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259 どんな夏休みでしたか?(23.9.1)
8月後半、校庭に櫓が建てられて平田町会の盆踊りが開催されました。4年ぶりの開催にワクワク感を隠せない子供たち、そして忙しいながらも笑顔いっぱいの大人が溢れていたことが印象的でした。何より人と人の絆や横のつながりが強くなっていくはずです。今月23日(土)には、おやじの会主催の『学校キャンプ』があります。約60名の申し込みがあると聞きます。これまでできなかった催しが徐々に再開していくことに喜びが湧きあがります。
さて、7月で水泳の学習は終わりましたが、ひと昔前くらいまでは9月の中旬まで泳いでいました。夏休みには水泳部が活動し、水泳大会も開催されていました。こんな真夏の風物詩は時代とともに変わってきています。以前書いたようにラッシュガード着用が大半を占めます。日焼けは夏の象徴?というのは時代錯誤も甚だしいようです。ゴーグルも全員が使用します。昔は、「水に顔をつけて水中で目が開けられる」ことが指導目標の一つでしたからゴーグルには否定的でした。プールの前後のルーティーンも大きく変化しました。プール入り口で足洗槽に入って、シャワーを浴びた後は体洗池(腰洗い槽)で股を開いてテンカウント。でも今はシャワーのみ。水泳学習が終われば、まず目を洗ったものですが、今は角膜を傷つける恐れがあるということから廃止に…。
さぁ、2学期の始まりです。昔とは夏休みの過ごし方が変わってきたかもしれませんが、子供たちから様々な思い出話が聞けるだろうと思うとわくわくします。自分から求めて、何かに夢中になれる2学期にしたいと思います。
258 Have a nice summer vacation!(23.7.20)
高校野球千葉県大会も大詰めを迎えます。そんな中、こんなことがありました。2回戦で娘と息子の母校対決です!結果、娘が卒業した高校が僅差で勝利をおさめました。それにとどまらず、3回戦は勝ち進んだ娘の学校と私の出身校が対戦。滅多にあることではありません。残念ながら、妻の学校は統廃合でなくなってしまいましたから、これ以上の奇跡は起こりませんでしたが…。グランドで頑張る選手とスタンドで応援する生徒にエールを送ります。一方、プロ野球に目をやると、昨日今日とオールスターゲームですが、大リーグに比べて盛り上がりに欠けます。企画の問題なのか国民性なのか。
さて、18日(火)に5年生と6年生が着衣泳を実施しました。衣服や靴などを身に着けたまま入水します。水を吸った衣服の重さ、思うように動いたり泳いだりできない不自由さを体感することが目的の第一です。そのうえで、①「岸にたどり着くため焦ってジタバタせず、浮いて助けを待つ」ためにどうしたらよいかを学びます。衣服のお腹の部分に空気を取り入れたり、ペットボトルをラッコのように抱いて浮かんだりする方法です。一方、発見者になった場合についても触れることがあります。子供が流されたのを助けに行った大人や友人が溺死してしまったと報じられることは決して珍しいことではありません。ですから、②「泳いで助けに行くことをせず、すぐに119番通報をする」ことが大事です。ロープや長い竿などがある場合は、それを使うことも考えられますが、その時も立ったまま引っ張ることはせず身を低くした体勢で対応しないと、必死にもがく相手に水の中に引きずり込まれてしまいます。1~4年生にも上の①②を知っていてほしいと思います。
それでは、子供の事故を防ぐための保護者の注意点は何でしょうか。身近あるいは慣れ親しんだ川や海であっても危険は潜んでいます。だから、「目を離さない」ことが重要!そのために、「子供と一緒に遊ぶこと」、そして「親が、川や海の側に立つこと」がポイントです。
また、自転車事故も防ぎたい一つ。市川市では、ヘルメット購入補助を実施しています。年度末までの期間ですのでこの機会にどうでしょう。また、『ぶたはしゃべる』という日常点検の合言葉をご存じでしょうか。「ブレーキ」「タイヤ」「反射器材」「車体」「ベル」のチェックですが、備えあればなんとやら…。自分の命を守るため、家族の命を守るため、最悪を想定した予防行動を大人子供関係なくとれるようでありたいものです。
Have a nice summer vacation!
