今日の給食

2024年10月の記事一覧

10月30日(水)の給食

献立は、さつまいもパン、牛乳、クリームシチュー、コールスローサラダ、です。

今日は曽谷小学校給食ランキング第9位の「シチュー」です。

突然ですが問題です。

Q.クリームシチューはどこの国が発祥でしょうか?

にわかには信じられないのですが、そう、わが国です。いつもながら、わが国の料理文化はすごくないですか。

これまでにも似たような料理はあったのですが、戦後の学校給食がきっかけだそうです。当初牛乳ではなく脱脂粉乳を使っており、「白シチュー」と呼ばれていました。それが次第に牛乳となり、現在のようなクリームシチューが出来上がったようです。

そして1960年代にハウス食品から「シチューミクス」が発売されて、家庭でも作られるようになり、クリームシチュー人気が不動のものになったそうです。ハウスさんは「学校給食で人気だったので、家庭で作れるように開発した」とのこと。

普通メーカーが先で、学校給食が後だと思いますが、逆です。学校給食で人気だったので、家庭用を発売したのですね。学校給食は、世界に誇る日本の文化ではありますが、クリームシチューが学校給食発祥だったとは!これも驚きです。

日本には、「クリームシチューにはご飯かパンか」論争がありますが、これはまたの機会に。

10月29日(火)の給食

献立は、しらすわかめご飯、牛乳、擬製豆腐、肉じゃが、りんご、です。

今日は肉じゃがです。この料理もほぼ国民食といっても過言でないほどでしょう。一時期は、男性が作ってほしい料理の筆頭だったこともあると記憶しています(現在はどうなのでしょうね。変わらず肉じゃがなのでしょうか)。

そんな国民食ともいえる肉じゃがの発祥の地はご存じでしょうか?諸説あるようですが、有力な2つの市があります。それは広島県の呉市と、京都府の舞鶴市です。

この2市の共通点は?

そう、どちらも有名な軍港がありますね。それは肉じゃがの発祥が海軍に関係するからのようです。よく言われているのが、日露戦争でも有名な東郷平八郎元帥(原宿に東郷神社がありますね)が、イギリス留学中に食べたビーフシチューが忘れられず、何とか日本の食材で食べたいと調理員にお願いしたのが始まりです。

赤ワインの代わりに醤油を使うなど調理員が試行錯誤を重ねて生まれたのが肉じゃがということです。そのため、上記の2市が海軍ゆかりの市ということでアピールしながら連携も図っているようです。

肉じゃがはイギリスのビーフシチューへのリスペクトから生まれたこと、日本発祥であること、東郷平八郎が関わっていることなど、とても身近な肉じゃがに壮大なスケールの大きさを感じるのは私だけではないでしょう。

肉じゃがの牛肉・豚肉についても書きたかったのですが、次回に譲ります。

 

10月28日(月)の給食

献立は、麦ごはん、牛乳、なすのスタミナ丼の具、ワンタンスープ、フルーツ杏仁、です。

杏仁豆腐が中国発祥なのは多くの人が知るところですが、それを作り始めたのがお医者さんであることを知っている人は少ないのかもしれません。

杏仁とは杏子の種の中心部ですが、咳止めや喘息に効果があると言われ、漢方薬として古くから利用されていたので、牛乳を加えて食べやすくした薬膳デザートとして中国全土に広まったのですね。意外でした。

「医食同源」とはよく言ったもので、特に杏仁豆腐は医食同源ですね。しっかり食べて体も元気に過ごしましょう。

ちなみに、杏仁豆腐を始めた董奉(とうほう)というお医者さんは、貧しい人たちから治療費を受け取りませんでした。その代わり、重病が治ると杏の木の株を植えてもらったそうです。そしてやがて苗は林となり多くの実をつけました。実がなると「もし杏が欲しい人がいたら私に断る必要はない…」という看板を杏の林に設置しました。

こうした人々のために尽くした彼から「杏林(きょうりん)」という言葉が生まれました。「杏林」は名医や医療を表す言葉です。そういえば、杏林大学という医学系の大学もありますし、杏林製薬という製薬会社もありますから聞いたことがありますね。

今日はおいしい杏仁豆腐から、医学の話にたどり着きました。

10月25日(金)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鯖の葱味噌がけ、和風サラダ、沢煮椀、です。

沢煮椀は「さわにわん」と読みます。恥ずかしながら私は知りませんでした。

発祥は愛知県の長久手市に伝わる郷土料理だそうです。昔、猟師さんが長く山で過ごす時に、日持ちのする背脂のついた肉などを持って行き、この肉と山で採れた野菜など多くの食材を使って作ったことが始まりのようです。

それでは沢煮椀とけんちん汁との違いは?

