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校長室から
219 疑問から実験・調査へ(23.5.23)
運動会は生憎の天気の中でしたが、応援ありがとうございました。体調を崩した子や教職員がいないかどうかが心配です。
さて、街中に点在する公園。遊具がたくさんある場所もあれば、ベンチとまたがって揺らす遊具だけと割り切った箇所もあります。このまたがるタイプの遊具の中にエビフライにしか見えないものがあります。実は冒険好きなミツバチをイメージしてデザインされたとか。名称は「ハニー」。他にも青いカブトムシやピンクの蝶、緑のバッタがあるといいますが、エビフライ遊具の数が圧倒的に多いというのが私の勝手な見解。平田学区の公園にはどんな遊具が多いか、足を使って調べ統計をとってみたいと素朴な疑問というかくだらない考えが沸き上がってきます。3年生が国語の学習で「ひみつを調べる」ために、タブレットを使って検索する姿を見ましたが、3年生なりの素朴な疑問をいくつも目にしました。
例年、田植えが終わった水田の水面が黄緑色に濁って見えることがあります。2~3ミリの水草が広がって浮かんでいるからです。この水草を採集して理科の実験に使うことが以前ありました。植物の成長の条件を調べるためです。発芽条件は、温度・空気・水の3つですが、成長には肥料や光を含めて必要な要素があるか確かめるためです。カップに水草を入れて、液体肥料の有無で成長具合を観察します。水草は分裂して増えるので個体数を数えればよいことになります。でも、そううまくはいかないのです。肥料を入れたほうが枯れるなんてことも…。同じように理科では、予備実験を事前に行いますが、なかなかの曲者!授業になると、白となるはずの結果が子供が試すと黒になってしまうなど、「あれっ?」と何度つぶやいたことか。
家でイチゴを育てていることは少し前に書きました。このイチゴ、最初の一粒の収穫を最後に実が大きくならず変色して枯れてしまいます。たくさん花を咲かせたので、収穫を大いに期待していたのに不思議でなりません。ある日枯れた葉にハサミを入れると株がぐらつき、スポッと抜けてしまいました。鉢から土を出してみると、憎きコガネムシの幼虫が根を全部食べていました。でも、うまくすれば再生するのではないかと期待半分、鋭意実験・観察中!
218 運動会だよ!全員集合(23.5.20)
テレビドラマを見ていると、同じ俳優が同時期に別の番組でも見ることがあります。「あれ?ここにも出演している」と思いながら、ほかの番組ではどんな役だったかすぐに出てきません。例えば野間口徹さん。嫌な役もおかしなキャラクターもなんでもござれ!売れっ子のバイプレーヤーです。
今日は運動会。天気が心配で朝早くから詰めています。運動会といえば、梅田俊作さんが書いた絵本『よーいどんけついっとうしょう』が思い浮かびます。“きょうは運動会。いよいよ、ぼくたちの50メートル競走だ。むねがドキドキ。なんだ、おしっこにいきたくなっちゃった…!”で始まる心温まるお話。トイレに向かう途中で、けがをして一人で泣いている小さな子を発見。放っておけず…。あとはぜひ読んでみてください。
コロナ前のように全体で実施できるのは、私自身は4年ぶり。校庭の広さや児童数によっては実施できた学校もありますが、決して多くはありません。全体練習では、450人が校庭に並ぶだけで一苦労。毎年実施できていれば低学年以外は勝手知ったという感じでしょうが、経験がないとなれば自ずと時間がかかります。児童の係も同様ですから、予定していた時間よりオーバーすることも想定内です。指導する立場の先生だって片手の人数は未経験者の部類。手際より経験を積むことが大事です。練習でも準備でも、先輩教員が随所で指導・アドバイスする姿が見られるなど、今日まで全員で創ってきました。
学校における運動会は一大イベント。それを計画・運営する体育主任は花形とも言えます。以前、運動会前日には有志で前夜祭を行って体育主任のこれまでの苦労を労いました。そして運動会当日の打ち上げは、「体育主任が全員を労う場」と言われて何十年も過ごしました。今年は終わった後、全校で実施できたことを皆で喜び合いたいと思います。
リレーがないのは少し寂しいですが、火曜日以降、運動会の絵や作文に取り組む子供たちの姿を楽しみにしたいと思います。まずは、今日の子供たちの精一杯を目に焼き付けます!
217 小銭(23.5.19)
新型コロナによる黙食の見直しが昨年度末にあり、有志の子供プロジェクトチームで話し合って全校に周知したのは次のこと。①前向きでの食事の継続、②必要な時だけすぐそばの人との会話は可、③声は相手にだけ聞こえる大きさ、④マイアクリル板を作成したり会話時のマスク着用したりしてもよい。これは、新年度になって2類から5類に移行するまでは継続することを教職員でも共有してきましたが、この先給食時間を子供たちはどんなふうに過ごしたいと思っているのでしょう。
5類となっても電車内のマスク着用者はほとんど減っていない状況です。そんな中で、人の持ち物にふと目が行くことがあります。紙袋に社名が書いてあったりビニル袋から菓子箱の商品名が見えたり。週明けなどに「ずんだ」とか「萩の月」なんていう文字を見ると、仙台方面に出張か旅行で行ったのだなと一人合点してしまいます。
さて、還暦を過ぎた今でも、時々見る夢があります。道を歩いていると、百円玉が落ちているのを発見します。拾い上げると、その近くに十円や百円がいくつも見えます。こうするうちに、両手が硬貨でいっぱいになるのですが、不思議と誰も気づかないという夢。こんな場合、夢判断ではなんと出るのでしょう?
