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校長室から

055 節電・節水(7/11)

 猛烈な暑さの翌日は、アスファルト上にミミズの大量の死骸を見かけます。夜はエアコンと扇風機なしでは安らかな眠りが難しい毎日です。自宅のエアコンを春に新調しておいてよかったと胸をなでおろしています。

 こうした電力消費の伸びに伴い、政府から節電要請が出されて十日ほどが経ちます。スーパーマーケットの照明も随分落とされていることを感じますが、これまでが明る過ぎたのだと思います。

 学校ではどうでしょう?子供たちがいる教室のエアコンやサーキュレーターは停めることはできません。でも、使っていない部屋の電気が煌々と点いていたり、階段の電灯が差し込む日光に負けそうなのに灯っていたりします。「こまめに消灯」のシールが泣いています。校長室の照明は、校内巡回の際には消すよう努めていますが、時々どなたかの手を煩わせていることもありそうです。約五百人が生活する学校ですから、一人一人の心がけや意識が大事だと思うのです。

 東日本大震災の後の「計画停電」を思い起こす人もいるでしょうが、最終手段として行われる可能性だってあります。そうならないためにも、電力逼迫といった状況を他人事と考えず、できることを確実に行うことが求められているわけです。

 また、これだけ雨が少ないと、水不足による生活への影響も心配されます。蛇口をひねれば飲み水が好きなだけ出てくる日本の水道の有難さを感じて、みんなで節水に努める必要がありそうです。

054 土用の丑(7/8)

 レジ袋が有料化されて2年と1週間が過ぎます。不思議とマイバッグが当たり前の習慣になりました。

 さて、土用は年に4回。夏は7月20日から8月6日まで。そして丑の日が、7月23日と8月4日。「うなぎを食べる日」といった認識が広がって、スーパーにはたくさんのうなぎの蒲焼きが陳列されます。この起源は、江戸時代にうなぎが売れなくて困っていた鰻屋が平賀源内に相談したことにあります。当時「丑の日にちなんで、ウから始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったので、「本日、丑の日という貼り紙をしなさい」と源内がアドバイス。その効果で大繁盛したので我も我もとなったという説が有力とされます。ですから、本来はウナギでなくても、うどんや瓜(胡瓜・西瓜)、梅干し、牛肉など食べる習慣があります。ということは、宇宙食やウィダー、うまい棒、うずら豆、ウインナー、ウニ…(う~ん、思い浮かばない!)でもよいわけです。

 また、土用の期間中に縁起を担いで、禁じていることもあるといいます。その一つが「土を動かすこと」です。具体的には、草刈りや土いじり、造園、穴掘り、建築の基礎工事など。災厄が身に降りかかると考えられた風習です。二つ目は「新しいこと」を避ける風習。結婚や新居購入、転職、就職、開店・開業など。最後は「場所を移動すること」です。土用の期間はどの方角もよくないのだそうで、引越しや旅行は忌避されたようです。ただ、例外日もあるのだとか。

 休日は必ずと言ってよいほど庭いじりをするので、土用期間は気をつけます。と言いながらそのころにはきっと忘れていると思います。土用の丑の日でなくてもいいからウナギが食べたい!

053 笹の葉~サ~ラサラ~(7/7)

 スーパーコンピューター「富岳」を使った「線状降水帯予報」が6月1日から始まっています。「ゲリラ豪雨」と呼んでいたものがいつの間にか…。朝の天気予報で、「今日も猛暑に…」とか「今日は大気が不安定で、雷やところによって雹が降るかも」なんて声を聞くと、堪らない暑さ(熱さ?)を想像して憂鬱になります。

 さて、今日は七夕。近年はいつも天気が悪かったように思いますが、夕方は晴れそうな気配が?昨日も教室から七夕の歌が聞こえていましたが、歌詞にある「のきば」とは?「すなご」って何?前者では「軒端」と書き、家の外に飾った笹の葉が、屋根の端っこで揺れる様子を歌っています。「砂子」は、金箔や銀箔を細かく粉にしたものを指し、天の川をイメージしているそうです。知っていると歌い方も変わるかもしれません。

 ただ、この七夕の行事食はあまり馴染みがありません。正月のおせち、夏至には冬瓜やタコ、冬至にカボチャ、クリスマスのチキンなど伝統的ですが…。実は「そうめん」なのだそうです。中国が起源だと言われ、無病息災の食べ物とされています。天の川や織姫の織り糸に見立てているという説もあります。そうしたこともあって、今日は「そうめんの日」。

 子供のころ、そうめんの白い渦の中にピンクやうす緑の麺を箸にとると縁起がよさそうで、弟と取り合いになったことを思い出します。今後、「暑くてちょっと食欲が…」なんていうときに、蕎麦・うどん・そうめん・冷麦のどれにする?なんて状況が度々あるかもしれません。少なくとも我が家では…。今日の給食にそうめんは出ませんが、ゼリーに星が2つ浮いているかも。ワクワク!

