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241 とりとめもないこと(23.6.23)

 朝の安全指導を終えて戻る際、校庭にある「ひらた山」近くのネットに沿うようにヤマモモの木があることに今頃気づきました。しかも雌木ですからたわわに実をつけています。一つ摘んで口に放り込むと甘酸っぱさが広がります。熟しているので手にも赤紫色の果汁が垂れています。昼休みに、数人の子供たちに勧めると、びっくりした顔。「本当に食べられるの?」と半信半疑な様子です。でも食べてしまえば「うんま~」なんて声も出るくらい。まさに今が旬!ある子には、サルビアの花の蜜を吸うことができることも教えてあげました。まさかアレルギー反応はないですよね。

 1年生のひらがな練習プリントを見る機会がありました。一文字ずつ例があって練習します。「や」の場合、「やさい」「やきとり」など。「やかん」という文字と絵がありますが、「やかんって何?」と尋ねられました。薬缶がない家庭も多いのでしょう。ましてやお茶を淹れて飲む習慣がなければ、急須なんて見たこともないかもしれません。知らないことがいっぱい。だからこそ、知ることで自分の世界が広がるのだと思います。知らないからといってバッサリと切り捨ててしまうような子供にはなってほしくありません。

 ある日、低学年が虫取り網を持ってバッタなどを追いかけています。やっと捕まえたトンボでしたが、手で捕まえられず助けを求めます。やっと虫かごに入れて得意満面で教室へ戻りました。次の日、「トンボは虫かごでは生きられないでしょ。だから逃がしてあげたんだよ」と、その子がそっと教えてくれました。

 そしてプール開きの日に驚いたこと。高学年が水慣れを始める前に、ラッシュガードを着けている子を数えてみると、男子40人中28人(70%)、女子33人中29人(88%)です。

 何でもないことの中にも、驚きや発見が隠されている新鮮な毎日です。