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校長室から

252 ザ・夏(23.7.10)

 帰宅して玄関を開けると、蚊取り線香の匂いがしてきます。蚊の嫌な羽音がしたので焚いたとのこと。これぞ「ザ・夏」といった匂いで、蚊は嫌でも心は自然と和み、はたまた浮き立つ感じです。以前も似たようなことをどこかで書いた気がしますが、人間の五感の中でも記憶に強く残るのは嗅覚(匂いの記憶)なのではないかと思うのです。見たことや聞いたこと、味、触れた感覚などは薄れたり忘れたりしてしまいますが、匂いに関してはその時の情景やエピソードを映像化してくれるような気がします。

 そういうわけで、改めて「夏の匂い」って何だろうと考えました。昭和色が濃い私にとって、真っ先に思うのは花火の火薬の匂いです。電気花火や線香花火の煙が目に沁みながら嗅いだあの匂い。大人になった今でも心躍ります。次に、夕立の後の埃っぽい土の匂いでしょうか。例えるのが難しい匂いです。このほか、炎天下のプールから漂う塩素の匂いも夏だけの風物詩ですし、ベランダや庭で育てたバジルは、生でもペースト状にしても旬を感じる一つです。子供たちには、鼻をヒクヒクさせながらも四季を感じられるようであってほしいと思います。

 そんな夏の思い出の一つが清里高原への旅行です。30年以上前ですから、90年代に入る前のことです。小さな娘を抱きかかえ行った夏。当時は、「高原の原宿」と呼ばれていたような気がします。清泉寮ではソフトクリームを食べ、ブーム真っ只中の街中は観光客でいっぱいでした。写真を見れば、私も髪がふさふさ。その清里の現在の様子がテレビから流れていました。懐かしさとともに栄枯盛衰を感じると言ったら失礼かもしれませんが、ブーム沈静化の後の観光地は淋しく見えます。でも、本来ある姿に戻ったのかもしれません。

 今日も猛暑日と真夏日の境目?今年の夏も暑そうです。どうやって過ごしましょう。

251 いろいろな仕事(23.7.7)

 電動キックボードが7月1日から自転車並みの扱いになりました。運転免許は不要でヘルメットも努力義務。要件を満たせば例外的に歩道だって通行できます。交通手段としての手軽さから、普及・利用が進むのではないでしょうか。一方事故が心配です。今はいませんが、こんな電動キックボードが通勤手段となるのも時間の問題かもしれません。また、電動ではないキックボードでの通勤は、学校職員にふさわしくない?社会人・学校職員に「ふさわしい」って何?難しい問題です。

 さて、車をコーティングして1年経過したので、メンテナンスをしてもらいました。待つこと2時間。読書にも限界があって眠くなってしまいます。時々他のお客さんの車への作業を眺めていましたが、手際よくかつ丁寧な働きぶりの若者が生き生きと働いています。また、娘が新居に引っ越して新しいテレビを据え付けてもらいました。でも番組の受信ができません。どうも受信環境が整っていないようで、何をどうすればよいのかわかりませんし、どこに連絡をすれば解決するのか見当がつかない様子。テレビを買うときに、販売員が購入者の様々な状況に寄り添い尋ねてくれればこんなことも起きなかったかもしれないと、他人のせいにしたくなります。ただ、そうした心配りが仕事には必要なのだと思います。

 これだけでも、身の回りに様々な仕事があることを今更ながらに感じます。子供たちにも「仕事」「働くということ」「その楽しさ」などを視点に、身の回りを見つめてみてほしいと考えます。新しい発見があるかもしれません。

 今日は七夕。リサイクルステーション前には今年も笹竹が用意され、子供たちの願い事が書かれた短冊が下がっています。将来の夢を書いた短冊が目立ちます。イラストレーター、絵を描く仕事、アイドル、ケーキ屋さん、公文の先生、動物のお医者さん、デザイナー、理科の先生など。叶うといいなぁと願います。

250 ワクワクするイベント(23.7.6)

 寝苦しい夜があります。扇風機は回りっぱなしですが、途中で目が覚めるとなかなか寝つけません。そんな不快な夜はこれから2か月続きます。今日は6年生が国会等の見学に出かけます。

 6月末の振替休業日だった月曜日、16時前に通りかかった中学校から先生が校門に出てきます。生徒を指導しながら見送るようです。「今日は何か行事があったのかなぁ」と口にすると、「何言っているの!」と異議を唱えます。よく考えたら普通に学校のある日だったことを思い出しました。