以前は、自動販売機の下に硬貨が落ちていることがよくありました。拾ったお金を交番に届けたこともあります。でも、電子マネーが普及した現在、小銭を持ち歩く習慣がなくなったようです。背広やズボンのポケットからジャラジャラと小銭登場~なんていう場面は皆無といってよいでしょう。ある調査では、五十円硬貨以下の小額貨幣の需要が低下していると伝えています。駅構内で飲料水を買うのも簡単ですし、電車やバスの自動改札やコンビニの支払いなどの煩雑さがなくなり、利便性の高さが窺われます。
一方で、暗算力に影響はないでしょうか。子供がまだ低学年だったころでしょうか、車の中で待っているような隙間時間に「タクシー屋さん」をやりました。私が運転手で、子供がお客さん。目的地について支払いの段になり「料金は1870円です」と金額を伝えます。そして「2000円お預かりします。おつりはいくらお返しすればよいですか?」と暗算させます。計算が苦手な娘は、この遊びが嫌いだったようです。将来的に算数の文章題に、切符を買ったり店舗で硬貨による支払いをしたりする場面が消えているのではないかと思ってしまいます。
216 正しいのは?(23.5.18)
どちらが正しい?
「キヤノンとキャノン」、「シヤチハタとシャチハタ」、「ビックカメラとビッグカメラ」、「キユーピーとキューピー」、「ブルドックソースとブルドッグソース」、「バーミヤンとバーミアン」「サイゼリヤとサイゼリア」などいろいろ。耳で聞いた音をそのまま正しいと勘違いして表記を誤るケースは少なくありません。(正式表記はすべて前者)
また、漢字を見ただけでは判別しにくいものもあります。例えば苗字。「角田」さんと書いた場合、「かくた」なのか「つのだ」なのか「かどた」なのか、はたまた「すみだ」や「すみた」なのか悩みます。清音濁音もまたしかり。「はちすが」さんと呼ばれることに慣れてしまいましたが、本当は「はちすか」です。子供たちだって正しく呼んでほしいはず。フリガナ入りの全校児童名簿をきちんとチェックするように努めます。でも間違えていたら優しく指摘してください。
さて、伝説的サッカー選手と言ったら、ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)・ヨハン・クライフ(オランダ)・ジダン(フランス)・ロナウド・ロナウジーニョ(ともにブラジル)・ベッケンバウアー(ドイツ)などが挙げられますが、だれもが認めるのはやはりブラジルの英雄・ペレを除いていないでしょう。昨年12月に亡くなりましたが、様々な功績を称えてブラジルの辞書に追加されたと聞きます。「別格の」とか「無比の」といった意味で、比類のない人物を表す「形容詞」だそうです。日本でも、現代用語辞典などに新語が登場します。ただ、形容詞としてどんな使い方をするのかと思って示された例文を見てみると、「彼はバスケットボールのペレだ」とあります。「彼はバスケットボール界における無比なプレーヤーだ」ということでしょうが、違和感があります。まぁ、使わないので正しさを追及する必要もないでしょうが…。
土曜日の雨マーク。明日の午前中には運動会実施・順延の判断が求められます。
215 超能力(23.5.17)
週末の天気が気になります。雨に降られない、暑くない、そんな日だといいなぁ。
さて、学校では4月から様々な検診・検査が続いています。遺伝性難聴の私は、大人になってから聴力検査が大嫌い。ヘッドホンをして遮音室に入っても、聞こえる音が機械から流している音なのか雑音や耳鳴りなのか判別できません。また、検査員が調節ボタンを回しているようなのですが、一向に音が聞こえてこず反応できない自分が恥ずかしく…。人間ドックの聴力や胃部X線検査では、「私はほとんど聞こえません」とか「指示を聞きとれないかも」と最初に申告するようにしています。こんな人間ドックですから、心的ストレスはマックス。待合にいてどの検査部屋から呼ばれるかわからないので、全神経を呼ぶ声に集中させなければなりません。テレビの音と話し声が氾濫する中から呼ぶ声を聞き分けなくてはいけません。時には小さかったり高かったりと、わざと聞こえづらいように意地悪しているのかと疑ってしまいます。終わったころには、疲れがどっと出ています。だから何らかの障害を抱える人の不安に気づける社会であってほしいと願います。
先の聴力検査にかわいい笑い話があります。子供が家に帰って、耳の検査があったことを家族に報告する場面。「耳の検査、なんていうんだっけ?ちょう…ちょう…」。聴力検査という言葉が出てこない様子。「あっ、超能力検査!」と言ってしまったのです。私も普通に聞こえる超能力が欲しいです。
話は変わりますが、給食用の先割れスプーンを1本とると、波打つ感じに変形したスプーンに当たることがよくありました。1970年代の超能力ブームの真っ只中。誰もがスプーンの柄の根元をさすって、「念力」と言って必死に曲げようとしていた頃。全然曲がらないので、机の下で力任せに曲げてみたり…。今でも忘れないユリ・ゲラーの登場。「さぁ、皆さんも手元にスプーンをご用意ください」と言う司会者の声に促されて台所にスプーンを探しに立ち、ブラウン管の中から送られる念力で手元のスプーンも曲げようと唸っていた私。自分と同じくらいの年齢の清田少年があれよあれよとスプーン曲げを披露する場面も思い出します。ただ、念力だけでなく透視やUFO、ネッシーなどに人々が熱狂した時代。特集番組が数々放映されるなど社会現象にもなりました。今思うと、日本中がどうかしていたのかもしれません。超えられない壁に不安を募らせ、超常現象や超能力、未知の生命体の存在に希望を見出していたのかもしれません。
