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校長室から

065 セミとカメムシ(9/6)

 夏休みの自由研究で、カブトムシや蝉、蝶の標本を作ってきた子がいます。親子で一緒に楽しむ機会になったのだろううれしく思います。 

 さて、カブトムシや蝉に負けず劣らず、私の体も硬い!これは年齢によるものではなく、小学生の頃からすでにコチコチ。スポーツテストで柔軟度を測る「立位体前屈」が嫌いでした。だって「マイナス10数cm」という記録なのですから。整形外科の理学療法士にも「かなり硬いですね」と言われます。そんな私はこの夏、汗を拭くボディシートのお世話になることも度々。でも背中に手が届きません。そこで登場するのが孫の手。シートを孫の手で押さえながら背中を拭いている姿は人には見せられない滑稽なものだと思います。

 この夏、子供たちが聞いたセミの声は何種類だったのでしょう。早朝や猛暑が少し収まった時間帯に鳴いていたようです。他人事のような書き方ですが、セミの声が聞こえないので必然的にそうなってしまいます。セミの声がうるさく聞こえていたのは20代までだったか、遥か彼方の記憶です。そんな私のために、ミーンミーン、カナカナカナ、ジージー、ツクツクボーシとワンセットで鳴きまねをしてくれる人がいます。クマゼミはシャーシャーと鳴くというのも少し前に知りました。涼しくなってきて、セミの鳴き声に哀愁が漂っているようです。

 話は変わって、同じ昆虫でもカメムシのお話。8月初旬のニュースにあったのが「カメムシ注意報発令」の記事。カメムシは隔年で発生数が増減するといいます。今年は、梅雨前から気温が高く、しかも記録的な早さの梅雨明けが影響して、過去10年で最も多かったらしいのです。我が家の庭も例外でなく、茶色の果樹カメムシが退治しても退治してもライラックやレモンの木に現れます。カメムシは白色を好む傾向があるので、シャツやシーツなどの洗濯物についていないか確認していました。そういえば、食べ物についていた緑色のカメムシを噛んでしまった忌々しい思い出が蘇ってきました!

064 自由研究(9/5)

 夏休みが終わりに近づいたころ、ネット上で小学6年生で4姉弟の長女の自由研究が話題になりました。テーマは「なぜ、きょうだい喧嘩が起きるのか」で、テーマもさることながらデータをまとめる視点がなかなかです。「誰vs誰が多いか」「男vs男、女vs女ではどのくらいか」「年齢差でみるとどうか」「原因は何か」「ちょっかいか、自己主張か」「喧嘩が起こりやすい時間はいつか」など、100バトルをしっかり記録しながらまとめています。着眼点に面白さに驚きます。

 さて、スーパーなどの棚に並ぶランチパック。いつでもどこでも食べられる手軽さを売りに、1984年に発売された商品。当初は「ピーナツ」「ヨーグルト」「小倉」「青りんご」の4種類だったとか。味の開発はとても大変そうです。月に40~50種類くらいの提案がされるも採用はめったにないといいますし、開発チームでは毎日16種類以上の試作品を食べているようです。絶望的な味だったのが「エナジードリンク」と「もやしのナムル」といい、パンとの相性がダメだったようです。関東と関西とでは人気に違いがあるそうです。これらも研究!でも、10月からはこれも値上げでしょうか。

 パンで思い出しましたが、夏休み中に外環側道にある「ミートショップ・ミヤワキ」へ行きました。前任校から異動するときに保護者の方からお手紙をいただきましたが、その中におすすめの店として紹介されていたのです。1学期は、店内へ足を踏み入れることができずにいました。8月に入って、念願のカツサンドを食しました。ボリュームたっぷりでやわらかい。ポークもよいけどチキンはそれ以上というのが感想です。次回がいつになるかはわかりませんが、パンをテーマにすると、来夏の研究テーマが思い浮かぶかも? 

063 目覚まし?それとも警告?(9/2)

 うちの奥さんは、スマホの目覚まし機能に名前を付ける変な人です。セットした時刻によって「アラームさん」「アラーム様」「アラームちゃん」などなど。どれが何を知らせるものかわかるのか怪しい?