257 林間学校を終えて(23.7.19)
始発の電車が、冷房でキンキンに冷えているときは嬉しい一日の始まりです。そして夜。キンキンに冷えたグラスとこれまた冷え冷えのビール。一日の疲れを忘れさせてくれる最高のご褒美。
さすがに林間学校でビールの登場はありませんが、熱中症の心配をすることなく、全員元気に2日間を過ごすことができました。友達とたくさん話をしたり力を合わせたりしながら集団やグループので成し遂げる楽しさを味わうことができたように思います。やることすべてが楽しかったようです。キャンプファイヤーの火の神は、前任校をもって最後だと思っていたのですが今回もやりました。予定の時間帯には雨が降り出しそうなので、急遽早めてまだまだ明るい5時過ぎ。火の神装束を身に着けることなく、火の神が私に憑依したのです。
2日目の樹海散策も興味深いものでした。大人には入れない洞穴の中にも子供は入れます。ずっと昔は、樹海では携帯電話のアンテナが立たないとか圏外だとかいうことがありましたが、今はそんなこともなくHPの更新もできてしまうのです。そんな樹海の中、ある男児が前日に作ったバードコールを使おうとリュックを探していると、中から握力を鍛えるためのハンドグリッパーが出てきたのです。なぜ持ち歩いているの?みんなで笑い合いました。
ホテルの夕飯はバイキング。食品ロスをなくすために、自分で取ったものは全部食べることを実践する場になりました。2日間で4回の食事でしたが、食べる量や食べ方、そして片付けることへの意識の違いが見えてきます。普段からいろいろなことをやってもらうことに慣れてしまっているせいか、やりっ放しだったり感謝の気持ちを表せなかったりする場面もありました。課題です。
私の場合、トイレのペーパーがダブルだったことに戸惑いを感じました。シングルを使い慣れているので適量がわからないのです。また、家に帰って並べたお土産のほうとうのパッケージが一つだけ異なることに気づいたのです。新旧2種類あるのかと思いきや、単に裏表の違いでした。いや~、情けない。
この林間学校で培った力や課題が、2学期の学校生活にどう生かされるのか楽しみです。
256 大きくなぁれ(23.7.18)
枝豆がたくさん出回るようになりました。これから8月にかけて、「湯上り娘」「味風香」など様々な品種が続々と登場します。甘みや食感は、居酒屋で出される冷凍の枝豆とは全く別物です。
枝豆は、未成熟な大豆のことで豆の種類ではないことはご存じだと思います。そういうわけで、大豆と枝豆の違いは、1つは収穫時期。もう一つは分類学上、「大豆は豆類」で「枝豆は野菜類」であることでしょうか。
以前、居酒屋で枝豆のホイル焼きを食べましたが、旨味が濃厚だったことを思い出します。山形県の郷土料理「だし」にいれても美味しいですし、枝豆をすりつぶした「ずんだ」を使ったシェイクや餅などは仙台名物です。手近なところでは、ヤオコーで売られているずんだおはぎが好きです。新田店にもありますか?
そうそう、校長室で育てていたビワが発芽しました。何気なく窓辺に置いた鉢に目をやると葉っぱが見えます。一瞬何を植えたか思い出すのにタイムラグがありましたが、ちゃんと育っていたのです。発芽したら次に必要なのは、水と日光と栄養。観葉植物だと思って管理します。
一方、1年生が育てるアサガオは毎日のように花を咲かせています。「ぼくのアサガオを見て!」と話しかけてくれる子もいますが、水が足りなくて葉をシナシナにしながら種の保存のために花をつけていそうな鉢もちらほら。赤門近くは日当たりがよくて、保護者に持ち帰ってもらうにはよい場所なのですが、なにせ1年生の昇降口からは遠いのが難点です。
夏休みまで今日を含めて3日になりました。植物と一緒で、子供たちも一回り大きくなる夏です。
255 昆虫(23.7.13)
「暑い!」一日に何度この言葉を発しているのでしょう。朝からエアコンをつけることをしないので、出勤のために着替えているだけでペタペタします。家から駅までは、歩道と反対側の日陰を歩きます。電車に乗ってやっと汗が引く感じなのに、学校に着いたときはインナーがしっとりと濡れています。ずっと昔、職員室の机が近い先生と罰金箱を設置して、「暑い」と口にしないようにしました。それでも貯まる!貯まる!口癖というか顔を合わせた時の挨拶になっていたのです。それは今も変わらず?
