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580 脳震盪(25.3.5)

 市内相撲大会が毎年開催されていた頃は、ぶつかり稽古で私の肋骨は骨折やヒビの日々。蒸し暑い中、バストバンドを外せなかったことを思い出します。相撲の対戦で怖いのが、仰向けに倒れて土俵に後頭部を打ち付けることです。それを防ぐために、準備運動で倒れ方や受け身の体勢をしっかり指導したのです。まわしの締め方を知らない先生が増える中、開催されなくなることは必然なのかもしれませんが、一抹の寂しさがあります。

 昔から時々耳にする言葉に「脳震盪」があります。「ノーシントー」という響きに、特に危機感を持たず過ごしてきた数十年。「心臓震盪」を知って以降、目に見えない恐ろしさを感じるようになりました。スポーツでは、サッカーのヘディングやぶつかり合いの際の頭部への打撃、転倒により引き起こします。出血などの外傷がほか、自覚がない場合もあるため、見逃されるケースも少なくないようです。アメフトやラグビー、相撲、ホッケー、サッカーと、接触プレーがある競技は特に注意が必要です。女子は2倍発生しやすいという研究結果もありますし、学校生活でも気をつけるに越したことはありません。

 公共図書館も書店もない自治体が、全国で256町村(全体の15%)にのぼるそうです。図書館は増加傾向にある一方で、書店の急減が背景のよう。ネットで本を読んだりスマホに読書時間を削られたりすることが要因なのでしょう。

 こうした中、平田小では読書活動の充実を目指しています。その一環としての「まるごと図書館」が、一層活用されるように工夫・改善することを避けて通れません。また地域環境としても、中央図書館や平田図書館などが徒歩圏内といった立地を考えると、これらを利用しない手はありません。「未知の文化や情報との出会いを提供してくれる書棚」から本を取り出して手にするために一歩踏み出すかどうか、そこが分かれ道です。本好きな大人を子供は見ています。

 ぜひ、マルチルームの大人用図書も借りに来てください。子供も大人も、ガツンと頭や心を揺らすような一冊に出合えますように!