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校長室から

015 安全・安心のために(5/13)

 13日の金曜日、しかも雨!

 息子と20年以上も前に遊んだポケモンカードや遊戯王カード。全然ルールを知らない私が適当にやるので、よく息子が怒っていた思い出があります。こうしたトレーディングカードが、時計や美術品と並んで、投資家の投機の対象になっているといいます。例えば、遊戯王カード。5~6年前に20~30万円といい、それだけでも驚きなのに、現在300~400万円で取引されるまで価格が跳ね上がっているらしいのです。モノによっては数億という言い値がつく場合もあるとか。こんな記事を目にして、息子に「やっぱり捨てたよね?でも、どこかに隠してあるとかしない?」とメールする私は、億万長者を一瞬夢見てしまいました。だって老後が安心でしょ?

 さて、4月しばらくしたある朝、安全指導をしているときに保護者の方からツイタもんに関する相談がありました。学童への通所が不規則らしく、「白門を出れば当然着信があるが、学童に行っても着信があるので、どの時間に本当に下校したのかわからない」と言います。導入当初はそうした説明があったようですが、訴えを聞いて初めて知った次第です。調べると、白門手前にセンサーがあるため、どういう経路を通っても反応してしまうようです。そこで、16時までは第1校舎4年生昇降口を学童入口とするように変更しました。ただし、活動日の吹奏楽部員は従来どおりの入室方法となるためセンサー反応があることをご承知おきください。(※ブログを見ていない方もいらっしゃるので、お知り合いにも教えてあげてください)

 このほかにも、児童の安全・保護者の安心に関して気になる点がありましたら教えてください。何でも学校が対応できるわけではありませんが…。

014 坊主頭(5/12)

 時機を逸した話題ですが、コーヒーを挽くことで冬の終わりを感じられます。毎朝、豆をミルで挽きながら香りを楽しみますが、粉になったコーヒーをドリップ用ペーパーに移す際に、静電気が冬場はひどくて一苦労というかストレスです。それから解放されるのが冬から春の境の時期なのです。

 さて、坊主頭を見慣れない子供たちには、どうも私の頭は興味深いようです。よく尋ねられるのは「どうして坊主なんですか?」という質問。時には「どうして禿げているのですか?」「子供のころからずっとその頭なんですか?」と。これには、「自主的ツルです」と言います!

 この頭にしたのは何十年前でしょう。以前は床屋に通っていましたが、毎月行かなければならないしすぐに伸びてしまいます。寝癖がつけば朝のセットの時間がもったいないし面倒。いっそのこと「自分で坊主にしちゃえ」とバリカンを買ったのです。バリカンを使いだすと、もっと短くしたい思いは際限がなくなります。髭剃りでスキンにしていましたが、行きついた末はカミソリ。頭の後ろも手探りで剃り残しなし!夏場は3日に一度。冬場は髪の伸びが鈍くなるので4日に一度のペースです。寝癖無縁ですぐ乾く。爪にゴミが入れば頭を洗った後はあらキレイ。理容代も浮くけど、逆に流れる汗は滝のよう。そんな頭でも、子供たちは慣れてくると、怖いもの見たさではありませんが挨拶代わりに触りたがる子も出てくるのです。

 無いものねだりですが、爽やかに髪をかき上げる仕草なんてものをしてみたいものです。そうそう、下敷きを擦って頭の上にかざすと静電気で髪が逆立ちますがそれは無縁で、むしろ砂場で集めた少量の砂鉄といった方が適切?

 

013 日進月歩(5/11)

 「旗日(はたび)」って死語ですか?祝日を指しますが。私が小学生の頃は、祝日には玄関脇に国旗を掲げてお祝いする慣習がありました。今も時々見かけますが、きっとお年寄りがいるのだと思います。

 さて、庭で育てるアジサイに花芽がたくさん見られます。様々な種類が咲き揃う時季が今から楽しみです。目に留まるのは、名の知れた植物ばかりではありません。時に、道端で人知れずに咲く花もありますし、「この植物の名前は何だろう」と知りたくなる時もあります。最近、草花等を写すと診断確率のメーターが上がって名前の特定に至るという、便利なアプリに出会いました。「凄い」の一言!