さて、そんな暑い日にオリーブの木に何やら黒い物体が止まっています。近づくとアゲハチョウです。でも種類がわかりません。そこで登場するのがグーグルカメラ。被写体を撮ると、しばらく考えた後に「クロアゲハ」と教えてくれます。翌日には、オリーブの下にあるアジサイの葉に止まって物思いに耽っている様子。いや、暑いからただ休憩しているだけ?アゲハチョウは漢字で「揚羽蝶」あるいは「鳳蝶」と書きます。なんだか神聖な感じです。
このほか庭で見かけるのが、緑色の体をしたコガネムシやゴマダラカミキリムシ、カメムシです。子供のときには可愛く感じた昆虫も、今は即退治の対象でしかありません。さらに、樹木の根元におがくずがないか確認を怠ることはできません。放っておくと樹々を枯らしてしまいますから。
近所を散歩していると、「カブトムシ販売」と書いた段ボールが玄関先に置いてあります。その脇には虫かご。開いた玄関の奥にも入れ物があるところを見ると、育てているようです。夏休みに早起きして林に出かけて虫捕りしたころを懐かしみます。私にとってカブトムシやクワガタムシのイメージって、落ちた梨の実やメロンの熟しきった芳香なにおいなのです。林に仕掛けたトラップのにおいと共通するからかも。
さて、今日から一泊で林間学校に出かけます。普段見ることのできない自然に触れることができるはず。よって、明日のこのページはお休みします。その分、写真でお伝えできるようにがんばります。行ってきま~す。
254 野球(23.7.12)
昔のテレビは録画機能が内蔵されていましたが、今はつかずにスッキリした薄型。見逃してもアプリなどで対応できるので必要がないようです。そんなことに疎い我が家の場合、外付けのハードディスクを取り付けてもらいましたがそれも何年前でしょう?
番組改編の時期は、いつも撮りためた番組リストから未視聴のものがなくなってしまいます。今回は、ずっと観ないまま残っていた『藤子不二雄劇場』を観ることにしました。一話15分なので、一気に3~4本。そして気づきます。前編はあるのに後編という文字が一覧にない!録画されていない!なぜだぁ?とりあえず前編は見ましたが、ずっと続きが気になります。でもすぐにどんな内容だったかを忘れますから、モヤモヤも自然消滅というわけです。
さて、先日病院の待合室で見た日本のプロ野球。WBCは観ましたが、巨人戦を目にするのは何年ぶりだろうと思うくらいです。昔は巨人が勝ったかどうか気になって新聞のスポーツ欄を真っ先に開きましたが、今は知らない選手ばかりです。しかも、大リーグの日本人選手の活躍が目覚ましい昨今ですし、甲子園を目指す高校野球県大会も始まりましたので、目はそちらに向きがち。そんな久しぶりの日本野球でしたが、中継のリプレイがまるでゲームの映像のようになっていることにびっくり!審判の目線でとらえた瞬間のように再生されます。その審判を見ると、帽子の脇にカメラのような物体を取り付けていて、胸のほうへコードが下がっているではありませんか。もしかしてこれが…?
野球一つとっても進歩は目覚ましいばかりですから、変わりゆく世の中に取り残されてしまわないように、時代に溺れてしまわないようにしなければ、と50年前の野球小僧は思いつつ無理はしません。
253 連日の暑さの中で(23.7.11)
連日の暑さの中、子供たちが楽しみにしている水泳学習は、危険とも隣り合わせです。思わぬところで思わぬ事故が発生しますので、教員は最悪の場合を常に想定しながら子供の様子を視野に入れています。
水泳事故で亡くなる場合の一つに、「ノーパニック症候群」があるといいます。空気を求めてもがくことなく、周囲に気づかれずに静かに死に至るものといわれます。プールから上がった後を見たら、プールの底に子供が沈んでいたというケースは、その可能性が高いそうです。
また、プールに入っているときの熱中症発生にも注意が必要です。日本スポーツ振興センターによると、過去のデータで「水泳中」が51%、「プールサイド」が34%だといいます。水泳は消費カロリーが高い運動なので、短時間で脈拍も体温も上昇します。体温を下げるには、プールから出て風通しのよい日陰で休憩したりシャワーを浴びたりすることが有効です。学校のプールサイドで見学している子供もいますし、暑さ指数(WBGT)を頻繁にチェックするように心がけています。昨日は、8時の時点で屋外の暑さ指数が32℃を超えていて、水泳は中止。屋外での活動も禁止しました。
13日から出かける富士方面の林間学校。湧き水を体験する活動や樹海ハイキングなどが予定されています。天気がよいことに越したことはありませんが、暑すぎませんようにと祈ります。運動会前と同じく天気予報ばかり気になります。
夏休みに入り、家族などで海や川、プールへ出かける機会があるでしょう。「おばあちゃんの家に泊まりに行く」「北海道に旅行する」など予定を教えてくれる子もいます。ぜひ、水の事故や熱中症に注意を払って楽しんできてほしいと思います。
