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校長室から

055 節電・節水(7/11)

 猛烈な暑さの翌日は、アスファルト上にミミズの大量の死骸を見かけます。夜はエアコンと扇風機なしでは安らかな眠りが難しい毎日です。自宅のエアコンを春に新調しておいてよかったと胸をなでおろしています。

 こうした電力消費の伸びに伴い、政府から節電要請が出されて十日ほどが経ちます。スーパーマーケットの照明も随分落とされていることを感じますが、これまでが明る過ぎたのだと思います。

 学校ではどうでしょう?子供たちがいる教室のエアコンやサーキュレーターは停めることはできません。でも、使っていない部屋の電気が煌々と点いていたり、階段の電灯が差し込む日光に負けそうなのに灯っていたりします。「こまめに消灯」のシールが泣いています。校長室の照明は、校内巡回の際には消すよう努めていますが、時々どなたかの手を煩わせていることもありそうです。約五百人が生活する学校ですから、一人一人の心がけや意識が大事だと思うのです。

 東日本大震災の後の「計画停電」を思い起こす人もいるでしょうが、最終手段として行われる可能性だってあります。そうならないためにも、電力逼迫といった状況を他人事と考えず、できることを確実に行うことが求められているわけです。

 また、これだけ雨が少ないと、水不足による生活への影響も心配されます。蛇口をひねれば飲み水が好きなだけ出てくる日本の水道の有難さを感じて、みんなで節水に努める必要がありそうです。

054 土用の丑(7/8)

 レジ袋が有料化されて2年と1週間が過ぎます。不思議とマイバッグが当たり前の習慣になりました。

 さて、土用は年に4回。夏は7月20日から8月6日まで。そして丑の日が、7月23日と8月4日。「うなぎを食べる日」といった認識が広がって、スーパーにはたくさんのうなぎの蒲焼きが陳列されます。この起源は、江戸時代にうなぎが売れなくて困っていた鰻屋が平賀源内に相談したことにあります。当時「丑の日にちなんで、ウから始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったので、「本日、丑の日という貼り紙をしなさい」と源内がアドバイス。その効果で大繁盛したので我も我もとなったという説が有力とされます。ですから、本来はウナギでなくても、うどんや瓜(胡瓜・西瓜)、梅干し、牛肉など食べる習慣があります。ということは、宇宙食やウィダー、うまい棒、うずら豆、ウインナー、ウニ…(う~ん、思い浮かばない!)でもよいわけです。

 また、土用の期間中に縁起を担いで、禁じていることもあるといいます。その一つが「土を動かすこと」です。具体的には、草刈りや土いじり、造園、穴掘り、建築の基礎工事など。災厄が身に降りかかると考えられた風習です。二つ目は「新しいこと」を避ける風習。結婚や新居購入、転職、就職、開店・開業など。最後は「場所を移動すること」です。土用の期間はどの方角もよくないのだそうで、引越しや旅行は忌避されたようです。ただ、例外日もあるのだとか。

 休日は必ずと言ってよいほど庭いじりをするので、土用期間は気をつけます。と言いながらそのころにはきっと忘れていると思います。土用の丑の日でなくてもいいからウナギが食べたい!

053 笹の葉~サ~ラサラ~(7/7)

 スーパーコンピューター「富岳」を使った「線状降水帯予報」が6月1日から始まっています。「ゲリラ豪雨」と呼んでいたものがいつの間にか…。朝の天気予報で、「今日も猛暑に…」とか「今日は大気が不安定で、雷やところによって雹が降るかも」なんて声を聞くと、堪らない暑さ(熱さ?)を想像して憂鬱になります。

 さて、今日は七夕。近年はいつも天気が悪かったように思いますが、夕方は晴れそうな気配が?昨日も教室から七夕の歌が聞こえていましたが、歌詞にある「のきば」とは?「すなご」って何?前者では「軒端」と書き、家の外に飾った笹の葉が、屋根の端っこで揺れる様子を歌っています。「砂子」は、金箔や銀箔を細かく粉にしたものを指し、天の川をイメージしているそうです。知っていると歌い方も変わるかもしれません。

 ただ、この七夕の行事食はあまり馴染みがありません。正月のおせち、夏至には冬瓜やタコ、冬至にカボチャ、クリスマスのチキンなど伝統的ですが…。実は「そうめん」なのだそうです。中国が起源だと言われ、無病息災の食べ物とされています。天の川や織姫の織り糸に見立てているという説もあります。そうしたこともあって、今日は「そうめんの日」。

 子供のころ、そうめんの白い渦の中にピンクやうす緑の麺を箸にとると縁起がよさそうで、弟と取り合いになったことを思い出します。今後、「暑くてちょっと食欲が…」なんていうときに、蕎麦・うどん・そうめん・冷麦のどれにする?なんて状況が度々あるかもしれません。少なくとも我が家では…。今日の給食にそうめんは出ませんが、ゼリーに星が2つ浮いているかも。ワクワク!

052 床屋の思い出(7/6)

 今日7月6日は、俵万智さんの短歌にある「サラダ記念日」であることを新聞を見て思い出しました。

 職員室の机に時々お供え物のように置かれたお菓子。その中にあった『ハッピーターン』。不景気の真っ只中にあった46年前に「幸せ(ハッピー)がお客に戻ってくる(ターン)」という願いで亀田製菓が発売した、今も人気の菓子です。5月下旬には、ローソンとコラボして「からあげクン ハッピーターン味」「Lチキ ハッピーターン味」「マルちゃん ハッピーターン味焼きそば」「飲むハッピーターンオ・レ」など6品を発売しています。特に「飲む…」は、病みつきになるハッピーターンをミルクに溶かしたら病みつき商品になるのではないかという発想から生まれたというから驚きです。

 売れ行きは思った以上に好評とのことなので、試してみたい気はあるのですが…。それに先立ち、平田会館のそばに新規開店したという店のバナナジュースを飲みました。家で作るのとは違った味わいもまたよいものです!

 さて、小学生時代や大人になって転居する度、それぞれ場所に行きつけの床屋さんがありました。何も言わなくてもいつもどおりのカットをしてくれますし、顔剃りも床屋ならでは。独特の泡立て容器に茶せんのような物を入れて、たっぷり泡を顔中に塗って…。剃刀の刃を研ぐような革ベルト状のものも床屋だからこその品。さらに子供なのに終わると肩などをマッサージしてくれます。初めてパーマをかけたのも20年近く通った床屋でした。歯医者もそうですが床屋もあちこち行ってみるのは勇気がいるものです。

 

 先日、パーマ屋の脇を通り過ぎたとき、窓越しにUFOみたいなヘルメット様の機械が見えました。ヘアスチーマーとか呼ばれるらしいですが、こんな古い物が残っているなんて昔ながらの店であることがわかります。でも、今どきのお洒落なヘアサロンに対抗できるのか心配になってしまいました。いらぬお世話です。男児は今も変わらず床屋さん?それともセルフカッター?今どきの女児は…???

051 食中毒に注意(7/5)

 私は、無性にコーラが飲みたくなる時があります。1本を何度かに分けて飲むのですが、気温と湿度が高い今ごろの時期から、飲みかけのペットボトル飲料がもとで細菌性食中毒になるケースがあるようです。

 ペットボトル飲料は、一度口をつけて飲むと唾液の中の様々な細菌が飲み物に入ってしまいます。これを暑い中、荷物と一緒に持ち歩けば細菌が増殖することになります。宇都宮市では、ミルクコーヒーと麦茶、スポーツドリンク、オレンジジュース、緑茶で、条件を同じにして48時間放置実験をしたそうです。一番細菌が増えたのがミルクコーヒー。48時間で30万倍以上といいますから驚きです。2番目が麦茶だったというので別の意味で驚き。そして、ペットボトル内の細菌を増やさないために気をつけることは、(1)口をつけずにコップに注いで飲む、(2)冷蔵庫に保管してなるべく一日で飲み干す、の2点だと付け加えています。

 息子はペットボトルに口をつけず、中空から口内へ注ぎ込むのが上手でした。サッカー選手もよくやっていますが、誤嚥が怖くて私には真似ができないので、上品にコップに注ぐことにします。

 ところで、ホームページへのアクセスが昨日の朝には80万件を超えていました。多くの方に見ていただいていることに感謝しながら、コップに注いだコーラで乾杯!

050 胡麻(7/4)

 以前校長室に来た児童が、「昨日誕生日だったんだ。お赤飯と肉を食べたんだよ」と教えてくれました。おめでとうと言った後に、私の赤飯の食し方をご教授差し上げました。いい迷惑です!私は赤飯が大好きです。もち米の粘りと小豆の甘さ、そして食塩との相性。何よりも黒ゴマをかけた時の何とも言えない香りはたまりません。何を隠そう、私は茶碗一面に黒ゴマを振って食べます。赤飯が見えなくなるまで真っ黒にして…。だから、給食や弁当の赤飯に添えられたごま塩の小袋では不満です。

 胡麻は、肝機能を高め、コレステロール値を下げ、肌や髪の健康を保つ効果があるといわれて、一時期話題の商品でした。平安時代には料理や菓子に使われるとともに、ごま油は食用・薬・灯火に利用されるなど古来から重宝されていたことがわかります。胡麻は栽培地を選ばず、手間をかけることないとされますが、あの小さな種子を収穫するのは大変なのではないかと思ってしまいます。

 さて、胡麻といえば、『アリババと40人の盗賊』に登場する呪文!「開けゴマ」を唱えると岩の扉が開きます。でも、なんで「ゴマ」なのでしょう?早速ウィキペディアで見てみると、①農民の祈り、②鞘がはじける様子から連想、③ゴマを宝物と見立てた、④言葉自体の霊的な意味、⑤ゴマの神秘性など諸説があってよくわかりません。

 一方、昔の幼児番組『ひらけ!ポンキッキ』は、「開けゴマ」の呪文に由来するとか…。朝から「実のない」話でした。

049 言葉に込めた思い(7/1)

 今日は、あまりなじみのない記念日かもしれない「国民安全の日」。災害・交通事故・火災・産業事故などを防ぐために、国民一人一人が普段の生活を振り返って、安全確保に留意するとともに、習慣化を図るために、1960(S35)年に創設されました。15歳未満の子供及び65歳以上の高齢者の不慮の事故による死亡者数は、非常に高い割合を占めています。だからこそ、家庭や学校、地域ぐるみで安全教育の充実を図るとともに、事故防止と危険予知・回避の意識とスキルを高めることが大事なのだと考えます。