052 床屋の思い出(7/6)

 今日7月6日は、俵万智さんの短歌にある「サラダ記念日」であることを新聞を見て思い出しました。

 職員室の机に時々お供え物のように置かれたお菓子。その中にあった『ハッピーターン』。不景気の真っ只中にあった46年前に「幸せ(ハッピー)がお客に戻ってくる(ターン)」という願いで亀田製菓が発売した、今も人気の菓子です。5月下旬には、ローソンとコラボして「からあげクン ハッピーターン味」「Lチキ ハッピーターン味」「マルちゃん ハッピーターン味焼きそば」「飲むハッピーターンオ・レ」など6品を発売しています。特に「飲む…」は、病みつきになるハッピーターンをミルクに溶かしたら病みつき商品になるのではないかという発想から生まれたというから驚きです。

 売れ行きは思った以上に好評とのことなので、試してみたい気はあるのですが…。それに先立ち、平田会館のそばに新規開店したという店のバナナジュースを飲みました。家で作るのとは違った味わいもまたよいものです!

 さて、小学生時代や大人になって転居する度、それぞれ場所に行きつけの床屋さんがありました。何も言わなくてもいつもどおりのカットをしてくれますし、顔剃りも床屋ならでは。独特の泡立て容器に茶せんのような物を入れて、たっぷり泡を顔中に塗って…。剃刀の刃を研ぐような革ベルト状のものも床屋だからこその品。さらに子供なのに終わると肩などをマッサージしてくれます。初めてパーマをかけたのも20年近く通った床屋でした。歯医者もそうですが床屋もあちこち行ってみるのは勇気がいるものです。

 

 先日、パーマ屋の脇を通り過ぎたとき、窓越しにUFOみたいなヘルメット様の機械が見えました。ヘアスチーマーとか呼ばれるらしいですが、こんな古い物が残っているなんて昔ながらの店であることがわかります。でも、今どきのお洒落なヘアサロンに対抗できるのか心配になってしまいました。いらぬお世話です。男児は今も変わらず床屋さん?それともセルフカッター?今どきの女児は…???

051 食中毒に注意(7/5)

 私は、無性にコーラが飲みたくなる時があります。1本を何度かに分けて飲むのですが、気温と湿度が高い今ごろの時期から、飲みかけのペットボトル飲料がもとで細菌性食中毒になるケースがあるようです。

 ペットボトル飲料は、一度口をつけて飲むと唾液の中の様々な細菌が飲み物に入ってしまいます。これを暑い中、荷物と一緒に持ち歩けば細菌が増殖することになります。宇都宮市では、ミルクコーヒーと麦茶、スポーツドリンク、オレンジジュース、緑茶で、条件を同じにして48時間放置実験をしたそうです。一番細菌が増えたのがミルクコーヒー。48時間で30万倍以上といいますから驚きです。2番目が麦茶だったというので別の意味で驚き。そして、ペットボトル内の細菌を増やさないために気をつけることは、(1)口をつけずにコップに注いで飲む、(2)冷蔵庫に保管してなるべく一日で飲み干す、の2点だと付け加えています。

 息子はペットボトルに口をつけず、中空から口内へ注ぎ込むのが上手でした。サッカー選手もよくやっていますが、誤嚥が怖くて私には真似ができないので、上品にコップに注ぐことにします。

 ところで、ホームページへのアクセスが昨日の朝には80万件を超えていました。多くの方に見ていただいていることに感謝しながら、コップに注いだコーラで乾杯!

