ブログ

校長室から

069 発酵食品(9/12)

 2年生の廊下に夏休みのできごとを絵日記にして掲示されています。楽しかったことが行間から滲み出ています。読んでいると、「…しかも泊りだったので、ますます…」「久々に旅行に行ったので…」「うまくなるコツの一つ目は…二つ目は…」「お墓の前で手を合わせると、おばあちゃんの声が聞こえてくるようでした」などの表現に目が留まります。1年生とは違った、成長が見てとれます。

  さて、香取郡にある道の駅「発酵の里」へ行きました。醤油や味噌、酒粕など発酵食品や麹製品を扱う珍しさに誘われて…。買ったのはオリジナルの「しょうゆ糀DEスパイスカレー」。一度食べたらクセになる本格派発酵スパイスカレーという謳い文句に心が揺れて。でもおいしかったです。また食べたいと思ったくらいですから…。ただお値段は540円。スーパーのレトルトの2倍です。安ければ4~5箱買えます。

 発酵は、微生物による有益な作用ですが、「腐敗」とは紙一重という感覚があります。健康によいとされる発酵食品の歴史は、紀元前五千年頃に牛乳から偶然できたヨーグルトが世界初といわれます。日本に目を向けると、最も古いとされるのが奈良時代の瓜の塩漬けですが、それ以前にも存在していたと考えられるようです。

 日本酒やワイン、味噌、醤油、納豆、キムチ、くさや、ソーセージなど代表的な発酵食品は数々ありますが、くず餅やナタデココも仲間だということを初めて知りました。くず餅は小麦粉に乳酸菌を混ぜて発酵させ、ナタデココは原料のココナッツ果汁に酢酸菌を混ぜて発酵させるそうです。ゼリーのように固めただけなのかと思っていました。

 ちなみに、ウェブ上に『料理王国~日本発酵地図~』というページを見つけました。そこにあった日本地図。●は濃口醤油の産地、塗られている部分は薄口醤油、たまり醤油、白醤油などです。主な産地が西日本に偏り、東日本では野田と銚子のみ。「千葉県ってすごいじゃん」と改めて思ったのです。これって、4年生の社会科のネタに使えないかなぁ?