき氷カップをスーパーで買うことばかりです。専らスライスレモン入りの「シャビィ」か「サクレ」を選択。これを冷凍庫に発見した後日、食後のテーブルに登場しようものなら、しあわせ~いっぱい!
現在、日本かき氷協会という団体まであって、初級から上級までの「かき氷検定」もHPに見られます。世の中のかき氷人気はまだ衰えていないのかもしれません。
さて、今夏の土用の丑の日は明日7月19日と31日。スーパーで売られる中国産や安価な国産ウナギは、ゴムを食べているような感じがするので遠慮します。でも、丑の日はどのうなぎ屋も混雑するので、やっぱり足が向きません。7月に入ってすぐ、娘から毎年恒例の成田・川豊本店で食べているという、うらやましいLINEが届きました。私たちは、いつどこへ行って食べようか、いや食べられるのか…。
一般的に、ウナギと食べ合わせが悪いと言われるのがスイカやアイスなどの水分を多く含む食品で、ウナギの消化を妨げてしまうからです。また、梅干し説もあります。梅干しの酸味は食欲増進につながるので、高級食材のウナギを食べ過ぎてしまわないようにする諫めから生まれたようです。でも、そんなことを気にせず、「食べたいときに食べたいものを食べる」に尽きる!これが私の小さな幸せ。
明日から44日間の夏休み。1学期間、支えていただきありがとうございました。誰もが小さな幸せを積み重ねられますように!
066_名もなき家事(25.7.17)
家事の種類を問われたら、炊事・洗濯・掃除・買い物・育児など、家庭生活に欠かせない仕事全般であることは間違いありません。でも、その詳細はとらえきれない自分に気づきます。土日は食事の後の洗い物をすることがありますが、拭いて棚にしまうことは滅多にしません。シンクのごみを始末したり台布巾を漂白したりといった細かい作業は全部放っているのが現実。
ある番組で「見えない家事リスト」を紹介していました。全160項目。当たり前に享受していることを挙げると、「お茶を入れた水筒を準備する」「洗濯機のフィルターを掃除する」「Yシャツの襟袖を先に手洗い・漂白する」「洗面所の排水口をきれいにする」「トイレを拭く」「献立を考える」「冷蔵庫にあるものの消費期限などを管理する」「シャンプーなどを補充する」「家計費の管理をする」など、気が遠くなるほどあります。
そんな私が妻に薦められて読んだのが、『山の上の家事学校』(近藤史恵 著)。“家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会生活に少しずつ問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事、すべてのことを言います” “賃金の発生する労働と比べて、軽視されやすい傾向があります” と、家事学校の校長が話す場面があります。そして、家事を自分の仕事と考えられるかどうかは、“否応なしに子供でいられなくなる人と、いつまでも子供でいられる人” の差なのかもしれないと考えさせられます。そういう意味で私は、シニアの子供なのかもしれません。
“家をまわすことを他人事ではなく受け止める” “家事をやっている人が、常に健康で問題なく家事ができるとは限らない” “よその人に対してできる気遣いを、いつもそばにいる人に対してできない” など、グサグサと我が身に刺さる言葉があちらこちらに登場し、焦る日々です。よし、夏休みこそ…。
065_新聞を読もう(25.7.16)
今月上旬に、2軍の拠点としてきた鎌ケ谷ファイターズスタジアムを、北海道へ移転させる方針が発表されました。5年後の開業を目指すようです。鎌スタに私が足を運んだのは二度ほど。それも野球観戦ではなく、陶器市の会場になっていたので立ち寄ったというもの。まだ先のこととはいえ、毎日の通勤経路上にある鎌スタが、移転後にどのような形で残っていくのか興味があるところです。
さて、 各教室に市川市新聞協会の厚意で3~4紙が毎日届きますが、子供たちが手に取って読んだり、学習等に活用されたりしているか疑問です。古紙回収箱にきれいなままの新聞を見ると残念な気持ちになります。見出しを利用したり、都道府県名を探したり、市川市の記事をスクラップしたり、使い方はいろいろ。何に興味関心を示すかもそれぞれですが、最初の一歩を演出するのは私たち教員という意識がないと、好意も無駄になってしまいます。
わが子たちの家庭も含めて、新聞をとっている家は減少しています。でも、様々な社会の動きや事件・事実を網羅できるのも新聞などのメディア。紙面を広げれば様々な情報が目に飛び込んできます。その多くの情報から自ら選んで読んだり感じたりできるような働きかけを学校や家庭で行うことは、きっと今後どこかに生きると信じています。
そんなことを思いながら、ある日の新聞を見て、「えっ」と驚いた小さな記事(写真)。鹿児島で頻発する地震について伝える記事の脇に、警察署から児童相談所への出向が取り上げられていたからです。しかも顔写真付きで、「捜査一課への配属を夢に見ていた…」とまで書かれています。でも、目を凝らしてよく見ると番組の宣伝ではありませんか。妻に話すと、「くだらない!」とバッサリ切り捨てられましたが、なぜか新鮮に映ってしまう私は単純なだけ?