050 胡麻(7/4)

 以前校長室に来た児童が、「昨日誕生日だったんだ。お赤飯と肉を食べたんだよ」と教えてくれました。おめでとうと言った後に、私の赤飯の食し方をご教授差し上げました。いい迷惑です!私は赤飯が大好きです。もち米の粘りと小豆の甘さ、そして食塩との相性。何よりも黒ゴマをかけた時の何とも言えない香りはたまりません。何を隠そう、私は茶碗一面に黒ゴマを振って食べます。赤飯が見えなくなるまで真っ黒にして…。だから、給食や弁当の赤飯に添えられたごま塩の小袋では不満です。

 胡麻は、肝機能を高め、コレステロール値を下げ、肌や髪の健康を保つ効果があるといわれて、一時期話題の商品でした。平安時代には料理や菓子に使われるとともに、ごま油は食用・薬・灯火に利用されるなど古来から重宝されていたことがわかります。胡麻は栽培地を選ばず、手間をかけることないとされますが、あの小さな種子を収穫するのは大変なのではないかと思ってしまいます。

 さて、胡麻といえば、『アリババと40人の盗賊』に登場する呪文!「開けゴマ」を唱えると岩の扉が開きます。でも、なんで「ゴマ」なのでしょう?早速ウィキペディアで見てみると、①農民の祈り、②鞘がはじける様子から連想、③ゴマを宝物と見立てた、④言葉自体の霊的な意味、⑤ゴマの神秘性など諸説があってよくわかりません。

 一方、昔の幼児番組『ひらけ!ポンキッキ』は、「開けゴマ」の呪文に由来するとか…。朝から「実のない」話でした。

049 言葉に込めた思い(7/1)

 今日は、あまりなじみのない記念日かもしれない「国民安全の日」。災害・交通事故・火災・産業事故などを防ぐために、国民一人一人が普段の生活を振り返って、安全確保に留意するとともに、習慣化を図るために、1960(S35)年に創設されました。15歳未満の子供及び65歳以上の高齢者の不慮の事故による死亡者数は、非常に高い割合を占めています。だからこそ、家庭や学校、地域ぐるみで安全教育の充実を図るとともに、事故防止と危険予知・回避の意識とスキルを高めることが大事なのだと考えます。

 さて、1学期の生活目標は「心をつなぐ あいさつをしよう」です。登下校時に通学路で安全を見守ってくださる保護者の方や地域の方に、気持ちのよいあいさつをしているでしょうか。実際に当番をされて、子供たちのあいさつはどうでしょうか。

 では、家を出るときや帰宅したときに、きちんと声にしてあいさつしているでしょうか。「行ってきます」や「行ってらっしゃい」にはきちんと意味があるのです。

 「行ってきます」は、「きます」と「帰ってきます」を合わせた、「必ず帰ってきます」という約束の言葉です。戦時中、特攻隊員が出陣するときは、帰らない決心で「行きます」とだけ言い残したそうです。また、「行ってらっしゃい」は、「って」と「帰ってらっしゃい」を合わせて、「無事に帰ってきてください」という祈りの言葉になります。そして、「ただいま」は「行ってきます」の約束を果たしたことを表す言葉ですし、「おかえり」は「無事に帰ってきてくれてありがとう」という感謝を込めた言葉なのです。

 「行ってきます」といえる幸せ、「行ってらっしゃい」と言われる有難さを忘れないでいたいものです。使い古された言葉ですが、学校ではけがをさせないように安全配慮するとともに、登校した時よりも元気にして帰せるよう1学期の残りの3週間も努めていきます。

048 いい加減にして!(6/30)

 冷房の効いた電車にずっと乗り続けていたい、そんな暑さに今日もなりそうです。

 コロナの時代、食べ物の販売には大きな変化があります。焼き肉屋チェーンの駐車場には、店内メニューと同じような自動販売機があります。冷凍餃子も24時間いつでも買える無人販売店があちこちに登場しました。非接触で販売できて場所さえ確保できれば参入しやすい利点がありそうです。買う側も気軽さやもの珍しさから手を出しそうです。あとはリピーター。

 ガチャガチャも様変わりしました。人気がうなぎのぼりで値段が張るものだってあります。コロナでショッピングセンターから店舗が撤退した跡が、カプセルトイコーナーになっているケースもよく見かけます。種類が多様で見ていても飽きませんし可愛いものがたくさんありますが、手を出すほどの魅力は感じません。

