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102_光(25.10.15)

 戦闘開始から2年となるパレスチナ自治区のガザ。66万人が学校に通えず、死者6.8万人のうち子供だけで2万人を超す状況といいます。天井のない監獄と呼ばれ、衣食住にわたりまともな生活ができていないことが映像などから伝わってきます。先週、日本人2人のノーベル賞発表のニュースは、各方面に光をもたらしたと思います。同じように「ガザ停戦合意」「人質解放」の文字は予断は許さないまでも、多くの人々に小さいながらも確実な希望の光になっている気がします。

 話は変わりますが、「トッキュー」という音だけを聞くと、「特急」しか思い浮かびませんが、海上保安庁が誇る海難救助のスペシャリスト「特殊救難隊」のこととわかると、「あぁ、海猿かぁ」と納得です。そう呼ばれるのは、選び抜かれた36人の精鋭だけだといいます。ただ、人命救助に全力を尽くす隊員、あるいは隊員になるための厳しい訓練は、ドラマの中でしか知らないというのが現実。春のドラマ『PJ~航空救難団~』も、航空自衛隊の「人命救助の最後の砦」とされる救難団を目指す学生と教官の話で、とてつもない厳しい訓練が展開されていました。

 産経新聞の記者が、この海猿とともに過酷な訓練に挑戦したという記事を目にしました。自分の限界に挑み続けることに身をもって体験しながらも、「救助しているのか、されているのかわかりませんでした」と嘆き、「過酷すぎた」と感想を漏らしています。必ずしも肉体的な限界を求められる職業でなくても、大変さはついて回ります。要は、働くことの奥に何を見出すか、自分が求めるのはどんな光なのかが問われるのだと思います。

 先日、諸外国と比較した日本の教員の多忙さをOECDが公表しましたが…。