064_考えを真っ直ぐ伝える(25.7.15)
新聞やニュース番組は、20日の参院選一色です。投票日は納涼祭なので、期日前投票を初めてやってきました。そんな中、新聞投書欄に小6女児の意見がありました。“私は、参議院選で環境問題のことがあまり話題になっていないことが心配です”と始まります。真っ直ぐに伝えようとする意見文は新鮮でしたし、普段から新聞をよく読んでいることが窺われます。
さて、学校評価を6月期と12月期の年2回、市内全学校で行っています。対象は保護者であり、小学校であれば5・6年児童です。その児童アンケートに、「『もっと○○だったらいいなぁ』と思う、学校をよくしたり楽しくしたりするための、あなたのアイディアを教えてください」という、自由筆記欄を設けました。すると、次のような意見があったのです。
校庭を芝生にしてほしいです。 私は、塾の国語の授業でよく説明文を読みます。それで読んだ説明文の中に、とても心を動かされました。その内容は、竹炭を活用して校庭に芝生をはやすというものです。 例えば土の中に竹炭を入れることにより、水が長持ちしたり、肥料になったりします。 実例では、竹炭を入れることにより、半年間芝生が枯れなかったということもあります。それ以外にも、芝生の中に住む多様な昆虫などの動物に触れ合う機会が増えます。そのようにすることで、校庭で転んで怪我をする件数も減るのではないでしょうか。こうして、工夫を重ねることで、安心安全に生活でき、自然にも多く触れ合うことができる学校になることを祈っています。(原文のまま)
実現できる・できないは別にして、真剣に考えてくれていることに嬉しくなります。夏季休業中には「市川市児童議会」が開催されます。市内の小学5・6年生約40名が児童議員となって、自ら考えた質問を市長に投げかけます。柏井小からも参加します。自分の考えを自分の言葉でしっかり伝えてほしいと思います。
063_苗字(25.7.14)
新紙幣が発行されて1年が経ちました。財布の中で旧紙幣と混在していますが、新千円札(北里柴三郎)でも万札(渋沢栄一)の輝きがあって、見間違えてしまうことがあります。こうした紙幣のデザインや原版製作を担うのが工芸官。偽造防止などのために技を磨き、その伝承に努めていると聞きます。熟練者は1mmの幅に10本以上の線を彫ることができるらしいのです。約30人いる工芸官は、犯罪防止ために名前や写真が公表されません。もしかして、家族にも秘密にしなければならないことがあるかもしれません。
職業柄、多くの人の多くの名前と知り合う機会があります。ある人の苗字は、「けんがく」だと言います。漢字にすると「見学」さん。初めての出会いです。全国でも200人くらいしかいない珍名さんの部類でしょうか。また、ある日の新聞には、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部長名に「角鹿」さんを見つけました。角鹿は古代の豪族で、全国でも360人くらいのようです。主に北海道や青森県に分布しますから、あの人のルーツは…などと考えます。
「蜂須賀」も珍しい部類に属しますが、全国4700人と前の2つとは桁が違います。ドラマでも時々登場します。『アルジャーノンに花束を』の天才科学者、『ドクターX 大門未知子』の本部長、『星降る夜に』の看護師など。ある時は、箱根駅伝のランナーだったことも…。ただ、決して多くはありませんから、すぐに覚えてもらえるよさがありますし、武将や殿様と結び付けてくれることもあります。ただし、悪いことは絶対にできませんし、家族への隠し事だって…。あ・り・ま・す・ん。
062_昭和の夏、令和の夏(25.7.11)
強い日差しを受けて朝の挨拶をしていると、「暑くない?」と声をかけてくれたり、日傘を差しだしてくれたり。でも今日は、暑さが和らいで過ごしやすそうです。
さて、小学生の頃、入道雲とともに夏休みがやってきました。雷や夕立ともセットでしたし、ラジオ体操のハンコを押してもらう厚紙の配付もちょうど今の時期。朝起きて、外に出ると涼しい風に夏のにおいがする中に、日中の暑さを予感したのは、半世紀も前。
今に比べると、あの頃の暑さなんてかわいいもの。今では40℃に迫る猛暑日が当たり前となり、夕立がゲリラ雷雨・局地的大雨となって生活を脅かします。うだるような暑さと蝉の声、結露したグラスとスイカを盛った皿。そして、なぜか落ち着く蚊取り線香の香りに日本の夏を感じていたのは、今は昔。それでも、そんなリアルな夏の一日を鮮やかに思い浮かべて懐かしんでいます。
高校野球では、クーリングタイムや午前と夕方の二部制の導入が見られますし、プロサッカーでもこまめな給水が行われています。この給水はペットボトルが中心ですが、マイボトルではないため口を付けずに喉に流し込んで回し飲みする姿も見られます。これは私には無理!口を付けずに飲むなんて、誤嚥を起こしそうで怖い!
私にとっての夏の風物詩は、麦茶・素麺・花火・焼きトウモロコシ・扇風機。蚊取り線香。風鈴も挙げたいけれど、聞こえないものに風情はないでしょう。子供たちにとっては、柏井地区の納涼祭と花火が夏の風物詩になるのでしょうか?
あと1週間で夏休み。毎年「今年こそは泊まりの旅行をしたい」と思いながら、動き出す気配がないのを見て「口先だけ」と言われ続けてもう何年?だから、窓口に行って予約しました!(わくわく)
061_粋(25.7.10)
へぇ~、「YOKOHAMA AIR CABIN」っていうんだぁ。テレビドラマを見ていると、時々高層階のオフィスの窓越しに空中ゴンドラが動くシーンがあります。まるで近未来のような光景です。「日本初、世界最先端の都市型循環式ロープウェイ」という謳い文句です。高所から街を見下ろして、楽しみながら移動できる施設。往復券だと1800円、なんて言ったら無粋?
ラジオショッピングから始まり、創業から30年目となる「ジャパネットたかた」は年商数千億といわれます。創業者・高田明社長の独特の声でしゃべるプレゼンは天才的ともいえました。どこにでもあるような商品をガンガン売ってしまう手法は、一般的なセールスマンとどこが違うのでしょう。そのヒントになるエピソードがありました。
当時、「一眼レフカメラ」を売ろうとしていた高田社長。もし自分が売り込むとしたら、どんなポイントを挙げるでしょうか。画素数の高さからきれいな写真が撮れること?軽量なので、どこにも持ち運べること?望遠レンズで遠くの景色まで鮮明であること?魅力として考えられることは様々です。でも、高田社長は、こう売り込んだのです。
“お子さんが生まれたら、毎年1枚、よいカメラで写真を撮って、それを新聞の大きさに伸ばしてください。すると、成人の日までに20枚の大きな写真が揃いますよ。それを、お子さんにプレゼントするんです。最高の贈り物になると思いませんか。それができるのが良いカメラなんです。皆さん、スマートフォンで撮りますね。でも、誰もプリントしない。それでは感動は生み出せません”と。商品をモノとしてではなく、ストーリーで売り込んでいるのです。価格やスペック以上に、聞く者をストーリーの主人公にしてしまうなんて粋ではありませんか。真似をしたい!
060_あぁ勘違い(25.7.9)
日常の取るに足らないこと、瑣末なことほど可笑しさを感じます。趣きや風情はないので、平安文学に見られる「いとおかし」とは表現できませんが…。
新聞の下方にある雑誌の見出し。「ケアレス・ミスをなくす○○」という一文を見て、ずっと昔の勘違いを思い出しました。家族には「あり得ない!」とバッサリ言われましたが、「ケアレ・スミス」だと思っていたのです。こう考えると、似たことは結構あるものです。「ふくろはぎ」と書いた作文を朱で担任に直されたり、「アルプス一万尺」の歌を「♪子ヤギのう~えで」と歌ったり…。声にはしないものの「台風一家(一過)」「ハロー(波浪)注意報」と音を文字化していましたし、ウィンナーコーヒーに入ったソーセージはどんな味なのだろうと想像したりもしました。また、天ぷらやおひたしにする「おかひじき」は、未だに人名に聞こえてしまう私。
こんなこともありました。私は自車を「BT5」という型式で呼ぶことがあります。先日、妻とのLINEに「BT5のオフ会があるのだけれど…」と送ったら、「いつからBTSのファンになったの?」と返信。全員が兵役を終了したというニュースを見た直後だったからかもしれません。確かに、「5」は「S」にも見えます。
また、ハラスメントが多岐にわたるのは誰もが知ること。そこまで行くかぁという最たるものが「フキハラ」と勝手に決めつけています。「不機嫌ハラスメント」以外に、我が家では「音ハラ」が出現しました。車に乗ると、Bluetoothに接続されたスマホの音楽が流れます。でも、好きでもないのにそれを聴かされること自体、ハラスメントだと…。もしかすると新語登録されるかも?なんて勘違いも甚だしい。
059_野球盤(25.7.8)
キックスケーターやキックボードという名称が出てこなくても、「ローラースルーゴーゴー」と言えば通じてしまう私たち夫婦。『ちびまる子ちゃん』にも、「ローラースルーゴーゴーをどうしてもほしいの巻」があります。ただ、この大人気商品も2~3年でブームの終焉が…。事故がやり玉に挙げられて、危険な乗り物とされたからでしょうか。それが今では、電動です!