252 ザ・夏(23.7.10)
帰宅して玄関を開けると、蚊取り線香の匂いがしてきます。蚊の嫌な羽音がしたので焚いたとのこと。これぞ「ザ・夏」といった匂いで、蚊は嫌でも心は自然と和み、はたまた浮き立つ感じです。以前も似たようなことをどこかで書いた気がしますが、人間の五感の中でも記憶に強く残るのは嗅覚(匂いの記憶)なのではないかと思うのです。見たことや聞いたこと、味、触れた感覚などは薄れたり忘れたりしてしまいますが、匂いに関してはその時の情景やエピソードを映像化してくれるような気がします。
そういうわけで、改めて「夏の匂い」って何だろうと考えました。昭和色が濃い私にとって、真っ先に思うのは花火の火薬の匂いです。電気花火や線香花火の煙が目に沁みながら嗅いだあの匂い。大人になった今でも心躍ります。次に、夕立の後の埃っぽい土の匂いでしょうか。例えるのが難しい匂いです。このほか、炎天下のプールから漂う塩素の匂いも夏だけの風物詩ですし、ベランダや庭で育てたバジルは、生でもペースト状にしても旬を感じる一つです。子供たちには、鼻をヒクヒクさせながらも四季を感じられるようであってほしいと思います。
そんな夏の思い出の一つが清里高原への旅行です。30年以上前ですから、90年代に入る前のことです。小さな娘を抱きかかえ行った夏。当時は、「高原の原宿」と呼ばれていたような気がします。清泉寮ではソフトクリームを食べ、ブーム真っ只中の街中は観光客でいっぱいでした。写真を見れば、私も髪がふさふさ。その清里の現在の様子がテレビから流れていました。懐かしさとともに栄枯盛衰を感じると言ったら失礼かもしれませんが、ブーム沈静化の後の観光地は淋しく見えます。でも、本来ある姿に戻ったのかもしれません。
今日も猛暑日と真夏日の境目?今年の夏も暑そうです。どうやって過ごしましょう。
251 いろいろな仕事(23.7.7)
電動キックボードが7月1日から自転車並みの扱いになりました。運転免許は不要でヘルメットも努力義務。要件を満たせば例外的に歩道だって通行できます。交通手段としての手軽さから、普及・利用が進むのではないでしょうか。一方事故が心配です。今はいませんが、こんな電動キックボードが通勤手段となるのも時間の問題かもしれません。また、電動ではないキックボードでの通勤は、学校職員にふさわしくない?社会人・学校職員に「ふさわしい」って何?難しい問題です。
さて、車をコーティングして1年経過したので、メンテナンスをしてもらいました。待つこと2時間。読書にも限界があって眠くなってしまいます。時々他のお客さんの車への作業を眺めていましたが、手際よくかつ丁寧な働きぶりの若者が生き生きと働いています。また、娘が新居に引っ越して新しいテレビを据え付けてもらいました。でも番組の受信ができません。どうも受信環境が整っていないようで、何をどうすればよいのかわかりませんし、どこに連絡をすれば解決するのか見当がつかない様子。テレビを買うときに、販売員が購入者の様々な状況に寄り添い尋ねてくれればこんなことも起きなかったかもしれないと、他人のせいにしたくなります。ただ、そうした心配りが仕事には必要なのだと思います。
これだけでも、身の回りに様々な仕事があることを今更ながらに感じます。子供たちにも「仕事」「働くということ」「その楽しさ」などを視点に、身の回りを見つめてみてほしいと考えます。新しい発見があるかもしれません。
今日は七夕。リサイクルステーション前には今年も笹竹が用意され、子供たちの願い事が書かれた短冊が下がっています。将来の夢を書いた短冊が目立ちます。イラストレーター、絵を描く仕事、アイドル、ケーキ屋さん、公文の先生、動物のお医者さん、デザイナー、理科の先生など。叶うといいなぁと願います。
250 ワクワクするイベント(23.7.6)
寝苦しい夜があります。扇風機は回りっぱなしですが、途中で目が覚めるとなかなか寝つけません。そんな不快な夜はこれから2か月続きます。今日は6年生が国会等の見学に出かけます。
6月末の振替休業日だった月曜日、16時前に通りかかった中学校から先生が校門に出てきます。生徒を指導しながら見送るようです。「今日は何か行事があったのかなぁ」と口にすると、「何言っているの!」と異議を唱えます。よく考えたら普通に学校のある日だったことを思い出しました。
自宅から駅までの通勤経路に、盆踊り大会を知らせる看板が立っています。今月末の土日に予定されているようです。昨年以上に賑やかになるのではないでしょうか。平田町会の盆踊りも校庭を使って8月20日(日)に予定されています。地域によってやり方が異なりますし、昨年度は実施されなかったので見てみたいです。さらに、9月下旬には、おやじの会「サファリ」が計画する4年ぶりの学校キャンプがあります。お知らせプリントを配付されます。ワクワクする気持ちを大事にしながら、安全で参加してよかったと思えるイベントになるものと楽しみにしています。