 さて、1学期の生活目標は「心をつなぐ あいさつをしよう」です。登下校時に通学路で安全を見守ってくださる保護者の方や地域の方に、気持ちのよいあいさつをしているでしょうか。実際に当番をされて、子供たちのあいさつはどうでしょうか。

 では、家を出るときや帰宅したときに、きちんと声にしてあいさつしているでしょうか。「行ってきます」や「行ってらっしゃい」にはきちんと意味があるのです。

 「行ってきます」は、「きます」と「帰ってきます」を合わせた、「必ず帰ってきます」という約束の言葉です。戦時中、特攻隊員が出陣するときは、帰らない決心で「行きます」とだけ言い残したそうです。また、「行ってらっしゃい」は、「って」と「帰ってらっしゃい」を合わせて、「無事に帰ってきてください」という祈りの言葉になります。そして、「ただいま」は「行ってきます」の約束を果たしたことを表す言葉ですし、「おかえり」は「無事に帰ってきてくれてありがとう」という感謝を込めた言葉なのです。

 「行ってきます」といえる幸せ、「行ってらっしゃい」と言われる有難さを忘れないでいたいものです。使い古された言葉ですが、学校ではけがをさせないように安全配慮するとともに、登校した時よりも元気にして帰せるよう1学期の残りの3週間も努めていきます。

048 いい加減にして!(6/30)

 冷房の効いた電車にずっと乗り続けていたい、そんな暑さに今日もなりそうです。

 コロナの時代、食べ物の販売には大きな変化があります。焼き肉屋チェーンの駐車場には、店内メニューと同じような自動販売機があります。冷凍餃子も24時間いつでも買える無人販売店があちこちに登場しました。非接触で販売できて場所さえ確保できれば参入しやすい利点がありそうです。買う側も気軽さやもの珍しさから手を出しそうです。あとはリピーター。

 ガチャガチャも様変わりしました。人気がうなぎのぼりで値段が張るものだってあります。コロナでショッピングセンターから店舗が撤退した跡が、カプセルトイコーナーになっているケースもよく見かけます。種類が多様で見ていても飽きませんし可愛いものがたくさんありますが、手を出すほどの魅力は感じません。

 さて、朝の声かけ・見守りと並行してやっているごみ拾い。昨日は学区パトロールを優先したので、4日ぶりに行いましたが、怒りがこみ上げるほどのごみの量。20ℓのごみ袋の口が閉じない。体育館脇のいつもの場所ですが、ご丁寧に蚊取り線香まで用意され、ごみや枯れ草を燃やした形跡もあります。学校の敷地にも投げ入れられ、集めるだけで数十分。汗びっしょりです。

 

 コロナ禍、買ってきた総菜をおつまみに、屋外で一杯飲みながらグループでワイワイやりたい気持ちは理解できますが、最低限、ごみや吸い殻の始末は自分たちでやってほしいものです。ましてや火をつけて燃やすなんて言語道断!今日はきれいであることを願いながら、6月最終日、朝の挨拶に行ってきま~す。

047 トンネルズ(6/29)

 あまり人に知られたくない変な食べ方だったり、標準的な食べ方だとずっと信じ込んでいたのに実は違っていたりすることがあるかもしれません。私の場合、アーモンドチョコのコーティング部分だけを口の中で舐めてからアーモンドをカリカリっと食べる癖があります。ある人は、クリームが間に挟まっている食べ物を一度剥がしてクリームだけ食べた後、クッキーを食べるといいます。また、なんにでもマヨネーズをかける人もいると聞きます。

 さて、富里に住む知人が突然訪ねてきてお中元をいただきました。スイカです。シーズンの最初は、必ず富里のスイカと決めているので、首を長~くして待っていました。

 早速、夕飯の後のデザートとしていただきました。ジューシーで皮に近い部分まで甘いのです。誰も真似しないであろう、私の恥ずかしいスイカの食べ方は専売特許! まず、櫛形あるいはピラミッド型に切られたスイカの皮に近い部分をスプーンで丸くくり抜いて 食べます。そして、側面を2~3方向からくり抜いてトンネルを貫通させます。さらに、スイカの隅に柱が残った状態で、尖がった部分(スイカの中心部)だけを切り取り、皿の脇に寄せます。まだ残っている赤い部分をきれいに食した後、脇に置いておいた甘~い部分を最後に堪能するというもの。

 

 こんな貧乏たらしい食べ方を見て育った子供たち。娘と息子は家でこのトンネル貫通をやっているらしいのです。パートナーはどんな思いでそれを見ているのやら。何年かすれば孫も同じ食べ方をまねして…伝統の食べ方が後世に残っていくのかも?よろしければ(?)お試しあれ!

046 夏のにおい(6/28)

 4月に始まったドラマがどれも終わって、録画番組が底をつきました。

 この歳になっても恋愛ドラマが好きです!昔好きだったドラマの主題歌が流れると、映像まで思い出されるのも不思議です。多くの人は、『逃げ恥』や『花男』、『のだめ』、古くは『ロンバケ』を挙げるかもしれませんが、残念ながら私はどれも観ていません。

 私の場合、『東京ラブストーリー』は「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)、山下智久さん主演だった『プロポーズ大作戦』は「明日晴れるかな」(桑田佳祐)、『SUMMER NUDE』は山下さん自身が歌い、『ブザー・ビート』は「イチブトゼンブ」(B’z)という具合です。妻夫木聡・柴咲コウの『オレンジデイズ』は「Sign」(ミスチル)、福士蒼汰・本田翼の『恋仲』は「君がくれた夏」(家入レオ)でしたが、「あっ、観た観た!」「懐かしい」と思ってくれる人もいるはず。

 ドラマが音楽と一体となって記憶されるように、季節と匂いも深いつながりがあります。最近、早朝に新聞を取りに玄関を出ると、小学生の頃に感じた夏のにおいがすることも…。「どんな?」と問われても説明のしようのない清々しさ漂うといった「感覚」なのです。夕立の後のほこり臭い土のにおいもまた、私にとってはザ・夏といえるのです。

 夏を感じるにおい・象徴といえば蚊取り線香、という人は昭和生まれにダントツ多いかもしれません。花火の火薬のにおいもよいものです。今だとプールの塩素のにおいを挙げる子もあるでしょう。でも、アスファルトが焼けるにおいがする猛暑日は、勘弁してもらいたいものです。

 梅雨が明けてしまいました。子供たちは夏休みまでのカウントダウンを始めているみたいです。本八幡駅そばで、朝から打ち水をしているお店のご主人がいます。その場所だけ少し体感温度が下がったような気分。皆さんにとって、夏を感じるにおいは何ですか?

045 珍回答・珍解答、大好き!(6/25)

 写真家 星野道夫展『Oneness<いのちの循環>』が、市川市生涯学習センター2階で来週7月2日から(~9/4)開催されるそうです。本校の第12期卒業生でもある星野氏、入場無料ですのでぜひ足を運んでみては?

 さて、今日はオープンスクール。とはいっても時間指定の3グループ制ですから、参観者10名程度の授業参観が3時間繰り返される感じです。でも、運動会では保護者の視線に歓喜の表情で演技・競技に取り組んだ子供たちですから、今年度最初の授業参観もきっとよい表情や頑張る姿を見せてくれるものと思います。緊張ゆえの珍回答もご愛敬。

 そういえば、真剣で真面目ゆえに笑えるテスト解答に昔よく出合いました。SNSでも保護者の投稿に腹を抱えそうになることも…。特に、漢字の間違いや国語の例文づくりなどが多いように思います。

 例えば、絵を見て「物の名前をマス目の中に書きなさい」という問題。ブロッコリーの絵の下に「ブッコロリー」、シイタケの絵の下には「まつたけ」、パイナップルは「パイナッポー」、ハムスターを「ドブネズミ」、オートバイは「ストーカー」(スクーターと書きたかった?)など、字数はあっています。「秋の 毛はい(気配)を 感じる」なんて解答もあります。また、「あなたが正しいと思うものをカッコの中に○をつけなさい。○はいくつでもかまいません。」という複数回答ありの設問に、ある子はカッコの中いっぱいに小さな○を何十個も書いています。こうした答えに気の利いたコメントがつけられたら最高です。

 わからない問題も白紙のまま提出ではなく、何とかしようという執念の記述、あるいは受け狙いの解答には座布団1枚ではなく、花丸をつけてあげられるゆとりある対応をしたいと思うのです。児童の的外れな発言にも「神対応」できたら学級全体が良い雰囲気に…。今日は、子供たちの花丸場面をたくさん発見してください!

044 切り取られた場面(6/24)

 どこかでこんな話を読みました。

 < 中学生の時のことです。授業中に隣の女の子がおしっこを漏らしていました。女の子は一番後ろの席の端だったので、僕以外は誰も気づいていない様子でした。僕はおもむろに席を立ち、無言で廊下に向かいました。何事かと、先生が後から慌てて追いかけてきました。僕は無視をして手洗い場でバケツに水を汲むと、そのまま教室に戻りました。そして、その女の子にバケツの水をぶっかけました。教室中が大騒ぎになったのは想像に難くないと思います。

 その日のうちに、両方の親が学校へ呼ばれました。うちの親は、相手の親に平謝りでした。「なぜそんなことをしたのか」と何度も問い詰められましたが、僕は最後まで理由を言いませんでした。でも、家に帰る途中で女の子は親に事のいきさつを話したようです。その後、お礼を言いに女の子と親が家まで来てくれました。

 時は過ぎて今、その女の子は僕の奥さんです。 >

 どこの国の話なのかはわかりませんが、なんか素敵です。

 ただ、ここでふと考えます。私たちは往々にして男の子が女の子に水をかけた行為・場面だけしか見ずに、物事を判断してしまうことってないでしょうか。私も家で、ある事象だけをとらえて怒ったり小言を口にしたりして嫌な顔をされます。切り取られた場面だけに目をやることなく、その前後の行動や裏に隠された心の動きなども忘れないようでありたいと思います。時に、事実を捉え違えて誤解を生み憶測で判断し、ひいては相手を悲しませることになりかねません。信頼関係が音を立てて崩れていく様子が見えるようです。いろいろと反省することの多い話でもありました。

043 △婚式(6/23)

 コロナの影響で、結婚式を予定していたのにできなかったカップルは少なくないはず。息子夫婦も断念グループですから。感染者がある程度まで減少したこれからの数か月はねらい目なのでしょうか。

 教員の場合、結婚式を夏休みに挙げる例が多くみられます。我が家も夏休みに入ってすぐに35年目に突入!「珊瑚婚式」というそうです。金婚式や銀婚式はよく知られていますが、そのほかにも呼び名がちゃんとあるようです。