 さて、夏休み後半に千葉県知事から「子供の車内放置撲滅」について緊急メッセージがあったので本校HPにアップ&メール配信しました。どれだけ報道されても、車内で熱中症により亡くなる子供の事故が後を絶たないのはなぜでしょうか。ある自動車部品専門商社の調査では、子供だけを残して車を離れた経験のあるドライバーが3割もいるようです。普段と違う行動パターンがあったりストレスを感じていたりすることで、考えられないようなミスをするというのです。自分は大丈夫という過信は禁物のようです。

 とにかく猛暑と呼ばれる日に炎天下の駐車は躊躇われます。フロントガラスにサンシェードは必須です。これまで使っていたものは7~8年経過していて小さな穴が目立つようになったので買い換えました。4層構造で効果は絶大!サンシェードなしと新旧とで車内温度を比較してみたくなります。

 給食室で働く調理員さんは、給食室という熱のこもる空間で火を扱います。夏場はサウナ状態でしょうか。体験したことはないですが、とにかく暑いそうです。また冬場だって、冷たい水での作業が求められる場面があります。ただどんな状況下でも、判断・行動が鈍って考えられないようなミスをしたなんてことが起きないように頑張ってくれています。今日から給食が始まります。感謝しながらいただきます。

 有事にアラームが危険を知らせるということもありますが、学校では、ミスをゼロに近づける人為的な努力をしながら、失敗をカバーしあえる組織・体制を大事にしたいと考えます。

 2112年の明日9月3日は、ドラえもんの誕生日!

062 学校職員の夏休み(9/1)

 42日間の夏休みが終わり、学校の活気に水を差すような朝の雨。ただ、子供たちが家庭や地域で過ごすこの期間、事件・事故の報告がなかったこと、たとえ憂鬱な気持ちがあっても登校してきたことをうれしく思います。保護者や地域の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。2学期もどうぞよろしくお願いします。

 さて、世界で最も多忙といわれる日本の教員は、この夏季休業をどのように過ごしていたのか興味のある方もいるかもしれません。普段忙しい教員が、ホッと一息つけるかというとそうでもありません。個人面談は事前の準備も含めて、想像以上に大変です。秋に行われる授業研や教育委員会訪問に備えて、教材研究したり指導案を作成したりすることにも時間を費やします。当然、9月からの授業に向けて計画も集中して行います。部活動や校務分掌、備品点検なども漏れなくついてきます。さらに、校外学習の下見に時間をかけられるのもこの時期しかありません。これらに加えて出張・研修がありますから、学校外でも仕事に精を出しているといった感じです。

 業務改善の一つとして、市川市公立学校でお盆周辺を学校閉庁日にして休める日を確保しています。付与される特別休暇はここで消化します。年次休暇も学級担任には普段取得しづらい傾向がありますから、必然的に年休取得を夏季休業中に集中させてリフレッシュを図っています。とは言え、毎日のように顔を合わせる先生も…。

 未だにご近所さんから、「先生は夏休みがあっていいですね」的な目で見られますが、夏休みだからといってのほほんと過ごしているわけでは決してないのです。ただ、ゆったり使える時間を有効に活用して、自分を人間的に肥えさせたいと誰もが願っているのは確か!

 このあと子供たちの声を聴きに、教室を回ろうと思います。 

061 コップの水(7/20)

 42日間の夏休みは、これまで背負っていた様々な荷物を一度全部下ろして解放感に浸れる期間です。リフレッシュして9月を迎えてほしいと願っています。

 次のような話を読みました。心理学の先生が、講義の中で水の入ったコップを持ち上げたそうです。受講者はてっきり、「水はまだ半分あるととらえるか、もう半分しかないとみるか、どうですか?」と問われると思いました。でも先生は、「このコップの重さはどのくらいだと思いますか?」と尋ねたのです。口々に「△グラム」とありましたが、先生は「正確な重さは関係ありません。むしろ持っている時間が大事なのです」と言い、さらに続けます。「例えば、このコップを1分間持っているのは何の問題もありません。ですが、1時間も保持していればどうでしょう。腕が痛くなってきますよね。さらに、一日中持っていたら腕の感覚が麻痺してしまいます」と。受講者は真剣に耳を傾けます。「人生におけるストレスや不安は、このコップの水に似ているのです。ちょっと悩んだり考えたりしている分には特に何も起こりません。ですが、あることに長く考え続けると痛みを感じ始めます。さらに、一日中考え続ければ、思考が麻痺してきます」と言って、最後に「ですから、コップを下に置くことを忘れないでください」と締めくくったのです。