自然災害や戦争などが絶えない世界に再び超能力ブームがやってくるかもしれません。いや、ブームの到来より戦争終結を念じます。
214 手作り(23.5.16)
イングリッシュラベンダーの苗を数株買って鉢植えにしました。作業しながら漂うラベンダーの香りを楽しみます。心落ち着くいい香り~。ラベンダーというと、トイレの芳香剤や入浴剤をはじめアロマオイルに至るまで様々なところで使われます。花の盛期に剪定して束にして、ドライフラワーにすると一味違った楽しみ方ができます。富良野に代表されるようなラベンダー畑を見たいのですが、タイミングが合わずに足を運べていません。だから、小さな鉢植えでひっそり楽しみます。ドライフラワーといえば、アジサイも立派なものが出来上がります。種類によって向き不向きがあるようですが、家に飾られたアナベルのドライフラワーは自慢です。
さて、秋におまつりが予定される学校はたくさんあります。的当てやヨーヨー釣りなどがあったり焼きそばや野菜販売がされたりして、まるで縁日のようなにぎわいをみせる場面もコロナ前には見かけました。総合的な学習が始まってすぐのころ、モノづくりと価格決定、販売などを学ぶために学年でまつりに出店したこともあります。売上金を募金するためのパンフレットや看板を作って、交代で呼び込みを行いました。大人が子供を楽しませる、あるいは大人と子供の交流をするなど目的は様々ですが、おまつりを学びの場にすることも工夫次第です。あるときは、有志の子供たちが開会式を演出しました。空気砲を作ってパフォーマンスをしたり協力団体や保護者に出店内容の30秒アピールをしてもらったり…。子供たちが創り出すことももっと行われてよいと考えています。
例えば、昨年度人気だったバザー。でも今の時代、新品の提供品を相当数集めるのはとても難しいと思います。だったらフリマという形にすることも考えられます。子供たちが出店することだってできます。値段交渉したり、集まったお金を何に使うか事前に検討して目標を設定したり。フリマなら無理がなく、まさにSDGs?食べ物を扱うことや子供にお金を持参の可否を考えるより先に、その必要性を検討することも大事だと思うのです。ドライフラワーだって校庭の草花の押し花だって、きっと欲しい人がいるのでは?
213 休みなく働く(23.5.15)
朝刊2紙が毎朝、校長室のテーブルに届けられます。見やすいような配慮をしてくれる男児もいます。外で安全指導をやって戻るとすでに届けられた後なので、なかなか新聞委員会の児童に会えません。学校に届けられる新聞は、市川市新聞協会の好意で無償配付してくださっているのです。ですから、隅から隅までというわけにはいきませんが時間があるときに目を走らせます。教室でも有効に活用してほしい学習材です。
新聞は、土日もGWも正月も関係なく配達されます。月1回の休刊日以外ほぼ休みはありません。しかも朝早く、台風だろうが大雪だろうが配達されます。遅れたり届かなかったりすれば販売店に苦情が舞い込みます。大変な仕事だとつくづく感じます。この新聞が大幅な値上げです。これを機にやめようと考える家庭もあるかもしれません。
9日の新聞に富里スイカの出荷が始まったとありました。ここ数年では最高の出来なのだとか。スーパーでは熊本産スイカを3千円程度で売っていますが、まだまだ手を出せる金額ではありません。もうしばらくの我慢です。だって、富里市でスイカ農家を営む友達がいて、毎年お中元の時期になると、スイカとトウモロコシを送ってくれるからです。これを毎年自分にとっての「初もの」にしています。例年より出荷が早いような気がしますので、もしかすると届くのが早まるかも…。ウシシシシ。
5年生の社会科で米作り農家や野菜作り農家について苦労や工夫を学びます。3年生では梨作りについて学習します。こうした農家の仕事も1年中休みがありません。そして、よりよいものを作るための準備や工夫も怠らないはず。だから、昨年のような雹害ほか自然災害などの被害に見舞われないよう祈る日々なのかもしれません。
学校職員の長時間労働や教員不足も話題になります。様々な業務改善を、各学校であるいは行政主導で行っていますが、子供たちを第一に考えると「これで大丈夫」といった線引きはなかなか難しいことがあります。実際、「もっと」「もうちょっとだけ」となりがち。気づくと22時、23時なんてことがあるようです。極度な心身疲労によりその人を取り巻く多の者が悲しむ事態にならないように気配り・目配りは欠かせません。保護者や地域の方々にも、教職員の勤務時間に関してご理解・ご協力を今一度お願いする次第です。
みんなが忙しいにもかかわらず、校内のアジサイの無駄な枝などを剪定して回った先週。今年は雹にやられることなく、多くの人の心に潤いを与えてほしいなぁと思いながら。そんな今日は休刊日!
