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校長室から

025 算数だよ、全員集合!(5/27)

 昨日の昼休みは1年生5~6人となぜか鬼ごっこになって、追いかけられまくって息切れ切れ。2回戦目は鬼が増えてる~。うれしい悲鳴です。

 さて、いきなりですが次の問題を解いてみてください。懐かしいと思われる方も…。

 (1)40人の学級でA・Bの2問の確認テストをしました。Aを正解した人は24人です。また、Aが正解でBが不正解だった人は6人、A・Bともに不正解の人は4人でした。では、2問とも正解だった人は何人いますか?また、Bが正解だった人は何人でしたか?

 (2)4年生50人に、国語と算数が好きかどうか尋ねたところ、次のような結果でした。国語が好きな人は32人、算数が嫌いな人が21人、どちらも嫌いな人は7人でした。では、算数が好きな人は何人ですか?国語と算数のどちらも好きな人は何人いますか?

 私は小学校の時、算数が嫌いでした。つまずいた記憶は、確か5年生の『集合』と『割合』。数学的な考え方が大切にされて学習指導要領に取り入れられたようです。上述の2問は『集合』にあたり、ベン図等を使って解くのですが、論理的思考力にかけていた(?)私には難問!よく学校を休みました。父親が仕事から帰ってくるのを待って教えてもらったことが何度もあります。

 単元の見直しがたびたび行われて、小学校で扱わなくなったものもあります。『集合』もその一つ。今の子供たちだって、休みたい気持ちになる、わからない単元があるかもしれません。それが「九九」の子もいれば、「わり算」や「分数」など様々なはず。ただ、「わからない」と言えることが大事。言える雰囲気があることが大事だと思います。尋ねられる先生は決して担任だけではないことも知っておいてほしいと思います。私も大丈夫!一緒に悩むから…。

  写真は大日本図書「教科書いまむかし」より

 では、解答です。いかがでしたか?

 (1)①2問とも正解者は18人 ②Bの正解者は30人

 (2)①算数が好きな人は29人 ②どちらも好きな人は18人

024 夢を売る人を育てる(5/26)

 夢を売るのがディズニーランドやシー。ミッキーマウスの登場は、きちんと時間を決めていて、世界で一体だけしか見られないというトリビアもあったほどです。40年近く前(1983年)の入場料は、大人3900円でした。20年後には5500円、30年後に6400円、そして昨年10月の料金改定で9400円。まさに夢のまた夢?

 開園時からの人気アトラクションの一つにスペースマウンテンがあります。ジェットコースター恐怖症の私が、初めて乗れたのがコレ。暗闇であることが、逆に視覚的恐怖を薄れさせてくれ、先頭に座れた際は、うっすらレールが見えて心の準備ができて落ち着けた記憶があります。現在のものは2024年に閉じて、2027年には全く新しいアトラクションとして建設しなおされるといいますが、さらに足を運べる金額ではなくなってしまうだろうことが残念です。

 以前、このディズニーランドの人材育成に関する書籍を読みました。ゲストにハピネスを提供することを目的に、様々なキャストが働いています。ほとんどのキャストは、わずか3日間の研修だけでデビューしますが、そこには「魔法の教え方」があるといいます。ディズニー流育成の特徴に、「ゴールを見せる」「感動を体験させる」「行動を見守る」を挙げています。学校での教職員育成のほかに、教育(指導)や子育てにもそのまま通じると思うのです。

 教員だって子供たちに夢を売る仕事、いや子供たちの夢を育てる仕事で、価値はプライスレス?!