 『コップを下に置くこと』とは、別のことに没頭して忘れたり昇華したりすることと考えることもできますし、誰かに相談したり愚痴をこぼしたりすることととらえることもできます。気づくこと、受け止めること、傾聴すること、そうした気持ちが、誰かを救うことができるかもしれません。

 夏休み明け前後、いのちの電話や著名人からのメッセージなどが新聞掲載されます。これらは、子供を自死から救う取り組みの一つ。学校でも相談を受け付けます。遠慮なくいつでも声を聴かせてください!最後に、この1学期間、多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。

060 昭和の夏休み(7/19)

 夏休みを楽しみにする気持ちに時代は関係ありません。

 半世紀前の小学生は、夏休み前に必ずと言ってよいほど「一日の過ごし方」を円グラフのような表に計画。そして休みに入ると、ラジオ体操が一日の始まり。出席カードのようなものを首から下げて、終わるとおじさんやお姉さんにハンコを押してもらいました。

 朝早く、近くの林に虫捕りにも行きました。カブトムシやクワガタを捕るために、前日にスイカやメロンの食べ残しをトラップとしてセット。自分だけの狩り場をもっていたのです。でも翌朝にいるのはカナブンだけ…なんてことばかり。エアコンなんてない時代、扇風機の前で「ア~~」とか「ワレワレハ 宇宙人デアル」なんてこともやりました。変な声になって…わかるかなぁ?

 子供会で行った岩井海岸。行きだったか帰りだったか、買ってもらったばかりの麦わら帽子をバスの窓から飛ばされちゃって、でも「バスを止めてください」なんて言う勇気がなくて、泣きたくなるのを我慢していたのを今でも思い出します。

 思いであるアイスも色々あります。商店のアイス保冷庫からホームランバーやメロン型アイスを取り出して…、卵型の風船アイスはおっぱいアイスなんて呼んでいました。定番はやはりバニラのカップアイスでした。

 夏休みの宿題は、先生がわら半紙に印刷した問題ばかり。アニメ『サザエさん』のカツオ君のように最後に慌てるのは毎年のこと。嫌なことを後回しにするのは、今も変わっていないのですが。

 今の子供たちが数十年後にノスタルジックな気分に浸る思い出って何なのだろうと、どうでもよい心配ができることを「平和」と呼ぶのかもしれません。

059 私の自由課題は…(7/15)

 給食の時間に流れるオルゴールのような歌のないメロディーが時々気になります。聴きながらウクレレのプロ奏者がソロを奏でているようにも聴こえます。「こんな風に弾きたなぁ」と大いなる目標をもつ私です。子供たちも夢は大きく、それに向かって努力する気持ちを大事にしてほしいと願います。

 ある日、たんぽぽ学級に訪問したら紐を結ぶ生活単元活動をしていました。映像で丁寧に教えてくれます。その中で「蝶結びとリボン結び」という文字に目が釘づけ!だって、蝶結びとリボン結びは違うの?というレベルです。何を今更と思われるかも。でも、蝶結びをしても、なぜか縦結びになってしまうことがしばしばですから…。

 新聞や雑誌を紐でからげる時に、崩れたり緩んだりしない上手な結び方をホイホイとできてしまう人がいます。ポールなどにロープを結ぶ際、引っ張っても解けないのに元に戻すときは解きやすい結び方ができるとかっこいいものです。日常生活のほか、アウトドアレジャーシーンでも活躍しそうです。「もやい結び」や「キの字結び」、「かます結び」、「ひとつえつぎ結び」、「棒結び」など役立ちそうなもの、というか簡単そうなものを1つでも習得して、生活に生かしたいと考えています。ということで、この夏休みはウクレレ・ソロの上達とロープ結びの習得の2つを課題にすることにします。

 さて子供たちは?大人がアイディアを授けるのもよし、親子の共同制作的な研究等もよし。一緒に楽し(苦し)めるのは夏休みならではのよさだと思います。

058 校外学習へGo!(7/14)

 8日に6年生と一緒に校外学習(HP児童の様子に写真あり)に出かけました。まず驚いたのは観光バスが校庭に乗り入れられること。外環側道脇の歩道の車止めを抜いて、バスが曲がれるようにするんだぁと初めてのことに感心したのです。ある学校では、バスが停めてある場所まで、雨でも灼熱の太陽照りつける中でも5分ほどテクテク歩きました。宿泊学習の帰りなどは、疲れた体に重い荷物の二重苦に顔を歪める子も…。それに比べると天国ではありませんか。校外学習の始まりが「そこかよ!」と突っ込まれそうです。