さて、13日から一泊で5年生が河口湖方面へ林間学校に出かけます。昨年度のホワイトスクール(二泊)に替えての初めての宿泊学習。集団で一つの目標に向かって協力する場面があちらこちらにちりばめられています。キャンプファイヤーもその一つ。きっと着々と準備が整えられているものと思います。ただ体調が悪くなって参加できなくなってしまう子が出ないか心配です。感染症予防も含めて、健康で当日を迎えるために手洗いうがいのほか、マスクは任意ではあっても場面に応じて着用できるように声をかけていきます。
249 パンケーキ症候群(23.7.5)
朝や昼休みなどに職員室の外から賑やかな声が聞こえてきます。プール脇の田んぼに植えた稲の管理をする5年生の子供たちです。田植えをして安穏とするのではなく、水の管理や雑草抜きなどに余念がありません。多く関わればかかわるほどその生長を愛おしく感じるかもしれません。やがて穂が出るころになると、鳥から守ることを考えると思います。網を張るのか案山子を立てるのか、どんな発想があるか楽しみでなりません。実った稲の量を見て、どうやって食べようかあれこれ話し合うことだって学びです。
さて、「『パンケーキ症候群』梅雨から夏場にかけて要注意!」という見出しに目が留まりました。かわいらしい名称ですが、意識障害を引き起こすこともあるとか。読み進めると、パンケーキを口にしたあと、湿疹やかゆみ、腹痛、下痢・嘔吐、くしゃみ、咳といったアレルギー症状が出るそうです。血圧低下や呼吸困難など命に関わることもあるというから驚きです。原因は、小麦粉などに混入したダニだといいます。封を開けたまま放置しておくと、ダニが袋に入って繁殖。それを食べてアレルギー症状が出るという仕組みです。気温や湿度が高くなる梅雨から夏場にかけてダニが大量に繁殖することが考えられるので注意を促しています。こうしたことは、決して小麦粉やホットケーキミックスに限ったことではないのかもしれません。
そういえば、うちのベランダのタイルにコケだか黒カビだかで汚れて見えます。こちらも天気のよい日に掃除しなくちゃ。
248 ショウガ(23.7.4)
たまに公用車を使いますが、頻繁に使用する車ではないので汚れもひどいですし艶もない。先日は乗り込んでか膝の辺りに目をやると、黒いズボンが汚れています。それを払ったときに初めてクモの巣であることに気づきました。ドア付近にクモの巣が張られていたようです。その払った手で何気なく頭に触れたみたいで、今度は痒くて仕方なくなりました。そんな公用車も導入から20年過ぎた位でしょうか。9月には新車がデビューする予定です。
さて、例によってテレビを見ていると、ショウガ農家の特集です。「根ショウガ」とともに「葉ショウガ」についても触れています。初夏の葉ショウガの中で「谷中ショウガ」は有名ですが、味噌やマヨネーズをつけて生で食べるとお酒も進みます。ただ、誰もが知っているだろうと思っていたこの葉ショウガを、番組に登場する若者は全く知りません。それだけでなく、インタビューを受けていた年配の方も食べたことがないというから驚きです。普通のショウガほど辛みが強くないので、食わず嫌いから卒業してほしいと思います。
話は変わりますが、スマートウォッチの時計文字盤をカスタマイズして好きな画面にできます。気分によって、あるいは月が替わったタイミングなどに変更をしますが、ある文字盤にしたとき「…?」となったのです。曜日を表示する窓に「FIR」とあります。金曜日の「FRI」の間違いでは?ほかの文字盤では正しく表示されているので、きっとプログラムミスなのでしょう。ショウガないなぁ。
247 私の帰る場所(23.7.3)
毎朝なかよし広場で植物に水やりをしたり、野菜の収穫をしたりする子供たちに会います。「ほら、獲れたよ」と自慢げにミニトマトやピーマンなどを見せてくれます。今日も真夏日で暑そうです。
さて、昨年度から気になっていたのが、2・3階昇降口の外側にある手すりから身を乗り出して下にいる友達に手を振ったり話しかけたりしている児童がいることです。自分では「大丈夫だ」と思っていても、思わぬ事故が起きるもの。幼児がマンションのベランダから転落する事案が頻発しましたが、これだって誰もが「まさか」と思ったはずです。今年度になって傘を手すりから下に落として子供の頭部にぶつかるといった案件もあります。幸い大事には至りませんでしたが、思わぬ結果をもたらすことだって予想されます。
そこで、手すりの下の部分に足をかけられないように、用務員やそのリーダーが何日もかけてボード貼りの作業をしてくれました。隙間に足を差し込めなくなりましたが、意図的にボードの上部に足を乗せようと思ったらできてしまいます。どんな対策をとったとしても、不注意は防げてもすべてを回避できるわけではありません。だから、適切な指導はどんな場面でも大事だと思っています。
