今日の給食

今日の給食

12月17日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、鯖の味噌煮、かみかみサラダ、きりがんぽ汁、です。

「きりたんぽ」は、秋田県の郷土料理であることは有名ですね。木の串にご飯を巻いて焼いたものです。

「きりたんぽ」は名前もユニークですよね。

まず形がガマの穂に似ています。ガマの穂は長さが10㎝~20㎝もありますので、きりたんぽはガマの穂より短いです。そこで、ガマの穂に似ていますが、ガマの穂より短いので、「短(い)穂」で「たんぽ」になったようです。

そして、この「たんぽ」を鍋に入れて食べる際には、切って入れるので、「たんぽ」を「切る」ので「きりたんぽ」というそうです。ユニークなネーミングだと思っていましたが、このようにみていくととても分かりやすい名前であることがわかりました。

ちなみに、諸説ありますが、発祥は秋田県の大館市とのこと。きりたんぽを町おこしでも活用しているご当地では、毎年「きりたんぽグランプリ」が行われ、どの店舗がおいしいかを競っているそうです。

各地の郷土料理に触れられるのも、学校給食の良さですね。

12月16日(月)の給食

献立は、ご飯、牛乳、手作りシュウマイ、ナムル、中華風コーンスープ、です。

シュウマイ発祥の国は言うまでもなく中国ですね。それでは日本のシュウマイ発祥の地は?こちらもすぐに「神奈川県」とお答えになるのではないでしょうか。

横浜中華街や崎陽軒があまりにも有名ですからね。特に移動が列車中心であった頃、崎陽軒が横浜でシュウマイの駅弁を販売し始めたことで、全国的な人気が確かなものとなったようです。

ちなみに崎陽軒は「シュウマイ」ではなく、横浜名物「シウマイ」として独自開発・販売を開始しました。

これは崎陽軒の初代社長が北関東出身で「シュウ」の発音が苦手で、「シーマイ」「シーマイ」と呼んでいたそうです。それを当時の中国人スタッフに中国語の発音に似ていると褒められたことで、より「シーマイ」に近い「シウマイ」にしたそうです。「シ」を隠すと「ウマイ」になる遊び心もあったそうです。

全国で最もシュウマイを消費している都道府県は?これは神奈川県で疑問の余地はなさそうです。

では消費2位の都道府県は?

なんと千葉県です!(令和4年度総務省統計局「家計調査」から)

今日のシュウマイは給食室のみなさんの手作りです。手作りの温かさの伝わるおいしいシュウマイです。

おいしいシュウマイをたくさん食べて元気になったら、全国シュウマイ消費量1位になる日も近いかもしれません。

12月13日(金)の給食

献立は、麦ご飯、牛乳、根菜とひき肉のカレー、ひよこ豆のサラダ、りんご、です。

今日は、麦ご飯を調べます。

大麦自体は、奈良時代には広く栽培されていたようです(意外にも新しい印象ですが)。

そして平安時代にはお米と混ぜて食べられるようになったそうで、この平安時代が麦ごはんの始まりでしょうかね。

日本では、近現代になるまでは、都市部以外では米だけのご飯は神様への捧げものという位置づけであり、祝祭時のみだったようです。

麦ご飯ですが、とても栄養があるので、徳川家康は若い頃から健康に留意し、麦ごはんにこだわったとか。また、日露戦争時は栄養障害による脚気によって亡くなる兵士が出たそうで、麦ご飯を食事に取り入れたようです。

それぐらい栄養のあるご飯なのですね。特に食物繊維は米の10倍にもなるので、便秘の改善・生活習慣病の要望改善・血糖値の上昇抑制・コレステロールの吸収抑制・満腹感・虫歯の予防などなど、大麦を混ぜるだけで大きな効果を期待できます。

味や触感が気になる子もいると思いますが、カレーですから食べられるのではないでしょうか。

“トリプルデミック”ともいわれるこの時期、しっかり栄養を取ってもらいたいです。

12月11日(水)の給食

献立は、焼きコロッケパン、牛乳、コーンサラダ、ミネストローネ、です。

今日は焼きコロッケパンが出ています。これはよくお店で見かけるような、コロッケをパンで挟んであるコロッケパンでありません。パンの表面ににコロッケの材料が塗られていて、ソースもかかっています。食べると確かにコロッケのような味がします。とても面白く、そしておいしい。

さて、コロッケは何語?

答えは、コロッケがフランスの料理「クロケット」を模倣したので「フランス語」が正解です。しかしクロケットは、我々のイメージするコロッケとは違うようです。

明治時代、クロケットを再現しようとすると、当時の日本では材料を揃えることが困難で、手に入りやすかったジャガイモを代用品として作りました。こうして我々のよく知る「ポテトコロッケ」が日本で誕生したのです。

ということは、コロッケも日本生まれ! いつもながら日本の料理文化のすごさを感じます。

そのため、「コロッケは和食か洋食?」という議論もあるそうです。結論は「日本の洋食」とのことです。

最近欠席者が増えてきましたし、しっかり給食を食べて元気に過ごしてほしいです。

12月10日(火)の給食

献立は、ご飯、牛乳、ちくわのチーズ揚げ、おかか和え、ピリ辛豚汁、です。

今日は「おかか和え」がメニューとして出ています。鰹節や、鰹節を醤油で味付けしたものを「おかか」といいますが、おにぎりやたこ焼き、お好み焼きをはじめ、いろいろな料理に使われています(厳密には、鰹節を削ったものをさらに細かくしたものを「おかか」と言うようですが)。

しかし、なぜ「おかか」というのでしょうね?カツオでもなく、鰹節でもなく。

ふと疑問に思ったので調べてみました。

時は室町時代。初めて鰹節が製造された時代に遡ります(カツオは室町時代にも普通に獲れていたんですね。それも驚きです。大型魚ですし、遠洋まで出て行って獲っているイメージがあるものですから。また約600年も前に、「世界一硬い食べ物」である鰹節を作る技術があったとは…)。

当時、鰹節を「かか」と呼んでいて、宮仕えの女性たちが丁寧に「お」をつけたことから、「おかか」で広まったようです。

呼び方一つみても歴史の深さを感じることがあるのですね。