 結婚式を1年目とすると、2年目が「藁婚式」、3年目は「革婚式」、4年目が「花婚式」、5年目が「木婚式」と続きます。さらに、「鉄婚式」(6年目)、「銅婚式」(7年目)、「ゴム婚式」(8年目)、「陶器婚式」(9年目)、「錫婚式」(10年目)、「鋼鉄婚式」(11年目)、「絹婚式」(12年目)、「レース婚式」(13年目)、「象牙婚式」(14年目)、「水晶婚式」(15年目)、「磁器婚式」(20年目)、「銀婚式」(25年目)、「真珠婚式」(30年目)、「ルビー婚式」(40年目)、「サファイア婚式」(45年目)、「金婚式」(50年目)、「エメラルド婚式」(55年目)、「ダイヤモンド婚式」(60年目)です。挙式の有無にかかわらず、一番近いのは何婚式でしょう?お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの若い頃の話を子供と是非してほしいと思います。

 私の部屋には、結婚式の写真がパネルで立ててあり、家族のアルバムも山のようにあります。35年前の私は若い!髪だってふさふさ。怖いもの知らずだった頃です。今はどう見えているのでしょう。

042 バナナン バナナン バ~ナ~ナ♪(6/22)

 好きな食べ物を問われると、迷わず「トウモロコシ」「バナナ」「スイカ」と答えます。もうしばらくするとトウモロコシとスイカの最盛期の到来です。

 さて、一年中安価で売られているのがバナナ。スーパーの入口周辺には、必ずバナナコーナーがあります。私は、百円未満で且つまだ青さが残っているものをセレクト。昔高級だった栄養価の高いバナナは、今は庶民の味方です。そんなバナナも値上げされそうな気配が…。生産や輸送にかかるコストが上昇し、生産者を圧迫しているようで、フィリピン側からバナナ価格引き上げの理解を求める申し入れが日本にあったといいます。店頭価格が20年以上にわたってほとんど変わっていないバナナは、卵と並んで「物価の優等生」と呼ばれるそうですが、厳しい状況に。

 小学生のころ、バナナ丸ごと1本が給食で配膳されました。今はせいぜい半分ですから寂しい気がします。丸ごと1本だったときは、1か所だけ皮を剥いて、先割れスプーンですくいバナナボートにして食べました。当時はおしゃれな食べ方に思えたのです。茶色くなり始めたバナナをラップに包んで冷凍して食べるのも楽しみでした。また、ドロドロのバナナジュースも…。

 バナナの和名は実芭蕉(ミバショウ)。食用ではなく観賞用だったそうです。松尾芭蕉のペンネームも庭に植えたバナナの木にちなんだものと知りました。10年以上前にバナナダイエットブームもありました。信長にも献上されたとされるバナナを買って帰ろうかなぁ。童謡『とんでったバナナ』(1962)を口ずさみながら、夕食前の空腹を満たすことにします。

041 怒りを笑いに…(6/21)

 朝、家で朝日新聞に軽く目を通し、学校では読売新聞を広げます。昨日の朝刊に連載漫画『コボちゃん』がありません。紙面の下の方に、「作者の植田まさしさんが発熱による体調不良のため、しばらく休載します」と書かれています。植田さんは、『フリテン君』や『おとぼけ課長』、『かりあげクン』などの漫画で有名ですが、独特の作風、いたずら好きの登場人物、モノの見方の滑稽さに感心してしまいます。

 コボちゃんは小学3年生ですが、私の小学生時代、「泥団子チャンピオン」と呼んでいた遊びがあります。粘土質の土を固めてビー玉大の団子を作ります。砂をかけたり磨き上げたりして何日もかけて黒光りするくらいになれば完成。地面に置いた相手の泥団子めがけて目の高さくらいから落下させ、相手の泥団子を割るのです。自分の玉が地面に落ちた衝撃で割れてしまうこともありますが、決着がつくまで交代して繰り返します。でも、子供ながらにあくどいことを考えます。泥団子の中に石を入れたり泥にセメントを混ぜたり…。

 こんな遊びのほかに、公園の砂場ではビー玉のお店屋さん、その脇ではめんこ。取ったり取られたり。公園の前にある酒屋の裏に行っては一升瓶の酒蓋を集めます。栓はコルクなのでこれをきれいに取り払ったものを使って、相手をひっくり返せば自分のものになる遊びをします。珍しい酒蓋の収集も競い合ったものです。

 ハイテクのゲーム機なんてありませんが、いろいろな場面・方法で友達と対戦。それも異年齢集団が大勢公園に集いますから、コミュニケーションしながら学んだこともたくさんありました。怒りや悔しさにいかに付き合うか、喜びを相手とどうやって共有するかなど、対人関係は知らず知らずに身につけたのかも入れません。

 今子供たちを見ていると、上手に感情コントロールができない場面に出くわします。大人の煽り運転も然り。イライラや怒りの一因に、「○○すべき」という自分の価値観がある、と配付された資料にあります。自分の理想と現実が離れていくときに怒りを感じるという言葉にただただ納得。イライラするのは相手のせいではなく、自分の中にある価値観であると気づくと、自分の怒りと上手に付き合えるそうです。その方法の一つに「怒りを数値化する」とあります。車を運転中のイライラが多い私は、その度合を10段階で声にして自分を落ち着かせてみようかと思います。

 今日は夏至ですね。

040 心に残る一冊との出合い(6/20)

 ウォーキングを兼ねて近所の図書館へ本を探しに出かけました。しかし、出張所のような感じですから古びた本ばかり。しかも蔵書の入れ替えがほとんどないようで、日焼けした本が書架を占めているのを見てがっかりして帰宅しました。大きな図書館が歩ける範囲にあるならばどんどん利用しますが…。

 子供たちはどの程度公共図書館を利用しているでしょう。大人が一緒でなければ足を運ぶこともないのかもしれません。学校の図書室も少ない予算の中で本の充実を図っていますが、好きな作者やシリーズ、分類を見つけるためにも、より多くの本を読み漁ることも大事です。メディアパークも徒歩圏内なのですから利用しない手はないと考えます。昨年度は、子供の読書週間に関する保護者評価があまり高くありませんでした。今年度はぜひ!

 さて、「言葉を知る」という観点からも読書は有効です。私も読書を通じて普段使わない漢字の読みや新しく知る熟語などに出合うことが度々あります。例えば、「『きな臭い』というより『胡散臭い』の間違いじゃないの」という会話があったとします。すると、違いを説明できない自分に気づきます。『きな臭い』という言葉には、「紙や布などが焦げる匂いがする」「戦争などが起こりそうな気配がする」「なんとなく怪しい」といったかなり危ない意味で使うようです。一方『胡散臭い』は、「どことなく怪しい」「疑わしい」「油断ができない」といようにインチキ臭いといったイメージで使います。このように、知っているようで実は知らない言葉ってたくさんあるのです。

 

 今日から7月1日までは「初夏の読書週間」です。通常2冊の貸し出しを4冊に増やしています(1年生は2冊)。おすすめの本の紹介・掲示や図書委員による紙芝居の映像読み聞かせを行います。図書室前廊下の掲示も一新して図書委員おすすめの本が紹介されています。この機会に校長室の本も3冊新しくしました。

039 水の事故ゼロを願う(6/17)

 田んぼや用水路でザリガニ捕りをよくしたことを今になって不思議と思い出します。バケツにいっぱいのザリガニを入れて持ち帰ると、翌日には共喰いで腹を見せている奴が何匹もいました。宙に掲げて友達と大きさを競い合いもしました。平田小近辺では、ザリガニが棲む場所があるのでしょうか?実物を見たことのない子、触れない子、いろいろかもしれません。

 14日のプール掃除のときに、やごを救出しました。網を入れるとウヨウヨと。昨年度はほとんどいなかったようですが、今年は大漁です。水槽に入れて飼って飛び立つ日を楽しみにする子供たちを見られることと思います。プールのヤゴは、そのままにしておけば排水口から流れて行ってしまいます。この排水口に吸い込まれて「溺水」する痛ましい事故もあります。プール掃除が終わった後は、水がない状態で排水口を点検し、記録を残すなど安全点検を確実に行って水泳指導に臨むのです。

 ところで、毎年のように水の事故が発生しています。一昨年年の溺水による死亡は、0歳(6人)、1~4歳(8人)、5~9歳(11人)、10~14歳(24人)、15~19歳(44人)の計93人で、事故死447人の21%を占めました。0歳と1歳の7割近くは浴槽で溺れており、年齢が上がると川や海、湖での溺死が多くなる傾向です。幼児や小中学生のみならず、私たち大人も気を引き締めて自分と子供の命を守れるようでありたいと考えます。

 そして今日はプール開き。校長先生の話・お清めの儀式・代表者による泳ぎ初といったことが定番でした。事故なく安全に活動できるようにという願いを込めて、儀式としてプールの四隅にお神酒(みき)をまいたり、塩をまいたりするのです。 本来、プール近くの氏神様の神社の神主さんが水神様に対して行うことなので軽々しくできることではないのでしょうが…。さて3年ぶりの今日は?

038 ブーム(6/16)

 食べ物、特にスイーツ系のブームに若い人たちは敏感です。時にはSNSを介して一気に広がります。そして、あちらこちらでみられると思ったら一気に衰退なんてことも日常茶飯事。例えば、つい最近まで街中至る所で見かけた「タピオカ」が、すっかり姿を消したように思えます。タピオカを飲むために長蛇の列に並び、映える写真を撮る姿もありました。でもこのタピオカは十年周期でブームが巡ってくる感じです。おそらく第四次タピオカブームは2028年頃と「予言」します!

 平成を振り返ると、1990(H2)年ティラミス、1993(H5)ナタデココ、1997(H9)ベルギーワッフル、1999(H11)生チョコ、2005(H17)マカロン、2008(H20)パンケーキ、2018(H30)高級パンと並びます。人気が維持されるもの、再燃するもの、翳りをみせるものなど様々。少し前から唐揚が幅をきかせているようで、キッチンカーもよく見かけます。また、ナッツの女王と呼ばれるピスタチオも人気とのこと。チョコやキャラメル、菓子、ドリンク、パンに至るまで新商品が続々と登場しているといいます。でも輸入に頼るピスタチオですから、ナタデココのときのように現地に失業者が溢れるような悲劇を生み出しかねない、なんていらぬ心配?

