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校長室から
114 季節は冬へ(11/22)
今日は、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」で、年末まであと39日!夜空を見上げてオリオン座がくっきり見られるようになったら、私の中では冬。そんなオリオン座は見つけやすくて観察に適しています。ちなみに、来週27日から28日にかけてオリオン座流星群が観測できるそうです。
12月の声を聞く頃から豪華なクリスマスイルミネーションが始まる家が数件あります。夕方からランニングをしながら、そうした家々を見に行くのも楽しみの一つです。クリスマスシーズンの歌にも「イルミネーション」は結構登場します。私自身も好きなので、電気代のかからないソーラーのイルミネーションを設置して通年で楽しんでいます。
日が暮れるのが早くなりました。サザエさんの磯野家では、冬場も明るいうちに波平さんやマスオさんが帰宅しますが、「いやいや、無理でしょう」と独り思いながら、家が近づくとどこからともなく石鹸のよいにおいが漂ってきます。不思議と落ち着いた気持ちになるのはなぜでしょう。もしかすると、石鹸の香りが子供のころの記憶と結びついて何らかの作用があるのかもしれません。そのあと、湯船に浸って足を伸ばしたときは幸せ~。
「ねぇ、ちゃんと風呂入った?」なんていう子ども同士の会話をふと思い出します。「うん」と答えれば、「姉ちゃんと風呂入っているんだぁ~」と言われるし、否定すれば、「風呂入ってないなんて汚ねぇ~」となるし…。「パン作ったことある?」も同じ!でも今どきはそんな会話は園児でもしないのかもしれませんが…。
そんな言葉遊びは、国語の勉強にもなります。どこに句読点を打つかで意味が変わります。
「刑事は血まみれになって逃げる強盗を追いかけた」(血まみれはどっち?)
「彼女は恐いと言った」(恐いのは?)
「今日は雨が降る天気ではない」(今日は雨が降るの?降らないの?)
113 深まる秋の夜は(11/21)
サッカーW杯カタール大会が昨日開幕しました。日本は、ドイツ(11/23)・コスタリカ(11/27)・スペイン(12/2)と対戦しますが、カタールとは6時間の時差があるため、夕方以降の試合は日本では深夜になってしまいます。4年に一度の祭典ですから観たいけれど、寝不足はつらいし…。こう言うと「ニュースで結果がわかるじゃん」と言われてしまいますが、ダイジェストの結果もさることながら試合展開が気になるのです。
今朝電車内の電子ニュースで見たカタールVSエクアドルの試合結果に「バレンシア(13)選手がPKを…」といった文章が添えられています。「えっ、13歳でワールドカップに出場かぁ」と思って調べると、「13」は背番号のようです。
さて、私の通うレッスン教室主催で、プロのウクレレ奏者を招いてミニライブをやるというので聴きに行きました。世界Jrコンクールで優勝をしている17歳の女性です。数曲披露してくれましたが、ジャズというかボサノバというか、夜に照明を落として聴いたらすてきだなぁと思う曲もありました。
そんなこともあり、安直な私は最近自宅から最寄り駅までの往復の時間に、スマホでジャズ曲を再生して聴いています。(電車の中では聴かない理由は、補聴器から音を出しているので、音楽再生用イヤホンと違って周囲に駄々洩れらしいからです)
そうした曲を聴きながら、『Night Birds』を代表曲とするShakatak(シャカタク)を思い出しました。大学生のころ、カルチャーショックを受けた気持ちで聴きまくりました。当然カセットテープも野比のび太!また、軽音でバンドをしていた友達の影響もあってインストゥルメンタルなる、歌のない楽器だけで演奏される曲がたくさんあることも初めて知ったあの頃。
さてと、今宵はジャズかインストかサッカー観戦か…。
112 わたしんち(11/18)
週末であっても6時には起き出して活動開始します。寝坊した日は一日が短くなったようで損した気持ちになるから不思議です。そんなある日の朝食がホットドッグ。テーブルにはマスタードのチューブとケチャップが用意されています。「あっ、そうだ」と言って冷蔵庫から改めてケチャップの小袋を出しながら妻が尋ねます。「ねぇ、2019年9月が賞味期限だけどいい?」と。弁当用に買ってあったものらしいのですが、冷蔵庫保管とはいえ3年ぶりの登場にはさすがに遠慮です。
3年ぶりといえば、11月に入って益子に出かけました。春と秋に陶器市が開催されるのです。コロナで開催が見合されていましたが、今年のGWから再開されました。春は行かなかったので、全体の様子が少し変わって見えましたが、感染対策は丁寧でした。ただ、人出は相変わらず。娘も同じ日に出かけていましたが、会うことは困難だと思っていました。何といっても、携帯の電波が悪すぎます。LINEはすぐには届きませんし電話もつながらない。あるポイントにいる時だけ受信できる感じですから…。にもかかわらず会えたのは奇跡?
