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127_勤労感謝の日を前に(25.11.21)

 校長室前に飾っておいたジャンボレモンを食べたそうにしていた6年女児数人。「じゃあ、音楽会の日の帰りね」と約束したものの来客対応で大忙し。そして今週、校長室の扉をノックして無言で「レモン食べたい」オーラを放っています。剥いて渡すと、一口食べてすぐに突っ返してくる子、渋面を作って睨んでくる子、チューチュー吸っている子などいろいろ。校長室前の展示なんて見向きもしないと思いましたが、反応は確実にあるのだと再確認しました。

 さて明後日11月23日は、年内最後の祝日「勤労感謝の日」です。終戦から3年後の1948年に、「新嘗祭にいなめさい)と呼ばれていたものに代わって制定された国民の祝日です。祝日法条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とありますが、ここで言う勤労とは何?新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」は味を確かめること、あるいは奉る意味であったことを考えると、農業や稲の収穫に関連すると考えて間違いなさそうです。つまり、食卓に上ったごはんの裏側に在る無数の働きに対する感謝。当たり前ではないことに改めて気づく日なのかも。

 一方、アメリカでは11月の第4木曜日は「サンクスギビングデー」と言われ、農作物の恵みに感謝する日で、日本の勤労感謝の日と一緒。そして、その翌日が「ブラックフライデー」。この日からクリスマス商戦が始まり、小売店の売り上げが伸びて黒字が見込まれることから名づけられています。アマゾンや楽天、ヤフーほか、ネットショッピングやデパートの大々的な広告が見られるくらい、日本でも定着し始めています。ただ、こうした外来行事に、日本独自の伝統行事・文化が隅に追いやられたり廃れたりしないように、その意味を知ることも大事かと。