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校長室から

237 ビタミンD(23.6.19)

 先週のユニクロの新聞広告に「ちびまる子ちゃん」のお父さんが載っていました。テーブルにはビールのグラスと枝豆。お父さんの顔は赤くなっています。そして、左下に「なんで?左の新聞を取り除いてみよう」とあります。どういうことかと思いながら折り込まれた数枚をどかしてみると、まる子ちゃんがプレゼントを差し出している絵が現れました。赤ら顔の訳は、照れくささだったようです。なんかほっこりした気持ちになりました。

 先日は成田方面へ出かけたついでに印旛沼周辺のうなぎ屋に入りました。時々行く店は混んでいるし、座席が少ないので相席になります。トイレは工事現場にありそうな仮設トイレ。人呼んで「汚(キタナ)シュラン」。ミシュラン並みに味はよいのですが、決してきれいとは言えないので…?立って待つ客を気にしながら無言でおいしいうな重を掻き込むのは寂しい。話をしながらゆっくり味わいたい。というわけで、その店の真正面にもう1軒評判のよい店があると聞いて車を停めました。きっと混んでいるだろうと思いきや、すぐに座れて堪能しました。めったにない贅沢な時間でした。

 さて、過去に健康診断を受けた人の血液を調べた結果、日本人の98%がビタミンD不足であったと発表されました。ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあって、足りないと骨粗しょう症や骨折のリスクが高まるといいます。子供の場合は「くる病」を引き起こすともいいますから真剣に考えたい問題です。

 先のデータが示すとおり、日本人の多くはビタミンDが不足しがちな生活を送っているということです。そこで真っ先に考えるのが、「ビタミンDを摂取するためには何を食べたらよいのか」ということです。ビタミンというから野菜や果樹類に含まれていそうですが、実は「D」はそれらには含まれない栄養素だとか。主な摂取源は魚類。カツオの塩辛(酒盗)が断トツに含有量が多く、しらす干しのような加工品からも手軽に摂取できるようです。私が苦手な干しシイタケも比較的多く含んでいます。学校生活でのけがを振り返ってみると、「えっ、こんなことで?」と首をひねるような骨折のケースを耳にします。もしかすると、ビタミンD不足がその原因と疑ってしまいます。もしかすると、食生活の盲点かもしれません。

 冒頭のまる子ちゃんからのプレゼントもビタミンDのサプリだったりして…。そういえば、うなぎの蒲焼きもビタミンDが豊富なのですよ。うふふふふ!