エポック社の野球盤が大人気だった世代の私。デラックス盤でよく遊びました。その後、消える魔球が搭載された野球盤が登場するなど、令和の時代まで改良に改良を重ねて続いてきました。でも、それより楽しかったと思い出すのが、手作り野球盤。小学校高学年だったか中学生だったか、自作して遊んだのです。
透明ビニールシートをめくると、紙などを挟める下敷きがありました。それを球場に見立て、「ヒット」「ホームラン」「アウト」「三振」などといったエリアを紙に書き込んで挟みます。消しゴムのカスを固く丸めたボールをホームベースに置いて、シャーペンをバットにして弾きます。下敷きから落ちてしまうと、「アウト」だったか「ファール」だったか?
高校野球をイメージしていましたので、対戦表も作ります。各県代表校を架空の学校名でいくつも考えます。大会が重ねると様々な代表校が登場させなければならないので、地図帳で地名を調べます。不思議なことに贔屓の学校があって、ちょっとだけズルして勝たせたりすることもあるわけです。こんな感じで、机の上で延々と試合が続きます。いつ勉強していたのだろうと思うと同時に、一人飽きもせずよく没頭できたものだと感心してしまいます。
千葉県予選は、明後日から約2週間行われます。147チームの熱い闘いは、野球盤より断然面白い!
058_こっくりさん(R7.7.7)
夏になるとお化け屋敷や肝試し、怪談などが若干増えるような気がします。テレビ番組でも『ほんとにあった怖い話』が恒例になっています。夏休み前の学級会で、お化け屋敷をやりたいという案が可決されたことがあります。教室を真っ暗にするのは至難の業です。でも、段ボールをガラス窓に貼り、理科室の暗幕を借りて暗闇を作った子供たち。どうやって怖がらせたかは忘れましたが、やりたいことを自分たちで形にしていく過程をうれしく思ったものです。
中学生の時だったでしょうか、「こっくりさん」が流行りました。漢字では「狐狗狸」と書き、狐の霊を呼び出してお告げを聞くといった一種の占いでした。遊び半分でやると呪われて、精神異常をきたすと怪談話としても語られます。
机の上に鳥居を描いた紙を置きます。「はい・いいえ・男女・漢数字・五十音表」も記入されたもので、その上に硬貨を置いて、参加者全員が人差し指をその上に添えるのです。脱力したまま「こっくりさん、おいでください」と唱えるとあら不思議、硬貨が動き出すというもの。きっと誰かが動かしているのだろうと思いながら遊んでいたのです。
当時のオカルトブームの影響で、つのだじろう氏の恐怖漫画をよく読みました。エピソードも絵も怖くてこっくりさんからも遠のいていきましたし、ボットン便所から手が出てきて引き込まれるかもしれないなんて、中学生が真剣に怖がっていたのです。
今日はスリーセブン!敢えて表題の年月日を普段と変えてみた七夕です。
057_失敗は神様の贈り物(25.7.4)
幾多の衛星や探査機を宇宙に届けてきたH2Aロケットの最終50号機が、6月の終わりに打ち上げに成功しました。20数年前の6号機の打ち上げ失敗以降、一度も失敗することなかった国産ロケットの成功率は98%。技術者の一人は、「失敗は神様の贈り物」という思いを大切にしてきたと言います。「失敗は、自分たちの考えが及ばなかったことに気づかせてくれる」「改善すれば、次は必ずうまくいく」という信念と入念な準備には、頭が下がる思いです。1機100億ともいわれるH2Aから低コストのH3ロケットに引き継がれますが、技術力の継承だけを目的にしてほしくはないと思うのです。
やはり6月下旬に、1年生が大根の収穫を行いました。深く根を張っているので1年生は悪戦苦闘です。株元を前後左右に揺らすのですが、グラグラすれども抜ける気配はありません。ある子は真ん中辺りで折れて、残り半分は土の中。ある子はすんなり抜けたと思ったら、まるで白ゴボウ。ある子は泣きべそ状態で助けを求めます。終いにはあちこちからSOSの声がかかります。手を引いて自分の場所に私を連行する子もいます。最後に引っ張ればよいだけにしておくと、抜けた大根を掲げて笑顔で担任のもとへ駆けていく姿が微笑ましい。
国語科で『おおきなかぶ』を学習するのが今頃だったような?「それでもかぶはぬけません」というフレーズの繰り返しは、大根の収穫体験を思い出させてくれるかもしれません。動作化や「うんとこしょ、どっこいしょ」などの読み方に、この経験が生きることを期待します。
それを引き出すのが教員のチカラ!日々の学習の積み重ねにより、ロケット開発者や宇宙飛行士を目指す子が現れるかもしれません。今日6年生が学ぶ「縄文体験」は、将来の考古・歴史学者を掘り起こすかも…。うんとこしょ、どっこいしょ。
056_かもしれない(25.7.3)
柏井小の子供ってすごい!と感心すること。雨の日に細い道に車がやってきたとわかると、道の端に避けるだけでなく、それまで差していた傘をすぼめて車とぶつからないようにするのです。そうした所作が身についている子が一人や二人ではないことに驚きます。
逆に、どこの学校でも同じですが、挨拶をしても視線すら合わせない子がいることは残念です。私は透明人間なのかなと疑ってしまうほどです。旗当番や見守りボランティアの方の嘆きもわかります。ほんの一握りであっても、それが全体かのように強く印象付けられることもありますからもったいない。
ある日、学校から帰ると、テーブルの上にリンゴが乗っている。でも、「もしかしたら、これはりんごじゃないのかもしれない」「大きなサクランボの一部かもしれない」「何かの卵かもしれない」と妄想が広がっていく主人公の想像力を描いた絵本『りんごかもしれない』は絵本作家ヨシタケシンスケさんのデビュー作です。
この「かもしれない」という想像力・発想力は、危機管理にも応用できそうです。車の発進時や左折時などに、死角に入った幼児・児童がはねられる事故が相次いでいます。運転者は、「子供がいるかもしれない」と考えるべきですし、子供は「気づかれていないかもしれない」「歩行者用信号機は青だけど、車が止まらないかもしれない」などと最悪を想定することで事故を回避することができます。地域では、「このブロック塀が地震で倒れてくるかもしれない」「あの暗がりに人が潜んでいるかもしれない」と想像豊かにすることは自分を守ることにつながります。昨日、1年生と3年生が交通安全教室を受講しましたが、知識と実践は自分の身を守ります。ただ、必要以上にネガティブならない程度に。
AIに依存しすぎることなければ、物は使いよう。そして、自分の頭も使いよう。
055_ようせい(25.7.2)
今日から6年生の卒業アルバム用の写真撮影が始まります。授業場面や委員会の写真、集合写真などいろいろです。私自身、撮影がある日に合わせて剃髪する日を決めます。誰も気にしないし気づかないと言われても、2日目の髪が丁度よいと決め込んでいるのです。
ある日、前任校の同僚の先生からラインが届きました。今、ChatGPTでの画像作成に嵌っていると言うのです。さらに、卒業アルバム用に撮影された私の写真を加工したものが添付されます。「この写真を蜂の妖精にして!」とお願いしたそうです。さすが妖精!ジジイに似ず、可愛くてなかなかの好印象ではありませんか。しばらくの間スマホの壁紙にしています。
さてここ最近、頓(とみ)に人の名前が思い出せないことが増えたような気がします。ドラマに出る有名な俳優も同様で、「○○というドラマに出て○○の役だった、ほらっ、あの人だよ~」といった感じ。先生の名前もそう。毎日顔を合わせているのに、肝心な時にド忘れしてしまうわけです。顔は思い浮かぶけれど、名前が出て来ないことは日常茶飯事です。きっと名前を覚えるシナプスがブチブチに切れているのかもしれません。残念なことに子供の名前も、覚えた翌日に「あれっ?」なんてこともしばしば。そんな時は、記名された上履きや名札をカンニング。
ただ、「先生」というワードに関しては超便利。医者・議員・教員なら、「先生」と発しておけば苗字なんか二の次。名前を思い出せなくても、問題なく会話が成立。そしてとんでもない時に、突然その名を思い出すのです。
「今朝のおかずは何だっけ?」「今朝、ご飯食べたっけ?」とならない頭に養成しなければ!
