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Bee's Cafe
136_ ご安全に!(25.12.5)
日本語に訳しなさいという問題!「No smoking」をある生徒は、「横綱不在」と解答したそのセンスと勇気に感心した私。そして、何年も前は職員室に灰皿が当たり前だった時代をふと思い出します。飲酒も同じで、行事の打ち上げや泊を伴う校外学習では、学校や宿でアルコールで慰労でした。ですから、飲酒運転等に対する危機管理意識は現在ほど高くなかったといえます。
現在、県教委の懲戒処分の指針では、飲酒運転による交通事故や法規違反は「免職」とされ、同乗者も同様の処分が下されます。また、自転車の運転にも適用され、免職や6か月停職と不祥事事案が続いています。
ところで、世界の飲酒運転に対する一般的な罰則はどうなっているのでしょう。ブルガリアやエルサルバドルでは、「銃殺刑」という恐ろしい文字があります。マレーシアでは、運転者本人だけでなく配偶者も投獄され、ロシアでは生涯にわたる運転免許取り上げです。オーストラリアを見ると、運転者の名前が地元新聞に掲載されるとともに、刑務所暮らしが公開されるというので、国が違えば…を実感します。逆にドイツやフランスは緩いようです。
もう一つ、「人口十万人当たりの道路交通死亡事故率」という資料も見られます。日本は183か国・地域中175位の2.2という数値。隣の韓国は5.8(150)、アメリカが11.1(120)、中国の15.1(96)と続きます。上位をアフリカ諸国が占める中、不名誉な第1位はドミニカの67.2。ちなみに銃殺刑のブルガリアは8.6で、エルサルバドルが21.2となっています。
年末に向けて飲酒の機会が増えます。私たちも子供たちも事故にはこれまで以上に注意が必要です。
135_ケガと災害(25.12.4)
高圧洗浄機を出して洗車するついでに、カーポートの屋根の汚れ落としをした日のこと。背の高い脚立にまたがり、柄の長いブラシを使ってこすりますが、バランスが悪くて怖いのと遠くまでブラシが届かないこともあって、なかなかきれいに落とせません。そういえば1年前、庭で小さな脚立から後ろ向きにひっくり返って落ちて痛めた記憶が蘇ります。
そんな高齢者に、転倒予防をキーワードで呼びかける記事がありました。その一つが「ぬかづけ」。「ぬ」濡れている場所、「か」階段・段差、「づけ」片付けていない場所。これは、屋内外どこであっても当てはまりそう。何でもないところで躓くことも多くなりましたし、若い時と違ってケガが治りにくいので、注意しすぎるくらいがちょうどよいのかも…。
話は変わりますが、テスラやBYDほか、日本メーカーもEV(電気自動車)の開発・販売に力を注ぎますが、一方でEV低迷も報じられます。ただ、災害時には非常用電源として供給することを想定しており、日産サクラなら3日程度、リーフだと10日程度の生活に役立つようです。
実際、災害などで家庭に電気が届かなくなった場合、私たちの生活は本当に成り立たなくなりそうで怖くなります。エアコンやファンヒーターは動きませんから、これからの時期、暖をとることができません。通信や情報収集が困難になります。食べたり飲んだりすることにも支障が出ます。風呂やトイレ、病院などありとあらゆる場所・機関は電気と密接に結びついていますから、享受する便利さが一瞬にして崩壊し、困窮に取って代わられるわけです。
ケガも災害もなく、現在の平穏な生活が続いてくれることを願う毎日です。
134_捻り・捻じれ・捩れ(25.12.3)
イチロー氏や松井氏、大谷選手など、大リーグで活躍する野球選手が多数輩出されますが、その先駆けともいえるのが野茂英雄氏。独特のフォームはトルネード投法と呼ばれて旋風を巻き起こすとともに、日本人選手のメジャー挑戦の道を切り拓いたわけです。トルネードは竜巻ですが、体を大きくひねる動きからそう名付けられました。
「ひねり」や「ねじれ」で思い浮かぶのがなぜか大根。旬の大根は、道の駅やスーパーでこれでもかというくらい並んでいます。その中から選ぶポイントは、先端が丸めであることとひげ根のくぼみに斜めのねじれがないことの2点。土壌が固いなどの理由でストレスがかかって辛みが強くなるらしいので避けるようにしています。
先月初旬に亡くなったJ・ワトソン博士らが72年前に発表した、生命の設計図ともいえるDNAの二重らせん構造もねじれの一つ。こう考えると、身の回りの世界がねじれている物で溢れているかが見えてきます。
俳句「朝顔に つるべとられて もらい水」にある朝顔の蔓も、自然とらせん状に巻きつきます。いま目の前にある水筒の蓋や排水溝を流れ落ちる水、台風の渦、神社や神棚のしめ縄など、生活の中に溶け込んでいるものばかり。つむじもねじれの一種でしょうか?ある人が、「排泄物だってねじれながら出てきます」と言っているのを聞いて頭の中に画像が浮かんでしまいました。
「ひねり」を利かせた受け答えは素敵ですが、性格が「ねじれ」ていると言われるのは勘弁!でも、身体の「ゆがみ」は年相応…。
133_珈琲(25.12.2)
瓶入りのインスタントコーヒーを最後に飲んだのは、いつのことだか覚えていないくらいです。女優がコーヒーを飲んで「ほっ」と一声漏らす場面が印象的だった「ブレンディ」。“♪ダバダ~ダバダ~”という音楽と「違いがわかる男」というキャッチコピーが耳に残るCMといえば「ネスカフェゴールドブレンド」。前者は原田知世さん、後者は遠藤周作さんに始まり山本寛斎さん、宮本亜門さんなどが起用されました。スプーンですくってカップに入れて湯を注げば出来上がる手軽さが受けて、コーヒーブームを呼んだように思います。その後にやってきたのが喫茶店ブームだったでしょうか。現在、サイフォンを使用する喫茶店なんてどれだけあるのでしょう?
こうしたコーヒーに入れるクリームといえば、「クリープ」や「マリーム」がメジャーだったと記憶の糸をたどります。あっ、「ブライト」なんて商品もあったなぁ…?! ただ、今は専らブラック。違いがわかる大人です。
食後に、コーヒーをちょっと飲みたいと思うときがあります。豆を挽くところからやるほどではないけど…というとき、ドリップバッグコーヒーは便利。上部の紙フィルターを切ってカップに爪をひっかけて、あとは注湯するだけ。あるいは、コーヒーマシンですかぁ。
コーヒーを主体にしたチェーン店も数多くあります。「スタバ」「コメダ」「タリーズ」「ドトール」「むさしの森珈琲」「星乃珈琲」など色々です。自分で入れたものとは一味も二味も違って美味しいのでしょうが、我が家には分不相応。
最近、自家焙煎豆を安価で提供する店を開拓したのです。カフェインレス豆も揃っているし、夜でも問題なしと思ったのですが、普段どおりに淹れると薄い!まるで色つきの湯を飲んでいるよう…。次は、豆を挽く量を変えて再度チャレンジします。
132_兄弟と姉妹(25.12.1)
早すぎる!あっという間に12月、師走です。ついこの前夏休みが終わったんじゃなかったっけというくらいの感覚に陥るのは、年寄りの証拠?
そんな私世代で、皮膚の痛みや痒み、擦り傷などに塗る薬といえば、近江兄弟社の「メンソレータム」ではないかと勝手に決めつけます。略して「メンタム」だったわけですが、ある時から「メンソレータム」と「メンターム」の2つが存在するようになりややこしくなりました。細かい経緯はさておき、現在は「メンソレータム」はロート製薬、「メンターム」は近江兄弟社の名称のようです。季節がら、そろそろリップクリームが活躍し始めますが、私が使っている緑色のスティックはどっちだぁ?
ところで、「兄弟社」「兄弟船」といった言葉があるように、海外にも「ワーナー・ブラザーズ」やかの「リーマン・ブラザーズ」があります。つまり兄弟!一方、これとは反対に「姉妹都市」「姉妹店」「姉妹校」「姉妹品」と言う言葉も耳にします。店や学校などはなぜ女きょうだいなのでしょう。「兄弟都市」でもよさそうな気がしますが…。
調べると、フランスやドイツ、イタリア、スペインなどの言語には、名詞に性別が存在するといいます。つまり、都市は女性名詞に当たるわけです。また、「姉妹」=「友好関係」というとらえ方で用いられて広がった言葉もあるみたいですが、意地の悪い私は、どちらが姉でどちらが妹なのと考えてしまいます。
双子でも兄と弟あるいは姉と妹は、生まれたのが先か後かの違いだけですが、損得を感じる場面はあるのでしょうか。
131_大町自然の家(25.11.28)
市長が17日の定例記者会見で発表した、「言語探究科」を進めていく方針を含めた「市川市教育振興大綱具体化パッケージ」への反響は大きいようです。プランの一つに、「市川市少年自然の家を活用した自然体験活動を児童生徒等に提供」「小学5年生を対象とした宿泊体験モデルプラン作成」などの文言を見て、大町自然の家での古い出来事を思い出しました。
4年生が自然の家を拠点とした活動をした数十年前のある日、一度帰宅して、園児の娘と2歳の息子を連れてキャンプファイヤーの応援に駆け付けました。ちょうど火の神役が登場する厳かな場面。司会の児童が「火の神が私たちのためにやってきてくれました」と言うと、抱っこしていた息子が大声で「火の神~?」と復唱したのです。一瞬にして雰囲気ぶち壊れ寸前。息子の口を手でふさぎながら、湧き上がる笑いを噛み殺し…。
それからだいぶ経ったある年、ありのみコースで遊んだ後、夕食のカレー作りをする計画でした。担任でなかった私は、準備のために一足先に自然の家に向かい、かまどにくべる薪割りを始めました。割った薪がリヤカーに山積みされた頃、子供たちがやってきます。かまど係・飯盒係・カレー係に分かれて子供たちの活動の開始です。子供たちは細くなった薪を持ってかまどに並べ始めます。しばらくすると白い煙があちこちから上がっています。えっ?まだ米も研ぎ終わっていないじゃない!先生も一緒に団扇であおいでいます。終いには、かまど係が「薪のお代わり~」とやってきます。自然の家の担当者がケラケラと笑い、「毎度あり~」「焚火は楽しいねぇ」と言う脇で、薪割りを再開したのでした。
たくさんのドラマがある宿泊学習。だからこそ、林間学校でキャンプファイヤーや飯盒炊さんという、非日常における協力し合う経験を味わわせたいと思うのです。
130_お風呂(25.11.27)
4年近くが経つ今も戦火が絶えず、現在重大な岐路に立たされているウクライナ。ここを祖国とする関脇・安青錦が横綱を破って九州場所で初優勝したのは一筋の光明に思えます。初土俵から14場所での大関昇進となりそうですし、取組後に入った風呂は、さぞかし気持ちよかったのではないでしょうか。ただ、故郷に錦を飾れる日がいつになるかを思うと、決して手放しでは喜べなさそうです。仮に国技館の風呂でも4畳半くらいの大きさといいますが、力士が湯船に浸って大量の湯が溢れ出るように、人々の悲しみが勢いよく流されて心癒される日が訪れることを切に願います。
夏場は「カラスの行水」(今は言わない?死語?)だったのに、今は温かい湯船にゆったり浸りながら、不思議と声を漏らしてしまいます。もっと寒くなると、入る前に風呂場に暖房をかけないとヒートショックを起こしそうで怖くなります。10月末、修学旅行の大風呂に入った時のこと。脱衣所までは暖かかったのですが、露天風呂ではないのに外気が入ってきて、熱い湯に浸りながら歯をガチガチ震わせること魔の数分間。学習能力に欠けているようで、数年前に同じホテルに泊まった時、全く同じことがあったことをその時はたと思い出したのです。
最近の風呂は全自動。スイッチ一つで湯を張ったり沸かし直したりしてくれます。でも以前は、水道の蛇口を止め忘れて浴槽から水が溢れ出してしまうこともありましたし、ボイラーが別に設置されたタイプではガスを止め忘れて、煮えたぎった湯に水を入れて冷ましたことが何度もあります。もっと古く幼少のころは、薪で湯を沸かしていましたし、そのために鉈で薪割りの手伝いもしたなぁ。
今日はお風呂で髪の毛を剃る日、なんていうのは要らぬ情報!!
