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校長室から

010 ICTを上手に使って(5/6)

 ジャスミンの香りが漂っています。クチナシの花の甘い香りもそろそろです。

 NTTドコモ関連の研究所が、15~79歳のスマートフォン所有率の推移を発表しています。2010年には4%強でしたが、2011年に21%、2015年に51%と伸び、2022年になんと94%に達したといいます。驚きの反面、電車内などで見る乗客の様子から自然と納得。

 ひと昔前は、スマホなんてドラえもんのお話の世界だったような気がします。スマホのほかにも、個人所有のタブレットなどが授業や会議でフル活用されている様子を見ると、気後れしてしまう自分が情けない!子供たちに配付されているタブレットも同様で、習得の速さには目を見張ります。操作スキルの向上だけでなく、どの場面でどのように活用するかを考えたり、利用時間をセルフコントロールしたりする能力も高めていきたいと思います。

 教室にある大型提示装置。まるで65型のテレビ!これと書画カメラ(実物投影機)やPC類などをうまく使って子どもたちの理解を深める取り組みを日々行っています。でも、ICT機器を使うことが目的ではなく、ねらい達成に向けた手段であり補助であることを忘れないようにしなくてはいけません。アナログ的要素と上手に組み合わせて効果を最大限まで高めたいものです。

 4年生もタブレットを毎日持ち帰りするようになりました。家庭での活用を推進していくとともに、家庭とオンラインでやり取りができることを確かめるために、5月2日の6時間目には自宅と学校をつないでホームルームを行いました。

009 決断(5/2)

 5月になってクールビズの始まりです。首元の解放感がうれしい。

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、28年ぶりに完全試合を達成したのは4月10日のこと。そして、次の登板でも8回終了まで一人も塁に出さない、2試合連続の完全試合達成目前。でも監督は最終回を投げさせませんでした。投手の肩肘を守ることも大事。でも、プロ野球史上で過去に十数回しかない偉業ですし、狙って達成できるものでもありません。ましてや、今後そんなチャンスがあるかすらわかりません。そうした中での監督の苦悩・決断はどんなだったでしょうか。

 学校・学級経営も程度の差こそあれ、決断を迫られる場面が多々あります。真剣に考え、説明できることが求められます。たとえそうであっても、決めたことに対する是非は分かれます。100%の支持はありえません。

 子供たちも様々なスポーツ等に親しんでいます。校庭や体育館で黙々と練習に取り組むサッカーやミニバスの選手に自然と目が行きます。吹奏楽部も制約ある中で頑張っています。初任のころから指導してきたサッカー部。指導者がいないということで任されたミニバスケットボール部。休みの日も部活動一色でした。でも楽しかった思い出でいっぱいです。記録を残せる人なんて一握り。ただ、自分の記憶に残せる取り組みは、どれだけ熱心に打ち込んだかで決まるような気がします。

 スポーツのみならず、目標を見据えて場面場面で自己決定できるように子供たちを応援していきます!

008 5月といえば…(4/28)

 ♪柱~のき~ず~は おととし~の~♪

 童謡『背くらべ』の冒頭です。この歌詞は、端午の節句に背丈を測ってもらった子供目線ですが、柱を背に身長を測る風習も薄れましたし、歌われることもほとんどなくなりましたし。もう無くなって2年経ちますが、実家の柱に私や弟、孫たちの身長が、爪の先で書かれていたのを懐かしく思い出します。ところで、私の額に刻まれた縦と横の深い皴はいつからなのでしょう?「おととしの~」なんていう次元ではありません。気になるからセロテープで留めて寝たら少しは…?

 5月が近づくと、田園風景が続く中に鯉のぼりをいくつも見かけたのは、今は昔。最近ではほとんど目にしなくなりました。何mもあるポールを立てロープで支えるということは難しい住宅事情です。私が子供のころは、近所の職人が設置してくれ、悠々と泳ぐ鯉のぼりは春の風物詩でした。先日通りかかった東国分中学校そばの遊水地には、横に張ったロープにたくさんの鯉のぼりが風になびいていました。似たような風景を見て、「風に吹かれて、鯉のぼりが大きくなったのがきれいだった」とテレビから聞こえてくる子供の声が新鮮です。

 「柱の傷」「鯉のぼり」など、失われていくものは少なくありません。昭和のじじぃには懐かしいものばかりですが、新しい風物詩も生まれていると思いたいものです。というわけで、「5月といえば○○」の○○を埋める設問があったら何と書きますか?5月の田んぼが大好きな私は、畦道などに生えるヨモギを使った「ヨモギ団子!」かな。

 さぁ、明日からGWがスタート。何かに夢中になるが故に注意散漫で事故に遭うことがないように願っています。

007 わらびは何処へ(4/27)

 毎週のように出かける道の駅、野菜コーナーに「わらび」が並んでいました。片手で軽くつかめる量が270円。お手頃な値段とは言えません。わらびは、おひたしや煮物、味噌汁などになって我が家の食卓に登場していた半世紀以上前。そのわらびだって、近所の雑木林から採ってきたもの。たくさん採っては祖母に褒められて鼻高々だった少年時代。だから、今も雑木林があるとわらびを探したくなりますし、笹やぶを見ると足を踏み入れて秘密基地を作りたくなる、そんなノスタルジックな気持ちに浸れる場所といえます。

 

 ノビルやイナゴも自給でした。イナゴの足にある棘が頬っぺたの内側に刺さったことまで思い出します。大人になって、プランター菜園もやってみましたが物足りず、畑を借りて野菜作りに挑戦したもののすぐに挫折したのは数年前。

 生活科や理科、総合でミニトマトやオクラ、ナス、トウモロコシ、枝豆、サツマイモ、稲、じゃがいもなどを育てる活動があります。自分あるいは自分たちの作物ですから、「大切に育てたい」「たくさん収穫したい」という思いが膨らみます。観察や世話にも余念がありません。ある子は、苗に名前をつけて愛しそうにしています。野菜の成長や変化、自分とのかかわりについてたくさんの気づきが生まれることを期待しています。

006 体が硬直!(4/26)

 先週土曜日は、校庭で少年野球、体育館でミニバスの練習試合、校舎内で吹奏楽部の練習を見せてもらいました。みんなよい顔をしています。そして、吹奏楽部の子からは入部を勧められました。

 さて、日課にしている週末ランニング。春先は花粉との闘い!しっかりマスクをすると呼吸困難に陥りますが、着用しないと鼻がグシュグシュになってしまいます。そして、走る前には入念なストレッチ。ただ最近は、可動域がめっきり狭くなって痛みが出るのです。普段の生活でも時々膝の屈伸運動やアキレス腱伸ばしをしなければなりません。校内で情けない姿を目撃されていないか冷や冷やものです。

 子供たちは今月、「運動器検診」を実施しました。前後屈や片足立ち、しゃがみこみといった内容ですが、留意事項に書かれた言葉に目がいきます。「前後屈:(後ろにゆっくり反らしたとき)腰がイタタタとならないか注意する」、「しゃがみこみ:踵を浮かさないようにしてしゃがむ」などとあります。膝屈伸すると踵が浮いてしまいますし、片足立ちだって時々ふらつきます。全然後ろに反り返らない後屈、肩を回せば骨の音だけがやけにリズミカルです。

 でも、休み時間に校庭で子供たちが元気に走り回っている姿を目にすると、なぜかじじぃも頑張ろうという気持ちを奮い立つのが不思議です。