023 やじろべぇ(5/25)

 低学年が粘土やドングリを使って伝統的な玩具「やじろべぇ」を作ることがあります。山田うどんのシンボルにもなっています。昨年度末、通知表の所見に「やじろべい」という表記を見つけて、念のため電子辞書で検索。えっ?この語源は『東海道中膝栗毛(十返舎一九)』に登場する「弥次さん」こと弥次郎兵衛に由来するなんて知りませんでした。元役者の喜多八とともに売れない絵師の弥次さんが旅するお話であることはご存じのとおりですが、荷物を天秤棒の両側に分けて担いだ形がもとになっているといいます。「えっ、知らなかったの?」なんて声が聞こえそうで怖い。

 子供は、いつの時代もいろいろなおもちゃで遊んできました。新しいものが登場する陰で徐々に忘れられていくもの、今もなお親しまれているものなど様々です。現在の遊びは頭を使います。一方、昔の遊びは自分で作ったり体を使ったりして創造性や協調性が育まれたように思います。建築現場から端材を拾ってきて鋸や釘で工作したり、二股に分かれた枝木でパチンコを作ったり、竹とんぼを作るために小刀で削ったり…。めんこやビー玉、ベーゴマもよくやりました。

 身近なパットボトルを使って、ビー玉落としや水鉄砲、けん玉なども作れます。ネットで検索すれば作り方まで解説される時代です。そんなワークショップがあったら楽しいだろうなぁ。例えば、ナイフは危険だから持たせないのではなく、危ない場面を具体的に教え、使いながら自然と身につけていくような場を提供したいと願うのです。童心に戻って、竹とんぼでも作ろうかなぁ。

022 マナー(5/24)

 毎日とはいきませんが、朝の挨拶&安全指導も兼ねて学校の周りのゴミ拾いをします。タバコの吸い殻の多いこと多いこと。そして、緑門近くの歩道橋支柱付近には、弁当の空き容器や飲み物のパック、菓子袋のほか、なぜか塗り箸までがあります。昨日はスイカの皮まで!それらを平気で散らしたままその場を去る神経が理解できません。

 さて、ある自治体ではコンビニに協力を仰いで、トイレを公共のために使用させてもらう動きが広がっているといいます。高齢者が外出を控える理由の一つに、公共トイレが身近に見つからないことがあるのでそうしたことへの対応といえます。亡くなった父と最後に旅行に出かけたときも、「トイレは大丈夫?」と尋ねながら頭の中はトイレを探していた覚えがあります。

 実際にコンビニの公共トイレを借りないといけない状況になったとき、どうするでしょうか?

 ①公共トイレであっても、店員に断ってトイレを借りる

 ②トイレを借りた後、お礼に何か買う

 ③公共トイレに指定されているので、断りもしないしお礼の言葉も言わない

 公共化に協力することで、水道代やペーパーなどの消耗品代がかかりますし、何よりも清掃が大変だそうです。「公共トイレなんだからいいでしょ!」とマナーお構いなしの人がいれば、善意のコンビニオーナーはたまったものではありませんし、モヤモヤするはず。

 自分のものは大切かつ丁寧に使うけれど、人様のものは粗末に扱うというのでは人間性が疑われるように思います。学校も同じ。大人子供関係なく、みんなが使うことを考えて使いたいものです。

021 発想の豊かさ(5/23)

 4月も終わろうとするある日、ネットニュースに『カラオケボックスでミシンを貸出』という見出しをみて興味津々。じっくり読んでしまいました。家での使用頻度が少ないので購入までは至らないこと、広い部屋で快適に使えること、好きな音楽も聴けることなどが人気の理由といいます。

 コロナ禍でカラオケ業界は大きな打撃を受けているため、歌以外の用途で使ってもらえるようにプランを練ったそうです。このほかにも、映画やアニメの鑑賞プラン、ウェブ会議もできるテレワークプラン、楽器・歌練習プランなど、音響設備が整った個室であるがゆえに有効な活用法を検討したのです。反響も大きく需要もあるようです。こうした発想の転換、柔軟さは学校現場にも取り入れたいことです。

 話は変わりますが、運動会で各学年の表現運動に使う曲名を見ると、知らない曲ばかり。単に疎いだけ?また、コロナの影響やけがの防止の観点から組体操のやり方や技もずいぶんと変わりました。それでも、子供たちの一生懸命が凝縮した、集団による表現運動は見る者の心をつかみます。全校で5・6年生のダイナミックな演技が見られたらいいのに。

