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校長室から
235 ラジオ体操(23.6.14)
毎朝公園に集まってラジオ体操をするお年寄りがいます。ラジオ体操は第一と第二がありますが、合わせても6~7分くらいの運動です。でも、全身の筋肉をまんべんなく動かせるように考え抜かれています。第一運動だけで13種類の運動が盛り込まれますが、体にある6百の筋肉のうち4百を動かせるといわれています。日常生活では胸を大きく反らしたり腕を胸の前で交差させたりする動作はほとんどありません。つまり、普段は使わない筋肉のエクササイズになっているわけですが、約百年近く前には世に出されていることを思うと驚きです。筋骨の強化や姿勢矯正にも役立つことが科学的にも検証されていますから、運動習慣形成や事故・ケガの防止のためにも学校で毎日取り入れたいくらいです。ただし、正しい運動をしてこそ効果がありますから、とりあえずやればよいというものでもありません。
自慢ではありませんが、ラジオ体操第一なら正しく運動できる自信があります。小学生の体育の時間に徹底して教わりました。この運動はどこに筋肉を伸ばしているのかを感じながら体操をしてきた経験はずっと体にしみこんでいるようです。今考えると、よくそれだけの指導時間を費やせたものだと不思議でなりません。運動会で見た子供たちのラジオ体操には、効果があまり期待できそうもありません。だって、体の回旋一つとっても仮面ライダーの変身シーンと見間違うようなものですから。まずは指導する先生が正しい運動をマスターすること、そして体育の時間や学校以外でも継続的に運動することが必要だと思うのです。
全国ラジオ体操連盟というNPO法人があり、そのウェブサイトに全国のラジオ体操実施会場が紹介されているというので早速調べてみました。市川市では、行徳駅前公園だけ登録されていましたが、私の住む市では「ただいま取りまとめ中」となっています。これだけのはずはありませんから、まずは、土日だけでも参加してみるのもよいのでは?運動の習慣化って結構ハードルが高いと思うので…。