ブログ

校長室から

049 言葉に込めた思い(7/1)

 今日は、あまりなじみのない記念日かもしれない「国民安全の日」。災害・交通事故・火災・産業事故などを防ぐために、国民一人一人が普段の生活を振り返って、安全確保に留意するとともに、習慣化を図るために、1960(S35)年に創設されました。15歳未満の子供及び65歳以上の高齢者の不慮の事故による死亡者数は、非常に高い割合を占めています。だからこそ、家庭や学校、地域ぐるみで安全教育の充実を図るとともに、事故防止と危険予知・回避の意識とスキルを高めることが大事なのだと考えます。

 さて、1学期の生活目標は「心をつなぐ あいさつをしよう」です。登下校時に通学路で安全を見守ってくださる保護者の方や地域の方に、気持ちのよいあいさつをしているでしょうか。実際に当番をされて、子供たちのあいさつはどうでしょうか。

 では、家を出るときや帰宅したときに、きちんと声にしてあいさつしているでしょうか。「行ってきます」や「行ってらっしゃい」にはきちんと意味があるのです。

 「行ってきます」は、「きます」と「帰ってきます」を合わせた、「必ず帰ってきます」という約束の言葉です。戦時中、特攻隊員が出陣するときは、帰らない決心で「行きます」とだけ言い残したそうです。また、「行ってらっしゃい」は、「って」と「帰ってらっしゃい」を合わせて、「無事に帰ってきてください」という祈りの言葉になります。そして、「ただいま」は「行ってきます」の約束を果たしたことを表す言葉ですし、「おかえり」は「無事に帰ってきてくれてありがとう」という感謝を込めた言葉なのです。

 「行ってきます」といえる幸せ、「行ってらっしゃい」と言われる有難さを忘れないでいたいものです。使い古された言葉ですが、学校ではけがをさせないように安全配慮するとともに、登校した時よりも元気にして帰せるよう1学期の残りの3週間も努めていきます。

048 いい加減にして!(6/30)

 冷房の効いた電車にずっと乗り続けていたい、そんな暑さに今日もなりそうです。

 コロナの時代、食べ物の販売には大きな変化があります。焼き肉屋チェーンの駐車場には、店内メニューと同じような自動販売機があります。冷凍餃子も24時間いつでも買える無人販売店があちこちに登場しました。非接触で販売できて場所さえ確保できれば参入しやすい利点がありそうです。買う側も気軽さやもの珍しさから手を出しそうです。あとはリピーター。

 ガチャガチャも様変わりしました。人気がうなぎのぼりで値段が張るものだってあります。コロナでショッピングセンターから店舗が撤退した跡が、カプセルトイコーナーになっているケースもよく見かけます。種類が多様で見ていても飽きませんし可愛いものがたくさんありますが、手を出すほどの魅力は感じません。

 さて、朝の声かけ・見守りと並行してやっているごみ拾い。昨日は学区パトロールを優先したので、4日ぶりに行いましたが、怒りがこみ上げるほどのごみの量。20ℓのごみ袋の口が閉じない。体育館脇のいつもの場所ですが、ご丁寧に蚊取り線香まで用意され、ごみや枯れ草を燃やした形跡もあります。学校の敷地にも投げ入れられ、集めるだけで数十分。汗びっしょりです。

 

 コロナ禍、買ってきた総菜をおつまみに、屋外で一杯飲みながらグループでワイワイやりたい気持ちは理解できますが、最低限、ごみや吸い殻の始末は自分たちでやってほしいものです。ましてや火をつけて燃やすなんて言語道断!今日はきれいであることを願いながら、6月最終日、朝の挨拶に行ってきま~す。

047 トンネルズ(6/29)

 あまり人に知られたくない変な食べ方だったり、標準的な食べ方だとずっと信じ込んでいたのに実は違っていたりすることがあるかもしれません。私の場合、アーモンドチョコのコーティング部分だけを口の中で舐めてからアーモンドをカリカリっと食べる癖があります。ある人は、クリームが間に挟まっている食べ物を一度剥がしてクリームだけ食べた後、クッキーを食べるといいます。また、なんにでもマヨネーズをかける人もいると聞きます。

 さて、富里に住む知人が突然訪ねてきてお中元をいただきました。スイカです。シーズンの最初は、必ず富里のスイカと決めているので、首を長~くして待っていました。

 早速、夕飯の後のデザートとしていただきました。ジューシーで皮に近い部分まで甘いのです。誰も真似しないであろう、私の恥ずかしいスイカの食べ方は専売特許! まず、櫛形あるいはピラミッド型に切られたスイカの皮に近い部分をスプーンで丸くくり抜いて 食べます。そして、側面を2~3方向からくり抜いてトンネルを貫通させます。さらに、スイカの隅に柱が残った状態で、尖がった部分(スイカの中心部)だけを切り取り、皿の脇に寄せます。まだ残っている赤い部分をきれいに食した後、脇に置いておいた甘~い部分を最後に堪能するというもの。

 

 こんな貧乏たらしい食べ方を見て育った子供たち。娘と息子は家でこのトンネル貫通をやっているらしいのです。パートナーはどんな思いでそれを見ているのやら。何年かすれば孫も同じ食べ方をまねして…伝統の食べ方が後世に残っていくのかも?よろしければ(?)お試しあれ!