129_日本の魅力(25.11.26)
三連休最終日に、山田洋二監督、木村拓哉・倍賞千恵子主演の映画『TOKYOタクシー』を観に行きました。久しぶりの劇場でしたが、邦画の魅力ともいえるよい内容でした。
さて、あるモニターアンケートで、「日本ならではの幸せ」を尋ねた結果、第1位は「温泉・銭湯」、2位が「時間通りに来るバスや電車」でした。海外から多くの旅行者が日本にやってきますが、確かに日本の魅力の一つと言えそうです。今の時期、「炊きたての新米を頬張るとき」なんていうのもアリかもしれません。
面白いのが、7位に「公衆トイレがきれい」があることです。先日2年生と行った千葉市動物公園のトイレの便器が、リニューアルされていました。学校のトイレも洋式が進みましたが、まだまだきれいとは言えない箇所も少なくありません。
少し前に1年生の補教に入ったとき、途中でトイレに行きたいと訴えた男児がいました。しばらくして教室に戻った子が「水が流れません」と言います。すぐに個室に入ってレバーを押すと問題なく流れます。でも今の子供たちにとって、昔ながらのレバー式は馴染みがないのかもしれないと思い至ったのです。
先のアンケートの回答「畳の上にごろり」にも頷けます。フローリングとは違った、ほっとする温もりを感じます。そのほか、「落とし物や忘れ物をしても見つかる」って、日本ならではの有難みであり幸せかもしれないと、海外旅行経験1回の私は思います。
128_腕時計(25.11.25)
ウォーキングに出かけるために靴下に足を入れました。土踏まず辺りにトゲが刺さっているようで、一度脱いで裏返そうとすると虫が飛び出してくるではありませんか。なんと、あの憎きカメムシ!洗濯物を干している間に忍び込んだようです。油断も隙もあったものではありません。靴下に異臭を残してご臨終です。
気を取り直して出かけてしばらくしたところで、ある家の表札に目が留まります。「郷右近」とあります。これ全部が苗字なのか、それとも苗字が「郷」で名前が「右近」なのか判断がつきません。家に帰ってそんな出来事を話すと、「それは苗字だよ」と妻がきっぱりと言います。仕事上、そういう変わった苗字に時々出合うといいます。でもその表札、漢字の下にローマ字で「GOUKON」と表記があるので複雑な気持ちになったのでした。だって、私の頭の中では「合コン」としか変換されませんから、なんとも残念…。
ウォーキングやランニングではスマートウォッチが活躍しますが、屋外あるいは校外活動で、グループごとに時計が必要な場面が多々あります。例えば、先日の五中Bのウォークラリーでは、グループで協力して、決められた時間内に課題をクリアしてゴールを目指しました。途中で、「今何時?」というのを知る必要があります。学校の活動の場合、時計係が自分の腕時計を持って来ることで対応する方法もとられますが、柏井小では学校に備品として揃えてあって貸し出しています。その腕時計が、修学旅行や2年生の校外学習で活躍しているのを見て、「へぇ~」と感心したのでした。ただ2年生の手首には、ベルトを締めてもユルユル。ある子は、肘のそばで時刻を読んでいたくらいでしたが、時間を守りながら協力して活動する姿は、なんとも微笑ましく見えたのです。
127_勤労感謝の日を前に(25.11.21)
校長室前に飾っておいたジャンボレモンを食べたそうにしていた6年女児数人。「じゃあ、音楽会の日の帰りね」と約束したものの来客対応で大忙し。そして今週、校長室の扉をノックして無言で「レモン食べたい」オーラを放っています。剥いて渡すと、一口食べてすぐに突っ返してくる子、渋面を作って睨んでくる子、チューチュー吸っている子などいろいろ。校長室前の展示なんて見向きもしないと思いましたが、反応は確実にあるのだと再確認しました。
さて明後日11月23日は、年内最後の祝日「勤労感謝の日」です。終戦から3年後の1948年に、「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれていたものに代わって制定された国民の祝日です。祝日法条文には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とありますが、ここで言う勤労とは何?新嘗祭の「新」は新穀、「嘗」は味を確かめること、あるいは奉る意味であったことを考えると、農業や稲の収穫に関連すると考えて間違いなさそうです。つまり、食卓に上ったごはんの裏側に在る無数の働きに対する感謝。当たり前ではないことに改めて気づく日なのかも。
一方、アメリカでは11月の第4木曜日は「サンクスギビングデー」と言われ、農作物の恵みに感謝する日で、日本の勤労感謝の日と一緒。そして、その翌日が「ブラックフライデー」。この日からクリスマス商戦が始まり、小売店の売り上げが伸びて黒字が見込まれることから名づけられています。アマゾンや楽天、ヤフーほか、ネットショッピングやデパートの大々的な広告が見られるくらい、日本でも定着し始めています。ただ、こうした外来行事に、日本独自の伝統行事・文化が隅に追いやられたり廃れたりしないように、その意味を知ることも大事かと。
126_餡子(25.11.20)
あちこちの店で大小様々なクリスマスツリーが売られています。我が家もクローゼットから出して飾り付けました。そのツリーは、娘が残していったもの。小さめなので、丸椅子に乗せて点灯!大きなものは魅力的ですが、11か月も箱に入っているわけですから、嵩張らず保管スペースに困らないこのくらいが丁度いい?!と納得。それから1週間も経たないうちに、大きな荷物が届きました。封を開けると、中から一回り大きなクリスマスツリーの登場です。娘からのプレゼントに嬉しくなって、早速オーナメントの付け替え作業を開始。小さい方は孫たちのもとへ。
3個入りの肉まんを昼食に食べたある日曜日。「なんか前より具が少ないと思わない?」と隣で言います。確かに値段が上がってだいぶ経つけれど、中身を減らして価格維持なんてこともありそうです。ほかにも、中身が見えない食べ物で、具が少なくて残念なのはカレーパン!カレーちょっぴりの空洞だらけ。ヘルメットを装着しなくても行けてしまう洞窟の如し!逆に、たっぷり入っていたりすると間違いなくリピーター。同じように、鯛焼きも尻尾まで餡子が入っていてほしい!そういえば、先日いただいたどら焼き(写真)には餡子がぎっしり詰まっていて、見ているだけで嬉しくなってしまったのは言うまでもありません。
ちなみに、餡子の話題になると登場するのが、粒あん派かこしあん派かという二択。どうでもよいことではありますが、どちらが多いのか調べないと気がすみません。AI回答は、「若い世代ではこしあん派が約6割を占め、特に若い女性に人気で、年配世代(特に60代以上)では粒あん派が7割を超える傾向にある」としています。私もこの回答の例に漏れず粒あん派。皆さんはどっち?
125_モツ煮とクワガタ(25.11.19)
初霜が降りる寒い朝です。短い秋の終わりでしょうか。
今シーズン3回目のモツ煮を作りました。レシピは同じなので、だいたいいつも同じ味に仕上がります。モツ煮用の豚モツが出回るのは寒くなった10月頃からで、それまでは商品棚に見られることはありません。今シーズンのこれまで2回は、食材の皮を剥いたり切ったりする準備のほとんどを妻がやっていて、私はといえば味付けと煮込むところ。それでも「自分で作った感」丸出しなのを反省し、3回目はほぼ自分一人で作りました。ごぼうのささがきも大ぶりながらちゃんとやりましたから、満足度はこれまでの比ではありません。1回作っておけば、3食分くらいのおかずになりますし、秋冬の定番は子供たちにも喜ばれます。
さて、先週から校長室にオオクワガタが4匹(オス3、メス1)います。体長6cmほどの成虫を、自宅近所の方にいただきました。買ったオオクワガタが卵を産み、それを育てて増えたので分けてくれたのですが、かなり大きい!梨畑に囲まれた地域なので、ノコギリクワガタやコクワガタを学校に持って来る子は見かけますが…。
先日、虫かごを持って登校する子の横で、「糞を飼ってま~す」と笑いながら言う子がいます。確かに糞らしき粒々しか見当たりません。本人に尋ねると、上部の蓋に大きなカマキリが1匹。朝一番で大笑いした一幕でした。
先のオオクワガタ、暖かくなったら雄雌を一緒に飼って、子供たちと世話をしながら繁殖させて納涼祭で売れたら…なんてバカな夢、見るだけならいいでしょ!
124_ありがとう(25.11.18)
映画館で最初に観た映画って何だろう?映画館が近くにありませんでしたし、スポーツ以外興味もなかったというのが中高生だった頃の自分。だから、もしかすると『風と共に去りぬ』を立ち見で観たのが最初だったかもしれません。立ち疲れて内容が入ってこなかったのは確かです。その後、映画雑誌の「スクリーン」だったか「ロードショウ」だったかを、何度か買ったのは何かの気まぐれだったのかもしれません。有楽町で『スーパーマン』を観たときは、東京で映画を見るという事実に感激したような田舎者だったのです。
今はいつでも足を運べるのに、やっぱり映画館で観るのは年1回あるかないか。相手と好みが合わないと行かず仕舞い。だからといって一人で入ろうとは思えません。観た感想というか面白さを共有したいではありませんか。同様の理由かどうかは定かではありませんが、食べ物屋にも一人で入るには勇気と決心がいる私です。
ところで、6年生が音楽会で歌った『いのちの歌』が、竹内まりやさんの楽曲だったとは知りませんでした。ささやかな日常に感じるかけがえのない幸せと生きることへの感謝が、優しいメロディの中に描かれています。人との出会いの奇跡や優しいぬくもりなど言葉一つ一つを、聴いていた1年生から5年生はどう受け取ったのでしょう。朝会で「いのちの授業」をした翌日、生まれてきたこと・育ててもらえたこと・出会ったこと・笑ったことの「すべてにありがとう」「この命にありがとう」と歌う歌は、どんなメッセージを小さな胸に届けたのか無性に知りたくなったのでした。
“おなじは嫌いだけど、一緒は好き”という言葉をどこかで見ましたが、誰かと一緒という安心感や幸福感は映画や食事に限りません。そこにいてくれることにありがとう!