沢煮椀は具材を千切りしていること、油で炒めないことが大きな違いだそうです。

給食でたくさんの料理が知れることは食育の観点からとても良いことですね。

10月24日(木)の給食

献立は、さんまご飯、牛乳、磯香和え、のっぺい汁、です。

今日はさんまご飯です。さんまといえば、秋を代表する大衆魚でした。

4年生が学習した落語の世界でも「目黒のさんま」という噺も有名です。俳句の世界でも、秋の季語として知られています。

そんなさんまですが、近年は危機的な不漁により、大衆魚から「高級魚」へと変貌と遂げていました。

一転今年は豊漁のようで、価格が近年より随分下がっているようです。

今日の給食では、しょうがの味がさんまの味を引き立てて、とてもおいしいです。久しぶりにさんまで秋を感じました。

10月23日(水)の給食

献立は、中華麺、牛乳、ジャージャー麺、中華サラダ、パイナップルケーキ、です。

ジャージャー麺も人気のメニューです。

ジャージャー麺は、漢字で書くと「炸醤麺」なので、正確にはジャージャーではなく、「ジャージャン」なのでしょうね(ジャーは「炸裂(さくれつ)」の「炸」と書きますが、いわれはあるのでしょうか。本場はもっと辛いから「炸」なのでしょうか?ご存じの方は是非教えてください)。

私は全く知りませんでしたが、ジャージャー麺から派生して日本で生まれた「ジャジャ麺」はご存じでしょうか?麺どころの岩手県盛岡市では、盛岡三大麺として、「わんこそば・盛岡冷麺・ジャジャ麺」となるそうです。

季節は秋になりました。食欲の秋、たくさん食べて「元気」に過ごしてもらいたいです。

10月22日(火)の給食

献立は、セルフオムライス、牛乳、ポテトスープ、オレンジゼリー、です。

今日は、曽谷小学校給食ランキング第3位「オムライス」の登場です。

子どもからお年寄りまで、日本人が大好きなオムライスですが、実は日本生まれのメニューだとご存じだったでしょうか?1936年、大阪の洋食料理店主が考え出したそうです。

その料理店の常連客に、胃腸が弱くて、いつも白飯とオムレツしか注文しない人がいた。店主は「いつもいつも同じものでは可哀そうだ」と、ケチャップライスを卵で巻いた料理を提供したところ、常連客は大喜び。料理名を尋ねられると、「オムレツとライスでオムライス」と名付けた。オムライスはクチコミで広がり、たちまち人気メニューになった。それが時と場所を超えて…令和の時代の、曽谷の子どもたちへ。

揚げパンのエピソードを書いた時もそうでしたが、新たなメニューが生まれるときには、必ず誰かへの思いがありますね。もしかしたら、世の中のすべての発明品に言えることなのでしょう。熱い思いには、必ず何らかの“力”が加わるものなのかもしれません。

しかし、すごくないでしょうか?オムライスが日本生まれとは。とても誇りに思います。

さすが日本は、かの「ミシュラン」で世界一の星の数を獲得している料理大国だけありますね。

10月21日(月)の給食

献立は、麦ごはん、牛乳、豚すき丼の具、もやしとにらの味噌汁、大豆のカリカリ揚げ、です。

すき焼きが嫌いな人がいるとはあまり耳にしません。もはや国民食といっても過言ではありません。

でも、肉に何を使うかは、人によって違うのかもしれません。

もともとすき焼きは、関東の牛鍋と、牛肉文化の関西のすき焼きが合わさって、関東版のすき焼きが生まれたようです。そのため「すき焼きといえば牛肉」をイメージする人が多いとは思います。しかしながら「すき焼きといえば豚肉」派の人もいるようです。

例えば群馬県は「すき焼き自給率100%」を掲げている県です。つまり、すき焼きに使う材料を、全て自分の県内で賄うことができるというものです(食材の確保で最も難しいのは白滝で、群馬県は材料となるこんにゃく芋のシェアが97%を超えているからでもあります)。

その群馬県は「すき焼き自給率100%」ですが、「すき焼きといえば豚肉」派の人が大半なのだと聞きます(聞いただけですので、群馬県に詳しい方は是非教えてください)。

牛も豚もそれぞれの良さがあります。どちらも良いというのは、とても“豊か”なことだと思います。牛肉か豚肉か論争は、肉じゃが・カレーライス・肉まん・コロッケ・しゃぶしゃぶ…などなど、たった1つの食材の差で論争が起きるほど、日本の食文化は豊かだと言えそうです。

10月18日(金)の給食

献立は、キムチご飯、牛乳、鶏のから揚げ、中華風コーンスープ、です。

今日は「キムチご飯」です。子どもたちに人気のメニューです。

しかし、私が子どもの頃はキムチ自体がメジャーではなく、その頃はキムチが給食に出て、子どもたちの人気メニューになるなど考えたこともありませんでした。

とある漬物会社さんのHPで調べてみると、日本にキムチが一般に浸透し始めるのは、1970年代になってスーパーマーケットなどで販売されるようになってからのようです。

その後、1988年のソウルオリンピック、2002年の日韓サッカーワールドカップ開催により、一気に過熱したようです。加えて、この頃から「韓流ブーム」なるものが流行し、現在のKポップはじめ韓国カルチャーの大人気につながっているようですね。

やはり随分最近になってからの流れと言えそうです。

「辛味」も「おいしさ」の1つとして感じるようになる学童期に、入門編としての辛すぎない、おいしいキムチご飯は本当にちょうどよいと思います。

様々なおいしさを味わえる、“豊かな”食生活で過ごしてもらいたいものです。

 

追伸:一昨日の「焼肉サラダ」のレシピを教えてほしい、とHPに書いたところ、栄養教諭の水上先生が早速レシピとしてまとめてくれました。

本ホームページの上にある「各種お便り」→「給食だより」→「給食レシピ」に入っています。ぜひご覧ください。

 

10月17日(木)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、あぶたま丼の具、じゃが芋とわかめの味噌汁、ぶどうゼリー、です。

あぶたま丼の名前の由来は、油揚げの「あぶ」と、卵の「たま」からきているのを皆さん知っていましたか?曽谷小学校のあぶたま丼には、油揚げと卵の他に、玉ねぎ、人参、小松菜が入っています。