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校長室から

440 変わる学校(24.6.22)

 教員採用試験を前倒ししたり、選考方法や優遇措置を設けたりして教員の確保に躍起となる教育委員会。私が教員になった40年前は、逆に先生になりたいけれどなれない人が多かった時代。「久しぶりの新採」と言われて、戦力外の私を皆がかわいがってくれた時代。当時、土曜日も毎週午前中授業で、午後からは部活動をガンガンにやりました。その後、1992年秋から第2土曜日が休みになり、3年後には隔週土曜日が休業に。毎土曜日が休みになったのは2002年。早いものでそれから22年です。

 この間、学校での印刷は大きく変わりました。今では全校児童分のプリントであってもほんの数分で終わります。でも、昭和の印刷といえば謄写版(ガリ版)です。原稿は、蝋塗りの原紙に鉄筆で文字や絵をかきます。わら半紙の上に原紙を置いて、その上にインクを付けたローラーを転がすと、鉄筆で削ったところにインクが滲み通って印刷されるのです。この原理を利用して大量の部数を短時間で印刷できたのが「輪転機」。40年前は、ボールペン原紙を機械に取り付けてハンドルで回して刷るタイプでした。別に「青焼き」という機械もありました。どちらも大変時間がかかります。機械が1~2台しかありませんから、誰かが印刷していると次に印刷できるのはいつになるかわからないのでした。ワープロやパソコン、タブレットの登場により劇的な進化しました。「進歩は不便から」を痛感します。家庭に普及した「プリントゴッコ」だって、似たような昔話の世界。

 先日の同窓会の会場に、持ち込まれた思い出の品の中に文集がありました。小3のときのクラス全員の詩を綴った中に私の書いた詩を見つけました。結構な厚みですが、全部先生が時間をかけて印刷していたことに敬意を表します。子供を思ってこその為業です。ただ残念なことに、先生が愛情を注ぐほど子供は受け止めてはいません。子供が書いたりまとめたりする力を育てるために、卒論と題した原稿用紙百枚以上の調べ学習の課題が、6年生の別のクラスであったといいますが、担任の悪口以外聞かれませんでした。

 今日のオープンスクールでは、昔と今の学校の違いを探してみるのも面白いかもしれません。

439 ショッピング(24.6.21)

 今年度もリサイクルステーションの壁面に、家庭学習コーナーが登場しました。3年生以上のノートが紹介されています。オープンスクールでは、ぜひご覧になってください。その中に「全国ご当地ベア」に関して調べたことが掲示されています。「へぇ~」と思いながら検索してみると、本当にいろいろあるから驚きです。ちなみに千葉県のご当地ベアは4種類。落花生を抱えたものや特産の枇杷や梨にちなんだもの、千葉ロッテマリーンズのユニフォームを着たマー君!北海道エリアは18種類、東京は10種類もあります。最近登場した「鹿児島・西郷隆盛ベア」はインパクトあります。こうした仲間たちは、各地の駅・空港・高速道路などのほか、ホテルや観光地の土産店で購入できるというので、意識して探してみます。

 

 さて、以前よりネットで買い物をすることが増えた気がします。ポイントが付くことも多いので、店舗で実勢価格を調べてからネットでの検索。割安感は有利に働きます。ネットオークションもたまに利用します。ただ、どういう購入手段をとっても物流サービスとは切っても切り離せません。ヤマトや佐川、JPなどの車やバイクが運んでくれます。日時指定が定着し、恐縮しながら再配達を依頼する手間がなくなりました。また、最近の家は荷物用ポストが最初からあるので、荷物を受け取る側とドライバー双方にとって便利この上ない。我が家の場合は「置き配」指定することも時々あり、配達員の負担軽減に努めているつもりです。ただし、先のご当地ベアはネットではなく、やはり実際にその地へ行って手に入れてこそ価値があると思う考えはもう古い?