123_マジックアワー(25.11.15)
昔は、七五三といえば11月15日だったことを思い出した朝。
「あなたが一番好きな日本語」というテーマで、日本語を学ぶ外国人に募集した作文があるそうです。イランの学生は、「ただいま」という言葉を挙げたといいます。理由は、「帰る家があり、迎えてくれる人がいるからこそ言える言葉だから」だそうですが、日が暮れるのが早くなった今、「ただいま」や「おかえり」という言葉が、暖色の家の中から聞こえてくるような気がするのです。
さて、読売歌壇のページまでめくって手が止まります。4人の選者がいますが、不思議と俵万智さんが取り上げた短歌と評にばかり目が行くのです。ノスタルジックな気持ちになるある日の2首があります。
夕方のチャイムに散った子どもらの一人は今も鬼のままなり(富尾さん)
まどろめば「学生街の喫茶店」君には孫が何人いますか(青木さん)
『サラダ記念日』を買って読んだのは、発売して間もない頃。青春真っ只中で、大好きでした。そんな優しいまなざしが選ばれた作品から今も感じられるから。
また、伊藤園が主催する「新俳句大賞」の中学校部門大賞の作品も見事です。
夕焼けのしっぽつかんで立ち話(伊藤さん)
学校(部活?)の帰り道、おしゃべりに興じる女子生徒。話したいことがまだいっぱいあるのに、夕日は沈んでどんどん暗くなっていきます。そんな時、小さくなっていく夕焼けの尻尾をつかんで逃がさなければ、もう少し話をしていられるといった心境が十七音に凝縮しています。話し足りないくらい笑い合える関係って、今は遠くなりにけり~。
日没前後の空が美しい季節になりました。そんな今日は、保護者向けた音楽発表会です。
122_生きているだけで百点満点(25.11.14)
35年以上も前の記憶を呼び起こす1冊のアルバム。何十冊もあるアルバムの中から引っ張り出したのは、娘の命がお腹に宿ってから生まれて来るまでを収めたもの。「うれしい」なんてありきたりの言葉では表せないくらいの大きな喜びと親としての責任を、当時20代の私は感じていたと思うのです(なぜか想像の域)。そして、写真を見て思うのが自分と妻の若さ!未熟で生意気だった自分が、どれだけ人様に迷惑をかけていたか考えると恥ずかしくなります。でも、そんな時代が確実にあったのです。
アルバムを開いたのは、その娘の体内にも小さな命が育っていることがわかったから。当該夫婦にとっては、「念願の」「切望した」「待ちに待った」など、どの言葉でも言い表せないくらいの喜びであることは想像に難くありません。
ただ、簡単に子供を授かれるものではありません。小さな灯が宿るということ、生まれるということ、時を経て小学校に入学し卒業するということ。そして、多くの出会いの中から人生の半分以上を一緒に歩く人を見つけること。そうしたことが当たり前のように見えて、実はどれも「奇跡」なのではないかと思えてきます。約3億の1の確率で今の自分があり、目の前の人が存在することを思うと、奇跡としか言いようがありません。
子供たちには、そうした命を大切にしてほしいと願います。うまくいかないことがあっても、選ばれて生まれてきた自分に自信をもってほしいと思います。昨日の朝会では、「生きているだけで百点満点」というメッセージを送り、1年生でも6年生でも、自分という存在を見つめるきっかけとなったらよいなぁと思いながら話しましたが、どんなふうに伝わったかなぁ。全然覚えていなかったりして?!
121_ひと言集(25.11.13)
《その1》 朝、妻が顔を近づけてきます。何事かと身構えていると、「昨日、ニンニクを食べていないよねぇ?」と尋ねます。『どうして?』「うん、顔からニンニクのにおいがするからさぁ」『するわけないじゃん、失礼な!』といった感じ。さらに続けて、「ガーリック・ホームズってよくない?」『シャーロックホームズに似て語呂はいいけど、イメージ最悪じゃん』「でね、私はワトソン博士!」と、笑いながら話し続けていきます。そして、その日一日中、「ガーリック~」と呼ばれる始末。「ホームズ」って呼ぶならまだしも…?!
《その2》 寒くなってきて、前ファスナー式の上着を着用する機会が自然と増えます。前を開けておくと寒いかなと思いつつ、でも上まで閉めるほどでもないかと思って、中途半端な位置まで上げて出かけようと玄関に立ちます。すると、「やめなよ。格好悪い、その昭和閉め!」という声が鋭く突き刺さります。昭和島?ボートレースをやる平和島?と、聞き慣れない訳の分からぬ言葉に一瞬の沈黙。以降、「昭和閉め」は封印して、全開か全閉に努めていますが、モヤモヤするぅ。
《その3》 クリスマスが近づいて、いろいろな店でアドベントカレンダーが売られています。クリスマスまでのカウントダウンを楽しむために、小窓にチョコや菓子を日替わりで入れておくもので、可愛いものばかり。これを見ながら「これ買って、毎日の飲み薬を入れておこうか?」と言います。24日までじゃ、残り1週間分だけお薬ケースの中?
何気ないひと言に、喜んだり笑ったり気持ちが沈んだり、大人も子供も一緒です。
120_ユニバーサルデザイン(25.11.12)
3年生の教室に掲示された俳句の数々。「夏休み 線香花火 だれ落ちる」「秋の虫 なくよなくよと きこえる日」の2首は、趣きを感じて何度か読み返しました。この3年生が、国語で『くらしと絵文字』を学習しています。絵文字は私たちのくらしを便利で楽しくするだけでなく、人々が互いに分かり合い、つながりを深めていくのにも役立っていることを学ぶ説明文です。さらには、絵文字(ピクトグラム)に対する興味関心を高めることを目標にしています。学習の最後には、自分たちで絵文字を作って、発表しあう場面もよく見られます。
この絵文字は、ユニバーサルデザインの代表選手。ユニバーサルデザインは、「あらゆる人に利用しやすいデザイン」であることを軸にしています。
ところで、牛乳の紙パックの屋根の部分にあたる上部にくぼみがあることをどれだけの人が気づいているでしょう。正式には、このくぼみは「切欠き」と呼ばれます。これは視覚障害者などが牛乳と他の飲料を区別するためのしるしで、これもユニバーサルデザインの一例です。開け口とそうでない方を区別するためのものとずっと思いこんでいた私。
牛乳パックのように、身近にあっても気づきにくいユニバーサルデザインもあります。例えば、シャンプーとリンスの容器の突起がそれにあたります。あるメーカーの働きかけによって、現在ではどのメーカーでも容器の突起で判別できるようになっているらしいのです。まぁ、リンスに縁のない私は間違えようがありませんが、子供たちが今日お風呂でチェックしてくれたらうれしいなぁ。
119_セルフレジ(25.11.11)
今日11月11日は、記念日がいっぱい!「ポッキー&プリッツの日」は有名ですが、乾電池の+-から「電池の日」とか細長いイメージから「麺の日」。このほかにも「ピーナッツ」「サッカー」「チーズ」「靴下」「下駄」「箸」「折り紙」「もやし」「チンアナゴ」など、挙げたらきりがありません。中国では「独身の日」とか!?
さて、スーパーやコンビニなどの多くでセルフレジ化が進み、有人レジでも、支払いは機械といった場所がほとんどです。有人レジが混雑するとセルフレジを利用しますが、導入当初はどうやってスキャンをすればよいのか迷ったり、バーコードにうまく反応しなかったり…。後ろに並ぶ人が多いときは、小心者は焦ってしまいます。支払い機だって店舗によってまちまちですから、高齢者が時々困っている様子を見かけます。
そんな中、技術の進歩をまざまざと見せつけてくれるのが、ユニクロの商品会計システム。一般的なセルフレジとは一線を画しています。買い物かごに入れたままでも機械の右の凹みに置けば、自動的に読み取ってくれます。あとは支払い方法などを機械の画面で選択していくだけ。不思議なのは、ICタグがどこに付いているか。探してみると、素材などを記した紙の商品タグや値段シールの裏側に貼り付けられているではありませんか。
誰もがわかりやすい・扱いやすい、これが快適さにつながるわけです。レジだけでなく、学校の諸活動や手紙、資料などにも通じることかもしれないと考えながら、思うだけなら誰でもできるって!自分で突っ込みを入れています。
118_明けない夜はない(25.11.10)
「明けない夜はない」という言葉があります。戯曲『マクベス』の中のセリフが由来とされる説もありますが、どんなに辛く苦しいことがあっても、今頑張ればきっと幸せが待っているといった励ましとして使われます。同じ意味で「止まない雨はない」と言われることもありますが、「すまない、悪気はない!」となるとフレーズは似ていても怒りを買いそうです。
さて、娘からLINEで写真が届きました。『セーターになりたかった毛糸玉』という絵本が写っています。結婚前かすぐ後かは忘れましたが、私が妻に初めてプレゼントしたものの一つで、娘たちにも読み聞かせした本なのです。どういう経緯で娘がこれを手に入れたいと思ったかはわかりませんが、プレゼントしてもらったとコメントを添えています。本の登場人物がみんな優しくて心がほっこりします。毛糸玉たちにとっては、セーターになることが花形というのは面白い発想ですし、様々な苦難を経て落ち着く先が素敵で、まさに「明けない夜はない」と言えそうです。ぜひ図書館などで探してみてください。
柏井小では、先々週から1か月間の読書月間が始まっています。読書郵便やしおりコンテスト、昼の図書クイズ、朝会での図書委員会の発表、教職員による朝の読み聞かせなど、図書や読書への興味・関心を喚起するために様々な取り組みを行います。私自身もどこのクラスで読み聞かせをすることになるのかワクワクします。だって、くじ引きだといいますから…。せっかくだから、『セーターになりたかった毛糸玉』を読んでみようかと考えています。どんな反応があるかなぁ。
117_お菓子な食べ方(25.11.7)
大リーグWSでドジャース優勝。延長18回戦った日は大谷9打席全出塁。山本は3勝を挙げてMVPなど楽しめました。一方、藤井壮太が王座失い6冠に後退というニュースは小さな扱い。自分の周りに目をやると、11月に入る前からクリスマスケーキやおせち料理の予約のポスターがスーパーに貼り出され、車や玄関先の正月飾りも売り出されています。今年もあと2か月を切り、時間の流れの速さを否が応でも感じます。
さて、血糖値が気になるにも関わらず、食事までの間の口さみしさに負けて、飴や菓子に手が伸びて叱られることがよくあります。そんな魅力的なお菓子にも栄枯盛衰がありますが、菓子をつまみながら昔よくやった遊びを思い出しました。
ポッキーのチョコだけを舐めてプリッツ変身させる。
とんがりコーンを指にはめてから、順に食べる。
アーモンドチョコのチョコだけを口の中で溶かし、アーモンドと分けて味わう。
ポテコ(なげわ)を指にはめる。
ハッピーターンの粉だけを舐める。
オレオは分解して食べる。
笛ラムネのように、パイン飴を吹いて音を出そうとする。
コロンの中のクリームだけを先に吸う。
アポロやきのこの山は上下を分解して別々に食べる。
トッポのチョコの芯を折らないように、全神経を集中させて周りだけをかじりとる。
今考えるとおかし(お菓子)な食べ方ですが、子供心理では遊びの延長?!そういえば、日光で買った「甚五郎せんべい」が一回り小さくなったような気がするのは私だけ?
