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校長室から

035 無題(6/10)

 ♪と~べ~と~べ~ トンビ~(略)ピンヨロ~♪は、童謡『とんび』。青空にゆったりと舞う姿が想像できますが、タカ科の猛禽類です。以前県東部へドライブしたときに、ベンチでお弁当を広げる女性のおかずを後方から狙う場面がありました。女性はそそくさとその場を立ち去りましたが、恐怖だったと思います。壁を背にしたり、帽子や日傘で頭部を守ったりすることで、屋外の食事の際に標的にならない対処法といいます。巣作りをしているこの時期は、カラスにも要注意です。

 さて、数年前までは「HUAWEI」って何て読むのかわかりませんでした。ファーウェイは、中国を代表するハイテク企業。スマホやパソコンなど結構なシェアを誇るようです。私の腕にもファーウェイのスマートウォッチが…。GPS機能があるため、ランニングする際にスマホを持ち歩かなくても距離やコース等が記録されるので重宝します。それ以上に、着信やアラームを振動で伝えてくれるので、耳が悪くても、また歩いている最中でも着信に気づけるため手放せません。その代わり、高価な腕時計数個が棚の展示物に成り下がってしまいました。あ~もったいない。

 最近は涼しいのですが、夜、布団に入って暑く感じる日が少し前にありました。扇風機を夜通しつけっ放しにしないと安眠できなくなる日ももうすぐです。当然、寝汗をかきます。私の場合は、頭か額か首かの判別が難しい頭部はダイレクトに枕に触れるため、気をつけないとカビの原因になりかねません。そこで、先日は枕カバーがバスタオルに切り替わりました。新品のタオルは気持ちよいのですが、朝起きた時に頭一面にタオルの毛が付着しています。じゃりじゃりの頭が寝返りを打つたびにタオルの繊維を巻き込んでいるようです。

 ただこんな頭だと、調理実習や給食の配膳時に三角巾を被っていなくても頭髪が落ちる心配なし!むしろ、眉毛やまつ毛の方が心配?一方、トンビやカラスに襲われたら間違いなく…。

034 遠足のおやつの定番(6/9)

 昨日6月8日、大阪の池田小事件から21年、秋葉原通り魔事件から14年になりました。不審者侵入を含め、改めて児童の安全確保のために何が今足らないかを考える機会にしたいと思いました。

 我が家では1週間ほど前に、鉢植えの山椒から青い実を収穫しました。摘んだ時の特有の清々しい匂いがたまりません。昨年のものは醤油漬けにされた瓶の中で出番を待っているようです。

 

 さて、遠足のおやつ選びは、校外学習の第二の愉しみであったことを今更のように思い出します。金額に上限が設けられていましたが、「ジューC」や「ボンタンアメ」、「マーブルチョコ」、「チョコベビー」、「チェルシー」、ミルクキャラメルの「ハイソフト」、「チョコボール」、「都こんぶ」、「ミルキー」etcから悩みに悩んで厳選しました。ちなみに明治「マーブルチョコレート」や森永「エンゼルパイ」は、私と同い年。「森永ミルクキャラメル」に至っては明治32年、「サクマ式ドロップ」は明治42年がスタートというロングセラー。サクマ式ドロップの缶を見ると、『火垂るの墓』の兄妹を思い出してしまい切なくなります。

 昨年度は校外学習に行っても、バスの中でのおやつタイムなどはなく、行きの車内からDVDのアニメ視聴でした。今年度はバス会社も車内飲食を可としているようですが、まだ車内おやつタイムは避けたいと思います。今後、6年生の国会等の見学(7月)を皮切りに校外学習が予定されます。ただし、県内・県外の校外学習・宿泊学習に関して、まん延防止重点措置あるいは緊急事態宣言時の対応を市内統一して判断基準にします。キャンセルせざるを得なかった場合に、企画料だけは支払わなければならない場合がありますのでご理解ください。

033 仰げば尊し~、和菓子の恩♪(6/8)

 道の駅で、くるみ・胡麻・柚子3種類の「ゆべし」がありましたが手は伸びません。だって、私の好きな和菓子の代表は、羊羹・大福・かき餅・饅頭ですから。浅草へ行けば舟和の芋羊羹や梅園のあんみつがお土産。亡き祖母は雷おこしが好物で仏壇によく供えていました。滅多に行かない麻布十番では豆源の豆菓子やたい焼き。ただ、どちらも墓参りや法事で行く場所であるというところがなんとも…。