 ただ、今のところ雨マークはありませんが、週末の天気が一番気になるところ。私にとっては平田小で初めての運動会。コロナ禍であっても、天気がどうあってもわくわく感は変わりません。

020 自信につなげるひと言(5/20)

 先週、保育園の園長先生が、マスクによって園児は目だけで相手の表情を読み取らなければならないと言っていました。顔の多くがマスクで覆われるため、言語の発達や成長の遅れを懸念する危機感を感じている保育士は決して少なくないようですし、ある調査では、保育士のマスク着用で乳児クラスに何らかの変化を感じている人は65%にのぼったとされます。幼児にあっては、いろいろなことがわかり始め、相手を意識し出す頃からマスク生活への転換だったわけです。これは、小学生も同様。早い終息を望みます。

 マスクとは無縁だった、中学生の頃に少しだけかじったフォークギター。最初にやったのはアルペジオで、井上陽水『心もよう』でした。でも、コードに指が届かない、押さえきれないという理由ですぐに脱落。そんな私が、弦が2本減ればなんとかなるかもと始めたウクレレ。“ウクレレといったら高木ブーさん”というイメージしか持たなかった私がほぼ毎週のようにレッスンに通って、毎日の練習も欠かさないでいることを我ながら褒めてあげたいと思います。今まで使っていた物は「ド」より下の音が出ないため、「ソ」の1オクターブ下まで音が鳴る弦に張り替えてもらうことにしました。そして、最近になってYouTubeでウクレレレッスンを見る機会も増えました。

 すると、どうでしょう。今までやってきた弾き方などを根底から覆すようなアドバイスが、画面から聞こえるではないですか。素直にそれを実践すると、“逆に指が動かない”“間違える”の繰り返し。早速、先生に相談すると、「大丈夫ですよ」「~のように考えてください」と優しいお言葉。ドツボにはまった時の何気ない、でも的確な助言は自信を取り戻す神の声!クラスで担任のアドバイスをそんな風に聞いている子もきっといるはずです。逆に、そういう軽く背中を押してあげられるような指導を目指したいと思います。

019 缶飲料の容器(5/19)

 自販機で飲み物を買うことは滅多にありませんが、缶とペットボトルが半々の割合くらいでしょうか。これから暑くなってくると、ビールが待ちきれなくなります。このビール、昔は瓶が主流。酒屋さんがケースで運んできてくれたものです。コカ・コーラも瓶を目にする機会がほとんどなくなりました。高校時代によく飲んだ緑色の瓶の清涼飲料「pop400」を知っている人はどれほどいるでしょう?

 さて、去る4月28日は「缶ジュース発売記念日」だったそうです。1954(昭和29)年に明治製菓が日本発で発売したのがオレンジジュース。現在は350㎖や500㎖、あるいは増量ヴァージョンが大半ですが、元々は250㎖でスタートでした。義母がよくくれた三ツ矢サイダーもこのサイズ。スーパーで見かけると手に取りたくなります。

 いま流通しているすべての缶飲料が「ステイオンタブ(Stay-on tab)」で、本体にタブがくっついたままのタイプですが、少し遡ると「プルトップ式」、さらに私の子供時代はジュース専用缶切りがあるタイプでした。缶に2つの穴を開けるのです。一つは飲み物が出てくる吸い口用の穴。そして、もう一つは缶の中に空気を送り込む穴なのです。上手に開けられないと、中身が噴き出すなんてことも…。今とは比べものにならないような小さな穴でした。缶詰だって缶切りが必要でしたから、どこの家庭にも必ずあったはずです。

 こうした物が懐かしく思い出される方は、私と同年代かそれ以上?ただ、こうした缶の開け方や構造などに工夫や進歩がたくさん隠されています。当たり前になっていることの中に疑問や不思議を感じる心を研ぎ澄ましていきたいものです。ペットボトルにだって秘密がいっぱい!漫然と見過ごしてしまわないようでありたいと思います。

 今日はさらに暑くなりそうです。熱中症予防の水分補給は、学校でも家庭でもこまめにしていきましょう。

018 自分の成長を喜ぶ(5/18)