 ちなみに、調べていると2005年のブームに「TKG」という文字。「卵かけご飯」だそうです。専用の醤油もあるくらいですが、我が家も少し前からちょっとだけ高価な卵を買ってきてTKG。まず、卵白だけをご飯にかけてかき混ぜます。そのあと卵黄をのせて醤油麹を添えて軽く混ぜれば、あとは掻き込むだけ!よい卵であることもさることながら、卵白と卵黄を一緒にかき混ぜていた時より美味しく感じます。平日の朝は慌ただしくて食せませんが…。

037 今日の天気は?(6/14)

 最近、サッカー日本代表の試合が多いので楽しみです。中継を見ていると、後半途中で交代して出場した前田大然選手を見て、「誰?左卜全(ひだりぼくぜん)?」と懐かしい名前を唱える妻でした。わかる人は少ないだろうなぁ。今日はチュニジアとの試合ですが、また雨でしょうか。

 さて、梅雨の季節に限らず、傘の携行に悩む日が度々あります。今日も折り畳み傘を忍ばせています。現在私たちが使用している傘は「洋傘」で、一般的に6~8本程度の骨があります。耐久性を高めた12本以上のデザイン傘もありますが、古代から暑さを凌ぐ日傘として使用されてきたのが傘です。イギリスで現在の開閉式の構造の傘が開発されたのは18世紀頃。その半ば頃まではあくまでも日除けの道具だったので、雨が降っても傘をささずに濡れていたといいます。そんな時代にジョナスという男性が嘲笑われながら30年間も雨具として使用して習慣を広げようとしたと、先日の天声人語にありました。ただ、今でも驚くほど傘をさす人は少なく、レインコート派が多数を占めるようです。

 一方、「和傘」と呼ばれるものもあります。時代劇に出てくる番傘がお馴染みですが、ほかにも種類があるといいます。この特徴は、傘布の部分に和紙が使われ、油や柿渋を塗って防水加工が施されること。傘を支える骨は竹や木が使用され、その数が数十本もあることなど。

 6月11日は「傘の日」でした。この日が入梅にあたることからのようですが、日本の傘消費量は年間1.2億本以上で世界一だそうです。また、一人当たりの傘保有本数でみても、日本は3.3本で世界第一位だとか。

 その多数を占めると思われるビニール傘は、昭和20年代後半に日本で生まれたもの。その後、昭和39年の東京オリンピックで来日したアメリカ人のバイヤーが目をつけ、ニューヨークで販売したら飛ぶように売れたという歴史もあるようです。私は専ら普通のワンタッチ傘派ですが、激しい風雨の後は壊れたビニール傘があちこちに捨てられている光景が…。市川市では何ゴミ?どのように処分すればよい?少なくとも家まで持ち帰ってほしいものです。

 

036 様々な事情があって…(6/13)

 今日から2週間、代表委員による朝の挨拶運動が始まります。「笑顔で明るく、相手の目を見て挨拶を届けよう」をスローガンに7:55~8:05の10分間、門や昇降口で取り組みます。

 5月の終わりころに、ニューヨークの公衆電話最後のブースが撤去されたというニュースを見ました。そういえば、スーパーマンが変身するときに使ったのが公衆電話ボックスでした。

 携帯電話やフリーWiFiなどが整った現在、日本でも公衆電話機を見る機会が少なくなりました。この4月に設置基準が変わり、利用減少も伴って一般の公衆電話の撤去が進んでいます。必要台数を約3分の1に減らして、その分の費用を災害時用公衆電話の維持に使っていくといいます。ちなみに事務室前の公衆電話の毎月の収益は0~10円。テレフォンカードを持ち歩く子も、今は見かけなくなりましたが、残されているのには意味があるのです。

 災害時にトイレが使えなくなることも困ります。いざという時のために、固めて捨てられるトイレセットを購入しました。そうそう、トイレといえば平田小職員用男子トイレの個室が超狭い!電話ボックスに入ったような感じ?前も左右も全く余裕がないのです。ズボンの上げ下ろしすら難儀を感じ、腕や頭が壁にぶつかります。これは、限られたスペースの中で和式を洋式に替えたことに起因するのでしかたないとしましょう。さらに不思議なのは、トイレ内に設置されているスピーカー。用を足しているときに呼び出されてもどうしようもありませんし、廊下の放送で十分聞こえます。女性用トイレにもあるのか尋ねましたが、どうでもよいことを気にしているような人はいないみたいですし、実際に確認するわけにもいかず…???

035 無題(6/10)

 ♪と~べ~と~べ~ トンビ~(略)ピンヨロ~♪は、童謡『とんび』。青空にゆったりと舞う姿が想像できますが、タカ科の猛禽類です。以前県東部へドライブしたときに、ベンチでお弁当を広げる女性のおかずを後方から狙う場面がありました。女性はそそくさとその場を立ち去りましたが、恐怖だったと思います。壁を背にしたり、帽子や日傘で頭部を守ったりすることで、屋外の食事の際に標的にならない対処法といいます。巣作りをしているこの時期は、カラスにも要注意です。

 さて、数年前までは「HUAWEI」って何て読むのかわかりませんでした。ファーウェイは、中国を代表するハイテク企業。スマホやパソコンなど結構なシェアを誇るようです。私の腕にもファーウェイのスマートウォッチが…。GPS機能があるため、ランニングする際にスマホを持ち歩かなくても距離やコース等が記録されるので重宝します。それ以上に、着信やアラームを振動で伝えてくれるので、耳が悪くても、また歩いている最中でも着信に気づけるため手放せません。その代わり、高価な腕時計数個が棚の展示物に成り下がってしまいました。あ~もったいない。

 最近は涼しいのですが、夜、布団に入って暑く感じる日が少し前にありました。扇風機を夜通しつけっ放しにしないと安眠できなくなる日ももうすぐです。当然、寝汗をかきます。私の場合は、頭か額か首かの判別が難しい頭部はダイレクトに枕に触れるため、気をつけないとカビの原因になりかねません。そこで、先日は枕カバーがバスタオルに切り替わりました。新品のタオルは気持ちよいのですが、朝起きた時に頭一面にタオルの毛が付着しています。じゃりじゃりの頭が寝返りを打つたびにタオルの繊維を巻き込んでいるようです。

 ただこんな頭だと、調理実習や給食の配膳時に三角巾を被っていなくても頭髪が落ちる心配なし!むしろ、眉毛やまつ毛の方が心配?一方、トンビやカラスに襲われたら間違いなく…。

034 遠足のおやつの定番(6/9)

 昨日6月8日、大阪の池田小事件から21年、秋葉原通り魔事件から14年になりました。不審者侵入を含め、改めて児童の安全確保のために何が今足らないかを考える機会にしたいと思いました。

 我が家では1週間ほど前に、鉢植えの山椒から青い実を収穫しました。摘んだ時の特有の清々しい匂いがたまりません。昨年のものは醤油漬けにされた瓶の中で出番を待っているようです。

 

 さて、遠足のおやつ選びは、校外学習の第二の愉しみであったことを今更のように思い出します。金額に上限が設けられていましたが、「ジューC」や「ボンタンアメ」、「マーブルチョコ」、「チョコベビー」、「チェルシー」、ミルクキャラメルの「ハイソフト」、「チョコボール」、「都こんぶ」、「ミルキー」etcから悩みに悩んで厳選しました。ちなみに明治「マーブルチョコレート」や森永「エンゼルパイ」は、私と同い年。「森永ミルクキャラメル」に至っては明治32年、「サクマ式ドロップ」は明治42年がスタートというロングセラー。サクマ式ドロップの缶を見ると、『火垂るの墓』の兄妹を思い出してしまい切なくなります。

 昨年度は校外学習に行っても、バスの中でのおやつタイムなどはなく、行きの車内からDVDのアニメ視聴でした。今年度はバス会社も車内飲食を可としているようですが、まだ車内おやつタイムは避けたいと思います。今後、6年生の国会等の見学(7月)を皮切りに校外学習が予定されます。ただし、県内・県外の校外学習・宿泊学習に関して、まん延防止重点措置あるいは緊急事態宣言時の対応を市内統一して判断基準にします。キャンセルせざるを得なかった場合に、企画料だけは支払わなければならない場合がありますのでご理解ください。

033 仰げば尊し~、和菓子の恩♪(6/8)

 道の駅で、くるみ・胡麻・柚子3種類の「ゆべし」がありましたが手は伸びません。だって、私の好きな和菓子の代表は、羊羹・大福・かき餅・饅頭ですから。浅草へ行けば舟和の芋羊羹や梅園のあんみつがお土産。亡き祖母は雷おこしが好物で仏壇によく供えていました。滅多に行かない麻布十番では豆源の豆菓子やたい焼き。ただ、どちらも墓参りや法事で行く場所であるというところがなんとも…。

 さて、先のゆべしのほか、最中や落雁、ういろう、心太(ところてん)、きんつば、金平糖…と聞いても現物のイメージが湧かない世代は多いはず。やはり洋菓子に押されている感は拭い切れません。洋菓子は卵・バター・牛乳といった動物性の材料が使われます。一方、和菓子の原料は、米・麦・豆類といった植物性のものが中心。日本の四季との結びつきが非常に強く、視覚的な美しさや涼しさなどで人を魅了するといった特徴があります。小豆を使ったあんこだけをみても、「つぶあん」「小倉あん」「こしあん」のように奥が深さがあります。

 5月に入った頃から、あちらこちらの店舗で「塩豆大福」の幟旗がはためいているのが気になりましたが、そろそろ「水羊羹」に切り替わる頃?食べたいものがあると、来客を出汁にして買ってしまう自分が情けない。

032 私たちは児童の命を守ります!(6/7)

 先週の委員会活動の時間にキバナコスモス他の苗をプランターに植えていました。地域学校協働本部の統括コーディネーターの角谷さんも一緒に活動してくださいました。咲き誇る日を楽しみにしていたのですが…。雹の爪痕が残る中、関東は梅雨入りです!

