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校長室から

179 そこにいるだけで(3/9)

 気温20℃って初夏です。修了式には校庭の桜が見頃なんていうことも…。また、リクルートスーツに身を包んだフレッシュな社会人を多く目にする今日この頃。

 今日3月9日はレミオロメンの日?そんな日はありませんが、この日になると、好きな歌がいつも頭の中をエンドレスで流れ続けます。ドラマ『1リットルの涙』の中で歌われた曲です。「瞳を閉じた瞼の裏にあなたがいることで、私がどれだけ強くなれたことか」「あなたにとって私もそんな存在でありたい」という内容の藤巻さんの詞が素敵です。時期的に卒業ソングのように思われがちですが、結婚する幼馴染へのプレゼントとして書き上げた曲なのだそうです。相手や周りの人へのありがとう(サンキュー)の気持ちで3月9日に結婚するというから、その友達も素敵ではありませんか!

 本八幡シャポーの中を学校に向かって歩くと、エスカレーター手前に書店があり、朝7時過ぎに通るときにはもう開店しています。帰り際、ふと立ち寄りたくなるから不思議です。なんか面白いものがあるのではないか、発見があるのではないかとワクワクしてしまうのが本屋さん。ふらふらと見て回るだけでも楽しいのです。まるで「宝がぎっしり詰まった空間」のように思えてなりません。趣味の雑誌はあるし、心の栄養になる単行本や文庫が所狭し並びます。悲しいときは漫画で笑い、悩んだ時にはヒントを探します。そんな理屈は抜きにしても、そこに本屋があるというだけでうれしくなるのは私だけ?

 米米CLUBの歌にも「例えば君がいるだけで、心が強くなれること~」というフレーズがありますし、先のレミオロメンの歌のように、そこにいるだけで人を勇気づけられる、手を握ったり話をしたりするだけで気持ちが落ち着く、安心する、そんな人に私はなりたい!そう思いませんか?

178 おしゃれ(3/8)

 今日3月8日は「ミモザの日」。ミモザの花言葉は、「安全」や「愛」。日本では母の日にカーネーションを贈るように、欧州では母親をはじめとした女性にミモザを贈る習慣があるそうです。また、「優雅さ」や「優しさ」、「友情」を象徴する花としても浸透しています。我が家のアカシア・ミモザも写真に見てとれるようにフワフワの花をたくさんつけています。アカシアが好きで4種類育てていますが、花が開くとその周りが明るい雰囲気に包まれます。

 

 話は変わりますが、温かい真っ白なご飯に添えると、双方が引き立てあうものといえばなんでしょう。納豆を真っ先に思い浮かべる人もいれば、漬物が一番と考える人もいるでしょう。両者は、保存食としての日本の食文化を支えているといえそうです。特に、漬物は種類が豊富。浅漬け、ぬか漬け、酢漬け、味噌漬け、奈良漬け、わさび漬け、梅干しなど数え上げたらきりがありません。簡単に手に入るとともに、自分で作ることだってできます。材料もいろいろで、白菜・大根・きゅうり等々。食べ方だって、ご飯のお供以外にも、酒の肴やお茶漬けの具材にだってなります。昔、お茶うけとして食卓に上り、おやつ感覚でポリポリしていた記憶もよみがえります。そういえば、給食のカレーには真っ赤な福神漬けが欠かせないものでしたが、最近はまったく目にすることがなくなりました。

 さて、“中古の家の魅力”あるいは“賢く素敵な日本の暮らし”を提唱する「リノベる」代表の山下智弘さんは、「スタッフの採用には妥協しない」と言います。愛される・頼られる・おしゃれの3要素を兼ね備えていることが採用条件。この中の「おしゃれ」とは、機転の利く人であり、昨日とは違う今日を工夫できる人。そして自分なりのアイディアを持っている人を指すそうです。ある意味では、ミモザも漬物も愛され、頼られ、おしゃれな存在とは言えないでしょうか? 私たち教員も、山下さんの言うような「おしゃれ」を身につけていたいと思います。同時に、子供たちにも柔軟さと強さを育んでいってほしいと願います。

177 駄菓子屋(3/7)

 腕を頭上で回しながら、♪ブーメラン、ブーメラン、きっとあなたは戻ってくるだろう~♪と歌うのは、西城秀樹さんの『ブーメランストリート』の冒頭です。残念ながら、覚えているのはここまでです。ところで、「ブーメラン」と聞いてどんなものか想像がつく子供はどのくらいいるでしょう。

  ブーメランとは、狩猟やスポーツに使われる棍棒の一種。大型のものを除けば、手で投げて飛ばすことができ、ある程度の距離を飛行した後に手元に帰ってくるタイプが有名です。子供のころ、駄菓子屋でプラスチック製の「へ」の字型ブーメランがおもちゃとして売られていましたが、大好評でした。そうはいっても、まず手元に返ってくることはなく、飛んでいった先に走って拾いにいったというのが現実です。広い空き地がそこかしこにあった時代だからできた遊びなのかもしれません。また、パチンコも買ったり自作したりして的当てを楽しんだものです。