212 脚本家(23.5.12)
4K、8Kの映像はビューティフォー!さらにこれが大型画面に映し出されると圧巻!そういう意味で大型電気店のテレビコーナーは魅力的です。ただ、とても小さな画面かつ粗い画質であっても、白黒テレビがカラーテレビになったときの喜びには及びません。
さて、春の新ドラマが始まってひと月が経ちます。正直、ワクワクする番組は決して多くありませんが、時々「これはいいなぁ」と思ってエンディングまで見ていると、決まって知った脚本家の名前が登場します。過去に遡ると、「このドラマも、この人の脚本だったんだぁ」と思うこともあります。
私の好きな脚本家は、例えば森下佳子さん。『義母と娘のブルース』『仁』『世界の中心で愛を叫ぶ』で有名ですが、25年のNHK大河ドラマ『べらぼう』を担当するようです。そして、中園ミホさんは『Doctor-X』『七人の秘書』『ハケンの品格』などで知られ、岡田惠和さんの作品には『虹色カルテ』『ひよっこ』『ビーチボーイズ』などがあります。最近では『ブラッシュアップライフ』などを手がけたバカリズムさんも好んで観ます。
『大豆田とわ子と三人の元夫』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、古くは『東京ラブストーリー』などを手がけた坂元裕二さんが、春の褒章受章者に名を連ねていました。自分でも「『月9』、つまり月曜九時のドラマに鍛えられて育った」と語っています。今もトレンディードラマの作り手としての誇りをもって、新しいものを生み出すために挑戦を続けているそうです。
2年前の日曜劇場『TOKYO MER~走る救急救命室~』も毎週観ていました。重大事故や災害・事件の現場に駆けつける大型のERカーも格好よいのです。GW前から映画が公開されていますが、映画では横浜ERカーも登場します。これが街中を走っていたらすごいだろうなぁと思っていると、6年生の子が「竹下通りで走っているのを見ました」と教えてくれました。羨まし~。というか、竹下通りなんて歩いたことのない私は田舎者?
211 おコメ(23.5.11)
ランニングコースにある田圃に水が張られ始めました。代かきをしている水田もあり、もう少しすると田植えの季節です。風に吹かれて波立つ水面や苗など、これからの季節は素敵な風景が見放題です。
二人だけの生活になると、時々買う米は5kg入りで十分です。好んで買うのが「ゆめぴりか」や「ミルキィクイーン」でしょうか。前者は、粘りが強く柔らかい食感が特徴で、ピリカはアイヌ語で「美しい」という意味。後者は、粘りが強くモチモチ感があって味や甘みが強い品種です。悲しいかな、私の舌では判別できません。日本で登録されている米の品種は、およそ900種類といわれ、そのうち食卓に並ぶような白米用に作られているのが約300種類なのだそうです。千葉県独自の品種では、「ふさこがね」や「ふさおとめ」、「粒すけ」が店頭に並んでいます。
さて、落語家さんの名前に「米」の字が入った人がどれだけいるか調べてみると、名人と言われた桂米朝師匠ほか数名しか見当たりません。以前から落語家さんの噺を、演芸場に足を運んで生で聴いてみたいと思いながらも足が向きません。落語のテンポに耳がついていって聞き取れるかどうかが心配のタネだからです。聞こえなければ面白さは半減どころではありません。これは漫才も同様。ある日の新聞に、上方落語の桂文珍師匠の記事が載っていました。様々な新作落語に挑戦しているといいますが、「対話型AI」に関心を持って作品化へ動き出したとあります。「○○という古典落語を演じるための台本を書いて!」と話すと、数秒で文字が出てきたといいます。でも面白くもなんともなかったそうです。IT企業がこぞって力を注ぐ「チャットGPT」ですが、人間味がまだまだ描けないようです。そういった意味で学校は知識や情報をため込むだけの場ではなく、その使い方や想い、違いなどを人とのかかわりの中で大事に育てていく絶好の場なのだと考えます。
今年度も算数科を通して、校内で研究を進めていきますが、友達や先生、自分との「対話」を大事にしながら学びを深めていきます。米作りに関しても、AIの進歩による品種改良や機械化ほか人の知恵を寄せ合って、もっとおいしくなっていくことを期待する食いしん坊です。
210 体を洗う(23.5.10)
GWに入る前日の退勤後、駅に着くころになって水筒を忘れてきたことに気づきました。中には少量ですがお茶が残っていましたが、叱られる覚悟でそのまま帰宅。6日後の出勤時すぐにしたことは、お茶を捨てて水筒をすすぐことだったのは言うまでもありません。
これから暑くなるにしたがって、水筒1本では水分が足りなくなるこれからの時期、楽しみなのが晴れた休日のお風呂タイムです。2階に風呂があってその外に坪庭が塀で囲まれています。人の目を気にする必要がないので、夕方の明るい時間に湯船に浸ると、窓を全開にします。窓から真っ青な空が見え、清々しい空気が入ってきて幸せな気分になります。ある日、体を洗うボディタオルが新品に変わっていました。これまで使っていたものが古くなってみすぼらしくなったからですが、新旧大きさの違いにびっくり!新品が110cm×25cmであるのに対し、使い古したものをごみ箱から拾って測ると75cm×12cmと、貧乏性丸出しです。当然泡立ちも柔らかさも全然違います。
