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校長室から

066 4K(9/7)

 ニュースの冒頭で、「スタジオの照明を暗くしています」とテロップが入ります。スーパーも商品棚周辺の照明を落としています。夏場の電力ひっ迫への対応ですが、電気代やガス代が値上げされる中、元に戻すことはないかもしれません。

 さて、最近の家屋のトイレは、便所・厠・御不浄などと呼ばれていた頃のものと真逆で、おしゃれなレストルームという感じです。また、出先のトイレにも当たり前のように装備されたウォシュレット。「おしりだって洗ってほしい」のCMで一躍、世間に認知されたのが40年前。でも私が使ったのは1~2回。いろいろな機能が、未だよくわかりません。  今日久しぶりに昭和30年代の汲み取り式和式便所を思い出しました。板張りの床に便器(現在残る和式便所の便器とは異なる)がついています。その便器から臭気が上がってくるのを防ぐために、木製の蓋で覆っていました。窓にはねじ式の鍵がついており、床の高さにごみを掃き出すための窓もあります。トイレットペーパーはロール式などあるわけなく、B5~A4大の四角いちり紙が、竹で組んだような箱に入っていました。足を開いてしゃがむのですが、便器の下に落ちたらどうしようと思う幼少期でした。当然ながら、大きい方の用を足せば下に溜まった糞尿液が勢いで跳ね返ってきます。これを「おつり」と呼んでいましたし、このトイレは通称「ぼっとん便所」。

 ところで、1年生の国語科『はたらくじどうしゃ』でポンプ車やダンプカー、ショベルカーなどが紹介されますが、その中に今はほとんど目にすることのない「バキュームカー」があったとしたら、何をする車だと子供たちは考えるでしょう。これが登場する前は、畑の一角にある「肥溜め」に糞尿を桶で汲んで処分していたなんて想像もできないことでしょう。  こんな話になったのは、朝方の夢にぼっとん便所が登場したから。便器ぎりぎりまで汚水で満たされ、排泄を戸惑っている場面でした(朝から汚い話ですいません)。トイレの花子さんに登場するような、暗い・汚い・臭い・怖いの四拍子(4K)揃った昔の便所に戻りたいとは思いませんが、学校のトイレも未だ1~2Kかな。トイレは、安心して入れる衛生的な場所にしないといけないと常々思うのですが…。

 ちなみに、子供達への4K(気づき・関心・声かけ・確認)には積極的でありたいと思います。大人のアンテナは高く、感度よく!