116_修学旅行を終えて②(25.11.6)
毎朝、薬やサプリなど6錠&1袋服用しています。飲み忘れがないように、薬入れケースを使用して自己管理。当然、修学旅行にも携えていきましたが、危うく飲み忘れるところでした。修学旅行中は、子供たちも飲み忘れないように、朝晩の食事時などに養護教諭の前で薬の確認をしながら服用しました。ある子は、口に水を含んでから手で摘まんだ1錠を放り込み、ごっくん。そしてまた次の1錠といった具合に飲んでいます。「先に舌の上に薬を置いてから水を飲むといいんじゃない?」と言うと、「だって薬の味がするから…」という回答です。ごもっとも!今だからこそ10錠あっても一回で飲めてしまいますが、小学生くらいの時には1粒ずつでしたし、粉薬はオブラートに包んで、目を白黒させながら喉を通していたことまで思い出します。
1日目は晴天で、男体山がとてもきれいでした。紅葉も進んでいましたが、思ったより奥日光は寒くはありません。2日目は曇天でしたが、雨が本降りになったのは学校に到着する少し前でしたから、天気に恵まれたと言ってよさそうです。
学校に帰ると、ほかの職員が用意してくれた菓子類を食べながら反省会となりますが、テーブルにはデザートや飲み物が何種類もあります。各々好みがあるので、「せーの」の合図でほしいものを指さします。飲み物は一回ですんなり決まりましたが、ゼリーは桃・みかん・メロンなど。おそらく桃に人気が集中するとよんだ私はメロンを指さすと、案の定桃に3本の指が向いています。その後3人でじゃんけんをするといった具合。和やかな中、ふと思ったのです。「まるでドラフト会議の指名みたい?!」と。
何はともあれ、子供たち誰一人脱落することもなく、無事に帰校できたことが何よりうれしい!
115_修学旅行を終えて①(25.11.5)
日光へ修学旅行に行ってきました。何回目だろうと指折り数えると…25回は下りません。例えば、華厳の滝の水量が多い少ないといった比較も容易にできます。ちなみに今年は少なかったのですが、初めて見る子には、湯滝の美しさとは違う強烈な印象を与えたかもしれません。そんな2日間を通じて思ったことを、思いつくままに綴ってみます。
今年の6年生は50人ですが、その少なさをいろいろな場面で改めて感じます。まずはバスの座席に余裕がたっぷりあること。華厳の滝の観瀑台に下りるためのエレベーターにクラスごとに乗るとギュウギュウ詰めにならないこと。何度もある集合場面で「これで全員揃ったの?」というくらいこじんまりしていることなどが挙げられます。ただ機動力抜群とも言えそうです。
コロナ禍以降、校外学習のお決まりといえばDVD視聴。以前は、バスレク係がクイズやゲームをいろいろ考えたり歌を歌ったりしましたが、バスでのシートベルト着用が当たり前となったことも影響してか、それらがほとんどありません。行きは『STAND BY ME』。3Dを駆使した映像美がドラえもんに目新しさを与えてくれましたし、帰りは『鬼滅の刃~無限列車編~』という、これまた見たことのないものでした。ともにチラチラと画面に目をやりますが、音声を認識できない私は、映像だけで想像を巡らすしかありません。そして思うのです。大音量でもないのに聞き取れる子供たちってすごい!と。そうそう、バスでのおやつタイムに、バスガイドさんがお茶を淹れてくれたのも超久しぶりでした。
戦場ヶ原ハイキングはインタープリターが同行しますが、やはり熊が気にかかります。今までならば左右の景色の中に鹿を探して歩きましたが、今回は木の上も含めて熊が潜んでいないか、ガイドの話そっちのけでキョロキョロしてしまったのです。<明日に続く>
114_秋のにおい(25.11.4)
タンスの抽斗や衣装ケースの中身も冬物に入れ替えて、来たる寒さに備える11月。中に入っていた防虫剤も新品に交換です。この防虫剤は昔、天然のクスノキから抽出された成分の樟脳(しょうのう)や化学合成のナフタリンが中心でした。今でも公共の乗り物などの中で、鼻にツンとくる防虫剤の匂いを感じることがあります。「そのスーツは、今シーズン初めて袖を通すのだな」と、何となくほんわかした気持ちになるのです。
寝具の毛布も1枚増えました。お日様の暖かさをいっぱいに吸いこんだ布団。あるいはある程度の重量感に包まれながら、秋から冬へと移ろう季節の香りを布団から感じます。このように、匂いから秋を感じることもあるものです。
では、秋の匂いは他に何があるだろうと思い巡らせます。心誘われるキンモクセイの香りは、その代表というか筆頭に挙げられそうですし、逆に銀杏は、食べれば美味しいけれど臭いイメージしかありません。市川霊園のイチョウ並木を歩いて、雌雄判別しながらバケツに集めて、臭いと格闘して洗、乾燥させて食べたことも何度かあります。
記憶の奥にある銀杏の臭さといえば、国府台陸上競技場と体育館の間の大樹です。陸上大会の計時係にでもなろうものなら、後ろからプ~ンと漂う匂いに顔をしかめながら仕事をしなければならなかったわけです。今はなくなってしまい懐かしい反面、鼻が曲がることはなくなったので良かったのかもしれません。
硫黄のにおいに包まれていた奥日光の一晩は、6年生の記憶のどの部分に刻まれたのでしょう。
113_ある日~森の中~♪(25.10.30)
全県の校長が集まる研修会を終えてJR千葉駅へ。そごうの跡地にはヨドバシカメラの看板があり、その近くにはビックカメラも大型店舗を構えます。競合は消費者にとっては嬉しいことに思えますし、敢えてすぐ近くにぶつけるということは、企業側のメリットも相応にあるのでしょう。年末に向けて商戦激化は必至です。
ところで、「♪まぁるい緑の山手線、真ん中通るは中央線、新宿西口駅の前…」というヨドバシカメラのテレビCM音楽を急に思い出したのもこの時のこと。「♪ごんべぇさんの赤ちゃんが風邪ひいた~」とか「♪おーたまじゃくしはカエルの子~」も同じメロディーで、この曲の原曲はアメリカの南北戦争・北軍の行進曲だったらしいのです。時は1861年まで遡ります。
その百年後に生まれた私が小学生だったころ、口ずさんだ替え歌はいくつもあります。小柳ルミ子『瀬戸の花嫁』を「♪瀬戸ワンタン、日暮れ天丼、夕波こなみそラーメン」としたり、『ブルー・シャトウ』を「♪森とんかつ、泉にんにく、か~こんにゃく、まれ天ぷら…」と歌ったりしました。『森のくまさん』は「♪ある貧血、森のな浣腸、クマさんにんにく、出会ったんこぶ(短足?)…」という具合に。ただ、何が面白かったのか、今思うと不思議ですが、それが小学生!そういえば、今秋のドラマ『良いこと悪いこと』では、同級生が殺人や不審死を遂げる要素に、『森のくまさん』の替え歌が使われています。
クマによる被害が多数報告される今、文科省は不審者の学校侵入ならぬ、クマ侵入・遭遇について学校に対応策を求めそうな雰囲気です。四コマ漫画『かりあげクン』では、ピクニックでクマに遭遇した際、リュックからおもむろに取り出したのが金太郎あめ。切り口をクマに見せて退治しようとする滑稽さを、今は笑えない人がたくさんいるのです。
今日から日光へ出かけます。クマさんに出会うことがありませんように!(明日はお休みします)
112_梅干し(25.10.29)
家のあちこちに置かれたボックスティッシュ。ふと思うのです。普段何気なく使っていますが、なぜ一枚取ると自動で次の一枚が出てくるのかと。これを考えた人ってエライ。覗いてみると、半分折りにされたティッシュが折り重なって箱に入っています。こうなると、考案したのは誰かという疑問が沸き起こりますし、こうした目の前の当り前にありがたみを感じる感性は持っていたいものです。
ところで、日本人のソウルフードって何でしょう?梅干しをその一つに挙げる人は多いかもしれません。実際、おにぎりの具の人気投票でも10位以内を常にキープしているのではないかと思うほど人気があります。そして、好き嫌いは別にして、梅干しを知らない日本人はまずいないと言ってもよいくらいです。いや、もう好き嫌いの範疇ではないのかもしれません。ただ、世界的に見たら知らない人が圧倒的に多いわけで、口に放り込もうものなら強烈な酸っぱさとしょっぱさに衝撃を受ける外国人続出です。
こんな梅干しが、給食にそのまま提供された記憶がほとんどありません。○○の梅肉和えとかいう使われ方はしても、皿にポツンと乗った真っ赤な梅干しは…。コロナ前に「セルフおにぎり」というメニューがあって、大判の海苔と一緒に出たかも…。
冷蔵庫などに当たり前にある梅干しが脚光を浴び、ありがたみを感じる時が、災害時以外にもやってくる日が訪れるかも…?でも、災害はやってこないで!
111_競馬が新鮮!(25.10.28)
たくさんの花を咲かせたキンモクセイが甘い香りを放ち、秋の深まりを感じさせてくれます。また、地面に落ちた花は、その一角を鮮やかなオレンジ色に染めています。1980年代には「クルマに~ポピ~♪」で有名なテレビCMがありましたが、私は緑の容器のキンモクセイを好んで使っていました。このキンモクセイ、昔の家は汲み取り式トイレだったので、便槽の近くに植えることでキツイ臭気を隠したといいます。なるほどと感心しながらも、花の季節が終わるとうっそうとした葉だけが生い茂る様は、決して可愛くなく残念な樹木だと思ってしまうのです。
さて、少し前に始まった日曜劇場『ロイヤルファミリー』を毎週観ています。競馬の世界を舞台に、夢を追いかけ続ける熱い大人たちの絆が描かれていくようです。最終回の有馬記念優勝に向けて展開していくのだろうと勝手に想像しています。その有馬記念は、中山競馬場で12月下旬に行われる一年を締めくくるレースであるのは言わずもがな。ただ、出走馬の選定は奥が深そうであることがなんとなくわかりました。未知の世界である、競馬に携わる様々な人々の努力や思いが伝わってきて新鮮です。
以前中山競馬場付近に住んでいたことはありますが、開催日の近隣道路が渋滞して迷惑だくらいの位置づけでした。ですから、競馬場に入ったことはありません。でも、きっかけはドラマではありませんが、12月半ばに友達数人で足を運ぶことになっています。初めての馬券購入も教えてもらいながら、会場全体の雰囲気を楽しめれば、ドラマの見方も違ってくるかもしれません。
ただ、競馬場も独特のニオイがあるのではないかと予想しているのですが…?!
