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2025年5月の記事一覧
5月22日(木)の給食
献立は、しらすわかめご飯、牛乳、五目うま煮、お麩のラスク、です。
今日はメニュー「お麩のラスク」に注目します。
食べてみるとこれが甘くてとてもおいしい!しかも、お麩ならヘルシーなイメージがあります。
ところで、「麩」というものは、これまでわかっているようでわかっていなかったと思います。麩は何からできていて、どのように作るのでしょうか?少し調べてみました。
麩の主原料は、小麦粉から抽出したグルテン。グルテン?(「グルテンフリー」とは最近よく聞きますが。)
グルテンとは、小麦粉に水を加えて練ることで生成されるものだそうです。
そして麩の作り方としては、焼き麩と生麩があります。焼き麩はその名の通り、焼いたもので、煮物や汁物が浸み込みやすいのが特徴です。
生麩はグルテンにもち粉を混ぜて蒸したりゆでたりしたもので、もちもちとした食感が特徴です。
発祥は中国で、室町地代には日本に伝えられ、当時は宮中や寺院で食される高級食材でしたが、江戸時代には一般家庭にも登場するようになったといいます。
お麩はたんぱく質が豊富で、その他カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富。そして消化しやすく、低脂肪なのも特徴です。
ラスクとなってデザートなのに栄養も満点、しっかり食べて「元気」に過ごしてほしいです。
5月21日(水)の給食
献立は、ポテトドッグ、牛乳、ABCスープ、ヨーグルト、です。
今日は「ABCスープ」を取り上げます。
皆さんはABCスープをご存じでしょうか?
ABCスープとは、アルファベットの形をした小さなマカロニが入ったスープで、主に学校給食で提供されています。曽谷小の子どもたちにも大人気のメニューです。
発祥は学校給食で間違いなさそうですが、群馬県桐生市説と神奈川県藤沢市説があるようです。昭和50年代ということなので、「昭和100年」の令和7年現在、約50年の歴史があるということになります。
ある食品メーカーがアルファベット型のマカロニを給食で使えないかと提案し、スープに入れたところ、子どもたちに大人気となり、全国的にも広がったそうです。
魅力としては、アルファベットに親しんだり、自分の名前を探す楽しさがあったりします。
私は給食以外で見たことはないのですが、アルファベット型のマカロニは、わりと色々なメーカーから発売されていることを知りました。ご家庭でも作れますね(ひらがな型やカタカナ型、漢字型は見つけられませんでした。あったら面白いかもしれません)。
マカロニ以外にも野菜やベーコンも一緒に入っているので、たくさん食べて「元気」過ごしてほしいです。
5月20日(火)の給食
献立は、ご飯、牛乳、キャベツメンチカツ、和風サラダ、沢煮椀、です。
今日は「メンチカツ」を取り上げます。
メンチカツの発祥国はどこでしょうか?
そう、日本です!いつもながら日本の食文化には驚かされます。
調べてみると、諸説あります。しかしながら日本生まれであることは間違いはないようです。
では、なぜ「メンチ」なのか?メンチという言葉はおそらくないですよね。
調べてみると、ひき肉を英語で言うとminced meat(ミンストミート)であり、これがミンスとなり、メンチに転じた説。また西日本ではひき肉をミンチ肉といいますが、それがメンチに転じたという説。
どちらもありそうですね。
ちなみにメンチカツを使って町おこしをしているところもあります。
例えば「茅ケ崎メンチ」や「亀有メンチ」があります。千葉県にも「館山メンチ」があるようです。是非食べてみたいですね。
今日はキャベツを使ってヘルシーでありながら、お肉のおいしさを十分に味わえるキャベツメンチカツとなっています。
運動会に向けてしっかりと食べて、「元気」に運動会を迎えてほしいです。
5月19日(月)の給食
献立は、麦ご飯、牛乳、あぶたま丼、大豆のカリカリ揚げ、甘夏、です。
今日は「あぶたま丼」を取り上げます。
あぶたま丼の名前の由来は、油揚げの「あぶ」と、卵の「たま」からきています。
これは、親子丼の鶏肉が油揚げに替わったメニューとなります。
京都府が発祥で、「衣笠丼」とも呼ばれています(関西地方では「きつね丼」と呼ぶこともあるようですが)。
理由は、このメニューを盛りつけた形が京都の金閣寺のそばにある衣笠山という山に似ているからだそうです(平安時代の天皇が「真夏に雪景色を見たい」と所望し、山に白絹を掛けたという故事にちなみ、油揚げと卵とじを乗せた姿が、その衣笠山に似ていることから)。
出汁を吸った油揚げの風味がやさしく、口当たりも良い丼物で、京都府民にも愛されているご当地食です。
曽谷小学校のあぶたま丼には、油揚げと卵の他に、玉ねぎ、人参、みつばが入っていておいしいです。
5月16日(金)の給食
献立は、ご飯、牛乳、鯖の味噌煮、ごま酢和え、けんちん汁、です。
今日は「鯖」に注目してみます。
漢字で「鯖」は魚へんに青と書いて「鯖」(旧字体では月を円と書いた)。漁の際、上から見ると青色がきれいなところからこの漢字となったようです。
栄養面では、鯖は鉄分を多くとれる魚です。日本人の食生活では、鉄分は不足しがちとよく言われますので貴重です。
また、鯖はたいへん腐りやすいので味噌煮などにして食べたというのも食文化、昔の人の知恵ですね。
ちなみに、スタジオジブリ「風立ちぬ」で、主人公が食堂にて、今日の給食でも提供された鯖の味噌煮を食べる場面が出てきますね。
鯖の骨を見て、「曲線が美しい」と表現しているのが印象的です(今日の給食では、骨はほとんど見当たりませんでしたが)。
主人公の二郎は戦闘機の開発を担当していて、強度と軽量化を兼ね備えた骨組みをどうしても作る必要があり、その生きた見本が、鯖の骨だったというわけです。
子どもたちには、日本人が不足しやすい鉄分豊富な鯖をしっかり食べて、「元気」に過ごしてほしいです。