『グレースの履歴』(源孝志 著)を読み終わりました。以前テレビで放映されていたので、原作を読んでいても俳優の顔が浮かんできます。ホンダのS800という真っ赤な古いスポーツカーが登場して、その名が「グレース」。モナコ公妃だったグレース・ケリーが運転した車という設定です。途中、「どこにでも行ける自由は、帰る場所がなければ、“いつまでも続く孤独”でしかない」という表現が数回登場します。帰るべき場所で、必ず誰かが待っていてくれる安心感があってこその自由ということです。自分の居場所があるという安心感があるから、好きなことができたり全力で何かに打ち込んだりすることができるのだと思うのです。家庭や学校・学級もそうありたいと考えます。
246 半夏生(23.6.30)
京都名産の「水無月」(和菓子)を食べたことがあります。京都では古くから6月の最後の日に食べる習慣があるそうで、1年の半分の穢れを落とし、残り半分の厄払いの意味があるといいます。残り半分を食べていた時でした。細めの漆塗のフォークが「ボキッ!」と折れたのです。縁起悪っ!私の残り半年はどうなることやらと思いましたが、特に何事もなかったように記憶しています。
さて、明後日は「半夏生」という、節分や彼岸、八十八夜などと同じ「雑節」なのだそうです。恥ずかしながら、先の和菓子を食べたときに初めて知った次第ですから、正しい読み方を知りませんでした。「はんげしょう」と読みます。スーパーのチラシにも書かれています。
半夏生とは、夏至から数えて11日目(7月2日ころのこと)を指し、この頃に「天から毒が降り、地から毒が生える」という言い伝えがあったため、農家は半夏生までに田植えを終わらせるという習慣まであったといいます。
また、関西では半夏生の頃に豊作を祈ってタコを食べる習慣があります。これは、作物がタコの足のように大地にしっかり根を張ることを祈願するという意味が込められているのです。タコにはタウリン(ファイト~、イッパ~ツ!)が豊富に含まれるため、蒸し暑さなどから疲れが増してくるこの季節に食べるのは理にかなっているようです。讃岐地方では半夏生にうどんを食べる習慣があるそうです。こうしたことから始まって、7月2日が「タコの日」「うどんの日」とされているようです。
気が付くと今年も半年が終わってしまいます。新年度から数えても3か月です。振り返ってみたときに「何をしただろう」「成果と言えるものは何だろう」と焦りも感じます。できることを「自分から積極的に楽しむ」という姿勢を残り半年、貫いていくための振り返りの時だと思います。そんな気持ちが「ボキッ」と折れてしまわないように気を引き締めて!
タコも相変わらず高値なのでしょうか。「タコの日」、誰かが口に入れてくれるタコなら刺身でもたこ焼きでも遠慮なくいただきます。
245 ジェンダー(23.6.29)
むか~し昔あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。何でもない当たり前の昔話「桃太郎」にジェンダーの刷り込みが見え隠れします。「シンデレラ」では、貧しい女性が王子様に見初められて幸せになります。玉の輿です。「白雪姫」では、毒リンゴを食べた姫に王子様がやさしくキスすると、深い眠りから覚めます。穿った見方をすると、いずれも女性は男性の庇護のもとで幸せになる、男性優位を示唆しているようにも読めるから不思議です。
さて先日、新聞の投書欄にあった二つの声に目が留まりました。一つは、絵本を読み聞かせていると、さりげないジェンダーの刷り込みに気づくと書いています。「多様な在り方が当たり前に描かれた絵本が世の中にあふれる社会を願う」と締めくくります。でも逆に最近読んだ記事には、アメリカのある州では「子供たちを守る」という大義のもと、教室で行われる教育内容がLGBTQに少しでも触れると苦情が入り、教員免許のはく奪にまで至る可能性があるといった内容を見つけて驚きました。
もう一つは、中高と部活が一緒だった大好きな友達が、明るい声で自分は性と心が違っていたことをカミングアウトしてくれたという59歳の女性の投書。その親友は小学生の入学式の時から、赤いランドセルとワンピースが嫌で泣いていたといいます。本人がいつから違和感を覚えていたかはわからないものの、「知ってたよ、私たち」と温かく皆が受け入れていたことがわかります。
「朝日川柳」(2023.6.22)には、『ジェンダーレス 滅ぼしたきは 女偏』という句がありました。確かに眺めてみると違和感ある漢字も…?「汝」「婚」「姻」「嫁」「娘」「婿」「妖」「妨」「妄」「妙」「奴」「姿」「妥」など数ある中に女性差別はないでしょうか。
244 ユニバーサルデザイン(23.6.28)