  そんな時代、よく足を運ぶ駄菓子屋がありました。オレンジガムやココアシガレット、ゴールドチョコが5円だったように記憶します。とりわけフーセンガムは人気。誰もがガムを噛み、プーっと膨らませながら歩いていました。駄菓子屋にあるのは食べ物ばかりとも限りません。「銀玉鉄砲」もその一つ。ジェンダー問題を気にせず言うなら、これを片手に多くの男の子が撃ち合いをして遊んだものです。くじ引きもありました。お目当ての商品を狙うも当たらないので、番号札を自作しておじさんに見せたらすぐにバレて叱られたことも…。

 平田小学区にも駄菓子屋があるらしいことを聞きました。子供の説明なので、いまいち場所がつかめませんが、足を運んでみたい気がします。店から天地真理さんの歌が流れ、懐かしいポスターでも貼られていようものなら…。

176 不易流行?温故知新?(3/6)

 小室用務員さんが『(復刻版)國民禮法』という本を貸してくれました。昭和16年に刊行されたものの復刻版ですが、戦前の「修身(現在の道徳)」の授業で用いられた小学生用教科書です。人々のたしなみ・礼法が、低学年の教科書の文字くらいの大きさで書かれています。普段から当たり前に言われていることも書かれていますし、戦前だからこそといった内容もありますが、不思議と新鮮な感覚で読めます。

  その中で、「傷痍(しょうい)軍人」という言葉を久しぶりに目にしました。戦争で手足を失ったり病気になったりした軍人を指しますが、子供のころ上野に行くと地下道や公園そばに包帯を脚に巻いてアコーディオンを弾いている人をよく見かけたものです。また、「ぜいたくは敵である」なんて言葉も、初等科第5学年「貯蓄報国」に登場します。この中からいくつかを紹介します。

■初等科第3学年 第9 お客様のお見送り 三  おかえりになると、すぐ戸をしめたり、笑ったりしてはならないこと。(カーディーラーの営業マンは、車が見えなくなるまでお辞儀をして見送ってくれます。)

■初等科第4学年 第3 神社の参拝  かしわ手は、落ちついて、よい音をたてるようにしましょう。それには、指をよくそろえ、手のひらを合わせたら、少しくぼめるようにして、右の手を少し手前にずらすとよいのです。(昔から年配の人は自然にやっていて、大きな音が響いていました。)

■初等科第5学年 第9 訪問 八  人の家を訪ねる時、外とう・えり巻等を着たままで案内をこい、上ってからぬぐ場合と、上る前にぬぐ場合とある。その時によって、どちらでもよいのである。(後者を正しいと思っていましたが、どちらでもよいのですか。)

■初等科第5学年 第13 物の受渡し 一  洋がさ・ステッキ等を渡す場合は、正面をさけて、柄が先方の右手に向かうようにし、先方が受けやすいように差出すがよい。(刃物の受渡しは、たとえ低学年でも身につけていたいことです。)

■初等科第6学年 第6 西洋料理の食卓作法 八  フォークは凹んだ方を下に向けて用いる。(今では当たり前ですが、戦前はナイフやフォークの使い方や置き方からスープのすくい方など20項目にわたって書かれています。初めてナイフとフォークで食事をした時を久しぶりに思い出しました。)

 到着を2列で並んで待っているところへホームへ滑り込む電車。乗客が下りたあと、なぜか後からきた人が我先に乗り込んで平然と座席に座ります。ムッとしながら、「公衆道徳」について記した箇所を読んで聞かせたくなりました。

 今日から卒業式の練習が始まります。儀式的行事の中で礼儀作法を学ぶ機会でもあります。

175 手がチンチンする(3/3)

 ここ数日の暖かさで花粉がたくさん飛んでいるのか、目がかゆい!

 2月、とある百貨店には展示販売されるお雛様がズラッと並んでいました。何年も前と比べて大きさの違いを実感します。非常にコンパクトになっていて、省スペース対応。昔のTVコマーシャルで「人形は顔が命」という文句がありましたが、お内裏様とお雛様の顔が昔ながらの顔立ちのものと可愛い系のものと様々であることに気づきます。好みが分かれるところです。

 さて、先週の吹奏楽部定期演奏会や学年児童が集まるような場面で体育館を使用する際に、寒い日は暖房が必須です。3台の開放型ストーブを点けても、足元はしんしんと冷えます。そんな場面では自然と足がストーブの前に向いてしまう私。手をこすりってストーブに翳したり脚をさすったり…。極寒の朝は、手袋をしていても指先が痛いといった感覚です。絵本『手ぶくろを買いに』(作:新美南吉)に登場する子ぎつねが「手がチンチンする」と言うシーンがありますが、濁点をつけて「ヂンヂン」といった感じ。こんな指先をすぐに温めてくれるストーブが恋しい!ちなみに、寒さによって指先の爪が痛むほど寒いことからから「爪痛い」という言葉を語源として「冷たい」になったという説があるようです。

 学校の灯油倉庫には、20ℓの赤いポリタンクが、給油ポンプと一緒にわんさかあり、2段重ねしないと収まりきらない時代がありました。児童が運べるように10ℓタンクもありました。でも、教室が遠いと大人でもしんどい。だから灯油配付日になると、廊下に点々と灯油のシミが見られたものです。

