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校長室から
482 数十年前の理科授業(24.9.30)
10月を前に、愛知県瀬戸市で来年の干支「巳」にちなんだヘビをかたどった焼き物の出荷が最盛期を迎えたと新聞にありました。11月になると年賀はがきの販売が始まります。それを前に明日から85円に値上げですから、今年は年賀状をどうしようか思案中。同じような思いを抱える人は少なくないはずです。いっそのこと今回で年賀状じまいもアリかと悩む今日この頃。
キッチンで滅多にしない調理をしていると、目の前をコバエが横切ります。できるだけ生ゴミを置かないようにしていても、どこからともなく発生するコバエが鬱陶しい。コバエホイホイなる商品まであるくらいですから、どこの家でも悩みの種なのだと思います。
そういえば小学生のころ、理科でコバエ(ショウジョウバエ)を使った実験をしました。集気瓶にバナナを入れておいてショウジョウバエを集めて…。でも何の実験だったかという記憶は定かではありません。高校だと遺伝について学ぶ内容なのでしょうが…。また、ニワトリの卵を孵化させる実験・観察もしました。暗幕を張った部屋で卵に光を当てて血管を透かして見たり成長していく様子を確認したりしました。学校には卵を定温管理できる孵卵機があったものです。そのほかにも、高度ともいえる学習をしていたことを思うと驚きです。
一方、指導する側になってからの理科の内容も現在とは違います。ジャガイモのでんぷん反応は4年生で扱いましたし、流水のはたらきを校庭で観察したり流水実験場で水を流して確かめたりしました。高学年では、音の伝わり方の実験やものの燃え方で木炭作りまでしました。光の進み方の学習では、プールの下の真っ暗な配管スペースにクラス全員でもぐって、「目に見える」という現象について考えたことも思い出されます。現在とは一味違った、科学・物理に係る思考力や洞察力が問われるものばかりでした。どちらが良い悪いという問題ではなく…。中高と進むにつれて選択教科となりますから、出会わないまますれ違うだけの内容も多くなります。だからこそ、普段の何気ない事象や現象にもハテナを感じて、調べ進める子供たちであってほしいと強く願います。