子供のころに風呂で使っていた「へちま」をふと思い出しました。使い始めは繊維が硬くてやすりのよう。皮膚に傷がつきそうでそ~っとこすります。使い進めていくうちにちょうどよい硬さになります。これで背中を洗ってあげたりもらったり…。理科の観察・実験では、現在はゴーヤを育てますが、一昔前はへちまでした。家でもへちまを育てて、手間暇かけてボディたわしにまでしていったことを思い出します。このへちま、アマゾンでは5百円から千円で買えるようです。今も愛用者がいる証拠です。
親子が一緒に風呂に入っていられるのはほんの短い期間。だからこそ、背中を洗ったり湯船で泡をぶくぶくさせたり、おしゃべりしたりと今しかできないことをぜひ。
209 イチゴミルク(23.5.9)
GW初日は、家族みんなが集まって自宅の駐車場でBBQ。天気がよくて暖かくて、昼間のビールは格別です。誕生日プレゼントをもらって嬉しい一日でした。孫二人は目が離せないので、小さなテントの中で放し飼い~。幼稚園に入園したばかりの孫からもプレゼントをもらいました。それは「風邪」。夕方頃には鼻水がひどく、翌日から2日間は微熱と咳によりベッドでゴロゴロ。折角の晴天がぁ…。
さて、ジャム用の小粒が出回り、そろそろイチゴのシーズンも終わりを感じます。そしてこれからが家で栽培するイチゴが実る時期。花が終わって徐々に実が大きくなって、先日最初の一粒をいただきました。イチゴの苗を買うときに、「パックで買ったほうが安上がりだよ」と言われましたが、自分で育てたものを口にする喜びを味わうために丹精込めて…。低学年で育てるミニトマトだってきっと同じ。
このイチゴ、先日は器の中でスプーンを使ってつぶして食べ、その翌日は練乳をかけていただきました。子供のころを思い出します。つぶしたイチゴに牛乳を混ぜ、最後に飲むイチゴミルクは格別でした。そういえば、イチゴをつぶすためのスプーンを全然見かけなくなりました。一方、食品をしっかり固定できたり、つぶしやすい形状だったりすることが支持されて、介護の現場や離乳食で利用されていると聞きます。給食だって先割れスプーンの時代は遠くなり、ほとんど箸になっています。
あっ!ふと目をやると、校長室の棚に椀と箸が残ったままです。昨年度末、調理実習のお裾分けをもらったまま返却のタイミングを逃し…。もう一度洗って、こっそり家庭科室に戻しておくことにしましょうか。いや、こそこそせず…。
208 よい失敗、悪い失敗(23.5.8)
連休最後の2日間が、台風並みの風と叩きつける雨で締めくくりとは…。そして一週間の始まりも大雨~。
源孝志さんの小説『グレースの履歴』がドラマ化されて放映され、昨日最終回を迎えました。とても素敵な物語でした。その中で林遣都さん演ずる若者が、サミュエル・ベケットの名言を主人公に向けて送る場面があります。
試してみた / 失敗した
それがどうしたというんだ
もう一度試せばいい!
もう一度失敗して
でも今度は、もっと上手に失敗するのだ
勇気をもらえる言葉です。様々な要因が組み合わさって起きる失敗。落ち込んだり自分を責めてしまったり誰かのせいにしてみたり…。でも、そんな心をちょっと癒してくれる言葉はたくさんあるものです。「間違えたことのない人間は、何も新しいことをしなかった人間だ」(アルベルト・アインシュタイン)とか「成功することを学ぶには、まず失敗することを学ばねばならない」(マイケル・ジョーダン)、「失敗は回り道。行き止まりではない」(ジグ・ジグラー)など。
日本の宇宙ベンチャーによる、民間初の月面着陸への挑戦が残念ながら失敗に終わりました。昨年の打ち上げから約4か月半。月面に到達する前に燃料切れで落下して、月面に衝突したらしいと報じられました。さぞかし落胆しているだろうと思いきや、来年以降にも予定している月着陸船打ち上げを見据えて、会見で代表が「データを獲得できているのは非常に大きな達成。成熟度を上げる作業に入る大きな一歩になった」と話しています。失敗により企業の株価が下がったと報じられますが、チャレンジャーとしての意欲の高まりとゴールを見据えた自信を感じました。
さて、警視庁がまとめた「自転車乗車中の児童生徒の死傷者数」のグラフを目にしました。2018~22年の5年間の合計を見ると、6月が突出しています。これは小・中・高別にみても同様です。学校や通学に慣れた時期に、運転や意識が疎かになっていると言えそうです。自転車ヘルメット着用が努力義務となったことはここでも取り上げましたが、努力義務とは「被らなくてもよい」ということではありません。高校生や通勤の大人の着用者が確実に増えていることを感じます。恰好が悪いとか髪型が乱れるとかあるでしょうが、命には代えられません。自転車等の運転中の「失敗」はあってはならないものですし、「うまく失敗する」なんてあり得ません!
