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校長室から

418 カギ(24.5.23)

 前を走る車のリヤウィンドウに何枚もシールが貼ってあります。ステッカーではなく、何かのキャラクターシール。ポケモンにも見えましたが違ったようです。そういえば、ポケモンシールを貼ってある車が以前よくありました。そういう私も「カラカラ」「ゼニガメ」「コダック」を貼っていたような…。今でも某製パン会社はポケモンパンを販売し、デコキャラシールも健在のようです。

 自動車のエンジンは、プッシュ式スターターに変わり、スマートキーが一般的になっています。それでも、公用車のようにキーホールに鍵を差し込んで回すタイプはまだまだ健在ですが、どんどん便利になっていきます。

 最近では、「錠前」なんて言葉が通じない世代も多いはず。「錠」と「鍵」の違いもあやふやだったりして…。家の場合、扉についていて「鍵」を用いて開けるのが「錠前・錠」です。その鍵などが真鍮製だったりしたのは今は昔。それでも円筒錠は長い間、変遷しながら使用されてきました。最近の新築住宅ではカードをかざしたり暗証番号を入力したりスマホによるスマートロックだったりと様々です。そんな鍵メーカーで真っ先に思いつくのが「美和ロック」。「ゴール」や「アルファ」もよく見かけます。南京錠からスマートロックまで100年以上もの間システム開発を続けてきたと、アルファの新聞広告がありました。

 学校を見渡してみると、ガラス窓はフック状のものを使っていますし、部屋の扉は長短入り混じりますが一般的な鍵。時々、ねじを締めるような古いタイプが現れることもあります。たまに行う校内の戸締りの際には、たくさんの鍵の束をジャラジャラさせながらの巡回です。同じ錠なのに鍵が合わなくて、別のものに何度も差し替えるなんてこともざらにあって、さすがにイライラなんて場面も…。だから、鍵ごとにキャラクターでもぶら下げておけば迷わずに済むかも。ただ、下がるキャラが多すぎて鍵の喧嘩が始まりそう。

 時々学校の落とし物箱に家の鍵を見かけます。ずっと以前に息子が鍵を紛失したときに、錠まで全交換するほど大変だったことを思い出します。お出かけの際の戸締りと鍵の紛失にはご注意を!

417 おからダ(24.5.22)

 おからが体によいのは多くが知る事実ですが、実際その栄養価はどうなのでしょう。食物繊維や大豆イソフラボンをはじめとする、健康体をサポートする栄養豊富な食品です。

 おからは、大豆を原料とする豆腐や豆乳の製造過程で発生する副産物であり、搾りかすの意味です。お茶殻の「がら」などと同じ使い方で、丁寧語の「御」をつけたわけです。その色が今頃から花を咲かせるウツギという花に似ていることから「卯の花」とも呼ばれています。

 でも、驚くのがおからの食用での利用率。おからの年間発生量が70万トンある中、何と1%しかないというのです。ほとんどが、豆腐屋から農業・牧畜業者に無償で引き渡されるらしいのです。そして、5~9%は産業廃棄物として、代金を支払って処分といいますから勿体ない。食品ロスの最たるものと言えなくありません。

 そうはいっても、おからを食べる家庭は激減傾向でしょうか。昔は、近所の豆腐屋に店頭に積まれたおからを買って調理していましたし、ラッパを吹いて豆腐屋が売りに来ていました。でも、豆腐屋自体が見られない昨今、おからも見かけなくなっているかもしれません。子供のころに食卓に乗ったおからは、決して好きな食べ物ではありませんでした。むしろ、避けて通れるなら食べないで済ませたいと思ったくらいです。

 何十年も歳を重ねると嗜好が大きく変わります。最近では、道の駅で100円(700g程度)で買い求めています。量があって劣化も早いので、冷凍しながら何度かに分けて調理してくれます。学校給食でも、おからあるいはおからパウダーを使ったハンバーグやケーキが登場することもあります。おからレシピはいろいろあるので、試してみるときっと大きな発見が…。

 ちなみに、PCに「おから」と入力すると、変換候補の4番目に「お体ご自愛下さい」と表れました。「おからを食べて健康になって!」というメッセージ・優しい心遣いでしょうか?

416 今日もよい一日を(24.5.21)

 今年の運動会は、伝えたいことだけを事前に伝え、あとは体育主任と教頭先生に任せました。すると、子どもたちのもとに行って声をかけたり一緒に何かしたりたくさんすることができました。ただ、昨年も書いたかもしれませんが、この日まで子供と一緒に考え、指導し、汗を流してきた担任の大変さには及びませんし、達成感もきっと違います。それでも、子供たちのはじける笑顔やノリノリ・キレキレダンス、悔し涙や感極まって流す涙を間近で見られたのは喜ばしいことです。また、昨年からの成長を感じる行動も嬉しさの一つ。まだまだ成長の過程。さらに健康で丈夫な体づくりを意識してほしいと思いながら、まだ運動会の余韻に浸っています。

 さて、ウォーレン・バフェットという人のこんな言葉があります。

  あなたが車を1台持っていて、一生でその車にしか乗れないとしよう。

  だとしたら、あなたはその車をどんなふうに扱いますか?

  きっと誰も、一生に1台しかないとしたら、長く乗れるように大切にするでしょう。

  ここで考えてほしいのは、あなたが一生に一つの心と一つの体しか持てないということです。

  あなたの体は、一生お世話になる魂の乗り物なのです。

  今からでも間に合います。大切にしてあげてください。

  何をやめて、何を始めますか?ほんの少しでも、できることをやっておこう!

 誰に向けた言葉かはわかりませんが、子供にも大人にも当てはめられそうです。運動会が終わって一区切りがつきました。次の一歩を踏み出すよいタイミング。今日も、そして明日もよい一日であるために、できることに精一杯力を注いでほしいと思います。

415 運動会だよ!全員集合(24.5.18)

 小学校の同窓会を前に、グループLINEにあがった集合写真が十数枚。全く思い出せない人が多い中、顔を見て名前まで言える人も数人います。遊びの聖地だった公園の今の様子も知らせてくれます。その中の小3か小4のクラス写真にも自分がいます。娘や息子に、大人数の中から親を探し当てられるか試したところ、「楽勝!」「わかりやす過ぎる」という反応です。どうも目が特徴的なようで、当時の自分がえらく濃い顔に見えます。髪がない50数年後の自分でも面影はあるのでしょうか?

 今日は運動会。天気上々、気分も上々!熱中症対策は欠かせません。運動会実施を知らせる花火の空砲が鳴り響くことはありませんが、体育館前のスペースには、万国旗の代わりに鯉のぼりが泳ぎます。倉庫に十数匹の鯉のぼりが保管されていたのを用務員さんが見つけてくれたのはGW後。その大きさは半端ではありません。3年目にして初めて知りましたが、せいぜい4~5匹を泳がせるのがやっとです。でも、時季遅れの鯉のぼりの登場に子供たちが喜んで、演技や競技を頑張ってくれたらうれしいです。

 自分の小学生時代の写真の中に、運動会の応援席で撮られた写真もありました。やはりリレーの選手は花形でした。中学年くらいまでは選手になれていたように思いますが、高学年になると補欠が精いっぱい。悔しさが蘇ります。今はない騎馬戦や中学校での棒倒しも白熱した思い出です。

 地域の運動会も中学校のグランドで秋に開催されていました。町会・自治会対抗で様々な競技がありました。その頃は、小学校でも地域でも景品があったものです。もしかすると、学校名が金字で刻印された鉛筆を持つ人もいるのではないでしょうか。

 今日の運動会を何年経って思い出すくらい、スペシャルな一日にしたいものです。暑さに負けない、熱い応援をお願いします。

414 宇宙人(24.5.17)

 「宇宙人はいると思いますか」というアンケートに2500人以上が回答して、4人に3人は「いる」と答えています。記述による回答者の年齢層は、60代から80代ばかり。確かにUFOブームや宇宙人・未知の生命体への関心が高かった記憶がある我々の世代。日本にUFOブームを巻き起こし、今もなお研究家として活動している矢追純一さんを知る人は、きっと私と同じ年代でしょう。その矢追さんが88歳というから驚きです。

 スピルバーグ監督の『未知との遭遇』は、壮大かつ衝撃的でした。そんな影響もあってか、地球以外に生命体があることは間違いないとずっと思っています。この地球に私たち人類という宇宙人がいるのですから、広大な宇宙に知的生命体が住むのは地球だけとは考えられません。『宇宙戦艦ヤマト』では、沖田十三艦長が亡くなるシーンに涙したことも思い出します。

 そういえば、6年生を担任していた頃の国語の教科書に『人類よ、宇宙人になれ』という教材がありました。人類にとって宇宙とはなんなのか、宇宙はどんな場でありうるのかを読者に問い、人類進化のとるべき道は、地球人から宇宙人へとなることであると結論付けていたのを思い出します。そこには「宇宙船地球号」というワードがあったように記憶します。

 さて、あるお話の世界ですが、一人の男性の告白で平凡な家族が激震に見舞われます。彼は、23年間も一家の四兄妹の次男として家族になりすましてきた宇宙人で、しかも地球を離れるまでに残された時間は、なんとあと3日間。限られた時間の中で人間としてやり残したことに奮闘するというストーリーです。これは、中村倫也さん主演でちょうど1年前に封切られた、家族愛をコミカルに描いた『宇宙人のあいつ』という映画。Primeビデオなら観られるかなぁ。

 もしかすると、目の前にいる見慣れた人は宇宙人かも。だって、そうでないという保証はどこにもありません。時々喉を震わせながら、「ワレワレハ ウチュウジンデアル!」なんて言っていませんか?

413 食に関する雑感(24.5.16)

 野菜売り場に「新」の付く食べ物が並びます。先日は「新にんにく」と「新にんにくの芽」を目にしました。新玉ねぎやらっきょうなど土の下は賑やかです。柿の葉っぱも鮮やかな新緑のライムグリーンが眩しいくらいです。それがいつの間にか深緑の分厚い葉になっていきます。運動会前の子供たちも、旬の「新ひらたっ子」なのかもしれません。

 宮城県内の小中学校の給食で提供された牛乳を飲んで七百人近くの児童生徒が、腹痛や嘔吐を訴えたという報道がGW前にありました。こうした事件があると、「校長は検食で気づかなかったのか」という疑問の声が家族からもあがります。毎日の検食で味の濃淡を感じることがあっても、提供30分前の段階では変更はできません。ただし、味がおかしいと感じれば、提供をひとまず停止して原因等の究明を始めます。しかし、異物が混入するような場面は、検食として提供されたトレイ上のものには乗ってこないことの方が多いかもしれません。今回の牛乳にしても、検食用の牛乳には異状なかったと言わざるを得ません。事実、残った牛乳を調べても何ら問題はなかったといいます。

 低学年の児童から「校長先生の仕事は何ですか」といった質問を受けると、検食について触れることがあります。単に先に給食を食べているだけではないことを訴えます。何百人もの命がわが舌にかかっていると思うと責任重大です。一方で11時半ころの給食に体が慣れてしまって、お腹が空くのが早い気がします。

 オーブンが不調で、入れ替え完了までの1学期いっぱいは焼物メニューが基本、献立から姿を消しています。これは栄養士にとっては一大事なわけですが、今日のメニューは「鶏の香味焼き」。朝の時点で「蒸し」にでもなってしまうのでしょうか?さらに追い打ちをかけるように、点検等のために工事業者が給食室の電源を落としたら、冷蔵庫の電源が入らなくなってしまう大事件発生。次から次へと難題が降りかかります。呪われし給食室?なんて縁起でもない!知恵と多くの人の努力・協力で乗り切っていきます。

412 パラドックス(24.5.15)

 今日5月15日は、セブンイレブンの1号店が豊洲に開店した日。1974年というのでちょうど50周年という記念すべき日のようです。

 さて漫画を読んでいると、「『アキレスと亀』のパラドックス」について触れていました。例えば、タイムパラドックスで有名なのが「親殺しのパラドックス」でしょう。自分が生まれる前の過去に行って、母親を殺してしまったとすると、自分が生まれてこないことになって母親も殺せなくなるというものです。以前テレビで『たて×ほこ』という各分野の対決番組がありました。どんなものでも突き刺してしまう矛(ほこ)と絶対に突き通すことのできない盾(たて)のような矛盾・ジレンマに発想を得た企画でした。こうしたことを慣用句に探してみると、「急がば回れ」とか「負けるが勝ち」などが挙げられるかもしれません。

 「私は嘘つきである」という発言は何の変哲もないような気がしますが、よく考えると矛盾していることに気づきます。私は嘘つきが真であれば、嘘つきであるという発言も嘘になり、私は正直者となってしまいます。逆に、私が正直者と仮定したときも同様の矛盾が生じます。「頭がこんがらがって面倒だ」なんて言わないで、パラドックスの不思議な世界と面白さを知り、考えることの面白さを子供たちにも感じてほしいと思います。

 これに似たパラドックスですが、次の場合あなたはどうしますか?

