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校長室から

455 ハラスメント(24.7.16)

 最近、焼肉というものを食べていないような?カルビ以上にハラミが好き!内臓系のハラミは、適度な脂肪分で比較的あっさりした味わいです。鮭にもハラミがあり、お腹の骨がある部分を指します。一方、骨のない部分はハラスと呼ばれますが、これもまた大好きです。

 話は変わりますが、「フキハラ」という言葉を聞いて、何を思うでしょう?「不謹慎な発言ハラスメント」とか「きれいにテーブルを拭き取らないことへの不快感」とか?「腹」のことではないと思いながら、「不機嫌ハラスメント」のことと知ってビックリ!

 ハラスメントとは、相手の嫌がることをして不快感を覚えさせる行為全般を意味しますが、最初に社会問題として取り上げられたのが「セクハラ」(セクシャル・ハラスメント)だったように思います。21世紀になって「パワハラ」が登場し、その後「アカハラ」「マタハラ」「カスハラ」などが認知されます。このほかにも、望まない飲酒関連で「アルコール・ハラスメント」や性別に関わる「ジェンダー・ハラスメント」、年齢や世代間のギャップに起因する「エイジング・ハラスメント」など何でもあり状態!

 そして、今回の不機嫌ハラスメント。フキハラとは、不機嫌な態度をとることで相手を不快にしたり、過剰に気を遣わせたりするなど、精神的な苦痛を与えることだと説明しています。これは、本人の意図の有無に関わらず起こるわけですから厄介です。上司であれ同僚であれ、はたまた家族であっても、不機嫌な時はありますし、それがハラスメントとされたらたまったものではありません。言ったもん勝ち、泣いたもん勝ち?対等あるいは均衡がとれた関係が基準となって、そのバランスを一方的に崩す行為に対する不快感であれば理解できますが…。不機嫌さを出すことすら禁じられたら、逆にそれが不快で病んでしまいそうです。「逆ハラ」だぁ。もしかすると、寒くてつまらない冗談を聞かされて不快だったと、「サムハラ」「ジョウハラ」なんていう裁定が下るのでしょうか。難しい世の中です。

454 ついてますよ(24.7.12)

 暑い日は、午前中は頑張って庭作業などするものの、午後には全身に疲れが出て外に出たくなくなります。座布団を二つ折りにして枕代わりで昼寝です。元気だったころの父が、寝そべってテレビを見ていた姿と重なります。

 熱中症警戒アラートが、午前中の早い時間から発令されると、教育活動や遊びに影響が出ます。水の中とはいえ、水泳指導を中止と判断することも多くなります。必然的に、教室で過ごさざるを得ない時間も増えることになります。そして、どの教室もエアコンがフル稼働です。でも、校舎2階と3階では暑さが違いますし、棟によっても違いがあったり、部屋によって効きが悪かったりする場合もあります。そんな状況において、学校評価に次のような意見がありました。

*熱中症警戒がニュースで言われているような日でも、教室の冷房がついていないなど、暑さ対策の基準が時代遅れのように思う。

*冷房を入れる基準の温度をこれまでより低くするなど、早々の対応を望む。

 まず言えるのは、エアコンの冷房を入れるための基準はないということです。先に触れたように、教室によって体感温度が違います。また、その時だけでなく、前後の活動内容や実態も違いますから、ほぼ稼働させた状態であるといえます。子供の健康が第一。ただし、25度設定でも十分涼しく感じる部屋もあれば、18度にしても効きが悪いときがありますから、冷房がついていないと勘違いしてしまう子がいても不思議ではありません。特別教室へ移動して学習している学級もたまにあるくらいです。芸人 とにかく明るい安村さんのネタのように、「エアコン?安心してください。ついてますよ」と笑って言えればよいのですが…。

 今日、5年生の林間学校2日目を迎えました。雨の中であっても、笑顔で帰ってくるのを楽しみにしています。そして、キャンプファイヤーに登場した火の女神様の印象を尋ねてみます。

453 今日の天気は?(24.7.11)

 朝起きて、カーテンを開けると青空が見える日はうれしい気持ちになります。反面、外出が躊躇われますが、出勤しなくては…。外に出て涼しく感じる日はよいですが、6時半でアチ~という日は徹底して日陰に沿うように歩きます。陽が高くなるにしたがって日陰がなくなっていきます。だから、午後に出張がある日はげんなりした気分。でも外回りや屋外の仕事の人、学級担任など、暑かろうが寒かろうが関係ありませんから、文句を言ってはいけません。

 昔は夕立があって虹が立つことがよくありました。夕立は、土臭いにおいも一緒に運んできました。でも現在は、夕立なんて生易しいものではありません。線状降水帯の発生が河川の氾濫にもつながって、私たちの生活を脅かします。だから、梅雨や台風、秋の長雨の時期になると気が気でない人も多くいると思われます。市川市にも江戸川をはじめ、国分川、真間川、大柏川、春木川など河川が流れています。何十年も前には、床上浸水などで舟が出た地域だってあります。