207 バンザーイ(23.5.2)
ほぼ定時に退勤した日の夕方の電車。始発駅の車内の座席が次々と埋まります。後期高齢者と思しき3人が目の前に座っています。一人が教えながらスマホの設定でもしているようにも見えます。その隣が一人分空いています。そこへ小学生男児が腰を下ろそうとしたら、後から来た初老の男性が無言でその子をどけて、さも当然の如く座りました。どうも先に座っていた3人の仲間のようですが、目を疑う光景です。反対側に座っていたほかの人も唖然として、追い払われた小学生の行方をちらちらと見ていました。「年寄りだから譲ってくれない?」くらいの言葉があってもよさそうなもの。これって老害?いろいろな人がいるものです。
さて、4月は市川市で2度の選挙・投票があり、全国でも各種選挙で新聞等を賑わせました。翌日のニュース番組では、当選した候補者が万歳をする画が映し出されます。そして、ふと違和感にとらわれます。誰もが肘をまっすぐにして手のひらを内側に向けて真上に手を挙げているからです。肘が多少曲がって手のひらが正面を向いたのが、私の中にある万歳です。手を上げるポーズ自体には、降参とかお手上げのイメージがありますから正式なやり方があるのかもしれません。でも、深く追究したくはありません。
久しぶりに思い出したのが、早稲田大学のサークル「バンザイ同盟」。約800種類ものバンザイをもち、勢いと楽しさがウリ。そしてもう一つ。森昌子さんや桜田淳子さん、山口百恵さん、石野真子さんなどを輩出した『スター誕生』です。合格者が発表されるとバンザイで祝う番組のエンディングでしたが、全員失格だった場合のセリフ「バンザーイ、なしよ」は、萩本欽一さんの代表的なギャグの1つでした。これを知る人がどのくらいいるかなぁ?
さぁ明日から5連休&誕生日。何をしようかな。とりあえず子供ゴコロに戻って、バンザーイ。
206 アジサイ(23.5.1)
GW谷間、電車は空いていますし、首元の締め付けからも解放されました。
4月後半から多くの店舗で「母の日」を意識した展示がされています。子供のころ、母の日にカーネーションをプレゼントしたかどうか覚えていませんが、アクセサリー的な小物をあげたことは記憶の片隅にあります。最近は、カーネーションよりもアジサイが主流になってきた気がします。そういえば去年、咲き始めていた学校のアジサイが雹によって全滅したことを思い出します。
アジサイというと梅雨をイメージし、雨とセットで連想されます。絵を描いたり季節のイラストを見たりすると必ず登場するのが雨粒。さらにそこにカタツムリも登場するとピッタリ、と勝手に決め込んでいます。でも、アジサイの葉には毒があるため食べることができず、実際はカタツムリが近づくことは少ないようです。
このアジサイ、古くから魔除けの効果があると信じられ、さらには病気を防ぐという言い伝えもあって、「6」が付く日に自宅にアジサイを吊るす習慣があったそうです。そうしたことから、随分と先ですが6月6日は「アジサイの日」となっています。また、アジサイ寺と呼ばれる名所が各地にあります。松戸の本土寺や鎌倉では明月院、長谷寺などがすぐに思い浮かびます。その鎌倉は、若かりし頃のデートスポット?ほかにもアジサイがきれいに咲く寺院がたくさんあるのは、昔は梅雨の時期に流行病で亡くなる人が多く、死者に供える花として考えられていたからという説があります。
以前バラに凝っていた我が家の庭も、今はアジサイだらけ。私はそこに住む住職。これからの季節、大人も子供も体調管理をしっかりしたいものです。供花とならないように。いやいや、縁起でもない!
205 定食(23.4.28)
運動会に向けた取り組みが少しずつ始まりました。今年度は組体操を取り入れる6年生は、体育館で技の説明やイメージづくり。使われる曲も紹介されていましたが、聞いたことのない曲。ただずっと昔、組体操を同僚と夜遅くまで話し合って構想していたころを懐かしく思い出します。使用する曲も車の中から何枚ものCDを持ち出して選曲。互いに折り合いをつけながら完成していく過程が楽しみでした。いざ練習になると、マイクを持って歌いながら…。職員室に戻ると、当時の教頭先生から下手くそな歌を褒められて(?)気をよくしていました。今思うと、そんな歌で演技する子供たちを褒めたのだろうと思い至り、恥ずかしさがこみ上げます。そう、今更です!
