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校長室から

130 おやつ(12/15)

 小川糸さんの小説『ライオンのおやつ』を原作としたNHKドラマを以前視聴しました。余命宣告された若い主人公の女性が、島のホスピスでやさしく流れる時間を過ごす物語。人との出会いや人生の価値などを描いています。この話の中で、3時のおやつの時間があります。居住者がリクエストした思い出のおやつが出てきます。おやつとそれにまつわるエピソードで、リクエストした人の想いを共有するのです。

 では、自分の思い出のおやつって何だろう?と考えます。タケノコの皮に梅干しを包んでチューチュー吸って食べたのは半世紀以上前のこと。缶ミカンを凍らせてスプーンでガリガリほじって食べたし、文明堂のカステラと牛乳は黄金コンビ。正月が終わった後、鏡餅を割って天日干しして油で揚げたかき餅は、いつもビニール袋を抱えて食べたおやつの一つ。先日給食で出されたふかし芋や夏のトウモロコシもうれしかったなぁ。

 

 おやつではありませんが、リンゴが出回る時期になると思い出すのが「すりおろしリンゴ」です。風邪をひいたりして臥せっていると小さな器に盛られたそれが出てきたのです。弟が具合悪いときに出してもらうと、自分も具合が悪くなりたいと思ったものです。時間が経つとどんどん茶色く変色してしまうのが残念でしたが…。

 妻に尋ねると、自分で市販の素で作った「プリン」、アイスの素を水で溶いて作る「シャービック」だといいます。同じ年代でも全然違うものです。さて何十年か経って、子供たちが思い出して懐かしさを感じるおやつって何なのか、気になりませんか?

129 愉しさの扉を開けて(12/14)

 サッカー日本代表を指揮した森保監督の去就が話題に上りますが、試合中に小さなノートにメモしている姿は多くが見ています。ドイツやスペイン、コスタリカといった強豪ひしめくこのグループは「死の組」と呼ばれましたが、驚きの1位通過でした。こうしたこともあってか、海外では森保監督愛用のノートを「デスノート」と呼んで恐れているといいます。書かれた内容を読んでみたい気がします。ちなみに、監督が使用するノートはキャンパスノートらしいです。

 ノートではありませんが、最近発売されたあるクルマのカタログにあったコマーシャルメッセージ。

   いつもの毎日から、一歩踏み出してみる。ただそれだけで、

   愉しさがどんどん広がっていく。このクルマがそばにいると、

   「やってみたい」が「やってみよう」に変わり、気付けば走り出している。

   好奇心が満たされるたびに、自分をもっともっと好きになっていく。

   このクルマには、そんな力がある。○○○○(車名)と駆ける。

   新たな世界へ。愉しさの扉は、いつだって開かれている。(原文のまま)

 「クルマ」の部分を「先生」に変換してみると、私たちの役割のように読めてくるから不思議です。子供たちの可能性を引き出せる存在であるために、自分をブラッシュアップし続けたいと思います。学校評価項目「お子さんは、わからないことを自分から調べるなど、いろいろなことに興味を持って学習に取り組んでいる」「学校は、特色ある取り組みや教育を進めている」「家庭では、お子さんの自己肯定感や自信を育むために、褒めたりよさに気づかせたりすることを心がけている」に通じるようにも思うのです。

 今年度2回目の学校評価をお願いして1週間が過ぎました。まだご回答いただいていない方は、紙媒体でお配りした別紙資料も参考にしながらWebでの評価にご協力をお願いします。

128 歌うのをやめて~(12/13)

 またまた登場、『Dr.コトー診療所』。このドラマでタケヒロ君という子が、本土へ行くときの送別会で歌われた曲が「Believe」。♪たとえば君が傷ついて~♪という歌い出しで、学校の今月の歌や音楽会などに選曲される素敵な曲です。この中のあるフレーズがファンモンのある曲とよく似ているように思うのです。ただ、ネットを調べてもそんな声はどこにも見つかりません。

 さて、映画『すずめの戸締り』で流れた曲の大半が昭和の歌謡曲だといいます。調べてみると、「ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)」「銀河鉄道999(ゴダイゴ)」「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-(郷ひろみ)」「卒業(斉藤由貴)」「バレンタイン・キッス(国生さゆりwithおニャン子クラブ)」「俺ら東京さ行くだ(吉幾三)」「糸(中島みゆき)」「男と女のラブゲーム(日野美歌、葵司朗)」「ルージュの伝言(荒井由実)」「SWEET MEMORIES(松田聖子)」「夢の中へ(井上陽水)」「けんかをやめて(河合奈保子)」と12曲もあります。

 そういえばカラオケというものを何年やっていないでしょう。10年は経つような…。他人にとってはた迷惑でも、自分が気持ちよければいいと思ってよく歌った思い出があります。お世辞でも褒めてもらうとうれしくて…。ただ家族には「下手なんだから歌わないで!」と言われます。ウクレレを弾きながら小さい声でも歌い出した途端に、「鶏が首を絞められているみたい」と苦情がきます。「けんかをやめて」のメロディに合わせて聞こえる、♪歌うのをやめて~ 音楽を止めて~ 私のため~に~ もうこれ~以上~♪ これは空耳?