 昔の家庭用石油ストーブはファンヒーターではなく、真ん中の芯の部分に炎が見える反射型タイプ。着火用電池が入っていますが、マッチやライターで直接火をつけることも可能でした。ストーブの上にはやかんをのせれば加湿器代わりにもなりました。アルミホイルを置いて餅や干し芋を焼いて食べることもできました。つまり、単なる暖房器具ではなく1台何役もこなしていたのです。電気を使用しないので、停電しても安心。冬に被災するとどこの家も暖をとるための手段がほとんどゼロに等しくなる怖れがあるわけですから、備えも必要です。当然、学校の煙突型ストーブを知る人も少なくなっていきます。教室の上方にその面影を残す教室もありますし、屋上に上がれば排気用煙突となっていたところを目にすることができます。

 今日はひなまつり。2週間後の卒業式は、ストーブ設置の心配をすることのない暖かな陽気の中で門出を祝福したいというささやかな願いがあります。

174 長きにわたって(3/2)

 問題!「家庭の家電製品の中で、一番の長寿は何か答えなさい」

 我が家の場合は、トースターです。「00年製造」とシールが貼られていますから23歳。汚れはひどいですが、造りがシンプルなため壊れにくいのでしょうか。複雑な構造になればなるほど耐用年数は10年に満たないかもしれません。エアコン主流の中でも扇風機も活躍しますが、これも6年位を標準使用期間とする製品が多いようです。モーターなどからの発火事故が報告されますので、すべての電化製品について注意を怠らないようにしたいと思います。  市教委からタブレット使用中の発火に係る使用停止の連絡が2月下旬にきましたが、タブレット端末を活用した学習を予定していた学級・学年は、予定変更を余儀なくされています。

 さて、2月下旬に八幡南口町会の会合に出席しました。地域防犯パトロールを担当されている方々が集まっていらっしゃいました。平均年齢は私の年齢よりずっと上のようで、長年にわたって見守りを続けてくださっているようです。20年近く前に大和田小に4年間籍を置きましたが、その時もきっと力をお借りしていたと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。 下校時の子供があいさつをしてくれたこと、振り向いたら手を振ってくれていたことを嬉しそうに話してくれます。逆に、下校時の解放感からか、道路の横断や広がって歩く姿などを見て危険を感じる場面もあるそうです。自転車の乗り方を含めて、親のマナーやルールも気になるとも言います。さらに、メンバーの高齢化が進んでいるので、時間のある時だけでも若い人に参加してほしいという希望も耳にしました。

 子供たちがいつどんな事件や事故に巻き込まれるか、あるいは思いもよらず加害者側に立ってしまうかわかりません。平田小に限らず、地域の宝である子供たちが今後も地域で活躍できるように、みんなで声をかけ見守っていただけると嬉しいです。ご協力よろしくお願いします。

173 験をかつぐ(3/1)

 いよいよ最終月に入りました。6年生の教室のあるカウントダウンカレンダーが「あと12日」になりました。来週からは卒業式練習が始まりますが、あっという間に卒業式当日を迎えそうです。現在は、新型コロナよりインフルエンザ罹患が心配されます。学級閉鎖などの心配をしなくて済むように、6年生以外も努めて手洗い・うがいを行ってほしいと思います。

  昨日そして今日と春の暖かさ。あぜ道を歩いたり空き地に目をやったりすると、オオイヌノフグリやホトケノザなどが花を咲かせています。植えっぱなしの球根植物の芽が大きくなっていますし、目線を上げれば紅や白の梅の花が咲き誇っています。三寒四温、春はもうすぐそこまで。よいことがありそうな予感がします。

 さて、写真の器を見て気づくことはないでしょうか。決して食べ残しを見せているわけではありません。そうです、平皿2枚に市川市のマークを見てとることができます。私の中では、椀を含めた3つの食器全部のマークが揃い、しかもそれが市川市マークだった場合は縁起がよいと験を担いでいるのです。この1年間で180食ほどいただきましたが、未だ揃ったことがありません。そして今回、2枚がそろって「リーチ」。ドキドキしながら煮物の椀の具をよけてみると、果たして中からは、「梨の坊や」が顔を出しました。残念!

 我が家でも似たようなことがあります。線香を二つ折りにして仏壇に捧げるのですが、折った長さがほぼ揃うと「よっしゃー!」という気分になるのです。この単純さは、自分の良いところだと勝手な解釈をしていますが、験かつぎや運勢を気にしてしまうことってないでしょうか。3月は、これまでよりもっとよい月となりますように!

172 中華まん(2/28)

 今日で2月が終わります。日曜日に市内のハーブガーデンに立ち寄った後、学校に本を運んできました。『ダレン・シャン』11冊と『Lord Loss』7冊。ともに、ダレン・シャン作で、娘が夢中になって読んだシリーズ作品です。高学年なら楽しめるはず。ただ、『銭天堂』が5冊も返ってきていない状況では、貸出簿作成を考えざるを得ません。信用貸し出しを続けたいのだけどなぁ。

 さて、寒さの中を立ち上がる湯気には何か趣があります。湯気で思い出したのが、中華まん!いきなりですが、「肉まん」と「あんまん」、どちらが好きですか?私は専ら肉まん派。3千人弱にアンケートをとった結果を見ると、76%が肉まんです。理由には、「肉と生地のコンビネーション」「肉がジューシー」「ごはん代わりになる」など。ある休みの日の昼食、簡単に済ませるために肉まんが1個だけ食卓に乗るときがあります。カレーまん、ピザまん、角煮まんなどコンビニでも買えますが、思い出すのは高校の部活帰り。厳しい寒さに見舞われる冬、小腹を満たすためにあったかい中華まんかたい焼きのいずれかを選択!だから、立ち上る湯気を見るたびにノスタルジックな気分に浸ります。

