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校長室から
417 おからダ(24.5.22)
おからが体によいのは多くが知る事実ですが、実際その栄養価はどうなのでしょう。食物繊維や大豆イソフラボンをはじめとする、健康体をサポートする栄養豊富な食品です。
おからは、大豆を原料とする豆腐や豆乳の製造過程で発生する副産物であり、搾りかすの意味です。お茶殻の「がら」などと同じ使い方で、丁寧語の「御」をつけたわけです。その色が今頃から花を咲かせるウツギという花に似ていることから「卯の花」とも呼ばれています。
でも、驚くのがおからの食用での利用率。おからの年間発生量が70万トンある中、何と1%しかないというのです。ほとんどが、豆腐屋から農業・牧畜業者に無償で引き渡されるらしいのです。そして、5~9%は産業廃棄物として、代金を支払って処分といいますから勿体ない。食品ロスの最たるものと言えなくありません。
そうはいっても、おからを食べる家庭は激減傾向でしょうか。昔は、近所の豆腐屋に店頭に積まれたおからを買って調理していましたし、ラッパを吹いて豆腐屋が売りに来ていました。でも、豆腐屋自体が見られない昨今、おからも見かけなくなっているかもしれません。子供のころに食卓に乗ったおからは、決して好きな食べ物ではありませんでした。むしろ、避けて通れるなら食べないで済ませたいと思ったくらいです。
何十年も歳を重ねると嗜好が大きく変わります。最近では、道の駅で100円(700g程度)で買い求めています。量があって劣化も早いので、冷凍しながら何度かに分けて調理してくれます。学校給食でも、おからあるいはおからパウダーを使ったハンバーグやケーキが登場することもあります。おからレシピはいろいろあるので、試してみるときっと大きな発見が…。
ちなみに、PCに「おから」と入力すると、変換候補の4番目に「お体ご自愛下さい」と表れました。「おからを食べて健康になって!」というメッセージ・優しい心遣いでしょうか?
416 今日もよい一日を(24.5.21)
今年の運動会は、伝えたいことだけを事前に伝え、あとは体育主任と教頭先生に任せました。すると、子どもたちのもとに行って声をかけたり一緒に何かしたりたくさんすることができました。ただ、昨年も書いたかもしれませんが、この日まで子供と一緒に考え、指導し、汗を流してきた担任の大変さには及びませんし、達成感もきっと違います。それでも、子供たちのはじける笑顔やノリノリ・キレキレダンス、悔し涙や感極まって流す涙を間近で見られたのは喜ばしいことです。また、昨年からの成長を感じる行動も嬉しさの一つ。まだまだ成長の過程。さらに健康で丈夫な体づくりを意識してほしいと思いながら、まだ運動会の余韻に浸っています。
さて、ウォーレン・バフェットという人のこんな言葉があります。
あなたが車を1台持っていて、一生でその車にしか乗れないとしよう。
だとしたら、あなたはその車をどんなふうに扱いますか?
きっと誰も、一生に1台しかないとしたら、長く乗れるように大切にするでしょう。
ここで考えてほしいのは、あなたが一生に一つの心と一つの体しか持てないということです。
あなたの体は、一生お世話になる魂の乗り物なのです。
今からでも間に合います。大切にしてあげてください。
何をやめて、何を始めますか?ほんの少しでも、できることをやっておこう!
誰に向けた言葉かはわかりませんが、子供にも大人にも当てはめられそうです。運動会が終わって一区切りがつきました。次の一歩を踏み出すよいタイミング。今日も、そして明日もよい一日であるために、できることに精一杯力を注いでほしいと思います。
415 運動会だよ!全員集合(24.5.18)
小学校の同窓会を前に、グループLINEにあがった集合写真が十数枚。全く思い出せない人が多い中、顔を見て名前まで言える人も数人います。遊びの聖地だった公園の今の様子も知らせてくれます。その中の小3か小4のクラス写真にも自分がいます。娘や息子に、大人数の中から親を探し当てられるか試したところ、「楽勝!」「わかりやす過ぎる」という反応です。どうも目が特徴的なようで、当時の自分がえらく濃い顔に見えます。髪がない50数年後の自分でも面影はあるのでしょうか?