 こうした川が「一級河川」「二級河川」と呼ばれますが、違いは何なのでしょう。川の大きさ、あるいは水質の善し悪しのランクのようなイメージを持っていましたが、実際は災害レベルにより分けられていると知りました。洪水や高潮などの災害が発生したときに想定される人命や資財などの被害が大きく、経済や国土保全の視点から重要であると指定されたものを「一級水系」。この一級水系に関係ある河川のうち、国土交通大臣が指定した河川が一級河川と呼ばれるそうです。一方「二級河川」は、「二級水系」のうち都道府県知事が指定した河川を指すといいます。まるで用水路のような川に一級河川の看板が掲げられている理由がやっとわかりました。

 さて、今日から一泊で、5年生が河口湖方面への林間学校に出かけました。6時半という朝早い集合でしたが、誰一人体調を崩すことなく、貴重で楽しい体験をしてきてほしいと思います。そして、活動しやすい天気であることを願います。

452 夏の定番(24.7.10)

 キャッチコピー「日本の夏 金鳥の夏」と謳うように、渦巻き型の蚊取り線香の匂いを嗅ぐと夏を感じる昭和世代。でも、娘や息子は嫌いだったようです。「金鳥の渦巻」が誕生したのは、1902年といいますから明治時代です。ただ、パッケージデザインはほとんど変化していないようで、シンボルである鶏の絵の下方に創業者の名字「上山」とあること、知っていました?

 夏の定番の一つは、かき氷やアイス類。名糖ホームランバーとメロンボールのシャーベットを懐かしく思うのは私だけではないと思いますが、最近登場した北海道ヤギミルク、バナナ豆乳、宮崎マンゴー、あまおういちごと聞いて、アイスの商品名がわかる人がいたら凄いと言わざるを得ません。実はコレ、愛犬用アイス「ワンワン君」なのです。ペットの栄養管理し監修のもと、味づくりに多くのワンちゃんに協力してもらったという、「ガリガリ君」で有名な赤城乳業アイスドリーム研究所が開発した商品です。アイスを通じて日常をもっと豊かにしたいという理念が、遂にペットの領域にまで及んでいるのです。こんな「あそびましょ」という企業スローガンを、学校の中にも生かしたいと思います。そのためには、豊かな発想を声にできることが大事です。

 一方、夏の音の代表といえば、セミと風鈴を思い浮かべます。残念ながらどちらも私の耳には届きません。風鈴市や風鈴祭りが開催される地域は、全国各地にあるようです。目にも耳にも涼やかな風鈴は、猛暑・酷暑の夏を少しでも快適に過ごすための先人の知恵といえます。娘が数年前に行ったという川越・氷川神社の境内には、約1500個もの色鮮やかな江戸風鈴が飾られるといいます。縁結び風鈴と呼ばれるのは、風鈴を鳴らす風が人の想いを運んでくれるからなのでしょう。

 ある日の新聞投書欄に、風鈴の音が苦手な人の思いが綴られていました。風鈴独特の音に心臓がバクバクして頭が割れそうになるといいます。ネット上には同じような悩みの書き込みも見られるようです。多くの人にはよい匂いである石鹸や柔軟剤などの香りが、一部の人は不快と感じてしまい、体調不良を起こす「化学物質過敏症」がありますが、風鈴の音もこれと似ています。だから、涼やかな音色に苦痛を感じる人もいるということを知っていることが大事だと思うのです。

451 鮮明に…(24.7.9)

 何歳の時に観たテレビ映画だったか、『小さな恋のメロディー』には、憧れにも似た不思議な感覚が今も淡く記憶の底に残っています。様々な映画やドラマを見て、いろいろな経験を積んでも、思いもかけないことからある記憶だけが鮮明に浮き彫りにされる瞬間があります。

 同じように、何の因果関係もなく突然思い出すことというものがあります。例えば、体毛が生え始めて恥ずかしかったころのこと。中学校に進学してからの僅かな期間を剣道部に在籍していました。剣道着の袴から出た脛に毛が生えているのが見えて恥ずかしかった思いが蘇ります。腕はさほど濃くありませんが、脛毛は黒々としていきます。自分が思うほど人は気にもしていないのですが、やはり思春期ですから…。腋も同じ。半袖のシャツの袖の奥に視線が集まっているようで…。ただ脛毛は、脱毛せずともジャージで擦れたのかどんどん消えていった20代。今ではお情け程度に残っているだけで、つるつるすべすべ。

 暑くなってTシャツや短パンのお世話になるようになると、毛むくじゃらの腕や脚の男性を見かけるようになります。私の父は濃かったので、毛ガニみたいでした。先日も自転車に乗る男性の腕が、刺青と見間違うような体毛に覆われていました。それを目で追いながら、最近では体毛豊かな人を見ることが少なくなったことを感じます。以前なら考えられなかった男性の脱毛、メンズエステ。髭の濃い先生が、子供に「髭ジョリ攻撃」と言って頬ずりしていた光景は、今では体罰・セクハラなど指導が不適切だと言われかねません。

 日本の場合、髭を剃る=身だしなみを整える、という考え方がありますが、イスラム文化の国では髭の考え方が異なります。髭を生やすことは、イスラム教徒の生活規範であり、ある意味義務ととらえられています。スポーツを観戦していると、中東の選手は全員といってよいほど立派な髭を蓄えていることがわかります。当然、腕だろうが脛だろうが脱毛なんて無縁なのでしょう。

 ちなみに、「ひげ」を漢字変換すると、文字が3つ表れます。「髭」は口ひげ、「鬚」は顎ひげ、「髯」は頬ひげというように、ある程度形よく整えられたものに対して使い分けるようです。へぇ~。