 私は、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまう言葉を発していることがあるようで、家族からよく指摘を受けます。言葉だけでなく、言い方が強かったり自分本位の考えで突っついたりするようで攻撃されているような感覚になってしまうとのことです。全然悪気はないのですが、相手は非難されたと勘違いする場合もあるでしょうから、気をつけるように念を押されています。

 さて、もうすぐ3歳になる孫が歌ったり踊ったり色々やって見せてくれます。子供って今まで出来なかったことが出来るようになるとうれしくてしかたないのでしょう。それを大人の前で一生懸命披露しているのだと思います。年齢にかかわらず、人間は成長することが喜びなのだと思います。周りの者も、出来たことを喜んでいる姿を見るのはうれしいものです。家庭・地域・学校で、たとえ小さなステップであったとしても、それに気づき、認めていくことは意欲や自信になるはず。その積み重ねが自己肯定感の高まりになると信じています。

 褒めたつもりが相手を傷つけたりやる気を失わせたりしてしまうことのないように、細心の注意を払って今日も過ごします。

017 紫外線(5/17)

 日焼けが格好いいと思う私の感覚はもう古い。夏場のサッカー指導は炎天下。半日でも屋外にいようものならこんがり小麦色。「ザ・夏!」と思っていましたが、紫外線への意識が高まってからは…。代償として、今では腕や背中が染みだらけです。

 コロナ禍前の水泳指導では、ラッシュガードを身に着ける子供が半分近くいることに旧タイプの私は驚きを隠せませんでした。でも、随分前からUVケアの化粧品やクリームが薬局の棚にたくさん並んでいたのを見て見ぬふりをしていただけかも。昔は、コパトーンなど日焼け用オイル主流だったのに、真逆にスイッチです。

 いずれにせよ、5月は外出を控えるほど強い紫外線ではないにしても、そろそろ意識し始める時季かもしれません。特に注意すべき時というのが、①雨上がりの翌日の澄んだ青空の日、②太陽高度が高くなる梅雨の晴れ間、③一日の中では11~13時頃、の3つ。私の頭も帽子を忘れると皮がむけます。

 

 さて、秋山教頭が出張に出た日は、歩数稼ぎも兼ねて校内の戸締り確認をして回ります。これまで屋上に上がったことがないことを思い出し、第2校舎の屋上へ行ってみました。なかなか広いじゃないですか。奥には第1校舎の屋上が見えます。フェンスに鍵がかかっているので、そのまま行けず断念。でもよく見ると、狭いし汚れがひどい。管理棟でない方が第1校舎とされる訳がわかった気がしました。一方、屋上も活動の場になりうることが確認できたのは収穫!ただこれからの時期、紫外線には要注意?!

016 命をはぐくむ(5/16)

 私はホームセンターが大好きです。だから、新聞の折り込み広告があると隅から隅まで眺めます。春先から初夏にかけてホームセンターでは様々な植物を扱いますが、そうしたものを見て回るだけでワクワクします。植物以外でも夢がいっぱい詰まっている場所のような気がして、自然と足が向いてしまうのです。

 さて、4月中旬、我が家で鉢植えした銀杏が発芽しました。その後、日陰でも順調に育っていく姿が健気でかわいい。この銀杏は、昨秋に市川霊園で大量に拾ってきたもの。落ちている比較的大きな実をたくさん集めて水に浸し、臭さに耐えながら実を剥いていきます。後日調理して食べてみると小粒でもおいしい。ただ、店で買った大粒の銀杏を食してしまうと貧弱に見え、食べずに放ってしまいました。あるとき、もしかしたらと思って鉢に植えてみたのです。その生命力には「お見事」と言わざるを得ません。

 

 子供たちも一鉢栽培を始めるころです。毎日欠かさず水やりして成長を見つめる姿は微笑ましく見えます。私もプール入り口そばの一角をもらって栽培活動を始めようかと…。また、赤門を入った桜の木の下にはクリスマスローズの飛び種で育った苗を植えることにします。来年の冬をお楽しみに…。

015 安全・安心のために(5/13)

 13日の金曜日、しかも雨!