さて、近隣のショッピングモールの鮮魚店には食事ができるコーナーがあり、休日は11時ころから行列ができます。刺身定食や煮つけ定食、焼き魚定食など様々。ボリュームがありそうですし食べてみたい気がします。このほかにも飲食店では、生姜焼き定食とか肉野菜炒め定食といったように「定食」を持ちます。私たちが色々な食べ物を楽しめると同時に、店側も食材の仕入れを安定させるためにも有効というか合理的なのでしょう。定食の始まりは江戸時代で、参勤交代の武士のために生まれたと言われます。ごはんと汁物、主菜、漬物がセットになったもので、現在と大差ないように思えます。
何気なく使っている「定食」って?広辞苑には「食堂や料理屋などで、一定の献立によっていくつかの料理を取り合わせた食事」としかなく、略語であることはどこにも触れられていません。実は、「一定+食事献立」が略されて「定食」となったそうです。海外のコース料理とは異なる日本ならではの文化のようです。
こんなふうに私たちが普段使う言葉の中には、実は略語が定着しているものは少なくありません。今書いているブログは、「ウェブログ」の略ですし、普段子供たちが使う教科書は「教科用図書」。切手が「切符手形」、軍手が「軍用手袋」、経済は「経世済民」であることはなかなか知られていません。まさか演歌が「演説歌」だなんて…。そのほか、オムニバス=バス、電動客車=電車、お鳴らし=おなら、クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ=ピアノなのだそうな。4月が終わります。
204 顔も見たくない(23.4.27)
家の前で植物の手入れをしていると、一回りほど年の離れた男性から声をかけられました。「蜂須賀さん?」と尋ねるので、「はい」と答えると、「私もなんです」と言います。もしかすると、以前近所の医院の中待合で一緒になった人かもしれません。その方は近隣の団地にお住まいらしいのですが、少し前まで両隣が中川さんと齋藤さんだったと教えてくれました。偶然ですが、我が家も中川さんと齋藤さんに挟まれているので二人で驚いて、しばらく立ち話をしてしまいました。またお会いしましょう!通りすがりの人にでも挨拶すると、次からは会話が生まれてきます。
逆に、どこであっても会いたくないのがG!家の中にG(ゴキブリ)を発見しようものなら大騒ぎ!「ギャー」「ヒェー」と叫びながら私を呼ぶ声が、補聴器がなくても耳にはっきりと届きます。自分で殺虫剤をかけたとしても、最後の始末は私の仕事。家の中で発生するのではなく、どうも屋外から侵入するようです。だから、玄関ドアやサッシを開けっ放しにすることを嫌がります。
家でも学校でもブラックキャップのゴキブリ駆除品を見かけますが、元祖は家の形になった紙箱の『ゴキブリホイホイ』でしょう。手軽さが好評で高度成長期にヒットした商品ですが、今年で50年だといいます。発案者は、昔セミを捕獲するために粘着性のある樹皮などを使っていたことからヒントを得て試作品を作ったといいます。最初はうまくいきませんでしたが、ある社員がゴキブリの触角が粘着剤に触れることがないように、入口に傾斜を作って上らせることを提案したのです。これが市販化となります。ちなみに、当初は『ゴキブラー』という名称で発売予定だったようです。
先日は昼過ぎにSOSメールを受信。玄関を出たすぐ先に大きな蛾がいて外に出られないと。夕方帰宅すると、薄いエメラルドグリーンできれいだけど手のひらサイズ!塵とりにお乗せして遠くへ行ってもらいました。
子供たちも大人も苦手な生きものがきっとあるはず。私は「カエル」。ずっと以前、理科でアフリカツメガエルの解剖をやったときは、指導とはいえ、よく頑張ったと思い返しています。
203 汗をぬぐう(23.4.26)
今年のGWは、5月1日と2日を休みにすると9連休となります。そうでなくても、コロナ制限が緩やかになった今年の人出は多くなることが予想されています。私の場合、コロナ第9波に備えて、自宅や近隣での遊びに留めようかと思います。
ずっと先の予定になりますが、11月に6年生が日光方面へ修学旅行に出かけますが、見学場所のメインは東照宮。多くの方が足を運んだと思いますが、陽明門をくぐる前やそのあとも直径10センチ大のゴロゴロした丸石がたくさん敷き詰められています。歩きにくく、足をくじきそうで怖い!この日光東照宮では、「栗石返し」と呼ばれる伝統的な境内の清掃が行われるそうです。コロナの関係で今回は4年ぶりと言っていましたが、箒や熊手ではうまくいかないので、敷き詰められた「栗石」という玉石を一つ一つ手で動かしながら間に溜まった杉の葉やごみを掃き出していきます。350年以上前から続くこの伝統行事におよそ3千人が参加したといいます。そうした手作業が、あの環境を生み出していると思うと驚きであるとともに、歩き方も変わってきそうです。
いろいろな作業がしやすい季節でありますが、しばらくすると額に汗がにじみます。普段家から駅まで、あるいは学校までの徒歩10分で、数度ハンカチで拭うことも…。でもあと数日で首元を締め付けるネクタイともおさらば!半年間のクールビズがやってきます。
ところで、手洗いの際にも使うハンカチのしまい場所どこ?バッグの中?ズボン等のポケット?私はもっぱらスボンの左サイド。でも尻ポケットから顔をのぞかせているハンカチも見かけますし、上着だったりYシャツの胸ポケットだったりする場合もあります。どこが一番多いか気になりますが、残念ながらそれを調べたデータは見つかりません。子供たちに聞いてみようかなぁ。
先週、50m走のタイムを計測する1年生と一緒にスーツのまま走りました。1本走り終わると子供たちが集まってきて、結局2往復4本。終いにはさっきまで砂を弄っていた多くの手が黒いズボンに触れているではありませんか。走った汗より、嬉しいながらも白くなりゆくズボンが気になって冷や汗…。すかさず左ポケットからハンカチが登場!
202 チックタック(23.4.25)
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんではなく奥さんによく叱られます。食後に飲む薬を自分で一錠出したあと、別の薬入れを私の目の前に置いてくれます。食べ終わってからその容器を元の場所にしまうと、「ちゃんと薬を出したの?」と聞かれます。数分の間にもう忘れていました。冒頭のセリフに続いて、「自分で考えて行動する力=C」という評価を4月開始早々にいただきました。情けない!
朝食を食べ終わってそのまま歯磨きに向かうと、洗面所近くで「ん?」「はい?」といった声とも言えない声がします。ごちそうさまをまだ聞いていないという催促。学校では、挨拶を重点目標の一つにしているというのに…。やっぱり情けない!