 あなたは今、2つある分かれ道に立っています。一方は「天国」で、もう一方は「地獄」へつながる道です。あなたには、どちらが天国への道なのかはわかりません。目の前の分岐点には、2人の天使がいて、どちらも天国に通じる道を知っています。天使Aは正直者で、Bは嘘つきですが、あなたにはどちらが正直者なのかはわかりません。あなたが天国に続く道がどちらなのかを知るために、一度だけ天使たちに質問をすることができます。ただし、天使は「YES」または「NO」としか返事をしません。

 超難解なクイズのようです。給食を食べながら頭を悩ませましたが、お手上げ!解答だけ載せますので、その理由は考えてみてください。

 “(どちらかの道を指さしながら)「この道が天国につながる道ですか?」という質問に対して、あなたはYESと答えますか?”と問いかけるとよいのです

411 甘味(24.5.14)

 昨日、運動会のプログラムが児童と保護者に配付されました。今年度のスローガンは『全力で 楽しみつくせ ひらたっ子!!』に決まり、プログラムの表紙や挿絵に多くの児童の作品が採用されています。私がひょっこり体操服を着て登場する絵も児童作品です。

 少し前になりますが、1年生のN学級の学級だよりを目にしました。イラストたっぷりで、ほのぼのとした感じです。自分でササっと描いてしまうというからすごい!うらやましい!文は少なめに抑えて、子供の活動をイラストで紹介したり、子供のつぶやきや様子を手書きで添えたりしたら、子供たちにも好評だろうなぁと勝手に想像してしまいます。

 さて、だんご三兄弟という歌が流行った時がありますが、串団子は4つが一般的です。串に刺す団子は、鎌倉・室町時代からあったそうで、江戸の頃には忙しい庶民が合間に食べられるファストフード、というかフィンガーフードとして受け入れられたようです。元々は5玉だったものが、新しい通貨が発行された後に4玉で落ち着いたとされます。

 団子が入ったパックに、みたらしと餡子があったら少し悩んで、餡子から先に手を出す私。みたらしの甘辛餡を横目に見ながら、パクリと食らいついて水平に串を引くわけです。抜かれまいとする団子の必死の抵抗の甲斐もなく、白い痕跡を串に残したまま数が減っていきます。春先は、摘んだばかりのようなよい匂いがするヨモギ団子がおいしい季節です。GW後半に入る前日に、昼の放送で「しょうぶ湯」の言われ話をしました。触れると体が溶けてしまうため、鬼が忌避するのが菖蒲とヨモギなのだそうです。

 近隣の和菓子店の路上ではためく幟旗が季節によって変わります。GWまではかしわ餅だったような?これからは水羊羹?通りかかるたびに「○○食べてぇ~」と呟くと、スルーされるか「却下!」の一声。日記にイラストでも描いて食べた気になるか、テーブルに描いたイラストを置いて「食べたい光線」を浴びせるか、思案中です。

410 腹は立てず…(24.5.13)

 新らっきょうが出回る時期になりました。初物を買って帰って、皮をむいて醤油漬けにしました。ただ、風呂上がりでも指のらっきょう臭が消えないことには閉口しますが、数日後には味が染みておいしくなっています。なくなる頃にまた袋詰めを買ってこようと思っています。

 月曜朝の雨は、気分が降下気味。学校へ向かう高架脇は傘傾げ(江戸しぐさ)が基本ですが、真ん中を歩いてぶつかってきた輩にイラッ。そういえば最近、通勤時に歩く相手と肩や腕をぶつけることがあります。駅のホームで乗降客がごった返す場面や改札を出たあと改札へ向かう流れと交錯する場面などです。暖流と寒流がぶつかり合う潮目みたいな感じ?でも、向こうから歩く人を見ていると、隙あれば(?)相手にボディーチャージをしようという明らかな気配漂う人がいるのは確か。普通に歩いている(はず)のに、なぜかしらドン!となります。こちらは受け身ですから態勢が不安定になりますが、あちら様は攻撃態勢を整え、心の準備もできていますから平然としたもの。いつものようにイラっとしながらも、「よし、体幹を鍛えねば!」と一瞬思う私。ただ、階段やホームで弾き飛ばされたら、命を落とすことにだってなりかねませんから怖い!

 天気のよい日に墓参りに行きました。水場で作業する男性を見て、私と見間違えたと妻が言います。頭がテカテカだったからです。でも、会話すると口調はとても穏やかで私とは正反対とか。人伝に聞くと、お坊さんだそうです。ガッテン!「心は丸く、気は長く、腹は立てずに、己は小さく、人は大きく、謙虚に」を体現した御仁に見えたのもうなずけます。宮沢賢治ではありませんが、「体当たりや口撃にイライラすることなく、広い心の持ち主に私はなりたい」と思います。思うだけではだめなのもよくわかっていますが…。

409 うらやましい(24.5.10)

 一昨日、前任校の卒業生に登校の見守り中にばったりと会いました。市川工業に通う1年生。4年という歳月でこんなに立派になるのだと、右肩上がりの成長を眩しく感じました。

 さて、山下智久さん主演『ブルーモーメント』の宣伝のためか、9年前のドラマ『5→9 ~私に恋したお坊さん~』を放映していました。9年という歳月をものともせず、劣化しない山Pが羨ましいと思っていると、石原さとみさんの父親役で故 上島竜兵さんも出演しています。それを見て脇でつぶやく声に目を丸くした私。「あっ、この人のコンビ名、レッツゴー三匹だっけ?」。すかさず「ダチョウ倶楽部の間違いです!」ときっぱり。あまりの時代錯誤的認識にしばし唖然。

 「またドラマネタかよ。どれだけ好きなの?!」と云う勿れ。ストーリーに引き込まれるような作品は少ないのに、別の部分に反応して惰性で見続けている自分がいます。あるドラマでは、石原さとみさんが大学生役も演じていました。また、別の番組では広瀬アリスさんの高校生姿の回想場面が毎回のように映し出されます。頑張ってはいるものの、いささか無理があると言ったら失礼でしょうが、アラサーとアラフォーといった老けた高校生と大学生役でも、番組制作上の努力とそれなりの若さを保っているからこそ成り立つのだと思うと、気にしないことが大事だと思えてきます。むしろ、今観ている春ドラマ3本で記憶喪失モノというのは単なる偶然?そんなことを考えている自分の姿を鏡で見ると、肌のたるみ、皺の深さ、髪密度の低下速度にげんなり。いっそのこと過去の記憶を消してしまえば比較対象がなくなるわけですが…。

 そろそろ運動会前日・当日の天気が気になりだす頃となりました。昨年は、実施を決めた時点でも小雨が降っていましたが、今年はどうでしょう。雨でも晴天でも、まずは頭を保護して劣化を防ぎ、子供たちの眩しい笑顔を楽しみたいと思います。

408 五月(24.5.9)

 いつのことだったか、三島食品のふりかけ「ゆかりシリーズ」をここで取り上げたことがあります。「ゆかり」を筆頭に「かつお・うめこ・ひろし・かおり・あかり」といった兄弟姉妹がいるのですが、先日食卓に登場したのが「しげき」君でした。わさびふりかけなのですが、「小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください」と促しています。果たして、ふりかけとは思えぬほどの刺激に鼻の奥がビックリ。その顔を見た妻はおもむろに立ち上がって、冷蔵庫から「ゆかり」さんを連れてきたのでした。

 

 5月に入ってからナメクジやダンゴムシとの戦いのシーズン開幕です。また、GWに庭仕事をしているとハエが1匹、右腕にまとわりつきます。鬱陶しいので追い払いますが、場所を移動しようが時間が経とうが右腕に止まってくるのです。思わず腕を鼻に近づけてクンクン。特に異常なし!その昼頃にその腕を見て、「パン屑がついているよ」と払おうとした妻が再び声を発します。「あっ、剥けた皮膚だった」と。運動会や水泳の学習が行われる5月以降の紫外線は、乾燥気味のお肌の敵。特に、腕と頭はダイレクトですから劣化注意報がすでに発令中です。

 さて、辞書で「五月」のつく言葉を探してみると、意外にあるものです。もしかすると、他の月に比べて多いのではないかと思ってしまいます。五月人形や五月鯉、五月幟といった端午の節句に関係する言葉のほか、五月晴れや五月雨(さみだれ)、五月躑躅(つつじ)、五月蠅い(うるさい)なども見られます。五月晴れが梅雨の晴れ間を指すように、五月雨は旧暦5月に降る長雨、つまり梅雨を指します。よって、「五月蠅い」ハエは梅雨の時期に飛び回っていて、長雨同様に鬱陶しいものであったことを想像します。あの清少納言もハエが大嫌いだったようで、「憎らしい虫」と書くくらいですから、古来よりハエはうるさいものの代表格だったようです。

 様々な動植物の命を感じる5月。子供たちが生き生きと輝けるためには、私たち大人が「しげき」になるようにしなくては。

407 御三家(24.5.8)

 GWの中休み初日、小学校の同級生だったという男性から学校に電話がかかってきました。蜂須賀の名前で検索したら、平田小にいることを知って連絡してきたそうです。電話を取り次いだ職員には「不審電話」に聞こえたようです。懐かしい名前を半世紀ぶりに聞くこともできました。6月に同窓会を計画しているそうで、グループラインに参加してやり取りも始めました。

 ほぼ1年前に歌手活動から引退した橋幸夫さんが、先月、「歌うことが自分の使命」として、引退を撤回す会見を開きました。私が幼少のころ、橋幸夫と西郷輝彦、舟木一夫の3人を「御三家」と芸能界では呼んでおり、舟木一夫さんの『高校三年生』をテレビの前で歌って、祖母を喜ばせていたといいます。

 その後、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の3人を「新御三家」と打ち出したり、天地真理、小柳ルミ子、南沙織の3人を「新三人娘」と呼んだりしていたのです。後者に関しては、「新」とあるからには「元祖」もあるわけですが、ここでは省きます。そういえば、さらにその後、あいざき進也や城みちるなんてアイドルも登場しました。こうした目で現在の芸能界を見たときに、グループが多すぎてピンで「令和御三家」「令和三人娘」と呼べそうなひとを探すのが難しい。

 さて、江戸時代の「徳川御三家」といえば「尾張・紀伊・水戸」ですし、中学受験における御三家もあります。偏差値や東大進学率からはじかれたのでしょうが、男子は「開成・麻布・武蔵」、女子は「桜蔭・女子学院・雙葉」といわれ、自ずと「新御三家」もあるわけです。

 そこで、文房具メーカーの御三家を勝手に考察。選考は、私の机にあるものに限ってという極めて偏ったものですが、「パイロット・ZEBRA・UNI」なんていうのはどうでしょう。「三菱・PLUS・ぺんてる」も後を追いかけます。

 ただし、このような見方を面白半分で人に当てはめると、いじめや差別を増長するので注意が必要です。でも、小学生時代にタイムスリップする同窓会では、御三家ならぬズッコケ三人組がいたことを思い出すかもしれません。

406 SNSから(24.5.7)

 先々週、1年生を迎える会を体育館で行いましたが、全員が一堂に会し、1年生が6年生と手をつないで入場するのもコロナ後2回目。同じように、これまで当たり前だったことができなかった経験や試みを別の形で生かした教育実践ができるように工夫をしていきたいと、満面の笑顔を見て思いました。