 息子と20年以上も前に遊んだポケモンカードや遊戯王カード。全然ルールを知らない私が適当にやるので、よく息子が怒っていた思い出があります。こうしたトレーディングカードが、時計や美術品と並んで、投資家の投機の対象になっているといいます。例えば、遊戯王カード。5~6年前に20~30万円といい、それだけでも驚きなのに、現在300~400万円で取引されるまで価格が跳ね上がっているらしいのです。モノによっては数億という言い値がつく場合もあるとか。こんな記事を目にして、息子に「やっぱり捨てたよね?でも、どこかに隠してあるとかしない?」とメールする私は、億万長者を一瞬夢見てしまいました。だって老後が安心でしょ?

 さて、4月しばらくしたある朝、安全指導をしているときに保護者の方からツイタもんに関する相談がありました。学童への通所が不規則らしく、「白門を出れば当然着信があるが、学童に行っても着信があるので、どの時間に本当に下校したのかわからない」と言います。導入当初はそうした説明があったようですが、訴えを聞いて初めて知った次第です。調べると、白門手前にセンサーがあるため、どういう経路を通っても反応してしまうようです。そこで、16時までは第1校舎4年生昇降口を学童入口とするように変更しました。ただし、活動日の吹奏楽部員は従来どおりの入室方法となるためセンサー反応があることをご承知おきください。(※ブログを見ていない方もいらっしゃるので、お知り合いにも教えてあげてください)

 このほかにも、児童の安全・保護者の安心に関して気になる点がありましたら教えてください。何でも学校が対応できるわけではありませんが…。

014 坊主頭(5/12)

 時機を逸した話題ですが、コーヒーを挽くことで冬の終わりを感じられます。毎朝、豆をミルで挽きながら香りを楽しみますが、粉になったコーヒーをドリップ用ペーパーに移す際に、静電気が冬場はひどくて一苦労というかストレスです。それから解放されるのが冬から春の境の時期なのです。

 さて、坊主頭を見慣れない子供たちには、どうも私の頭は興味深いようです。よく尋ねられるのは「どうして坊主なんですか?」という質問。時には「どうして禿げているのですか?」「子供のころからずっとその頭なんですか?」と。これには、「自主的ツルです」と言います!

 この頭にしたのは何十年前でしょう。以前は床屋に通っていましたが、毎月行かなければならないしすぐに伸びてしまいます。寝癖がつけば朝のセットの時間がもったいないし面倒。いっそのこと「自分で坊主にしちゃえ」とバリカンを買ったのです。バリカンを使いだすと、もっと短くしたい思いは際限がなくなります。髭剃りでスキンにしていましたが、行きついた末はカミソリ。頭の後ろも手探りで剃り残しなし!夏場は3日に一度。冬場は髪の伸びが鈍くなるので4日に一度のペースです。寝癖無縁ですぐ乾く。爪にゴミが入れば頭を洗った後はあらキレイ。理容代も浮くけど、逆に流れる汗は滝のよう。そんな頭でも、子供たちは慣れてくると、怖いもの見たさではありませんが挨拶代わりに触りたがる子も出てくるのです。

 無いものねだりですが、爽やかに髪をかき上げる仕草なんてものをしてみたいものです。そうそう、下敷きを擦って頭の上にかざすと静電気で髪が逆立ちますがそれは無縁で、むしろ砂場で集めた少量の砂鉄といった方が適切?

 

013 日進月歩(5/11)

 「旗日(はたび)」って死語ですか?祝日を指しますが。私が小学生の頃は、祝日には玄関脇に国旗を掲げてお祝いする慣習がありました。今も時々見かけますが、きっとお年寄りがいるのだと思います。

 さて、庭で育てるアジサイに花芽がたくさん見られます。様々な種類が咲き揃う時季が今から楽しみです。目に留まるのは、名の知れた植物ばかりではありません。時に、道端で人知れずに咲く花もありますし、「この植物の名前は何だろう」と知りたくなる時もあります。最近、草花等を写すと診断確率のメーターが上がって名前の特定に至るという、便利なアプリに出会いました。「凄い」の一言!