 さて、先のゆべしのほか、最中や落雁、ういろう、心太(ところてん)、きんつば、金平糖…と聞いても現物のイメージが湧かない世代は多いはず。やはり洋菓子に押されている感は拭い切れません。洋菓子は卵・バター・牛乳といった動物性の材料が使われます。一方、和菓子の原料は、米・麦・豆類といった植物性のものが中心。日本の四季との結びつきが非常に強く、視覚的な美しさや涼しさなどで人を魅了するといった特徴があります。小豆を使ったあんこだけをみても、「つぶあん」「小倉あん」「こしあん」のように奥が深さがあります。

 5月に入った頃から、あちらこちらの店舗で「塩豆大福」の幟旗がはためいているのが気になりましたが、そろそろ「水羊羹」に切り替わる頃?食べたいものがあると、来客を出汁にして買ってしまう自分が情けない。

032 私たちは児童の命を守ります!(6/7)

 先週の委員会活動の時間にキバナコスモス他の苗をプランターに植えていました。地域学校協働本部の統括コーディネーターの角谷さんも一緒に活動してくださいました。咲き誇る日を楽しみにしていたのですが…。雹の爪痕が残る中、関東は梅雨入りです!

 今週末は「八中ブロック合同引き渡し訓練」です。いつ非常変災が発生するかわかりませんし、事件・事故による引き渡しの可能性だってあります。いずれの場合も、学校は安全・確実に保護者に引き渡せるまで子供たちの命を守り、不安や恐怖に寄り添って対応していきます。

 そんな気持ちで引き渡しカードを見ると、ふと疑問が沸き起こります。引取人欄に家族以外の名前が並んでいるケースです。訓練ならば仕方ないと思ってしまう気持ちもあるでしょうが、本当に災害が起こった際に、大事な子供の命をたとえ親しくても近所の知人に託せるでしょうか?ここに記載されていれば、担任は知人に引き渡しをします。でも万一のことがあったときに、託した側は一生悔やみます。託された側は、ずっと自責の念に苛まれ続けるのではないでしょうか。そして双方が不幸になるのが見えるような気がします。安易な依頼・受諾はそうしたリスクを孕んでいるといえます。

 「仕事があってすぐに迎えに行けない」「近くに頼める親族が住んでいない」という家庭は少なくないはずです。だからこそ、学校職員は責任をもって在校児童を守ります。職員だって自分の子供を迎えに行きたいけど行けない場合があります。その時は、子供の通う学校の職員が同じように守ってくれていると信じるからこそ目の前にある命に向き合い、不安に寄り添うことができるのだと思うのです。

 訓練のための訓練、練習のための練習にせず、有事や本番を想定して取り組むことを常に大事にしたいと考えています。

031 かぞえうた(6/6)

 チュッパチャプスの玉より大きな雹を実際に目にしたのは初めてです。窓ガラスを2枚割り、防犯灯を壊し、アジサイは悲惨な状態に…。でも、子供たちに危険が及ぶことなく胸をなでおろしました。

 ♪ 一つ 他人(ひと)より力もち 二つ ふるさと後にして 花の東京で腕試し 三つ 未来の大物だぁ(略) 四つ 弱気は見せないで 五つ いつでも猛稽古 鍛えぬけぬけ得意技 六つ むしゃくしゃするときは(略) 七つ 七癖悪い癖 八つ やっぱり治らない 九つ 困ったすびばせん(すいません) 十(とお) でとうとうズッコケた(略) ♪

 これは、天童(吉田)よしみさんが歌う「大ちゃん数え唄」。ニャンコ先生と修行に励む、風 大左衛門(かぜ だいざえもん)が主人公のアニメ『いなかっぺ大将』の主題歌です。小学生の時に好きだったテレビ番組の一つですから、今でも歌えます。

 なぜこの歌を思い出したか?それは、2年生の教室廊下に掲示された作品「かぞえ歌」に刺激されたからです。「ひぃふぅみぃよぅ…」で一生懸命考えたことが窺われます。そこで、これらの作品群から個人的に気に入った部分を寄せ集めて詠んでみました。若干ストーリー性も持たせましたが…。

 「人魂一つ 蓋して二つ 見つめて三つ 妖怪四つ 意見は五つ 無言が六つ 無くなった梨七つ やさしさ八つ ここには九つ 遠くに十」

 25日にはオープンスクールを予定していますが、子供たちの作品がさらに充実していくはず。校内を巡回する楽しみが増えます。

030 日本人は意地悪?(6/3)