 笑顔というより笑いについて。SNSの画面を見ていて「プッ」と噴き出してしまったテストの解答がありました。1つ目は、次の文章を読んであなたの思ったことを書きなさいという問題。「父ちゃんは、駅のホームで裸のままお札を差し出した」という文に対して、「父ちゃんはヘンタイかもしれない」と感想を書いた子に思わず納得。また、「大は小を兼ねる」という慣用句の意味を問う設問では、「大便をするときは一緒に小便も出る」と真剣な解説文に花丸をつけたくなります。漢字の読みでは「様子(ようす)」は正解。「女子」を「めす」としたのも、「子」を「す」と読んだ前問からの流れなのでしょう。何度見ても笑えます。

 また雑学的な投稿もあります。普段何気なく見ていることが、本当は知らないのだと思い知らされる内容です。説明されればわかるけれど、物の名称だけではそれが何なのかわからないもの 。例えば、①サインポールや②クロージャー(写真)、③ドラキュラマット、④ランチャーム、⑤カルトン、⑥ファイヤーホールド、⑦ガベルなどです。イメージできるでしょうか。どれも「へぇ~」といった感じの領域を出ないものばかりですが、知らないのです。①は床屋の前にある青と赤と白の回るアレで、理髪店であることを示す世界共通のマークです。②は食パンの袋の首部分を止めるためについているプラ製のアレの名称だそうです。③は刺身の下に敷いてあるマット、④は弁当に入っている魚の形をした醤油入れ容器。ランチをチャーミングにという思いからつけられた名前で、モチーフは鯛だそうです。⑤は店の会計時にお金を乗せる四角い皿、⑥はホテルなどトイレットペーパーが三角折りになっている、その部分のこと。⑦は裁判所で「静粛に!」と叩くアレのことなのです。どれもちゃんと名前があったのです。特に、⑥に呼び方があるなんてビックリ。

 

 「学校では間違えないと頭が良いとされる。社会では間違いから学ぶことができると頭が良いとされる」という一文もSNSに。学校でも失敗や間違いから学ぶ人であってほしいと思い、赤門の掲示板に貼ってみました。GW明けの子供たちはどんな姿で登校してくるでしょう。

405 GW後半です(24.5.2)

 下着を悩んだ末、ヒートテックにして正解だったと思う朝です。息子の家に買ってあげたジューンベリーが、毎年たわわな実をつけるのが羨ましくて我が家にも若木を植えて早3年。花が咲きません。よって実がなりません。そこで先日、実つきの苗を並べて植えてしまいました。来年は競い合って…。早く実をつけぬと、ハサミでちょん切るぞ~(猿蟹合戦)。

 さて、今頃の季節になると思い出すのが「こいのぼり」「潮干狩り」「ワラビ採り」の3つ。淡い記憶が、一部美化されていることもありますが、懐かしさとときめきが去来します。こいのぼりは近年、とんと見なくなりました。散歩コースで垂れ下がっているのを見ましたが、逆に強風にあおられて泳ぐ姿は、自分まで飛ばされてしまいそうな感覚に陥り恐怖を覚えます。

 船橋の三番瀬では潮干狩りが始まりました。木更津や富津ではもっと前から解禁となったようですが、足を運ばなくなって半世紀は経ちます。当時は、熊手で掘るところ掘るところからアサリが捕れました。小判がザックザックといった昔話のような感覚でした。したがって、自分はアサリ捕りの名人ではないかと子供心に思ったのです。

 名人といえば、ワラビ採りも得意というか好きでした。なぜか雑木林の中で食べごろのワラビがすぐ見つかるのです。目線が低いせいでしょうか。夢の中で山菜採りをして抱えきれずに当惑するなんてこともあったことを思い出します。私たちの住む地域を見渡すと、雑木林や原っぱが造成されておしゃれな家がどんどん建っていきます。必然的に子供たちの遊ぶ場所が限られ、スペースが狭くなっていきますから、遊び方だって変わるのは当たり前。ボールを投げたり蹴ったり、木登りしたりすることを禁止・制限していない場所を探すことは至難の業です。そうした中であっても、子供たちの創造的な活動や遊びを支援できないものかと知恵を絞っています。

 今でも、田んぼの畔道に足を踏み入れたり雑木林があると気持ちが引きずり込まれたり、BBQの炭の匂いや爆ぜる音にも心躍らせたりします。さぁ、GWが後半に入ります。子供たちの感性を刺激する体験や経験がありますように。

404 よろける(24.5.1)

 今日は「スズランの日」。馴染みない習慣ですが、フランスでは大切な人にスズランを贈って感謝の気持ちを伝えるといいます。というわけで、庭に咲くスズランを仏壇にあげて、ほのかな香りを感じながら手を合わせて出勤です。

 混雑した電車の中で、傘やカバンをもって吊革につかまると本が読めません。ふと隣の男性の手元に目をやると、電子書籍をスマホで読んでいます。登場人物の名前から察するに、歴史小説のようです。1ページの量が多くありませんから、次々とタップしてページをめくりますが、なんか味気ない気がします。紙なんて古いとか重くてかさばるとか言われそうですが、私はやっぱり紙の本が好き!

 新年度が始まった4月1日、上履きを新調しました。これまで履いていたものがだめになったわけではなく、着脱の際の煩わしさから解放されたかったからです。最近、テレビCMでも流れるスリップ-インのタイプ。決して多くはないものの、外に出る機会があります。玄関に戻ってスニーカーに履き替えるとき、踵を入れるために片手で靴箱に触れて体を支えないとよろけます。たったワンモーションであるにもかかわらず面倒なのです。踵のないサンダル状の履物は、緊急時に自分と子供の命を守れませんので却下。そんなわけで、ストレスフリーとなった次第です。

 来客用玄関に腰掛けがあると便利だと思うことがあります。自分も含めて年配者は、片足立ちで靴を履く状況が心もとなくなります。座って靴を履くことができれば安心ですし安全です。図工室や理科室にあるような背もたれのない、物置きにもなりそうな椅子はどうでしょう。いや、普段は物入れで、必要な時に椅子に変身するボックスもいいなぁ。そんなことを考えていると、リサイクルステーションの一角から木を削る匂いがします。用務員さんが何かを製作しています。尋ねると、運動会のラインを引くための秘密兵器だとか。こんな魔法の手に依頼しない手はありませんから、これを機に相談が殺到する予感が…。その前に、玄関の腰掛について相談してみようっと!

403 おにぎり2(24.4.30)

 早くも4月が終わります。知り合いの先生と話した際、もう若い教員から退職願が出されたと聞きました。しかも、その退職願が第三者(代理人)から提出されたというから耳を疑います。でも、先週の天声人語にあった「本人に代わって退職の意向を告げる代行サービスが若者に人気」という一節が…。「退職代行」で検索すると、あるわあるわ。

 ある朝、混みあう電車に私立小学校に通う児童が4人乗ってきました。2人は姉弟のようで、お姉ちゃんは弟を気遣う様子が見られます。別の2人は4年生くらいの男児で、おしゃべりしていますが、ふと視線を下げると金属バットを手にしています。きっとクラブ活動があるのだろうと思いましたが、これが成人男性だったら、周りはどんな反応を示すでしょう?

 さて先日、おにぎりとおむすびについて掲載したのち、妻から修正を求める声が聞かれました。死ぬ前に食べたいおにぎりは、「炊き立てのご飯」で作ったというのがミソだと言います。確かに、弁当箱などに詰められたおにぎりとは一味も二味も違うかもしれません。最近はおにぎりを素手で握らなくなったように思います。新型コロナウイルス感染症の影響もあるかもしれませんが、それ以前からのような気もします。ラップで包んだり型にはめたりしますが、こうすることで塩が効きすぎたり効かなかったり…。どうも直接手で握ることで塩梅(あんばい)がわかるというから、おにぎりを作ったことのない私は感心してしまいます。

 昔は、おにぎりや弁当などを新聞紙で包むこともあったように記憶しています。紙で包んだ時の米の粒感や海苔の食感は、ラップの場合と大きく違うといいますが、比較したことがないので真偽のほどは…。お試しあれ?!

 ただ、他人の握ったおにぎりを食べられない人もいます。ある調査では、約半数がNGと答えたといいます。生理的な衛生意識だけではなく、信頼関係が大きく影響しているような気がします。おにぎりに限らず、むやみに人に勧めるなどの行為が、たとえ厚意であっても相手を追い込むことにつながり、退職なんてことにならないよう肝に銘じて…。

402 レトロ(24.4.26)

 昔「ウイスキーボンボン」というお菓子がありましたが、今も健在のようです。一口サイズのチョコの中に、名前通りウイスキーが入っていて、当時大人の味を感じた菓子です。丸かったり四角かったり、はたまたボトル型だったりしました。ボンボンとは、フランス語でキャンディという意味。「bon」はフランス語で「よい」とか「おいしい」を意味しますので、これがもとになっているのだとか。

 昭和の世代には懐かしい「ボンボン」が、なぜか令和の今、SNSやインターネットの力を借りて、若者の間でレトロなお菓子として注目を集めているといいます。ある日突如として需要が急増し、コンビニや菓子店では品薄状態だとか。フリマサイトで高額で売られるケースもあって、「一人1個」で販売する店舗もあるとニュースで報じていました。

 急に口さみしくなると、飴を放り込むことがあります。今、引き出しの中に「カンロ飴」と「榮太樓・黒飴」を忍ばせています。ともに昭和の生き残りとでもいえる一品。特に、榮太樓の飴といえば黄色の黒飴、赤の梅ぼ志飴、緑の抹茶飴と丸缶に収められた様を真っ先に思い出します。また、サクマ製菓のチャオと『火垂るの墓』でも登場したサクマ式ドロップスも忘れられません。

 先日、ショッピングセンターの一画で、昭和の懐かしいおもちゃや道具を売っていました。パチンコやけん玉、板返し(通称パタパタ)、おはじきに交じって肩たたき棒ほか木工製品、駄菓子などつい手に取ってしまうものばかり。昭和レトロブームに乗っかる企画でしょうか。このブームの火付け役となったのが、昭和の香り漂う純喫茶のような場所で撮られたクリームソーダ。SNSで話題になって昭和にスポットが当たったようです・何がきっかけとなるかわからない時代。でも、自分が生きてきた時代が注目されるのは、ちょっと嬉しい気がします。

401 牧場の朝(24.4.25)

 

 音楽室を覗くと、4年生が歌を歌っています。部屋に入って耳を傾けると、あまりにも古い歌にビックリです。『牧場(まきば)の朝』という文部省唱歌ですが、譜読みのあとに歌詞の意味を読み解いていました。「♪鐘が鳴る鳴る カンカンと~」という部分を含めて、小学生にはイメージしにくい難解さがあります。

 楽器を弾いたり歌ったりするときに楽譜が読めることは大前提なのでしょうが、私の場合、感覚で演奏してしまいます。特に8分音符や16分音符、付点8分音符や休符などのリズムを刻むのに四苦八苦。ウクレレレッスン当日、慌てて妻にリズム指導を乞うことがありますが、感覚だけでいい加減にやっているとすぐにバレてしまいます。だから、老若男女、楽器の種類に限らず、演奏できる人に羨望と尊敬のまなざしを向けてしまいます。

 さて、またドラマの話になります。少し前に放送された『PICU 小児集中治療室 スペシャル』で、母親役の大竹しのぶさんが、急いで出かける息子役の吉沢亮さんの背に投げた台詞がとても響きます。「親より先に死ぬなよ!」という言葉は、親の一番の願いであり、愛そのものです。事件や事故に巻き込まれて子を失うケースなど想像したくもありません。当たり前のことですが、子供たちには自他の命を軽んじることのない人に育ってほしいと切に願います。何事もなく今日一日が過ぎていくことは、考えようによっては奇跡であり最大の幸せなのだと思うのです。

 こんなことを思いながら冒頭の『牧場の朝』を聴くと、いにしえからの目覚めのように聞こえなくもありませんが…。

400 ひらめきを大事に(24.4.24)

 指に巻きやすい絆創膏という商品があります。ガーゼ部分を端によせることで、通常の絆創膏より簡単かつ一人で指に巻きやすいというアイディアの絆創膏です。考案したのは、当時小学校4年生の児童で、親に助けてもらわなくても貼れるようにという閃きから生まれたのです。大人・子供関係なく、「あったらいいのに」は普段の生活にたくさん見つけられるはずです。そこを追究するかスルーするかが分かれ道と言えそうです。

 先日、校長室で平田FCが勝ち取ったトロフィーの授与を、6年生4人に行いました。随分前の招待試合で優勝したものだそうです。監督が試合中に指示などを行ってはいけないというルールがあり、メンバーやポジションも自分たちで相談して決めるなど、選手の主体性や積極性、創造性を育てることを目的にしているようです。