046 夏のにおい(6/28)

 4月に始まったドラマがどれも終わって、録画番組が底をつきました。

 この歳になっても恋愛ドラマが好きです!昔好きだったドラマの主題歌が流れると、映像まで思い出されるのも不思議です。多くの人は、『逃げ恥』や『花男』、『のだめ』、古くは『ロンバケ』を挙げるかもしれませんが、残念ながら私はどれも観ていません。

 私の場合、『東京ラブストーリー』は「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)、山下智久さん主演だった『プロポーズ大作戦』は「明日晴れるかな」(桑田佳祐)、『SUMMER NUDE』は山下さん自身が歌い、『ブザー・ビート』は「イチブトゼンブ」(B’z)という具合です。妻夫木聡・柴咲コウの『オレンジデイズ』は「Sign」(ミスチル)、福士蒼汰・本田翼の『恋仲』は「君がくれた夏」(家入レオ)でしたが、「あっ、観た観た!」「懐かしい」と思ってくれる人もいるはず。

 ドラマが音楽と一体となって記憶されるように、季節と匂いも深いつながりがあります。最近、早朝に新聞を取りに玄関を出ると、小学生の頃に感じた夏のにおいがすることも…。「どんな?」と問われても説明のしようのない清々しさ漂うといった「感覚」なのです。夕立の後のほこり臭い土のにおいもまた、私にとってはザ・夏といえるのです。

 夏を感じるにおい・象徴といえば蚊取り線香、という人は昭和生まれにダントツ多いかもしれません。花火の火薬のにおいもよいものです。今だとプールの塩素のにおいを挙げる子もあるでしょう。でも、アスファルトが焼けるにおいがする猛暑日は、勘弁してもらいたいものです。

 梅雨が明けてしまいました。子供たちは夏休みまでのカウントダウンを始めているみたいです。本八幡駅そばで、朝から打ち水をしているお店のご主人がいます。その場所だけ少し体感温度が下がったような気分。皆さんにとって、夏を感じるにおいは何ですか?

045 珍回答・珍解答、大好き!(6/25)

 写真家 星野道夫展『Oneness<いのちの循環>』が、市川市生涯学習センター2階で来週7月2日から(~9/4)開催されるそうです。本校の第12期卒業生でもある星野氏、入場無料ですのでぜひ足を運んでみては?

 さて、今日はオープンスクール。とはいっても時間指定の3グループ制ですから、参観者10名程度の授業参観が3時間繰り返される感じです。でも、運動会では保護者の視線に歓喜の表情で演技・競技に取り組んだ子供たちですから、今年度最初の授業参観もきっとよい表情や頑張る姿を見せてくれるものと思います。緊張ゆえの珍回答もご愛敬。

 そういえば、真剣で真面目ゆえに笑えるテスト解答に昔よく出合いました。SNSでも保護者の投稿に腹を抱えそうになることも…。特に、漢字の間違いや国語の例文づくりなどが多いように思います。

 例えば、絵を見て「物の名前をマス目の中に書きなさい」という問題。ブロッコリーの絵の下に「ブッコロリー」、シイタケの絵の下には「まつたけ」、パイナップルは「パイナッポー」、ハムスターを「ドブネズミ」、オートバイは「ストーカー」(スクーターと書きたかった?)など、字数はあっています。「秋の 毛はい(気配)を 感じる」なんて解答もあります。また、「あなたが正しいと思うものをカッコの中に○をつけなさい。○はいくつでもかまいません。」という複数回答ありの設問に、ある子はカッコの中いっぱいに小さな○を何十個も書いています。こうした答えに気の利いたコメントがつけられたら最高です。

 わからない問題も白紙のまま提出ではなく、何とかしようという執念の記述、あるいは受け狙いの解答には座布団1枚ではなく、花丸をつけてあげられるゆとりある対応をしたいと思うのです。児童の的外れな発言にも「神対応」できたら学級全体が良い雰囲気に…。今日は、子供たちの花丸場面をたくさん発見してください!