 また、技術の進歩あるいは働き方改革を感じるのは、AI自動音声がニュースを読み上げているとき。男声と女声を交互に使い分けているのは、本物のアナウンサーがしゃべっているようですし、何よりも機械感を感じない。ウクライナにドニプロペトロウシクという州がありますが、早口言葉にしたら言いにくいでしょうし、大相撲の新関脇 若隆景(わかたかかげ)もアナウンサー泣かせ?でも、AIだと事もなげにすらすらと読み上げるのだろうなぁ。

 アメリカでは、野球で機械がストライクやボールを判定して球審に伝えるという「ロボット審判」がすでに3Aで採用されているといいます。メジャー導入も時間の問題かもしれません。誤審防止や審判の負担軽減から「歓迎」となるでしょうか?

 では学校の未来、いや10年後の学校はどうなっているのだろう?

012 紡ぐ(5/10)

 先日、校内で声をかけてくださった保護者の方は、35年以上前の隣のクラスにいてサッカー部で指導をした子の奥様でした。前任校でも、以前サッカー部だった子が保護者として会いに来てくれました。やはり隣のクラスだった女の子は素敵なお母さんになって、手紙を何度もくださいました。人の縁って不思議ですし、どこでどう繋がっているかわかりません。まさに「紡がれる」という感じがします。平田小に着任したのも何かの縁です。これを大切にしたいと、一月経って感じています。

 さて、この「紡(つむ)ぐ」という言葉は、「綿または繭を糸縒車にかけ、その繊維を引き出し、撚(よ)りをかけて糸にする」と広辞苑にはあります。それが転じて、「言葉を紡ぐ」とか「歴史や未来を紡ぐ」のような表現で用いられています。

 「紡ぐ」に似た言葉には、「結ぶ」「織る」「編む」「縫う」などがあり、思いつくものはどれも糸偏です。中島みゆきさんの『糸』の歌詞の最後に、“縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は仕合わせと呼びます”とあります。細くても短くても、目の前の糸を織りながら温かくて幸せな気持ちに浸れる学級・学年・学校でありたいと願います。ブログを毎日読んでくだっているという保護者の方から声をかけていただきました。感想を耳にする場面もしあわせです。

 ちなみに、つい最近からウクレレのソロ練習曲にしているのも『糸』です。まだ、すぐに途中で切れてしまう糸ですが…。

011 1~気の遠くなる数値まで(5/9)

 飛び石でもGWの最終日夕方は寂しさがつのります。そして、サザエさんのエンディングを聴くと「終わった感」が増すのは私だけではないはずです。それでも、子供たちはGWを楽しめたかなぁ?尋ねてみようと思います。

 前任の市川小学校の学校番号は「1」。だから、「市内で一番といわれる学校をつくろう」と高学年に呼びかけてきました。ここ平田小学校は「11」。「一番の学校」というより、「いい学校」でありたいと思います。5年生や6年生が考える「いい学校」って具体的にどんな学校でしょうか。そんなことを学級や学年で話し合い、提案したり実践へのプロセスを思い描いたりしてほしいと思う連休明け。

 さて、小学校では、算数で「おおきなかず」を学習します。最初は百までの数に始まり、百を超える数へ。そして4年生で位取りを確認しながら一億以上へ。数の概念がどんどん膨らんでいくのです。

 4月中旬のある日、新聞の見出しに「地球から135億光年離れた銀河候補を観測」とありました。また、ネットニュースでは「巨大な彗星、2031年に地球に最接近!」という見出し。ともに、本文を読むうちに身近な数値とあまりにもかけ離れ過ぎていて数量感覚が失われていく気がします。

 彗星には、中心部が氷や塵でできた汚れた雪玉のような核があるそうです。一般的にはその核が数キロ程度であるに比べて、今回観測された彗星の核は、直径約137キロ(東京~静岡の距離が143キロ)で、楕円の軌道を描いて300万年かけて周回するといいます。現在、太陽からの距離は約32億キロだとか。さらには、NASAの探査機ボイジャーが太陽系の果てにある場所にたどり着くまでに300年かかるとか、通過するまでに3万年とか…。気が遠くなるなんてものではありません。

 ちなみに、この彗星は太陽から16億キロの圏内に近づくことはなく、地球が危険に晒されることはないそうです。映画「アルマゲドン」を想像してしまいましたが、ホッとしました。