 今週末は「八中ブロック合同引き渡し訓練」です。いつ非常変災が発生するかわかりませんし、事件・事故による引き渡しの可能性だってあります。いずれの場合も、学校は安全・確実に保護者に引き渡せるまで子供たちの命を守り、不安や恐怖に寄り添って対応していきます。

 そんな気持ちで引き渡しカードを見ると、ふと疑問が沸き起こります。引取人欄に家族以外の名前が並んでいるケースです。訓練ならば仕方ないと思ってしまう気持ちもあるでしょうが、本当に災害が起こった際に、大事な子供の命をたとえ親しくても近所の知人に託せるでしょうか?ここに記載されていれば、担任は知人に引き渡しをします。でも万一のことがあったときに、託した側は一生悔やみます。託された側は、ずっと自責の念に苛まれ続けるのではないでしょうか。そして双方が不幸になるのが見えるような気がします。安易な依頼・受諾はそうしたリスクを孕んでいるといえます。

 「仕事があってすぐに迎えに行けない」「近くに頼める親族が住んでいない」という家庭は少なくないはずです。だからこそ、学校職員は責任をもって在校児童を守ります。職員だって自分の子供を迎えに行きたいけど行けない場合があります。その時は、子供の通う学校の職員が同じように守ってくれていると信じるからこそ目の前にある命に向き合い、不安に寄り添うことができるのだと思うのです。

 訓練のための訓練、練習のための練習にせず、有事や本番を想定して取り組むことを常に大事にしたいと考えています。

031 かぞえうた(6/6)

 チュッパチャプスの玉より大きな雹を実際に目にしたのは初めてです。窓ガラスを2枚割り、防犯灯を壊し、アジサイは悲惨な状態に…。でも、子供たちに危険が及ぶことなく胸をなでおろしました。

 ♪ 一つ 他人(ひと)より力もち 二つ ふるさと後にして 花の東京で腕試し 三つ 未来の大物だぁ(略) 四つ 弱気は見せないで 五つ いつでも猛稽古 鍛えぬけぬけ得意技 六つ むしゃくしゃするときは(略) 七つ 七癖悪い癖 八つ やっぱり治らない 九つ 困ったすびばせん(すいません) 十(とお) でとうとうズッコケた(略) ♪

 これは、天童(吉田)よしみさんが歌う「大ちゃん数え唄」。ニャンコ先生と修行に励む、風 大左衛門(かぜ だいざえもん)が主人公のアニメ『いなかっぺ大将』の主題歌です。小学生の時に好きだったテレビ番組の一つですから、今でも歌えます。

 なぜこの歌を思い出したか?それは、2年生の教室廊下に掲示された作品「かぞえ歌」に刺激されたからです。「ひぃふぅみぃよぅ…」で一生懸命考えたことが窺われます。そこで、これらの作品群から個人的に気に入った部分を寄せ集めて詠んでみました。若干ストーリー性も持たせましたが…。

 「人魂一つ 蓋して二つ 見つめて三つ 妖怪四つ 意見は五つ 無言が六つ 無くなった梨七つ やさしさ八つ ここには九つ 遠くに十」

 25日にはオープンスクールを予定していますが、子供たちの作品がさらに充実していくはず。校内を巡回する楽しみが増えます。

030 日本人は意地悪?(6/3)

 我が家のアホな会話。その1。朝食中に、「半か丁か」という声。正しくは「半か長か」。博打ではなく、「今日は半袖か長袖、どちらのワイシャツを着るか」を尋ねているのです。天候が定まらず、暑かったり涼しく感じたりする時季はよくこんな会話が頻繁に…。その2。ニュースでトドが50の言葉を聞き分けてパフォーマンスする映像が流れました。「賢い!あなたより聞き分けられている」と。どうせ同じことを5回も言わないと通じませんよ~。

 マスク着用の緩和が報じられ、ホッとする反面、心配・不安が入り混じる複雑な心境です。先日の運動会では、マスクをしていない素顔(?)の子供たちを初めて見たような気がします。目元だけではない溢れんばかりの笑顔は見ている者も嬉しくさせます。また、マスク焼けの跡がなぜか初々しく感じられたのです。

 さて、すれ違う車を見ると、他に同乗者がいないのにマスクをしている人は少なくありません。コロナ禍において、法律上マスク着用の義務がない日本ではありますが、その着用率が諸外国より高いと言われます。ただこれは、「スパイト行動」の一つだと言います。「自分が損しているのだから、お前も損をすべきである」「自分が損をしてでも、相手より優位でありたい」という心理から引き起こされる行動を「スパイト(意地悪)行動」と呼ぶのだそうです。つまり、「私がマスクをして苦しい思いをしているのに、なんであなたはマスクをしないのか」という批判を恐れて、全体的にマスクの着用率が高いという、平等を求める社会心理なのだといいます。さもありなんと、簡単に納得してしまう素直な私ですが、スパイト行動をしていないか自省が必要かもしれません。

 学校では、児童の積極的な活動をサポートするためにマスクを含め、最適と考える対応を随時推し進めていきます。今年度は水泳指導もありますし…。

029 アスパラガス(6/2)

 早速、運動会川柳を届けていただきました。うれしいものです。運動会の感動などが薄れないうちにもう数句をお待ちしています。

 少し前に新聞委員会の児童の取材がありました。記事を充実させるために新たな質問を携えてきた子供から「平田小でやりたいことは何ですか」という鋭い攻撃!突然の質問にうまく説明できませんでした。きっとそのまま記事になるのでしょうが、今ならこんなふうに答えます。“多くの人が、多くの学校が、「やりたい」「必要だ」と考えているけど実現できないままでいることに挑戦して形にしたい”と。明日は全校集会を給食中に行いますが、チャレンジする強い気持ちについて放送・映像で伝える予定です。

 さて、とても懐かしいビスケット菓子といったら、ギンビスのアスパラガス。今もスーパーのお菓子コーナーで見かけます。甘じょっぱい味が好きで、子供のころによく食べました。今になって、「なんでアスパラなんだろう?」と思い、放っておけず早速検索!すると、長くて節があるところが、野菜のアスパラガスに形が似ていることから名付けられたとか。54年前の販売時は、高級食材としてグリーンアスパラが市場に出回り始めた頃だったので、このネーミングで高級感を付与させるねらいがあったとか…。

 当時の私にとってアスパラガスといったら「グリーンアスパラ」ではなく、缶入りの「ホワイトアスパラ」でした。決して好きな食べ物ではありませんでしたが、サラダの上に2~3本添えられると高級に見えました。このホワイトアスパラ缶を開けるのは缶切りでしたが、底側から開けるものだったと妻から聞いて初めて知りました。穂先の方から取り出すと崩れてしまいそうなのでわかる気がします。今もそこそこ値段がしますので、簡単には手が出せませんし、食べても1年に一度あるかないか。

 大人も子供も、懐かしく感じる食べ物がきっとあるはず。そんな食べ物や物品を皆で紹介しあえば、話が弾みそうです。

028 見逃さない!(6/1)

 2週間ほど前のネットニュースの見出しに、“理解されないパニック障害の男性が発作 偶然いた高校生ら助ける 男性が感謝”とありました。

 パニック障害とは、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を三大症状とする病気で、およそ100人に1人が発症するといわれるものです。突然襲いかかる恐怖や強い不安によって、動機や眩暈、呼吸困難などに陥ってしまうのが「パニック発作」。自分は死んでしまうかもしれないと思うほどの恐怖を感じることがあるそうです。にもかかわらず、症状がしばらくすると消失し、検査では異常が認められないとか。でも、また発作を起こすのではないかと心配(予期不安)が募り、通常の生活を送ることがままならなくなる場合があります。いつ生じるかわからない発作に備えて、助けを得られない状況を回避しようとすることを「広場恐怖」といい、パニック発作が起こると、自分一人の力ではどうしようもできなくなって、誰かに助けてほしいと思うのだそうです。身近にいたとしても、その辛さを理解するのは容易ではなさそうです。

 上の記事の男性がなかなか収まらない発作に苦しんで道端に座り込んでいたところを、通りかかった高校生が「大丈夫ですか」「水を持ってきましょうか」と口々に声をかけ、寄り添ってくれたそうです。同じような場面に出くわしたとき、大丈夫かなと思いつつもなかなか行動に移せないものです。「本当に大変な状況なら、きっと他の人が駆け寄って対応しているはず」「そうではなく皆が通り過ぎていくなのだから、なんでもないはずだ」と自分を納得させてしまうような気がするのです。もしかすると「ヘルプマーク」を下げている人かもとか、傍目には分かりづらい苦しさに耐えているのかもしれないと考えて、行動に移せる人でありたいと思った次第です。

 学校の中でも何らかのサインを送っている子がいると思って、アンテナを高く感度を磨いて6月も頑張ります。

027 運動会川柳募集!(5/31)

 3年生の教室前にはモンシロチョウの卵が付いたキャベツの葉とアゲハ蝶の卵が付いた柑橘の葉が置かれています。黒い糞と比例して、順調に成長する様子を休み時間に確認する子供の姿が微笑ましいのです。先日まで、プール前に植えられたミツバには大きな青虫が何匹もいましたが、羽化したのか捕食されてしまったのか?

 金曜日に「第35回第一生命サラリーマン川柳」の入賞作品が発表されました。大賞は“8時だよ!! 昔は集合 今閉店”に決定しました。何より、上位10作品のうち9句がコロナ関連。しかもマスクを題材にするのが5句もあり、世情をダイレクトに反映していることがわかります。昨年度の大賞は“会社へは 来るなと上司 行けと妻”でしたが、5GやJ.Y.Park、YOASOBIなども詠われていたことに比べるとまさにコロナ一色。

 さて、運動会実施にあたり、ご理解とご協力いただきましたことに感謝いっぱいです。ありがとうございました。天気の心配は必要なく、コロナ対応に関しては誰もが共通認識で取り組めたと思います。この運動会を題材として川柳を詠むと、どんな作品が生まれるでしょうか?子供大人関係なく、面白い作品ができたと思ったら、メモ用紙でよいので校長室に届けてください。何らかの形で紹介することを考えますので…。

026 「大」運動会(5/28)

 ビールなど1割程度の値上げのニュースに困惑。夏場は命の水ですから…。

 さて、運動会の練習予定表が拡大されて職員室に貼ってあります。掲示物には、今日が「大運動会」となっています。時には「春季大運動会」という文言がみられる場合も。違和感をおぼえるのは、春に体育的な運動を中心にした小運動会を行い、秋には団体競技や演技を行う大運動会が行われていた名残であることを知るから。そんな些末なことを感じた朝ですが、いよいよ本番!天気もよく、高揚する気持ちを隠せません。

 ほとんど高学年の経験しかない私にとって、運動会の花形はやっぱり「組体操」でした。有志の児童に一部ダンスを任せたり、技の構成や曲の編集などをしたり、夜遅くまで仲間と一緒に悩みながらも楽しんでいました。そして、すべてが終わった後は職員室での一次会。各学年の出し物を、命の水(酒)の力も借りて大の大人が恥ずかしげもなく踊りまくります。思い切り笑ったあとに二次会へ繰り出すといった段取りでした。時には前の晩から前夜祭をやって、学校泊なんていうケースも…。現在では考えられないことです。馬鹿になってたっぷり楽しんで、ゆっくり休んでリセットし、また次の週から頑張るというそんな時代だったのです。

 それぞれの労をねぎらい、いっぱいしゃべってみんなで楽しむ場をもつことは、残念ながらまだできそうもありません。大事な学校行事が淡々を行われることが当たり前となり、達成感や感動をみんなで共有し合う経験がないまま若い教職員が育っていくことは心配の一つ。なんか味気ない気がします。せめてみんなで創り上げた充実感いっぱいの「大」運動会となりますように!