 さて、朝の声かけ・見守りと並行してやっているごみ拾い。昨日は学区パトロールを優先したので、4日ぶりに行いましたが、怒りがこみ上げるほどのごみの量。20ℓのごみ袋の口が閉じない。体育館脇のいつもの場所ですが、ご丁寧に蚊取り線香まで用意され、ごみや枯れ草を燃やした形跡もあります。学校の敷地にも投げ入れられ、集めるだけで数十分。汗びっしょりです。

 

 コロナ禍、買ってきた総菜をおつまみに、屋外で一杯飲みながらグループでワイワイやりたい気持ちは理解できますが、最低限、ごみや吸い殻の始末は自分たちでやってほしいものです。ましてや火をつけて燃やすなんて言語道断!今日はきれいであることを願いながら、6月最終日、朝の挨拶に行ってきま~す。

047 トンネルズ(6/29)

 あまり人に知られたくない変な食べ方だったり、標準的な食べ方だとずっと信じ込んでいたのに実は違っていたりすることがあるかもしれません。私の場合、アーモンドチョコのコーティング部分だけを口の中で舐めてからアーモンドをカリカリっと食べる癖があります。ある人は、クリームが間に挟まっている食べ物を一度剥がしてクリームだけ食べた後、クッキーを食べるといいます。また、なんにでもマヨネーズをかける人もいると聞きます。

 さて、富里に住む知人が突然訪ねてきてお中元をいただきました。スイカです。シーズンの最初は、必ず富里のスイカと決めているので、首を長~くして待っていました。

 早速、夕飯の後のデザートとしていただきました。ジューシーで皮に近い部分まで甘いのです。誰も真似しないであろう、私の恥ずかしいスイカの食べ方は専売特許! まず、櫛形あるいはピラミッド型に切られたスイカの皮に近い部分をスプーンで丸くくり抜いて 食べます。そして、側面を2~3方向からくり抜いてトンネルを貫通させます。さらに、スイカの隅に柱が残った状態で、尖がった部分(スイカの中心部)だけを切り取り、皿の脇に寄せます。まだ残っている赤い部分をきれいに食した後、脇に置いておいた甘~い部分を最後に堪能するというもの。

 

 こんな貧乏たらしい食べ方を見て育った子供たち。娘と息子は家でこのトンネル貫通をやっているらしいのです。パートナーはどんな思いでそれを見ているのやら。何年かすれば孫も同じ食べ方をまねして…伝統の食べ方が後世に残っていくのかも?よろしければ(?)お試しあれ!

046 夏のにおい(6/28)

 4月に始まったドラマがどれも終わって、録画番組が底をつきました。

 この歳になっても恋愛ドラマが好きです!昔好きだったドラマの主題歌が流れると、映像まで思い出されるのも不思議です。多くの人は、『逃げ恥』や『花男』、『のだめ』、古くは『ロンバケ』を挙げるかもしれませんが、残念ながら私はどれも観ていません。

 私の場合、『東京ラブストーリー』は「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)、山下智久さん主演だった『プロポーズ大作戦』は「明日晴れるかな」(桑田佳祐)、『SUMMER NUDE』は山下さん自身が歌い、『ブザー・ビート』は「イチブトゼンブ」(B’z)という具合です。妻夫木聡・柴咲コウの『オレンジデイズ』は「Sign」(ミスチル)、福士蒼汰・本田翼の『恋仲』は「君がくれた夏」(家入レオ)でしたが、「あっ、観た観た!」「懐かしい」と思ってくれる人もいるはず。

 ドラマが音楽と一体となって記憶されるように、季節と匂いも深いつながりがあります。最近、早朝に新聞を取りに玄関を出ると、小学生の頃に感じた夏のにおいがすることも…。「どんな?」と問われても説明のしようのない清々しさ漂うといった「感覚」なのです。夕立の後のほこり臭い土のにおいもまた、私にとってはザ・夏といえるのです。

 夏を感じるにおい・象徴といえば蚊取り線香、という人は昭和生まれにダントツ多いかもしれません。花火の火薬のにおいもよいものです。今だとプールの塩素のにおいを挙げる子もあるでしょう。でも、アスファルトが焼けるにおいがする猛暑日は、勘弁してもらいたいものです。

 梅雨が明けてしまいました。子供たちは夏休みまでのカウントダウンを始めているみたいです。本八幡駅そばで、朝から打ち水をしているお店のご主人がいます。その場所だけ少し体感温度が下がったような気分。皆さんにとって、夏を感じるにおいは何ですか?