牛乳の紙パックの屋根の部分にあたる上部にくぼみがあることをどれだけの人が気づいているでしょう。正式には、このくぼみは「切欠き」と呼ばれます。これは視覚障害者などが牛乳と他の飲料を区別するためのしるしだとか。ユニバーサルデザインの一例だといいます。開け口とそうでない方を区別するためのものかと思いもしましたが、あること自体知らなかったというのが本当のところ。
ユニバーサルデザインは、「あらゆる人に利用しやすいデザイン」であることを軸に、(1)誰にでも使えること、(2)使用するうえで柔軟性があること、(3)使い方が簡単で、直感的にわかること、(4)必要な情報がすぐにわかること、(5)簡単なミスが危険につながらないこと、(6)身体的負担が少ないこと、(7)利用しやすい十分なスペースが確保されていること、の7つの原則から構成されています。
絵文字も立派なユニバーサルデザインの代表選手。3年生の国語「くらしと絵文字」では、絵文字はくらしを便利で楽しくするだけでなく、人々が互いに分かり合いつながりを深め合うのにも役立つことを理解するとともに、絵文字(ピクトグラム)に対する興味関心を高めることを目標にしています。学習の発展として、自分たちで絵文字を作って発表し合う場面もよく目にすることがあります。
先の牛乳パックのように、身近にあっても気づきにくいユニバーサルデザインもあります。例えば、シャンプーとリンスの容器の突起がそれにあたります。あるメーカーの働きかけによって、現在ではどのメーカーでも容器の突起で判別できるようになっているらしいのです。まぁ、リンスに縁のない私は間違えようがありませんが…。
243 髪は長~い友だち(23.6.27)
先週、市川市芳澤ガーデンギャラリーで開催されている、坂崎千春さんの「ペンギンアパートメント」を見に行き、周年行事に係る話をしてきました。小さいながらも500点の原画が各コーナーに工夫して展示されていました。その人柄は、まさにペンギンをはじめとする様々なキャラクターの温かみを感じさせてくれるものでした。
さて、「今日似た人を見たよ。危なく声をかけそうになった」「後ろ姿がそっくりだったけど、ニセモノだった」など、家族や仲間から言われることが度々あります。30年間こんな頭ですが、ひと昔前は坊主頭の大人はあまりいませんでした。でも最近はあちこちでニセモノが出現するようです。
現代のメンズの髪型は種類もいろいろ。ベリーショートやツーブロック、アップバング、クラシックヘア、オールバックなど若者サラリーマンに人気なようです。50代にもなると、ナチュラルで渋めの髪型がもてはやされます。
そういう私も若いころは髪の毛がふさふさ。「キューティクル」「天使の輪」なんて言葉がテレビから流れていた当時、引っ張り強度を測ったら200MPaを優に超える硬さでした。当然まとまりが悪い。アイロンパーマやパンチパーマでなんとかやっと整えていたわけです。ひと月もすればボサボサに伸びるし、寝ぐせもひどい!そこで、床屋で角刈り。でも、自分でバリカンをかけた方が安上がりとなって、必然的にバリカン購入へ。しばらくすると、「もっと短く、もっと短く」という欲求が高まり、カミソリの使用に至るのも時間の問題でした。「自分で刈るの?」「後ろ側は誰かにやってもらうの?」など質問を受けますが、指先で剃り残しを確認しながら進めますので大丈夫!
坂崎さんのペンギンは、どれも黒々とした毛並み。抜け落ちることなんか考えられませんが、私の頭は白いものがたくさん混じってきました。でも、誰も気づきようがありません!
242 ターニングポイント(23.6.24)
20代の頃は、機会は多くないまでもワインといえば飲みやすい「白」を選んだものです。今は「赤」一本で、たま~に白を飲むことも。ただ様々な種類あれども味の違いはよくわかりません。だから高級ワインだろうか廉価品だろうが飲めることがうれしいだけ…。
そういう意味で、各分野のソムリエは尊敬に値します。ワインに関していえば、その第一人者は日本ソムリエ協会の田崎真也会長でしょう。1995年には世界最優秀ソムリエコンクールでも優勝しており、5月に行われたG7広島サミットの飲酒を監修しました。
この田崎さんは、興味を持ったことにはまっしぐらだったといいます。小学校では昆虫学、中学校では海洋研究に夢中で、工業高校に進学したものの海への夢を捨てきれずに船乗りを目指しました。海員学校時代のアルバイトで作ったナポリタンを食べた客から「ありがとう」「ごちそうさま」と言われた時の気持ちが忘れられず、料理人を目指すターニングポイントになったそうです。フランス料理の世界でもう一つ夢中になったのがワインで、勉強のために単身フランスに渡ったのが第2のターニングポイントです。釣り歴50年以上で、魚を愛してやまないワインソムリエであり料理人。単に成功の上に立つ人のように思ってしまいますが、いろいろなことに興味関心を持ち、熱中して全力を注いできたからこそ今があるのだとあらためて思い知らされます。
