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校長室から
119 相手を傷つけない(11/30)
すごい雨風の一晩でした。家の前には飛ばされ、流されてきた枯れ葉が集まっています。
さて、芸能人の格付けランキングをする番組が好きで欠かさず見ます。「一流芸能人」「二流~」に始まり「映す価値なし」までの格付け。バラエティー番組ですが、Gacktさんの連勝記録の裏にある努力を知って益々楽しみになったほどです。ただ、これによって人格が否定されたり相手を不安な気持ちにさせたりすることはないので安心して見ていられます。
もし、人物ランク付けノートなるものが存在したらどうでしょう?営業やテストの成績、運動能力、容姿やファッションセンス、友人の数、音楽的センス、性格など勝手に採点されていたら嫌な気持ちになります。疑心暗鬼にとらわれ、他人の目を気にしすぎるようになるはずです。頑張りたいのに頑張ることができなくなるかもしれません。先の番組の場合、その場限りで笑ってやり過ごせる安心感があるから楽しいのです。ユーモアあるけど「相手を傷つけない」「不安な気持ちにさせない」を大前提とした社会・学校・学級でありたいと願います。
話は変わりますが、少し前にふりかけの「ゆかり」と「ひろし」について書きました。すると、職員から「ひろしは美味しいですか?」尋ねられたり「ほかの種類もあるんですよ」と写真を見せてもらったりするなど、結構反響があります。そこで、改めて三島食品のふりかけを検索してみるとあるではないですかぁ。「かおり(青じそふりかけ)」や「あかり(ピリ辛たらこ)」、「うめこ(カリカリ梅)」、「かつお」など兄弟姉妹がいます。 さらに、「ひろし」と「うめこ」が結婚して「ひろこ」が生まれています。こういう遊び心が好きです。先週給食で手作りふりかけが出ました。たらことちりめんと胡麻。名づけて「ちりこ」。家庭でも作ることがあるでしょうから、ぜひ粋な命名を!
118 これまで50年、この先50年
デリカとは、コンビニやスーパーで売られる惣菜や弁当などを指し、デリカテッセンが転じたものです。一方、三菱にはデリカという名前の車がありますが、「デリバリーカー(荷物を運ぶクルマ)」に由来することを初めて知りました。大切な家族や仲間と過ごす空間としての比重が大きくなっているような気もします。
さて、自動車のナンバープレートも変化してきました。学校近辺では、陸運局のある「習志野」ナンバーが主流でしたが、ご当地ナンバー「市川」「松戸」を多く見るようになっています。その隣の分類番号は1桁から2桁になり、現在は3桁ですが、希望ナンバーが多いせいかアルファベットが登場しています。このアルファベットは26個全部が使われるのかと思いきや、「A・C・F・H・K・L・M・P・X・Y」の10種類のようです。視認性を考慮し、誤解しやすいものを省いたといいます。市川ナンバーにアルファベットが見られるようになるのはまだ先のことでしょうが、アルファベット導入によりこの先50年はもつと想定されています。
この先50年の真逆のジーンズのお話。私たち世代にとってジーンズメーカーといえば、「エドウィン」「リーバイス」「ラングラー」「ボブソン」「ビッグジョン」が代表格ですし、それ以外はユニクロしか知らない私。今では、様々なブランドから続々と新商品が投入されていますが、バックポケットに「W」の刺繍を見てラングラーだと思ったり、「503」と聞いてとエドウィンを想像したりするのは、やはり昭和の親父だからでしょうか。「ジーンズ」と「デニム」を混同して使うことも多くありますが、ジーンズはパンツの種類であり、デニムはジーンズを形成する生地のことを指すとのこと。専門的に携わる人には違和感があるといいます。
いずれにしても、「ジーンズは安くなった」というのが昭和の親父の率直な感想です。また、昭和の親父はダメージの古着をわざわざ購入もしません。
117 笑顔(11/28)
小池都知事が「ウォームビズ」を採用しました。電力需給ひっ迫への対策です。暖かいと表情筋が緩みますが、懐まで温かいとよいのですが…。一方、昨晩のコスタリカ戦の結果には表情がこわばります。
6年生の進学先は様々です。受験等によって公印を必要とする書類がある場合には、個別に面談をしています。堅苦しいものではなく、人柄を知りたいと思うからです。話をしていると意外な発見というか気づきがあります。中学校でやりたいことや興味のあることなど、「そうなんだぁ」と思わせてくれるとともに、応援してあげたいという気持ちになります。
コロナ以前は、12月頃から3月初旬にかけて6年生と校長室で給食の会食をしていました。4~6人くらいでやってきてもらいます。私の都合が学校の行事もあって飛び石となることもしばしばですが、話をすることで個々に素とともに意外性にも出会えるのです。こういうことをすることで、卒業証書の手渡しが感慨深いものになります。子供たちと話して笑い合ったり、一緒に給食を食べたりすることができるときが早く戻ることを待ち望みます。