 中華まんの起源は、三国志の時代の中国といわれ、日本への伝来は14世紀。『肉食が一般的でなかったため羊肉の代わりに小豆が使われ、あんまんじゅうとなった。肉まんが広まるのは(略)明治以降のことだという。』(朝日新聞Be2/11より引用)とあります。中華まんにハフハフ言いながら、めったに行くことのない中華街を歩いてみたくなりました。

 中華まんの肉汁やあんまんのこし餡で舌をやけどするときがあります。同じように肉汁でやけどしたのが、ケンタッキーフライドチキンを初めて食べた高校生の時。よく知らないでかぶりついた時に口の中に広がった熱々のあぶら。店内なので口から出そうにも出せない状況。果たして何日も上顎の皮と舌先が痛かったのです。でもそれ以降、あれほど熱いチキンに巡りあったことがありません。初めての印象は、後々まで消えないようです。だから、子供にとっての初めての出会いを、学習でも生活でも上手に演出したいと思います。

171 言霊(2/27)

 土日の間に、遂にアクセス総数100万件を突破しました。びっくりです!

 さて、先週22日は、にゃんにゃんにゃんで「ネコの日」であることは言われていますが、いじめ反対を呼びかける「ピンクシャツデー」でもあったことをあとから知りました。15年ほど前のカナダで、ピンク色のシャツを着た少年がいじめられたため、仲間たちみんなでピンクの服装で登校したらいじめがなくなったという実話に基づいて生まれたいじめ反対運動の一環だといいます。仙台市の幼稚園では、この日に「言われてうれしい言葉」を発表しあったそうです。「好きな言葉を教えてください」という質問に対して、「ありがとう」「大好きって言われたらうれしい!」などの声が上がります。

 この「ありがとう」「大好き」の言葉が聞かれたのが、先週2年生の授業参観。各教室で『自分発見、発表会』が展開されましたが、参観する家族に対して子供たちの思い思いの言葉を、卒業式の呼びかけに似せて発せられました。子供の成長に思いを馳せながら、思いがけない呼びかけに驚きと同時に目がウルウルした人は少なくなかったはずです。翌日には、たくさんの方から連絡帳にお礼の言葉が届いたのを目にしました。

 「言葉は言霊(ことだま)」と言われます。古代日本で、言葉が持っていると信じられた神秘的な霊力のことを言霊と言いました。発した言葉どおりの結果が表れる力があると考えられていたのです。つまり、ネガティブになって「できない」と言ってしまえば「できない」ことになってしまうけれど、「きっとできる!」と発することでその言葉に力が宿り、それが自分に向かっていきます。結果、様々なことが「できる」にすべてが向かって動き出すのではないかと考えます。ですから、先の家族に向けられた「ありがとう」や「大好き」という言葉は、きっと相手に大きな喜びと力を与え、形を変えながら自分に返ってくるのではないでしょうか。まるでブーメラン。

 ブーメランは、「天に唾を吐く」の諺どおり、悪いことも戻ってきます。失言が自分に突き刺さったことが何度あったことか!言葉を今以上に大事にします。

170 マスク(2/24)

 寒い日が続くと、早くポカポカ陽気の春がやってくることを心待ちにします。先週末はまさに春を感じさせてくれる陽気でした。そんなワクワク感の反面、「春なんて来なければいいのに!」なんて思っている自分がいるのも否定できません。そうです、花粉症の人にとっては、これからGW前後までの季節が辛い時季ですから。目のかゆみ、止まらない鼻水、連続くしゃみ、そして呼吸困難に陥る鼻づまりの4大症状。今はまだしもコロナが拡大しているころ、電車の中でくしゃみをしようものなら一斉に視線が集まりました。鼻水が止まらないときには、ティッシュを千切って両鼻に栓をする姿は、決して人に見せられたものではありません。ティッシュの繊維が鼻をくすぐるのか、かえって酷くなることもあります。だから、潤いティッシュが登場した時には救世主登場といった感じでした。

 今春の花粉飛散量は、過去10年で最大になると予想されています。先日見た寺院の杉の大木は、梢をオレンジ色に染めていました。きっと飛ぶのを待つ花粉だと思います。見ているだけでも花がムズムズし始めそうです。ですから、コロナやインフルエンザ関係なく、マスクはまだまだ必須アイテムです。卒業式に花粉症による涙目なんてことにならないことを祈るばかりです。

 そんな折、来月13日からは、屋内外を問わずマスクを着用しなくてもよいことになりそうです。個人の判断にゆだねられるわけですが、どれだけの人が制限のある場所を除いてマスクを外すでしょう?

