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校長室から
064 自由研究(9/5)
夏休みが終わりに近づいたころ、ネット上で小学6年生で4姉弟の長女の自由研究が話題になりました。テーマは「なぜ、きょうだい喧嘩が起きるのか」で、テーマもさることながらデータをまとめる視点がなかなかです。「誰vs誰が多いか」「男vs男、女vs女ではどのくらいか」「年齢差でみるとどうか」「原因は何か」「ちょっかいか、自己主張か」「喧嘩が起こりやすい時間はいつか」など、100バトルをしっかり記録しながらまとめています。着眼点に面白さに驚きます。
さて、スーパーなどの棚に並ぶランチパック。いつでもどこでも食べられる手軽さを売りに、1984年に発売された商品。当初は「ピーナツ」「ヨーグルト」「小倉」「青りんご」の4種類だったとか。味の開発はとても大変そうです。月に40~50種類くらいの提案がされるも採用はめったにないといいますし、開発チームでは毎日16種類以上の試作品を食べているようです。絶望的な味だったのが「エナジードリンク」と「もやしのナムル」といい、パンとの相性がダメだったようです。関東と関西とでは人気に違いがあるそうです。これらも研究!でも、10月からはこれも値上げでしょうか。
パンで思い出しましたが、夏休み中に外環側道にある「ミートショップ・ミヤワキ」へ行きました。前任校から異動するときに保護者の方からお手紙をいただきましたが、その中におすすめの店として紹介されていたのです。1学期は、店内へ足を踏み入れることができずにいました。8月に入って、念願のカツサンドを食しました。ボリュームたっぷりでやわらかい。ポークもよいけどチキンはそれ以上というのが感想です。次回がいつになるかはわかりませんが、パンをテーマにすると、来夏の研究テーマが思い浮かぶかも?
063 目覚まし?それとも警告?(9/2)
うちの奥さんは、スマホの目覚まし機能に名前を付ける変な人です。セットした時刻によって「アラームさん」「アラーム様」「アラームちゃん」などなど。どれが何を知らせるものかわかるのか怪しい?
さて、夏休み後半に千葉県知事から「子供の車内放置撲滅」について緊急メッセージがあったので本校HPにアップ&メール配信しました。どれだけ報道されても、車内で熱中症により亡くなる子供の事故が後を絶たないのはなぜでしょうか。ある自動車部品専門商社の調査では、子供だけを残して車を離れた経験のあるドライバーが3割もいるようです。普段と違う行動パターンがあったりストレスを感じていたりすることで、考えられないようなミスをするというのです。自分は大丈夫という過信は禁物のようです。
とにかく猛暑と呼ばれる日に炎天下の駐車は躊躇われます。フロントガラスにサンシェードは必須です。これまで使っていたものは7~8年経過していて小さな穴が目立つようになったので買い換えました。4層構造で効果は絶大!サンシェードなしと新旧とで車内温度を比較してみたくなります。
給食室で働く調理員さんは、給食室という熱のこもる空間で火を扱います。夏場はサウナ状態でしょうか。体験したことはないですが、とにかく暑いそうです。また冬場だって、冷たい水での作業が求められる場面があります。ただどんな状況下でも、判断・行動が鈍って考えられないようなミスをしたなんてことが起きないように頑張ってくれています。今日から給食が始まります。感謝しながらいただきます。
有事にアラームが危険を知らせるということもありますが、学校では、ミスをゼロに近づける人為的な努力をしながら、失敗をカバーしあえる組織・体制を大事にしたいと考えます。
2112年の明日9月3日は、ドラえもんの誕生日!
062 学校職員の夏休み(9/1)
42日間の夏休みが終わり、学校の活気に水を差すような朝の雨。ただ、子供たちが家庭や地域で過ごすこの期間、事件・事故の報告がなかったこと、たとえ憂鬱な気持ちがあっても登校してきたことをうれしく思います。保護者や地域の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。2学期もどうぞよろしくお願いします。
さて、世界で最も多忙といわれる日本の教員は、この夏季休業をどのように過ごしていたのか興味のある方もいるかもしれません。普段忙しい教員が、ホッと一息つけるかというとそうでもありません。個人面談は事前の準備も含めて、想像以上に大変です。秋に行われる授業研や教育委員会訪問に備えて、教材研究したり指導案を作成したりすることにも時間を費やします。当然、9月からの授業に向けて計画も集中して行います。部活動や校務分掌、備品点検なども漏れなくついてきます。さらに、校外学習の下見に時間をかけられるのもこの時期しかありません。これらに加えて出張・研修がありますから、学校外でも仕事に精を出しているといった感じです。
業務改善の一つとして、市川市公立学校でお盆周辺を学校閉庁日にして休める日を確保しています。付与される特別休暇はここで消化します。年次休暇も学級担任には普段取得しづらい傾向がありますから、必然的に年休取得を夏季休業中に集中させてリフレッシュを図っています。とは言え、毎日のように顔を合わせる先生も…。
未だにご近所さんから、「先生は夏休みがあっていいですね」的な目で見られますが、夏休みだからといってのほほんと過ごしているわけでは決してないのです。ただ、ゆったり使える時間を有効に活用して、自分を人間的に肥えさせたいと誰もが願っているのは確か!