054_半夏生(25.7.1)
昨日の給食にあった「夏越(なごし)」の厄除けは、恥ずかしながら初めて知りましたし、京都では古くから6月の最後の日に「水無月」(和菓子)を食べる習慣があって、一年の半分の穢れを落とし、残り半分の厄払いをするということも少し前に聞きました。
さて、今日は「半夏生(はんげしょう)」という、節分や彼岸、八十八夜などと同じ雑節。この半夏生は、夏至から数えて11日目(一般的に7月2日)から七夕までの5日間を指し、この頃に「天から毒が降り、地から毒が生える」という言い伝えがあったため、農家は半夏生までに田植えを終わらせるという習慣まであったといいます。
また、関西では半夏生の頃に、豊作を祈ってタコを食べる習慣があります。これは、作物がタコの足のように大地にしっかり根を張ることを祈願するという意味が込められているのです。タコにはタウリン(ファイト~、イッパ~ツ!)が豊富に含まれるため、蒸し暑さなどから疲れが増すこの季節に食べるのは理にかなっているようです。讃岐では半夏生にうどんを食べる習慣があるといい、7月2日を「タコの日」あるいは「うどんの日」としている地域があるのです。
気が付くと今年も後半戦。新年度から数えても4か月目です。振り返ってみたときに「何をしただろう」「成果と呼べるものは何だろう」と焦りを覚えます。できることを「自分から積極的に楽しむ」という姿勢を、残り半年貫いていくための振り返り地点だと思います。そんな気持ちが、時間とともに薄れてしまわないように気を引き締めます。
相変わらず高値が続いているタコ。「タコの日」に限らず、誰かが口に入れてくれるタコなら刺身でもたこ焼きでも遠慮なくいただきます。
053_モヤモヤ(25.6.30)
以前住んでいたマンションは、約20年前に最初の大規模修繕工事を行いました。管理組合の理事長を務めていた流れで、修繕委員長も引き受けることになったのですが、業者選定に始まり修繕工事内容ほか、委員・住人の方と何度も協議を繰り返しました。80世帯と規模は大きくありませんが、やり遂げた感があったことはよく覚えています。その後、修繕が行われているのを見ないので、居住者の理解や修繕費の高騰など、難しいことが立ちはだかっているのだろうと、要らぬ心配をしてしまいます。
住宅ローン完済の見通しが立たず、手放さざるを得なくなった同世代の会社員の記事も目を引きます。マンションの管理費等の値上げ、私学に通う子供の学費、リーマンショック、病気の治療費など、当初の予定をはるかに上回ることになり、二進も三進もいかなくなったといいます。身につまされます。
また、「定年延長で同じ仕事 給料減なぜ」という見出しの新聞投書を、朝からうなずきながら読みました。高校の先生で、4月から定年延長の1年目突入。実際に給与明細を見て、給与30%削減の現実を突きつけられたといいます。仕事があって恵まれていると思う一方で、これまでとスキルが大幅に下がったわけでもなく、何一つ変わらない労働に対して、給与削減はモヤモヤが残ると記しています。
ある先生は私を、「コスパ最強の校長」と称えてくれましたが、若返る校長会の平均年齢を爆上げする老害と言われないように、今だからこそできることに恐れずチャレンジです。
そうは思いながらも、ボーナスの明細書を見るのは辛い!
052_心戒十訓(25.6.27)
本土最大の地上戦となった沖縄。日米合わせて20万人が犠牲になったその日から80年。追悼式典で、小学6年の「おばあちゃんの歌」という作文の朗読があったと報道されました。新聞掲載された全文を読む中で、改めて沖縄戦体験者の苦しみと散らした命、そして命のつながりを実感しました。さらに翌日、作文にあった言葉を引用して、“胸迫る「艦砲射撃の食べ残し」(佐藤隆治作)”と朝日川柳に投稿がありました。
にもかかわらず、世界に目を向けると、ロシアとウクライナ、イランとイスラエルの戦争に終わりが見えません。報道されない紛争がほかにもたくさんある中で、私たちは何ができるのでしょう。決して他人事ではなく、危機感を覚えてしまいます。
私たちは、人間関係で支えられていると言ってもよいのではないでしょうか。だからこそ、大人も子供もその人間関係が悩みの種となって苦しむことがあります。この人間関係のベースとなるのは、相手との信頼関係。そのために必要なことを、故 渡辺博史氏は『心戒十訓』(10個の自戒の言葉)として残しています。「人間関係は、相手の長所と付き合うもの」「人に何をしてもらえるかより、自分に何ができるか」とあります。その裏には、相手を変えるのではなく、自分の思いや行動を変えてみる。つまり、互いの信頼関係を築くのは自分の出方次第と読み取れます。これらは、外交にも通じそうです。
「挨拶はされるものでなく、するもの」「分かるだけが勉強ではない、できることこそ勉強」「いい人生は、いい準備から始まる」という言葉もうなずけます。今から始めても早すぎ(遅すぎ)るということはないはず!