 最初の目的地は東京タワー。記憶を掘り下げても出てこないくらい昔行ったと思います。私と一緒に年をとりましたが、完成した昭和33年当時は世界一高い建造物でした。メインデッキに神社があって、いろんな学校の子が手を合わせていました。スカイツリー(634m)は遠くからでもよく見えますが、東京タワー(333m)は高層ビルに囲まれて近づかないと視野に入りません。次の科学技術館では、グループごとに思い思いの体験を1時間以上楽しんでいました。反対に私は歩くのに疲れて何度椅子に腰かけたことか。担任が私を見かけたときは、いつも椅子に座った姿だったかもしれません。最後は国会議事堂。6月までは多くの学校が見学に押し寄せて混雑していたそうですが、7月はその数も減って傍聴席に座ってゆったり説明を聞くことができたのでラッキーな子供たち。

 現地へ行って体験・見学して理解をより深めるなどを目的にする校外学習。コロナ感染者数が激増する昨今ですが、実施できるために何が必要か慎重かつ大胆に考えていきます。そのために、夏季休業中に職員が下見に出かけます。

057 すぐに忘れちゃう(7/13)

 スマホのメモ機能が、私の場合大活躍します。「鶏は3歩歩くと忘れる」と言われますが、ニワトリ以下かも…と嘆き節。今まさに、あることについて検索しようとインターネットを開いている間に、何を調べようとしていたのかを忘れてしまったのです。これはかなり危険、重症です!また、メモすること自体忘れたり、メモできる状況でないときに限って思いついたりするとさぁ大変!後になって、なんだったっけと必死になって思い出そうとしたり、人の記憶にすがったり…。ただ、毎日ブログを更新していると、気づいたことのメモは結構役に立ちます。これをもとに調べてみると、結構面白い発見があったりするものです。同時に、仕事上の備忘録にもなります。

 というわけで、行き場を失った「上履きの汚れ」というメモがあったので蔵出し!前任校から使っている上履きは、春休みに洗濯して4月1日から使っています。極めて黒っぽい靴ですが、前任校では1週間もすると白っぽく薄汚れてきて気になる毎日でした。でも、平田小では3か月半経っても汚れが目立つことはありません。なぜ?おそらく校長室の床の違いと思われます。薄いカーペット張りだった床は、頻繁に掃除機をかけていましたが、きっと埃などを貯め込み易かったのだと思います。いかにどうでもよいことまでメモされているかおわかりになるでしょ?

 そういえば、昨日もどこかに置き忘れたモノを探していて怒られました。「その都度、元の場所に戻さないからでしょ!」と。でもちゃんと見つけてくれたのでひたすら恐縮。

056 おいしい給食(7/12)

 市原隼人さんが主演の『おいしい給食』というドラマをご存じでしょうか。人づてに知って、動画配信アプリで観てみました。舞台は私が教職に就いた頃の中学校で、メニューや食器類のほか男子生徒の肩掛けカバンも懐かしい。主人公は給食マニアの教師。「給食のために学校に来ているといっても過言ではない」と豪語しながら、生徒に知られないよう秘かに給食を楽しみます。第1話は鯨の竜田揚げにスポットが当たり、第2話では魔法の粉「ミルメーク」、第3話でソフト麺と続きます。人気があったのか、『おいしい給食2』もあるようです。同年代の方でなくても、ストーリーを楽しめると思います。ぜひご覧あれ!

 さて、俳優さんに目をやると、当たり前のことですが滑舌がよい!なぜこんな話になるかというと、7月の放送集会用の話を録画してYouTubeで流した際、少し恥ずかしい思いをしたからなのです。字幕が入る設定になっていて、滑舌の悪さがそのまま字幕に反映されているではありませんか。多くの人は気づかなかったとは思いますが、「持ち主」が「もち牛」、「みんなの物」が「皆の者」、「クラス」は「暮らし」のように立て続けに現れては消えていきます。こんなはずじゃないと思う反面、滑舌の悪さなのか、あるいは呂律が回っていないのか、不安になってしまいます。機械が不調だっただけだと思いたい私です。

 話は戻りますが、昭和50年前後の給食。牛乳は瓶や三角容器でしたし、よく冷凍ミカンが出ました。コッペパンにはマーガリンでしたし、焼きそばも給食ならではの味。ワンタンスープも好きだったなぁ。今日の給食まで4時間弱。今週末でその給食も終わって9月までお預けです。