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011 1~気の遠くなる数値まで(5/9)

 飛び石でもGWの最終日夕方は寂しさがつのります。そして、サザエさんのエンディングを聴くと「終わった感」が増すのは私だけではないはずです。それでも、子供たちはGWを楽しめたかなぁ?尋ねてみようと思います。

 前任の市川小学校の学校番号は「1」。だから、「市内で一番といわれる学校をつくろう」と高学年に呼びかけてきました。ここ平田小学校は「11」。「一番の学校」というより、「いい学校」でありたいと思います。5年生や6年生が考える「いい学校」って具体的にどんな学校でしょうか。そんなことを学級や学年で話し合い、提案したり実践へのプロセスを思い描いたりしてほしいと思う連休明け。

 さて、小学校では、算数で「おおきなかず」を学習します。最初は百までの数に始まり、百を超える数へ。そして4年生で位取りを確認しながら一億以上へ。数の概念がどんどん膨らんでいくのです。

 4月中旬のある日、新聞の見出しに「地球から135億光年離れた銀河候補を観測」とありました。また、ネットニュースでは「巨大な彗星、2031年に地球に最接近!」という見出し。ともに、本文を読むうちに身近な数値とあまりにもかけ離れ過ぎていて数量感覚が失われていく気がします。

 彗星には、中心部が氷や塵でできた汚れた雪玉のような核があるそうです。一般的にはその核が数キロ程度であるに比べて、今回観測された彗星の核は、直径約137キロ(東京~静岡の距離が143キロ)で、楕円の軌道を描いて300万年かけて周回するといいます。現在、太陽からの距離は約32億キロだとか。さらには、NASAの探査機ボイジャーが太陽系の果てにある場所にたどり着くまでに300年かかるとか、通過するまでに3万年とか…。気が遠くなるなんてものではありません。

 ちなみに、この彗星は太陽から16億キロの圏内に近づくことはなく、地球が危険に晒されることはないそうです。映画「アルマゲドン」を想像してしまいましたが、ホッとしました。