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校長室から

261 大胆に(23.9.5)

 7月下旬の新聞を見てびっくり!なんと『チョコぬいじゃった!きのこの山』が発売されたというニュースです。きのこの山のクラッカー部分だけの商品です。かなり大胆で思い切った選択です。だって、「チョコがあってこそおいしいのでしょ?」と考えるのは硬くなった頭だからでしょうか。どうもクラッカー部分にアイスを乗せたり牛乳に浸したりチーズをつけたりすることなどいろいろな食べ方ができることを提案している様子です。様々なアレンジに挑戦してみるのもよいかもしれません。

 さて、現在所属する国際教育部会の研究大会を8月下旬に開催しました。グリーンスタジオを会場に、第1部では杉原千畝氏のお孫さんでいらっしゃる杉原まどか氏をお招きして「21世紀の平和と共存」について、映像を交え講演していただきました。とても興味深い話で、聴衆約160名が前のめりで耳を傾けました。第2部では、市川市の国際教育の取り組みを紹介しました。7月21日から8月1日まで中学生数名がドイツ・ローゼンハイムの現地中学生と交流をしてきましたが、そうした取り組みにも関わりながら生徒の学びを振り返る報告がありました。長い歴史のある交流事業ですから、実際に参加した生徒が今、市川市の教員となって活躍しているというケースも思った以上にあると聞きます。

 世界に目を向けると、日本での当たり前が通用しない場面が多々あります。学校教育も同様。固定観念を取り払ってみると違った景色が見えてくることだってあるかもしれません。リスクを承知でチョコを脱いじゃうくらいの大胆さ・冒険心を持ち合わせていたいと思うのです。

260 自然体験(23.9.4)

 夏休みに入る前々日の4時間目は大掃除でした。午後は、教職員が改めて児童トイレの掃除を行ってくれたのできれいなまま9月を迎えられそうです。『トイレもきれいな学校』を目指すために担当者が企画し、教職員が快く行動してくれた結果です。その最中に、私は敷地内のアジサイの剪定を行いました。校庭に面した場所のアジサイは砂ぼこりにまみれていましたが、来年もっときれいに、もっとたくさん花を咲かせてくれることを願って作業に集中です。

 子供のころやった、草花や葉っぱなどを使った遊びを思い出します。笹舟を水の流れに乗せたり、マサキの葉を丸めて笛を作ったり、オオバコの茎で引っ張り合ったオオバコ相撲をやったり…。エノコログサ(猫じゃらし)を手の中に収めて小さく握ったり開いたりを繰り返すと毛虫が出入りするように見えます。ナズナ(ペンペングサ)を振れば音が鳴ります。春にはシロツメクサで髪飾りを作っていた子もいるのでしょう。秋にはシイやカシの実がたくさん採れます。それを使ってどんぐりゴマやヤジロベー、どんぐり笛、動物人形を作ることもできます。オナモミを相手の衣服に投げてくっつけるのも面白い遊びです。

 こうした経験をたくさんさせたいと思うのですが、どのくらいの世代までが知っているのでしょう。もしかすると、夏休みで貴重な自然体験を積んだ親子がいるかもしれません。親や教員が知らなければ体験する土壌がないわけですし、知る者が率先して伝えていくことが必要かもしれません。自然体験教室といったワークショップ開催も面白いかも…。10月中旬に4年生が実施するグリーンスクールの主目的は、普段できない「自然体験」です。

 

259 どんな夏休みでしたか?(23.9.1)

 8月後半、校庭に櫓が建てられて平田町会の盆踊りが開催されました。4年ぶりの開催にワクワク感を隠せない子供たち、そして忙しいながらも笑顔いっぱいの大人が溢れていたことが印象的でした。何より人と人の絆や横のつながりが強くなっていくはずです。今月23日(土)には、おやじの会主催の『学校キャンプ』があります。約60名の申し込みがあると聞きます。これまでできなかった催しが徐々に再開していくことに喜びが湧きあがります。

 さて、7月で水泳の学習は終わりましたが、ひと昔前くらいまでは9月の中旬まで泳いでいました。夏休みには水泳部が活動し、水泳大会も開催されていました。こんな真夏の風物詩は時代とともに変わってきています。以前書いたようにラッシュガード着用が大半を占めます。日焼けは夏の象徴?というのは時代錯誤も甚だしいようです。ゴーグルも全員が使用します。昔は、「水に顔をつけて水中で目が開けられる」ことが指導目標の一つでしたからゴーグルには否定的でした。プールの前後のルーティーンも大きく変化しました。プール入り口で足洗槽に入って、シャワーを浴びた後は体洗池(腰洗い槽)で股を開いてテンカウント。でも今はシャワーのみ。水泳学習が終われば、まず目を洗ったものですが、今は角膜を傷つける恐れがあるということから廃止に…。