 また、技術の進歩あるいは働き方改革を感じるのは、AI自動音声がニュースを読み上げているとき。男声と女声を交互に使い分けているのは、本物のアナウンサーがしゃべっているようですし、何よりも機械感を感じない。ウクライナにドニプロペトロウシクという州がありますが、早口言葉にしたら言いにくいでしょうし、大相撲の新関脇 若隆景(わかたかかげ)もアナウンサー泣かせ?でも、AIだと事もなげにすらすらと読み上げるのだろうなぁ。

 アメリカでは、野球で機械がストライクやボールを判定して球審に伝えるという「ロボット審判」がすでに3Aで採用されているといいます。メジャー導入も時間の問題かもしれません。誤審防止や審判の負担軽減から「歓迎」となるでしょうか?

 では学校の未来、いや10年後の学校はどうなっているのだろう?

012 紡ぐ(5/10)

 先日、校内で声をかけてくださった保護者の方は、35年以上前の隣のクラスにいてサッカー部で指導をした子の奥様でした。前任校でも、以前サッカー部だった子が保護者として会いに来てくれました。やはり隣のクラスだった女の子は素敵なお母さんになって、手紙を何度もくださいました。人の縁って不思議ですし、どこでどう繋がっているかわかりません。まさに「紡がれる」という感じがします。平田小に着任したのも何かの縁です。これを大切にしたいと、一月経って感じています。

 さて、この「紡(つむ)ぐ」という言葉は、「綿または繭を糸縒車にかけ、その繊維を引き出し、撚(よ)りをかけて糸にする」と広辞苑にはあります。それが転じて、「言葉を紡ぐ」とか「歴史や未来を紡ぐ」のような表現で用いられています。

 「紡ぐ」に似た言葉には、「結ぶ」「織る」「編む」「縫う」などがあり、思いつくものはどれも糸偏です。中島みゆきさんの『糸』の歌詞の最後に、“縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は仕合わせと呼びます”とあります。細くても短くても、目の前の糸を織りながら温かくて幸せな気持ちに浸れる学級・学年・学校でありたいと願います。ブログを毎日読んでくだっているという保護者の方から声をかけていただきました。感想を耳にする場面もしあわせです。

 ちなみに、つい最近からウクレレのソロ練習曲にしているのも『糸』です。まだ、すぐに途中で切れてしまう糸ですが…。

011 1~気の遠くなる数値まで(5/9)

 飛び石でもGWの最終日夕方は寂しさがつのります。そして、サザエさんのエンディングを聴くと「終わった感」が増すのは私だけではないはずです。それでも、子供たちはGWを楽しめたかなぁ?尋ねてみようと思います。

 前任の市川小学校の学校番号は「1」。だから、「市内で一番といわれる学校をつくろう」と高学年に呼びかけてきました。ここ平田小学校は「11」。「一番の学校」というより、「いい学校」でありたいと思います。5年生や6年生が考える「いい学校」って具体的にどんな学校でしょうか。そんなことを学級や学年で話し合い、提案したり実践へのプロセスを思い描いたりしてほしいと思う連休明け。

 さて、小学校では、算数で「おおきなかず」を学習します。最初は百までの数に始まり、百を超える数へ。そして4年生で位取りを確認しながら一億以上へ。数の概念がどんどん膨らんでいくのです。

 4月中旬のある日、新聞の見出しに「地球から135億光年離れた銀河候補を観測」とありました。また、ネットニュースでは「巨大な彗星、2031年に地球に最接近!」という見出し。ともに、本文を読むうちに身近な数値とあまりにもかけ離れ過ぎていて数量感覚が失われていく気がします。