さて、5年生は友達や自分の良さを発見して、ちょっと成長して帰ってくるかな?
051_主人公(25.6.26)
「月光仮面」を知る人、この指と~まれ!でも、月光仮面なんて古すぎると一刀両断にされそうですし、私の記憶にある実写映像だって再放送かも?
今日から5年生が、館山方面での林間学校に出かけました。林間学校で校長の役割の一つは、キャンプファイヤーの「火の神」。真剣に見つめる子供たちに何を語るか、悩みに悩みます。一方、楽しかったのはファイヤーのスタンツ。先の月光仮面の歌を歌いながら、子供たちをリードしていた指導者を見て憧れたのは、教員になりたての頃。見よう見まねで自分の学年でやったことを思い出します。「♪月光仮面のおじさんは~」のフレーズでは、かからないエンジンを始動させるために何度もペダルをキックするポーズ。「♪疾風(はやて)のように現れて~」では、ハンドルを握ったポーズで右や左へ行ったり来たり。歌も月光仮面の存在を知らない世代に、声を嗄らしながらやっていた若かりし頃が懐かしい。
ところで、月光仮面はアニメにもなっていますが、それ以外もほぼ例外なく、主人公の名前が番組のタイトルになっています。例えば、『サザエさん』『ドラえもん』『アンパンマン』『クレヨンしんちゃん』『ゲゲゲの鬼太郎』『忍者ハットリくん』等々。
ただ、『天才バカボン』(赤塚不二夫)の主人公を問われたら、「バカボンのパパ」だと思います。どうも連載が始まる前は、バカボン(愚かな兄)とハジメちゃん(賢い弟)の二人が中心になる予定だったといいますが、パパのバカぶりが読者に受けて、出番が多くなったと。このパパは、昭和元年のX’マスの夜に生まれ、生後2か月までは天才だったと何かで見た記憶があります。これも懐かしいと思うのは私くらいで、「何のはなし?」と首をひねる人のほうが多いのだろうなぁ。
引率でみんな出払った今日からの2日間、留守番役にもいくつもの仕事が与えられて大忙し必至。
050_万歳と手締め(25.6.25)
ヤマモモの実が地面にたくさん落ちています。この実が食べられることを知ると、帽子を投げて落とそうとする子がいます。そのすぐそばでは、2年生が育てるミニトマトが徐々に赤みを増しています。実付きもよさそうです。嬉しさゆえに慌てて口に放り込んで、ウズラの卵同様、喉に詰まらせないように!
さて先日、船橋や鎌ヶ谷の市長選、そして都議選があり、速報がテレビで報道されました。翌日のある朝刊には、船橋・鎌ヶ谷両市の市長が声高らかに万歳をしている写真が並んでいます。よく見ると、手のひらが内側を向いています。両手を真上に挙げたとき、手のひらが互いに向き合うよう内側にするのが、万歳の作法といいます。このときに、右足を半歩前に出すのが正式なようです。こう考えると、私がする万歳はお手上げのポーズ以外の何物でもありません。
また、手締め(手打ち)が宴会や会合の最後に行われますが、手締めにはいくつかの種類があり、選挙の慰労会などでは「三本締め」が一般的なのかもしれません。一方、「一本締め」は「よ~ぉ、パパパン・パパパン・パパパン・パン」の10回の手拍子。この「10」には意味があって、「九に一を加えて丸となり、物事を滞りなく丸く収める」という想いが込められているといいます。それをさらに簡略化したのが、「よ~ぉ、パン」と1回だけ手を叩く「一丁締め」(関東一本締め)になります。妻曰く、「それって教員の世界だけで通用するものでしょ」と。よって、ここはその説明も兼ねます。
たまにあるのが、一本締めなのか一丁締め(これも一本締めと呼んでいるので)なのかよくわからない場面。「あれっ?」なんて恥ずかしい思いにさせられてしまうことも。だからそうならないために、とりあえずパンと叩いた後、周りの様子を窺って追随する弱気の虫が現れるわけで…。
ただ、会を締めたにもかかわらず、店を出たところに大勢が集まって話し込む光景はよくありますし、通行人の迷惑なっている自分にも気づいています。
049_ドミノ効果(25.6.24)
最近、俳優の山口智子さんを起用したテレビCMを目にしました。還暦を迎えたというのに、あまり変わらないのはうらやましい限りです。CM内容は、骨粗しょう症に関する早期受診と適切な治療を訴えるもので、「STOPドミノ骨折」というキャンペーン。女性に特に多いとされる骨粗しょう症が原因で、一度骨折すると次の骨折を引き起こしやすくなると言います。高齢化により、さらに患者数の増加が予測されているため、啓発を目的としているようです。高齢者がケガにより床に伏せる期間が長くなると、衰えが加速するのは経験により実感しています。自分も家族も十分気をつけます。
さて、ここで取り上げられたドミノの牌サイズは、一般的に長さ5cm・幅2.5cm・厚さ1cm弱が多いようです。このドミノ牌は1.5倍の大きさのドミノ牌を倒すと言われます。つまり、高さ5cmのドミノは、30枚目で東京スカイツリーの高さのものを倒す計算になります。53枚目で地球の半径、133枚目で銀河系の直系の高さを倒すというわけです。これが「ドミノ効果」といわれるもの。
ちなみにこんな問題もあります。A:1億円を一括でもらう、B:1日目は1円、2日目は2円…というように倍になるように30日間もらう。あなたならどっちを選ぶ?という質問。どこかドミノ効果に似ているような気がして…。結果、Bは28日目で1億を超え、30日目で5億超えでした。
もしかすると、人の「やってみよう」といった純粋な想いには、とてつもない大きな可能性を秘めているのかもしれません。だからこそ、今迷っているその小さな一歩を踏み出す勇気、考えたことを行動に移すことには、きっと意味があると思うのです。
048_日傘もいいもんだ(25.6.23)
自宅キッチンのカウンターには、季節に応じて手ぬぐいの柄が変わって敷かれます。梅雨入り頃から、てるてる坊主の図柄ですが、その中に見慣れた顔が混じっています。誰かがペンで部分的に書き加えたのかと目を凝らしましたが、最初からプリントされているようです。そんな手ぬぐいに親近感を覚えた一コマでした。
さて晴れた日は、暑さ指数(WBGT)計測器を校庭にセットして、休み時間や体育学習の前には確認します。総武線沿線の学校だと、指数31を優に超えているだろうと思われる日でも、柏井小は若干余裕がある数値を示します。高台にあり、木が多く、風通しがよい環境だからでしょうか。
先週猛暑日の正午、船橋法典駅まで歩いて出かけ、一番暑い時間帯に帰校しなければならない出張がありました。この日、ついに日傘デビューを果たしました。日射しを遮るものがない頭部を守るのは帽子か日傘しかありません。さすがに帽子はないので、選択肢は日傘(晴雨兼用)を差すか差さないか。でも、使ってみるとなかなかよい気がします。駅に着いて触れた傘の表面は結構熱くなっていますから、効果はあるのでしょう。