110_風呂とコーヒーとタバコと(25.10.27)
長袖と上着がちょうどよくなって、秋冬の装いです。衣替えも慌てて行いました。こうした季節の変わり目を顕著に感じるのがお風呂とコーヒー。我が家は2階に風呂があり、人が出入りできる大きめの窓があります。夏場は全開にして露天風呂感覚。でも、涼しくなってくると、その窓の隙間が狭くなっていくとともに、窓や鏡、壁面に水滴がいっぱい付くようになります。ここで登場するのが、夏場は鳴りを潜めていた結露取りワイパー。これが活躍し始めると、私の中では秋から冬への突入なのです。
もう一つのコーヒー。コーヒー豆を挽いて淹れるのが、朝のルーティーン。でも、冬に近づくにつれて静電気がひどくなり、フィルターをセットしたドリッパーに挽いた粉を移すのが大変になるのです。まとわりつく粉が、時間のない朝のストレスにもなるわけです。
さて、息が白くなってくる頃に決まって思い出すのが、初めてタバコを吸った日のこと。台所の棚に赤いパッケージのタバコを見つけて、興味津々のまま庭に出て軽く浅く、慣れてくると強めていったのが始まりでした。やめて久しいですが、何十年吸い続けたタバコのツケがCOPDとなって肺を壊しているようです。自覚症状はありませんが、元には戻りませんから、医師の注意事項は守らないと。
このタバコの値段は、1980年頃の180円から、あれよあれよという間に300円(2006年)、440円(2010年)になり、2018年には大台の500円。今や600円といいますから驚きです。今秋の値上げリストには見られませんでしたが、嗜好品のタバコは今後いくらまでいくのでしょう?
コーヒーとタバコで時間を潰せた時代が懐かしい反面、やり直しがきかない後悔も少なくないのです。
109_最幸!(25.10.24)
頭を剃るためのシェービングフォームがなくなりかけているので、向かったドラッグストア。棚には、「お買い得」の2缶セットが1280円。その隣に並ぶ1缶売りは630円です。えっ、変じゃない?黙って見過ごせず、すぐに定員さんに確認しました。しばらくして「すいません、1248円でした」との言葉と一緒にその缶を買い物かごに入れたのでした。「お得」の文字に目を奪われてよく確認しないでいると、損してしまうこともあるという例でしょうか。
物の価格は天井なしに右肩上がりですが、「高い」という文字のつく言葉を考えると、「高齢」「高温」「高級」「高層」「崇高」「高騰」など数々あることに気づきます。この「こう」という音を、縁起のよい「幸」に換えるだけで印象もガラリと変わって聞こえる言葉があり、ポジティブな当て字として使われる場面は少なくないようです。
例えば、「最高」を「最幸」と記すと、どんな印象になるでしょうか?「高齢」を「幸齢」とすれば、なんだか明るい気持ちにさせてくれます。「健康」を「健幸」と書いて、「健幸都市」を標榜する地域も見られます。先日見た買取専門店の看板には「幸価」とあったくらいです。高くはなくても、納得・満足のいく良心価格だといいなぁと他人事なのに思ってしまいます。
今日は陸上大会。練習の成果を発揮して、誰かと競う意識より自己ベスト更新を狙ってほしいのです。その結果、入賞できたら最幸です!
108_タブレットを使えば…(25.10.23)
中学校の美術の時間に、校外での写生会がありました。画板に画用紙を挟んで、ミニ椅子をもって出かけた先で風景画に取り組んだのです。先生に見つからないように、ベーゴマ遊びをするための樽とシートも携えて…。
教員になってからも、校内外を問わず様々なテーマで絵を描きました。2時間連続を数日使って下絵や彩色をします。風が吹けば紙が宙を舞い、雨だと活動ができません。描く対象によっては元の姿を留めないものもあって、完成するまで子供も私もハラハラドキドキでした。室内でも、リコーダーを吹く友達だったり足を組んでポーズをとったりする姿をデッサンする場合もありました。ペアで交代したり私がモデルになったりしましたが、同じ姿勢を保つのは結構疲れますし、ポーズが微妙に違ってきます。
でも今は、タブレットが大活躍です。自画像だって鏡を脇に置いて、チラチラ見ながら描くことがなくなりました。風景も写真に収めておけば、あとは教室の机の上で活動は進みますから便利この上ない!でも、なんか味気ないと思ってしまうのは、やっぱり昭和人だからなのでしょう。
先日は4年生が、教室でタブレットに何やらタイピングしています。どうも様々な条件に加えて、オチのある話を作っている模様。下書きをノートや原稿用紙に記して先生にチェックしてもらうより、創作活動も指導もはるかに効率的ですし、何より楽しそう。そろそろ始まるであろう6年生の卒業文集もタブレットに記録して先生に送れば、授業時間中でなくても担任は添削指導ができてしまうわけです。使い方次第で可能性は広がっていきそうです。
107_健康法(25.10.22)
図書館で借りた『教場』シリーズ。読みながら、主人公の風間公親と木村拓哉の顔が重なってしまいます。とにかく教官の千里眼ともいえる言動には驚きます。まさに「一を見て百を知る」といった感じです。逆に私はというと、「十を見ても、まだ一すら見えてこないタイプ」かもしれません。
そんな私にもやってきた食欲の秋。涼しくなってくると、味覚が研ぎ澄まされるのでしょうか。魅力的な食べ物も多いので、つい「もう少しだけ…」なんて気持ちになってしまいます。一般的には、三食規則正しく摂ることが推奨されますが、一日二食あるいは一食を提唱する健康法もあります。
タレントの片岡鶴太郎さんは、朝5時半から2時間半かけて朝食を食べるといいます。しっかり咀嚼し、野菜などの旨味や豊かさを舌の上で噛みしめるそうですが、そんな仙人のようなマネは私には到底できません。三食の腹八分ですら難しいくらいですから。
昔から「腹八分の医者いらず」と言われるように、人それぞれの「適量」があるわけです。それこそが健康を保つうえで大事なのでしょう。江戸時代の儒学者・貝原益軒が綴った『養生訓』に書かれた教えの一つらしいのですが、3百年以上前の健康ハウツー教訓が、今に受け継がれているわけです。
その内容を総括すると、「若い頃は知恵が足りず、社会にも順応できずに、悔いを残すことが多い。けれど長生きすれば、自分に知識が増えて学が付き、楽しみも多くなるなど良いことが増える。だから養生して、長生きして人生を楽しもう」「老後の一日、千金にあたるべし」(朝日新聞be「知っ得なっ得」参考)ということのようです。これを読んで「人生これから」なんて考える単純な私は、やっぱり「一すら見えていない」薄っぺらかも…。
106_何が楽しみ?(25.10.21)
遠足のお菓子は、決まった金額内で買い揃える楽しみがありました。行くのは決まって近所の駄菓子屋。ボンタン飴とサンキストレモン(タブレット)、都昆布は私の定番。チョコベビーも好きでした。
町の駄菓子屋はとんと見かけないし、聞かなくなりました。駄菓子屋は、好きなものを選びながらお金の価値を学ぶ場でもあり、大人子供を問わず人と交流できる社交場だった気がします。しかし、いつの頃からかコンビニに取って代わられて姿を消してしまいました。ただ、ショッピングモール内に昭和の雰囲気漂う駄菓子屋をよく見かけ、人気を博しているようにも見えます。
今月末に日光方面へ修学旅行に出かける6年生も、バスの中で食べるおやつを買うなど、そろそろ準備に取りかかる頃だと思います。最新のクマ情報では、寒くなったせいか10月に入っての奥日光での目撃が激減しています。そうであっても、決して油断はできません。
さて、日光修学旅行を実施する小学校で、東照宮が行程に入っていない計画はおそらく皆無と思われます。陽明門の前で必ず集合写真を撮りますし、事前に調べた眠り猫を楽しみにする子もいます。その眠り猫が、想像以上に小さなことに落胆する子や三猿を見つけられない子も目にします。
あるイラストに、「三猿が表すものを右から順に書きなさい」というコメントがあって、美容に意識の高い男子高校生が「洗顔・化粧水・乳液」と解答する画に笑いましたが、歴史のある重要文化財だってこまめな手入れは欠かせません。もしかすると、三猿のお肌の艶がなくなってはいることに気づくかもしれません。
105_COSMOS(25.10.20)
秋は、様々な学校行事も集中する時期。校外学習あり、修学旅行あり、音楽会あり…。高校の文化祭では、学級の結束が強まったりカップル(古い?!)が生まれたりするなど、小中高を通じて非日常をめいっぱい楽しんだ記憶でいっぱいです。
11月に開催する校内音楽会は、「集団への所属感や連帯感」或いは「自主的・実践的な態度」を培うことも目標にしながら練習に取り組むわけです。これを前に、教室から今月の歌『COSMOS』を歌う声が響いてきます。秋桜ではなく宇宙の方。
娘が中学校の合唱部で歌っていたのを思い出します。全国大会で歌った曲かどうかは定かではありませんが、数多くの学校が様々なアレンジで挑戦していました。高音の奥に響く男声が印象的で、よく覚えているのかもしれません。ホールで聴く歌声は、言葉のとおり心震え、合唱界における21世紀最初のヒット曲と言われたのも頷けます。一方、私が口ずさむと、どうも心壊れる曲になるそうです。
作詞・作曲したミマスさんは、“イマジネーションをふくらませて、元気よく、皆さんの歌で「宇宙」を作ってください”と言います。また、ボーカルのSachikoさんは、“心に感じたことを大切にして、気持ちよく歌えば、あなたの心は空まで届くような気がします。同じ歌、同じ歌詞でも、歌う人一人一人、その意味合いやイメージは違ってくると思います。その一人一人の想いの違いが重なって、新しい、たった一つの「COSMOS」が、またそこに生まれると、私は思います”とメッセージをくれます。(ともにHP原文のまま)
音楽会で全校が心を一つにして歌うので、どんな宇宙が体育館に広がるかが楽しみです。
104_時代とともに(25.10.17)
昭和の時代、多くの家庭にあったのが分厚い電話帳。電話台や公衆電話に定位置をもっていたものです。それが「ハローページ」「タウンページ」という愛称で呼ばれるようになったのはいつからでしょう。固定電話が当たり前でしたから、地域別の五十音順に電話番号が調べられたわけです。例えば、水漏れ修理をお願いしたいとなれば、職業別電話帳の「タウンページ」を開いて、該当する職業・店舗を見つけ出して「ダイヤルを回す」わけです。特殊詐欺など聞かない時代でしたから、ある意味情報の垂れ流しとも言える冊子だったわけです。
卒業アルバムだって、ページの最後に個々の氏名・住所・電話番号がしっかり印刷されていましたから、これを買い取る業者もいたらしいです。そう考えると、ネットの普及につれて情報検索はPCやスマホにとってかわられたのは必然なのかもしれません。
時代とともになくなっていくものに、和室を加えられるかもしれません。昔は和室が居室であり、応接間でもありました。でも、若年層を中心とした和室離れが目立つ中、ほぼフローリング中心で、リビングの一角に畳コーナーという形で残るだけということもあります。ただ、あの新しいイグサの匂いが好きな私には、ちょっと残念な気がします。とは言いながら、15年も経つのに一度も畳表を替えていませんから何かを言えた義理ではありません。
畳の需要を心配する傍ら、子供たちが成人する頃の職業の趨勢も気になります。
103_ピンセル、シッテル?(25.10.16)
14日夜は、サッカー日本代表がブラジルから勝利を奪う歴史的な日になりました。興奮冷めやらないまま床に就いて浅い眠りの連続もまたうれし!