私も娘も焼き物が好きなのは妻の影響です。好みは全然違いますが…。同じように他者に影響されることは結構多いように思います。見かけによらず、雑貨やドライフラワーにも興味がある私。また、娘は私の影響でサッカー観戦が好きで、一緒に埼スタなどにも行きましたが、旦那と付き合いだしてからバスケの観戦に夢中になってしまいました(悲)。
平田小の子供たちもいろいろな体験をしたり、様々な人と関わったりして見方や感じ方を広げてほしいと願います。先入観や食わず嫌いはもったいないですから!では、よい週末を。
111 自業苦(11/17)
大学時代、教員養成課程の友達の実家は栃木のお寺。夏休みなどを利用して、京都で修業をしてきたという話も何度か聞きました。バイク好きだったので後ろに乗せてもらったり、実家へ寄ったりしたこともあります。教員の免許は取りながらも、教員にはならず地元に帰りました。その名も「青龍寺」くん! 苗字です。
さて、三途の川の「三途」は仏教の経典に記されています。文字を「三塗」と書いてありましたが、これは「地獄」「餓鬼」「畜生」の3つを指すのだそうです。また、「地獄」を「自業苦」と表すことも知りました。仏教では、自分の「業(行い)」が生み出す苦しみを「自業苦」と呼ぶそうです。この「業」には3通りあって、身業・口業・意業といわれます。
報道で目にする政治に携わる者の汚職や公務員の不正などは、自分で埋めておいてその地雷を自ら踏んでひどい目に遭っている姿は、身業の典型かもしれません。また、自分の口から出た言葉に己が縛られ苦しむこともあります。これが口業。先日、某大臣が考えられないような発言をして職を辞しましたが、まさにこれは自業苦!自業自得とは言いますが、その因果は曲げられませんから、「自業苦」から「地獄」へと堕ちていくことになるわけです。つまり、自分を苦しめるのは「あいつ」でも「こいつ」でもなく、自分の心なのでしょう。
コロナ感染者が東京都でまた1万人を超えました。また、八王子市の小学校でインフルエンザの流行による学級閉鎖が報告されました。感染防止対策が当たり前になっていることはよいことですが、慣れからくる油断により「自業苦」に陥らないように気を引き締めたいものです。
だからといって怖がって消極的になるのではなく、良いと判断したことは自信をもって押し進めていける心の強さも持ち合わせていられるようでありたいと思います。
110 テレホンカード(11/16)
久しぶりにまとまった雨が降ったように思います。今朝は寒いですね。
菩提寺の入り口に次のような掲示がありました。
自己肯定感って 「自分をすごい!」と思えることじゃなくて
できないことが沢山ある自分も 受け入れられるってことじゃないかな <高知 東生>
偉いお坊さんの言葉ではないところがよいのですが、タレントの高知東生(たかち のぼる)さんといえば、薬物依存症を含めてどん底を味わっている方です。「自己肯定感」を「自己受容」と言い換えれば気持ちが楽になりますし、自己評価も高まるような気がするのです。
さて、父や母の荷物から時々テレホンカードが見つかるときがあります。使用中の穴あきからまっさらなものまで合わせると10枚はあるのではないでしょうか。災害が起きた際の連絡手段として公衆電話は有効ですが、普段使いする機会はないので宝の持ち腐れ状態でしょうか。
ひところはこのテレカが記念品やノベルティの定番でした。40年前に発行・発売され、90年代中頃に最も利用された歴史があります。その後は下降線を描き、2019年秋にNTTによる私製デザインカードは終了するなど、目にする機会がなくなったように思います。今ではクオカードや図書カードに取って代わられていますが、公衆電話の設置が義務付けられていることもあって、少ないながらも今も生産は続けられているようです。ちなみに、コンビニで買えます!
コレクターアイテムとして希少価値があるものもあり、聞くところによると100万円超の高額プレミアカードも存在するとか。図柄が知りたいと思いますが、斉藤由貴や南野陽子、ジャッキーチェンなどもものによっては1万円以上するようです。
テレカ導入までは、公衆電話は硬貨を入れてその分だけ電話ができる方式のものしかありませんでした。色も赤、青、黄色とあり、黄電話タイプは100円硬貨が使えるのが魅力でした。10円玉を積んで通話が切れる前に追加投入する必要がなかったのですが、100円分を使い切らなくてもおつりは戻りませんでした。こうした背景があって登場したテレカだったわけです。
学校の事務室前にある緑電話。昔は忘れ物をした子が、名札から十円玉を出して受話器を握っていましたが、今ではそうした光景にお目にかかることはありません。収益(?)は、先月も0円!