 元バレーボール日本代表の益子直美さんが、10年近く前から「監督が怒ってはいけない大会」を開催しています。元トップアスリートによる真摯な取り組みは、ほかのスポーツにも広がっているようです。選手が笑顔でプレーできて、勝利を一番の目的としないことに多くの賛同が得られていることも確かです。地域のスポーツクラブはサッカーだったりミニバスだったり様々ですが、選手自らが考えてプレーできる場面を保障してあげることは大切だと考えます。

 ひらめきや発想を形にすること、行動に移すことはなかなかできるものではありません。でも、やる前から諦めるのではなく、まず挑戦してみることを子供も大人も大事にしていきたいと思うのです。

 そういえば、サッカーU23日本代表のオリンピック予選が行われていますが、ディフェンスの木村誠二選手(サガン鳥栖所属)は平田小出身だと最近知りました。UAE戦では先取点を奪う活躍をしていましたが、これからも熱く応援します!でも、韓国戦を観た昨日は瞼が…。

399 主題歌(24.4.23)

 息子の奥さんが、MDを知らない世代と知って愕然としました。当然のことながら、ワープロやフロッピーディスクなんてものも知らないのでしょう。

 レコード&カセットテープ世代の私は、日航のCM「沖縄キャンペーン」ソングを聴いた時の、あの高揚感をふと思い出したのです。米米CLUBの『浪漫飛行』です。景気のよかった時代ですから、この曲がきっかけで沖縄に出かけた若者も少なくなかったはずです。カラオケの場で歌っても、最高に気持ちがよかったことが思い出されます。誰のエッセイだったか、メロディの多さが特異であると書かれていました。一般的にAメロとBメロ、たまにCメロが用意される程度なのに、この楽曲は「♪忘れないで~」というDメロに加えて、「♪時が流れても~」とEメロまで用意されているという周到さが多くの人の心を惹きつけたのかもしれないといいます。転調する曲といえば、クィーンの『ボヘミアンラプソディー』は凄い!ラジオから流れるこの曲を聴いていた時に、別の曲に変わったのではないかと思わせることが数度あったくらいです。

 ドラマの主題歌にされることで、その視聴率により曲の売り上げも大きく左右されそうです。また、その歌を聴くと、何年経っても主人公の顔が思い浮かぶから不思議です。例えばクィーンの『I WAS BORN TO LOVE YOU』は、20年前の木村拓哉さん主演ドラマ『プライド』に自然と結びつきます。同じく、Uru『心得』は、「教場0」に、ヒゲダン『subtitle』は、目黒蓮さん主演の『Silent』というふうに。最近では、宇多田ヒカル『何色でもない花』は、永野芽郁さん主演の『君が心をくれたから』、古くは、ミスチルの『Sign』を聴けば『オレンジデイズ』となるわけです(古っ!)。取り上げたドラマはどれも、個人的好みから抜け出せませんが…。

 最近のおすすめドラマは、高橋一生さん主演の『6秒間の軌跡』です。前作とともに、何とも言えない作風が好きです。ビデオやDVDになるのを待つことなく、見逃した作品でも簡単に観られますからつくづく凄いことだと思ってしまいます。もしよろしければ…。

398 まるごと図書館(24.4.22)

 百貨店から盗まれた、販売価格1千万円を超える純金の茶碗。買取業者に二百万円に満たない金額で売られたと聞いて「そんなものなのね」と自然と納得してしまいます。さらに後日、五百万弱で転売されたとありました。これを聞いて思い浮かべたのは、読み終わった本や漫画を大量に古本買取の店に持っていくと、二束三文どころか1冊十円なんて金額で引き取られることが当たり前であること。それが十倍以上の値札をつけると思うと癪ですからなかなか手放せません。家庭で不用となったものを持ち込む人を時々見かけますが、思ったような値段がつくことはないのでしょう。

 今年度は、「学校まるごと図書館」を実現したいと検討しています。まだ頭の中だけですが、図書室や学級文庫だけでなく、校内のいたるところに本を置いて、ベンチなども設けていつでも本を手に取って読める環境づくりを目指したいと考えます。例えば、屋上へ上がる階段の踊り場に低い本棚を配置して、階段に腰かけて読むのもよいかもしれません。図書室の本は、市の予算で購入して蔵書管理がされていますが、それ以外の場所に置く本は管理が行き届きません。ですから、約束を決めながらもあとは個々の良心に任せようと思っています。子供だけでなく、大人用図書の貸し出しができるようなスペースはどうでしょうか。保護者や地域の方が自由に本を手に取り、そのついでに校内で活動する子供たちの安全を見守ったり支援したりすることもできそうです。

 こういうことを考えると、必要なものがでてきます。一つは子供用・大人用の図書や絵本、百科事典、図鑑など。さらに書架となるようなボックスです。すでに児童用ロッカーの入れ替えをして浮いたランドセル入れが数個あるので、それを使用する予定です。「あったらいいな」「面白そう」を形にすること、それは子供たちにもずっと言い続けていることですから。

 もし、買取業者に売ったり粗大ごみに出したりするのも癪だったり億劫だったりして、寄付してもよいと思われるものがあるようでしたら、一度お声かけくださるとうれしいです。悩んでやらないより、行動に移して悩もうと思います。

397 違いは?(24.4.19)

 道路沿いに立つ看板に、「卵かけご飯食べ放題500円」の文字を発見!なんだかお得感がありそう。でも、よく考えるとそんなに食べられそうもありません。続いて「おむすび」という看板を掲げたお店の登場です。様々な具が楽しめるのかもしれません。近年、こうした店舗を目にすることが増えたような気がします。

 ところで、「おにぎり」と「おむすび」の違いって何なのでしょう。広辞苑には、「握り飯・おむすび」とありますから、意味としては同じようです。古くは、山を神聖なものとして崇める風習がありましたから、三角形のような山型の握り飯を「おむすび」と呼び、「おにぎり」には特に形の決まりはないとする説があります。

 また、「おにぎり」は「鬼切り」、「おむすび」は「お結び」からきたという説もあります。一方は鬼退治の道具、魔除け・厄払いの効果が期待され、もう一方は人と人を良縁で結ぶといった縁起の良い食べ物とされていたようです。個人的には、「おむすび」の方が温かみを感じるように思いますが、口から出るのは「おにぎり」。そういえば、死ぬ直前に食べたいものを問われたら迷わず「おにぎり」だと妻が言っていたことを急に思い出しました。

 では、「寿司」と「鮨」、ともに「すし」と読みますが、使い分けはあるのでしょうか。「すし」の語源は「酢し」「酸し」と言われます。広辞苑では、「鮨」あるいは「鮓」と書かれ、「魚介類を塩蔵して自然発酵させたもの。またさらに飯を加えて発酵を促したもの」と解説しています。魚篇に旨いと書くことから、旨い寿司に限定されるような気がします。もう一方の「寿司」は当て字で、「寿を司る」と書くことから結婚式や祝い事の席で出されたハレの日のごちそうのようです。ですから、必ずしも魚を使わない、ちらし寿司やいなり寿司、助六寿司のように料理全般で使うことができるといえます。

 おにぎり、寿司、焼き肉、ステーキ、好きなもの一品と言われたら何を選ぶかなぁ?

396 昭和世代だから…(24.4.18)

 イチゴが旬です。我が家のプランターでも白い花を咲かせています。「あまい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字をとってネーミングされたあまおう(福岡県)やいちご王国といわれる栃木県のとちおとめほか、やよいひめ、とよのか、紅ほっぺなど様々な品種があり、全国各地で独自の栽培を行っているようです。ちなみに、世界一のいちご生産国といえばダントツで中国、次いでアメリカやトルコのようです。一方、日本のいちごは世界的に見ても品質が高いといわれます。

 最近は、このいちごにヨーグルトをかけたものが朝食に時々登場します。練乳を少しかけて食べますが、どうしてもいちごを潰したくなります。ピンク色に染まったヨーグルトがおいしいことおいしいこと!これも昭和のおじさんの証でしょうか。いや、おじいさん?

 話は変わりますが、「御御御付」を読めますか。フリガナをつけると「おみおつけ」となります。こんな言い方を知っている人の方が少なくなったかもしれませんが、その意味は?味噌汁を丁寧に表現した言葉です。「おみ」は味噌のことで、「おつけ」は汁物のことを言うとする説があります。また、「おみ」は接頭語の重ね表現とする説もあります。例えば「御御足(おみ足)」「御御酒・御神酒(おみき)」「御御輿・御神輿(おみこし)」「御御籤・御神籤(おみくじ)」など。こうした言葉は、どれも室町時代に使われていた女房言葉から派生したものだと言われますから驚きです。

 もう一つ、ご飯のお供になる「おこうこ」という言い方があります。漢字にすると「御香香」と書きますが、漬物を指します。「お新香」とか「香の物」という言い方をするので、「香香」の丁寧な言い方であることは自ずと納得いきます。日本語大辞典によると、大根の漬物をいう女房言葉とされるので、御御御付と通じるところが大いにあるようです。

 こんな言葉を以前は普通に使ってきましたが、調べてみて初めて知ることがあるからやっぱり面白い!

395 こころの劇場(24.4.17)

 職員室の手洗い場は、茶渋などで汚れます。そのままになっている期間が長いと、スポンジを手にして磨いてしまいます。トイレの水場や鏡も汚れていることがあります。やっぱり手洗いのついでにゴシゴシ!「家ではまずやることがないのに…」と怒られそうです。

 先週末、トイレに入ると床が水洗いされるとともに、手洗いのために手を伸ばした先の蛇口がピカピカ光っています。自分の顔が映っているなんて気持ちがよいものです。子供たちが使うトイレも、便器だけでなく手洗い場まで磨かれていると嬉しくなるのではないかと想像します。掃除は、する者・使う者両方の心も磨いてくれるものではないかと思うのです。「『トイレもきれいな学校』でありたい」、これは今年度も重点目標としています。

 さて、6年生は今日、市川市文化会館で行われる『こころの劇場』(劇団四季)に出かけます。命の大切さや人を思いやる心、信じあう喜びといった、人が生きていくうえで大切にしたいことを、舞台から語りかけるとともに子供たちを笑顔にするという、社会貢献プロジェクトです。16年前に始まり、毎年、北海道の利尻島から沖縄県の石垣島まで、日本各地を回って無料で招待してくれます。

 コロナ禍には動画配信という形でしたが、昨年度は3年ぶりに劇場として137都市で約50万人を動員したといいます。数多くの企業や団体、行政の支援や協力あって実現しているこの活動で、今年上演されるミュージカル『エルコスの祈り』も楽しみです。

394 6万円のご縁(24.4.16)

 童謡など、小さい頃に耳から入って覚えた歌詞が、文字にすると実は違う意味であることに随分経ってから気づくということがあります。例えば『ふるさと』の「うさぎ~追いし~」は「美味し~」だとずっと思っていましたし、『夕焼け小焼け』の「負われてみたのは」を「追われてみた」と勘違いしていました。『君が代』だって、「巌となりて~」が指導があるまで「岩音」でした。小学校母校の校歌に「松の若芽の~」と歌う箇所がありました。「松のワカメ」って何だろうと疑問に思いながら歌っていたものです。歌ではありませんが、ずっと「ふくろはぎ」だと思っていたことが、作文の添削で「ふくらはぎ」だと知って恥ずかしかったことまで思い出されます。

 中学3年の道徳に『6万円のご縁』という教材が掲載されているようです。当時、沖縄県の高校生だったAさんが島へ渡るために空港に向かっていたといいます。でもどこかで航空券代を入れた財布をなくしてしまいました。途方に暮れていると、事情を知った男性が6万円を貸してくれたのです。慌てていたAさんは連絡先を聞くのを忘れてしまいました。その後、借りたお金を返したいと新聞を通して呼びかけ、数か月後に再会を果たしたといいます。教科書では、この出来事をもとに二人の思いを考えることを促しています。自分がこの男性だったら、相手を信じてお金を貸せるでしょうか。考える以前の問題かも。だって、そんな持ち合わせがあるわけないので。いやいやそういう問題ではなくて、と自分を諫めます。

 ちなみに、お賽銭を放るときに5円や45円という金額が頭に浮かびます。「ご縁」「始終ご縁」にかけて縁起を担ぐわけです。逆に賽銭の金額に向かないものもあります。33円(散々な目に合う)、65円(碌なご縁がない)、75円(難のご縁もない)、85円(やっぱりご縁がない)、95円(苦しいご縁に合う)、105円(当分ご縁がない)などだそうです。やっぱり気前よく6万円かな?