話は変わりますが、自分の部屋に4つの腕時計を陳列してあります。その一つが、ずっと昔にお揃いで買った妻のもの。自分のものは息子に貸し出したらしばらくしてどこかに置き忘れてきたようで…(怒)。そのお詫びというか使わなくなって、息子からもらい受けたGショックが二つめ。三つめは、亡くなった父の時計が壊れそうだったのでプレゼントしたもの。そして十数年前に妻にねだって買ってもらった超高級時計。電波時計なので、未だどれも正確に時を刻んでいます。ここ数年、寝ている間もスマートウォッチを着けているため、宝の持ち腐れ状態。「売っちゃえば?」と言われますが、なかなか踏ん切りがつきません。
我が家で最も長く時を刻んでいるのが、リビングのカッコウ時計です。娘が誕生したお祝いに当時のサッカー部の保護者からいただいた品。三十数年、ほとんど狂うことなく動き続けているのです。根気強さ、正確さ、責任感といった評価項目があったら、間違いなく「A」です!
学校でも家庭でも社会でも時計のない世界を想像できませんが、あこがれも…。
201 名曲オンパレード(23.4.24)
自分専用のステレオを買ったのは高校生のころ。今のようなコンパクトなステレオではありません。部屋の一角にデンと居座る大きさですが、下段にレコードを立てて収納できました。最初に買ったのは甲斐バンドの『バス通り』が収録されたLP盤でした。新しいアルバムが出るとすぐに買うほど夢中になりました。歌詞カードとにらめっこしながら歌っていましたから、今でも空で歌える歌がたくさんあります。では、「NSP」「風」「ふきのとう」と聞いて何のことかわかる人はどれだけいるでしょう。「チューリップ」を加えれば…、そう70年代のフォークグループ。かつ私のレコード所有リストの一部です。その後1979年、『ひとり咲き』を収録したチャゲアスのアルバムにするか、『大都会』が大ヒットしたクリスタルキングにするか店内で迷いに迷った記憶があります。ともにデビュー曲でしたが、結局クリスタルキングに軍配は上がったのです。何十枚もあったLPは処分したのだっけ?その記憶すら曖昧になるほど年月が経ってしまいました。
先日亡くなった坂本龍一さん。イエロー・マジック・オーケストラとしても個人でも有名でした。忌野清志郎さんと歌った『い・け・な・いルージュマジック』も懐かしい。これは、春の化粧品ソングとしてヒットした曲です。このほかにも『春先小紅』(矢野顕子)や『マイ・ピュア・レディ』(尾崎亜美)、『う、ふ、ふ、ふ』(EPO)、『Rock’n Rouge』(松田聖子)、『君は薔薇より美しい』(布施明)など有名な化粧品ソングはたくさんありますし、モデルも素敵でした。知っているかなぁ?知らないだろうなぁという曲が、ゴダイゴの『僕のサラダガール』。『モンキーマジック』や『銀河鉄道999』で一躍有名になりましたが、そのずっと前からアルバムを買って擦り切れるほど聴いたのがゴダイゴですし、この曲でした。
親世代だって知らない人や興味のない人には、この語り尽くせない懐かしい気持ちは伝わらないことは百も承知。いやぁ満足満足、自己満足!ただ、子供たちって私が思う以上に昔の歌も知っているから不思議です。
200 そろそろ疲れが?(23.4.21)
庭の入り口に立つと、上から憎きカメムシが1匹落ちてきました。即退治!ほかの植物に触れたようで、今度は足元に茶色の3~4cm大のイモムシがぽとり。もう終わりに近づいたビオラやユキヤナギの新芽に緑色のアブラムシが見られます。ヤマモミジの葉には黒っぽいアブラムシがびっしり付いているではありませんか。虫たちも活動を始めました。でも、このままにはしておけません。そんなアブラムシを横目に、「アブラムシの子供は7人の子~一人はノッポであとはチビ~♪」とキャンプファイヤーでお馴染みの歌が、いつもながら頭の中で流れます。少ししてから、アブラムシじゃなくて「アブラハム」であることに気づきました。声にしなくてよかったと胸をなでおろします。
新学期が始まって2週間が過ぎます。新規採用者も含めて老若関係なく、子供たちを支えていくために一生懸命がんばっています。学年での話し合いも活発で、声をかけるのも躊躇してしまうくらいに。子供たちも同様で、もしかするとスタートから飛ばしすぎと思われる場面を見かけることはないでしょうか?子供も教職員も保護者も、まずはGWまでが一区切り。様々な出合(会)いを楽しいと思えることが大事。
さて、ネット上で見つけた嘘のような本当の話にびっくり。1年前に教員になった先生が生徒から、「学校に来たくない」と相談を受けたそうです。すると、その生徒の目の前で「生徒に学校に来たくないと言われたら」と入力・検索をしたといいます。さらには、画面に表示された文字を生徒に向かって読み上げたとか。さすがにベテランの教員も黙っていられずに注意をすると、「ふざけているわけじゃなく、どうすればよいかわからないときに調べることのどこが悪いのですか」と逆ギレされたようです。
ご安心ください。平田小にはそうした教職員はいませんし、困ったときにはお互い聞ける雰囲気が育っていますから。子供を取り巻く保護者や地域の方も、わからないことを直接尋ねられる学校・教職員でありたいと思います。