一方、日本のプロ野球もメジャーリーグもプレーオフを経て、シリーズチャンピオンをねらう真っ只中。野球ファンなら見逃せない試合ばかりでしょう。定年退職をした後、再任用で務める現在の私は、プレーオフに進出したようなものかもしれません。「1試合1試合を大切に」とか「ファイナルまで頑張る」といった言葉が似合いそうです。ただし、チャンピオンを目指すわけではありませんから、「教員人生の後半こそ楽しい」と思えるような活動を、児童を含めたたくさんの人と創り上げていきたいと思うのです。
さて、もう40年も前のことです。放課後、当時の校長先生と校内を回りながら画鋲の刺し方を教えてもらったことを思い出します。「画鋲はね、こうやって斜めに刺して、針と縁(へり)の2点で止めるんだよ」と。こうすることで、画鋲を抜く際も楽なのです。以来、ずっと実践してきた健気な私。まっすぐ押し当てられた画鋲を抜く作業ほど大変なものはありません。ましてや時間が経過しすぎて、錆びていようものならかたくて指先崩壊です。付属の画鋲抜きがあればよいのですが、そういう時に限って見つからないのは世の常。「かたい」といえば、慌ててトイレに駆け込んだ時のズボンの紐は、固結び状態になってしまうと世界一かたい!
話を戻しますが、『ピンセル』という言葉を聞いてピンとくる人はどれくらいいるのでしょう。「どんなに深く刺さった画鋲でも、面白いように抜ける」という謳い文句の安全画鋲抜取器。自分で買ったことはありませんが、使っていた先生は結構いたような気がします。さすがに最近は目にすることもないと思いながら、普段めったに開けないレターケースを開けてびっくり!古びてはいますが、緑色の背中に「Pincel」の文字があります。昭和のレトロ文具といったところでしょうか。何だか嬉しくなってしまいました。
102_光(25.10.15)
戦闘開始から2年となるパレスチナ自治区のガザ。66万人が学校に通えず、死者6.8万人のうち子供だけで2万人を超す状況といいます。天井のない監獄と呼ばれ、衣食住にわたりまともな生活ができていないことが映像などから伝わってきます。先週、日本人2人のノーベル賞発表のニュースは、各方面に光をもたらしたと思います。同じように「ガザ停戦合意」「人質解放」の文字は予断は許さないまでも、多くの人々に小さいながらも確実な希望の光になっている気がします。
話は変わりますが、「トッキュー」という音だけを聞くと、「特急」しか思い浮かびませんが、海上保安庁が誇る海難救助のスペシャリスト「特殊救難隊」のこととわかると、「あぁ、海猿かぁ」と納得です。そう呼ばれるのは、選び抜かれた36人の精鋭だけだといいます。ただ、人命救助に全力を尽くす隊員、あるいは隊員になるための厳しい訓練は、ドラマの中でしか知らないというのが現実。春のドラマ『PJ~航空救難団~』も、航空自衛隊の「人命救助の最後の砦」とされる救難団を目指す学生と教官の話で、とてつもない厳しい訓練が展開されていました。
産経新聞の記者が、この海猿とともに過酷な訓練に挑戦したという記事を目にしました。自分の限界に挑み続けることに身をもって体験しながらも、「救助しているのか、されているのかわかりませんでした」と嘆き、「過酷すぎた」と感想を漏らしています。必ずしも肉体的な限界を求められる職業でなくても、大変さはついて回ります。要は、働くことの奥に何を見出すか、自分が求めるのはどんな光なのかが問われるのだと思います。
先日、諸外国と比較した日本の教員の多忙さをOECDが公表しましたが…。
101_キリン(25.10.14)
アサヒ・サッポロ・サントリーなど、ビールメーカーはいろいろありますが、我が家はキリン派。でも夏場は、飲めるなら何でもウェルカム!キリンビールのラベルにある躍動感いっぱいの聖獣麒麟は、140年近くの歴史があるといい、認知度はかなり高いのではないでしょうか。伝説の麒麟は、身体が鹿で牛の尾を持ち、一本の角があって百獣の王者といった位置づけです。よいことがある前触れとして姿を現すとされ、心優しく平和の象徴で、虫や草を踏まないように空を翔けているといいます。6年生が修学旅行で行く日光東照宮にも残っています。
さて、千葉市動物公園には2年生が11月に出かけます。ゾウやライオン、ゴリラなどとともに子供たちに人気があるのはアフリカを象徴するキリンです。確かアミメキリンだったように思いますが、校長室にもその水彩画を飾っています。
夏休みも終わりに近づいた頃、「キリンは4種類ある」と新聞に大きく紹介されたのを見た人もいると思います。最新の遺伝子解析から、単一の種ではなく4つに分類されるというものでした。ただ、数年前のキリン保全団体(GCF)のポスターでは既に、「ご存じ?」「ちがいはわかるかな?」と書かれた「マサイキリン(2つの亜種)」「キタキリン(3つの亜種)」「ミナミキリン(2つの亜種)「アミメキリン」の4種類を、斑紋(模様)の写真付きで特徴を紹介しているのです。どこが今回のポイントなのか正直わかりかねます。
あり得ないと思いながら、身長が4~5mあるキリンが校庭に現れたことを想像すると、2階のベランダから教室をのぞき込む姿が目に浮かんできます。さぁ、後期初日もよいことがありますように。
100_区切り(25.10.10)
肌寒さを感じる今日、前期が終了します。一人一人に通知表が手渡され、これを機に一層加速したり、進む方向を修正したりする子もいるでしょう。教職員も振り返り、改善を検討する、そんな1年間の区切りといえます。区切りよく、このコラムも100号!
言葉にも区切りがあります。音だけで認識していると、勘違いしていることに気づくことがあります。例えば「ニュージーランド」。「ディズニーランド」と同じ響きで「ニュージー・ランド」と思いがちですが、「ニュー・ジーランド」であることを知ったのは中学生?「ドンキホーテ」だって、「ドンキ・ホーテ」と勘違いしている人は少なくないはず。『枕草子』を記した「清少納言」も、「清少・納言」と区切りそうですが、「大納言・中納言」と言いますから、じっくり考えればそれしかないのです。同じように人物だと、往年のアクションスター「ブルース・リー」を「ブルー・スリー」と思っていた私。極めつけは「ヘリコプター」。「ヘリコ・プター」だなんて…。恐竜「トリケラトプス」やアフリカ大陸最高峰の「キリマンジャロ」、歌にある「カメハメハ大王」、検査のたびに気になる「コレステロール」はどうでしょう。それぞれ「トリ・ケラトプス」、「キリマ・ンジャロ」、「カ・メハメハ大王」「コレ・ステロール」が正解だとか…。
調べてみると、「言語道断」や「無礼講」、「間髪を入れず」といった熟語や慣用句にもあるのです。「これって区切り自体あるの?」と思いますが、「言語道・断」、「無・礼講」「間・髪を入れず」なのだそうです。にわかに信じられないような話題で混乱に陥れようとする張本・人は誰?
099_雑巾がけ(25.10.9)
アナウンサーが「千葉県市原市」と原稿を読む声が、どうしても「市川市」と聞こえてしまいます。新聞の文字も「立川市の小学校に押し入って…」が「市川市の小学校」に見えるなど、脳内アンテナが意識的に感知・変換してしまうようです。
家庭でも学校でも、節目節目で大掃除をします。学期末には大掃除をして、教室や廊下をきれいにしますが、雑巾がけの仕方は昔と大違いだと今更ながらに思います。昨今は、雑巾を横へボックス型に動かして徐々に後ろに下がる拭き方が主流(?)です。当然、雑巾がけ競争とか雑巾がけリレーなどの縦拭きは、目にしなくなりました。
床を雑巾がけすること自体に異を唱える声もありますが、別方面からは、四つん這いで前に進む縦拭きは全身運動となって、全身の筋力調整やバランスに効果的という意見もあります。脚を後ろに蹴って前に体を真っすぐ進ませるには、脳と関節、筋肉のスムーズな連動が必要ですし、首・手・腕・背中・腹・太もも・ふくらはぎなどの全身の筋力を鍛えられます。腕で体を支えるので、肩回りの安定性も増すといったよいことずくめ。走力や跳躍力の向上にも期待できそうです。
そういえば、剣道やバスケットボールの練習前や後に雑巾がけをする子供たちを見かけることもあります。精神・体力両面を鍛える取り組みなのでしょう。大人でも、途中休まず体育館一往復の雑巾がけをしようものなら息が上がりますが、よい体幹トレーニングといった感じです。
そうそう、9月から始めた腕立て伏せは、ひと月過ぎた今もまだ継続中。さて、体の変化は…?
098_ミミズ(25.10.8)
通学路でアスファルトの上を這っていたミミズを見て、素手で摘まんでフェンスの内側に移動させる逞しい(?)子。「図工で思い出の場所を描くので、写真を撮っていいですか」と校長室の扉を開け、タブレットで写真を撮りまくる6年生。って、なぜ校長室?