393 クイズde脳トレ(24.4.15)

 朝、洗濯物を風呂場でハンガーにかけながら鼻唄を歌っている声が聞こえます。歯磨きのために洗面所まで行くと、童謡『夕焼け小焼け』であることがわかります。なぜこの時間帯にこの歌なのでしょう?しかも、これって季節が真逆では?とは思うも、着替えながら口ずさんでいる自分に気づきます。どうも欠伸同様、鼻唄も人に伝染るようです。

 物忘れが結構あって自分でも心配になります。息子に話したら、「頭の体操になるからゲーム機あげようか?」と言われました。性に合わないので断り、クロスワードなどで脳をほぐしています。ある時、こんな問題がありました。「高身長で高血圧な動物」「一等星プロキオンがある」に対して、多分これかな?と思いつつも自信がありません。マス目が埋まっていく中で「やっぱりね」となるわけです。それでもキリンやこぐま座に関する知識を更新できるわけですから、十分頭の体操にはなっているわけです。

 そんな中に登場しそうなもの。広辞苑によれば「大根のように太くて不恰好な女の足」と記されています。答えはそのまんまです。そう「大根足」のこと。今の時代、“女の足”という箇所に引っ掛かりを覚える人は少なくないはずです。逆に、スラっとして細くキレイな足を「カモシカのような足」と形容しますが、どうもカモシカではないようです。

 クロスワードパズル以外にも「漢字抜け熟語」が、新聞や雑誌に登場することがあります。先日も解いて、とりあえず完成した四字熟語にハテナマーク。「山原水鶏」となるのです。なんだこれ?と思って検索すると、「ヤンバルクイナ」と読むそうです。わからなかったことが明らかになると嬉しいものです。すぐに忘れちゃうけど…。子供たちの知る喜びだって広げていきたいと思います。

392 諦めたらそこで試合終了!(24.4.12)

 新装版『スラムダンク』全巻が、古本屋でセット売りされていました。バイブルのように大事にする人もいますし、海外でも人気の漫画ですが、一度も読んだことがなかった私。にもかかわらず、20%オフの表示がまるで悪魔のささやきに聞こえるのです。漫画コーナーに佇んでしばらく考え、その日は一旦帰宅。翌々日もう一度足を運びました。売れていたら縁がなかったということで諦めるつもりで…。書架の前に立って真剣に眺め回すけれど見つかりません。「一昨日はここにあったよなぁ」と思う場所を集中的に探すのですがない!諦めずに、漫画のタイトルを目で追うこと3~4周目くらいに発見!!違う場所に移されていました。縁を感じて大人買いとなったのは言うまでもありません。でも、読む時間がない!さすがに電車読書はしたくありませんから、じっくりと時間をかけて楽しみます。

 さて、久しぶりに『プロジェクトX』を観ました。実に18年ぶり!「新」の文字が付いてスタートしましたが、主題歌は中島みゆきさんの『地上の星』、エンディングは『ヘッドライトテールライト』と変わることなく嬉しくなります。初回は「東京スカイツリー」の建設現場でした。高さ634mという未知の世界に挑んだ技術者と職人たちのドラマ。学校からも江戸川べりからもよく見えるスカイツリーですが、番組を見た後では見え方が違います。明日の放送は、カメラ付携帯電話の開発の裏側が見られるようです。困難であればあるほど、成し遂げた感が大きいのはどんな仕事でも同じ。これは子供たちの活動だって通じるものがあります。

 今年度初めに立てた、ちょっと難しめの目標に諦めず挑戦することで、違う世界が見えてくるのかも…。

391 ボウリング(24.4.11)

 大リーグでは、日本人選手が活躍をしています。ドジャースには大谷選手に加えてピッチャーの山本選手が加わり、先日のカブス戦では、相手チームに今永投手や鈴木選手もいましたから、朝から大リーグ中継を観てしまいました。

 大谷選手の結婚も話題になりましたが、お相手は180cmもある元バスケ選手。互いに長身なのでお似合いです。155cmの妻は、「私との身長差は35cmかぁ」と呟きます。30cm定規以上の開きがあるわけですが、みつはしちかこさんの4コマ漫画『小さな恋のものがたり』も、背が低いことを気にしている女の子チッチと、背が高くてハンサムなサリーの恋愛模様を描いた作品です。どうも、自分と大谷選手をチッチとサリーに置き換える勘違いをしている様子。

 さて、ある時代に大流行したボウリング。それにあやかってボウリングゲームも売れました。当然、我が家にもありました。ピンをセットしたり自動でボールが戻ってきたりして、スコアをつけて一人ボウリング大会をしたものです。

 初めて本物のボウリングをしたのはいつだったでしょう。比較的軽めのボールを使いたいけれど、指が入らず、なかなか自分に合ったボールを見つけられないものです。ゲームになると投げ方に性格が表れる気がします。ピンを吹き飛ばすことを好むパワーボウラー。ボールに回転をかける人。私の場合はストレートボールなので、レーンの数メートル先にある印のどこを通過させたら、ヘッドピンと2番ピンの間に当たるかを考え狙いました。3ゲームもやると、翌日の腕は悲鳴を上げていました。ただ、ボウリングゲームで遊んだおかげで、機械に頼ることなくスコアを完ぺきに記録できたのです。

 中学校ブロック内の小中学校で、親睦を兼ねたボウリング大会を開催して、居酒屋で二次会なんていうこともあった時代が懐かしい。いや、今だって職員のモラールアップのためにやるのもよいかも。

390 交通死亡事故ゼロの日(24.4.10)

 

 昨日春の嵐で、近所の公園の桜は、いくつもの蕾がついた根元から飛ばされて地面にたくさん落ちていました。今日は中学校の入学式です。近隣の中学校へお祝いのメッセージを贈ることを失念していました。ごめんなさい。今からでは相手に迷惑なので、皆が見るわけではありませんが、ここに記させてもらいます。入学おめでとう!自分で決めたことに向き合って、まずは全力で挑戦してくださいね。

 先日、運転免許証の更新に免許センターへ行きました。コロナ禍以来、予約制であったりオンラインで30分の講習を受講できたりと便利になりました。日曜日でしたが、長蛇の列に並ぶこともなくすんなり終了です。写真撮影は最後でしたが、部屋の手前の廊下沿いに鏡がいくつも取り付けられていました。髪や服を整えるためにどの人も一度は鏡の中の自分を見ていましたが、私はその前を素通り。というわけで、めでたくゴールド免許を手にしたのでした。お~、久しぶりに会えました!

 さて、車などを 運転していると、自然と道路標識が目に飛び込んできます。以前、滑りやすいことに注意を促す看板に描かれたスリップ痕が変ではないかと書きましたが、今回は「学童注意」の看板の図柄です。男の子と女の子が歩いているのですが、男の子の頭には昔ながらの「学生帽」と思われるシルエット。サザエさんのカツオ君も遊びに行くときもしっかり被っていた時代があります。私が中学生の頃も学生帽を被りましたが、それが当たり前だった時代のデザインが今も残っているということです。ちなみに妻には、男の子が女の子をふざけて押している場面に見えるそうです。そういう目で見ると確かに…。

 春の全国交通安全運動週間が、6日から15日まで行われています。今日10日は「交通死亡事故ゼロを目指す日」だそうです。また、今日からしばらくの間、平田町会や新田2・3丁目自治会の方が、1年生と一緒に下校をしてくださいます。多くの人に支えられていることを感じ、挨拶や会話を交わしてつながりを深めてほしいと思います。中学生になっても、自他の命を大切にできる人であってください。

389 素敵な一日を演出(24.4.9)

 暖かくなってくると、湯船の中でウトウトしてしまい、ハッとすることがあります。溺れる危険があるので要注意です。気持ちがよいのでゆったりと長い時間湯船に浸かっていると、あまりに静か故、扉越しに「起きてる?」とも「生きてる?」とも判別つかない声が飛び込んできます。そんな声で我に返るなんて危ない!。

 そういえば子供の頃、父母だったか祖母だったかと一緒に風呂に入ると、必ず肩まで入って百数えさせられました。子供は、往々にして烏の行水(今は言わない?)であることが多いため、湯冷めしないようにしっかり湯に浸からせようとしたのだと思いますが、今はそんな習慣はなくなっているのでしょうか。シャワーだけで済ませてしまう人もいるのかもしれません。

 さて、一昨日は晴れ間も見られたので、柏の葉公園にお花見に出かけました。芝生の広場を囲むよう植えられた桜が満開!時折、頬を撫でるくらいの風に花びらが落ちてくる程度ですし、何よりも暖かくて最高な演出です。どこかの団体の親睦会と思しき集団は、大きなブルーシートと大量の椅子、仕出し弁当を詰めた段ボールを運んでいましたし、真新しいランドセルを背負った子供を何人も見かけました。おそらく桜の木の下で新入学のお祝いの写真撮影なのでしょう。

 スマホで手軽に動画まで撮れて、観たいときにいつでも観られるなんて羨ましい。何年経ってもすぐに見返すこともできますし…。我が子たちの時にもビデオを回したり編集したりしましたが、記録媒体が古くてもう観ることができなくなってしまいました。小さい頃のあの姿をもう一度観たいと思うことが最近多くなった気がします。

 今日は入学式。生憎の天気ですが、気持ちだけは青空になれるような演出をして迎えたいと思います。初めて小学校に入学させる保護者にとっても素敵な一日になるように…。

388 始まりの日(24.4.8)

 例年より開花が遅かったせいで、桜がよい感じに咲いています。いよいよ令和6年度の始まりです。子供たちはきっと、どんな先生と出会うのかワクワクドキドキかもしれません。子供たちの今を空っぽのグラスに例えるなら、ときめきでグラスを満たし、炭酸の泡のようにふつふつと湧いてくる笑顔を弾けさせる姿を大切にしたいと思います。

 春の庭もワクワクします。クレマチスやライラック、モミジや山椒が、新芽を出しています。若い芽が次から次へとバトンを繋いでいるように見えて、命が続いていく不思議な感覚にとらわれます。学校のプランターでは、ビオラやパンジーが新学期もきれいに咲いて子供たちを迎えます。校庭やなかよし広場にもたくさんの春を見つけることができます。

 さて、天気予報が気になるのはどんな時でしょう。旅行に出かけたり結婚式があったり…。学校では、卒業式や明日の入学式、運動会、宿泊学習など様々です。残念ながら、明日は晴天とは程遠いようです。ところで、ニュースなどで天気予報を見たとき、「東京」や「千葉」の天気や気温が表示されることが多くありますが、どちらを参考にするでしょう?我が家は、お天気マークによりその日の地域が東京寄りだったり千葉寄りだったりと、都合よく解釈を変えています。

 春休み中に学童に通う子や放課後子供教室で遊ぶ子、バスケットクラブ員たちに会いました。キラキラした顔で、口々に大声で呼んでくれてうれしくなりました。新しい教頭先生と一緒に歩いていましたが、さすがに知らない人には「誰?」といった顔。あるいは興味津々で「もしかしたら」という顔。ただ、私にはハイタッチで応えても、教頭先生が出した手には反応なし!そうそう、知らない大人には気をつけようという教えを忠実に守ってエライけれど、校長と一緒ですから不審者ではありませんねぇ…。そんなこんなで、明日は89名の新入生を迎え入れます。昨年度の入学式では、梅田俊作さんの絵本『がまんだがまんだ うんちっち』を読みましたが、今年は…、ナイショ。

 校長のつぶやきのページも3年目に入りました。子供たちのために新しいことにも挑戦していきますので、どうぞよろしくお願いします。

387 つながる(24.3.25)

 永野芽郁・山田裕貴さん主演のドラマ『君が心をくれたから』を観て、せつなさに毎回ティッシュに手が伸びる私。「ドラマにそんなに感情移入する?」と思う人もいるかもしれませんが、決して主人公を自分に置き換えたり子供のことを思ったりするわけではないのです。最終回は、ハッピーエンドで終わってほしいという期待と裏腹に、「そう来たかぁ」と思ってまた涙。歳を重ねるにしたがって涙もろくなっているようです。

