今日の給食

10月28日(月)の給食

献立は、麦ごはん、牛乳、なすのスタミナ丼の具、ワンタンスープ、フルーツ杏仁、です。

杏仁豆腐が中国発祥なのは多くの人が知るところですが、それを作り始めたのがお医者さんであることを知っている人は少ないのかもしれません。

杏仁とは杏子の種の中心部ですが、咳止めや喘息に効果があると言われ、漢方薬として古くから利用されていたので、牛乳を加えて食べやすくした薬膳デザートとして中国全土に広まったのですね。意外でした。

「医食同源」とはよく言ったもので、特に杏仁豆腐は医食同源ですね。しっかり食べて体も元気に過ごしましょう。

ちなみに、杏仁豆腐を始めた董奉(とうほう)というお医者さんは、貧しい人たちから治療費を受け取りませんでした。その代わり、重病が治ると杏の木の株を植えてもらったそうです。そしてやがて苗は林となり多くの実をつけました。実がなると「もし杏が欲しい人がいたら私に断る必要はない…」という看板を杏の林に設置しました。

こうした人々のために尽くした彼から「杏林(きょうりん)」という言葉が生まれました。「杏林」は名医や医療を表す言葉です。そういえば、杏林大学という医学系の大学もありますし、杏林製薬という製薬会社もありますから聞いたことがありますね。

今日はおいしい杏仁豆腐から、医学の話にたどり着きました。