人それぞれにターニングポイントがあり、選択を迫られます。ある新聞には、やくざから弁護士になった人の取材記事がありました。この人にも転機があったわけですが、選択肢を増やすためは最低限の知識や技量、そして一歩踏み出す勇気が必要です。私たちが学ぶ意味は、「新たな力を身につけ、身につけたその力によって新しい世界を広げること」だと思います。「自分の今ある力を使ってアクションを起こし、そのことで人が喜ぶ姿を喜べるようにすること」と言い換えることもできそうです。ターニングポイントなんて仰々しいものではなく、日々の気の持ちようなのかもしれません。よって今がその転換点かも…。
今日はオープンスクール。といっても2コマの授業参観です。これに先立って2時間目の時間帯にPTAによる除草作業があります。先日はプール掃除にも力を貸してくださった方がいらっしゃいます。今日もよろしくお願いします。
241 とりとめもないこと(23.6.23)
朝の安全指導を終えて戻る際、校庭にある「ひらた山」近くのネットに沿うようにヤマモモの木があることに今頃気づきました。しかも雌木ですからたわわに実をつけています。一つ摘んで口に放り込むと甘酸っぱさが広がります。熟しているので手にも赤紫色の果汁が垂れています。昼休みに、数人の子供たちに勧めると、びっくりした顔。「本当に食べられるの?」と半信半疑な様子です。でも食べてしまえば「うんま~」なんて声も出るくらい。まさに今が旬!ある子には、サルビアの花の蜜を吸うことができることも教えてあげました。まさかアレルギー反応はないですよね。
1年生のひらがな練習プリントを見る機会がありました。一文字ずつ例があって練習します。「や」の場合、「やさい」「やきとり」など。「やかん」という文字と絵がありますが、「やかんって何?」と尋ねられました。薬缶がない家庭も多いのでしょう。ましてやお茶を淹れて飲む習慣がなければ、急須なんて見たこともないかもしれません。知らないことがいっぱい。だからこそ、知ることで自分の世界が広がるのだと思います。知らないからといってバッサリと切り捨ててしまうような子供にはなってほしくありません。
ある日、低学年が虫取り網を持ってバッタなどを追いかけています。やっと捕まえたトンボでしたが、手で捕まえられず助けを求めます。やっと虫かごに入れて得意満面で教室へ戻りました。次の日、「トンボは虫かごでは生きられないでしょ。だから逃がしてあげたんだよ」と、その子がそっと教えてくれました。
そしてプール開きの日に驚いたこと。高学年が水慣れを始める前に、ラッシュガードを着けている子を数えてみると、男子40人中28人(70%)、女子33人中29人(88%)です。
何でもないことの中にも、驚きや発見が隠されている新鮮な毎日です。
240 鰭(23.6.22)
研修会に参加しています。最前列での聴講です。しばらくすると猛烈な睡魔に襲われてウトウトし始めました。自分に鞭を打ちながらも睡魔には勝てず、寝入ってしまったようです。間の悪いことにいびきまでかいていたようで、ふと目を覚ました時に、講師の手元のメモが目に入りました。なんと、私の名前が書かれた脇に「イビキ」という文字が添えられているではありませんか。なんとか取り繕おうと必死になっていました。いやぁー、いやな夢でした。
少し前から音楽配信でスピッツの『美しい鰭』が流れます。スピッツらしい曲なのですが、「鰭」という字が悲しいかな、読めない!「すし(鮨・寿司)」とは違うし、ましてや「美しい寿司」なんてどんな歌詞になるか想像つきません。こんな時に便利なスマホ。同じように検索をしている人が多いらしく、検索履歴が容易に見つかります。「ヒレ」と読むそうです。「♪流されるまんま流されたなら、抗おうか美しい鰭で…自分でいられるように」と歌います。鰭はそんなふうに使われるのねと、安易な納得をしてしまうから情けないです。
5年生の理科「メダカの誕生」で、雌雄の見分け方などを学びます。背びれや尻びれの形に違いがありますが、ほとんどの魚には背びれ・尻びれ・胸びれ・腹びれ・尾びれという5つの鰭がついています。どんな役割があるのでしょうか。「背びれ」は中心を保って体が横倒しにならないようにする役目があり、「尻びれ」と「胸びれ」には体の平衡を保ち、かつ前進・後退を促す機能があるのです。「腹びれ」は体を浮かせたり沈ませたりと上下運動に、「尾びれ」は水中を前進する推力となり最も大切な部分です。
そんな中で、鰭の美しさをイメージしてみます。色よりも動きの優雅さが浮かびますが、テストでメダカの雌雄判別のひれの名称を「しびれ」と解答する子も。きっと尻びれと書きたかったのでしょう。それとも、しびれるほどの美しさが見られる方が雌(雄)なのかもしれません。