 彗星には、中心部が氷や塵でできた汚れた雪玉のような核があるそうです。一般的にはその核が数キロ程度であるに比べて、今回観測された彗星の核は、直径約137キロ(東京~静岡の距離が143キロ)で、楕円の軌道を描いて300万年かけて周回するといいます。現在、太陽からの距離は約32億キロだとか。さらには、NASAの探査機ボイジャーが太陽系の果てにある場所にたどり着くまでに300年かかるとか、通過するまでに3万年とか…。気が遠くなるなんてものではありません。

 ちなみに、この彗星は太陽から16億キロの圏内に近づくことはなく、地球が危険に晒されることはないそうです。映画「アルマゲドン」を想像してしまいましたが、ホッとしました。

010 ICTを上手に使って(5/6)

 ジャスミンの香りが漂っています。クチナシの花の甘い香りもそろそろです。

 NTTドコモ関連の研究所が、15~79歳のスマートフォン所有率の推移を発表しています。2010年には4%強でしたが、2011年に21%、2015年に51%と伸び、2022年になんと94%に達したといいます。驚きの反面、電車内などで見る乗客の様子から自然と納得。

 ひと昔前は、スマホなんてドラえもんのお話の世界だったような気がします。スマホのほかにも、個人所有のタブレットなどが授業や会議でフル活用されている様子を見ると、気後れしてしまう自分が情けない!子供たちに配付されているタブレットも同様で、習得の速さには目を見張ります。操作スキルの向上だけでなく、どの場面でどのように活用するかを考えたり、利用時間をセルフコントロールしたりする能力も高めていきたいと思います。

 教室にある大型提示装置。まるで65型のテレビ!これと書画カメラ(実物投影機)やPC類などをうまく使って子どもたちの理解を深める取り組みを日々行っています。でも、ICT機器を使うことが目的ではなく、ねらい達成に向けた手段であり補助であることを忘れないようにしなくてはいけません。アナログ的要素と上手に組み合わせて効果を最大限まで高めたいものです。

 4年生もタブレットを毎日持ち帰りするようになりました。家庭での活用を推進していくとともに、家庭とオンラインでやり取りができることを確かめるために、5月2日の6時間目には自宅と学校をつないでホームルームを行いました。

009 決断(5/2)

 5月になってクールビズの始まりです。首元の解放感がうれしい。

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、28年ぶりに完全試合を達成したのは4月10日のこと。そして、次の登板でも8回終了まで一人も塁に出さない、2試合連続の完全試合達成目前。でも監督は最終回を投げさせませんでした。投手の肩肘を守ることも大事。でも、プロ野球史上で過去に十数回しかない偉業ですし、狙って達成できるものでもありません。ましてや、今後そんなチャンスがあるかすらわかりません。そうした中での監督の苦悩・決断はどんなだったでしょうか。

 学校・学級経営も程度の差こそあれ、決断を迫られる場面が多々あります。真剣に考え、説明できることが求められます。たとえそうであっても、決めたことに対する是非は分かれます。100%の支持はありえません。

 子供たちも様々なスポーツ等に親しんでいます。校庭や体育館で黙々と練習に取り組むサッカーやミニバスの選手に自然と目が行きます。吹奏楽部も制約ある中で頑張っています。初任のころから指導してきたサッカー部。指導者がいないということで任されたミニバスケットボール部。休みの日も部活動一色でした。でも楽しかった思い出でいっぱいです。記録を残せる人なんて一握り。ただ、自分の記憶に残せる取り組みは、どれだけ熱心に打ち込んだかで決まるような気がします。

 スポーツのみならず、目標を見据えて場面場面で自己決定できるように子供たちを応援していきます!

008 5月といえば…(4/28)

 ♪柱~のき~ず~は おととし~の~♪

 童謡『背くらべ』の冒頭です。この歌詞は、端午の節句に背丈を測ってもらった子供目線ですが、柱を背に身長を測る風習も薄れましたし、歌われることもほとんどなくなりましたし。もう無くなって2年経ちますが、実家の柱に私や弟、孫たちの身長が、爪の先で書かれていたのを懐かしく思い出します。ところで、私の額に刻まれた縦と横の深い皴はいつからなのでしょう?「おととしの~」なんていう次元ではありません。気になるからセロテープで留めて寝たら少しは…?