 我が家のアホな会話。その1。朝食中に、「半か丁か」という声。正しくは「半か長か」。博打ではなく、「今日は半袖か長袖、どちらのワイシャツを着るか」を尋ねているのです。天候が定まらず、暑かったり涼しく感じたりする時季はよくこんな会話が頻繁に…。その2。ニュースでトドが50の言葉を聞き分けてパフォーマンスする映像が流れました。「賢い!あなたより聞き分けられている」と。どうせ同じことを5回も言わないと通じませんよ~。

 マスク着用の緩和が報じられ、ホッとする反面、心配・不安が入り混じる複雑な心境です。先日の運動会では、マスクをしていない素顔(?)の子供たちを初めて見たような気がします。目元だけではない溢れんばかりの笑顔は見ている者も嬉しくさせます。また、マスク焼けの跡がなぜか初々しく感じられたのです。

 さて、すれ違う車を見ると、他に同乗者がいないのにマスクをしている人は少なくありません。コロナ禍において、法律上マスク着用の義務がない日本ではありますが、その着用率が諸外国より高いと言われます。ただこれは、「スパイト行動」の一つだと言います。「自分が損しているのだから、お前も損をすべきである」「自分が損をしてでも、相手より優位でありたい」という心理から引き起こされる行動を「スパイト(意地悪)行動」と呼ぶのだそうです。つまり、「私がマスクをして苦しい思いをしているのに、なんであなたはマスクをしないのか」という批判を恐れて、全体的にマスクの着用率が高いという、平等を求める社会心理なのだといいます。さもありなんと、簡単に納得してしまう素直な私ですが、スパイト行動をしていないか自省が必要かもしれません。

 学校では、児童の積極的な活動をサポートするためにマスクを含め、最適と考える対応を随時推し進めていきます。今年度は水泳指導もありますし…。

029 アスパラガス(6/2)

 早速、運動会川柳を届けていただきました。うれしいものです。運動会の感動などが薄れないうちにもう数句をお待ちしています。

 少し前に新聞委員会の児童の取材がありました。記事を充実させるために新たな質問を携えてきた子供から「平田小でやりたいことは何ですか」という鋭い攻撃!突然の質問にうまく説明できませんでした。きっとそのまま記事になるのでしょうが、今ならこんなふうに答えます。“多くの人が、多くの学校が、「やりたい」「必要だ」と考えているけど実現できないままでいることに挑戦して形にしたい”と。明日は全校集会を給食中に行いますが、チャレンジする強い気持ちについて放送・映像で伝える予定です。

 さて、とても懐かしいビスケット菓子といったら、ギンビスのアスパラガス。今もスーパーのお菓子コーナーで見かけます。甘じょっぱい味が好きで、子供のころによく食べました。今になって、「なんでアスパラなんだろう?」と思い、放っておけず早速検索!すると、長くて節があるところが、野菜のアスパラガスに形が似ていることから名付けられたとか。54年前の販売時は、高級食材としてグリーンアスパラが市場に出回り始めた頃だったので、このネーミングで高級感を付与させるねらいがあったとか…。

 当時の私にとってアスパラガスといったら「グリーンアスパラ」ではなく、缶入りの「ホワイトアスパラ」でした。決して好きな食べ物ではありませんでしたが、サラダの上に2~3本添えられると高級に見えました。このホワイトアスパラ缶を開けるのは缶切りでしたが、底側から開けるものだったと妻から聞いて初めて知りました。穂先の方から取り出すと崩れてしまいそうなのでわかる気がします。今もそこそこ値段がしますので、簡単には手が出せませんし、食べても1年に一度あるかないか。

 大人も子供も、懐かしく感じる食べ物がきっとあるはず。そんな食べ物や物品を皆で紹介しあえば、話が弾みそうです。

028 見逃さない!(6/1)

 2週間ほど前のネットニュースの見出しに、“理解されないパニック障害の男性が発作 偶然いた高校生ら助ける 男性が感謝”とありました。

 パニック障害とは、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」を三大症状とする病気で、およそ100人に1人が発症するといわれるものです。突然襲いかかる恐怖や強い不安によって、動機や眩暈、呼吸困難などに陥ってしまうのが「パニック発作」。自分は死んでしまうかもしれないと思うほどの恐怖を感じることがあるそうです。にもかかわらず、症状がしばらくすると消失し、検査では異常が認められないとか。でも、また発作を起こすのではないかと心配(予期不安)が募り、通常の生活を送ることがままならなくなる場合があります。いつ生じるかわからない発作に備えて、助けを得られない状況を回避しようとすることを「広場恐怖」といい、パニック発作が起こると、自分一人の力ではどうしようもできなくなって、誰かに助けてほしいと思うのだそうです。身近にいたとしても、その辛さを理解するのは容易ではなさそうです。

