ブログ

068_花火(25.7.22)

 20日(日)に納涼祭が盛大に行われました。例年と違って選挙と重なりましたが、事前準備や臨機応変な対応で大きな混乱はなかったように見えました。聞いていた以上の人の数は、まさに人波。そして間近に見える大輪の花火に感動するとともに、柏井地域のすごさを味わった一日でした。

 市川市の花火大会は8月2日に開催されますが、今年は富士山を模(かたど)った仕掛け花火の山頂部を高さ55mに設定して、ギネス記録を超えようという試みが話題を呼んでいます。仕掛け花火の壮大さや打ち上げ花火の華々しさには、思わず感嘆の声を漏らしてしまいます。また違った意味で、不思議な日常が展開される、ドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』も好きでした。そして、個人的には線香花火の短いドラマも捨て難いと思うのです。

 さて、花火の話題になると、不思議と国語の教科書にあった『せんこう花火』を思い出します。線香花火の束をほどいて、紙に火をつけてから火玉がぽとりと落ちるまでを丹念な描写で表した説明文でした。「ぷすぷすといぶりだす」とか、火の玉の全体が「ぐつぐつと煮え立っている」と書き表します。松葉花火についても「美しい姿の頂点に達する」などという繊細で鮮やかな表現。これを確かめるために、線香花火を買って家で観察、というか遊んだことも思い出します。火玉が落ちた線香花火を、筆者は「線香花火の『音楽』はおしまいになる」と表現したように記憶しますが、指導していた当時より今の方が、作品のよさがわかるような気がするのです。そうかといって指導できるわけではありませんが…。