この時、1年生の国語『おじさんのかさ』をふと思い出しました。雨の日なのに大事な傘を濡らしたくないおじさんは傘を差しません。子供が傘に当たる雨粒の音を歌にしているのを聞くうちに、自分も広げてみて傘の本当のよさを知るのです。体裁ばかり気にして差さなかったのに、いざ使ってみると、よさを実感し意味に気づいた自分とどこか似ているような気がしてきたのです。
こんな経験から、子供たちには日傘を推奨したいと思います。
047_珍解答(25.6.20)
校長室金庫にある大事なブツを受け取りに、PTA役員の方がやってきました。いつものように開錠しようと思いきや、鍵が回らない!なぜ?そういえば…。先日校長室に来た子がダイヤルをグルグル回していたのを思い出しました。操作手順を示す紙があったので事なきを得ましたが、心配なのでダイヤルをテープで固定しました。逆に、これまではずっとその必要性がなかったということかぁ。
さて、子供たちが真剣に考えて絞り出したテストの解答には、思わずクスッと笑ってしまう珍答が混ざっていることも少なくありません。私自身、間違えた解答にも粋なコメントを朱で添えられるようでありたいと思ったものですが、なかなかうまくはいきません。それでも、「次は頑張ろう」という気持ちにさせることを心がけたつもりではいます。
例えば、「“文集”という言葉を使って熟語を作りなさい」という設問に対し、「週間文集」と書いた子供がいたら、「週刊文春かな?」と書いて丸をつけてあげたいものです。低学年で「水という漢字を使った言葉を書きなさい」という問題に「水どう」「水みんぐ」という答えを見つけたらどうしましょう?切り返しには、ウィットと心の余裕が必要です。
■一兆(丁)目の角を曲がる
■空(家)に帰る
■住めば港(都)
■休日に家で死(詩)を味わう
■球を切った切り口の形 は? ➡ まっぷたつ(円)
■〔 〕の文同士を意味が通るようにつなげる問題 ➡〔A君はお母さんにいつも怒られてばかりです。昨日も〕お母さんに怒られて〔ます。だから、今月の目標は〕ひっこし!
どれも見事な解答です。どんなコメントを添えましょうか。(SNSより)
046_糸瓜(25.6.19)
登校してくる子供たち男女を問わず、日傘を差す子が多いことに気づきます。長い道のりに日陰がほとんどないからかもしれないと一人納得しながら、日陰に身を隠す朝。
さて、“環境への負荷を少しでも減らせればと思い、ヘチマタワシを自分で作って使用しています”という70代女性の新聞投書。“台所洗剤をつけると、スポンジほど泡立たず、タワシほどしっかりはしていませんが耐久性は十分”と推しのコメントです。
近年、学校では4年生がゴーヤ(ニガウリ)を育ててグリーンカーテンにする光景を目にしますが、昔は3年生でヘチマの実の栽培だったように記憶します。ヘチマやゴーヤが選ばれるのは、花の大きさや雄花と雌花の区別、栽培時期などの関係から適切だからと思いますが、ヘチマタワシもヘチマ化粧水も利用されない現代では、食用になるゴーヤの方が現実的なのかもしれません。
子供のころは、家でもヘチマを栽培する棚がありました。50cmはあろうかというヘチマを収穫して、どぶ(今や死語?)に浸けておいて茶色くなるまで待ったような?!腐って柔らかくなった皮を剥がして種を取り出せば、すじ(網状の繊維)が残ります。これを乾燥させれば立派なヘチマタワシの出来上がり。
風呂で固形石鹸をこすりつけ、ヘチマで体を洗いました。ある程度使うと柔らかくなってきますが、最初のころは肌に線キズが残るくらい痛い!ゴシゴシされた背中はヒリヒリ。ましてや、夏場の日焼けした肌には凶器以外の何物でもなかったのです。
歌人であった正岡子規の絶筆三句すべてに、糸瓜(ヘチマ)が詠まれます。亡くなる直前の子規の、ヘチマ水を取ることが叶わない無念さが窺えます。私においては、思い残すことがないようにタワシ作りをまたやってみたいなぁ。
045_My name is…(25.6.18)
赤ちゃんの命名は、親にとって楽しい悩みの一つであり、ある意味一生を左右する大事な仕事ではないでしょうか。キラキラネームだって悩みに悩んで考えられたもの。でも読めないなんてことがしばしばあって、学校や役所職員の悩みの種。その対策ではありませんが、戸籍にフリガナが記載されるように制度変更されたのは5月下旬。そして、フリガナは、一般的に認められている読み方でなければならないとされました。これによって、「心(ピュア)」「海(マリン)」「光宙(ピカチュウ)」などは、規制対象となるわけです。
そんなことを考えながらネット検索をしていたら、4年前に勤務した学校の校長ブログがあらわれました。自分の名前について綴っています。“漢字を説明する際には、「ミツバチの蜂に、横須賀の須賀」「永久(久しい)の久に、幸せ」と伝えます。でも隣で、「久しぶりに幸せ」と言って笑っている輩がいます”といった内容。
私も子供の名前にこだわりがありました。30年以上前の国語の教科書に『道産子』(吉田元)という単元がありました。雪に埋もれて生き抜いた、どさんこ馬の生命力が印象的な説明文だった気がします。そこで、「冬」と「馬」を使いたいと考えたのでした。当然読み方も普通じゃ面白くないので考え抜きました。したがって、命名は自己満足の世界なのかもしれません。
低学年で「大きくなった私」を振り返ることがあります。その時に、自分の名前の由来を初めて知ることもあるでしょう。名前にこめられた想いを胸を張って言える子供たちであってほしいと願います。
044_ファイト!(25.6.17)
多くの人の気持ちを揺さぶり、「よし、がんばろう」といったポジティブな気分を喚起する応援ソングって何だろう?ZARDの『負けないで』、岡本真夜『TOMORROW』?大事MANブラザーズの『それが大事』もヒットしました。ある人は、槇原敬之『どんなときも』を挙げるかもしれませんし、古くは中島みゆき『ファイト!』も自分にエールを送ってくれます。個人的には、ドリカムの『何度でも』でパワーが湧き、AI『Story』を聴けば「一人じゃない」という気にさせてくれます。まだまだたくさんあるのでしょうが、その中でも『愛は勝つ』(KAN)は、応援ソングの代表格。カラオケでよく歌ったのを思い出しますが、歌い出しのキーを間違えて、喉に物が詰まった鳥みたいだった時も…。
校長室前のクイズへの食いつきは悪くありません。ある日の、「桃が5個あります。3個もらうと全部で何個になりますか?」という問題に対して、「簡単じゃん、8個だよ」と言います。そこで、「2個って答えたらバツかなぁ」と問うと、「当たり前じゃん」と言いながらもしばらく考えます。そして「えっ」と言いながら、「もらう」という言葉が曲者であることに気づきます。
「もらう」は、相手からいただく場合と、今ある中から持っていく場合とが考えられます。こんな問題があったとき、何も考えずに5-3=2をバツにしてしまわないように気をつけないと。やっぱり日本語は難しい。だからファイト!今日から始まる水泳学習も安全に、ファイト!