 さぁ、2学期の始まりです。昔とは夏休みの過ごし方が変わってきたかもしれませんが、子供たちから様々な思い出話が聞けるだろうと思うとわくわくします。自分から求めて、何かに夢中になれる2学期にしたいと思います。

258 Have a nice summer vacation!(23.7.20)

 高校野球千葉県大会も大詰めを迎えます。そんな中、こんなことがありました。2回戦で娘と息子の母校対決です!結果、娘が卒業した高校が僅差で勝利をおさめました。それにとどまらず、3回戦は勝ち進んだ娘の学校と私の出身校が対戦。滅多にあることではありません。残念ながら、妻の学校は統廃合でなくなってしまいましたから、これ以上の奇跡は起こりませんでしたが…。グランドで頑張る選手とスタンドで応援する生徒にエールを送ります。一方、プロ野球に目をやると、昨日今日とオールスターゲームですが、大リーグに比べて盛り上がりに欠けます。企画の問題なのか国民性なのか。

 さて、18日(火)に5年生と6年生が着衣泳を実施しました。衣服や靴などを身に着けたまま入水します。水を吸った衣服の重さ、思うように動いたり泳いだりできない不自由さを体感することが目的の第一です。そのうえで、①「岸にたどり着くため焦ってジタバタせず、浮いて助けを待つ」ためにどうしたらよいかを学びます。衣服のお腹の部分に空気を取り入れたり、ペットボトルをラッコのように抱いて浮かんだりする方法です。一方、発見者になった場合についても触れることがあります。子供が流されたのを助けに行った大人や友人が溺死してしまったと報じられることは決して珍しいことではありません。ですから、②「泳いで助けに行くことをせず、すぐに119番通報をする」ことが大事です。ロープや長い竿などがある場合は、それを使うことも考えられますが、その時も立ったまま引っ張ることはせず身を低くした体勢で対応しないと、必死にもがく相手に水の中に引きずり込まれてしまいます。1~4年生にも上の①②を知っていてほしいと思います。

 それでは、子供の事故を防ぐための保護者の注意点は何でしょうか。身近あるいは慣れ親しんだ川や海であっても危険は潜んでいます。だから、「目を離さない」ことが重要!そのために、「子供と一緒に遊ぶこと」、そして「親が、川や海の側に立つこと」がポイントです。

 また、自転車事故も防ぎたい一つ。市川市では、ヘルメット購入補助を実施しています。年度末までの期間ですのでこの機会にどうでしょう。また、『ぶたはしゃべる』という日常点検の合言葉をご存じでしょうか。「ブレーキ」「タイヤ」「反射器材」「車体」「ベル」のチェックですが、備えあればなんとやら…。自分の命を守るため、家族の命を守るため、最悪を想定した予防行動を大人子供関係なくとれるようでありたいものです。

 Have a nice summer vacation!

257 林間学校を終えて(23.7.19)

 始発の電車が、冷房でキンキンに冷えているときは嬉しい一日の始まりです。そして夜。キンキンに冷えたグラスとこれまた冷え冷えのビール。一日の疲れを忘れさせてくれる最高のご褒美。

 さすがに林間学校でビールの登場はありませんが、熱中症の心配をすることなく、全員元気に2日間を過ごすことができました。友達とたくさん話をしたり力を合わせたりしながら集団やグループので成し遂げる楽しさを味わうことができたように思います。やることすべてが楽しかったようです。キャンプファイヤーの火の神は、前任校をもって最後だと思っていたのですが今回もやりました。予定の時間帯には雨が降り出しそうなので、急遽早めてまだまだ明るい5時過ぎ。火の神装束を身に着けることなく、火の神が私に憑依したのです。

 2日目の樹海散策も興味深いものでした。大人には入れない洞穴の中にも子供は入れます。ずっと昔は、樹海では携帯電話のアンテナが立たないとか圏外だとかいうことがありましたが、今はそんなこともなくHPの更新もできてしまうのです。そんな樹海の中、ある男児が前日に作ったバードコールを使おうとリュックを探していると、中から握力を鍛えるためのハンドグリッパーが出てきたのです。なぜ持ち歩いているの?みんなで笑い合いました。

 ホテルの夕飯はバイキング。食品ロスをなくすために、自分で取ったものは全部食べることを実践する場になりました。2日間で4回の食事でしたが、食べる量や食べ方、そして片付けることへの意識の違いが見えてきます。普段からいろいろなことをやってもらうことに慣れてしまっているせいか、やりっ放しだったり感謝の気持ちを表せなかったりする場面もありました。課題です。

 私の場合、トイレのペーパーがダブルだったことに戸惑いを感じました。シングルを使い慣れているので適量がわからないのです。また、家に帰って並べたお土産のほうとうのパッケージが一つだけ異なることに気づいたのです。新旧2種類あるのかと思いきや、単に裏表の違いでした。いや~、情けない。

 この林間学校で培った力や課題が、2学期の学校生活にどう生かされるのか楽しみです。