 マスク着脱に関して話題になったのが将棋の世界。過去何度も鼻マスクを注意されて、従わないがゆえにその都度反則負けを喫している棋士がいます。でも、これからは鼻マスクでも構わないわけですから、ある日を境に将棋に関係のない外的要因により勝敗が変わるというのはどうなのでしょう。どこか釈然としない思いが残ります。

 以前はティッシュボックスを抱えていたいくらい花粉症がひどかった私も、飲み薬を服用することで落ち着いています。まだ服薬を試していない方は、ぜひ病院で処方してもらうことをおすすめします。

169 漫画好き(2/22)

 漫画家の松本零士さんが亡くなったと一昨日報じられました。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『男おいどん』など、独特の画風も魅力でした。宇宙戦艦ヤマトは毎週ドキドキして観ました。波動砲の威力に目を見張り、沖田艦長がなくなるシーンは涙涙。スリーナインは全巻読み、鉄郎やメーテル以上に車掌さんが好きでした。ゴダイゴが主題歌を歌うTVアニメが流行ったのはしばらくしてからのこと。

 『おれは鉄兵』『キャプテン』『あしたのジョー』を代表作とするちばてつやさんも同年代。締め切りに追われ、松本さんと同じ旅館に机を並べて仕事したこともあるといいます。ちばさんの漫画本もいろいろ読みましたが、今読んだらあの頃に一瞬でも戻れるのではないかと妙な気持ちになります。

 さて、私が10歳になるころまでの懐かしいTVアニメを思いつくままに挙げてみると、『宇宙少年ソラン』『チキチキマシン猛レース』『鉄人28号』『狼少年ケン』『おばけのQ太郎』『スーパージェッター』『魔法使いサリー』『サイボーグ009』『マッハGoGoGo』『ひみつのアッコちゃん』『ウメ星デンカ』『怪物くん』『アタックNo.1』…。まだあるはずなのに、13個で力尽きた感じ?この中の『チキチキマシン』はアメリカTVアニメ。11台の個性的なレーシングカーとドライバーたちが、バラエティ富んだコースで様々なレースを繰り広げます。毎回どの車が優勝するか予想しながら観たものです。ケンケンの笑い声はよく真似したなぁ。高校生になってからも、友達と分担でサンデーやマガジン、チャンピオンを買って読み回したことも懐かしい思い出。

 校長室には今、『20世紀少年』と『Dr.コトー診療所』『クロサギ』を数冊置いてあります。さすがに全巻一気に持ってこられないので、気が向いたときに少しずつ運んでいます。休み時間にソファで読んでいる子もいます。ブックオフに売ってしまってもよいのですが、子供たちに楽しく読んでもらった方が漫画本も本望だと思うのです。「校長室に漫画本?」なんて声があるかもしれませんが、15分くらい緊張から解き放たれてもよいのです。目標は違いますが、国語の教科書にだって漫画を題材にした単元があるくらいですし…。

 今朝の総武線車内の数分間もスマホで漫画を読んでいましたが、懐かしい漫画の名前に嬉々とされる方がいる一方で、あまり縁のない方にはごめんなさい!

168 昔の遊び(2/21)

 授業参観でできるようになったことを発表するために、1年生がみんなの前でコマを回すなどする姿を先週ドア越しに垣間見ることができました。どの子もよい表情です。2年生では自分の成長を振り返る活動が展開されるようです。

  大みそかの紅白歌合戦では、演歌歌手の三山ひろしさんがけん玉に挑戦するシーンは毎年の恒例になっていますが、昔の遊びといえば、先のコマのほか、メンコ・お手玉・竹馬・ビー玉・ベーゴマ・おはじきなど様々です。ただ、親世代がやらないと子供が自分から取り組むことはまずなさそうです。だから、今日の子供たちの姿を見て、ぜひ一緒に楽しむ時間をつくってほしいと思います。

  私自身、小学生のときに好きだったのがメンコとビー玉。そういう時代ですから、放課後は公園に集まって対戦です。コレクションを取ったり取られたり…。泥団子づくりにも夢中になりました。なぜか中学生になって目覚めたのがベーゴマ。1999年に登場したベイブレードは現在版ベーゴマといえます。パーツを交換するなどできますが、ベーゴマのカスタマイズは原始的です。鉄やすりを持ってヘリを削って攻撃力を増したり、中心の尖った部分をさらに鋭利にして回転力を増したりするのです。こうして、樽に張った布の上でまさに火花を散らした戦いの火蓋が切って落とされるわけです。普通の独楽より紐の巻き方が難しいので、遊びの人口は極めて少なめ。ちなみに、ひと月後の3月21日は、「3・2・1」で「ゴーシュート(ベイブレード)の日」らしいですよ。

 そういえば、鉱石ラジオで遊んだ時もあります。ロケット型のものを買って、金属端子をブランコの鉄製支柱に当てて電波を受信したこともありましたし、中学校の技術の時間に自作したこともありました。決して感度の良いものではなかったのですが、その機械から音が少しでも聞こえることが妙にうれしかったことを覚えています。

 さて、教職員と面談をする中で「思いもよらぬ怪我の場面が多い」という話を聞きました。物や人によくぶつかる、なんでもない場所でよく転ぶというのです。コロナが長いため、動き回る際に子供の視野が狭くなったり、距離の取り方がわからなくなったりするのでしょうか。学校での遊びの時間確保や遊び方など検討の余地がありますが、家庭や地域で「えっ?」と思う場面はありませんか?