043_オオバコ相撲(25.6.16)
学校を異動すると、PCメールやHP等のパスワード変更が漏れなくついてきます。何の関連性もない英字と数字の羅列。しかも長い!「こんなのを覚えられないよ」と思いながらも、毎日入力を繰り返していると、あら不思議。頭の中で「キューピーさんに…」などと言いながらも、メモを見なくてもすらすらと大文字小文字も間違えずに打ち込めています。まだまだ順応性はあるようです。
さて、オオバコ相撲(草相撲)ってわかるでしょうか?道端や公園、校庭で自生する植物のオオバコ。空に向けてすくっと伸びた丈夫そうな茎を根元からもぎ取って、相手のものとUの字に絡めて引っ張り合います。そして、切れなかったほうが勝ちとなるのですが、こんな遊びをする子を見かけることがなくなりました。茎のつかみ方、引っ張る際の力の加減など自分なりの必勝法を、今も大事に胸にしまってあるのです。だから、車で通る柏井小までの道すがら、逞しく生い茂る太めのオオバコを横目に、遊びたい気持ちがムクムク。そして先週、1年生の公演探検に付き合った際、1年生にオオバコ相撲を教えて遊びました。負けてしまって、「もう一回」と子供におねだり。でも、あまり興味を示さなかったような…。
また、正門前の畑の端に菊が植えられています。よく見るとテントウムシがたくさん。しかも何種類もいるのです。それを見つけたのが登校してきた1年生。引率してきたお母さんの急く気持ちが伝わってきますが、子供はあれこれ言いながら楽しそうに見つめているのでした。やっぱり植物より生き物のに興味は惹かれるのね。
042_あなたの居場所(25.6.13)
青梅がスーパーで売りに出される時季になりましたが、人の性格には「梅」と「柿」の2種類があるらしいのです。これを知ったのは、最近の新聞コラムを読んでのこと。しつこい性格を「梅根性」、融通の利く性格を「柿根性」とも言うそうですが、どちらであっても、人間関係などで悩みを抱えることは少なからずありそうです。
さて、5月に6年生を対象にして、「支援ルーム」の名前を募集しました。「ゆとろん」同様に、卒業した後もずっと残る部屋なので、名前も生き続けます。残念ながら集まった名称は数点だけでしたが、よく考えてくれたことが伝わってきて嬉しくなります。折角なので、ここに紹介します。
①心のサポート教室(Tさん)、②みんなのへや(Fさん)、③心の教室〈自分の心のことがわかる教室であると思ったから〉(Kさん)、④みらいのこころ(Yさん)、⑤未来相談(Gさん)、⑥カナリア・ルーム〈カナリアのきれいな声と同じで、悩みもきれいになくなる〉(Eさん)の6つ。
さらに、AIの力も借りてみました。「かわせみ」「そよかぜ」に続いてイメージする言葉を尋ねると、「しずく」「こもれび」「みずうみ」「はなびら」「さざなみ」といった、静けさや優しさ、美しさを感じさせる言葉が並びました。これらも悪くない!
こうしたことを考え合わせて、『こころの教室「カナリア」』に決定します。自分の心と向き合ったり、居るだけあるいは話をするだけで困り感が少しでも薄れて落ち着いたりするような場所になればよいと考えます。
今ある状況を受け入れたり、自分の居場所を見つけたりすることができれば、再び美しい声で歌い出すと解釈できる、童謡『歌を忘れたカナリア』(西條八十)に通じる部分があるのかもしれません。えっ、知らない歌?
041_子供の熱気でムンムン(25.6.12)
つい先日まで2年生の教室ドアに、国語で学んだ「回文」がぶら下がっていました。「夜すき焼きするよ」「リモコンてんこ盛り」「用意ドン、四度言うよ」「ママが私にしたわがまま」ほか、見ているだけで楽しいので、掲示物の前でしばらく立ち止まります。しかも、ひらがな表記なので分かりやすい!それでは今晩のごはんは、「うどん、パスタ、レンコン、レタス、パンどう?」ですかねぇ。炭水化物多すぎ?こんなことを考える「爺さん、天才児」なのです。
雨の日の休み時間は賑やかです。校庭で遊べない分、廊下・階段の移動スピードが速い!いやいや、走ったり跳んだりしているわけで、「慌てない」「歩こう」とたしなめることになります。そんな中、6年生の教室では、「市川かるた」を配膳台に広げて遊ぶ姿や自作のカードゲームで対戦する姿もあります。校長室にやってきて、ソファに座っておしゃべりしたりゴリラなどのぬいぐるみを叩いたり…。
6月の生活目標は、「雨の日の過ごし方を工夫しよう」「いじめについて考えよう」です。学級で、どのように取り組むのかを話し合っている姿も目にしました。天気に関係なく、誰もがカラッとした心持ちでいたいと思います。だからといって、校長室のぬいぐるみをいじめないで!自分も相手も、ぬいぐるみも大事にする柏井っ子であってほしいと思います。(by Gorilla)
040_ウクレレ爺(25.6.11)
テレビで藤井風さんがピアノを演奏するのを見た妻の一言。「あなたの指の長さの倍はあるわ~」と感慨深げに…。長すぎじゃない?というか、そんなに私の指は短いかぁ?
