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校長室から

030 日本人は意地悪?(6/3)

 我が家のアホな会話。その1。朝食中に、「半か丁か」という声。正しくは「半か長か」。博打ではなく、「今日は半袖か長袖、どちらのワイシャツを着るか」を尋ねているのです。天候が定まらず、暑かったり涼しく感じたりする時季はよくこんな会話が頻繁に…。その2。ニュースでトドが50の言葉を聞き分けてパフォーマンスする映像が流れました。「賢い!あなたより聞き分けられている」と。どうせ同じことを5回も言わないと通じませんよ~。

 マスク着用の緩和が報じられ、ホッとする反面、心配・不安が入り混じる複雑な心境です。先日の運動会では、マスクをしていない素顔(?)の子供たちを初めて見たような気がします。目元だけではない溢れんばかりの笑顔は見ている者も嬉しくさせます。また、マスク焼けの跡がなぜか初々しく感じられたのです。

 さて、すれ違う車を見ると、他に同乗者がいないのにマスクをしている人は少なくありません。コロナ禍において、法律上マスク着用の義務がない日本ではありますが、その着用率が諸外国より高いと言われます。ただこれは、「スパイト行動」の一つだと言います。「自分が損しているのだから、お前も損をすべきである」「自分が損をしてでも、相手より優位でありたい」という心理から引き起こされる行動を「スパイト(意地悪)行動」と呼ぶのだそうです。つまり、「私がマスクをして苦しい思いをしているのに、なんであなたはマスクをしないのか」という批判を恐れて、全体的にマスクの着用率が高いという、平等を求める社会心理なのだといいます。さもありなんと、簡単に納得してしまう素直な私ですが、スパイト行動をしていないか自省が必要かもしれません。

 学校では、児童の積極的な活動をサポートするためにマスクを含め、最適と考える対応を随時推し進めていきます。今年度は水泳指導もありますし…。

029 アスパラガス(6/2)

 早速、運動会川柳を届けていただきました。うれしいものです。運動会の感動などが薄れないうちにもう数句をお待ちしています。

 少し前に新聞委員会の児童の取材がありました。記事を充実させるために新たな質問を携えてきた子供から「平田小でやりたいことは何ですか」という鋭い攻撃!突然の質問にうまく説明できませんでした。きっとそのまま記事になるのでしょうが、今ならこんなふうに答えます。“多くの人が、多くの学校が、「やりたい」「必要だ」と考えているけど実現できないままでいることに挑戦して形にしたい”と。明日は全校集会を給食中に行いますが、チャレンジする強い気持ちについて放送・映像で伝える予定です。

 さて、とても懐かしいビスケット菓子といったら、ギンビスのアスパラガス。今もスーパーのお菓子コーナーで見かけます。甘じょっぱい味が好きで、子供のころによく食べました。今になって、「なんでアスパラなんだろう?」と思い、放っておけず早速検索!すると、長くて節があるところが、野菜のアスパラガスに形が似ていることから名付けられたとか。54年前の販売時は、高級食材としてグリーンアスパラが市場に出回り始めた頃だったので、このネーミングで高級感を付与させるねらいがあったとか…。

 当時の私にとってアスパラガスといったら「グリーンアスパラ」ではなく、缶入りの「ホワイトアスパラ」でした。決して好きな食べ物ではありませんでしたが、サラダの上に2~3本添えられると高級に見えました。このホワイトアスパラ缶を開けるのは缶切りでしたが、底側から開けるものだったと妻から聞いて初めて知りました。穂先の方から取り出すと崩れてしまいそうなのでわかる気がします。今もそこそこ値段がしますので、簡単には手が出せませんし、食べても1年に一度あるかないか。

 大人も子供も、懐かしく感じる食べ物がきっとあるはず。そんな食べ物や物品を皆で紹介しあえば、話が弾みそうです。

028 見逃さない!(6/1)

 2週間ほど前のネットニュースの見出しに、“理解されないパニック障害の男性が発作 偶然いた高校生ら助ける 男性が感謝”とありました。

 パニック障害とは、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を三大症状とする病気で、およそ100人に1人が発症するといわれるものです。突然襲いかかる恐怖や強い不安によって、動機や眩暈、呼吸困難などに陥ってしまうのが「パニック発作」。自分は死んでしまうかもしれないと思うほどの恐怖を感じることがあるそうです。にもかかわらず、症状がしばらくすると消失し、検査では異常が認められないとか。でも、また発作を起こすのではないかと心配(予期不安)が募り、通常の生活を送ることがままならなくなる場合があります。いつ生じるかわからない発作に備えて、助けを得られない状況を回避しようとすることを「広場恐怖」といい、パニック発作が起こると、自分一人の力ではどうしようもできなくなって、誰かに助けてほしいと思うのだそうです。身近にいたとしても、その辛さを理解するのは容易ではなさそうです。