167 本当の学びに(2/20)

 札幌市の小学校で、低学年児童が配膳用ワゴンを押して運搬中に、防火扉とワゴンの間に指を挟んで切断するという事故が発生しています。本校でも起こりうるととらえて指導・見守りをしていきます。

 黙食見直し子どもプロジェクトチームが集まって、給食時の会話について話し合いを重ねています。長縄練習や百人一首、保健委員会の発表準備など、ロング昼休みはいろいろなことが集中します。ですから集まれる人数は決して多くありませんが、よく考えられた意見が聞かれます。写真のように、百均のハードケース3枚をつなぎ合わせて吸盤で机に固定する、Myアクリル板で飛沫を防ぐアイディアを家族と一緒に考えてきた子。黙食継続派と緩和派双方のことを考えて、メリットやデメリットを発表する子など様々で、感心してしまいます。

 

 自分たちだけで考えるのではなく、広くアイディアを募ってみたいというので、そのための準備も自分たちの力で進めました。今日全校に放送で周知して、アンケート用紙を各階に置き、自作の回収箱に入れてもらいます。全員を巻き込んで、皆が自分事として考えることを意図しているようです。今週末を締め切りにしたので、来週は集まった回答を見ながらさらに話し合います。「そんなことをしていたら、給食が終わってしまう」と思う人もいるかもしれませんが、児童自らが考えて行動することが一番のねらいですから構いません。できることをやりきった、自分たちの考えが形になったという達成感や成就感は何物にも代えがたいものだと思います。

 また、上学年のあるクラスでは、ユーチューブの番組企画に出演したいという有志が、私のもとに企画書を提示しに来ました。学習した百人一首をその番組の中でやってはどうかというアイディアには感心します。学級でも話し合いをしたり保護者への説明・同意書を作成したりしています。顔見せNGの子や参加への承諾が得られない場合なども想定し、その対応も考えたうえで応募したいと言います。相手があることですので採用されるかわかりませんが、子供たちの学びはきっと大きいはず。目を輝やかせた姿がうれしくてなりません。責任をもって応援をしていくつもりです。

166 フル回転(2/17)

 4年生昇降口そばの白門を入った右側にある日時計をご存じですか?昭和44年3月卒業生と刻印にはあります。北極星の方角のほか日本や世界の主要都市の方向もわかります。でも、ほとんど気づかれることなくひっそりと時を刻んでいるように見えます。昭和55年度以降の卒業記念品については、HP「学校紹介」から見ることができます。校内にある様々な物品・環境の歴史をなぞることができて楽しいのです。一方、私が卒業した学校にはどんなものを残してきたのか、頭をフル回転させても思い出せそうにありません。ちなみに6年生の教室では、自分への記念品としてオルゴールボックスを作る姿がありました。きっと来週の懇談会では教室前などに展示されているのではないかと思います。

 

 さて、自動車の運転免許を取って早42年。道路地図を広げれば、知らない道だって日本全国どこへでも行けました。たまに路肩に停車して確認をしたり、曲がる場所を教えるのが遅れたことに腹を立て助手席のナビゲーターと口げんかして嫌な雰囲気になったり…。ナビ役の妻が案内するときは、道路地図帳が顔の前で回転をしていました。進む方向が上にないとわからないからです。

 カーナビが普及し始めたのが1990年代。最初に購入したのが25年ほど前の京都旅行前でした。ある寺院の手前で横道を案内するその指示に従っていくと、進めないしバックでしか戻れないどん詰まり!高級品でしたが、今ほど精度は高くなかったようです。でも、ナビが当たり前になり精度を増すにしたがって、車内の口喧嘩は姿を消しました。一方、道を覚えなくなったことを感じます。以前なら頭の中の地図網がピピピっと反応したのに、頭をフル回転させますが道はつながりません。脳内細胞の死滅でしょうか?

 走っていても、車を運転していても、「この道はどこにつながっているのだろう」とついつい脇道に逸れてしまいます。新しい発見にわくわくしてしまう気持ちは今も昔も変わりません。話が脇道によく逸れるのもそのせいなのかもしれません。

165 あきらめない(2/16)

 身近なだけに逆によく知らない、気づかないものの代表に「ねじ」が挙げられます。様々な製品や機械類に使用されていますし、ホームセンターへ行けば木工用のねじからコンクリート用ほか、目的に応じて形状や大きさなどを選べます。工場で自動車を組み立てる際には、「お(雄)ねじ」と「め(雌)ねじ」を使用します。馴染みのない言葉ですが、「おねじ」はいわゆる一般的なねじ、ボルトのことです。そして「めねじ」はナット類を指すそうです。先日読んでいた池井戸作品にもねじ工場が登場しましたが、一個一個の単価は低いものの、職人はプライドを持って仕事をしています。

 あるテレビ番組で、このねじ職人が取材を受けていました。総理官邸などで使われる、締まるけど開けられない手裏剣ねじやモバイル関係で使用される特殊ねじ等が紹介されました。驚きの連続でした。日本ではプラスねじが主流ですが、昭和40年代からマイナスねじを駆逐していったことも知りました。あんなに小さいのに、私たちの生活を様々な場面で支えていると考えると偉大です。そういえば3年生と秋に現代産業科学館に行ったときに、企画展『ネジる ツナガる -モノ×ネジ×ヒト-』をやっていたのを思い出しました。橋に使用される巨大ねじや火縄銃に使用されたねじもあったようです。じっくり見ておけばよかったと後悔です。