 テレビも番組切り替わりのシーズン。新番組に期待は高まります。大相撲でも新しいヒーローの登場です。尊富士(タケルフジ)の新入幕で初日から11連勝というのは、約75年前の大鵬に並ぶ記録。さらに賜杯まで手にしたのは、なんと110年ぶりという快挙というから驚きです。

 さて、先週、教頭先生から冊子をプレゼントしてもらいました。中を見ると、昨年度の校長ブログ全189回分が収められて製本されているのです。自分でもデータ保存はしていますが、これにはびっくり!宝物になります。早速、弁当を食べながらページをめくってみました。「こんなことを書いていたんだ」と懐かしくなります。すると、つい最近書いた、算数が嫌いだった話や集合の問題について書かれているではありませんか。そう考えると、前にも読んだことあるぞと思われるものは少なくないのかもしれません。今日が387号になりました。ブログは本務ではありませんが、「楽しく読んでます」という言葉をいただくことが励みになります。学校が身近に感じられるようであってほしいと思います。

 そうそう、先週末に30年ほど前に担任した子から手紙が届きました。私の名前でググったら、平田小のブログに当たったと言い、読んでくれているようです。2児に恵まれ、仕事と家庭の両立を図っていると知り、これもまたうれしい!時空を超えてつながっていることを感じます。

 今日で子供たちとお別れする職員がたくさんいます。寂しい限りですが、同じくらい転入者がいますので、刺激をもらいながら出会いという偶然を大事に温めていきたいと思う最終日の朝です。転出職員が温かな心をくれた分、いやそれ以上を別の人に別の形でおすそ分けしたいと思います。多くの方々とつながりを持てたことに喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。そして、笑顔でずっとつながっていたいと願います。尚子さんとも…。

386 人材不足(24.3.22)

 先日出かけた際は、昼食難民になりかけて、バーミヤンに入ったのは14時近く。休日の食事場所はどこも混んでいるので、なかなかココ!という場所が決まらないまま食事のタイミングを逃してしまうのが「昼食難民」という我が家だけで通じる言葉。夕飯までがひもじい。

 そのバーミヤンは、すかいらーく系列。「すかいらーく」はファミレスの草分け的存在で、「ガスト」や「ジョナサン」を手がけていますが、その看板を目にしなくなって久しいことに気づきました。もしかすると、4年前に人手不足等から24時間営業全廃を発表後から?いやもっと以前かも…。

 さて、来年度の宿泊学習や校外学習の日程調整や計画を早めにする必要があります。まずは、修学旅行の日程を大きく前倒ししました。平田小は11月実施でしたが、今年度は感染症の影響で12月となってしまいました。寒いし紅葉を楽しむ時期ではありませんでしたが、どこもかしこも貸し切り状態だったことは怪我の功名?!

 先日、旅行業者が年度末の挨拶で来校しました。その中で、校外学習を計画するに当たり、期日を早めに決定した方がよいとのアドバイスがありました。希望日によってはバスの手配ができない場合があるようです。物流・運送業界の2024年問題が、こんなに身近にあったなんて…。働き方改革法案により、4月からドライバーの労働時間に上限が課されることによって、実質的にドライバー不足が生じるわけです。バス会社もその影響のど真ん中にどっぷりと浸かっているわけです。

 教員も過酷な長時間労働が社会的に問題視され、全国で教員採用試験の受験者数も減少の一途。千葉県は、来年度受験者に新たな採用枠を設けて人材確保に努めています。子供たちの中から未来の先生が生まれるように、私たちも教員の魅力を発信していかなければ!

385 靴磨き(24.3.21)

 6年生67名が校舎にいないことを実感し始めると、一抹の寂しさが込み上げます。それでも、そんなことを感じさせないくらい在校生は元気で嬉しくなります。

 さて、先日の卒業式に臨むにあたって、前日の夕方から靴磨きを始めました。革靴が汚れていることのないように普段から気をつけていますが、子供たちのハレの日ですから頭だけでなく足元も輝いていてほしいと、靴墨をつけて念入りに…。式で履く靴だけでなく、ビジネスシューズ全部を磨くと結構な手間です。履き回しをした方が痛まないというので黒が5足、茶系3足が玄関の三和土(たたき)に並びます。ピカピカに生まれ変わった靴は気持ちがよいもの。なんだか心軽やかに歩けそうな気がするから不思議です。

 東京・青山にある靴磨き専門店のオーナーが、NHK『仕事の流儀』で取り上げられたのは数年前。1足4千円で、どんな靴も美しく変身させるプロの技術を求めて、国内外からの来客が絶えないというから正直驚きです。日本でも世界でも、靴磨き選手権大会が開催されますが、その世界一に輝き、「靴磨きは、客の人生を磨くこと」と語るその職人を見ると、靴磨きという私たちが抱く仕事の常識を覆すかのように思えます。

 職人の言葉を借りるなら、私たち教員は「子供の人生を磨いている」という、ちょっと偉そうですが、そんな自負をもって日々向き合っていきたいと思うのです。今年度もあと3日。子供たちに何ができたのだろうと自問するも、答えが見つからず悶々としたまま3月が終わってしまいそう。

384 お弁当づくり(24.3.19)

 小学生の時、算数がある日は登校をしぶった覚えがあります。嫌いになった理由の一つに「集合」という単元があります。それと似た問題を電車内の中吊り広告に見つけました。中学受験の問題ですが、覚えている限りでここに出題します。

 あるクラスで40人にアンケートをとりました。スマホを持っていると答えた子は24人、タブレットを持っていると答えた子は16人でした。以下の①~④のうち正しいものをすべて選びなさい。

① スマホとタブレットのどちらか一方を持っている人数と両方を持っている人数は同じである

② どちらも持っていない人はいない

③ 両方持っている人の人数は16人以下である

④ 両方持っている人を除く人数は24人以上である

 ベン図を書いて考えてみました。24+16=40であることから、両方を所有する人は最大で16人、最小0人と考えられることから、正しいのは③④と導き出したのですが、まるで頭の体操。

 先日、保育園だよりを見る機会がありました。普段は給食なので弁当は原則ないそうでが、ある日に限って弁当持参のようです。昨年度の同じ頃に持ち寄られた弁当の中に「イクラ」が見られたそうです。滅多にない手作り弁当なので気合が入って豪華に仕上げたのかもしれません。仮に冬場であっても傷みやすい品は入れないのが当然。ただ、そうしたことすら継承されていないのかもしれません。ですから、園だよりには弁当づくりのポイントが事細かに記されています。食べやすさや傷みにくさ、誤飲防止などの視点が読み取れるとともに、最終チェック項目まであって至れり尽くせりです。果たして、よいのか悪いのか?!

 平田小も先週で今年度の給食が終わってしまいました。今日からからお弁当生活。食前のいただきますと食後の感想、弁当箱洗いは必須。さもないと作ってくれなくなります。それでもごちそう様を忘れることがしばしばあって、時々叱られます。

383 湯船に浸かって(24.3.18)

 似顔絵をササっと描く技術を持つ人っていいなぁと羨ましくなります。「校長室に自分で描いた絵を歴代校長の写真と並べているではないか」と言う人もいるかもしれませんが、髪は不要なのでほぼ丸だけで済んで簡単なだけ。新聞やテレビニュースで使われる政治家などの似顔絵は、本当によく特徴を捉えています。似顔絵講座を受講したいと思うこともありますが、きっと長続きしない気がします。知人は、写真資料のない面接の場で似顔絵を描き残していたといいます。後で協議をする際に、顔と名前を一致させることができて重宝がられたと聞いたことがあります。

 私の父は油絵が好きで、自画像も数枚残していました。葬儀の際、遺影の脇に収められた額縁の絵は、生前の父そのもので体温が感じられるほどでした。最近では、写真をイラスト風に編集できるソフトやアプリもありますが、味という点では手書きに勝るものなしでは?

 さて、冬場の風呂は心臓に大きな負担をかけます。ブルっと震えるような緊張場面をなくすために、暖房を入れてから服を脱ぎ始めます。昨日のように暖かいと、少しだけ窓を開けて外気を取り入れながらゆったりと湯船につかるのが最高に幸せなとき。ちなみに、家に浴槽が備わっていて、毎日のように湯船につかる習慣があるのは、どうも日本人だけのようです。古代ローマ人の公衆浴場もあったではないかと、阿部寛主演の『テルマエロマエ』を思い出しますが違うようです。

 入浴は、健康寿命を延ばす効果があるといわれます。ある研究では、要介護認定を受けていない1.4万人を対象に3年間にわたって調査を行ったそうです。毎日入浴する人は、週に2回以下の人に比べて新たに要介護になるリスクが3割低いという結果を得たようです。入浴の主な効果は、温熱効果と浮力効果、水圧効果。体が温まって血流がよくなり代謝がよくなります。肩こりや痛みの改善も期待できます。水圧や浮力によって、マッサージ効果や関節・筋肉を弛緩させる効果があります。

 だから今日は、ゆったり湯船につかって、湯気で白くなった窓にお絵描きしながら卒業式の余韻に浸ろうと思います。

382 靴ベラとしもやけ(24.3.15)

 スマホのメモ機能に「備忘録」のページを作って、思いついたことを記すようにしています。家に帰って日記を書きますが、いざペンを持った段になると「今日は何かあったっけ?」ということが度々あります。決して平和な時間ばかりが流れたわけではないのに思い出せないのです。だから、学校にいる間に入力することもあります。人に伝えなければいけないこと、明日作業しなければいけないことなどがあれば忘れないうちに記録です。思いついたときに、たまたまスマホを持っていないときは大変!覚えていればよいのですが、スマホを手にした時には既に「あれっ、なんだっけ?」という状態です。時には少し前の場所に戻って考えてみますが、無理なものは無理。潔く諦めます。

 そんなメモのページに、「靴ベラ」という文字がいつまでも消えずに残っています。革靴を脱着するときに靴紐を緩めたりほどいたりする習慣がない私は、履くときには必ずと言ってよいほど靴ベラを使用します。でも、玄関の施錠が済んでから帰るときは別の扉を使用します。そこには靴ベラが置いてありませんので、かかとが引っ掛かって履きにくいこと極まりない。そこで、マイ・靴ベラを用意して持ち歩こうと考えたのです。そう思ったのはいつのことだったか。引き出しに入っていることはわかっているのに、メモを見ることを忘れてしまうわけですから何のための備忘録なんだか…。

 そういえば、『サラっと川柳』の優秀100句の中に、「スマホ開け 検索ワード なんだっけ」という作品がありましたが、その気持ちがよ~くわかります。

 寒い季節は、足の爪を切ることを忘れがちです。「伸びているなぁ」と思っても、足元が冷えるのですぐに靴下を履いてしまいます。それから3歩歩こうものなら、もう忘れている始末です。この足の指ですが、「親指」や「小指」は普通に言いますが、「人差し指」「薬指」は違和感があります。

 そんな足指に、毎年のようにしもやけができます。それも両足!左は親指と第二指の腹の部分。右側は、同じ指の左側面がぷっつりと赤くなっています。痒さではなく痛みがあるので、風呂上がりには軟膏をつけてケアに努めています。子供のころは手にもしもやけができましたが、さすがに手が大丈夫なのは、クリームをきちんとつけているからかもしれません。足のしもやけの原因は、毎日革靴を履いているからだと妻は言いますが、往復高々2時間程度の通勤時間であって10本の指は窮屈なのかもしれません。あれっ?また一つしもやけが生まれている!