今日は運動会。天気上々、気分も上々!熱中症対策は欠かせません。運動会実施を知らせる花火の空砲が鳴り響くことはありませんが、体育館前のスペースには、万国旗の代わりに鯉のぼりが泳ぎます。倉庫に十数匹の鯉のぼりが保管されていたのを用務員さんが見つけてくれたのはGW後。その大きさは半端ではありません。3年目にして初めて知りましたが、せいぜい4~5匹を泳がせるのがやっとです。でも、時季遅れの鯉のぼりの登場に子供たちが喜んで、演技や競技を頑張ってくれたらうれしいです。
自分の小学生時代の写真の中に、運動会の応援席で撮られた写真もありました。やはりリレーの選手は花形でした。中学年くらいまでは選手になれていたように思いますが、高学年になると補欠が精いっぱい。悔しさが蘇ります。今はない騎馬戦や中学校での棒倒しも白熱した思い出です。
地域の運動会も中学校のグランドで秋に開催されていました。町会・自治会対抗で様々な競技がありました。その頃は、小学校でも地域でも景品があったものです。もしかすると、学校名が金字で刻印された鉛筆を持つ人もいるのではないでしょうか。
今日の運動会を何年経って思い出すくらい、スペシャルな一日にしたいものです。暑さに負けない、熱い応援をお願いします。
414 宇宙人(24.5.17)
「宇宙人はいると思いますか」というアンケートに2500人以上が回答して、4人に3人は「いる」と答えています。記述による回答者の年齢層は、60代から80代ばかり。確かにUFOブームや宇宙人・未知の生命体への関心が高かった記憶がある我々の世代。日本にUFOブームを巻き起こし、今もなお研究家として活動している矢追純一さんを知る人は、きっと私と同じ年代でしょう。その矢追さんが88歳というから驚きです。
スピルバーグ監督の『未知との遭遇』は、壮大かつ衝撃的でした。そんな影響もあってか、地球以外に生命体があることは間違いないとずっと思っています。この地球に私たち人類という宇宙人がいるのですから、広大な宇宙に知的生命体が住むのは地球だけとは考えられません。『宇宙戦艦ヤマト』では、沖田十三艦長が亡くなるシーンに涙したことも思い出します。
そういえば、6年生を担任していた頃の国語の教科書に『人類よ、宇宙人になれ』という教材がありました。人類にとって宇宙とはなんなのか、宇宙はどんな場でありうるのかを読者に問い、人類進化のとるべき道は、地球人から宇宙人へとなることであると結論付けていたのを思い出します。そこには「宇宙船地球号」というワードがあったように記憶します。
さて、あるお話の世界ですが、一人の男性の告白で平凡な家族が激震に見舞われます。彼は、23年間も一家の四兄妹の次男として家族になりすましてきた宇宙人で、しかも地球を離れるまでに残された時間は、なんとあと3日間。限られた時間の中で人間としてやり残したことに奮闘するというストーリーです。これは、中村倫也さん主演でちょうど1年前に封切られた、家族愛をコミカルに描いた『宇宙人のあいつ』という映画。Primeビデオなら観られるかなぁ。
もしかすると、目の前にいる見慣れた人は宇宙人かも。だって、そうでないという保証はどこにもありません。時々喉を震わせながら、「ワレワレハ ウチュウジンデアル!」なんて言っていませんか?
413 食に関する雑感(24.5.16)
野菜売り場に「新」の付く食べ物が並びます。先日は「新にんにく」と「新にんにくの芽」を目にしました。新玉ねぎやらっきょうなど土の下は賑やかです。柿の葉っぱも鮮やかな新緑のライムグリーンが眩しいくらいです。それがいつの間にか深緑の分厚い葉になっていきます。運動会前の子供たちも、旬の「新ひらたっ子」なのかもしれません。
宮城県内の小中学校の給食で提供された牛乳を飲んで七百人近くの児童生徒が、腹痛や嘔吐を訴えたという報道がGW前にありました。こうした事件があると、「校長は検食で気づかなかったのか」という疑問の声が家族からもあがります。毎日の検食で味の濃淡を感じることがあっても、提供30分前の段階では変更はできません。ただし、味がおかしいと感じれば、提供をひとまず停止して原因等の究明を始めます。しかし、異物が混入するような場面は、検食として提供されたトレイ上のものには乗ってこないことの方が多いかもしれません。今回の牛乳にしても、検食用の牛乳には異状なかったと言わざるを得ません。事実、残った牛乳を調べても何ら問題はなかったといいます。
低学年の児童から「校長先生の仕事は何ですか」といった質問を受けると、検食について触れることがあります。単に先に給食を食べているだけではないことを訴えます。何百人もの命がわが舌にかかっていると思うと責任重大です。一方で11時半ころの給食に体が慣れてしまって、お腹が空くのが早い気がします。
オーブンが不調で、入れ替え完了までの1学期いっぱいは焼物メニューが基本、献立から姿を消しています。これは栄養士にとっては一大事なわけですが、今日のメニューは「鶏の香味焼き」。朝の時点で「蒸し」にでもなってしまうのでしょうか?さらに追い打ちをかけるように、点検等のために工事業者が給食室の電源を落としたら、冷蔵庫の電源が入らなくなってしまう大事件発生。次から次へと難題が降りかかります。呪われし給食室?なんて縁起でもない!知恵と多くの人の努力・協力で乗り切っていきます。