天気がよい日に、ミミズが道路で干からびて大量に死んでいるのを見かけることがあります。空気中の酸素を体表面の粘液に溶かして呼吸をするので、湿った環境でないと粘液が作れずに息ができなくなることがその理由といいます。だったらずっと地中にいればよいのにと思いますが、より住みやすい場所を求めて移動したり、交尾相手を探したりして忙しいようです。さらには、モグラから身を守るためやむなくという場合もあるといいます。雨の日を選んで動くのですが、運悪くアスファルトやコンクリートで固められた場所に出てしまうと、土に辿り着けずに死んでしまうケースがよくあるわけです。
土の中の目に見える生き物の重さのうち約8割がミミズだというくらい身近な生き物なのに、知らないことだらけです。全部同じに見えるのに、日本には約180種類もいると聞いてビックリです。一般的な寿命は2~5年といわれる中、夏までに成熟・産卵して、冬死滅する一年生のミミズもいるのです。
人生100年時代到来とまでいわれる日本で、百歳以上の人口はほぼ10万人。10年前の1.6倍だといいます。長寿の日本にあって、素敵な老いは、自分が必要とされる日々をどれだけ楽しめるかにあるのではないかと思うのです。干からびていく姿を晒すわけにはいきません!だから今日も気づかれないように、子供たちから元気のエキスを吸い取ります。
097_期待と不安(25.10.7)
9月のある土曜夕方、撮りためた番組がなくなったので、久しぶりに『名探偵コナン』を見ました。その日は宮城県石巻が舞台です。旅行先なのか、少年探偵団のみんなも一緒にきて事件解決を図ろうとしています。でも、ちょっと待って。あの子たちは小学1年生。親元を離れて、阿笠博士一人で子供だけ連れて来ています。細かいことですが、親は簡単に許可したの?交通費や宿泊費用はだれが負担するの?突っ込むところではありませんが、気になって仕方ない!さらに、崖から落ちた車がコナン君が蹴ったサッカーボールをクッションに弾んで、崖の上に戻るなんて無理がありすぎ。
さて、月が切り替わる頃、「10月からこう変わる」といった一覧がありました。電気・ガス・食品の値上げ、高齢者の医療費自己負担の値上げ、ふるさと納税のシステム、新たなインターネットサービスNHK ONEなど。特に最後のことは、授業で「NHK for school」を活用する学校にも関係しますし、医療費の値上げについては、これからを考えると切実感いっぱい。
このほかにも、危険運転致死傷の適用要件の見直し案も目を引きます。スピード超過やアルコール濃度の数値基準が2案示されています。また、サントリー「金麦」の来秋ビール化の発表やJリーグ草創期をヴェルディとともに支えたマリノスの株式を日産が売却検討の報道と目白押し。とくに後者には、一抹の寂しさがあります。どれも全く関係ないと切り捨てられるものではありません。様々な方向に舵が切られますが、私たちの暮らしがよく変わっていくことに期待しないではいられません。初の女性総理大臣の指名を待つ高市氏の政策にも期待半分、不安半分。
096_十五夜お月さ~ま~
今日は中秋の名月。一年を通して月が最も美しい時期とされます。平安貴族は、この日に月を眺めて和歌を詠む宴を楽しんだといいます。この中秋の名月は毎年時期が変わります。昨年は9月17日、来年は9月25日と幅があるのですが、穏やかで澄んだ気持ちで眺めたいものです。
さて、言葉のもつ力と人間の粋を感じさせるエピソードを2つ、先週の朝会で児童に紹介しました。1つ目は、「日本マラソンの父」とも言われた金栗四三の話。1912年第5回五輪ストックホルム大会の競技中に意識を失い、近くの農家に担ぎ込まれて目を覚ました時には日にちが変わっていました。そのまま帰国したため行方不明扱いにされた金栗氏。55年後の記念式典に招待され、懐かしい気持ちでスタジアムのゴールテープを切ったのです。その時、スタジアムに響いたアナウンスは、「日本の金栗、ただいまゴールイン!タイムは、54年と8か月6日5時間32分20秒3。これをもって第5回ストックホルム五輪大会の全日程を終了します」という宣言。どんな気持ちで聞いたのでしょう。
もう1つは、アメリカの野球好き少年とメジャー屈指のスラッガーの話。事故で視力を失った少年は怖くて手術を受け入れられず、大ファンの選手と直接会えた機会に、「次の試合で、僕のためにホームランを打ってくれるなら、手術を受ける勇気が湧くと思う」と伝えたのです。
試合当日の最終回、一打逆転サヨナラの場面で打席が回ってきました。フルカウントの後、ボールはキャッチャーミットの中。試合終了にため息が漏れようとした瞬間、アナウンサーが叫んだのです。「ホームラン!月に届くかのような大きなホームランです」と。さらに翌日の新聞には、「昨日の試合、彼の成績は4打数1安打2三振。ただそのうちの1三振は、見事なホームランだった」と報じたのです。
今月の生活目標は「仲間を大切にしよう」です。誰を想い、その心にどんな言葉を届けるかを大切にしたいと思います。ねぇ、十五夜お月様!? 顔を見せてくれるでしょうか。
095_時代は変わる(25.10.3)
ほぼひと月前、ホンダ・プレリュードが新型になって登場しました。そのデザインは、エンジンのないグライダーからヒントを得たといい、これからの時代の先駆け。まさに、前奏曲(プレリュード)と言えそうです。「昭和のデートカー」と言われた2代目のリトラクタブルヘッドライトの虜だった私は、大学の友達が、父親のプレリュードを自由に乗り回していたのを羨望の眼差しで見ていたのを思い出します。
柏井小の子供たちが免許を取るころには、空飛ぶ車の実用化も夢ではありません。ドローンのような垂直離着陸により、大空を自由に飛べるなんて時代はもう目の前です。ただ、クルマ好きからすると、それはすでにクルマとは言えず、カスタマイズも既存概念が通用しなくなって寂しくなります。
さて、10月に入っても台風シーズンは続く見通しです。最近はその進路に変化がありますが、雨風等への備えは万全でありたいものです。屋外の鉢植えは、風の影響を受けにくい場所に集めます。ほとんどないとはいえ、停電に備えたLED懐中電灯はいろいろな場所に置いてあります。ロウソクは仏壇の下、水はソファの裏側と頭の中で確認。
そういえば教員になって間もない頃、台風が関東を直撃して、休校だったか2~3時間遅れの開始になったのです。その連絡が職員連絡網で流れました。実家暮らしだった私は、ゆっくりと朝を過ごしていましたが、8時半になろうかという頃に再び電話が鳴るのです。学校からです。何事かと思っていると、「どうしたんだ?」と尋ねられました。職員も児童と同じ対応だと思っていたなんて言えるわけもなく…。言い訳を考えながら慌てて出勤をしたという、なんとも間抜けな話です。
線状降水帯や台風などの影響で、市街地の冠水被害が多数報道される昨今、空飛ぶ車なら大丈夫!?
094_ぬい活(25.10.2)
先月初旬のニュースで、「住宅から大型鳥〈エミュー〉逃げる」の文字。そういう生き物が好きで、飼いたいと思う人もいても不思議ではないけれど、「どんなに広い庭なんだろう」と想像してしまいます。
ずっと以前に子供たちを連れてディズニーランドに行った時のこと。体長50cm大のティガーのぬいぐるみを抱えていた女性がいました。それを見て以来、ディズニーの推しはティガー。すぐに同じくらいの大きさのぬいぐるみを手に入れました。そのぬいぐるみは、複数の校長室を渡り歩き、子供たちからいたずらを受け続け、髭が抜かれ、今はひっそりと来客を迎えます。通勤用バッグにしっぽのキーホルダーを下げ、どれだけ好きなんだかとティガー柄のペンを友達に貰ったことも…。
こうしたぬいぐるみと日常を共有して、様々な活動をするのが「ぬい活」。好きなキャラクターのぬいぐるみの写真を撮ったり、外に連れ出したり、一緒に食事をしたりもするそうです。アクセサリーや服を着せて飾ったり同じキャラを集めたりと、楽しみ方は多様で人それぞれです。四捨五入すれば80歳になる俳優の大和田伸也さんのぬい活は、結構長いようです。
ただ、長年一緒にいると型崩れや変色を起こします。でも、これをきれいに直してくれるクリニックまであるというから驚き。昔、ゴマちゃんの腹を鋏で割いて、綿を充填する息子を見ましたが、色や毛並みまで元通りにするのは個人では難しいですから、きっと需要がありそうです。
ぬい活が市民権を得ることで、恥ずかしさが和らぐでしょうし、校長室のゴリラの頭を叩いたり鼻の穴に指を入れたりする子がいなくなるかも。
093_地震・雷・火事・?(25.10.1)
基本的に、苗字や名前は自分で選べないものです。学生の頃、「始め!」の合図で答案用紙に氏名を書き始めるたびに、もっと画数が少ない苗字だったらよかったのにと思ったものです。
私の名前は、「永久の幸せ」を願ってつけられたものですが、我が子や孫たちからは「お父さん」「おじいちゃん」ではなく、「ともぞう」と呼ばれます。少なくとも孫は、間違いなく「ともぞう」が本名だと思っています。
冬場にヒートテックのタイツとシャツだけで家の中を歩く姿は、頭も含めて、ちびまる子ちゃんのおじいちゃん(さくら友蔵)そのものというわけで、いつの間にか誰もがそう呼ぶようになったのです。正しい名前で呼んでくれるのは、今や病院の受付くらいでしょうか。昔から怖いものの象徴だったのが、「地震・雷・火事・親父」でしたが、「ともぞう」と皆から呼ばれる現代の親父は優しくなってしまいました。
一方、発雷予報どおり、夕方急に暗くなった空に稲妻が縦・横・斜めに走った8~9月。10月以降は、日本海側で発生することが多くなりますが、その恐ろしさに変わりはありません。一瞬、昼間のような明るさに、「どっちだ?」と一人で辺りを見渡すこともよくあること。
そんな時、ふと考えます。どうして雷はまっすぐではなく、ジグザクした落ち方をするのかと。簡単に言うと、「電気が通りやすいところを探して進むから」というのがその理由。電気は普通、空気の中を進めません。雷はそれを突き破って無理やり進んでいこうとしますが、通りやすいのは、空気が薄いところや湿度が高いところとなりますから、通り道がジグザグに見えるらしいのです。一見遠回りのようですが、最も早く地表にたどり着ける経路とも言えるわけです。
さすが、雷神(いかづちのかみ)!