 上の記事の男性がなかなか収まらない発作に苦しんで道端に座り込んでいたところを、通りかかった高校生が「大丈夫ですか」「水を持ってきましょうか」と口々に声をかけ、寄り添ってくれたそうです。同じような場面に出くわしたとき、大丈夫かなと思いつつもなかなか行動に移せないものです。「本当に大変な状況なら、きっと他の人が駆け寄って対応しているはず」「そうではなく皆が通り過ぎていくなのだから、なんでもないはずだ」と自分を納得させてしまうような気がするのです。もしかすると「ヘルプマーク」を下げている人かもとか、傍目には分かりづらい苦しさに耐えているのかもしれないと考えて、行動に移せる人でありたいと思った次第です。

 学校の中でも何らかのサインを送っている子がいると思って、アンテナを高く感度を磨いて6月も頑張ります。

027 運動会川柳募集!(5/31)

 3年生の教室前にはモンシロチョウの卵が付いたキャベツの葉とアゲハ蝶の卵が付いた柑橘の葉が置かれています。黒い糞と比例して、順調に成長する様子を休み時間に確認する子供の姿が微笑ましいのです。先日まで、プール前に植えられたミツバには大きな青虫が何匹もいましたが、羽化したのか捕食されてしまったのか?

 金曜日に「第35回第一生命サラリーマン川柳」の入賞作品が発表されました。大賞は“8時だよ!! 昔は集合 今閉店”に決定しました。何より、上位10作品のうち9句がコロナ関連。しかもマスクを題材にするのが5句もあり、世情をダイレクトに反映していることがわかります。昨年度の大賞は“会社へは 来るなと上司 行けと妻”でしたが、5GやJ.Y.Park、YOASOBIなども詠われていたことに比べるとまさにコロナ一色。

 さて、運動会実施にあたり、ご理解とご協力いただきましたことに感謝いっぱいです。ありがとうございました。天気の心配は必要なく、コロナ対応に関しては誰もが共通認識で取り組めたと思います。この運動会を題材として川柳を詠むと、どんな作品が生まれるでしょうか?子供大人関係なく、面白い作品ができたと思ったら、メモ用紙でよいので校長室に届けてください。何らかの形で紹介することを考えますので…。

026 「大」運動会(5/28)

 ビールなど1割程度の値上げのニュースに困惑。夏場は命の水ですから…。

 さて、運動会の練習予定表が拡大されて職員室に貼ってあります。掲示物には、今日が「大運動会」となっています。時には「春季大運動会」という文言がみられる場合も。違和感をおぼえるのは、春に体育的な運動を中心にした小運動会を行い、秋には団体競技や演技を行う大運動会が行われていた名残であることを知るから。そんな些末なことを感じた朝ですが、いよいよ本番!天気もよく、高揚する気持ちを隠せません。

 ほとんど高学年の経験しかない私にとって、運動会の花形はやっぱり「組体操」でした。有志の児童に一部ダンスを任せたり、技の構成や曲の編集などをしたり、夜遅くまで仲間と一緒に悩みながらも楽しんでいました。そして、すべてが終わった後は職員室での一次会。各学年の出し物を、命の水(酒)の力も借りて大の大人が恥ずかしげもなく踊りまくります。思い切り笑ったあとに二次会へ繰り出すといった段取りでした。時には前の晩から前夜祭をやって、学校泊なんていうケースも…。現在では考えられないことです。馬鹿になってたっぷり楽しんで、ゆっくり休んでリセットし、また次の週から頑張るというそんな時代だったのです。

 それぞれの労をねぎらい、いっぱいしゃべってみんなで楽しむ場をもつことは、残念ながらまだできそうもありません。大事な学校行事が淡々を行われることが当たり前となり、達成感や感動をみんなで共有し合う経験がないまま若い教職員が育っていくことは心配の一つ。なんか味気ない気がします。せめてみんなで創り上げた充実感いっぱいの「大」運動会となりますように!