 上の記事の男性がなかなか収まらない発作に苦しんで道端に座り込んでいたところを、通りかかった高校生が「大丈夫ですか」「水を持ってきましょうか」と口々に声をかけ、寄り添ってくれたそうです。同じような場面に出くわしたとき、大丈夫かなと思いつつもなかなか行動に移せないものです。「本当に大変な状況なら、きっと他の人が駆け寄って対応しているはず」「そうではなく皆が通り過ぎていくなのだから、なんでもないはずだ」と自分を納得させてしまうような気がするのです。もしかすると「ヘルプマーク」を下げている人かもとか、傍目には分かりづらい苦しさに耐えているのかもしれないと考えて、行動に移せる人でありたいと思った次第です。

 学校の中でも何らかのサインを送っている子がいると思って、アンテナを高く感度を磨いて6月も頑張ります。

027 運動会川柳募集!(5/31)

 3年生の教室前にはモンシロチョウの卵が付いたキャベツの葉とアゲハ蝶の卵が付いた柑橘の葉が置かれています。黒い糞と比例して、順調に成長する様子を休み時間に確認する子供の姿が微笑ましいのです。先日まで、プール前に植えられたミツバには大きな青虫が何匹もいましたが、羽化したのか捕食されてしまったのか?

 金曜日に「第35回第一生命サラリーマン川柳」の入賞作品が発表されました。大賞は“8時だよ!! 昔は集合 今閉店”に決定しました。何より、上位10作品のうち9句がコロナ関連。しかもマスクを題材にするのが5句もあり、世情をダイレクトに反映していることがわかります。昨年度の大賞は“会社へは 来るなと上司 行けと妻”でしたが、5GやJ.Y.Park、YOASOBIなども詠われていたことに比べるとまさにコロナ一色。

 さて、運動会実施にあたり、ご理解とご協力いただきましたことに感謝いっぱいです。ありがとうございました。天気の心配は必要なく、コロナ対応に関しては誰もが共通認識で取り組めたと思います。この運動会を題材として川柳を詠むと、どんな作品が生まれるでしょうか?子供大人関係なく、面白い作品ができたと思ったら、メモ用紙でよいので校長室に届けてください。何らかの形で紹介することを考えますので…。

026 「大」運動会(5/28)

 ビールなど1割程度の値上げのニュースに困惑。夏場は命の水ですから…。

 さて、運動会の練習予定表が拡大されて職員室に貼ってあります。掲示物には、今日が「大運動会」となっています。時には「春季大運動会」という文言がみられる場合も。違和感をおぼえるのは、春に体育的な運動を中心にした小運動会を行い、秋には団体競技や演技を行う大運動会が行われていた名残であることを知るから。そんな些末なことを感じた朝ですが、いよいよ本番!天気もよく、高揚する気持ちを隠せません。

 ほとんど高学年の経験しかない私にとって、運動会の花形はやっぱり「組体操」でした。有志の児童に一部ダンスを任せたり、技の構成や曲の編集などをしたり、夜遅くまで仲間と一緒に悩みながらも楽しんでいました。そして、すべてが終わった後は職員室での一次会。各学年の出し物を、命の水(酒)の力も借りて大の大人が恥ずかしげもなく踊りまくります。思い切り笑ったあとに二次会へ繰り出すといった段取りでした。時には前の晩から前夜祭をやって、学校泊なんていうケースも…。現在では考えられないことです。馬鹿になってたっぷり楽しんで、ゆっくり休んでリセットし、また次の週から頑張るというそんな時代だったのです。

 それぞれの労をねぎらい、いっぱいしゃべってみんなで楽しむ場をもつことは、残念ながらまだできそうもありません。大事な学校行事が淡々を行われることが当たり前となり、達成感や感動をみんなで共有し合う経験がないまま若い教職員が育っていくことは心配の一つ。なんか味気ない気がします。せめてみんなで創り上げた充実感いっぱいの「大」運動会となりますように!