ブログ

校長室から

320 百人に聞きました(23.12.1)

 リンゴをかじる画を想像すると、なぜかしら「白雪姫」を思い浮かべてしまいます。ある日、リンゴ農家の人が収穫したリンゴを皮ごと丸かじりする映像がテレビから流れます。隣で見ていた若いリポーターの女性が驚いたような表情をつくります。スタジオのアナウンサーが「歯が丈夫でないとできませんね」と言っています。もしかすると、今はリンゴを丸ごとかぶりつく習慣がなくなっているのかもしれないと思い至りました。皮を剥いて何等分かに切り分けて食べることが多くなりましたから、皮を耳に見立ててウサギのようにした切ったリンゴだって見かけることがなくなりました。一緒にテレビを観ながら隣で、「昔のリンゴは比較的小さかったしね」という言葉もあながち間違っていなさそうです。リンゴを丸かじりした経験のある人を全校450人に聞いたら何割いるのでしょう?

 そういえばずっと昔、『クイズ100人に聞きました』なんて番組がありました。司会の関口宏さんが、回答者席のカウンターに体を寄りかからせるポーズを思い出します。ルールは簡単!2つの家族チームから代表者が1人ずつ前に出て早押しで回答するもの。答えが複数あるので、より上位(数が多い回答)の答えを当てると、次の回答権も与えられるというものでした。

 例えば、「スイミングスクールに通う小学生100人に聞きました。一番のごちそうと言ったら何?」という問題。この100人が「丸の内のOL」だったり「幼稚園児」だったり「市川のおまわりさん」だったりするわけです。

 それでは問題!「すてきな女性(男性)がじっとこちらを見つめていたら?」。お辞儀をする?声をかける?もじもじする?見つめ返す?目をそらす?自分の後ろに誰かがいるのかもしれないと思って振り向く?それとも、逃げる?

 12月、日々の逃げ足の速さを加速度的に実感する時季です。

319 鉄道(23.11.30)

 休み時間など、自由帳に電車の絵を描いて青やオレンジのラインを塗っている子を時々見かけます。覗き込むと “これは京浜東北線で、こっちが湘南新宿ライン” と教えてくれます。今日の就学時健診に来る子供たちの中にも、電車大好きっ子がきっといるでしょう。こうした鉄道好きを、「乗り鉄」「撮り鉄」などと分類する言葉はよく耳にします。このほかにも、「時刻表鉄」「廃線鉄」「車両鉄」「模型鉄」などたくさんあるそうですが、「駅弁鉄」って何かよい響き。人気アニメ『スラムダンク』のオープニングシーンに登場する江ノ電の踏切は、バックに広がる湘南の海や夕日も含めて聖地となっています。その一方で、ルール無視の人々が迷惑をかける様子も報じられていますが、こうした輩はさすがに撮り鉄の範疇には入らないでしょう。ちなみに、冒頭の児童は「絵描き鉄」?

 私が毎日使う東武アーバンパークラインに、11月から新色が登場しました。鮮やかなオレンジ色の帯と濃いベージュのツートーン。でも、車両自体は払い下げ車両のような古さです。8000型で唯一の原型顔として動態保存されていた8111編成が一般営業に就いたらしいのです。どうも珍しい車両のようで、最寄り駅付近の踏切に撮り鉄が集まっていました。ただ素朴な疑問も…。この色の電車がいつここを通過するか、何を調べてわかったのでしょう。

 そんな電車に乗りながらよく思うこと。7人掛けのシートが尻型や手すりなどで3対4に分かれていないとき、座った人の感覚次第で微妙なズレが生じます。ある人はある程度余裕のある6人で座ろうと腰を下ろします。でもある人は7人掛けを律義に守ろうとします。すると、6人座った後に園児なら座れそうな狭~い空間が生まれるのです。後から乗ってきた人がこの隙間に座ろうかどうか、一瞬の迷いが感じとれます。時には、そこに申し訳なさそうにお尻を差し込む人がいいます。両側に座る人が少し左右にズレれば済むのですが、一方の人だけが詰めると座り方に不公平感が見えてきてしまうのです。わかりますぅ~?こんなどうでもよいことに心が乱れる…。

318 新聞を開いて(23.11.29)

 先日市川市小・中学生新聞感想文コンクールの受賞者が発表された記事を見ました。市川市新聞組合の好意で3年生以上の全学級に2紙が毎日届けられます。全く開かないまま積み上げられているということがないことを祈ります。

 その新聞に作家の堂場瞬一さんのインタービューが掲載されていました。小説家になろうと思ったのは、字が読めるようになってすぐのことで、小学校の図書室の本は片っ端から読み、高学年で星新一のSFの世界に夢中になったそうです。意識して小説を書き始めたのは大学生のころだと言いますが、発想の源は新聞にあるようです。“新聞って何でも載っていて興味のないところまでつい読むじゃない。それが意外と記憶に残っている。”と語るように、紙面をめくると様々な情報がどんどん飛び込んできます。好む好まざるにかかわらず目に触れるわけです。これがインターネット情報との大きな違い。難しいことは考えずに、まずは教室に配られた新聞を手元に置いて、眺めてみようとする子供たちが増えてくれるといいなぁと思います。だって、新聞をとっていない家庭がとても多い現代ですから…。家にあるならなおさら!