 先日初めてネット上のフリマに出品しました。相場を調べて、それよりも安く価格設定したせいか、買い手がすぐに見つかりました。送る段になって、ふと「どこへ送ればよいの?」と不安がよぎります。スマホ画面をよ~く見ると、配送業者へ持って行って二次元コードを提示すればよいことがわかります。そうすることで、配送用カードがプリントされて出てきます。「よく箱に貼ってあるのはこれかぁ」と感心することしきり。こんなに簡単なら、ほかにも出品できるものはないかと探してしまいました。

 

438 ト~モロコシ(24.6.20)

 新聞広告にでかでかと掲載されていた、アサヒ「未来のレモンサワー」を飲んでみました。何が未来なのか?!まず、従来のプルタブではなくて全開するフタ。開缶の音とともにゆっくりと浮かび上がる本物のレモンスライス。これは面白いし、快感!さらに、味はどうかというと、普段飲む100円の缶チューハイとは一線を画す味わいで、爽やかかつ凄くおいしい。でも価格は2.5倍。そうは言っても、居酒屋で飲むことを考えれば、さほどの贅沢とも思いません。

 夏といったらビールが定番!そのビールだってクラフト系がたくさん出回ります。どれも特徴あっておいしいのですが、一気に飲み干したい暑い日は、比較的安価なもので十分。ビールから始めるか、はたまた未来のレモンサワーから始めてみるか、悩みどころです。どちらにしても、枝豆やそら豆を添えて…。

 もう一つ、夏といえばスイカ?いや、私はトウモロコシ!アンケートによくある質問が「好きな食べ物」です。寿司や焼肉が挙げられますが、私の場合は季節を問わずトウモロコシです。だからコーン缶詰も好きです。それでも、旬に勝るものはありません。積まれた中から粒ぞろいのものを買い物かごに入れたくなります。子供のころは、蒸したトウモロコシが最高のおやつ。夏場は、スイカとともに双璧ですが、どちらか一方を選ぶなら迷わずトウモロコシです。炭火で焼いて醤油を塗ったトウモロコシは絶品。あぁ、思い出すだけでも…。富里でスイカ農家を営む知り合いから送られるスイカとトウモロコシを待って、今シーズンの「初」にします。楽しみだなぁ~。

 さて、静岡県西部の山間地にある売店前に、午前5時前から行列ができるといいます。前日の夜から並ぶ人もいるほどのお目当ては、「森のとうもろこし」という品種。黄色と白が混じった品種で、週末には3万本が売れるほどの人気だそうで、人気の理由は糖度。メロンやマンゴーなどより高い20度という甘さを、トウモロコシでも体験してみたい!こうした糖度の高いトウモロコシを使ったプリンやラテ、かき氷が登場するようなトウモロコシブームの到来なるか?!

437 ホームドア(24.6.19)

 本八幡駅にホームドアが設置され、7月5日の稼働に向けて調整中のようです。

 ところで、TDRの最寄り駅である舞浜駅では、ディズニーの楽曲を発車メロディーにしてちょうど20年。新鎌ヶ谷駅では「ファイターズ讃歌」が15年前から採用されているなど、乗降客をご当地ソングで楽しませてくれます。今回、西武・清瀬駅百周年を記念して、清瀬市出身の中森明菜さんの曲が選ばれたといいます。朝の上りは利用客が多いことから、テンポがよくて元気が出る『DESIRE』に決まり、下りは『セカンド・ラブ』とのことです。でも、「真っ逆さま~に~堕ちてディザイア~」って歌詞に、ホームからの転落を連想してしまいます。縁起でもない!