このあと子供たちの声を聴きに、教室を回ろうと思います。
061 コップの水(7/20)
42日間の夏休みは、これまで背負っていた様々な荷物を一度全部下ろして解放感に浸れる期間です。リフレッシュして9月を迎えてほしいと願っています。
次のような話を読みました。心理学の先生が、講義の中で水の入ったコップを持ち上げたそうです。受講者はてっきり、「水はまだ半分あるととらえるか、もう半分しかないとみるか、どうですか?」と問われると思いました。でも先生は、「このコップの重さはどのくらいだと思いますか?」と尋ねたのです。口々に「△グラム」とありましたが、先生は「正確な重さは関係ありません。むしろ持っている時間が大事なのです」と言い、さらに続けます。「例えば、このコップを1分間持っているのは何の問題もありません。ですが、1時間も保持していればどうでしょう。腕が痛くなってきますよね。さらに、一日中持っていたら腕の感覚が麻痺してしまいます」と。受講者は真剣に耳を傾けます。「人生におけるストレスや不安は、このコップの水に似ているのです。ちょっと悩んだり考えたりしている分には特に何も起こりません。ですが、あることに長く考え続けると痛みを感じ始めます。さらに、一日中考え続ければ、思考が麻痺してきます」と言って、最後に「ですから、コップを下に置くことを忘れないでください」と締めくくったのです。
『コップを下に置くこと』とは、別のことに没頭して忘れたり昇華したりすることと考えることもできますし、誰かに相談したり愚痴をこぼしたりすることととらえることもできます。気づくこと、受け止めること、傾聴すること、そうした気持ちが、誰かを救うことができるかもしれません。
夏休み明け前後、いのちの電話や著名人からのメッセージなどが新聞掲載されます。これらは、子供を自死から救う取り組みの一つ。学校でも相談を受け付けます。遠慮なくいつでも声を聴かせてください!最後に、この1学期間、多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。
060 昭和の夏休み(7/19)
夏休みを楽しみにする気持ちに時代は関係ありません。
半世紀前の小学生は、夏休み前に必ずと言ってよいほど「一日の過ごし方」を円グラフのような表に計画。そして休みに入ると、ラジオ体操が一日の始まり。出席カードのようなものを首から下げて、終わるとおじさんやお姉さんにハンコを押してもらいました。
朝早く、近くの林に虫捕りにも行きました。カブトムシやクワガタを捕るために、前日にスイカやメロンの食べ残しをトラップとしてセット。自分だけの狩り場をもっていたのです。でも翌朝にいるのはカナブンだけ…なんてことばかり。エアコンなんてない時代、扇風機の前で「ア~~」とか「ワレワレハ 宇宙人デアル」なんてこともやりました。変な声になって…わかるかなぁ?
子供会で行った岩井海岸。行きだったか帰りだったか、買ってもらったばかりの麦わら帽子をバスの窓から飛ばされちゃって、でも「バスを止めてください」なんて言う勇気がなくて、泣きたくなるのを我慢していたのを今でも思い出します。
思いであるアイスも色々あります。商店のアイス保冷庫からホームランバーやメロン型アイスを取り出して…、卵型の風船アイスはおっぱいアイスなんて呼んでいました。定番はやはりバニラのカップアイスでした。
夏休みの宿題は、先生がわら半紙に印刷した問題ばかり。アニメ『サザエさん』のカツオ君のように最後に慌てるのは毎年のこと。嫌なことを後回しにするのは、今も変わっていないのですが。
今の子供たちが数十年後にノスタルジックな気分に浸る思い出って何なのだろうと、どうでもよい心配ができることを「平和」と呼ぶのかもしれません。