381 卒業、そして入学(24.3.14)

 小学生の頃だったでしょうか?「象が踏んでも壊れない」をキャッチコピーにしたCMをいまだに思い出すアーム筆入れ!当時の筆箱はセルロイド製が多く、発火しやすく耐久性が低いという欠点があったので、ポリカーボネイトを使用して丈夫さを売りにしたのです。均一に圧をかけて踏む象だって加減したかもしれませんが、人が踏んだり投げたりすれば間違いなく壊れました。そうであっても、強さをどう消費者にアピールするかといった点ではインパクト大だったように思います。新入学を心待ちにする子供たちも、文房具をそろえ始めるころでしょうか。多機能筆箱は今も人気ですし、たとえ鉛筆1本でもなくさないように大事にしてほしいものです。

 さて、卒業式が間近に迫りました。12日には5年生も体育館に集まって予行練習を行いました。来年に備えて雰囲気を感じ、目に焼き付けてくれたはず。式の中では、校歌以外に2曲を歌いますが、6年生の歌声は日に日によくなっていくように感じます。当日、どんな歌声や姿を見せてくれるかとても楽しみです。

 ずっと以前の式歌は、『蛍の光』や『仰げば尊し』が定番でしたが、歌詞の内容が時代にそぐわず理解しにくいようで、児童生徒の心に響き、好みに添う選曲がされているのが今。その中に『旅立ちの日に』も含まれます。14年前、秩父市の中学校長であった小嶋登さんが一晩で歌詞を書き上げ、翌朝には音楽科教諭に作曲を依頼したといいます。3年生に贈る教職員の歌のプレゼントだったはずが、音楽雑誌に取り上げられ、今に歌い継がれる曲になっています。サビでは「♪今別れのとき 飛び立とう 未来信じて~はずむ若い力 信じて~♪」と歌い上げます。平田小の6年生は、全体に込められた想いをどのように解釈して声にしてくれるのでしょう。ちなみに、平田小校歌も小嶋先生の作詞です!といっても、初代校長の小嶋好彦先生です。実に70年も昔。

380 人生の転換点(24.3.13)

 漫画家 鳥山明さんの訃報を伝えるニュースに耳を疑いました。その翌日には、ちびまる子ちゃんの声優TARAKOさんの訃報も…。鳥山明さんの漫画といえば、多くの人が『ドラゴンボール』をイメージするかもしれません。海外でも人気でした。でも私の場合は、『Dr.スランプ』です。高校生の頃、「週刊少年ジャンプ」を友達と回し読みしていたことを思い出します。キレイな線で描かれた絵が、当時とても印象的でした。本当は、アラレちゃんを作ったペンギン村の発明家 則巻千兵衛が主人公で、このロボット・アラレは第1話限りの登場予定だったというから驚きです。元々この作品も選外で、たまたま編集者の目に留まった原稿だったようで、その編集者に押し切られてアラレちゃんが主人公になったと知りました。どんな人と出会うかによって人生は大きく変わるといった代表例のようです。

 この世界的ともいえる漫画家の命を奪ったのが急性硬膜下血腫。これを引き起こす外傷は、交通事故で地面や車に頭を打ちつけたり、階段などから落下して頭を打ったりするような、ものすごく強い力によるケースだといわれます。事故直後は周りと普通にやり取りができたのに、何時間か経ってフラフラしたり気分が悪くなったりして対応が遅れることもあるというから厄介です。スポーツでも考えられますから、知っていて損はなさそうです。

 また、必ずしも強い衝撃ではなくても発症すると聞くと、他人事とは思えなくなります。生活習慣病や加齢の関係で血液サラサラの薬を服用している場合、万が一、血管が切れると薬の影響で出血が止まらず硬膜下血腫を起こすリスクが高いと言われます。今の時代、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を一つや二つ持っていても不思議ではありません。生活の中のちょっとした衝撃や転倒でも発症の可能性はあるということですから、鳥山氏のニュースを読んで、ちょっとした怪我にも注意しようと思います。病気や怪我でも、その後の人生が大きく変わってしまいますから…。

379 やさしい心配り(24.3.12)

 くすのきしげのりさんの絵本『メガネをかけたら』が図書室にありました。メガネをかけなければいけなくなったけれど、絶対にイヤ!誰もかけていないし、人からからかわれるのではないかと不安が先に立つ主人公の女の子。メガネ屋に行ってもなかなか決められません。利口になれるなら、可愛くなれるなら、宇宙まで見えるなら、空を飛べるなら…と気持ちが揺れ動きます。でも決心してメガネをかけたら、先生の優しい心まで見えたなんていう素敵なお話。

 視力が落ちて、初めてメガネをかけて黒板の文字を見た時の感動は忘れられません。多くが「こんなに良く見えるならもっと早くかけていればよかった」と思うのではないでしょうか。時々、メガネを外して通知表の小さな文字などを読んでいる時に部屋の扉がノックされることがあります。ドアが開くと、ぼんやりした人型が話す声に集中しながら、自分の中の声認証システムを発動することになります。

 ちなみに、メガネをかけないで状態を「裸眼」と言いますが、補聴器なしで先日聴力検査をした状況は「裸耳」「生耳」とでも言うのでしょうか?

 子供たちは、いろいろな「初めて」に出会います。そこには、期待感とともに少なからず抵抗感や不安があります。例えば、思い切って髪形を変えるとき、スキー・楽器・料理に挑戦するとき、歯の矯正器具をつけるとき、海外に出かけるとき…。想像してみると、大人だって同じであることに気づきます。そんな時、周りの人の優しい心配りがあったら、どれほど嬉しいことか。

 小学校に入学する新1年生、初めて小学校に通わせる保護者、中学校へと進学する6年生、新卒で着任する先生、転校生などを迎えたり送り出したりする場面がたくさんある3月から4月。そこに思いやり溢れる行動や言葉がたくさんありますように!

378 標識(24.3.11)

 サッカーのルール改正は度々行われてきました。その中で、ゴールキーパーに適用されるルールも変わってきました。以前は、ボールをキャッチした後、ゴールキーパーが手でボールを保持できる時間は4秒までと決まっていました。さらに4歩以上歩いてはいけないというルールもありました。現在歩数制限はなく、保持時間も6秒となっています。これを8秒に延ばして試験的に導入しようという案があります。PK時の動きについても変更が加えられてきました。

 3年生が国語の学習で「絵文字」の勉強をします。身の回りの絵文字の便利さを学び、自分たちでも作ってみようと、それぞれに考えます。この絵文字は、道路標識にも通じます。自動車免許を取得しようとすれば、自ずと道路標識の意味を知らなくてはいけません。注意を促すための標識も多くみられます。猿やタヌキ、ウサギの飛び出しの可能性を示す表示は、地域性があります。

 昔からずっと気になっている標識があります。濡れたり凍結したりした路面、あるいはカーブなどすべりやすい道路を走る際、速度に気を付けて細心の注意で走りたいものですが、それを促す標識はよく目にするものです。黄色のひし形に、車がスリップしている感じが一目でわかる図柄です。でもよく見るとタイヤ痕が交差しているのです。普通ならタイヤの跡は交差せず平行になるはずなので、違和感たっぷり。これを検証するコメントを見つけました。タイヤの跡が交差する現象は、車が半回転した結果といえるようです。よろけながらもハンドル操作で体勢を整えたとすると、素晴らしい運転テクニックの持ち主のようです。

 先日の新聞に、『ヘンな矢印標識 ~君たちはどう進むか~』という本が紹介されていました。全国を旅して撮り貯めた、一風変わった標識が見られるようです。本屋の店頭でページをめくってみようと思います。さすがに、時代とともに度々改正される道路標識というものはあったら、それこそ混乱を招きかねません。

 震災から13年。教訓生かして、私たちはどう進むか、しっかり考える日にしたいと思います。

377 Spring has comeのはず(24.3.8)

 月初めには必ず墓参りに出かけます。春先の今頃からの花粉や黄砂がたくさん飛散する時期は、墓石が黄色くなります。建立はしたものの、まだ誰も入っていない墓は見事なほど汚れます。大変なのは墓石に刻まれた文字のくぼみに汚れがたまりやすいこと。何しろ画数が多いので掃除しにくくて困ります。だから、次はお彼岸の頃かな。今は河津桜が見頃ですが、それがソメイヨシノに切り替わる頃に花見も兼ねて南無~。

 

 桜と同じように、春らしい植物の一つにたんぽぽや土筆があります。昨日、なかよし広場のフェンス沿いの花壇に土筆をたくさん見つけました。かわいいので写真におさめたのですが、ピントの合っていない写真ばかりで断念して即削除。かわいいからといってこのまま放っておくと、スギナにチューリップの陣地を占領されてしまいます。写真同様、除かないといけません。ところで、土筆を食べたことがある人はどのくらいいるのでしょう?ビタミンE含有量は野菜の中でトップクラスだそうです。春にしか味わえない食材ですが、小学生の頃、祖母と採りに行って手間をかけて作ってくれましたが、おいしいと思った記憶はありません。

 心配していた赤門脇の梅が蕾をつけています。体育館入口そばの桜は、今年も一番に咲きそうなほどの勢い。そうした変化に心を留めたい春!そんな今日《ミモザの日》は、湿って重い雪が朝から降っていて寒い!そんな中、食卓に置かれた朝日新聞の題字に目をやると図柄がいつもと違います。直近のものを見ると、モノクロで桜が描かれています。「本日限り!」という特別感がよいなぁと思う一方で、おそらく季節ごとに変わっている図柄に全く気づいていなかった自分の観察眼を嘆きます。

 

376 新たなスタートへ(24.3.7)

 昨日は、お隣の県立市川工業高校の卒業式に参加させてもらいました。卒業生194名と在校生、保護者、教職員合わせて800名以上が体育館で祝う様子を壇上から見ることができました。昔ながらの式が粛々と進む中、高校ならではの場面もあって目頭が熱くなる思いがしました。

 さて、NHKの土・日曜朝のニュースに登場する気象予報士の南利幸さんは、気象情報にまつわる駄洒落を連発して、とても明るいキャラクターで親しみやすい人物です。その南さんが、今年の東京の桜開花を3月18日と予想していました。ちょうど卒業式当日に当たりますがどうでしょうか?

 2/27の「ブーム」と題した中でアメフトについて触れました。そのすぐあとに、オービックシーガルズの選手やスタッフが2年生を対象にフラッグフットボールを教えてくれる機会があったのでおしゃべりさせてもらいました。現役の二人(藤本選手と西村選手)は日本代表でもあるとのことですが、とても気さくで、子供たちとも打ち解けていました。すぐにチームのHPを閲覧してみると、目の前にいた二人の顔も見られます。東大や京大出身者も複数いてびっくりです。今シーズンはもうすぐ練習が始まり、公式戦に至っては5月5日からのようです。

 ところで、このアメフトも関東・関西の大学リーグ等の日本一を決める「甲子園ボウル」や社会人Xリーグの「ライスボウル」は報じられることがありますが、日本代表チームだってあるのに話題にすら上りませんし、私を含めてその存在を知る人はほとんどいないような気がします。でも、携わる人たちと話ができてその人柄に親しみが沸き、にわかファンとして応援したくなりました。顔を見て話をする意味や効果ってこういうところにあるのだなぁと改めて感じます。

 桜の開花に前後してスポーツシーズンが始まります。ドジャースの大谷選手のほか、新卒ルーキーも含めてワクワクさせてくれるプレイヤーがたくさん現れることを期待する春です。

375 酪農・畜産(24.3.6)

 平田小学校の給食ではメイトウ牛乳が出ますが、八千代牛乳が提供される学校もあるようです。この八千代牛乳が、ウェブ上に酪農家経験者が描く4コマ漫画を掲載しています。現在、百作品以上ありますが、「第1作」ではなく「第1搾」と書かれるなど、興味深くページをめくれます。第21搾では「牛」のつく漢字をネタにしています。「犠牲」という熟語はともに牛偏ですが、これは家畜を清めて祭礼の供え物としていたことからきているらしいことを一コマで紹介しています。また第29搾では牛なぞなぞの4連発です。④は難しい!やってみてください。

①牛は牛でも、頭にのせる牛は?

②牛が通っても眠くならないのに、豚が通ると眠くなる場所って?

③牛は牛でも学校にいる牛は?

④牛があることをしたら石になったよ。何をしたのかな?