025 算数だよ、全員集合!(5/27)

 昨日の昼休みは1年生5~6人となぜか鬼ごっこになって、追いかけられまくって息切れ切れ。2回戦目は鬼が増えてる~。うれしい悲鳴です。

 さて、いきなりですが次の問題を解いてみてください。懐かしいと思われる方も…。

 (1)40人の学級でA・Bの2問の確認テストをしました。Aを正解した人は24人です。また、Aが正解でBが不正解だった人は6人、A・Bともに不正解の人は4人でした。では、2問とも正解だった人は何人いますか?また、Bが正解だった人は何人でしたか?

 (2)4年生50人に、国語と算数が好きかどうか尋ねたところ、次のような結果でした。国語が好きな人は32人、算数が嫌いな人が21人、どちらも嫌いな人は7人でした。では、算数が好きな人は何人ですか?国語と算数のどちらも好きな人は何人いますか?

 私は小学校の時、算数が嫌いでした。つまずいた記憶は、確か5年生の『集合』と『割合』。数学的な考え方が大切にされて学習指導要領に取り入れられたようです。上述の2問は『集合』にあたり、ベン図等を使って解くのですが、論理的思考力にかけていた(?)私には難問!よく学校を休みました。父親が仕事から帰ってくるのを待って教えてもらったことが何度もあります。

 単元の見直しがたびたび行われて、小学校で扱わなくなったものもあります。『集合』もその一つ。今の子供たちだって、休みたい気持ちになる、わからない単元があるかもしれません。それが「九九」の子もいれば、「わり算」や「分数」など様々なはず。ただ、「わからない」と言えることが大事。言える雰囲気があることが大事だと思います。尋ねられる先生は決して担任だけではないことも知っておいてほしいと思います。私も大丈夫!一緒に悩むから…。

  写真は大日本図書「教科書いまむかし」より

 では、解答です。いかがでしたか?

 (1)①2問とも正解者は18人 ②Bの正解者は30人

 (2)①算数が好きな人は29人 ②どちらも好きな人は18人

024 夢を売る人を育てる(5/26)

 夢を売るのがディズニーランドやシー。ミッキーマウスの登場は、きちんと時間を決めていて、世界で一体だけしか見られないというトリビアもあったほどです。40年近く前(1983年)の入場料は、大人3900円でした。20年後には5500円、30年後に6400円、そして昨年10月の料金改定で9400円。まさに夢のまた夢?

 開園時からの人気アトラクションの一つにスペースマウンテンがあります。ジェットコースター恐怖症の私が、初めて乗れたのがコレ。暗闇であることが、逆に視覚的恐怖を薄れさせてくれ、先頭に座れた際は、うっすらレールが見えて心の準備ができて落ち着けた記憶があります。現在のものは2024年に閉じて、2027年には全く新しいアトラクションとして建設しなおされるといいますが、さらに足を運べる金額ではなくなってしまうだろうことが残念です。

 以前、このディズニーランドの人材育成に関する書籍を読みました。ゲストにハピネスを提供することを目的に、様々なキャストが働いています。ほとんどのキャストは、わずか3日間の研修だけでデビューしますが、そこには「魔法の教え方」があるといいます。ディズニー流育成の特徴に、「ゴールを見せる」「感動を体験させる」「行動を見守る」を挙げています。学校での教職員育成のほかに、教育(指導)や子育てにもそのまま通じると思うのです。

 教員だって子供たちに夢を売る仕事、いや子供たちの夢を育てる仕事で、価値はプライスレス?!

023 やじろべぇ(5/25)

 低学年が粘土やドングリを使って伝統的な玩具「やじろべぇ」を作ることがあります。山田うどんのシンボルにもなっています。昨年度末、通知表の所見に「やじろべい」という表記を見つけて、念のため電子辞書で検索。えっ?この語源は『東海道中膝栗毛(十返舎一九)』に登場する「弥次さん」こと弥次郎兵衛に由来するなんて知りませんでした。元役者の喜多八とともに売れない絵師の弥次さんが旅するお話であることはご存じのとおりですが、荷物を天秤棒の両側に分けて担いだ形がもとになっているといいます。「えっ、知らなかったの?」なんて声が聞こえそうで怖い。

 子供は、いつの時代もいろいろなおもちゃで遊んできました。新しいものが登場する陰で徐々に忘れられていくもの、今もなお親しまれているものなど様々です。現在の遊びは頭を使います。一方、昔の遊びは自分で作ったり体を使ったりして創造性や協調性が育まれたように思います。建築現場から端材を拾ってきて鋸や釘で工作したり、二股に分かれた枝木でパチンコを作ったり、竹とんぼを作るために小刀で削ったり…。めんこやビー玉、ベーゴマもよくやりました。

 身近なパットボトルを使って、ビー玉落としや水鉄砲、けん玉なども作れます。ネットで検索すれば作り方まで解説される時代です。そんなワークショップがあったら楽しいだろうなぁ。例えば、ナイフは危険だから持たせないのではなく、危ない場面を具体的に教え、使いながら自然と身につけていくような場を提供したいと願うのです。童心に戻って、竹とんぼでも作ろうかなぁ。

022 マナー(5/24)

 毎日とはいきませんが、朝の挨拶&安全指導も兼ねて学校の周りのゴミ拾いをします。タバコの吸い殻の多いこと多いこと。そして、緑門近くの歩道橋支柱付近には、弁当の空き容器や飲み物のパック、菓子袋のほか、なぜか塗り箸までがあります。昨日はスイカの皮まで!それらを平気で散らしたままその場を去る神経が理解できません。

 さて、ある自治体ではコンビニに協力を仰いで、トイレを公共のために使用させてもらう動きが広がっているといいます。高齢者が外出を控える理由の一つに、公共トイレが身近に見つからないことがあるのでそうしたことへの対応といえます。亡くなった父と最後に旅行に出かけたときも、「トイレは大丈夫?」と尋ねながら頭の中はトイレを探していた覚えがあります。

 実際にコンビニの公共トイレを借りないといけない状況になったとき、どうするでしょうか?

 ①公共トイレであっても、店員に断ってトイレを借りる

 ②トイレを借りた後、お礼に何か買う

 ③公共トイレに指定されているので、断りもしないしお礼の言葉も言わない

 公共化に協力することで、水道代やペーパーなどの消耗品代がかかりますし、何よりも清掃が大変だそうです。「公共トイレなんだからいいでしょ!」とマナーお構いなしの人がいれば、善意のコンビニオーナーはたまったものではありませんし、モヤモヤするはず。

 自分のものは大切かつ丁寧に使うけれど、人様のものは粗末に扱うというのでは人間性が疑われるように思います。学校も同じ。大人子供関係なく、みんなが使うことを考えて使いたいものです。

021 発想の豊かさ(5/23)

 4月も終わろうとするある日、ネットニュースに『カラオケボックスでミシンを貸出』という見出しをみて興味津々。じっくり読んでしまいました。家での使用頻度が少ないので購入までは至らないこと、広い部屋で快適に使えること、好きな音楽も聴けることなどが人気の理由といいます。

 コロナ禍でカラオケ業界は大きな打撃を受けているため、歌以外の用途で使ってもらえるようにプランを練ったそうです。このほかにも、映画やアニメの鑑賞プラン、ウェブ会議もできるテレワークプラン、楽器・歌練習プランなど、音響設備が整った個室であるがゆえに有効な活用法を検討したのです。反響も大きく需要もあるようです。こうした発想の転換、柔軟さは学校現場にも取り入れたいことです。

 話は変わりますが、運動会で各学年の表現運動に使う曲名を見ると、知らない曲ばかり。単に疎いだけ?また、コロナの影響やけがの防止の観点から組体操のやり方や技もずいぶんと変わりました。それでも、子供たちの一生懸命が凝縮した、集団による表現運動は見る者の心をつかみます。全校で5・6年生のダイナミックな演技が見られたらいいのに。

 ただ、今のところ雨マークはありませんが、週末の天気が一番気になるところ。私にとっては平田小で初めての運動会。コロナ禍であっても、天気がどうあってもわくわく感は変わりません。

020 自信につなげるひと言(5/20)

 先週、保育園の園長先生が、マスクによって園児は目だけで相手の表情を読み取らなければならないと言っていました。顔の多くがマスクで覆われるため、言語の発達や成長の遅れを懸念する危機感を感じている保育士は決して少なくないようですし、ある調査では、保育士のマスク着用で乳児クラスに何らかの変化を感じている人は65%にのぼったとされます。幼児にあっては、いろいろなことがわかり始め、相手を意識し出す頃からマスク生活への転換だったわけです。これは、小学生も同様。早い終息を望みます。

 マスクとは無縁だった、中学生の頃に少しだけかじったフォークギター。最初にやったのはアルペジオで、井上陽水『心もよう』でした。でも、コードに指が届かない、押さえきれないという理由ですぐに脱落。そんな私が、弦が2本減ればなんとかなるかもと始めたウクレレ。“ウクレレといったら高木ブーさん”というイメージしか持たなかった私がほぼ毎週のようにレッスンに通って、毎日の練習も欠かさないでいることを我ながら褒めてあげたいと思います。今まで使っていた物は「ド」より下の音が出ないため、「ソ」の1オクターブ下まで音が鳴る弦に張り替えてもらうことにしました。そして、最近になってYouTubeでウクレレレッスンを見る機会も増えました。

 すると、どうでしょう。今までやってきた弾き方などを根底から覆すようなアドバイスが、画面から聞こえるではないですか。素直にそれを実践すると、“逆に指が動かない”“間違える”の繰り返し。早速、先生に相談すると、「大丈夫ですよ」「~のように考えてください」と優しいお言葉。ドツボにはまった時の何気ない、でも的確な助言は自信を取り戻す神の声!クラスで担任のアドバイスをそんな風に聞いている子もきっといるはずです。逆に、そういう軽く背中を押してあげられるような指導を目指したいと思います。

019 缶飲料の容器(5/19)

 自販機で飲み物を買うことは滅多にありませんが、缶とペットボトルが半々の割合くらいでしょうか。これから暑くなってくると、ビールが待ちきれなくなります。このビール、昔は瓶が主流。酒屋さんがケースで運んできてくれたものです。コカ・コーラも瓶を目にする機会がほとんどなくなりました。高校時代によく飲んだ緑色の瓶の清涼飲料「pop400」を知っている人はどれほどいるでしょう?