 また、ハエで家畜の糞尿を肥料にすることを研究している人をニュースで知りました。ハエの交配を繰り返して、サラブレッド・ハエを生み出すために20年もの歳月を費やしています。一つのことを追い続けることは並大抵の覚悟ではできそうもありません。さらには、イチゴ栽培でミツバチの代わりにハエを使うことが始まっています。いずれの場合も、ハエのマイナス印象を払拭することが先決でしょうか。

 先週パラアスリートから、普段心がけていることを直接聞く機会がありました。「面倒だからやりたくないこと」と「できないこと」を一緒にしないということだと言います。ねじ職人にも研究者にも大きな壁が立ちはだかることがあったでしょうが、できる方法をなんとかして見つけようとする強い思いがまさった結果が成果となって表れているのではないでしょうか。小学生であっても、「あきらめない」カッコよさを追求してほしいと思います。

164 珍しいかもしれない?(2/15)

 ニュースを見ていると、「蜂須賀君が…」というアナウンサーの声がしたような気がします。いつもの聞き違いだと思ってみていると、広島県の高校の相撲部が神社の拝殿で寒稽古する様子が報じられています。その中で蜂須賀君が取材に応じている姿を見て、空耳でないことが確認できました。

 今放映されている、吉高由里子さんと北村匠海さん主演のドラマ『星降る夜に』でも、産婦人科看護師として蜂須賀志信が登場します。また、2021年には『ドクターX』で野村萬斎さん演じる蜂須賀隆太郎は記憶に新しいところ。さらに遡って、山下智久さん主演の『アルジャーノンに花束を』(2015)でも石丸幹二さんが蜂須賀大吾の役を演じ、『ハンマーセッション』(2010)では速水もこみちさんが…。最近読んだ本にも登場するなど結構あるのです。

 これは、何年か前にどこかに書いたことですが、個人医院で蜂須賀さんに偶然出会いました。親戚ではありません。受付を済ませて待合室で座っていると、看護師さんが「蜂須賀さ~ん」と呼びます。「はい」と返事をすると、中待合からも同じように返事をする男性の声。私が中待合に入ると、年配の男性から「おたくも蜂須賀さん?」と親しく話しかけられました。仲間意識というか連帯感というか、不思議な気持ちが生まれます。

 さて、今では珍しくなったものはたくさんありますが、「灰皿」はその典型かもしれません。学校にも来客用にアルミの灰皿が何枚も湯沸かし室にありました。校長室にもガラス製の重たい灰皿が用意されていたものです。いったいどこへ消えたのでしょうか。町でも店でも喫煙所は至る所にありましたが、今はそれを探すのが大変な時代。一方、それに反比例するようにたばこ代はうなぎ上り。大学生のころ200円だったセブンスターが、今では560円もするようですから…。喫煙者は肩身が狭い?

163 餃子(2/14)

 ホームページの屋上からの風景を追加・更新しようと、先週展望台や屋上へ行って写真を撮りました。第1校舎屋上ではフェンスが邪魔でうまく写真が撮れません。フェンスの外側に出てフォトスポットになりそうな場所へ行こうとフェンス扉を開けて一歩踏み出しました。高所恐怖症の私、怖くて尻の穴周辺がモゾモゾします。すぐにあきらめました。でもその近くで「ど根性サボテン」を2か所に発見!弱々しいですが、不定期にでも観察してみたい気がします。

 

 話は変わって、ラーメン屋や中華料理店で食べる餃子。店ぞれぞれの味を持っていて楽しみがあります。以前、市川駅北口にあった「ひさご亭」が大野店だけになって久しいですが、あのジャンボ餃子の味が懐かしい。習志野にある(あった?)ホワイト餃子が好きな人もきっといるはず。ただ、大きさに関係なく何皿も食べたいものではありません。一方、家庭で作る餃子は不思議と箸が進みます。気づけば何十個も食べています。息子がいた頃は、競い合って食べたり相手にわからないように1個キープしておいて、息子が食べ終わった時に取り出して「あ~おいし~」と大人げないことをしたり…。具に入れるものだって、ニラや白菜、キャベツ、玉ねぎなど家庭ごとに違うことでしょう。冷凍餃子で楽をしたいときもあれば、親子で話をしながら餃子を包む時間も楽しいひとときだと思います。

 さて、総務省が行った家計調査で、ギョーザの1世帯(2人以上)当たりの年間購入額1位が宮崎市であったことが発表されました。2年連続だそうですが、餃子の町として知られる宇都宮市や浜松市を抑えての堂々1位です。調査は、スーパーなどで購入した持ち帰り生餃子と焼き餃子が対象で、外食と冷凍食品は含まないといいます。もし外食まで含むと、やはり宇都宮市に栄冠が輝くのでしょうか。また、家庭で手作り餃子を食べることの多い都市のランキングだったらどんな結果になるか興味津々です。

162 バレンタインデー(2/13)

 足指4か所にできた霜焼けは痒くはないのですが、革靴に当たってちょこっと痛い!