先日、卒業アルバム用の職員集合写真と6年生の授業風景の撮影がありました。私自身、カメラを向けられて笑えるようになったのはいつ頃からでしょうか。口角をあげて穏やかな表情になります。昔あるドラマで、埠頭を俳優の松田優作さんが何も語らず恋人の前を歩くシーンがありました。その姿に憧れ、学生の頃はなるべく寡黙を貫きましたし、滅多なことで笑わないように努めました。でも、「笑った写真のほうがいいよ」「幸せが逃げちゃうよ」と言われて笑ってみると、温かみのある写真に変わるから不思議です。今は自然と笑顔になります。周囲を幸せな気持ちにさせる笑顔でいられる爺さんになれるようにします。
学校では、受験を控える子もそうでない子も笑顔いっぱいの残り4カ月になるように、私たちができることを精一杯やっていきたいと思います。
116 地図帳で遊ぼう(11/25)
昨朝の朝日新聞。自宅で見た新聞と学校に配達された新聞の違いを感じます。サッカーW杯ドイツ戦について記載された1面。『8強の夢 若武者に託す』という結果を待たず印刷された紙面と『日本 金星発進』という午前0時過ぎに印刷された紙面。我が家は柏、ここは市川で同じ県北西部なのにとても不思議な出来事でした。
さて、40年近く前に教育実習に行った私は、子供に問われて困ったことがあります。それは、「先生の専門は何ですか?」というもの。私は、国語科でも算数科といった教科ではなく、教育学専攻だったからです。子供に「教育学」と言っても理解されるはずもなく、かといって嘘もつけず…。
教員になって数年してから社会科の面白さに目覚めて、好んで研修しました。様々な分野でネタ探しをしたり取材旅行に行ったりして授業を組み立てたのです。
さて、3年生で配付される地図帳を見たことがあるでしょうか?教科書はペラペラめくることがあっても、地図帳を開く機会は皆無に等しいのではないかと思います。今日はいつになく、まじめな話題です。 教科書同様、地図帳も改訂が進み、使いやすさやわかりやすさを追求しています。小学生が、あるいは担任が利用しやすいことを念頭に置いていることがよくわかります。楽しく情報の読み取りができる工夫も目立ちます。
ところで、「ロコ・ソラーレ」と聞けばカーリングのチームを思い起こします。拠点は常呂町(北海道)です。地図帳にもカーリングのイラストが記されています。授業でも取り組むといいますが、どうしてこの地で盛んになったのでしょう。どうも「気候」に関係があるようです。北海道のスポーツといえばスキーを連想しますが、年間降水量が少ないオホーツク沿岸の町にはスキー文化がないようです。このようにスケートも含めて、気候とスポーツの関係は深いことがわかってきます。
現在使用されている地図帳には、QRコードを読み取ってタブレットでデジタル化されたデータや写真、イラストなどを閲覧できます。地図記号や都道府県名に関するクイズもあって十分楽しめます。子供たちも指示がなければ地図帳を開くことがないのかもしれませんが、学校での隙間時間や家庭学習に使ってみると意外な発見があるかもしれません。「えっ、こんなこともできるんだぁ」と、大人も子供も、まずは知ることが大事なのだと思います。家にあったら、今日開いてみてはいいかがでしょうか?
115 脳内シナプス(11/24)
少し前HPのトップに、「1年生だってこんなにキレイ!」と題して、整頓された靴箱の写真をアップしました。これに刺激されたわけではないでしょうが、どの学年昇降口に行ってもきれいに整っているではありませんか。何だかうれしい気分になります。うれしいといえば、昨晩のサッカーW杯ドイツ戦。劇的な逆転勝利に、夜中2度も大声をあげてしまいました。午前零時までテレビの前にかじりついていたのもいつぶりだろう?
さて、昨日は冷たい雨が降り、日中にかけて気温が下がっていきました。冬に近づいていますが、道の駅の野菜コーナーも様変わりしてきました。葉物や根菜の占めるスペースが増えています。泥ネギも出始めました。また、これは何だろうと思う珍しい野菜もあります。スーパーで見かけたのが「ロマネスコ」です。カリフラワーとブロッコリーの間に生まれた野菜のようで、「カリッコリー」とも呼ばれるそうです。野菜に限らず、新製品や新商品が登場すると、名前をだんだん覚えられなくなりそうで不安…。
そういえばここ最近、いや?随分前からですが、人やモノの名前がすぐに出てこないことが多いのです。例えば、「ほら、あの番組に出ていた人さぁ…」「えっ、どの番組よ」「背が高くて、弟も俳優でさぁ…」「男の人?女の人?」みたいな会話が続きます。頭の中では映像が出来上がっているのですが、名前が言葉になりません。まるで、昔NHKでやっていた『連想ゲーム』でヒントを出し合う場面のようです。どうも脳内シナプスが所々断線している?テレビの主人公の名前が出てこない時は、「最初が“か”、最後が“な”」なんてヒントを提供してくれます。ここでスマホ検索はいけません。思い出す努力が脳の活性化につながるそうです。しばらく思案して、「川口春奈!」と正解にたどり着き、シナプスの修復に成功したわけです。
観ていた番組は、そう!『silent』。ミーハーです。今どき「ミーハー」なんて言葉自体が死語かぁ?