 5月が近づくと、田園風景が続く中に鯉のぼりをいくつも見かけたのは、今は昔。最近ではほとんど目にしなくなりました。何mもあるポールを立てロープで支えるということは難しい住宅事情です。私が子供のころは、近所の職人が設置してくれ、悠々と泳ぐ鯉のぼりは春の風物詩でした。先日通りかかった東国分中学校そばの遊水地には、横に張ったロープにたくさんの鯉のぼりが風になびいていました。似たような風景を見て、「風に吹かれて、鯉のぼりが大きくなったのがきれいだった」とテレビから聞こえてくる子供の声が新鮮です。

 「柱の傷」「鯉のぼり」など、失われていくものは少なくありません。昭和のじじぃには懐かしいものばかりですが、新しい風物詩も生まれていると思いたいものです。というわけで、「5月といえば○○」の○○を埋める設問があったら何と書きますか?5月の田んぼが大好きな私は、畦道などに生えるヨモギを使った「ヨモギ団子!」かな。

 さぁ、明日からGWがスタート。何かに夢中になるが故に注意散漫で事故に遭うことがないように願っています。

007 わらびは何処へ(4/27)

 毎週のように出かける道の駅、野菜コーナーに「わらび」が並んでいました。片手で軽くつかめる量が270円。お手頃な値段とは言えません。わらびは、おひたしや煮物、味噌汁などになって我が家の食卓に登場していた半世紀以上前。そのわらびだって、近所の雑木林から採ってきたもの。たくさん採っては祖母に褒められて鼻高々だった少年時代。だから、今も雑木林があるとわらびを探したくなりますし、笹やぶを見ると足を踏み入れて秘密基地を作りたくなる、そんなノスタルジックな気持ちに浸れる場所といえます。

 

 ノビルやイナゴも自給でした。イナゴの足にある棘が頬っぺたの内側に刺さったことまで思い出します。大人になって、プランター菜園もやってみましたが物足りず、畑を借りて野菜作りに挑戦したもののすぐに挫折したのは数年前。

 生活科や理科、総合でミニトマトやオクラ、ナス、トウモロコシ、枝豆、サツマイモ、稲、じゃがいもなどを育てる活動があります。自分あるいは自分たちの作物ですから、「大切に育てたい」「たくさん収穫したい」という思いが膨らみます。観察や世話にも余念がありません。ある子は、苗に名前をつけて愛しそうにしています。野菜の成長や変化、自分とのかかわりについてたくさんの気づきが生まれることを期待しています。

006 体が硬直!(4/26)

 先週土曜日は、校庭で少年野球、体育館でミニバスの練習試合、校舎内で吹奏楽部の練習を見せてもらいました。みんなよい顔をしています。そして、吹奏楽部の子からは入部を勧められました。

 さて、日課にしている週末ランニング。春先は花粉との闘い!しっかりマスクをすると呼吸困難に陥りますが、着用しないと鼻がグシュグシュになってしまいます。そして、走る前には入念なストレッチ。ただ最近は、可動域がめっきり狭くなって痛みが出るのです。普段の生活でも時々膝の屈伸運動やアキレス腱伸ばしをしなければなりません。校内で情けない姿を目撃されていないか冷や冷やものです。

 子供たちは今月、「運動器検診」を実施しました。前後屈や片足立ち、しゃがみこみといった内容ですが、留意事項に書かれた言葉に目がいきます。「前後屈:(後ろにゆっくり反らしたとき)腰がイタタタとならないか注意する」、「しゃがみこみ:踵を浮かさないようにしてしゃがむ」などとあります。膝屈伸すると踵が浮いてしまいますし、片足立ちだって時々ふらつきます。全然後ろに反り返らない後屈、肩を回せば骨の音だけがやけにリズミカルです。

 でも、休み時間に校庭で子供たちが元気に走り回っている姿を目にすると、なぜかじじぃも頑張ろうという気持ちを奮い立つのが不思議です。