 さて、去る4月28日は「缶ジュース発売記念日」だったそうです。1954(昭和29)年に明治製菓が日本発で発売したのがオレンジジュース。現在は350㎖や500㎖、あるいは増量ヴァージョンが大半ですが、元々は250㎖でスタートでした。義母がよくくれた三ツ矢サイダーもこのサイズ。スーパーで見かけると手に取りたくなります。

 いま流通しているすべての缶飲料が「ステイオンタブ(Stay-on tab)」で、本体にタブがくっついたままのタイプですが、少し遡ると「プルトップ式」、さらに私の子供時代はジュース専用缶切りがあるタイプでした。缶に2つの穴を開けるのです。一つは飲み物が出てくる吸い口用の穴。そして、もう一つは缶の中に空気を送り込む穴なのです。上手に開けられないと、中身が噴き出すなんてことも…。今とは比べものにならないような小さな穴でした。缶詰だって缶切りが必要でしたから、どこの家庭にも必ずあったはずです。

 こうした物が懐かしく思い出される方は、私と同年代かそれ以上?ただ、こうした缶の開け方や構造などに工夫や進歩がたくさん隠されています。当たり前になっていることの中に疑問や不思議を感じる心を研ぎ澄ましていきたいものです。ペットボトルにだって秘密がいっぱい!漫然と見過ごしてしまわないようでありたいと思います。

 今日はさらに暑くなりそうです。熱中症予防の水分補給は、学校でも家庭でもこまめにしていきましょう。

018 自分の成長を喜ぶ(5/18)

 私は、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまう言葉を発していることがあるようで、家族からよく指摘を受けます。言葉だけでなく、言い方が強かったり自分本位の考えで突っついたりするようで攻撃されているような感覚になってしまうとのことです。全然悪気はないのですが、相手は非難されたと勘違いする場合もあるでしょうから、気をつけるように念を押されています。

 さて、もうすぐ3歳になる孫が歌ったり踊ったり色々やって見せてくれます。子供って今まで出来なかったことが出来るようになるとうれしくてしかたないのでしょう。それを大人の前で一生懸命披露しているのだと思います。年齢にかかわらず、人間は成長することが喜びなのだと思います。周りの者も、出来たことを喜んでいる姿を見るのはうれしいものです。家庭・地域・学校で、たとえ小さなステップであったとしても、それに気づき、認めていくことは意欲や自信になるはず。その積み重ねが自己肯定感の高まりになると信じています。

 褒めたつもりが相手を傷つけたりやる気を失わせたりしてしまうことのないように、細心の注意を払って今日も過ごします。

017 紫外線(5/17)

 日焼けが格好いいと思う私の感覚はもう古い。夏場のサッカー指導は炎天下。半日でも屋外にいようものならこんがり小麦色。「ザ・夏!」と思っていましたが、紫外線への意識が高まってからは…。代償として、今では腕や背中が染みだらけです。

 コロナ禍前の水泳指導では、ラッシュガードを身に着ける子供が半分近くいることに旧タイプの私は驚きを隠せませんでした。でも、随分前からUVケアの化粧品やクリームが薬局の棚にたくさん並んでいたのを見て見ぬふりをしていただけかも。昔は、コパトーンなど日焼け用オイル主流だったのに、真逆にスイッチです。

 いずれにせよ、5月は外出を控えるほど強い紫外線ではないにしても、そろそろ意識し始める時季かもしれません。特に注意すべき時というのが、①雨上がりの翌日の澄んだ青空の日、②太陽高度が高くなる梅雨の晴れ間、③一日の中では11~13時頃、の3つ。私の頭も帽子を忘れると皮がむけます。

 

 さて、秋山教頭が出張に出た日は、歩数稼ぎも兼ねて校内の戸締り確認をして回ります。これまで屋上に上がったことがないことを思い出し、第2校舎の屋上へ行ってみました。なかなか広いじゃないですか。奥には第1校舎の屋上が見えます。フェンスに鍵がかかっているので、そのまま行けず断念。でもよく見ると、狭いし汚れがひどい。管理棟でない方が第1校舎とされる訳がわかった気がしました。一方、屋上も活動の場になりうることが確認できたのは収穫!ただこれからの時期、紫外線には要注意?!

016 命をはぐくむ(5/16)

 私はホームセンターが大好きです。だから、新聞の折り込み広告があると隅から隅まで眺めます。春先から初夏にかけてホームセンターでは様々な植物を扱いますが、そうしたものを見て回るだけでワクワクします。植物以外でも夢がいっぱい詰まっている場所のような気がして、自然と足が向いてしまうのです。

 さて、4月中旬、我が家で鉢植えした銀杏が発芽しました。その後、日陰でも順調に育っていく姿が健気でかわいい。この銀杏は、昨秋に市川霊園で大量に拾ってきたもの。落ちている比較的大きな実をたくさん集めて水に浸し、臭さに耐えながら実を剥いていきます。後日調理して食べてみると小粒でもおいしい。ただ、店で買った大粒の銀杏を食してしまうと貧弱に見え、食べずに放ってしまいました。あるとき、もしかしたらと思って鉢に植えてみたのです。その生命力には「お見事」と言わざるを得ません。

 

 子供たちも一鉢栽培を始めるころです。毎日欠かさず水やりして成長を見つめる姿は微笑ましく見えます。私もプール入り口そばの一角をもらって栽培活動を始めようかと…。また、赤門を入った桜の木の下にはクリスマスローズの飛び種で育った苗を植えることにします。来年の冬をお楽しみに…。

015 安全・安心のために(5/13)

 13日の金曜日、しかも雨!

 息子と20年以上も前に遊んだポケモンカードや遊戯王カード。全然ルールを知らない私が適当にやるので、よく息子が怒っていた思い出があります。こうしたトレーディングカードが、時計や美術品と並んで、投資家の投機の対象になっているといいます。例えば、遊戯王カード。5~6年前に20~30万円といい、それだけでも驚きなのに、現在300~400万円で取引されるまで価格が跳ね上がっているらしいのです。モノによっては数億という言い値がつく場合もあるとか。こんな記事を目にして、息子に「やっぱり捨てたよね?でも、どこかに隠してあるとかしない?」とメールする私は、億万長者を一瞬夢見てしまいました。だって老後が安心でしょ?

 さて、4月しばらくしたある朝、安全指導をしているときに保護者の方からツイタもんに関する相談がありました。学童への通所が不規則らしく、「白門を出れば当然着信があるが、学童に行っても着信があるので、どの時間に本当に下校したのかわからない」と言います。導入当初はそうした説明があったようですが、訴えを聞いて初めて知った次第です。調べると、白門手前にセンサーがあるため、どういう経路を通っても反応してしまうようです。そこで、16時までは第1校舎4年生昇降口を学童入口とするように変更しました。ただし、活動日の吹奏楽部員は従来どおりの入室方法となるためセンサー反応があることをご承知おきください。(※ブログを見ていない方もいらっしゃるので、お知り合いにも教えてあげてください)

 このほかにも、児童の安全・保護者の安心に関して気になる点がありましたら教えてください。何でも学校が対応できるわけではありませんが…。

014 坊主頭(5/12)

 時機を逸した話題ですが、コーヒーを挽くことで冬の終わりを感じられます。毎朝、豆をミルで挽きながら香りを楽しみますが、粉になったコーヒーをドリップ用ペーパーに移す際に、静電気が冬場はひどくて一苦労というかストレスです。それから解放されるのが冬から春の境の時期なのです。

 さて、坊主頭を見慣れない子供たちには、どうも私の頭は興味深いようです。よく尋ねられるのは「どうして坊主なんですか?」という質問。時には「どうして禿げているのですか?」「子供のころからずっとその頭なんですか?」と。これには、「自主的ツルです」と言います!

 この頭にしたのは何十年前でしょう。以前は床屋に通っていましたが、毎月行かなければならないしすぐに伸びてしまいます。寝癖がつけば朝のセットの時間がもったいないし面倒。いっそのこと「自分で坊主にしちゃえ」とバリカンを買ったのです。バリカンを使いだすと、もっと短くしたい思いは際限がなくなります。髭剃りでスキンにしていましたが、行きついた末はカミソリ。頭の後ろも手探りで剃り残しなし!夏場は3日に一度。冬場は髪の伸びが鈍くなるので4日に一度のペースです。寝癖無縁ですぐ乾く。爪にゴミが入れば頭を洗った後はあらキレイ。理容代も浮くけど、逆に流れる汗は滝のよう。そんな頭でも、子供たちは慣れてくると、怖いもの見たさではありませんが挨拶代わりに触りたがる子も出てくるのです。

 無いものねだりですが、爽やかに髪をかき上げる仕草なんてものをしてみたいものです。そうそう、下敷きを擦って頭の上にかざすと静電気で髪が逆立ちますがそれは無縁で、むしろ砂場で集めた少量の砂鉄といった方が適切?

 

013 日進月歩(5/11)

 「旗日(はたび)」って死語ですか?祝日を指しますが。私が小学生の頃は、祝日には玄関脇に国旗を掲げてお祝いする慣習がありました。今も時々見かけますが、きっとお年寄りがいるのだと思います。

 さて、庭で育てるアジサイに花芽がたくさん見られます。様々な種類が咲き揃う時季が今から楽しみです。目に留まるのは、名の知れた植物ばかりではありません。時に、道端で人知れずに咲く花もありますし、「この植物の名前は何だろう」と知りたくなる時もあります。最近、草花等を写すと診断確率のメーターが上がって名前の特定に至るという、便利なアプリに出会いました。「凄い」の一言!

 また、技術の進歩あるいは働き方改革を感じるのは、AI自動音声がニュースを読み上げているとき。男声と女声を交互に使い分けているのは、本物のアナウンサーがしゃべっているようですし、何よりも機械感を感じない。ウクライナにドニプロペトロウシクという州がありますが、早口言葉にしたら言いにくいでしょうし、大相撲の新関脇 若隆景(わかたかかげ)もアナウンサー泣かせ?でも、AIだと事もなげにすらすらと読み上げるのだろうなぁ。

 アメリカでは、野球で機械がストライクやボールを判定して球審に伝えるという「ロボット審判」がすでに3Aで採用されているといいます。メジャー導入も時間の問題かもしれません。誤審防止や審判の負担軽減から「歓迎」となるでしょうか?

 では学校の未来、いや10年後の学校はどうなっているのだろう?