 自宅から駅までの通勤経路に、盆踊り大会を知らせる看板が立っています。今月末の土日に予定されているようです。昨年以上に賑やかになるのではないでしょうか。平田町会の盆踊りも校庭を使って8月20日(日)に予定されています。地域によってやり方が異なりますし、昨年度は実施されなかったので見てみたいです。さらに、9月下旬には、おやじの会「サファリ」が計画する4年ぶりの学校キャンプがあります。お知らせプリントを配付されます。ワクワクする気持ちを大事にしながら、安全で参加してよかったと思えるイベントになるものと楽しみにしています。

 さて、13日から一泊で5年生が河口湖方面へ林間学校に出かけます。昨年度のホワイトスクール(二泊)に替えての初めての宿泊学習。集団で一つの目標に向かって協力する場面があちらこちらにちりばめられています。キャンプファイヤーもその一つ。きっと着々と準備が整えられているものと思います。ただ体調が悪くなって参加できなくなってしまう子が出ないか心配です。感染症予防も含めて、健康で当日を迎えるために手洗いうがいのほか、マスクは任意ではあっても場面に応じて着用できるように声をかけていきます。

249 パンケーキ症候群(23.7.5)

 朝や昼休みなどに職員室の外から賑やかな声が聞こえてきます。プール脇の田んぼに植えた稲の管理をする5年生の子供たちです。田植えをして安穏とするのではなく、水の管理や雑草抜きなどに余念がありません。多く関わればかかわるほどその生長を愛おしく感じるかもしれません。やがて穂が出るころになると、鳥から守ることを考えると思います。網を張るのか案山子を立てるのか、どんな発想があるか楽しみでなりません。実った稲の量を見て、どうやって食べようかあれこれ話し合うことだって学びです。

 さて、「『パンケーキ症候群』梅雨から夏場にかけて要注意!」という見出しに目が留まりました。かわいらしい名称ですが、意識障害を引き起こすこともあるとか。読み進めると、パンケーキを口にしたあと、湿疹やかゆみ、腹痛、下痢・嘔吐、くしゃみ、咳といったアレルギー症状が出るそうです。血圧低下や呼吸困難など命に関わることもあるというから驚きです。原因は、小麦粉などに混入したダニだといいます。封を開けたまま放置しておくと、ダニが袋に入って繁殖。それを食べてアレルギー症状が出るという仕組みです。気温や湿度が高くなる梅雨から夏場にかけてダニが大量に繁殖することが考えられるので注意を促しています。こうしたことは、決して小麦粉やホットケーキミックスに限ったことではないのかもしれません。

 そういえば、うちのベランダのタイルにコケだか黒カビだかで汚れて見えます。こちらも天気のよい日に掃除しなくちゃ。

248 ショウガ(23.7.4)

 たまに公用車を使いますが、頻繁に使用する車ではないので汚れもひどいですし艶もない。先日は乗り込んでか膝の辺りに目をやると、黒いズボンが汚れています。それを払ったときに初めてクモの巣であることに気づきました。ドア付近にクモの巣が張られていたようです。その払った手で何気なく頭に触れたみたいで、今度は痒くて仕方なくなりました。そんな公用車も導入から20年過ぎた位でしょうか。9月には新車がデビューする予定です。

 さて、例によってテレビを見ていると、ショウガ農家の特集です。「根ショウガ」とともに「葉ショウガ」についても触れています。初夏の葉ショウガの中で「谷中ショウガ」は有名ですが、味噌やマヨネーズをつけて生で食べるとお酒も進みます。ただ、誰もが知っているだろうと思っていたこの葉ショウガを、番組に登場する若者は全く知りません。それだけでなく、インタビューを受けていた年配の方も食べたことがないというから驚きです。普通のショウガほど辛みが強くないので、食わず嫌いから卒業してほしいと思います。

 話は変わりますが、スマートウォッチの時計文字盤をカスタマイズして好きな画面にできます。気分によって、あるいは月が替わったタイミングなどに変更をしますが、ある文字盤にしたとき「…?」となったのです。曜日を表示する窓に「FIR」とあります。金曜日の「FRI」の間違いでは?ほかの文字盤では正しく表示されているので、きっとプログラムミスなのでしょう。ショウガないなぁ。