092_名もなき家事Ⅱ(25.9.30)
とある情報によると、一日10回の腕立て伏せを2か月続けるだけで、胸筋や上腕筋、体幹に変化があらわれるといいます。身をもってそれを確かめるべく9月から実践中!でも、2か月毎日続けられるかどうか、意志が弱い私にはそれが一番の課題です。
さて、「名もなき家事」第2弾。家でやるべき仕事が山のようにある一方で、テレビ画面や扇風機の上の埃拭きといった細かな作業は気づかれにくく、担う人の不満を募らせることにつながりかねません。ある新聞には、「見落としがちな『名もなき家事』」という特集記事がランキング形式で掲載されていました。
第1位は、「キッチンの壁の油はね拭き」。回答者の3分の1以上が挙げていますから、これを読んでうなずいている人もいるはずです。私自身、掃除したことが一度もないような…。そして第2位が、「シンク及び排水口の掃除」。ぬめり取りを怠ると嫌な臭いの原因になると知っていながら任せっぱなしです。第3位は3割の人が挙げる「ガス台と五徳の汚れ拭き」、4位が「洗濯機のフィルター掃除」と続きます。「冷蔵庫内の整理と掃除」「製氷機用水の補充」は、自分事になって初めてわかるものであり、逆にやってみなければわからないとも言えます。
娘夫婦の家には、それぞれがエプロンを用意しています。一方が洗い物をする脇で、もう一人は布巾で食器を拭いています。我が家は…。エプロンなんて、5年生の家庭科の実習のために見本で作ったものはありましたが、どこへいったのやら。つまり使っていないわけで、そういう環境にない証拠です。
学校においては、用務員の仕事も気づかれずに張り合いがないという点で家事とどこか似ているのではないでしょうか。だから、気づく目と気づいたことに声をかけ合う気持ちが大事!と改めて思う今年度の折り返し地点。
091_リアクション(25.9.29)
市川市民プールが、来年の営業を最後に閉鎖されるようです。跡地には、屋内プールやフィットネス、ジョギングコースほか、通年利用型の総合スポーツ施設を予定しているといい、時代のニーズといえるでしょう。ずっと昔、地区大会を勝ち上がった市内小学生の水泳大会(中央大会)が、市民プールで開催されたことを知る教員はわずかです。
オホーツク海に面した町立図書館で、中高生の利用が伸びないことの打開策として、中高生限定の悩みや質問に応える匿名掲示板を設置したといいます。ある利用者からあった、「人生とは何ですか」という投書。どう答えてよいものやら悩みますし、相手の想いに正対して伝わる言葉を選ぶ必要がありそうです。その回答は…「リアクションではないでしょうか」というもの。確かにどんなリアクションをするかで展開が次々と変わっていきますし、私たちの生活は反応の連続・連鎖と言えるかもしれません。
話は変わって、『踊る大捜査線』シリーズで柳葉敏郎さんが演じた室井慎次を主人公にした映画が、WOWOWで放映されたので録画したのは随分前のこと。2時間ずつの前後編でしたが、決して長いとは感じませんでした。隣から「ギバちゃんは、表情と口元で演技するよね」とか「額の皴は、他人から見たらあなたも同じように見えているんだよ」とか声がします。応じて、「俺も表情で演技、というか反応できる人になるわ」と答えると、間髪入れずに「絶対無理!」と強く否定されます。ですから、それ以上何も言えなくなってしまいました。違ったリアクションだったら、展開も違っていただろうになぁ。
090_窓(25.9.26)
9月も下旬を迎え、やっと秋らしくなってきたのに、今日は真夏日の予報。社会科で暖かい地方や寒い地方のくらしを学習しますが、家のつくりを比較する場面もあります。ただ、平均気温が過去30年の平均値を大きく上回ったとされる今夏、風が通り抜けるように窓を多くして涼しく住まう工夫は現実離れしている感じです。
今はなき実家は平屋建てで、小さい頃は庭で父とキャッチボールしたりゴルフの素振りをしたり…。北東の角地で、近所の人との交流も盛んでした。鍵をかけずに家を離れることも頻繁にありましたし、在宅時には窓という窓全部が開いているくらい。プライバシーや防犯を気にしない時代の象徴ともいえます。
思い出してみると、窓は平屋なのに大小含めて15か所。現在の二階屋が21か所ですから、十分な照度を確保できる造りだったといえます。ただ、台所の西日の厳しさだけは閉口でした。
散歩していると、いつの間にか新しい家が建っていることがあります。最近の外壁はお洒落です。色も黒系が多いような気がします。一方で、窓が少なかったり小さかったりして、道路に面した壁には1つも窓がないなんて例もあるくらいです。窓を減らすことで防犯性を高めると同時に断熱性にも貢献しているのでしょう。どうも建築費も抑えられるようです。
長くて終わらない夏ですから、断熱性に優れた家が選ばれるのは必然。ある調査によると、夏場、住宅に入ってくる熱のうち約7割が窓から出入りするとされるほど、窓がポイントになります。また、室内の照度は生活の質を左右しそうですから、採光にもきっと工夫がみられるのでしょう。そんな最近の家を内見してみたいなぁ。
089_今日、何食べる?(25.9.25)
人間ドックで行う胃検診は、昨年から胃カメラにしました。鎮静剤でウトウトしている間に終わってしまいますから、バリウムの白い便との格闘やストレスがなくなって楽ちん。ですから各種検査をしながら、病院がくれる食事券で昼食は何処で何を食べようかと悩むのも、また楽しい時間です。
ただ、「人間ドックに行くと、必ず何か引っかかって帰ってくる」と言われます。釣り糸を垂れるとホイホイ釣れる、病気の入れ食いのように聞こえるのが悲しい。
ところで、給食がない長期休業中などは、弁当を作って持たせてくれます。外食だったりコンビニで買ったりするより安上がりだからです。また、好きなものを買って食べさせると何を買うかわからず、カロリーオーバー必至で任せておけないというのが本当のところ。でも、いつもずっと作り続けてくれていたことに感謝以外ありません。先の夏休みも作ってくれることはありましたが、8割がた冷凍食品でした。安価で栄養バランスがよく、美味しいと三拍子揃っていますから、手間を考えたら当然かもしれません。
これらを食べ慣れていないので、種類の豊富さには驚きです。ただ素朴な疑問は、レンジでの調理時間について。袋には500W・600Wそれぞれの目安時間が示されています。機種により異なりますと注意書きもありますが、ほぼ間違いありません。ではどうやって算出したのでしょう。何度も何度も試したのでしょうか。それともコンピュータ?
ずっと以前に、春日三球・照代の「地下鉄漫才」が大うけしました。“地下鉄の電車はどこから入れたの?それを考えていると一晩中寝られないの”というフレーズは一世風靡しましたが、調理時間の算出方法も考えると寝られなくなる…というほど、私は繊細ではありません。
088_穏やかな秋に(25.9.24)
夏の期間が極めて長く、秋になったと思いきやすぐに冬になることから、「四季」ではなく「二季」になってしまったのではないかとまで言われます。深刻な暑さが続いた8月は、40度超えが各地で報告されました。こうしたことを踏まえて、「夏日」「真夏日」「猛暑日」に続く呼称を検討していると先月中旬のニュースで報じていました。今のところ、気象協会が独自で使う「酷暑日」が有力だといいます。
誰もが「昔はこんなに暑くはなかった」と口をそろえて言いますが、東京都の気象観測データを比較してみると一目瞭然です。1970~1979年(昭和50年代)と2010~2022年の平均日数を比較するとその増加率は、夏日が1.3倍で、真夏日が1.7倍。猛暑日に至っては5倍にもなります。昭和50年代の猛暑日は、約3日/年しかなかったのです。このデータからさらに3年を過ぎ、今では35℃以上の数値を天気予報で見ても驚かなくなったことにも表れています。ただ、数字を見るのは慣れても、体は慣れではなく悲鳴の連続といった感じです。ですから先週末、前日の猛暑から10℃も下がり、最近は朝晩が過ごしやすいので、「お願いだから、もう暑くならないで!」と手をすり合わせてしまいます。
暑すぎるのも困ったものですが、時折発生する「突風」「つむじ風」「竜巻」は何とも怖い!「激しい突風などに注意」と言われても、発生の範囲が台風とは違ってピンポイントなので、対応に難しさがあります。ただ、その破壊力はすさまじく、家屋崩壊や自動車が宙を舞う映像に恐怖すら覚えます。竜巻によって空に吹き上げられるのは、『オズの魔法使い』という物語、フィクションの世界、あるいはアメリカという遠い地の出来事と思っていましたが、他人事ではなくなったようです。穏やかな秋晴れが続くといいなぁ。
087_左回り・右回り(25.9.22)
18年ぶりに日本で開催された世界陸上が、昨日閉幕しました。34年ぶりの東京の最終日だけ見ました。先週の男子棒高跳びでは、デュプランティス選手が6m30cmという世界記録を樹立!史上初めて6mを越え、鳥人と呼ばれたブブカ同様、他を圧倒する強さです。その記録は、建物でいえば3階。その高さに棒1本で体を持ち上げて、バーを越えていく放物線運動(写真10枚を合成)が朝日新聞には大きく取り上げられていました。
ところで、陸上競技場は必ず左回りで、その歴史は110年以上。でも、どうして左回りなのでしょう。『チコちゃんに叱られる』の問題ではありませんが、簡潔に答えるなら「右利きの人が多いから」という説が有力なようです。実際、右回りに比べてスピードも出るといいますから驚きです。この左回りの法則は、人間の行動パターンを表すものらしく、安心感を抱きやすいといわれます。そんな左回りをいろいろ探してみました。
スポーツ界では、陸上のトラック以外にも野球のベースランも左回りです。競輪も左ですが、競馬は右回りも混在します。遊園地のメリーゴーランドは左回り。一方、ジェットコースターやお化け屋敷などはあえて右回りにして、心理的に緊張感や違和感を与えているといいます。「へぇ~」と感心してしまいます。また、コンビニやスーパーでも売り上げ向上のために、入口から左側に飲み物や弁当などの売れ筋商品を配置するという手法があるといいます。人間の行動心理をうまく利用する手法は、気づかないだけであちこちにありそうです。
蛇足になりますが、つむじは世界的に右巻き(右回り)が多い中、日本人はほぼ半々だとか。そんな私のつむじを見つけるのは、かなり難易度が高いウルトラクイズ級!
学校だより「うばやま」No.17は、12/15発行予定です。
■新入生保護者説明会について
新入生保護者会の案内を掲載しました。変更点がありましたら、本ホームページに掲載しますので、ご確認ください。
■ふれあいカレンダー
ふれあいカレンダーの頒布期間が、目標部数が完売となるまで延長となりました。引き続き、購入サイトが開かれている間は購入可能です。購入される方は、以下のURLからご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
⇒ URL:http://www.fureai-calendar.com
■イベント紹介
(1)「プラネタリウムコンサート」
市川市少年自然の家で、12月7日(日)14時から行われます。対象は小学生以上、先着100名。
■柏井公民館より
柏井公民館だより
第5号 12月発行
■県「子どもと親のサポートセンター」から
不登校児童生徒支援事業のご案内
■市教育委員会から
【学校地域連携推進課】第2回サポート講座「家庭読書のススメ ~読み聞かせ体験を通じて~」のご案内(12/17)
【警察への通報・相談窓口の周知】警察への事件情報の提供先としての「匿名通報ダイヤル」や、学校に相談しにくい悩みに対する相談先としての「ヤングテレホンコーナー」があります。また、オンラインゲームに関わる情報も掲載します。ご一読ください。
非常変災時学校対応ガイドライン
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非常変災時ガイドライン(柏井小).pdf
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