 さて、時々新聞などに掲載されているクロスワードパズルに取り組みます。先日のものはヒントがないタイプでした。「ワガママ」「クイイジ」「オウヘイ」…??マスが埋まるたびに自分のことを言われている気がします。「オンチ」や「ヘタクソ」がなかっただけ良しとしましょうか。

127 おなかいっぱい食べたい!(12/12)

 12月12日という数字の並びを見ると、♪ワンツーワンツー♪という水前寺清子さんの『365歩のマーチ』を思い出します。古すぎます。

 さて、我が家の玄関先には素焼きの傘立てがあります。この時期になると、泥ねぎ置き場に変身です。寒い屋外で新聞紙に巻いて保管すれば、必要な時にすぐ使えます。決して格好よくはありませんが的を射た使い方といえます。今朝はその隣に大根までお目見え!スーパーでは、12月の声を聞いてとすぐにカニが陳列され出しました。数の子とともに鮮魚コーナーを占有するのももうすぐです。

 グルメドラマとして金字塔を打ち立てているのが『孤独のグルメ』ですが、10周年を迎えたといいます。俳優の松重豊さんが豪快に食べて語られる心の声が人気を博す理由なのかもしれません。主人公の井之頭五郎が、営業先で見つけた飲食店にふらりと立ち寄り、実際にあるメニューを自由に注文してたべますが、終いには「えっ、そんなに食べるの?」と思ってしまうくらいの食べっぷりです。撮影の前日から食事抜きで臨んでいるとはいえ、59歳にしてはカロリーオーバーでは?と心配する反面、うらやましくもあるのです。

 

 毎朝、血圧測定をしています。少し高めなのですが、時に血圧以外の表示「心拍数150」なんて表示を見ると、機械に向かって「まるでランニングしているみたいじゃん」と突っ込みをいれます。健康管理のためには給食はうってつけです。給食がなかったらどうなっていただろうと考えてしまうくらいです。その給食をHPにあげていますが、どうも気の利いたコメントを書けません。たまに教頭先生が検食を代わってくれますが、その時のほうがお上手。さすがです。つまり、私には食リポや松重さんのような役は無理。まぁ、そんな機会が絶対巡って来ることはありませんが…。

126 中島みゆき(12/9)

 今年最後の満月が、昨晩はとてもきれいでした。今朝も西の空に真ん丸の白いお月様がくっきりと見えます。

 将棋の最高棋戦 竜王七番勝負で初防衛を果たした藤井聡太さんが記者会見で掲げた色紙には、「千思万考」と書かれていました。6年生の学年目標と一緒です。

 若い藤井竜王は、何時間座りっぱなしでも集中して痛みもないのでしょうが、私はというと少し前までは何ということのなかった動きに痛みを感じるようになっています。ここ数か月は右手の人差し指付け根が痛くて、腰に手を置くような動作が辛いですし、ペンで文字を書くことすら嫌になるときがあります。年齢的なものでしょうか。機械なら交換すればよいのですが、人間の体ではそうもいきません。この先を考えると憂鬱な気分です。

 中島みゆきさんの20年位前の歌に『傾斜』という曲があります。「上りの傾斜は険しくなるばかり」とあるように無理がきかなくなってきます。「こんなはずじゃなかったのに」と思う回数が増えてきます。でも、「歳をとるのは素敵なことです」「忘れっぽいのは素敵なことです」と歌われ、♪そうじゃないですか~♪と問いかけられ、耳にこびりつきます。

 このほかにも、「3年B組金八先生」で生徒が警察に逮捕・連行される場面の挿入歌だった『世情』、ドラマ「家なき子」の主題歌『空と君のあいだに』、「プロジェクトX」で使われた『地上の星』『ヘッドライト・テールライト』など、記憶に刻まれている名曲が数々あります。

 そして、『銀の龍の背に乗って』も大好きです。「Dr.コトー診療所」の主題歌にもなりました。元々は漫画で、私自身25巻まで持っていますが休載して長く経ちます。ドラマ放送が終了して16年といいますが、今月中旬に映画で戻ってきます。主人公のコトー先生(吉岡秀隆)は白髪になり、ヒロインの星野絢香(柴咲コウ)は名字が「五島」になっているようです。16日からロードショウ!観に行かなきゃ。