その短い指のために挫折したのがギター。中学生のころ買ったのかもらったのか、フォークギターがありました。井上陽水『心もよう』をアルペジオで弾くなどする中で、どうしてもコードFができない!人差し指で1~6弦全部を押さえきれない。指が届かないから、カツカツした音しか鳴らない。よって、諦めへと誘われたのは必然なのかも。
そんな私が60歳を目の前にして始めたのがウクレレ。定年後に何の趣味もないのではいけないと一念発起!6本弦は無理でも4本なら何とかなるのではないかという浅はかな考え。楽器屋の店頭に飾られたウクレレの金額はピンキリ!少し高めの物を買えば、性格上もったいなくてやめることもできないだろう。さらに、ちゃんとレッスンを受けないと意思の弱い私には絶対続かないだろう。私以上に私を知る妻に、そう諭されたのでした。5年目に入りましたが、よく頑張っていると自分を褒めています。
先日、検診のためにいらした校医の方は、ピアノ・エレクトーン・ウクレレの3つを習っているそうです。ウクレレの話で盛り上がってしまいましたが、うんうんとうなずけたのが「老化防止のため」という理由。そうなんです!右手と左手と楽譜を読む眼と脳がつながっていることを実感しますから。新しい曲に挑戦し続けることも老化予防であり、真の楽しみでもあるわけです。
音色の違いが面白くて、一時は4本も所有していました。これらを無駄にはできないので、やっぱり辞められません。
039_#クルマが好きでよかった(25.6.10)
クルマ好きなら多くが知る『頭文字(イニシャル)D』。30周年を記念して、朝日・読売の6日の朝刊に掲出された一面広告「#クルマが好きでよかった」は、それぞれ違った絵で合わせると1枚の絵になるといいます。幸いなことに学校には両紙が届きますので、じっくり見入ってしまいました。聖地群馬をはじめ、作品の中でバトルが行われた地域など9地域では、レアな特別新聞広告が登場したようです。
さて、車通勤になって早2か月半。これまでの生活と大きく変わったことの1つ目として、一日の歩数の激減は当然のことです。駅から最寄り駅までの往復、学校と乗降駅との往復、そして校内の徘徊ならぬ巡回を合わせると、だいたい1.2万歩は確実でした。出張などで別の場所に赴けば2万歩に近づきます。それが、今ではこれまでの半分以下です。今日は学校内をよく歩いたと思われる日でも1万歩に満たない始末。そうであっても、電車だと片道1時間15分かかるものが車なら30分ですから…。車をいじったり運転したりするのが好きな私にとっては、車通勤はしあわせ~な時間でもあります。
変わったことの2つ目は、電車内での読書タイムがなくなったこと。これに伴って1冊の本がなかなか読み終わらないのです。図書館で借りて3週間の期限が終わるころに慌てることなんてしょっちゅうです。就寝前にも本を開くことがありますが、何度も同じ箇所を読んでいたり本が顔の上に落下してきたり…。
仕事を引退して自由な時間が増えたら、車を走らせて、あちこちの図書館へ足を運んで一日読書して過ごすのも悪くないかと思う時の記念日。本も雑誌も新聞もあるし、夏涼しく冬暖かく、節電にもなります。うん、そうしよう!
038_格闘技(25.6.9)
中学校に入学してどの部活にするか悩んでいるとき、「もらった防具一式があるから、剣道をやってみたら?」と母に言われました。それで入部した素直な私ですが、素振りとすり足ばかりで夏を迎えました。ムッとする生温い空気の中に香り立つ(?)防具。鼻が曲がるかと思うくらいの汗臭が嫌だったのと、手ぬぐいをうまく巻けないなんてしょうもない理由で退部したのが8月終わり頃。新しく買った竹刀が寂しそうだったのが忘れられません。そして、2年生からは友達の誘いでサッカー部に入ったのですが、技術が伴わず試合に出ることはありませんでした。
一方、祖母がプロレス好きだったこともあって、幼少時から毎週テレビで観戦していました。ジャイアント馬場やアントニオ猪木、デストロイヤー、ジャンボ鶴田、ドリーファンクJr、スタン・ハンセンなど、次々と思い出します。『スカイ・ハイ』が流れる中登場する覆面レスラーのミル・マスカラスに憧れて、タイガーマスクのような覆面レスラーになりたいと思った時期もありました。額が傷だらけの悪役ブッチャーは憎めませんでしたし、蒙古の怪人と呼ばれたキラー・カーンが日本人だったと知ったのは訃報の時。あんなに夢中になったのに、今は全く興味なしなんて、なぜでしょう。
ただ、ボクシングはいまだに観ます。世界が認めるモンスター・井上尚弥の試合は、わくわくします。昔、画面に食い入って観たのは具志堅用高。輪島功一やガッツ石松も好きでした。ある意味、サッカーやラグビーも格闘技かもしれません。16文キックやウエスタンラリアートを繰り出せばレッドカード確実ですが、華麗なステップや技以上に、体のぶつかり合いや駆け引きはやっぱり魅力です。
037_魔法のコトバ(25.6.6)
「♪棒が一本あったとさ~」で歌い出す絵描き歌を、6月6日になると頭の中に流れます。知らない人も多い『かわいいコックさん』に歌われるその日は参観日で大雨。でも今日は、気持ちのよい天気です。
一昨日、葛南教育事務所長による校長室訪問がありました。校長職として学校経営に抜かりはないか、監査・指導だと思ってください。また、全教員が全教科にわたって授業展開する訪問も4年に一度行われます。ただこうした機会は、自分の足元を見直し、「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」という言葉があります。教材研究を熱心にしていた頃を思い出しました。この言葉にはさらに続きがあって、「面白いことをまじめに、まじめなことを愉快に、そして愉快なことはあくまで愉快に」なのだそうです。井上ひさし氏が生前に繰り返し言っていたことだといいます。
最初に難しいことに出会ったときは、やさしく紐解く支援者が大切ですし、学び進んで面白さを感じるようになれば、創造(想像)力が試されます。「愉快」の域に達するには周りの仲間との協働とユーモア溢れる環境は不可欠と思われます。まさに学びの世界!その演出は、教員の醍醐味です。
また、こんな話もありました。例えば自転車に乗る練習をしている場面で、大人が子供の腰に軽く手を添えて押してあげたとします。これまで乗れなかった子が自分で漕いで進んでいきます。その子は、大人の手の補助があったことなんか忘れて、自分の力で乗れるようになったと喜びます。程度の差こそあれ、私たちはこうした「勘違い」によって自信をつけてきたように思うのです。学校や家庭、地域の「魔法の手」「魔法の言葉」に包まれた子供たちなら、自信や自己肯定感が高まること請け合い!“魔法のコトバ~♪ 口にすれば短く だけど効果は 凄いものがあるってことで”(by スピッツ)
学校だより「うばやま」No.17は、12/15発行予定です。
■新入生保護者説明会について
新入生保護者会の案内を掲載しました。変更点がありましたら、本ホームページに掲載しますので、ご確認ください。
■ふれあいカレンダー
ふれあいカレンダーの頒布期間が、目標部数が完売となるまで延長となりました。引き続き、購入サイトが開かれている間は購入可能です。購入される方は、以下のURLからご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
⇒ URL:http://www.fureai-calendar.com
■イベント紹介
(1)「プラネタリウムコンサート」
市川市少年自然の家で、12月7日(日)14時から行われます。対象は小学生以上、先着100名。
■柏井公民館より
柏井公民館だより
第5号 12月発行
■県「子どもと親のサポートセンター」から
不登校児童生徒支援事業のご案内
■市教育委員会から
【学校地域連携推進課】第2回サポート講座「家庭読書のススメ ~読み聞かせ体験を通じて~」のご案内(12/17)
【警察への通報・相談窓口の周知】警察への事件情報の提供先としての「匿名通報ダイヤル」や、学校に相談しにくい悩みに対する相談先としての「ヤングテレホンコーナー」があります。また、オンラインゲームに関わる情報も掲載します。ご一読ください。
非常変災時学校対応ガイドライン
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非常変災時ガイドライン(柏井小).pdf
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