 さて、以前同じ学校に勤務した先生と研究会で一緒になりました。帰り際に、「クラスの子も自分の子も、『さしすせそ』を大事にしています!」と言います。最初、「危機管理のさしすせそ」を思い浮かべましたが、「さしすせそにありがとう」のことだとわかって苦笑い。平田小でも2年前に学校だよりで紹介しました。

 親子の会話では、「だって…」「でも…」「どうせ…」といったネガティブな言葉が飛び出しがちです。だからこそ、ポジティブワードの「さしすせそにありがとう」を大切にしたいといった内容。「さ」は「さすが!」、「し」は「幸せ!」、「す」は「素晴らしい!」、「せ」は「世界一!」、「そ」は「そうだね!」、「に」は「にっこり」、そして「ありがとう」という肯定や承認の言葉たちです。受ける側だけでなく、言葉を発する側もうれしい気持ちになります。最初は恥ずかしくてなかなか使えないかもしれませんが、意識して口にするうちに気持ちが前向きになっていくのが感じられるかもしれません。

 家族で互いの長所に目を向ける練習をしたり、最初はわざとらしくても徹底して相手を褒めたりしてみることで、相手の美点が実体化してくるような気がするのです。こうした積み重ねが「自信」となり「自他のリスペクト」につながるのではないかと思います。「素晴らしい!」とか「さすが!」、「そうだね!」という声が教室や学校でたくさん聞こえ、「ありがとう」が口癖になったら、一人一人の背中を押してくれることになり、社会や集団からこぼれ落ちることを防ぐ安全装置(ホームドア)になること間違いなし!

 私は今日の夕食で、「おいしい~」「料理の天才!」を連発します。

436 同窓会(24.6.18)

 20年ぶりの新紙幣発行まであと2週間となりました。金融機関やATM、小売店のレジなど改修が進んでいるはずです。家には聖徳太子や伊藤博文が保管されていますが、今の福沢諭吉や野口英世も使われながら淘汰されていくのでしょう。でもどうやって調整しているのやら。千円札から順に、北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一3名の肖像画が使われますが、財布の中もしばらくは混乱しそうです。そういえば二千円札ってほとんど流通しないまま立ち消えになってしまったような気がします。表に沖縄の守礼門、裏に紫式部と源氏物語絵巻。調べれば画像も出てきますが、なじみが薄くてかわいそう。

 さて、小学校時代の同窓会が、地元八千代で行われました。卒業して50年以上が経って初めてのイベントです。仲の良かった友達もいれば、話をしたことも名前も思い出せない人もいます。卒業の時、自分が何組だったかすら覚えていないくらいですから。同窓会を前に、卒業アルバムで予習(復習?)をしようかと思いましたが、実家を壊したときに処分されてしまいました。「もう見ることなどない」と思ったのですが、こんな形で必要になろうとは…。

 そういうわけで、当時の正門前に集合です。ここは以前記した、ヒヨコが売られていた場所。なにやら高齢者の人だかりができています。「誰?」と訝しむような反応もあれば、「蜂須賀君?」と近づく者も。けれど、あなたはだぁれ?名前を聞いてもわからないので「ニャンニャンニャニャン」と、犬のおまわりさんよろしく、泣きたい気持ちになります。それでも、当時の面影そのままの人もいます。私も髪形を除けばわかりやすいようです。こうして凍っていた記憶の塊が徐々に解けていくようでもありましたが、次にまた会ったときにわかるかどうかは別の問題。

 1クラス50人近くいた時代。6クラスまであったと思っていたのに4組までだったとか、自分で信じていた出来事が、実は間違っていたとかあって、記憶の書き換えや修正が行われた数時間でした。そんな中でわかったこと。それは、哀しいかなその頃の私って「人に興味(執着?)がなかったのだろう」ということ。

 子供たちには、人とたくさん関わって今を思いきり楽しんでほしいと思います。こんな私だって、子供の聖地だったある公園で友達と遊んだ記憶は、今も鮮明です。

 あっ、忙しくて放っておいたグループLINEの受信数が150を超えている!先日の楽しかった思い出を栄養にして1週間、ひと月、そして1年と…。みんな頑張っているようです。