 さて、明日はバレンタインデー。日本では愛の表現として、男性に女性がチョコレートを贈る日として定着しているので、デパートやスーパーでは多種多様なチョコレート菓子が山積み。昨日のあるデパートでは、開店前から目的のチョコを買うための長蛇の列ができていました。ただ、この女性が男性にチョコレートを贈るという習慣は日本独自のもので、戦前にモロゾフ製菓が英字新聞に掲載した広告が始まりとされる説と、戦後数年経った頃のメリーチョコレートがデパートで行ったセールが始まりであるという説に分かれるようです。後者の場合、セール3日間で3枚しか売れなかったという話が残っています。チョコは別にしても、バレンタインデーの歴史はローマ帝国時代まで遡るとされるようです。

 担任時代は、子供たちがバレンタインデーにチョコレートを持参してプレゼントすることが流行りました。それを禁ずるとこっそり手渡していた場面も…。そして、手作りが主流でした。そんなバレンタインデーも様変わりしているのかもしれません。

 先週、第八中学校を訪問した際に見た1年生の学級新聞。トップ記事はアンケート結果でしたが、「今、つきあっている相手・好きな人は?」という設問に対して、「いない」が半数。「いる」が2人であとは「秘密」という内容。さらに、「理想の結婚年齢は?」に対して8割弱が20代、2割弱が独身、10代と30代が1人ずつ。紙面の下方には、「クリスマス、だれと過ごした?」といった内容も…。中1らしい?だから、次の学級新聞はきっとバレンタイン&好きな先輩の特集ではないかと勝手に予想しています。

161 今できることに挑戦(2/10)

 三浦知良選手がポルトガル2部チームへ移籍。55歳、プロ38年目のシーズンになります。前例などなく、不安も小さくないはずですが、常に前を向いた挑戦は続きます。

 長年頑張っているといえば、市川市クリーンセンターも同じ。1994年から稼働開始しましたので28年経ちます。「なんだ、まだ28年じゃないか」と感じるかもしれませんが、市川市ではクリーンセンターが1か所だけですから、負担や稼働率は極めて大きいはず。建て替え計画もありますが、その費用も莫大。世界の国別ごみ焼却割合をみると、ダントツで日本が一番!OECDヨーロッパ全体の平均が25%に比べ、80%に届こうかという勢いです。

 そんな日本にあって、徳島県上勝町ではごみを徹底して45分別して、リサイクル率は81%という“ごみゼロの町”を目指しています。東京は24%といいますから驚異的な数字です。約20年前に、全国で初めてリサイクル率100%を目指す“ごみゼロ”宣言をした町です。丁寧に分別して無駄な税金を使わないように努めているといいます。生ごみは自宅処理。45分別についても、都心から移住した人は、「東京はごみ収集の曜日が決まっているし、何時までに出さなくてはいけないとか制限がある。ここでは、自分の好きなタイミングで捨てに来られるから、慣れればこっちのほうが楽」と言います。小さな町だからできるのではなく、皆が納得して取り組んでいるからこそ成果を上げているのだと思います。ただ、課題は高齢化対応だとか。1か所しかない集積所に持ち込めないお年寄りのための収集などです。

 4年生の社会科「健康なくらし」という大単元で、「ごみの処理と利用」「くらしと水」について学びます。最後には、再利用や無駄を極力なくすことなど、自分たち一人一人にできることを考えるのです。その時の自分の思いが時間とともに萎んでいかないでほしいと願います。前向きな挑戦をぜひ学校と家庭から!

160 ニヤニヤ(2/9)

 昨日の朝、飼育していた2羽のウサギの死を悼む放送と黙とうが行われました。手を合わせて拝む場所をつくり、写真などを設置しました。

 放送といえば、1月から始まった新番組がたくさんあります。面白そうだと思うと、手あたり次第録画。でも、観られる時間には限りがありますから、あれよあれよという間に溜まっていきます。一晩に2本観ないと消化できなくなるほどで、「これっ、つまんなさそうだから消すよ」と、主観というか先入観というかを前面に出して一度も観ないうちに危うく消去されそうになります。ただあまり強く否定できません。なんたって1年近く経っても見ていない番組が残っていたくらいですから。

 ある日、何十冊もあるアルバムから1冊を眺めながらニヤニヤしていました。娘が2歳になった日の誕生会の家族集合写真です。両方の両親を家に招いてみんなでお祝いしたのです。私も若いけれど、両親も若い!数えてみると、その時の父の年齢が今の私よりも少しだけ若い計算になります。ということは、私自身が写真の中の父のように見えているということ?まだまだ若いと思っているのは、自分だけのようです。

 校長室で子供と話をしながら、昼食代が話題になりました。「会社員と学校の先生とでは、1年間の昼食代が10万円くらい違う計算になる」と試算した結果を話してくれます。順序だてて説明する姿に聞き入ってしまいました。確かに、1食ワンコインの500円とした場合、月20日食べると1万円。仮に700円だったら月1.4万円の支出です。学校給食は月5千円計算ですから、差額は少なく見積もって月5千~9千円。1年で6万~11万円にもなります。給食は栄養バランスがよく、適量ですから健康にもよいわけで、以前にも書きましたが私は給食で40年近く生かしてもらっているのです。

 話があちこちに飛びましたが、今日の献立にすき焼き煮とかマカロニサラダという文字を見つけて、ニヤニヤしながら「ありがたや~」と心の中で唱えています。