 給食でABCスープが提供された翌日、タブレットを抱えて校長室にやってきた男児の作品が写真のとおり!思わず笑ってしまいます。汁の中から必要なアルファベットマカロニを見つけ出して並べたようです。数字もありますし、車の形はマカロニを千切って並べたようです。もしかすると、「誰か『S』が入っている人いない?」なんて声があったのかも…。どんなに車好きであっても、その行動力と発想、根気に感心です。

317 届け!笑顔(23.11.28)

 高いところが怖い!吊り橋を渡るような場所や断崖絶壁の先端部に近づこうものなら、心拍数が上がってお尻の穴がムズムズと痒くなります。頑強な柵や床があって危険がないとわかっていても、本能的な恐怖が理性を抑えきれない感じです。だから、居所を高層階に置くなんて、どんなに眺望がよかったとしても無理~。

 山の頂などに設置された「絶景ブランコ」と呼ばれる施設が名物になっている観光地もあります。体が放り出される感覚が苦手な私は、写真を見ただけお断りしたい遊具です。また、先日は岐阜県のアスレチック施設で、林間に張られたワイヤーを滑り降りるジップラインの滑車が外れて7m落下して大けがしたという事故がありました。スリルを楽しむ体験遊具ですが、やっぱり無理~。

 さて、年末調整の書類作成に必要なため、妻の給与明細書を預かったとき、下欄に書かれている「接遇ワンポイント」の文字に目に留まったので、いくつか紹介します。

■笑顔はホルモン分泌を盛んにし、相手の意欲に働きかけることができます。素敵な笑顔をたくさん届けてください。

■相手に手のひらが見えるように、両手で受け渡しすると優しく丁寧な印象が届きます。

■物を置く際の音、扉の開閉の音など、精神的な環境配慮でもあります。優しく丁寧な所作で、大きな音をたてないように心がけましょう。

■明るく響く声のトーンは、人に心地よさを届けます。背筋を伸ばして笑顔で声を出しましょう。

■物事を先に伝えておけば「説明」です。しかし、トラブル等の後に伝えれば同じ内容でも「言い訳」です。しっかり事前の説明をしましょう。

■「あなたにお願いしたい」、そう思っていただける存在価値を、仕事やコミュニケーションで提供しましょう。

 学校、教室、仕事場、家庭、すべてに通じるものがあります。だから、今日も気持ちよく過ごせるように、恐怖に引き攣った顔ではなく、目尻に皴をいっぱいためた笑顔で対応します。今週もよろしくお願いします。

316 よい姿勢で(23.11.27)

 先週25日に開催された合同学習発表会。6年生の市内音楽会もそうでしたが、たんぽぽ学級33名の子供たちが一生懸命取り組む姿から自然と喜びの笑みがこぼれます。決してこの日だけのために練習したものではありません。4月からの学習をアレンジして、一つにまとめられています。そうした積み重ねを自信にした、やり切ったという表情が素敵でした。これからも応援しています。明後日は就学時健康診断が計画されています。約百名の園児等がやってきます。小学校入学に胸を膨らませることができるような時間・空間にできるように、随所で心配りをしています。

 さて、「体幹を鍛える」といったことはよく言われます。体幹トレーニングを取り入れて、より速く、より強くあることを目指すわけです。我が家の本棚にも2~3冊飾られていますが、成長期にある小学生のころから、そうしたトレーニングが必要なのか疑問です。スポーツクラブなどでは、練習の中にうまく組み込んでいるようですが、体幹トレーニングというより、動きをスムーズにするための骨盤運動のようです。関節が硬いことはけがの温床となるため、体全体の姿勢をよくすることがとても大事です。よい姿勢を保ち、その状態で背骨をいかに思うように、かつスムーズに動かすことができるかが大きなポイントで、パフォーマンス向上・けが予防に役立ちます。八中ブロック教職員研修を思い出します。

 ただ、単に「姿勢をよくしなさい」と言っても、子供はなかなか聞こうとしません。ですから、スポーツ選手などの動画を姿勢に注目して見せたり、食事や読書、勉強といった日常の具体的場面での姿勢を意識する時間を設けたりすることが第一歩だと思います。

 寒くなって背中が丸くなる季節。よい姿勢は大人世代の腰痛予防にも効果があります。今よりちょっとだけ胸を反らせてみませんか。