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578 雛と瓶(25.3.3)

 乾燥する日が続き、土日は4月の陽気。逆に今日は、昨日マイナス15℃と冬に逆戻り。こんな季節は、静電気がバチバチと走ります。パジャマを脱いだ途端、下に着けていたヒートテックが静電気で宙を踊ります。普通だと怒髪天の如く髪も立つのでしょうが、私の場合そんな心配はご無用。

 今日はひな祭り!娘が独り立ちしても、雛人形は毎年ちゃんと飾られます。お内裏様とお雛様の2体だけですが、現在売られるものに比べたらかなりスペースをとります。ただ、「人形は顔が命」とCMのキャッチコピーよろしく、穏やかで優しい顔には癒されます。供えられる雛あられには、味や形など地域性があるようです。関東の雛あられは、お馴染みの4色。これは四季を表すといわれますし、生命や自然のエネルギーを意味するともいわれます。

 さて、「命の水」「エネルギーの源」とも言ったら夏場のビール。瓶ビールが家庭の主流だった頃は、酒屋に買いに行って重いビールケースを車に乗せて持ち帰ったものです。1本633mlあり、瓶本体の重量を合わせればかなりの重さですから、配達をしてくれる小売店もありました。飲み終わればケースに入れて返却・購入の繰り返し。ケースを置く場所も必要でした。

 小さい頃は、父が飲むビール瓶に口に唇をつけて楽器を演奏するかのように息を吹き込み、ホーホーと音を鳴らして楽しんでいました。まだビールが残っているときと空になった時とで音が違うことに驚きながら、量を変えた瓶を並べればメロディが奏でられるのではないかと思っていたあの頃。調べてみると、ビン笛奏者や合奏団なる人たちがいるようです。『たのしいひなまつり』を瓶笛で演奏したら、油で整えた髪を振り立ててお雛様は喜んでくれるでしょうか。

 そういえば、瓶による牛乳等の販売も撤退が相次いでいるようです。