012 紡ぐ(5/10)

 先日、校内で声をかけてくださった保護者の方は、35年以上前の隣のクラスにいてサッカー部で指導をした子の奥様でした。前任校でも、以前サッカー部だった子が保護者として会いに来てくれました。やはり隣のクラスだった女の子は素敵なお母さんになって、手紙を何度もくださいました。人の縁って不思議ですし、どこでどう繋がっているかわかりません。まさに「紡がれる」という感じがします。平田小に着任したのも何かの縁です。これを大切にしたいと、一月経って感じています。

 さて、この「紡(つむ)ぐ」という言葉は、「綿または繭を糸縒車にかけ、その繊維を引き出し、撚(よ)りをかけて糸にする」と広辞苑にはあります。それが転じて、「言葉を紡ぐ」とか「歴史や未来を紡ぐ」のような表現で用いられています。

 「紡ぐ」に似た言葉には、「結ぶ」「織る」「編む」「縫う」などがあり、思いつくものはどれも糸偏です。中島みゆきさんの『糸』の歌詞の最後に、“縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は仕合わせと呼びます”とあります。細くても短くても、目の前の糸を織りながら温かくて幸せな気持ちに浸れる学級・学年・学校でありたいと願います。ブログを毎日読んでくだっているという保護者の方から声をかけていただきました。感想を耳にする場面もしあわせです。

 ちなみに、つい最近からウクレレのソロ練習曲にしているのも『糸』です。まだ、すぐに途中で切れてしまう糸ですが…。

011 1~気の遠くなる数値まで(5/9)

 飛び石でもGWの最終日夕方は寂しさがつのります。そして、サザエさんのエンディングを聴くと「終わった感」が増すのは私だけではないはずです。それでも、子供たちはGWを楽しめたかなぁ?尋ねてみようと思います。

 前任の市川小学校の学校番号は「1」。だから、「市内で一番といわれる学校をつくろう」と高学年に呼びかけてきました。ここ平田小学校は「11」。「一番の学校」というより、「いい学校」でありたいと思います。5年生や6年生が考える「いい学校」って具体的にどんな学校でしょうか。そんなことを学級や学年で話し合い、提案したり実践へのプロセスを思い描いたりしてほしいと思う連休明け。

 さて、小学校では、算数で「おおきなかず」を学習します。最初は百までの数に始まり、百を超える数へ。そして4年生で位取りを確認しながら一億以上へ。数の概念がどんどん膨らんでいくのです。

 4月中旬のある日、新聞の見出しに「地球から135億光年離れた銀河候補を観測」とありました。また、ネットニュースでは「巨大な彗星、2031年に地球に最接近!」という見出し。ともに、本文を読むうちに身近な数値とあまりにもかけ離れ過ぎていて数量感覚が失われていく気がします。

 彗星には、中心部が氷や塵でできた汚れた雪玉のような核があるそうです。一般的にはその核が数キロ程度であるに比べて、今回観測された彗星の核は、直径約137キロ(東京~静岡の距離が143キロ)で、楕円の軌道を描いて300万年かけて周回するといいます。現在、太陽からの距離は約32億キロだとか。さらには、NASAの探査機ボイジャーが太陽系の果てにある場所にたどり着くまでに300年かかるとか、通過するまでに3万年とか…。気が遠くなるなんてものではありません。

 ちなみに、この彗星は太陽から16億キロの圏内に近づくことはなく、地球が危険に晒されることはないそうです。映画「アルマゲドン」を想像してしまいましたが、ホッとしました。

010 ICTを上手に使って(5/6)

 ジャスミンの香りが漂っています。クチナシの花の甘い香りもそろそろです。

 NTTドコモ関連の研究所が、15~79歳のスマートフォン所有率の推移を発表しています。2010年には4%強でしたが、2011年に21%、2015年に51%と伸び、2022年になんと94%に達したといいます。驚きの反面、電車内などで見る乗客の様子から自然と納得。

 ひと昔前は、スマホなんてドラえもんのお話の世界だったような気がします。スマホのほかにも、個人所有のタブレットなどが授業や会議でフル活用されている様子を見ると、気後れしてしまう自分が情けない!子供たちに配付されているタブレットも同様で、習得の速さには目を見張ります。操作スキルの向上だけでなく、どの場面でどのように活用するかを考えたり、利用時間をセルフコントロールしたりする能力も高めていきたいと思います。

 教室にある大型提示装置。まるで65型のテレビ!これと書画カメラ(実物投影機)やPC類などをうまく使って子どもたちの理解を深める取り組みを日々行っています。でも、ICT機器を使うことが目的ではなく、ねらい達成に向けた手段であり補助であることを忘れないようにしなくてはいけません。アナログ的要素と上手に組み合わせて効果を最大限まで高めたいものです。

 4年生もタブレットを毎日持ち帰りするようになりました。家庭での活用を推進していくとともに、家庭とオンラインでやり取りができることを確かめるために、5月2日の6時間目には自宅と学校をつないでホームルームを行いました。

009 決断(5/2)

 5月になってクールビズの始まりです。首元の解放感がうれしい。

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、28年ぶりに完全試合を達成したのは4月10日のこと。そして、次の登板でも8回終了まで一人も塁に出さない、2試合連続の完全試合達成目前。でも監督は最終回を投げさせませんでした。投手の肩肘を守ることも大事。でも、プロ野球史上で過去に十数回しかない偉業ですし、狙って達成できるものでもありません。ましてや、今後そんなチャンスがあるかすらわかりません。そうした中での監督の苦悩・決断はどんなだったでしょうか。

 学校・学級経営も程度の差こそあれ、決断を迫られる場面が多々あります。真剣に考え、説明できることが求められます。たとえそうであっても、決めたことに対する是非は分かれます。100%の支持はありえません。

 子供たちも様々なスポーツ等に親しんでいます。校庭や体育館で黙々と練習に取り組むサッカーやミニバスの選手に自然と目が行きます。吹奏楽部も制約ある中で頑張っています。初任のころから指導してきたサッカー部。指導者がいないということで任されたミニバスケットボール部。休みの日も部活動一色でした。でも楽しかった思い出でいっぱいです。記録を残せる人なんて一握り。ただ、自分の記憶に残せる取り組みは、どれだけ熱心に打ち込んだかで決まるような気がします。

 スポーツのみならず、目標を見据えて場面場面で自己決定できるように子供たちを応援していきます!

008 5月といえば…(4/28)

 ♪柱~のき~ず~は おととし~の~♪

 童謡『背くらべ』の冒頭です。この歌詞は、端午の節句に背丈を測ってもらった子供目線ですが、柱を背に身長を測る風習も薄れましたし、歌われることもほとんどなくなりましたし。もう無くなって2年経ちますが、実家の柱に私や弟、孫たちの身長が、爪の先で書かれていたのを懐かしく思い出します。ところで、私の額に刻まれた縦と横の深い皴はいつからなのでしょう?「おととしの~」なんていう次元ではありません。気になるからセロテープで留めて寝たら少しは…?

 5月が近づくと、田園風景が続く中に鯉のぼりをいくつも見かけたのは、今は昔。最近ではほとんど目にしなくなりました。何mもあるポールを立てロープで支えるということは難しい住宅事情です。私が子供のころは、近所の職人が設置してくれ、悠々と泳ぐ鯉のぼりは春の風物詩でした。先日通りかかった東国分中学校そばの遊水地には、横に張ったロープにたくさんの鯉のぼりが風になびいていました。似たような風景を見て、「風に吹かれて、鯉のぼりが大きくなったのがきれいだった」とテレビから聞こえてくる子供の声が新鮮です。

 「柱の傷」「鯉のぼり」など、失われていくものは少なくありません。昭和のじじぃには懐かしいものばかりですが、新しい風物詩も生まれていると思いたいものです。というわけで、「5月といえば○○」の○○を埋める設問があったら何と書きますか?5月の田んぼが大好きな私は、畦道などに生えるヨモギを使った「ヨモギ団子!」かな。

 さぁ、明日からGWがスタート。何かに夢中になるが故に注意散漫で事故に遭うことがないように願っています。

007 わらびは何処へ(4/27)

 毎週のように出かける道の駅、野菜コーナーに「わらび」が並んでいました。片手で軽くつかめる量が270円。お手頃な値段とは言えません。わらびは、おひたしや煮物、味噌汁などになって我が家の食卓に登場していた半世紀以上前。そのわらびだって、近所の雑木林から採ってきたもの。たくさん採っては祖母に褒められて鼻高々だった少年時代。だから、今も雑木林があるとわらびを探したくなりますし、笹やぶを見ると足を踏み入れて秘密基地を作りたくなる、そんなノスタルジックな気持ちに浸れる場所といえます。

 

 ノビルやイナゴも自給でした。イナゴの足にある棘が頬っぺたの内側に刺さったことまで思い出します。大人になって、プランター菜園もやってみましたが物足りず、畑を借りて野菜作りに挑戦したもののすぐに挫折したのは数年前。

 生活科や理科、総合でミニトマトやオクラ、ナス、トウモロコシ、枝豆、サツマイモ、稲、じゃがいもなどを育てる活動があります。自分あるいは自分たちの作物ですから、「大切に育てたい」「たくさん収穫したい」という思いが膨らみます。観察や世話にも余念がありません。ある子は、苗に名前をつけて愛しそうにしています。野菜の成長や変化、自分とのかかわりについてたくさんの気づきが生まれることを期待しています。

006 体が硬直!(4/26)

 先週土曜日は、校庭で少年野球、体育館でミニバスの練習試合、校舎内で吹奏楽部の練習を見せてもらいました。みんなよい顔をしています。そして、吹奏楽部の子からは入部を勧められました。

 さて、日課にしている週末ランニング。春先は花粉との闘い!しっかりマスクをすると呼吸困難に陥りますが、着用しないと鼻がグシュグシュになってしまいます。そして、走る前には入念なストレッチ。ただ最近は、可動域がめっきり狭くなって痛みが出るのです。普段の生活でも時々膝の屈伸運動やアキレス腱伸ばしをしなければなりません。校内で情けない姿を目撃されていないか冷や冷やものです。

 子供たちは今月、「運動器検診」を実施しました。前後屈や片足立ち、しゃがみこみといった内容ですが、留意事項に書かれた言葉に目がいきます。「前後屈:(後ろにゆっくり反らしたとき)腰がイタタタとならないか注意する」、「しゃがみこみ:踵を浮かさないようにしてしゃがむ」などとあります。膝屈伸すると踵が浮いてしまいますし、片足立ちだって時々ふらつきます。全然後ろに反り返らない後屈、肩を回せば骨の音だけがやけにリズミカルです。

 でも、休み時間に校庭で子供たちが元気に走り回っている姿を目にすると、なぜかじじぃも頑張ろうという気持ちを奮い立つのが不思議です。