どうですか?答えはのちほど。

 さて、随分前にスマホで読んだ漫画『銀の匙』は、『鋼の錬金術師』の作者 荒川弘さんが描く酪農青春グラフィティーともいえる作品。大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した主人公が、仲間に支えられ、時には家畜にコケにされながら奮闘するという物語です。

 これを思い出したのは、日本の畜産を応援する趣旨の新聞広告を読んだからです。黒毛和牛の生産量が日本一の鹿児島県で、和牛に情熱を傾ける高校生たちを紹介していました。JA全農が主催する「和牛甲子園」で輝かしい成績を残す高校の畜産部員の熱い思いが伝わります。決して身近とはいえない職業としての畜産ですが、一筋の光を見たように感じます。飼料や燃料の高騰にもかかわらず奮闘する畜産業に携わる人々の思いを胸に、今日モ~肉や牛乳をおいしくいただきます。

 さきほどの解答は、①ぼうし、②トンネル、③きょうし、④うがい(「う」が「い」になると?)でした。

374 平穏無事(24.3.5)

 ある日、けたたましい消防車のサイレンの音が聞こえてきます。その数も尋常ではなさそう。外に出ると、靄のような煙が流れてきます。飯盒炊さんをするときの薪を燃やした匂いが漂います。野次馬根性がムクムクと沸き起こり、現場目指しました。2階の屋根を突き破って燃え上がる炎と消防や警察が激しく動き回るさまに、火事の恐ろしさを認識し直した次第です。決して自分の家が火元にならないようにしなくては!

 先週、福岡の小学1年児童がウズラの卵を喉に詰まらせて窒息死した事故がありました。報道を聞く限り、誰も悪くないとは思えますが、他人事であってはなりません。先の事故を受けて、ウズラの卵やミニトマトの提供を中止する動きもあります。でも、個人的にはウズラの卵を食材として使用しないということは考えていません。今日の献立「インド煮」にも入ります。要は、事故から大人も子供も何を学ぶかが大切。火事同様、自分の学校で起こってほしくありませんし起こしてはならないと考えます。まずは、食べ始める前に放送で注意喚起を呼びかけ、担任にバトンを渡します。

 行政勤務時代は、車で通勤していました。行きに通る近所の道にお地蔵さまが2体立っています。毎朝その脇を通るたびにハンドルから手を放して、「今日は何も起こりませんように」と秒で拝んだことを思い出します。「よいことがありますように」ではなく、何事もないことを願う毎日でした。

 そうした思いは、普段の何気ない験担ぎの行動にも表れます。ばからしいと思うかもしれませんが、駅の改札は毎朝必ず同じゲートを通ります。ここを通った日は悪いことが起こらないと勝手に思っているだけで、実際どうだったのかは検証したことはありません。仏壇に手を合わせることは少ないのに、そんなことばかり気にしているのはどうなのでしょう。

 決して高望みはしません。今日も平田小の子供たちに事故やけがなく、笑顔で過ごせますように!

373 サンカンシオン(24.3.4)

 毎朝、天気が気になります。スマホやニュースで最高気温や降水確率を確認して、傘が必要かコートの種類はどうするかなどを判断します。「雨が降るかもしれないので折り畳み傘を忘れないようにしましょう」という気象予報士の言葉を信じて、傘を鞄に忍ばせて行ったのにもかかわらず、帰宅するまで降られることがなかった日はラッキーだったのか、はたまた荷物になって損だったのか考えてしまいます。逆に、降雨について触れていなかったのに(単に聞き逃していただけ?)午後からポツポツと降り出した折には、遮るものがない頭から雫を滴らせて走ることになります。

 さて、ドラマ『君が心をくれたから』では、放課後に傘がなくて昇降口で恨めしそうに雨を眺める主人公(永野芽郁)に、先輩(山田裕貴)が傘を差し出して一緒に帰る場面が第1話にありました。また、雨が降ってきたのに傘を持たずに家を出た家族の帰る時刻を見計らって、駅までもう1本の傘を持って歩いてお迎えに行くというのは、サザエさん一家の定番シーンのような気がします。でも今の時代は、お迎えの車で駅前があふれかえる様子しか思い浮かびません。

 今週は、明日からしばらく傘マークが続いています。暖かく感じられる日と寒さがぶり返す日もありそうです。寒暖の変化が周期的にやってくる春先の今頃に用いられる言葉が「三寒四温」。この言葉を聞くと、中学か高校の先生を思い出します。「サンカンシオ~ン」と外国語風に言った後に、フランス語ではホニャララという意味なんだよと前述のような説明してくれたのです。「それを漢字でも書けるんだよねぇ」と言って「三寒四温」と板書した場面が妙に記憶の奥のほうに焼き付いて離れません。

 今日「三月四日」から6年生が卒業式の練習を始めます。当日は暖かで真っ青な空の下67人を見送れたらよいなぁと、そろそろ長期予報が気になり始める頃となりました。

372 住まう地域を知る(24.3.1)

 昨日から地震が頻発して心配になります。

 勉強机に必要なものといえば手元を照らす照明、デスクライトです。アームとシェードの両方に可動部があることで思い通りの位置に明かりを調整できるのがZライト。長い間お世話になりましたし、今もベッド脇で読書のための間接照明的に使用されています。ネーミングの由来を考えたとき、きっと自在に曲がるアームなどが「Z」字であることが関係するのでしょうが、アルファベット最後の文字という特別感もどこかに秘められている気がしてなりません。

 さて、地域回覧板が回ってきた中に、▲▲地区の史跡などを辿るお誘いプリントが挟まっていました。最寄り駅に集合して、徒歩で3時間ほど巡る計画です。ポイントとなる地点それぞれを検索してみると、普段のランニングコースに点在しているではありませんか。ただ知らなかっただけ。そこで、神社仏閣や石碑、地蔵など、当日のコースを早歩きで見て回りました。立ち寄らなかったところもあるので、5km45分で軽く汗を掻くとともに、少しだけ物知りになった気分です。

 灯台下暗しで、自分の住む地域について知らないことがたくさんあります。平田小に着任してコククジラや聖徳太子堂、平田緑地など、子供とともに巡る歴史探検に一緒に加わって初めて知ったことがたくさんあります。3年生が考古博物館に行って、コククジラの骨模型の前で足を止めている時間が長いというのも、2年生の時の町探検でコククジラを知って身近に感じたからなのかもしれません。近すぎて、あることが当たり前になっていて却って知らないということがまだまだたくさんあるような気がしてなりません。

 そういえば、先日廊下を歩いている女児に、「先生、平田小学校の七不思議を知りませんか?」と尋ねられました。近くに養護教諭がいたので、「保健室にお化けが出るみたいだよ」と適当なことを言って任せてしまいました。七不思議も含めて、学校のことももっと知っておきたいと思う2年目の3月です。

371 ひとり(24.2.29)

 今年は4年に一度のうるう年、そして今日がうるう日。これとは別に、「うるう秒」というものがあります。地球の自転によって決まる時刻と原子時計によって決まる時刻のズレを修正するもので、不定期で1秒追加する形で実施されてきました。これを2035年までに廃止する方針が国連の専門機関で決定したといいます。この1秒のズレが、もしかしたら日常生活に凄い影響を及ぼすことにつながったりして…?

 さて、妻が1週間近く家を留守にする予定がありました。冷蔵庫の中には、冷凍ごはんや栄養バランスよさそうな冷食が蓄えられました。使わなさそうな野菜は事前に使い切って、日持ちする野菜類しか残っていません。一人暮らしを経験していない私が、家事を最小限に済ませられるように考えてくれています。だから、「寂しいなぁ」と口から出た言葉に、「それを言い換えすると“不便”って言うんだよねぇ」と返され、答えに窮した私。火事を出さない、戸締りをしっかりする、ゴミはこうやって捨てるなど、部屋のいたるところにチェック用のメモ用紙が貼ってある様子は、まるで小学生の留守番みたいです。

 いざ、不在となった日から自炊です。だから給食は貴重なバランス栄養食。仕事の合間には夕飯や翌朝のメニューを何にするか考えたり、洗濯や風呂掃除のタイミングを練ったり…。帰宅しても会話はゼロ。テレビを点けていても食事をしても楽しくない!「おはよう」「おやすみ」などを言える環境は、決して当たり前ではないことを思い知らされました。起床は普段より30分早く、着替えを含めたルーティーンが多少変わります。そんな初日は補聴器を着け忘れました。スマホを忘れた時と同じくらい不安な一日となったのは言うまでもありません。

 結局、妻は予定よりも早く帰宅して一安心。でも娘からは、「帰ってきたからといってサボるんじゃないわよ。継続することが大事なの!」ときつ~く言われました。それからというもの、できることは少しずつ見て学ぶようにしています。さぁて、いつまで続くやら。明日からいよいよ3月です。

370 伝える(24.2.28)

 先週、道路に面した庭のミモザが咲き始めました。まだ五分咲き程度ですが、丹精込めた植物が花咲かせるのはとてもうれしいことです。また、「いつも楽しみにしているんですよ」と通りがかった老夫婦が声をかけてくれるのもありがたいことです。

 日曜日、平田町会の餅つきをほぼ見届けて帰宅するや否や「ねぇねぇ聞いてよ~」と妻が話しかけてきます。少し前にピンポーンとインターホンが鳴ったそうです。誰かと確認すると近隣の顔見知りの女性。「ミモザを貰いに来ました」と言われたといいます。リースを作るのでたくさんほしいらしいのです。咲き始めたのを狙ってきたようですが、我が家ですらまだ一枝切っただけのこの時期に、「貰いに来ました」って言い方はいい大人として常識を疑います。買えば一枝400円以上しますが、金額ではなく伝え方がちょっと。貰う気満々でも、「いただくことはできませんか」と言われればまだ許せるというもの。残念なことに急襲を受けた妻は4本も切ってあげたといいますが、大切な子を奪われたようで納得いきません。やっぱり心が狭いのでしょう。

 以前、なかよし広場にあるコンビネーション遊具の空中ブランコが、子供の頭に当たりそうで怖いという声をいただきました。そばまで行ってみたり傷みのチェックをしたりすることはありましたが、なかなかバーの高さにまでは目がいきません。実際に測ってみたところ、一番低い部分の地面からの高さが122cm。以降の高さに差は5~24cmとバラバラであることにも気づきました。

 同様の空中ブランコに頭をぶつけたという話をこれまでに聞いた覚えがありませんので、近隣校に尋ねてみると、一番低いところが152cmで次が10cm高いといいます。だから調整をお願いし、月曜日に修繕が完了しました。滑り台も腐食している箇所が複数あるので修繕予定です。渡り板のささくれ立った部分もきれいにするなど、子供たちの安全には気を配っているつもりですが、完璧なはずはありません。気づかないままになっていることもあるかもしれませんから、気づいたことを気づいたときにお伝えください。

369 ブーム(24.2.27)

 2月中旬に「チーフス2年連続3度目の栄誉」というスーパーボウルの報道がありました。全米が熱狂するアメリカンフットボールのチャンピオンカップですが、日本ではどちらかというとマイナーなスポーツ。とはいえ、日大アメフト部の悪質タックル問題に始まり、一連の大麻使用問題などから廃部報道がありましたから、そうした事件によりアメフトというものの存在を知った人も少なくないはずです。

 私が小中学生の頃は、「爆発的」といっても過言ではないようなアメフト・ブームが巻き起こりました。決して休み時間にアメフトをやって遊んだとか、ゲーム観戦に夢中になったとかではありません。逆に、試合を見たことのある子はわずかだったと思います。では、何がブームだったのか?それは、文具や学用品関連のアメフトグッズ!グルービーケース(調べてください)やノート、下敷き、消しゴム、筆箱など、ランドセルの中が小さなアメフトの世界だったのです。ヘルメットに描かれた各チームのロゴがいろいろなものにプリントされていたのです。ヤフオクやメルカリでグルービーケースを探すと、数万円の値で出品されているからびっくり。ただ、振り返るとあれは何だったのだろうと思うような、男子特有の摩訶不思議なブームでした。

 ブームといえば、スーパーカーブームも忘れられません。フェラーリやランボルギーニ等、欧米のハイパフォーマンス・スポーツカーが大人気となったのです。子供たちは、スーパーカー消しゴムに夢中になりました。休み時間には机の上でノック式ボールペンのノック部の反動で消しゴムを飛ばしてレースをしたことが思い出されます。当時、「必要のないものは持ってこないように」と言われた覚えはありません。でも、ブームはあっという間に消え去りました。そういう意味では、アメリカンクラッカーも同じでしょうか。いつの時代も何かしらブームがあるものです。プロフィール帳に夢中になった親世代もいるはず。

 Jリーグの開幕試合をテレビで観たのは本当に久しぶりです。16年ぶりにJ1に復帰した東京ヴェルディが、31年前のJリーグ開幕カードと同じ横浜Fマリノスと対戦したのもノスタルジーを感じます。民放での試合中継がほどんどない現在ですが、代表戦以外でも盛り上がりたいと今も思っています。